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2013年2月18日 (月)

染五郎復帰公演@日生劇場①

217日 二月大歌舞伎(日生劇場)
昼夜同一演目の時はできるだけ昼の部にするようにしているのだが、このチケットを取った時はまだ歌舞伎座のチケット発売日が決まっておらず、2月は危ないなと踏んで、影響を受けない夜の部にしたのだった。
開演前、近くに座った男性に「私、大向こうでして、突然大きな声を出しますがびっくりしないでください」と挨拶された。この方は周囲の人たちみんなに一々断りを入れていたが、そういえば以前にも同じ方だったかどうかこういうことがあったなと思い出した。この大向こうさんはなかなかスッキリとした掛け声の方であった。
「口上」
「吉野山」の舞台に浅葱幕をかけ、その前で幸四郎さんが口上を述べる。
日生劇場には何回も出演しているが、当月はことのほかの思いで出ている。というのも、怪我のため長らく舞台を遠ざかっていた倅・染五郎だが、怪我が治って復帰の舞台であるから。染五郎怪我の際には各方面にご迷惑をおかけし、父としてあらためてお詫び申し上げる。染五郎は再び舞台に立てる喜びを噛み締め、ますます精進すると言っている。これからも市川染五郎をよろしく。
と、息子の復帰について語る幸四郎さんの口調は重々しかったが、一時は覚悟を決めたという幸四郎さん、本人以上に喜んでいるのではないかと胸が熱くなった。
この後、左團次、福助という共演者への御礼を述べ、新しい歌舞伎座に向けてますます歌舞伎をご贔屓にと結んだ。
口上というと、最初と最後の時代がかった挨拶を除けば普通の口調で喋るのが通常だが、幸四郎さんの口調は最後まで重々しく、歌舞伎の雰囲気たっぷりなのであった。
「吉野山」
幸四郎さんが引っこむと浅葱幕が振り落され、桜満開の吉野山となる。ああ春が待ち遠しいと思いながら見ているうちに眠くて眠くて…。染五郎さん復帰の舞台なのに大半瞼が落ちていたかも。
でも、染五郎さんの端正な踊りにはキレがあって、無事こうして踊れるようになったことが嬉しかった。やっぱり染五郎さんには華があり、かっこいい。
福助さんは上品で悲しげできれいだった。
立雛のところでは「染高麗!」の声がかかった。
逸見藤太の亀鶴さんはやや滑稽味が薄い気がした(化粧もそんなに滑稽にしていなかった)。客席からは笑いも起きてはいたが、もう少し滑稽さを表に出してもよかったかなと思う。しかし声はいいし、動きはいいし、やっぱり亀鶴さん好きだ。掛け声は圧倒的に「高麗屋」が多く、「成駒屋」が思いのほか少なかったので「八幡屋」の声がかからないんじゃないかと心配したが、大丈夫、ちゃんとかかっていた。
ラスト、染五郎さんの投げた笠はストレートに亀鶴さんに渡ったが、ちょっと用心して投げているようで物足りなさを覚えた。
全体に盛り上がりがもう一つのように思ったのは自分が寝ていたせいか。でも「眠かった」という声があちこちから聞こえてきたのも事実。ごめん…。

そういえば、花四天に左字郎さんがいたが、筋書きには載っていない。どなたかの代役なのか、人数が増えたのか(ってことはないだろうから、どなたか怪我でもされたのかしら)。

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コメント

この大向こうさんて、背の高~い男性ではないですか?私もよくお見かけしたり話しかけられたりする方だと思います。四代目歌舞伎座の幕見席によくいらっしゃいました。先日久しぶりにお目にかかり、「よく、お声は聞いています^^」とお話しました(*^^*)

投稿: aki | 2013年2月21日 (木) 06時07分

aki様
おはようございます。
おお、aki様がご存知の方でしたか。ええ、ええ、背がたか~い方でした。身長だけでなく全体に大柄な感じがしました。
aki様にお声をかけられて大向こうさん、お喜びだったんじゃないでしょうか(私だったら嬉しいもの)。
新しい歌舞伎座では大向こうさんもさぞ盛り上げてくださるでしょうから、それも楽しみですね。

投稿: SwingingFujisan | 2013年2月21日 (木) 09時15分

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