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2013年3月

2013年3月31日 (日)

楽しく便利な文房具

文房具を好きな人は多いと思うが私もだ~い好き。2週間ほど前に録画した番組「お願いランキング 文房具総選挙」を見て、惹かれたものを早速いくつかメモ。
その中で早急に欲しかったのは2つ。
演舞場千穐楽の前に伊東屋に寄ろうと思ったら、あら伊東屋がないshock 工事中になっていた(どれだけ、この辺通っていなかったんだ
wobbly)。仮店舗の地図に従って店に入り、とにかく時間がないので入口の案内で聞いて即売り場へ。
すると、「文房具総選挙」で上位に入っていた文房具たちの特設売り場があるではないか。自分はごく平均的な日本人だと、こういう時に感じるのよね。で、1つは見つけたのだけど、もう1つがない。探している時間がない。店の人にきくと、売り切れちゃったんですって。入荷したら連絡してくれるって言われたけど、早く欲しいからあとでネットで注文しようとか思って辞退した。
半分しょぼんな気持ちで演舞場へ向かいつつ、昭和通りを渡ろうとした瞬間、町の小さな文房具屋さんの看板が目に入った。一瞬の間に、「ここにはないよなあ」「いや、ひょっとしてひょっとするかも」が交錯し、2~3歩踏み出した足を止め踵を返す。小さな店に飛び込み、こういうものはありますかときくと、お年を召した店主ご夫婦の奥様のほうが「これですか」と1つだけぶら下がっていたその商品を取ってくれた。
「そうsign03 それですっsign03
嬉しかったぁhappy02 「いちいち貼るのは大変ですけど、これはガイドがついていて便利ですものね」と奥様。そうなんです、だからほしかったんです、と感謝感謝で購入。
弾む足取りで演舞場へ急いだのでした。
2つの文房具とは…。
13033101colle_2 伊東屋で買い求めたのは「テープのりtenori」。シャチハタみたいにして紙にポンと押すと糊がつく、っていうもの(詳しくは商品サイトで→ココ)。なかなか糊のいいのがなくて、これを見た時にぐっと心を摑まれたのだ。実際に使ってみると、糊という文房具のイメージとしてのパンチというかインパクトは弱いけれど、接着力はちゃんとしているし、いつも悩まされていた手や周囲の汚れもないし、なんか嬉しくてせっせと使ってしまう。テープ糊だから詰め替えもある。420円と、糊としてはちょっと高いかもしれないけれど、便利さときれいさで満足。
町の文房具屋さんで購入したのは「ワンパッチスタンプ」(→ココ)。パンチ穴の補強シールである。これもスタンプ式で、ガイドを穴に合わせるだけで、補強シールが貼れる。手で貼るタイプのものは位置合わせが難しかったが、これならチョー簡単。これも嬉しくて、あんまり必要のないところにも貼っちゃったりして、ムダ使いはいかんと反省しているところ。同じく420円で、詰め替えシールの別売がある。
今後は、裏から見えない修正テープ、デコレーションテープ、テープカッター直線美、ポイントカードホル13033102punch_2 ダー、ミドリ ミニクリーナー、ペンケースNEO CRITZなどを狙っている。
文房具ってほ~んと楽しい!!


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2013年3月30日 (土)

久々の混雑待ち

「混雑」メッセージが出て、入店に15分かかった。
9~10月にシアターオーブで上演される「ロミオとジュリエット」の先行販売。
松也クンが出るっていうから、「見たい」、でも今年は歌舞伎にお金をかけざるを得ないからできるだけ他の演劇はガマンしなくっちゃ。と迷っているところへ、先日、TBSイベントメルマガで先行販売のお知らせ。じゃあ、申し込もうかと気持ちが動いたら、今度は東宝ナビザーブからの先行販売お知らせメール。どっちで申し込んでもいいのだけど、申込日は東宝のほうが1日早い。
というわけで迎えた今朝10時。時間にならないとログインできないので時報とともにログイン画面を出したつもりが、1段階前の画面になっていて、<1秒(1秒未満ってこと)遅れてしまったweep
ばっかだねえ。そのせいかどうかわからないけど、とにかく入店できない。
10時5分、出たっ、パスワードを入れる画面が
sign01 ログインをぽちっ→げっ、「セッションが切断されました」だって。なんと非情なcrying
5分で繋がったのだからもう5分頑張って、ダメだったらもういいや、と思いつつ入店→拒否を続けること結局15分(同じ作業で手が慣れてしまうと、せっかくつながったのにこっちで切ってしまうというウッカリ
―これ、電話申し込み時代にやったことあるのだ--―に注意を払いながら)。何とか最終段階までこぎつけたら、今度は「クレジットカードの情報が更新されていません」。何年ナビザーブを利用していなかったんだwobbly
慌てて入力し直して、無事チケットゲット。3階の安い席だったおかげか、1列目が取れたからよかった。
しかし、チケットについていつも思うのは、配分をどうしているのかってこと。俳優の後援会枠あり、劇場枠あり、チケットサイト枠あり、各団体枠あり、限られた座席をどのように分け合っているのかなあ。去年、当日券で澤瀉屋の巡業を見たときは、いい席が空いていたのに、それはチケットサイト枠で会館はそこの権利をもっていないからと別の席にしたことがある。事情はわかるけれど、なんか納得いかなかったな。
それと、チケット販売、早すぎる。今から9月10月の予定なんて立たないから、ヘタしたら買っても行かれないなんてことになりかねない(実際、そうなりそうな4月のチケットを今1枚抱えていて悩み中)。それなら直前に買えばいいようなものだけど、早々と完売という可能性もあるし、やっぱり少しでもいい席を、と思うとそうもいかないのよねえ。

久々の混雑待ち、久々のチケットカテは歌舞伎ではなく、歌舞伎役者の出演するミュージカルでした~。
あ、ところで今年の「挑む」は8月22、23日、@日本橋公会堂だと、松也クンのサイトに出ていた。メモメモ。

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2013年3月29日 (金)

散るを惜しむ

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今年は桜が早すぎて、こっちの心の準備ができていなかった。やっと気持ちが盛り上がってきたと思ったら、もう↓
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それでも、まだ蕾の枝もあったりしたから、もう少し楽しめるかしら。

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2013年3月28日 (木)

