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2013年1月

2013年1月31日 (木)

祝・月乃助さん

月乃助さんと貴城けいさんが入籍されたそうだ。
6年前、舞台で初共演して知り合い、昨年秋の再会後交際していたとのことだが、2人の初共演の芝居、私見ているのだsmile(→ココ
「愛、時を超えて 関ヶ原異聞」というお芝居で、当時段治郎さんだった月乃助さんが石田三成、貴城さんがドラキュラと出雲の阿国で、とても楽しいファンタジーだったことを覚えている。
きれいなだけでなく才能あふれるカップルの誕生、おめでとうございます!!
月乃助さん、3月御園座、4月
金丸座と久しぶりの歌舞伎出演に弾みがつくわね(私は残念ながらどちらも見ることができないと思うけれど)。

ところで、余計なことだけど月乃助さんって、44歳(43歳とする情報もあり)なんだぁ。何となくまだ30代だと思っていた
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2013年1月29日 (火)

1月演舞場夜の部

123日 初春大歌舞伎夜の部(新橋演舞場)
130129jackey もう千穐楽も過ぎたし、今さら記憶もちょっと…の部分はあるのだけれど、歌舞伎はどんなに簡単でも記録に残しておかないと(これまでに展覧会系はいくつかサボってしまった)。
「ひらかな盛衰記 逆櫓」
眠かった。この演目も私としては乗り越えなければならないものの1つで、ちゃんと見たこともあるんだけど、眠いことのほうが多い。とくに苦手なのがお筆のくどき。今回もほぼスルーしてしまった。
逆櫓を習いにきた錦之助・松江・廣太郎の3人が「やっしっし~」とやる場面はなかったような…。あれ、けっこう楽しみなのに。3人の見せ場もほとんどなかったし。
幸四郎さんは立派だ。
しかし、この演目も全体としてイマイチ好きになれないのは槌松があまりに哀れで不憫で、理不尽にも孫・子を喪った父娘の気持ちを思うからである。現代の感覚で見てはいけないとわかっていても、あんなのってあの時代だって理不尽だったんだと思うのだ。それだけに、最後に駒若丸を守ろうとする権四郎とおよしの決意がますます哀れに思えてならなくなる。
「仮名手本忠臣蔵 七段目」
面白かった!! 笑って泣いた。
芝雀さんがすっごくよかった。2階の障子をあけて姿を現した瞬間、雀右衛門さんにそっくりと思った。でも、鏡で手紙を盗み見するとき、ほとんど仰向けになりそうなくらいで、これまでのおかるはあんなにそっくり返っていたかしらとびっくりした。
勘平のことをなかなか聞き出せないでああだこうだという兄とのやりとりは可笑しくて笑えたのに、達者だという兄のウソをウソとも知らず喜ぶおかるに泣いた。廓でどれだけ勘平を恋しく思っていたことだろう、父を母をどれだけ案じていただろう。そして本当のことを言えない兄・平右衛門の心情を吉右衛門さんが見事に表現していて、その心にも泣いた。
しかしついにおかるは父の死も夫の死も知ることになる。知らされたおかる、知らせた平右衛門、どちらの気持ちにも泣いた。
やっと正気に戻って「あたしゃどうしょう」と嘆くおかる、一緒に泣く平右衛門、私も又泣いた。
東へのお供が許されて喜ぶ平右衛門を嬉しそうに見つめるおかる、泣けた。
芝雀さんと吉右衛門さん、2人の場面は明るい大らかさと切々たる細やかな感情が入り混じって見応えがあった。
吉右衛門さんの平右衛門は前に見たことがあるような気がしていたが、上演記録を見たら初見らしいと気づいた。筋書きに「自分が無くなっても駄目だし、平右衛門ばかり出てもいけない。由良之助とお軽が際立つようにやります」という吉右衛門さんの言葉があったが、まさにそんな感じだった。

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2013年1月28日 (月)

5月明治座花形、演目・配役

5月明治座花形の演目・配役が発表になっていた。詳細は→ココまたはココ
昼の部は「実盛物語」、「与話情浮名横櫛」。
夜の部は「将軍江戸を去る」、「藤娘」、「鯉つかみ」。
「鯉つかみ」だけ見たことがないので、これは見たい。
しかし貸切が多いねえ。

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2013年1月27日 (日)

「夢市男達競」千穐楽

127日 「夢市男達競」千穐楽(国立劇場大劇場)
13012701kokuritu 平和を享受しつつ面白い芝居を見に行くことに内心忸怩たるものを感じながら、それでもやっぱりこの芝居の面白さを堪能したのであった。
仕事が又押してきてまだ演舞場夜の部の感想も書いていないが、先にこちらを。前回とだいたい同じなのか少し変わっているのか、よくわからなかったけれど、今回気づいた点のみということで。
ところでNHK BSで2月4日午前1時~5時に夢市と亀治郎の会さよなら公演をやるから、忘れずにね。

