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2012年11月 3日 (土)

ネットストレス解消で、やっと「リチャード三世」

忙しくて「リチャード3世」の感想がなかなか書けないでいるうちに、ついに11月になってしまい、おまけにネットのトラブル。私の部屋だけどこかに強烈な磁場が存在しているんじゃないかとか、セキュリティソフトが悪さをしているんじゃないかとか、ハードそのものに問題があるんじゃないかとか、色々な可能性を考えた末、もうこのパソコンでネットにつなぐのは諦めて、今日は新しくノートを買いに行こうと決めた今朝、ついに原因解明、なんのことはない、ルーターのケーブル分配に障害が生じていたのであった。これを直したら(って、息子が直したんだけど)トラブルも解決。そうしたら、ネットが繋がるのがなんと早いこと!! そんなことは今まで当然だったのに、ここ何日も繋がっても30秒、1分とかかっていたからもうその瞬殺ぶりには驚きと快感である。というわけで、やっと感想を。
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15日 「リチャード3世」(新国立劇場)
いつ見たのかも忘れてしまったほどでこれ以上記憶が薄れないうちに書いておきます。
お芝居の内容とは関係ない話だけど、2階席には厚さ78cmのクッションが置いてあって、その上に座ると手すりが目に入らず、舞台がとても見やすかった。それなら最初から座席をそういう設計にしておけばいいのに。
それから開演前に「左右の壁は可動壁のため、地震発生時には大きな音を立てて揺れますが、倒れないのでご安心ください」とアナウンスが入り、逆になんか緊張してしまった。

ひどく複雑な人間関係も、夏に見た「子供のためのシェイクスピア」が予習となって割とすんなり入り込むことができた(あのシリーズは本当に優れものだ、と改めて感心した)けれど、何とか伯たちが途中でどっち派だったかわからなくなったりもした。
リチャード3世の岡本健一は悪の大きさを見せるというよりは、悪で大きく装ってみせてはいるけれど実は気が小さい、いつも何かに怯えている、だからこそ殺しまくるのだ、という印象だった。リチャード自身の身体的コンプレックスもリチャードの性格を作った一因だろうが、普通の人間でもああいうふうになり得るんじゃないか、と思わせるようなリチャードだった。
マーガレット(中島朋子)は意外と印象が薄かった。「子供のためのシェイクスピア」の伊沢磨紀さんのインパクトが強烈すぎて、それをここでも期待していたからかもしれない。
こういう時代の女性の悲しさは夏にも胸を打ったが、ここでもやはり女は悲しいと思わざるを得なかった。その悲しさの中にも自分を見失わないように必死でいる女たちが余計悲しかった。
お目当ての浦井健治クン、前作の「ヘンリー6世」は長すぎて見なかったので今回も出演するのが嬉しかった。それもヘンリー6世の亡霊としてだけではなく、リッチモンド伯として登場するんだもの。気高く美しいリッチモンド伯の精神まで体現していた浦井クンを遠くからながら見られて満足。
そうそう、舞台には白い布が敷かれて(多分、回り舞台部分だけだったと思うけど、記憶は定かではない)、そこを役者が歩くときゅっきゅっというような、砂の音がしたのが印象に残っている。それから、映像が効果的に使われていたのも思い出した。
と、まあ、こんな程度の感想で。
<上演時間>3時間35分(うち休憩20分)だったらしい。記憶としても13時開演で1630くらいに終わったような気がする。

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コメント

お早うございます。パソコン調子が直って何よりです。具合が悪いと、本当にいらいらします。
「リチャード三世」ともかく長丁場でした。シェークスピアの登場人物の饒舌なこと。
 ところで、昨日昼は明治座、昼の部でした。「ども又」の前の部分は初見ですが、確かに序幕が出ると、いつもの場面がよくわかります。虎の中の役者が敢闘賞もの。先月の馬の役者もよかったですが。猿弥の役も良くなりますね。右近、熱演でした。いつもの粘るセリフ回しが気にならなかったのは、どもりの役のせいでしょうか。笑也、せりふが良く通り、やることにそつがないのですが、いつもの通り、西洋歌舞伎風でした。女優風ではないのですが。この役は笑三郎で見たかったです。全く関係ない話ですが、昔、この狂言は障害のある人が主人公なので、NHKテレビでは放送できないと聞いたことがありますが、今はどうなのでしょう。NHKで見たことがあります?
 「蜘蛛糸」は猿之助以下、皆、元気に演じていてとても楽しめました。心持ち、やや長めかなと思いましたが。
 最後に、松嶋屋、体調早く良くなってくればいいですね。
 