三月花形歌舞伎千穐楽夜の部

326日 三月花形歌舞伎千穐楽夜の部(新橋演舞場)
歌舞伎の常打小屋としての演舞場公演はこの日が最後になるのだなあとの感慨に3年前の5月、海老蔵さんを中心とした花形が歌舞伎座建替え中の公演第一歩をここから踏み出したこと、そのセレモニーを早起きして見に行ったことが甦ってきた。それにしても演舞場常打ちオープニング公演とラスト公演の盛り上がりの差は、人間、新しいもののほうに引っ張られるということだろうか(演舞場がなくなるわけでなし、演舞場での歌舞伎公演も年に何回かはあるんだろうし)。そして3年経つと早起きも克服できなくなる自分の加齢を改めて思う。
「一條大蔵譚」
染五郎さんの作り阿呆は、登場した瞬間、線の細さが気になった。染五郎さんはどちらかというとシャープな感じだから、ああいうまぁろい役には違和感を覚えるのかもしれない。それに声も無理しているなあという気もした。しかし大蔵卿が本心を明らかにしてからは声もよく、大蔵卿の気持ちもしっかり伝わってきて、よかった。作り阿呆がもう一つなので、本性との行き来ももう一つだが、初役なのでこれからに期待したい。染五郎さんは趣向の華で見るコミカルな一面もあるのだから、それをうまく大蔵卿の愛嬌につなげられるといいなあと思う。
大蔵卿が八剣勘解由を討ち取り、その首を切り落として抱えて出てくるとよく笑いが起きたものだが、今回はまったくそういうことはなく(笑いが起きるのは、大蔵卿の出のタイミングによるのかもしれない)、ほっとした。
壱太郎クンのお京が初々しさと落ち着きを見せてなかなかだった。娘役の時の声はちょっとキンキンしすぎるのが耳につくことがあるが、この役では少し低めにしていてセリフが聞きやすかったのもよかった。松緑さんとの夫婦役も似合っていたと思う。
吉弥さんの鳴瀬、なぜ、あんな夫をと不思議だが、主君への忠義とともに夫への愛情も感じられて哀れであった。
「二人椀久」
多分4回目。これまでの3回はほとんどの時間zzzで苦手演目、今回もまったく自信がないし、幕間も40分と長いしよほど見ないで帰ろうかと思ったくらい。
見てよかった!!
全然寝なかった!! 魅入られた。
とくに菊之助さんの松山が出てきてからは、もう素敵で素敵で。菊之助さんの美しいこと、幻想の中の美しさでありながら存在感もしっかりあって、染五郎さんをリードしているような気さえした。
この踊り、テンポがゆるい、だからよけい眠い、と思い込んでいたのだが、こんなにテンポが速かったんだっけ。演奏もよく、わからないなりにとても面白かった。
ただ、松山が出てくるかなり前からセリが開いていて、染五郎さんがそっちに行くたびにハラハラしてしまった。多分、セリの口が見えた人はみんな、そうだったんじゃないかしら。でもハラハラする一方で、染五郎さんの復帰がすごく嬉しくて、そんな喜びもテンションを上げてくれたのかもしれない。
来月はいよいよ歌舞伎座だぁ!! 演舞場さん、ありがとう、お疲れ様でした。
<上演時間>「一条大蔵譚」91分(16301801)、幕間40分、「二人椀久」36分(18411917

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2013年3月27日 (水)

結局テレビで

今朝は6時は無理だったけれど、7時に目が覚めた。でも、昨夜寝たのが3時過ぎ(一時、0時前後に寝るようにしていたのに、再びワルい癖が…)ということで、二度寝。そして8時、目覚ましに起こされる。この時点では、朝の家事をほったらかして銀座へ行こうかという気持ちがほんのわずかあった。でも、雨!!だって。
挫けた。その前に、昨日ワールドカップ出場を決めていたらその勢いで銀座に行っちゃおうかなっていう賭けを自分の中でしていたので、とっくに挫けていたんだけどね(どっちにしても、時間的にはもう遅い)。
その後は、あちこちチャンネルを変えつつテレビつけっぱなし。
あの冷たい雨の中、2時間近くも待った方々、えらいっ。歌舞伎愛しているとか言いながらうちでぬくぬくしていた自分は…。要するに、もうトシなのだsad
 しかし、もう二度と見ることのできない銀座のお練りだったかもしれないなぁ。
歌舞伎ツイート(→ココ)で亀三郎さんが撮った写真(役者さん側から撮ったものだから面白い)を見ながら雰囲気だけ味わいました。
明日の「スッキリ」で詳しくやるみたい。

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2013年3月26日 (火)

明日は…:ラブ歌舞伎座・番外編

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お練りが発表になった時は絶対に行く行くupwardrightな勢いだったのだけど、朝早く起きる自信ないし、1時間前に行って場所取りする元気ないし、それにせっかく行っても人の頭しか見えなかったらつまらないしテレビで見たほうが絶対らくだよね~…とネガティブなことばっかり考えて、結局明日6時に起きられたら(ハードル高bleah行ってみようかな…。
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「銀座一丁目」を撮ったわけではないcoldsweats01
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あと、ちょうど1週間か

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2013年3月25日 (月)