★明石志賀之助と仁王仁太夫の御前相撲は明石の勝ち。ただし相撲の場面は演じられず(濡髪vs 放駒と同じ)、勝負付売りという結果を刷った紙が売られる。勝負付売りの橘太郎さん、客に明石と仁王の結果を聞かれて教えちゃったものだから、客はもうそれで十分と肝心の勝負付を買おうとしない。そこで橘太郎さん、売れ残った勝負付を花道脇の客席に撒き始めた。前回見た時に撒いたのはたしか1枚か2枚だったけれど、今日は千穐楽だから気前よくぜ~んぶ撒いていた。そして最後に「遠い人には」と紙飛行機に折った勝負付を2枚、飛ばしていた。どれも私の席には届かなかったけれど、これは欲しかったな。
その橘太郎さんがかぶっていた手拭は国立劇場の手拭。
★市郎兵衛の女房おすまが倅市松の手を引き花道を入ってくると、子分の亀寿さんともらった菓子折りの話になる。近所の人が「空の木とかいう日本一高い塔を見て」きたお土産なんだそうである。「ああ、去年の5月にできてから大層現物が来ているという、あの高い塔でございますね」と亀寿さん。景色を見下ろした様子などは空に居る心地だそうだという女中の言葉に「おらあ、高いところが苦手だからとても行く気にはならねえや」。すると市松が「男のくせに、だらしがねえなぁ」とツッコむ。この市松の大河クンが本当に可愛らしい。大河クン、まだ初舞台前なのだと知り合いにから聞いた(そういえばそうなんだっけ、全然意識していなかった。初舞台では三代目左近を名乗るのだろうか)。
★三浦屋前で市郎兵衛にこてんぱんにやられる杉伴六役の亀蔵さん、刀で着物をずたずたにされると中は半袖短パンジーンズ姿、というのは前回も書いたが、今日は千穐楽バージョンで「ワイルドだろ~」のあとに「明日からはこのナリができないと思うとさびしいぜ~」と笑わせて引っこむ。杉伴六という名前はスギちゃんを意識してつけたのか、たまたま黙阿弥の登場人物の名前にあったのか。
★今回は七福神の踊り、寝ないで見た。弁財天(時蔵)の頭についた小さな鳥居が可愛かった。梅枝・萬太郎兄弟はともにどじょうヒゲ。亀三郎・亀寿兄弟はともに老人役(寿老人と福禄寿)で腰の曲がりとか動きは老人風だったが、白く長いおヒゲの間に見える肌はシワを描いても若さが目立った。


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2013年1月26日 (土)

ホロヴィッツもナポレオンもアウト

ホロヴィッツに引き続き「おのれナポレオン」も先行販売で外れたから、今日の一般発売に賭けたら、芸術劇場のチケットサイトは9時半の時点でもう入れなかった。ローチケはシステムが変わってたのにまだ新規登録していなかったから登録しようと思ったらこちらも入れず。e-plusも全然。唯一ぴあだけアクセスできたが、10時になった途端、アウト。
もういいや。仕事もしなくちゃならないからチケットサイトに張り付いているわけにはいかない。やっぱり今年は歌舞伎に専念せよ、ってことなんだろう。しかし歌舞伎座のチケットは大丈夫なんだろうなあ。今から胃がきりきりしそう。

昨日は気持ちが沈んで、更新できませんでした。
私でさえ、つらい…(つらい理由はチケットとは一切関係ありませんよ。チケットは今日の話。誤解した人がいるから。まあ、誤解されるような書き方をした私が悪いんだけど)。

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2013年1月24日 (木)

ほのぼのラブコメ「お嬢さん乾杯」②

122日 「お嬢さん乾杯」(三越劇場)続き
泰子の誕生日。友人たちも招いた誕生日会に出席した圭三はピアノをプレゼントする。以前池田家に置かれていたピアノも家が没落したため売らざるをえなかったのだ。とてつもないプレゼントに驚く池田家の人々。施しを受けているようで気に入らない祖父母(安井昌二・青柳喜伊子)はやわらかく上品に暗に拒否反応を示す。なんとかフォローする母親(久里子)。ちょっと悪くなってきた空気を変えるため泰子がピアノを弾く。
瀬戸さんが実際にショパンの「幻想即興曲」を弾くのだが、これは緊張して大変だろう。ちょっと危ないところもあったけれど、舞台で難しい曲をこれだけ弾けるのはすごい。
パーティの出席者全員が何かを披露しなくてはいけないということで、圭三は仕方なく「よさこい節」をがなる。悲しそうにそっと首を振る泰子。育ちの違いを痛感しているに違いない。圭三もまた自分の世界にはなかったクラシック音楽を通してそれをわかったのだろう。泰子が好きな幻想即興曲のレコードを早速買ってバーの蓄音機にかけるあたりに圭三の繊細さを感じた。
この一家で面白かったのが泰子の姉の夫(児玉真二)。典型的なスノッブさがぴったりポマードで撫でつけた頭とマッチして、かなり強烈なインパクトであった。
さて、どうも泰子の気持ちに愛情の感じられない圭三は思いのたけをぶつける。泰子は「私もあなたが好きです」と応えるものの、圭三に「それは頭で言っていること。自分は心で思ってほしいのだ」と激しく詰め寄られる。
そして泰子が圭三に正直に打ち明けた話は…。彼女の愛情は亡くなった婚約者に全部注いでしまったということ。そういう泰子が圭三と結婚を前提に付き合っているのは金が目当てであると思われても仕方ないだろう。泰子の話に動揺する圭三の心は圭三が爪弾きかき鳴らすギターの音に象徴される。亡くなった婚約者と手を握ったこともないという泰子は圭三の求めに応じて唇を差し出しかけて、その唇は圭三の左手へ。この時、泰子は自分の心にけじめをつけようとしたのだろうか。有頂天になった圭三だが瞬間、「てぶくろ~っ!!」と叫ぶ(桂三の左手には皮手袋がはまっていたのだ。右手なら素手だったのに)。
結婚披露の日、泰子を池田家へ迎えに行った圭三に対する祖父母のネガティブキャンペーン。決して嫌みにならず(おっとりした没落華族をよく体現していた)圭三を落ち込ませていくのが可笑しい。いつものように母親がフォローするも次々に繰り出される圭三否定や元婚約者の話。外出している泰子はなかなか帰ってこない。
さすがの圭三もついに心を決め、泰子に「さよならお嬢さん」と別れの手紙を書く。「100万円の抵当についてはすべて債権者との間で話をつけた」ことも。帰宅して手紙を読んで泣き崩れる泰子。この時、初めて自分の感情に気づき、それを素直に表に出したのだ。なんか私も泣けた。
圭三は披露宴の準備に忙しいバー「スパロ」に旅行鞄を持って現れ、弟分の五郎(井上恭三)に欲しがっていた車を与え、マダムに結婚はやめた、6時の列車で田舎へ帰ると告げ、寂しく立ち去る。圭三の人物を愛するマダム(「10年若かったらあたしが口説いてる」)は納得がいかない。そこへ息せききって泰子がやってくる。泰子を責めるマダム。しかし泰子は自分の気持ちに気づいたのだ。だから「スパロ」なら圭三に会えると思ってやってきたのだ。「私はあの方が好きです」「愛しているのです」。しかしマダムは許さない。「そんなんじゃだめ。惚れたって言わなくっちゃ」。
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時の列車ならまだ間に合うから駅に追いかけようとする泰子を、たった今圭三からもらった車で送るという五郎。2人が扉の外へ出る。ややあって泰子が1人で戻ってきて、戸口でマダムに一言。
「惚れております」
やったぁ、とばかりに踊り出すマダムと女給。そこで幕。
主役の2人が舞台にいないのに、2人の幸せを約束する幕切れであった。