投稿: レオン・パパ | 2012年11月 4日 (日) 07時31分

おはようございますsun 待ってましたbleah
・・・遅くなってもちゃんと感想をお書きになるのには頭が下がります。私もリチャード三世については、きちんとまとめたい、のではあるけれど。
2階からご覧になったのですね。千穐楽に久しぶりにB席(2階最後列)から見て、意外と見やすいんでビックリしました。クッションもありがたいけど、あれ身動きするとキュッキュッと鳴るんですよね。痛し痒し。
私は1回目には役者さんをガン見lovelyできる2列目(左サイド)でしたが、上から見ると赤っぽい砂が、あたかも数多の血を吸ったかのように見えるとか、冒頭の悪党宣言の「太陽」の存在が後々まで印象に残るとか、様々に興味深かったです。まあ、それもこれも2回見るという贅沢のおかげですけれど。
私自身は、映像使用(含・文字)はちょっと盛り下がる部分があります。

投稿: きびだんご | 2012年11月 4日 (日) 10時34分

レオン・パパ様
こんにちは。コメントありがとうございます。
パソコンはあんまり快調で、不思議なくらいです(おバカな脳が不調に慣れてしまってcoldsweats01)。

「リチャード三世」は確かに長丁場ですし、セリフも多くて役者さんは大変だなあと思いました(シェイクスピアを見るたび、セリフの多さによく覚えるものだと感心します)。時間の点では、休憩をはさんで3時間半というのは歌舞伎の通し程度でしょうか。あるいはもう少し長いかしら。

明治座はチケット、よく売れていますねえ。私は千穐楽ですが、後援会に頼んだ席が花道が全く見えないらしい席で、かなりがっかりしています。でもどの演目も初見ではないし、仕事の関係でリピートはできないし、まあしょうがないかと割り切るしかありません。

ども又は絶対序幕をつけたほうが面白いですよね。今回雅楽之助は猿弥さんなんですね。笑也さんの西洋歌舞伎風というのは言われてみれば…ちょっとふむふむ。以前三越歌舞伎で序幕付きを見た時はおとくは笑三郎さんでしたっけ。
NHKで「ども又」は見たことがありませんが、あまり意識していなかったので実際放送がなかったのかどうかはわかりません。そういうものなんですかねえ。

「蜘蛛絲」は久しぶりに見るので楽しみです。でもスッポンが見えないなんてweep

仁左衛門さんは来月も南座がありますから、くれぐれも無理せずに早く治って、なんて矛盾したようなことを願っています。

投稿: SwingingFujisan | 2012年11月 4日 (日) 16時39分

きびだんご様
こんにちは。
記憶を一生懸命辿ってやっと、というところですのに、お褒めに与り恐縮です。
そうそう、クッション、ちょっと音がしましたね。あの高さだと程よく見られるのだから、椅子そのものを高くしておいてくれればよかったのに、とついついグチをこぼしたくなります(そう思うにつけ、新しい歌舞伎座の椅子がどんな風になるのか気になります)。
2列目でご覧になったなんて羨ましい、役者(とくに浦井クンlovely)ガン見が、ねsmile でも全体を見るには2階からでよかったかも、とまあ満足しています。
そういえば舞台は赤砂の色をしていたんですよね。どこから白い布なんていう記憶を引っ張り出してきたんだろうcoldsweats02 
あの太陽からは、女性の子宮を思わせられました。
映像はお気に召しませんでしたか。オペラグラス疲れの目にはなかなかよかったかな、と私は思ったのですが…。
すぐ記憶が抜けちゃうからちゃんと色々なことメモっておけばよかったけれど、確か客席が暗くてメモの余裕なんてなかったような。

投稿: SwingingFujisan | 2012年11月 4日 (日) 16時59分

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