超満席、中村屋ますます発展を期待させる「怪談乳房榎」

324日 「怪談乳房榎」(赤坂ACTシアター)
130325akasaka 発売日のWeb松竹では前方の席が全然なくて、あとで劇場枠で取ればよかった、と気がついてももう遅い(ACTシアターの有料会員はやめたけれども、先行販売のお知らせがきていたような記憶がある)。しかしP列で見やすかったのは意外だった。ただ、私の席は上手寄りだったため、H列後ろの下手側扉に中村屋の幕をかけ鳥屋仕立てにして舞台からL字を逆にしたような形で通路を花道がわりに歩く姿は8割がた見えず、とても残念。
連日立ち見も出るほどの大盛況(久々にそんな劇場に来た)、とくに千穐楽は早々と完売で追加公演が行われることになり、せっかくの千穐楽狙いに憾みを残すことになったが、それはカーテンコールでの勘九郎さんの一言(後述)で消失し、気持ちよく劇場を後にすることができた。
序幕は季節よく、花見客で賑わう向島の隅田堤。茶店から小山三さんが姿を現すと大きな拍手が起こる。「今年は花見客が少ないねえ。花粉は大丈夫かねえ」(千穐楽だし、花見客が多いねえ、でもよかったんじゃないかな、とちらっと思った)。扇折り役の小三郎さんが「いつ見ても若いねえ」と言うと、赤ん坊を連れて参詣に来たお関の七之助さんにも「いつもお若くて」と言われ、小山三さん、手を振って「いえいえそんな」、おほほと笑う。いやいや、本当にお若い。勘三郎さんが亡くなって心配したけれど、お元気そうでセリフもしっかりしているし、本当に嬉しい。「乳房榎」はこれまでに2回見ているけど、小山三さん、これまでの2回もこの役だったのね。
色っぽいお関がならず者に襲われ、櫛を落す。通りかかった磯貝浪江が危難を救い、櫛を拾いあげる。跪きながらお関に櫛を差し出す浪江の目。感謝しつつもはっとそこに危険なものを察知したように後ずさるお関。ここがこの後の展開の伏線のように思えたのは今回が初めてだ。今までお関が脅されたとはいえ、簡単に浪江の言いなりになってしまうのが納得いかなかったが、もしかしたら、ここの場面で無意識のうちに浪江に惹かれないまでも本能的な何かを感じたのかもしれない、と思ったら少しわかるような気がした。七之助さんはきれいで色っぽくて、主体性のない女の柳のようなか細さ(か細いけど、主体性がない分、折れない)をよく表していた。
浪江の獅童さんは、前回の自分の感想を見たらかなり低評価だったが、今回はカッコいいと思った。いくらなんでも無理があるんじゃないか、というほどの強引さは狡猾というよりも、ぐいぐい人を引き込む強さであって、前回はなんてイヤな男だと思ったのに、今回はその強さが魅力的に感じられた。もちろん、どうしようもない悪い男ではあるが。
愚直な正助、あくどい三次、元武士としての気概を垣間見せる菱川重信、勘九郎さん三役である。私が一番好きなのは三次。ワルではあるが、きりっとして勘九郎さんらしさが一番あらわれている。オペラグラスを通さない勘九郎さんは、顔も動きも、形の作り方も勘三郎さんにそっくり。しかし持ち味は違う。五代目勘九郎になろうとする必要はない、六代目は六代目の持ち味で五代目の芸を受け継いでいけばいい。正助も敢えて似せなくてもいいと思う。六代目勘九郎なりの正助のまま、今後も演じてほしいと思った。
二幕目、料亭花屋二階の場は千穐楽バージョンなのか、獅童さんと勘九郎さんのチャリ場になった。三次から正助への早替りで浪江のもとへやってきた勘九郎さん、獅童さんに最中を勧められる。その時、獅童さんが商品名を言い淀み、勘九郎 さんに「セリフを忘れたな」と突っ込まれ、やり直しをさせられてしまった。最初から言い直す獅童さん。それでもう客席は大笑いなのに…。獅童さんがこの最中は特別美味しいからと言って勘九郎さんに無理やり1つ全部食べさせる。「疲れてるから、甘いものがうまい」とか何とか言いながら口の中いっぱいになった勘九郎さんは茶碗の水(お茶じゃなくて、勘九郎さんが「水」と言っていた)で流す。それをちらっと非難の目(多分)で見る獅童さん。そして皿を差し出して、もう1つある、全部食べろと強いる。すると、「そんなに言うならおめえが食べろ」と勘九郎さんの逆襲を受け、今度は獅童さんが無理やり食べさせられる羽目になる。勘九郎さんの逆襲は続く、「八重の桜やあっちこっち出て、行ったり来たり疲れるでしょ」。獅童さんも苦笑い。口の中が甘い餡子でいっぱいになった獅童さんに勘九郎さんが銚子からお猪口に酒を注ぎ「酒と甘いものは合うかどうか」と言いながら勧める。ぐいっと猪口をあけた獅童さんは「う~ん、意外といける」。笑いっぱなしだった客席はこれでトドメを喰らい大爆笑。
舞台ではこれから、浪江が正助をだまして重信を殺す算段をつけることになるという深刻な場面に入るというのに、舞台も客席もこんなに笑っちゃっていいのだろうか…。という微妙な空気で少しずつ舞台に緊張が戻っていく。
そしてついに、浪江は重信を殺す。心ならずも浪江に加勢することになった正助が去り、その場を通りかかった三次を躱し、通路に潜んだ浪江が立ちあがり、客席に顔を見せてにんまり笑うと、客は自分たちに笑いかけたとでも思ったのだろうか、くすくす笑っていた。
三幕目、赤ん坊をお関から引き離そうとする話し合いの場でも、お関の目を盗んで金包みが正助と浪江の間をいったりきたりするシーンに笑いが起きる。浪江にすごまれ、ビビって泣きながら赤子を抱いて去る正助にも笑いが…。そういう場面じゃないと思うんだけどな。

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2013年3月24日 (日)

梅玉さん、「言いたい放談」卒業、寂しいけどありがとう

東京新聞、隔週土曜日の芸能欄に掲載されていた梅玉さんのコラム「言いたい放談」が昨日で終わってしまった。当初2年間ということで引き受けられたのが4年間の掲載になったそうだ。
引き受けられた最初の原稿は、歌舞伎座建て替えの1年前の2009年4月5日(はじめは日曜日の掲載だった。2010年10月から土曜日になったみたい)で、「歌舞伎座建て替えで私の要望」と題したもの。それは私も覚えていて、このコラムはずっと切り取って保存していたはずなんだけど、何しろ汚部屋住人の私、見当たらないのが何とも残念。梅玉さんのHP(→ココ)にこれまでの内容が全部公開されているのだけど(現時点では、この2月までの分がアップされている)、やっぱり手元に置いておきたいのよね(
今、ざっHPで確認したら、ほとんどの記事の内容を覚えていた)
ま、それはしょうがないとして、私にとって月2回の楽しみであっただけに、とても寂しい。梅玉さんの芝居に対する考え方、私生活(アメフトがお好きだというのも、このコラムで知った。アメフトはルールを知れば大変面白いようだが、私は息子に教わりながら見ていてもなかなか理解できない…)、先輩・同輩・後輩の役者さんとのエピソード等々、いつも興味深く楽しく読ませていただいた(亡くなられた役者さんへの思いには、私も悲しみを新たにさせたものだ)。そういえば、いつだったか、芝居の最中の拍手のことで皆様と色々意見を交わしたのも梅玉さんのこのコラムがきっかけだった。
新しい歌舞伎座での梅玉さんのお考えも読みたかったのにほんと残念。
でも、誰にでも卒業はあるもの。この4年間の記事に感謝しつつ、梅玉さんの歌舞伎でのご活躍を又楽しみにしたいと思う。

ありがとうございました、梅玉さん。

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2013年3月23日 (土)

長男誕生おめでとう!! 海老蔵さん

22日、海老蔵さんの長男誕生とのこと。
おめでとうございます!!
團十郎さんに一目見せてあげたかったなあ。
あと数年、私も頑張って、成田屋跡継ぎの初お目見えか初舞台か、しっかり見なくっちゃ。

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2013年3月22日 (金)

5月南座演目と配役

5月南座の演目と配役が決まった→ココ
「鎌髭」は見たことがないし(「高時」は見たことあった
ような、ないような…)、個人的には亀三郎、松也といった出演者が気にかかる。
南座へは行きたいと思っているのだけど、日程調整が難しくて、未だ悩み中。

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2013年3月21日 (木)

隅田川花御所染

319日 「隅田川花御所染」(国立劇場大劇場)
あと何日でもないけれど、なるべく遅刻しないでください。最初の約15分間、客席はかなり暗いです。とくに幕開きから5分はほとんど真っ暗と言ってもいい。その中でうろうろ席を探すのは危ないし、声を出して確かめたり呼び合ったりされるのはちょっと困ります。
とまあ、私が見た日はそんな光景があちこちで見られたので。