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2013年1月23日 (水)

ほのぼのラブコメ「お嬢さん乾杯」①

122日 「お嬢さん乾杯」(三越劇場)
この公演が発表になった時から月乃助さん応援で見に行こうと思っていたのになかなか予定が立たず、23日の千穐楽直前の昨日、3月演舞場のチケットを取ってから急遽当日の三越劇場チケットを当たってみたら4列目のいい席があいていたのでぽちっ。行ってみたら1列目がなく、実際は3列目であった。それから今日はテレビの収録が入っていた。
「口上」
口上だけかと思ったら、まずは金屏風の前、艶やかな芸者姿の女優さんたちが5人登場して舞う。見惚れていると5人は引っ込み、新たに3人の女優さんが舞を引き継ぐ。新派慣れしていないし、芸者姿ということもあってどなたがどなたかわからない。
その3人の次はやはり芸者姿の瀬戸摩純さんと紋付袴の月乃助さんが舞う。「お嬢さん乾杯」のカップルだ。踊る月乃助さんを見ていると、「この人はやっぱり歌舞伎役者だ」と思う。
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人が引っこんだあとは、水谷八重子さんと波野久里子さんが登場。久里子さんの舞姿に勘三郎さんが重なって思わず涙が出た。今回、この公演をどうしても見たかったのは、久里子さんを応援したいと思ったからでもある。
最後は舞った女優さん全員と月乃助さんが舞台に並び、そこへ安井昌二さんが加わって口上。
歌舞伎のような形ではなく、立ったまままずは八重子さんが口を開く。「皆さまあけましておめでとうございます」とにこやかに言われると、もう22日であってもなんか年明け早々のおめでたい気持ちになるから不思議だ。今年は新派125周年、その年明けに初芝居ができるのは嬉しいという言葉に続いて、来月は演舞場で喜劇に何人かが出演、6月は三越劇場で久々に「金色夜叉」、8月は南座で「東京物語」、夏は巡業、12月は演舞場で「三婆」という今年のラインナップが発表された。こうしてお芝居できるのは「いらしてくださる皆様のおかげ、そして」と月乃助さんの顔を見て「こういう素敵な方が助けてくださるおかげです」。
久里子さんは「去年は木下恵介監督の生誕100年。その木下監督の『お嬢さん乾杯』をやるのでよろしく」と、最後はちょっと歌舞伎の口上みたいな感じで述べた。
月乃助さんは「(この作品は)ラブコメである。映画では佐野周二さん、原節子さんがやっていた役を瀬戸さんと2人で精いっぱいやる。新派の繁栄を祈る」とこちらも最後は歌舞伎風をちょっと交えた口上であった。
最後に「初代八重子さんに請われて新派に入ってから45年。8月には85歳にある。新派をよろしく」と言う安井さんの音頭で客席とともに一本締め。
安井さんは私にとってはチャコちゃんのパパというイメージが強いのだが、それももう50年も前のことだ。
最後、腰を90度にも折った八重子さんのお辞儀が印象的であった。
なお、皆さんの衣裳は→ココで見られます

 

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2013年1月22日 (火)

久々の海老蔵オーラ満喫、浅草歌舞伎④:第2部まとめて

118日 新春浅草歌舞伎第1部(浅草公会堂)
13012201asakusa1部と第2部の間はタイムテーブルだと1時間だが、実際は50分ほどだった。中で売店を見たりなにかしていると案外早く時が経つ。
「毛谷村」

板付きで微塵弾正と六助の試合から始まる。六助が勝ちを譲った後、威張った弾正に眉間を傷つけられる場面はなく、おやと思ったが、「六助ほどの達人ならそんな隙は見せないだろう」というのが指導の我當さんの解釈だと、筋書きの愛之助さんの言葉にあったことで納得。
しかしお幸が訪ねてきて六助の母親になろうと言い金包みを投げて遣り取りする場面もなく、これはこんなおかしなおばあさんが来たという六助のセリフで簡単に紹介されるが、この場面は互いの探り合いが面白いところなので省略されたのはちょっと残念。
どこかに遊びに行っていた弥三松が花道から帰ってきて六助宅の庭で賽の河原のごとく小石を積んで「かか様いのう」と母恋しさに泣く場面も省略。
さらには、弾正にだまされたと知った六助が怒りのあまり庭石を踏み込むのもなし。義太夫ではそう語っていたが、愛之助さんが怒りのポーズをしただけであった。
包容力があって明るく優しい六助にぴったりの愛之助さんは、セリフや動きなど仁左様そっくり。さわやかでカッコよかった。
男の声を出す女の役を男性がやるって難しいだろうといつも思うが、お園の壱太郎クンは抑えた声がとてもよかった。女に戻ってもキンキンした高い声は出さず、中音程度に下げた声には落ち着きもあり、無理なく聞こえた。天蓋を取った壱太郎クンのきれいだったこと(顔が小さい!!)。六助が許嫁と知った途端の変貌ぶりも微笑ましい。この時、お園が抱きかかえられていた弥三松がどんどんずり落ちて行ってしまいには落っこちて、頭を抱えて逃げ出す。子役ちゃんはお園の後ろから黒衣が脚を出して太ももの上に立っていたのだが、ずるずる落ちる様が愛らしくて客席から笑いが起きていた。
愛之助・六助と壱太郎・お園、ともに色気あり、動きもきれい、義太夫のノリもよく、大変好もしいカップルであった。
お幸の吉弥さんは品よく、やはり舞台を締めるベテランの味が光っていただけに、最初の遣り取りは見たかったなと思う。
微塵弾正の亀鶴さんには暗いものが付きまとっていて、わずかな出番ながらいい悪役だった。
松次郎改め松十郎さんが怪しげな忍びの浪人。
なんと、海老ちゃんが斧右衛門で出演。情けない化粧の顔でもオーラは隠せないと思った。