アフタートークで司会の方が言っていたとおり、若手に頑張ってもらっている芝居ではあるけれど、こちらとしてはどう見ていいのかかなり戸惑った。
そもそも配役のバランスが悪い。吉田松若役の隼人クンは確かに二枚目だし華もあると思うし、頑張ってもいたし、1人あるいは児太郎クンと一緒の時には2人とも初々しいし…。しかし福助さんの花子が狂うほどの思いを寄せる相手ではない。これもアフタートークで自身が言っていたように「2人の女性の運命を狂わせるような経験はない」19歳にそれを求めるのは酷というものだろう。本来ならば、バランス的にも錦之助さんの役なのだろうが…。
隼人クンも児太郎クンも、言われたこと、やらなくてはならないことをその通りにやるので精いっぱい。これは仕方ないだろうが、芝居としてはもどかしさが先立つ。それでも、華のある2人、隼人クンには二枚目として大成してほしいし、児太郎クンは子役時代に見た三吉(「重の井子別れ」)の巧さが記憶に残っているし、この大きな役をやったことで、「2人の飛躍のきっかけとなった芝居見たのよ」と将来自慢できるように今後も精進してほしい。
そういう中で、では福助さんという存在が抜きん出ていたかというと、意外と存在感が薄いような気がした。もちろん巧さは抜群だし、何と言ってもきれい、寂しげで切なげでとてもよかった。そして激しい感情をもっても以前のようなオーバーな表情は見せず、全体に品よく演じていた。ところが、狂うほどの恋心のアツさが空回りしてしまい、あまり伝わってこないのだ。芝居は1人じゃできないということなのだろう。
錦之助さんと翫雀さんも、福助さん同様、期待したほどの存在感ではなかった。錦之助さんは、決めの形がいつもながらとてもきれい。
一番印象に残ったのは松也クンの悪党だろうか。女形をやっているからどことなく色気が出る、とアフタートークで言われていたが、確かにその通りだ。お客の間で話題だという太ももは立派で素敵だったし(太ももだけでなく、おみ脚全体が)。悪党でも憎めないところがある、というのは歌舞伎の特徴だけれど、その点もよかった。もうちょっと毒があってもよかったのかもしれないが、これからの松也クンの役柄に幅が出たことは間違いないだろう。
アフタートークに出ていた宗之助さん、誰だかわからなかった。暗くて筋書きが見えなかったので配役がわからないまま進んで、後になって、あれ宗之助さんだったんだぁ、と驚いた。イメージがだいぶ違ったから。もっとちゃんと見ておけばよかった。実は、序幕、ストーリーが途中でよくわからなくなって、場面転換で目をつむったらそのまま眠くなって…。だから途中が抜けちゃって…。

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2013年3月20日 (水)

国立劇場、アフタートーク

319日 「隅田川花御所染」アフタートーク(国立劇場大劇場)
お芝居の感想の前にアフタートークを。
出演者は錦之助、翫雀、宗之助、松也、隼人の5人と司会者。本当は18日の観劇にするつもりだったのだけど、アフタートークの出演者を見て19日に決めたのだ。別に18日の誰が気に食わないとかじゃなくて、大人の出演者が多いほうが話が面白いかなと思っただけ(自分の年齢的にね)。
出番が早かった宗之助さんだけスーツ姿ということで、ご本人も自己紹介で「岩藤をやりましたが、皆さま覚えていらっしゃるでしょうか。私だけ拵えではなくてスーツで、あちら(司会)にまわったほうがよかったのではないか…」と苦笑していた。
ちょっと薄汚い悪役姿の松也クンは「隼人クンとは正反対の華のない恰好で」とこちらも苦笑い。
華のある恰好と言われた隼人クンは、トークの間じゅう、ぴんと背筋を伸ばし、一番姿勢がよかった。
翫雀さんは押し戻しの直後だけに、そのままの衣裳だが鬘だけを取ったハゲ頭(じゃなかった、坊頭と言うべきですね)姿で登場。「鬘は重いので」という翫雀さんに松也クンが「桜ン坊と合体しちゃってる」とチャチャを入れる。桜ン坊というのは、翫雀さん三役のうちの一つ。そして翫雀さんだけ床几ではなく合引に腰を掛け、後ろで黒衣さんが支えている(押し戻しの衣裳の大変さがわかる)。「松也クンと兄弟なんだけどわかった?」って翫雀さんは言うけれど、全然わからなかった。後で人物相関図を見たら、確かに、松也クンは猿島惣太実ハ粟津七郎であり、翫雀さんの押し戻しの役は粟津六郎なのであった。
隼人クンも錦之助さんも4時間半という長さを口にしていたが(久々に長い歌舞伎を見た)、翫雀さんが「確かに長いが、江戸時代は1日かかった芝居。それを国立でこのように編集した」。
司会者の「今月は若い人に頑張ってもらってる」という言葉に、錦之助さんが「僕ら19の時には(隼人クンも児太郎クンも19歳だから)こんな役させてもらえなかった」と羨ましがる。
それからこの日の出演者である宗之助さんについて「小さい時から知っている。昔ゲーセンに連れて行って、あとで怒られた」と語ると、宗之助さんが「信二郎さん(錦之助になる前の名前)と右近さん――これがまた、悪い人なんだ――に連れて行かれて、戻ってきたら指導の先生にいきなり平手打ちをくらって吹っ飛んだ。それを見て信二郎さんがふふふと笑っていた」。
松也クンについて錦之助さん「松也クンは生まれる前から知っている。普段は女形で、こんな役やるとは思わなかった」。続いて翫雀さんが「女形の人はどこかに色っぽさがある。また、女形の身体の苦しさを知っているので、(絡みの時の)後ろからの支え方も違う」。なるほど、と思う。
松也クン「姫だと作りが暑い。こんな恰好だと寒いくらい」。
すかさず翫雀さん「オレは暑いんだ!! 空気の抜けるところがない」。で、客席は同情しながらも思わず笑ってしまう。
親子共演について。
錦之助さんは「時々、ふっと親に戻ることがある。そうするとセリフが飛んでしまう」。一方の隼人クンが「芝居ではあまり親子を意識しない。今のほうが素の父なので緊張している。どう接していいかわからない」と戸惑いを見せると、錦之助さん「家来です!」(役の上で、ね)
錦之助さんによれば、兄弟は大変だそうで、「長男は次男が合わせるものだと思っている」(時さま、ありそうありそう)。でも翫雀さんのところは「うちの次男はそう思っていない」んだそう。親子、兄弟で恋人役や夫婦役をやることもあるが、「親子だと思ったら、足に頬ずりなんかできやしない。本当に恋しい人だと思ってやる」との翫雀さんの言葉が何のことを言っているのかわかるよね。
年齢の話から色々。
松也クン「ついこの前まで歌舞伎界で1番年下くらいだったのに、『お兄さん』と呼ばれるようになった」。翫雀さん「歌舞伎の世界は50でも花形と言われる。女優と違って80でも90でも体が動けば娘役ができる」。錦之助さん「50過ぎてやっと前髪が恥ずかしくなくなってきた」(ちょっと興味ある発言だ)。翫雀さんは「先輩からだけでなく、お客様から言われることも役に立つ。おこがましいが、お客様も見巧者になってほしい。役者とお客が一緒に育っていくのがいい。

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2013年3月19日 (火)

一足お先にさくらまつり気分@国立劇場

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国立劇場のさくらまつりは今月29日~4月7日だそうだけど、その頃にはもう散っていそうと心配になるほどの今日の気温。いずれにしても期間中は国立に行かれそうもないので、一足お先にさくらまつり気分を味わってきた。
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多分、小松乙女
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神代曙
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利休梅。桜じゃないけど、あんまり清楚できれいだったから。

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2013年3月18日 (月)

春眠

13031801printepms 暁を覚えずどころか、昼日中、夕方、夜、要するに四六時中眠い。
このままじゃ、歌舞伎座に寝に行くようになりそう。
あと2週間、12時前に寝る習慣をつけなくっちゃ。
いや、もしかしたら花粉症の薬のせい? どっちにしても2週間の間に生活リズムを立て直そう。

ちょっと早いけどおやすみなさ~い。

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2013年3月17日 (日)

春っ!! 香る

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私は夜の方が香りを強く感じるのだ。ほどよい気温、ほどよい風にのって、沈丁花が鼻をくすぐるたまらんです。

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2013年3月16日 (土)

春っ!! 咲き誇る

仕事していたら腰痛がガマンできなくなったのと、「春っ!!」な空気に誘われて近所を散歩。
今日は桜の開花宣言もでて、まさに春っ!! 
で、一足先に近所で花見を。

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↑おかめ桜
13031602printemps
↑アップ。顔は「おかめ」っぽくないと思うけど…。
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↑彼岸桜
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↑暖地桜桃(サクランボの木)
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↑アップ。小さいけれど、ちゃんと実もなるそうだ。
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↑日光に椿の赤がよく映えていた。
田舎暮らしはありがたいなぁと思える春です。
腰痛は、
自身も腰痛もちの息子の勧めでカイロを貼ったらずいぶんよくなった。

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2013年3月14日 (木)

歌舞伎座新開場記念お練り

3月27日10~11時
銀座通り 銀座1丁目~4丁目交差点
歌舞伎役者さん60人ほどがお練りをするそう。
詳細は→ココで。

お練りがあるらしいとの噂を聞いてから、正式発表を楽しみにしていました。絶対行
くつもりでいるけれど、行かれるかなあ。人の出も相当多いだろうし。出発点でセレモニーを見るか…think、終点に陣取るかthink

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2013年3月13日 (水)

ソニービルで4K歌舞伎を

3月25日~4月14日、銀座ソニービル8FのOPUSで、4K歌舞伎が上映されるそうだ。
内容は、義経千本桜から渡海屋・大物浦(勘九郎)、川連法眼館(猿之助)の一部だそう。

4K歌舞伎っていうのは、4Kカメラで撮影された歌舞伎のことだそう。詳細は→ココで。

OPUSでは以前3D映像の上映があった時に見に行って、その迫力を楽しんだものだが、今回もぜひ
その迫力に浸ってくるつもり。

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2013年3月12日 (火)

こけら落しチケットきましたぁ!!

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↑に入って4月歌舞伎座のチケットが届いた。
鳳凰があしらわれた目出度いピンクのチケット。手元にあると、やっぱりわくわく感がupする。

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歌舞伎座4月公演の配役追記

歌舞伎座こけら落し第1弾、4月公演の配役が追記された→ココ
とくに第一部には若手の名前がずらりと並び、華やかさが祝祭的気分を盛り上げるとともに、これからの歌舞伎の担い手たちへの期待感が膨らむ。

今日から一般販売ですねえ。どの程度売れているのか、やっぱり気になる。

追記:15日に歌舞伎座の切符売り場がオープンする
そう。例の地下広場にあります。

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2013年3月11日 (月)

黙禱

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2年が経った…

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2013年3月 9日 (土)

世界最古、世界最小、興味津々印刷博物館

33日 印刷博物館
13030901toppan_2 某団体に加わって印刷博物館を見学した。大日本印刷がルーヴル-DNPならこちらは凸版印刷が運営している。
うっかり、海老蔵公演とダブルブッキングしたかとアセったら、印刷博物館の見学は午前で助かった(そのかわり、早起きがつらい…)けれど、この日は、印刷博物館→昼食→警察博物館(3/4レポ)→ル テアトルと強行軍。
さて、印刷博物館の前にVRシアターで「唐招提寺~金堂の技と鑑真和上に捧ぐ御影堂の美」を見る。これが実に見応えある。半径8m、高さ4m、水平方向の視野角120度のカーブ型スクリーンに映し出される天平建築の粋。金堂修理によって明らかになった複雑な構造は当時の技術の高さを教えてくれる。そしてVRで再現された当時の色のなんと鮮やかなこと。
この映像は2005年の「唐招提寺展」で上映されたようだが、このような大きなスクリーンで見ると、あまりの迫力に酔ってしまいそうなほど。これを見るためだけにここへ来てもいいくらい。次回(いつからだかはわからない)は「江戸城~本丸御殿と天守」だそうで、これもぜひ見に行きたい。
総合展示ゾーンは時間の制限があって、重要なものだけ解説を聞き、10分ほどの自由時間にその他をざっと見て歩いた。
印刷のはじめが宗教と強く結びついているというのは、グーテンベルクの活版印刷でもわかることだが、世界最古の印刷物とされるのは700年代にできた日本の「百万塔陀羅尼」という経典だそうである(印刷された年代が明らかだという意味で世界最古)。従来木版印刷とされてきたが、銅版ではないかという意見もあり、現在論争中だとか。これが展示されており、グーテンベルクの聖書とともに、洋の東西の印刷事始めを見ることができる。
家康が作らせたという活版文字(駿河版銅活字)は興味深い。「百万塔陀羅尼」にも驚きだったが、家康が既にあの時代、そういうものを作らせていたということは全く知らなかった。
あの「解体新書」の本物もあった。フランス版と並列されていたが、フランス版は銅版なので細かい表現が楽にできる。しかし日本版は木版のため、細かい表現がむずかしい。にもかかわらず、見事な出来なのは、浮世絵にみるように、日本の木版技術の高さ故だろう。
活版印刷を体験できる「印刷の家」というのが目を引いたが、今回は時間がなくてパス。か定時開催なので、時間をしらべて、次回個人で来た時に体験してみたい。私が某出版社に就職した当時、活版印刷から電算写植(だったかな)への過渡期で、社が地下に抱えていた活版工さんたちが新しい技術の勉強を始めていたのを記憶している。私自身は思い切り活版印刷で仕事をしてきたので、活版印刷にはやっぱり思い入れがあるのである。
ミーハー的興味心が騒いだのは世界最小の豆本0.75mm角で、現在ギネスに申請中だとか。実は以前に0.95mm角の世界一を作ったのだが、その後ロシアで0.9mm角が作られて世界一の座を下りることになった。そして現在0.75mmが完成しているのだ。顕微鏡で中に書かれた文字(絵だったっけ、何が書いてあったか忘れちゃった)を見ることができる。
ミュージアムショップなんか全然行かれなかったので、やっぱり今度は個人で絶対行きたいと思う。