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2013年1月21日 (月)

久々の海老蔵オーラ満喫、浅草歌舞伎③:極付幡随長兵衛

118日 新春浅草歌舞伎第1部(浅草公会堂)
「極付幡随長兵衛」
恐らく多くの人が好きではない、あるいは嫌いという演目の最たるものだろう。私もこの演目は嫌いで、仁左様だろうが菊五郎さんだろうが、誰がやったって水野はイヤなヤツであり、たまらない理不尽さに後味悪く、正月からこんなの見せられるのかとガッカリな気分であった。
ところが、である。何がどうしてなのか全然わからないのだけど、意外と面白かったし、理不尽は理不尽、水野は相変わらずイヤなヤツであるにもかかわらず、そんなに後味の悪さを感じなかったのである。
まず、長兵衛が通路から登場して正面を向いた途端、どきっとした。そのカッコよさというかオーラに胸を鷲づかみにされた。こんな長兵衛、見たことない。吉右衛門さんや團十郎さんなら長兵衛という人物の大きさなんだろうが、海老蔵・長兵衛はアウトローの暗い空気を漂わせていて、それがなんとも魅力的(海老ちゃんで「暗闇の丑松」を見たいゾ)。「花川戸の長兵衛と申すケチな野郎でございます」と名乗った時のちょっと人を小バカにしたような目は、侍ヅラして理不尽に威張り腐っている旗本奴を相手にすればそんな目をしたくなるだろう。「芝居を見に来ているうちはこの首はやられねえ」と坂田金左衛門(松之助)に啖呵を切る目は鋭く光り野性的でぞくぞくする。とにかくカッコいいのである。水野宅で手の内を見せろと強制され刀を待つ間の目もよい。目で魅せる長兵衛と言おうか。
そんな長兵衛だから、卑劣な殺され方をしても「花と散った」と見えたのかもしれない。
一方の水野の愛之助さん、水野は水野だけれど妙に爽やかで、海老蔵さんの激しさとはまたちょっと違った味わいの激しさを秘めた人物のように感じた。激しさと激しさがぶつかって、覚悟を決めていた元武士は恨みに燃える現武士の策略を見抜きつつ男の美学を貫いた。
ここでも若い2人にベテランの右之助さん(近藤登之助)、松之助さんが加わることで舞台にコクが出た(そういえば、ラスト、「殺すも惜しい」と水野が長兵衛を讃えると近藤が「え?」と返す。ここで客席から笑いが起こったがなぜ?)
舞台番の新十郎さんもよく透る声で、らしさがあった。
子分の中では松也クン(出尻清兵衛)が一番。人のよさと同時にへこたれない打たれ強さみたいなものをコミカルに表現していた。長兵衛の息子の子役ちゃん(めちゃくちゃ可愛かった)とのコンビネーションもよく、なごんだ。
孝太郎さんのお時が相当よかった。きれいだったし、町奴の親分の女房という雰囲気が出ていて、死にに行く夫の身支度をし、見送る妻もまた覚悟を決めているという芯の強さにけっこう感動した。
唐犬の亀鶴さん、ここでも出番は短いが、長兵衛に後を任される唐犬という人物の大きさが感じられた。
芝居の順序として戻るが、劇中劇「公平法問諍」も面白かった。ここはいつもあまり印象に残らない(邪魔をされた後の劇中劇役者たちは面白いんだけど、劇中劇そのものはよく眠くなった)のに、こんなに面白かったのか。おっとりの吉弥さん(頼義)、橘三郎さん(慢容上人)の滲み出る可笑しさ、市蔵さん(公平)の単純さ、達者なベテランたちの芸を楽しんだ。この芝居って劇中劇だけのものなのかしら。邪魔が入って中断されるこの芝居、全体を通して見てみたいのだけど。
<上演時間>「お年玉ご挨拶」10分(11001110)、「対面」45分(11101155)、幕間25分、「幡随長兵衛」100分(12201400

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2013年1月20日 (日)