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おみやげはカードカレンダー。自分でがちゃんがちゃんと
3回色をのせる。

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2013年3月 8日 (金)

春だから、春なのに

13030801daffodil うららかな春の陽気に、今日午前予約の歯医者は自転車で。と、颯爽と飛び出したはいいが、うっかりしていた。途中から鼻がむずむず、目がしわしわ。マスクをすべきであったぁ。
歯医者では医師がちょっとはずすタイミングを狙って鼻を押さえてすんだものの、目のかゆみはどうしようもない。
帰宅した時にはもう鼻も目もぐだぐだ。半日、くしゃみ、はなみず、目のかゆみ、頭重、そして今回は咳にも(まさか、あの物質のせい?)悩まされながら何とか仕事を仕上げ、「もう、ダメだっ」というので医者へ。5時を過ぎてもやっていてくれる医者はありがたい。
そしてもう一つ有難かったのがティッシュ。なんと、もったつもりがバッグの中にないではないか。いっちばん大事なものなのに。しょうがないのでタオルハンカチで拭こうとした目に入ってきたのがボックスティッシュ。ほんと、有難かった。
診察室に入ると、問診票を読んでいた医師にいきなり、「その上着…」と言われた。花粉がつきやすいんですって。一昨年もかかったことがあるし、症状からすぐに花粉症だろうということで薬が処方された。
去年はほとんど大丈夫だったし、今年も花粉が多いという割にはここまで大したことがなかったので、長年のおつきあいで減感作でもされたかと油断していた。今夜から薬で楽になれるだろうが、もう布団干したりしないほうがいいのかなあ。布団干すの大好きなのに…。
鼻のまわりはヒリヒリbearing それに加えて腰痛でコルセット、膝痛でサポーター、春だというのに…。とはいえ、お天気がいいだけ有難いことです。



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2013年3月 7日 (木)

海老蔵奮闘、三月花形歌舞伎@ルテアトル銀座②

33日 三月花形歌舞伎(ル テアトル銀座)
幕間に歌昇クン、右近クン発見。あれ、2人とも演舞場? そうか、演舞場は昼の部だけなんだ、とナットク。右近クンはよく他の役者さんの舞台を見にきていて勉強熱心だ。
「口上」
海老蔵さんが舞台中央に平伏している。まずは、座中一党になりかわり、と劇場に足を運んでくれたお客様に御礼。そしてこの公演の経緯を語る。オセロー役の父・團十郎体調不良のため変更になった。この話をもらった時、公私ともに世話になった十二代目勘三郎お兄様に教わった演目をやりたいと思った。ということろから勘三郎さんの思い出話になる。
・「高坏」で高足売りを演じた時(平成16年歌舞伎座)、その後もおつきあいして寝ずにそのまま「高坏」をやったこともしばしばである。
・ある時、勘三郎さんが團十郎家を訪れ、芝居のことで口論になった。後輩の私は先に眠ることができず、翌日玉三郎さんと「吉原雀」があったので「早く寝たいな」と思っていたが、やはり朝までだった。
・アリゾナに勘三郎さんを訪ね団七の稽古をつけてもらった時のこと。朝に稽古、昼はゴルフ、夜は酒で、アリゾナでも眠れなかった。勘三郎のお兄様と一緒だと一睡もできない。
そして、團十郎さんの思い出話になる。
・オペラ座での公演の時、口上をフランス語で喋りたいと言いだしたのは父である。それからというもの、我が家にはフランス語のセリフのコピーが至る所に貼ってあったが、最後まで覚えられなかったのが父であった。
・父は星を見るのが好きで、私が子供のころ、公園で
30分かけて望遠鏡をセットし「孝俊、見てごらん」と呼び寄せた。それなのに私は何を思ったか、それを蹴っ飛ばして、また30分待つことになった(再び30分かけて團十郎さんがセットした、ということ)。
最後は「偉大な勘三郎のお兄様、父に少しでも近づけるよう精進していきます」と結んだ。
どのエピソードも「いかにも」であり、2人に対する海老蔵さんの敬愛が込められている。ユーモアたっぷりな話に客席は大笑い。私も大笑いしながら、2人はもういないと思うと泣けてくるのでもあった。とくに、團十郎さんとの思い出には胸がきゅっと締めつけられた。
「高坏」
これも2度目。前回は去年5月の松竹座だった。あの時はあまり感心しなかったのだが、今回はまあまあかな。
一つには、やや無理が感じられること。本人は自然にやっているのであって、こちらのイメージが固定化されているだけのことかもしれない。そもそも海老蔵という役者には滲み出るような愛敬がない。声がふわふわなのは、愛敬を出そうと無理をしているんじゃないかと思うのである。とはいえ、鋭い個性を敢えて潜めて愉快な次郎冠者としてのびのび動いている姿に、ほっとする心持である。タップは前回に比べてかなり上達したと思う。たしかに見ていて楽しかったもの。
亀鶴さんの高足売、風情がよい。高足を高坏とだまして、相手が信じるのを面白がっているのが面白い。嫌味がない。お酒をもっと飲ませてあげたくなる。
市蔵さんの大名と新十郎さんの太郎冠者もバランスよく、全体的にとても楽しかった。
<上演時間>「夏祭」150分(17001930)、幕間30分、口上10分(20002010)、幕間10分、「高坏」30分(20202050
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時開演と気づいたのは前日。終演2050はちょっと遅くて厳しいなと思っていたら、実際には約10分早く終わった(この10分、意外と大きくて助かった)。現在歌舞伎美人にアップされている上演時間は「夏祭」17001920、幕間25分と15分短縮されて、終演は2035。幕間25分で、出ずっぱりの海老蔵さん、大丈夫なのかな。

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2013年3月 6日 (水)

海老蔵奮闘、三月花形歌舞伎@ルテアトル銀座①

33日 三月花形歌舞伎(ル テアトル銀座)
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月のことを考えるとここは出費を抑えておきたいところだったけれど、やっぱりどうしても海老ちゃん独り占め状態になりたい気持ちが復活して、前方下手側通路脇の席を取った。花道の設定(舞台脇を花道に見立てるのかどうか)がわからなかったので、迷った末取ったのは、花外に当たる席。結局、通路を使うことが多かったので、海老ちゃんの背中を見ることになってしまったが、花道以上の接近感、まさに隣、目の前に海老ちゃんが立っているんである(正面だったらオーラ眩しすぎて、背中でよかったかもしれない)。ちょっと肘を出したら当たりそう。しかも海老蔵奮闘・勘三郎追悼公演というところだもの(海老ちゃんって、いつも奮闘しているような気がする)。コーフンしないわけがない。ただ、自分の中の熱気に比して、芝居の中では真夏のねっとりした暑さはあまり感じず、夏らしい衣裳や団扇・扇で煽ぐ姿に、ああ今は真夏なんだ、と思い出したりした。
「夏祭浪花鑑」
海老蔵版は2度目。あれからもう3年半以上も経つのか…。
セリフは相変わらずなところもあるが、とにかくカッコいい。髪結床ですっきりといいオトコになって再登場したときは力みもなくやわらかい感じがした。倅との再会には父親としての実感もあっただろう。こちらもじ~んとした。
コーフンし過ぎちゃって、逆になんだかあまりよく覚えていない。
義平次にだまされて琴浦が乗せられた駕籠を追う時の見得、これが筋肉はちきれそう、目の玉飛び出しそう、ものすごい迫力だった。殺しの場面は、最初の一太刀はもみ合ううちの偶然であり、しかし舅に「人殺し」と叫ばれてはもはや舅を黙らせるしかない。何とかなだめようとしているうちに、ついに…。ふつうの人間が鬼になる瞬間は、豹変するのではなく、時の流れの中でどうすることもできずに訪れるのだと思った。
この殺しの場面、時々海老ちゃんの顔が團十郎さんそっくりに見えた。とくに横顔がそっくり。
刀の血を洗い、水を2度かぶった海老ちゃんに、客席から大拍手が送られた。
もう一つの役、お辰はきれいだったけれど、やっぱりデカい。それに声がふわつくというか、セリフがイマイチ。ただ、焼けた鉄弓を頬に当てる場面で鉄弓をふうふう吹くのは、冷まそうとするのではなく、むしろもっと熱くしようとしているのじゃないかと初めて思った。これまではせっかくの女の心意気がこの行為によって興醒めだとガッカリしていたのが、今回は吹くことで鉄弓の赤味が増したように見えて、ああそういうことだったのか、と感銘を受けた。それで、お辰に惚れてしまったわ。この場面、あとでNY版を見たら勘三郎さんは鉄弓を立てて口の前にもってきて、ふふふっと(ふうふうと、でなく)吹いていたが、そのほうがわかりやすい。
一寸徳兵衛の亀鶴さん、待ってました!! きりっとしたところとやわらかさがミックスされていてカッコいい。亀鶴さんのうまさが団七を引き立てる。
団七女房は家橘さん。役柄としては全然問題ないし、団七と徳兵衛の喧嘩を止めるところに大きさが見えるのだが、海老蔵さんとのバランスはどうなんだろう。ところで、先日の團十郎さんの葬儀で、ご遺族と関係者が並ぶ中に家橘さんがいたような気がして、でも見間違いだよなあとずっと気になっていたのだけど、もしかしたらあれはやっぱり家橘さんだったかと今でも思うのは、この舞台を見たから。ほかに一門の右之助さん、市蔵さんもいて、やっぱりこの芝居に出ているし。

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2013年3月 5日 (火)

三月花形歌舞伎昼の部

32日 三月花形歌舞伎初日昼の部(新橋演舞場)
いつ播磨屋の受付前にお母さんと一緒にいた瓔子さんが音羽屋のところで富司純子さんといるのを見て、改めて目出度いと思った。このお2人、「暗闇の丑松」を並んで見ていたが、開幕前、熱心にお喋りしていた。とても和やかで仲好さそうで、微笑ましかった。
「妹背山女庭訓 三笠山御殿」
この演目はあまり好きでないけれど、まず私にとってお三輪は福助さんである。初めて「三笠山御殿」を見た時に、いくら芝居でもいじめがひどすぎるだろうとイヤな気持ちになった。福助さんのお三輪は何とも哀れで、未だに一番ぴたっときていてベスト。そのお三輪に初役で挑戦する菊之助さんは可憐で、花道から登場した途端、ぱっと辺りが明るくなる華があった。恋に夢中の少女の感情の変化がよく表れていて、とにかく必死で後を追って来た、広い御殿でとまどい、途方に暮れていると、別の女と祝言を挙げると知る。悲しい、悔しい、怒りに駆られる。それがちょっと強く出過ぎているような気がしたせいか、官女たちのいじめに遭ってもさほど哀れさは覚えなかった。哀れというよりは強いお三輪。最後に自分の命が求女の役に立つことを知って死んでいくお三輪も哀れではあるものの、恋の昇華のほうが強く感じられた。こういうお三輪も嫌いではない(むしろ、安心するかも)。
鱶七は今回は松緑さんであるが、私にとっての鱶七は何と言っても團十郎さんである。海老蔵事件の翌月、20111月演舞場の三笠山は芝翫さん休演という出来事もあったが、あんまり覚えていないんだよねえ。だから、入鹿とぶつかる鱶七上使の場面はほとんど記憶にないのだけど、團十郎さんの鱶七だけは強く印象に残っていて、あらためて悲しみが襲ってきた。
松緑さんの鱶七は去年1月(ってことは、この演目3年続きか)のル テアトルでも見ている。あの時と同様、松緑節とも言うべきセリフの抑揚がどうも私には耳についてしまうのだが…。でも、お三輪に対する気持ちがあたたかく感じられてよかった。 松緑さんは顔が小さくて、一瞬文楽人形を目にしているような錯覚に陥った(悪くない)。
入鹿ははじめ誰だかわからず、音羽屋系の色々考えているうちに声が発せられ、彦三郎さんだとわかった。大きさたっぷり、声もよい。これまで鱶七上使の場面は2度見ているのだが、一番印象的な入鹿かもしれない。
豆腐買のおむらは團蔵さん。意外にも女形がとても似合っていて、八汐とか栄御前なんかもいいのではないかと思った。
亀三郎さんの求女がやわらかくおっとりして男らしい気品もあり、かつ女たらしっぽくて(ちょっと語弊があるかな)ステキ。
入鹿家臣の宮越玄蕃は萬太郎、荒巻弥藤次は歌昇と、さらに若い2人が堂々としている。萬太郎クンは1月の国立に続いて幕開きのセリフ。声もいいのに、童顔なのがちょっと損をしているかも。歌昇クンはさすがにしまっている。脚がびっくりするほど立派で、歌舞伎体型なのが頼もしい(なんて、変なところに感心してしまった)。
入鹿の侍女の中に京由クンが。やっぱり超美形だ。

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2013年3月 4日 (月)