久々の海老蔵オーラ満喫、浅草歌舞伎②:お年玉ご挨拶、対面

118日 新春浅草歌舞伎第1部(浅草公会堂)
13012001hagoita_2 13012002hagoita_2 やっぱり浅草はいい。TXを降りた瞬間に浅草のにおいというか空気を感じて胸がきゅんとなる。
外へ出たら、まだこんなにメジャーになる前の早乙女太一クンをナマで見た大勝館(芝居じゃなくて、外でお客さんの見送りをしていたのを見た。これ、プチ自慢だから、何度でも書いちゃう)はドンキホーテ会館になるとのことで、いつか再びここで太一クンを見る機会があることを期待していたのにちょっとがっかり。
向かいの木馬館にはいつもの通り、オジチャン・オバチャンがなが~い行列を作っていた。ああ、浅草だぁ!!
公会堂では二本松チャリティーの羽子板オークションをやっていた。迷うでしょ。
今回は昼夜通しで、昼夜とも3階最後列で見た。浅草公会堂は音響がいいのか、そういう席でもセリフがはっきり聞こえた。むしろ演舞場なんかでは黒御簾にセリフがかき消されることもあるのに。若手で声が大きくセリフもはっきりしていたのかもしれないけれど、きっと音響もいいに違いない。これまであんまり気にしていなかったのが、今回は非常に耳への音の入りがよいことに感心した。
「お年玉ご挨拶」
壱太郎クン。立役の格好(口上用の裃で雀の中に壱の入った紋付き)で登場した壱太郎クンは翫雀さんに似ていた(ふだん、あんまり似ていると思わないのにね)。まず通常どおりの口上を述べたと思ったら、ぐっとリラックスしてごく普通のお喋り口調で話し始めた。
自分の名前は1万円札の壱と書いて「かずたろうと読む。いちたろうではない」と笑わせる。浅草は昨年に続き2度目で、今回は5演目中4つに出ている。毎日歌舞伎漬けでへとへとだが、そんなこと言ってられない。新鮮な舞台を毎日送るようにしている。
今回は慣れない立役が多い。昨日、中日で未だにそわそわばたばたしているが、それは1つには、中日を過ぎたころから翌月の芝居の稽古に入る、当月の芝居が落ち着いた頃に次の月の衣裳合わせやセリフの練習などが入るためだとか。
ここで「いきなり来月の話もなんですが」と懐からチラシを出し(遠くてわからなかったけど、更新されたチラシだったのかな)、2月松竹座の宣伝を始めるカズクン。明日(ってことはもう、昨日)からフラメンコの練習を愛之助さんと始めるそうだ。「2月に大阪まで行ってられないと言う方はご安心ください。3月演舞場、東京で又会えます」と言う壱太郎クンの言葉を聞いて、消極的に迷っていた大阪行が俄然積極的迷いに変わった。2月はギリギリにならないと決定できないので今はまだ何とも言えないけど、やっぱり見たい!!
壱太郎クンは今22歳。同世代に歌舞伎を広めたいが、チケット高いですよねえ。映画なら6本見られる(僕は学生だから7本、って)。でも、役者、音楽、ツケ、衣裳、床山、舞台を動かす人みんなが当日ナマの舞台を作る。そのためのみんなの思いがチケット代に籠っているんです。それと花形はちょっと安くなっています。
確かにその通りなんだけど、1等席はやっぱりそうおいそれと出せる値段ではないからなあ。
壱太郎クン、さかんに時間を気にし始める。「僕に与えられた時間は10分。先輩役者から10分ちょうどで終われと言われている。ラジオのパーソナリティ(邦楽ジョッキー)をやっているから時間を計って喋るのは慣れているのだが、皆様の前で10分ちょうどは難しい」とストップウォッチに目をやりながら、「浅草歌舞伎の繁栄には地域とつながることが大事。歌舞伎の後、たくさん買ってたくさん食べて…」というところでちょうど時間となったのか、再び口上言葉で締めて終わり。
さすがにDJやっているだけあって、とても楽しく聞くことができた。

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2013年1月19日 (土)

久々の海老蔵オーラ満喫、浅草歌舞伎①:市川福太郎誕生

去年までの自分には見慣れた浅草歌舞伎とがらっとが割った今年の浅草歌舞伎。さほど気が進まないのではあったものの、都内の歌舞伎を外すのは私としてはありえない。
ということで、個人的なスケジュール上やっと、ではあったが1日通しで見てきた。
感想の前にまずは自分の中でのビッグニュースを。
あの名子役、秋山悠介クンが團十郎さんの部屋子として市川福太郎を名乗ることになったのだ!!
可愛いし、あれだけの演技ができる子役ちゃんだから、いずれ歌舞伎の道に本格的に進むであろうことは期待していたし、予想もできた。でも、カメちゃんのところに入るのだと思っていた。それは単純に、「にほんごであそぼ」でカメちゃんと悠介クンが共演していたからということだけが理由なのだが、なんか2人がいい感じだったのよね。
ま、いずれにしても團十郎さんのところで立派な歌舞伎役者になってくれることを大いに期待している。
福太郎クン最初のお役は「勧進帳」の太刀持ち。きりっとしっかりと演じていた。

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2013年1月18日 (金)

御園座図書館の危機

御園座が3月末で閉鎖され、建て替えられることは周知だと思うが、それに伴って御園座の図書館も閉館となり、所蔵品が散逸するかもしれないとのことだ(東京新聞1月16日夕刊記事より→ココ )。
御園座図書館には歌舞伎などの演劇や文楽の資料(隈取、台本、プログラム、文楽のレコード、明治30年御園座杮落しの1枚番付など)や図書(蔵書は2万9千冊)がたくさん所蔵されており、御園座会員なら館外持ち出しもできるのだとか。役者さんの利用も多いそうだ。
御園座では稀覯本や番付、隈取などは残したいとして、行政などにも働きかけているようだふが、名古屋市は視察した結果、「市としては一時保管はしない、昭和以降の新しい物が多く、博物館の扱う範疇ではない」ということらしい。博物館によるのかもしれないが、昭和以降の者は博物館では扱わないのかぁとちょっとびっくりした。
文化財の散逸は国としてももったいない話だし、どうにかならないのかしら。

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2013年1月17日 (木)

18年

あれからもう18年。
3・11の巨大地震はその規模と津波の恐ろしさ、またこれまでにない揺れを実際に経験したことで自分の心の中に大きな恐怖と衝撃を残したが、1・17は大都市を襲った大地震ということでこちらもまた大きな恐怖を植え付けた。
阪神にしても東北にしても、日々どこかの時間で(一瞬だとしても)思わないことはない。そしてその日になると、記憶と恐怖が鮮明に蘇る。地震から逃れられない国に住んでいるのだ、と強く思う。
神戸市ではこの18年で震災を知らない市民が40%を超えたのだという。
そういう市民が前向きに新しい都市を作っていくことは必要だろうし、その過程のなかにも大震災の記憶は残っていくだろう、いや残していかなければいけないと思う。
あらためて合掌。

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2013年1月16日 (水)

1月演舞場昼の部

115日 初春大歌舞伎昼の部(新橋演舞場)
13011601embujo ここのところ毎日眠くて眠くて、自宅で仕事をしていても、突然睡魔に襲われてパソコンの前でしょっちゅうがくっとなっている。だから心配しながら行ったんだけど、案の定。
「寿式三番叟」
大ゼリから我當・梅玉・魁春・進之介の4人がセリ上がってきたとき、一番上手側にいた梅玉さんに目を引かれた。なんか、とてもカッコよく見えたのだ。
梅玉さんの後見として梅之さんが出ていたので、ついつい目はそっちにいきがちだった(梅之さんがそれを知ったら困るだろうな。梅之さんはいつも、後見はいかに気配を消して舞台の邪魔にならないように気を配るかってことに気を使っていらっしゃるようだから。でもこの場合、梅之さんの気配の問題じゃなくて私の個人的好みの問題だから…)。梅之さん、髪型が前に戻った? 正直、これまでの髪型、あんまり好きじゃなかったから、よかった。梅玉さんの烏帽子をつけるとき、梅秋さんと2人がかりで真剣そのものだったのが印象的だった(途中で落ちちゃったら大変だもの)。
こういう演目はよくわからないなりによかったのが、まず我當さんのゆったりした大きさである。寿式三番叟という演目に相応しい「祈り」の思いが感じられた。

また梅玉さんの三番叟は決して軽やかというわけではないのだが、重いわけでもなく、梅玉さんらしい端正さが気持ちのいい躍動感に三番叟の真髄があったように思う。
「車引」
七之助さんの桜丸は、背が高いせいか、やわらかさだけでない力強さを秘めているようだった。顔が勘九郎さんによく似ていた。
三津五郎さんの梅王丸の形のよさは格別だし、声を思いきり張り上げなくてもちゃんと梅王の勢いや稚気が出ていることに、荒事の認識を新たにしたような気持ちになった。
三津五郎・七之助・橋之助・彌十郎と主たる役の4人を見ていると、勘三郎追悼演目のように思えて、そう意識するせいか、とくに三津五郎さんと七之助さんの声や表情の底に深い悲しみがあるように感じられてならなかった(考え過ぎだね、きっと)。
「戻橋」
多分、初めて見るしちゃんと見るつもりでいたのだが、昼食の後であること、舞台がやや暗いこと、3階はとにかく暖かいこと、という3条件にプラス場面転換や幸四郎・福助の通路歩き(3階は置いてきぼりだものね、通路歩きは)で、つい一度目を閉じたが最後、次に目を開くまで舞台は進んでいる、という状態。でも、花道付け際に戻る際、所作台の上にぴょんと飛び乗ったお茶目な幸四郎さんはバッチリ見ていた。あとちゃんと見ていた(というか聞いていた)のは大薩摩だけだったりして、国生・児太郎の成長を見届けようとしたのに、それもままならず。
そのわずかな目を開いていた時間の中で、幸四郎さんも福助さんも芝居の空気によく合っていと思う。ただ、自分の耳のせいもあるだろうが幸四郎さんのセリフが時々聞き取れなくて、それも眠気を誘う一因だったかも。
鬼女になった福助さんは、腕を斬られ、最後宙に飛んで消え去る。隈取の顔はちょっと福助さんとはわからなかったくらい。

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2013年1月15日 (火)

雪道を歩く

駅まで車で行くのはさすがにはばかられ、ではバスにするか歩きにするか。息子は危ないからとバスを勧める。で、ほとんどそういう気持ちになっていたら、今朝のテレビで都内のバスがいつ来るかわからないほどダイヤ乱れだと知り、それはある程度織り込み済みではあったけれど、アテにならないバスよりやっぱり自分の足が確実よねということになった。
さて、その雪道を歩いて最初に思ったことは、サングラスを持ってくるべきだったということ。遙かむか~し、宿からスキー場へ向かうまでのまぶしい銀世界の記憶が鮮やかに蘇ってきた。
次は、太陽は偉大だということ。日照の有無で雪の融け具合が全然違う。ぐちゃぐちゃ道とつるつる道、でっこぼこ道を気を緩めることなく歩いた。
途中、滑った車に突っ込まれるんじゃないかなんて、ちょっとびびりもした。
意外と怖かったのは、足首を超える深さの雪が残っている道(つまり雪かきなど人の手が入っていない道)で、既についている足跡。そこを狙って足を動かせばいい
ようなものだけど、カッチカチの道路に大きなでこぼこがいくつも続いているというのは実に歩きづらくて、何度も躓きそうにった。
また、やや凸凹のついたスケートリンクみたいな道も気が抜けない。 二度滑りかけた。それでもどうにか無事に駅に着き、電車の遅れはあったけれど、めでたく今年初の演舞場最初の演目に間に合った。
同じ道の帰り、歩道のない道は相変わらずスケートリンク状態、行く人来る人のすれ違い
も怖い。そのほかは、カッチカチだったところはサクサクしていたし、くるぶしの上まであった雪の高さもずいぶん低くなっていた。でも、昨日の雪かきの後遺症で腰が痛くて痛くて、なかなか足が進まず、とにかく疲れました。
皆さんもお疲れ様でした。

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2013年1月14日 (月)

積雪16cm

13011401snow
↑13:37 積雪11㎝ちょっと(定規の下のほうに5㎜位あるので)
13011402snow
↑15:13 積雪15㎝ちょっと
13011403snow
↑17:06 積雪約16㎝