被災地で活動する警察官の写真展@警察博物館

警察博物館で、警視庁と岩手・宮城・福島県警の被災地での活動を伝える写真展が始まったというニュースをたまたま目にし、ちょうどルテアトル銀座の初日に行くので、その前に寄ってみた(ル テアトルの隣だし)。
ニュースでは、被災された男性が「泣いてしまいます」と語っていたが、本当に、写真を見ていると自然に涙がこぼれてくるのである。
会場にはパネル写真のほか、警察官やそのご家族の手記集もあり、夢中で読ませてもらった。警察官も1人の人間であり、ご家族も我々と同じふつうの家族である。恐怖や自分の身の危険、家族を案じる気持ちがあって当然である。しかし彼らはそれ以上に警察官であることの認識が強い。命を賭して市民を守った警察官、津波の犠牲になった警察官、ご遺体を何とかご遺族のもとに帰してあげたいと必死の警察官、強く痛む心を励まして検視に臨む警察官、原発に立ち向かう警察官。寒い中、毎日毎日読経を続ける僧侶。あらためて感謝の気持ちに震えた。
そう広くない会場(5階)には多くの人が訪れ、丁寧に1枚1枚のパネル写真を見つめていた。
3月10日までやっているそうなので、ぜひご覧
になってください。

警察博物館はず~っと前から関心があったのにいつも素通り。今回はちょうどいい機会となった。
1階は白バイやヘリコプターの展示(写真↓)、2階は警視庁の歴史、3階は殉職警察官(1人1人の殉職状況を読むと痛ましい)の顕彰や警察官の制服展示など、4階は音楽隊、鑑識、コンピュータゲームなど。4階で面白かったのは初代「君が代」が試聴できたこと。イギリス人の作曲らしいが、歌詞に合わないということで現在の君が代があらためて作られたのだそうだ。たしかに讃美歌みたいなメロディーで、これた歌いづらそう。
あと、振り込め詐欺防止ビデオも面白かった。うちにも1度振り込め詐欺の電話がかかってきたことがあるので、実感をもって見ることができた。
そとではレスキュー体験をやっていた。1本のロープで人間を1人、軽々と引っ張りあげられるというのを体験したが、1本に5本分の力をもたせるようにセットされている。引き上げるのは楽だが、設置が大変でしょうときくと、5倍の長さのロープが必要で、それが大変らしい。

子ども用の制服が用意されていて、それを着てレスキュー車の運転台に乗せてもらったり、酸素マスク体験をしている子もいた
なかなか興味深いし、色々な楽しみ方ができる。

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2013年3月 3日 (日)

ラブ歌舞伎座・50(木挽町広場)

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東銀座駅中央口を出て、円柱を左へ曲がると1日オープンしたばかりの木挽町広場へ。
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↑大提灯
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↑座紋
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↑売店(かおみせ)を覗くと、ついつい買い物しそう。
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↑歌舞伎茶屋のほかに、タリーズ、セブンイレブン、はなみち(食品雑貨)、弁当処やぐらが。朝、早速やぐらで天むすを買った(これ、大好物)。
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↑切符売り場はB2なんだ。
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↑エスカレーターを上がって地上から歌舞伎座入口へ。

歌舞伎座オープン
に向けて、気持ちが盛り上がってきたup





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2013年3月 2日 (土)

複雑な気分、赤坂歌舞伎追加公演

赤坂歌舞伎の追加公演が決まった。
チョーショックshock
だって、せっかく千穐楽を取ったのに。それも千穐楽だからコスパのあまりよくない席でもガマンしたのにwobbly
もっとも、私も以前コクーンで逆の立場で追加公演の恩恵に与ったから文句は言えないけれど。それにこの公演が人気なのは喜ばしいし。
千穐楽を取りそこなった方、チャンスですよ。ただし、チケットホン松竹、Web松竹での扱いはないそう。詳細は→ココ

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2013年3月 1日 (金)

開場記念に「歌舞伎 江戸の芝居小屋」を

227日 「歌舞伎 江戸の芝居小屋」(サントリー美術館)
青山斎場から徒歩でサントリー美術館へ。普段は借りない音声ガイドだが、イヤホンガイドの塚田圭一さんの解説だというので今回は借りてみた。作品周辺の歴史や当時の状況などがわかって面白い。
阿国歌舞伎、芝居に興じる人々が描かれた洛中洛外図など、歌舞伎草創期の絵画(屏風絵が豊富)、江戸の芝居小屋、その変遷、台本・絵番付などの資料、歴代歌舞伎座の写真、役者絵等々、盛りだくさんである。中には、山種で見た作品や資料もあり、再会した気分。
貴重な絵画・資料がたくさんある中で、ミーハーな私にウケたのは「市村座場内図」(歌川豊国・勝川春徳合筆)。舞台下手の羅漢台(舞台上に作られた席で、下が羅漢台、上が吉野または通天と呼ぶ。吉野/通天は平成中村座の桜席みたいなものかな)でもろ肌を脱いだ男2人が喧嘩を始め、これを舞台番が制しているところが描かれている。まるで公平問答じゃないか、と大変興味深く見た。
それから「四ツ谷怪談戸板返之図」(豊原国周)も面白かった。中央で伊右衛門が持つ戸板には小平の亡霊が描かれているが、この戸板には紙が貼られていて、それをめくるとお岩の亡霊に早変わりするという仕掛け。
スイス人エメ・アンペールによる「幕末日本図絵」。いかにも外国人のタッチなんだけど、呼び込み、開演前の観客席、暫の舞台、面灯りなど芝居小屋の様子がとても細かく生き生きと描かれて興味深い。
ミーハー心をときめかせてくれたのは押隈。「紅葉狩」の六代目歌右衛門(鬼女)と三代目寿海(平維茂)、「黒塚」の初代猿翁(鬼女)の2点が展示されていた。「紅葉狩」は昭和41年のものだそうだから、かろうじて見ていた可能性もなくはない(毎月見ていたわけじゃないし、この頃にはもう歌舞伎から離れていたかも。記憶は定かではない)。
「三座猿若細見図」(見事に、中村座、市村座、河原崎座が猿若一丁目、二丁目、三丁目に揃っていることに改めて感動)や「守田座移転全図」には役者の住まいも記されているのだが、文字がよく読めなかった。
六代目歌右衛門の着た揚巻の衣裳が2点あった。橋本明治による白地精牡丹図の打掛と東山魁夷による白地精好波に松島図の打掛。直接絹地に描いたものだそうで、まさに一点もの。着用した時の美しさが見事である。
最後に第5期歌舞伎座に使われる絨毯の見本が展示してあった。実際に劇場で見るのが楽しみ。
展示作品はたくさんあってやや疲れたが、展示替え(場面替えだけのものもあり)がやたらにあるようだ。26日から331日までの会期をなんと6回にも分けており、最初の13日間(2/62/18)のみの展示作品は見逃してしまったし、今後再び鑑賞できるかどうかわからないのでもう実際に見ることのできない作品も多々あるだろう。反対に私が見に行った会期しか展示していないものもあるわけだし、ちょっと複雑な気分。
でも、あと1カ月の会期中、一度は足を運んでみてもいいのではないかと思う。

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