朝、一仕事片付けてお昼前に郵便局(本局)へ出しに行こうと思っていたら、いつの間にか雪が激しく積もっていた。締切は明後日なので無理に今日行かなくてもいいのだけど、なんだか気をそがれた。いつから降り始めたのか、全く気付かなかったし(なんか、妙に静かだなあと外を見てビックリ!!)。
成人式、さぞや大変だっただろうと気の毒に思っていたら、「ホワイト成人式で一生記憶に残ります」と言っていた女の子がいて、ちょっと感動したのでした。
明日出かけられる
方、くれぐれもお気をつけて(私もだわ。去年9月に骨折した足の小指がやっと治ってきたんだから)。

雪国の方は毎日こんな状態なのですね…

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2013年1月13日 (日)

東京新聞の歌舞伎特集は日曜から月曜に

東京新聞のテレビラジオ欄を朝ざっと見て、お昼過ぎに、「あれ、そういえば今日のラテ欄の中の見開きページは歌舞伎(だけではなくて、古典芸能)なのにまだ見てなかったな」と思い出し、急いで中を開くと、あら、古典芸能の特集がないshock
え~っ、今日は日曜日じゃなかったっけ? とかもう特集はなくなっちゃったの? とかアセったけれど、「伝統芸能面は14日に掲載します。今後は原則月曜日の掲載となります」と書かれた細長い囲みを発見。ほっとした。でも、楽しみにしていた毎日曜日が月曜日になるって、1日ズレただけのことなのになんか変な気分。

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2013年1月12日 (土)

後悔の後悔

今日は午後3時半ごろに仕事の打ち合わせをしながらいちごパフェ(300何kcal)を食べ、その後は忙しくて忙しくて夕食をとるヒマがなかった。
パフェがまだおなかに残っているし、このまま食べなくてもいいか、それに夕飯食べなければ痩せるぞと自分に言い聞かせたのに、生物的本能というか生物的欲求というか、それに勝てず、ついさっきとうとう食事してしまった(それも肉をbearing)。朝や昼は抜けるのに夕飯ってどうしても抜けないわ、抜いたら思いっきり寂しいんだもの。
しかし、激しく後悔。実は昨日も日付が変わる直前に餅を食べてしまったのだ。鏡開きだって気づいたのが11時を過ぎていたから。別に行事にこだわらなくたってよかったのに、なんか甘いものがほしい気持ちもあって、買ってあったレトルトの栗ぜんざいにお供え餅をほんの少し入れて食べちゃった。おいしかったけど、昨日も激しく後悔したのよね。
2日続きの深夜の…ああ、学ばぬ私…。
だけど、それって贅沢な後悔よね。そんな後悔できるのは、ちゃんと食べるものがあってちゃんと食べられる状態にあるからなんだ
。有難いことなんだ。だからそんな後悔をしたことを今後悔している。

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2013年1月11日 (金)

羽子板の中の歌舞伎

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国立劇場2階ロビーに飾られていた吉徳の羽子板たち。そういえば去年も展示されていたんだけど、去年は写真に失敗し、その後まったく記憶から消えていた(ってことを、アルバムからは消えていなかった写真を見て思い出した)。
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だれか、って当てるのはちょっと長い幕間のお楽しみ。
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答えは畳んでおきます。
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2013年1月10日 (木)

やっと初芝居:「夢市男達競」

110日 「夢市男達競」(国立劇場大劇場)
13011001kokuritu 今年の初芝居。仕事がまだまだ溜まっていて、故に睡眠不足で頭痛プラス眠くて眠くて、自分で取った安い席なら初芝居だろうが菊五郎劇団の楽しみな復活狂言だろうがパスしていたかもしれない(去年の1227日に渋谷で芝居納めをしてからこの8日に成田に行くまで1度も電車に乗らなかったので出不精が身についてしまったこともあるかも)。でも、行ったらやっぱり面白かった!! 歌舞伎が好きだと改めて思った!!
というわけで、今アツいうちに感想を書かないと又いつになるかわからないので、箇条書きにて簡単に。
★物語の縦糸は簡単に言ってしまえば、頼朝の守り神である白銀の猫(西行が猫)を巡って、鎌倉方を滅ぼそうとする頼豪・義仲合体側とそれを阻止しようとする市郎兵衛側の争いである。黙阿弥の原作をだいぶ整理したり手を加えたりしたそうだが、よくまとまっていてわかりやすく、面白かった。舞台も大がかりで、巨大な鼠が出てきたり屋台崩しがあったりして目からも楽しめる。
今年の「こいつぁ春から」は
2日の放送だったから国立は初日前。テレビではもうやらないのかな。
★幕開き、第一声はなんと萬太郎クン(源頼家)。若いながら上に立つ者の品位がある。声がいい。
★梅枝クンは今回立役のみ。瑞々しく凛々しく、たおやかな女形とはまったく別の梅枝クンで、義経・静を右近クンとダブルキャストでやったときは梅枝クンはやっぱり女形の役者だと思ったのに、今回の大江家家臣飯島半七郎は兼ねる役者の素質を見せていた。
★團蔵さんの悪役(北条家十役神崎伝内)の憎々しさはもう身についているが、この人の憎らしさというのはただの憎らしさではなく、その役の人間がどうしてそんなに憎らしくなったかを考えさせられるような気がした(つまり憎らしさが「深い」)。
★左團次さんは菊五郎劇団の初春狂言に初参加だったんだぁ。いつも菊五郎劇団で見慣れているものだから、初参加と知った時にはびっくり。はじめは姿を見せない頼豪の声が流れてきたとき、地の底から聞こえてくるようでおどろおどろしさがとてもよかった。そういえば国立では頼豪阿闍梨を2度見ている。平成1710月「貞操花鳥羽恋塚」と、平成191月「梅初春五十三驛」。どちらも鼠の術が記憶に残っている。左團次さんは後に頼朝役でも出てきて、大きさが感じられた。
★松緑さんは木曽義仲・仁王仁太夫・大江広元の3役。どの役もカッコよかった。顔が小さいのに衣裳や鬘に負けていないのはさすがだといつも思う。義仲の醸し出す陰影が意外によくて、3月の「暗闇の丑松」が俄然楽しみになってきた。
★菊ちゃんの相撲取り!! 明石志賀之助が期待以上によかった。肉襦袢もよく似合い、太く低い声と菊ちゃん本来のきれいな声が感情によってコントロールされるのがいい。動きもゆったりと相撲取りらしく大きい。濡髪みたいに右の頬に黒子がついていた。そうして考えてみると、菊ちゃんは「引窓」の南方十次兵衛もお早も濡髪もできるに違いない。すごいな。
★菊ちゃんの明石が仁王に御前相撲で勝ち、羽織を拝領する。その背中に「日下開山」なんとかと文字が仰々しく書いてあり、客席から笑胃が起こった。
★菊ちゃんといえば、「旭輝黄金鯱」で見事な肉体を見せたし、あの体に肉をつけたら立派な相撲取りになるのに不思議はないのだが、その後のネコの玉(三浦屋新造胡蝶)ではほっそりとしなやかで、あんないい体をしていて体の使い分けが実に上手だと感心した。仕草はかわいいし、玉が命を懸けて傾城薄雲を守るいじらしさに思わずほろりときて、うっすら涙が滲んだ。海老ぞりが素晴らしかった(五幕目「三浦屋台所の場」)。

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2013年1月 9日 (水)

オセローの代替公演は花形歌舞伎

團十郎さン主演のオセローの中止が正式に発表された。
代替公演は、海老蔵さんを中心とした花形歌舞伎になるそう→ココ

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團十郎さんのオセロー、公演中止の模様

まだ正式発表にはなっていないが、3月にル テアトル銀座で上演予定だった「オセロー」が中止になるらしい。
團十郎さんが万全の体調で新・歌舞伎座杮落しに臨むための苦渋の選択ということだそうだ(スポーツ報知の記事より→ココ)。
チケット発売日ももう間近だし(ひょっとしたら、先行販売とかもあった?)、公演があったら必ず見に行くぞと楽しみに意気込んでいた私だけれど、南座の顔見世休演を知って以来、オセロー出演はやめるべきなんじゃないかと心配しながら思っていた。
この時期での出演中止は確かに様々な方面に迷惑をかけるではあろうが、なんてったって歌舞伎役者なんだから、しっかり体を治して、杮落し公演で元気で大らかで存在感あふれる姿を見せてほしいというのが、歌舞伎ファンとしての気持ち。
代替公演は海老蔵さん中心で別の芝居になる模様。

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2013年1月 8日 (火)

自分に合った席は

新しい歌舞伎座の座席設置工事の様子が出ていた→ココ
3階は写真を見る限り、とても狭そう。
それに、3階の座席数は、数を数えたわけじゃないけれど、座席表を見ると先代に比べずいぶん減ったみたい。3階東西の座席は1列ずつになった。
ただでさえ厳しそうなチケット争奪戦、ますます厳しくなりそうだけど、あちこち座ってみて、自分に合った座席を見つける楽しみのほうへ頭を向けよう。
新しい歌舞伎座の座席表は→ココ
先代の座席表は→ココ

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2013年1月 7日 (月)

冬のサングラス

この冬の必需品は運転中のサングラス。
冬は太陽高度が低くなり、眩しくなることはわかっているつもりだったが、この冬ほどそれを実感したことはない。
あんまり眩しいから、もしかして白内障?と心配になったけれど、娘も息子も眩しがっていたから、やっぱり太陽高度のせいなんだろう。
しかし冬のお日様はありがたい。

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2013年1月 5日 (土)

あと2日

荷造りにいそしんでいる姿を見る今が
一番寂しく思う時かな。
娘をまた成田へ送りに行くまであと60時間弱。
2日とちょっとというより60時間というほうが寂しいな。

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2013年1月 4日 (金)

無為の有意義

早い!!
気がついてみれば、もう4日。
年末年始、仕事もふうふう言いながらちんたらだし、何をしてこれだけ日が経ってしまったのだろう。
自分の中でこれをやった、と言えるのは、大みそかに煮物を作ったことと、家の裏手に今年の干支である動物がぬくぬくと眠っていそうなほど積もった落ち葉(末摘花ですわ)を恐る恐るきれ~いに片づけたこと、ついでに、どこからのびてきたのか優に5m以上はあって、コンクリートの隙間のあちこちに根を出していた蔓植物を何本も抜いたことくらい。
まあ、正月くらいそんな風に無為に過ごすのも有意義なことかもしれない。な~んてね。

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2013年1月 3日 (木)

ジャスト2

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達成したのは昨年12月29日だけれど、ゾロ目ってなんかおめでたい気がして、3が日の間にアップしたかったの。

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2013年1月 2日 (水)

3月演舞場

3月演舞場は菊之助・松緑出演による花形歌舞伎とだけ、暮れに送られてきた郵便局の案内にあって、どんな演目で他の配役はどうなるのかなと楽しみにしていたら、もう発表されていた→ココ
昼の部は「三笠
山御殿」と「暗闇の丑松」
夜の部は「一條大蔵譚(檜垣・奥殿)」と「二人椀久」
なんとも若い布陣であることよ。
丑松は松緑さん。テレビで松緑さんのお父さんの辰之助さんの昏く鋭いく哀しい丑松にぎゅっと魂を摑まれ
て以来、それ以上の丑松は見ていない。松緑さんとお父さんの持ち味は違うが、それだけにちょっと楽しみ。
それにしても上演時間はやっぱり短そうだ。


 

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2013年1月 1日 (火)

謹賀新年

去年は新年を祝っていいのかどうか悩んだけれど、今年は希望を込めて
「あけましておめでとうございます」
絶対いい年になりますように。

昨年1年間、皆さま本当にありがとうございました。
今年は無理をせず、観劇生活、ブログライフを続けていきたいと思います。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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