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2013年4月

2013年4月30日 (火)

4月千穐楽まとめて

428日 四月大歌舞伎千穐楽第一部・二部・三部(歌舞伎座)
初日の通しは疲労感を覚えなかったが、ここのところ体調が万全でないせいか、千穐楽はひどく疲れた。屋上庭園はまだ行ったことがないのでどんな雰囲気化わからないが、歌舞伎座からも庭園に出られてしかもお弁当でも食べられればいいのに。感想は初日にも書いているので第一部から第三部までごく簡単に。
「鶴寿千歳」
・宮中男女の踊りはきちんと揃っているというほどは揃っていないのに(扇の扱いとか、体の反らし方とか。そういうものなのかな)、きれいだった。
・気が付いたらいつの間にかセリがあいていた。
・宮中男女が上手下手に分かれて座って藤十郎さんの踊りを見ている間、松也クンが一番貴公子っぽい感じがした。
「お祭り」
・初日に気が付かなかった小山三さんが見えた!!
・初日と違って七緒八クンが花道から登場しても泣かなかったのに、「さぞ、十三代目も喜んでいることでしょう」と三津五郎さんが言った途端、涙が出た。
・亀蔵さんと獅童さんが踊っている間、七緒八クンは扇を閉じたり開いたり。バッと片手で開くのが面白いらしい。しばらくの間、足をぶらぶらさせたりしていた七緒八クン、七之助さんがそっと面倒をみていたのが、叔母さんがそうしているようで微笑ましかった。やがて熱心に踊りを見つめる七緒八クン。
・そして、国生・宗生・宜生・虎之介の4人が踊っている間、自分も同様な手振りや動きをしていて、観客の注目を一気にもっていってしまった感じ。その後も時々動きを真似る。18代目の子ども時代のように国民的アイドルになる素質、十分にありと見た。
・福助さんがドキドキするくらい美しかった。
「熊谷陣屋」
・初日は大物に囲まれてやや見劣りのした菊之助さんがう~んと進化して、対等に渡り合っていた(と言ってもいいんじゃないだろうか)。大きさが出てきたような気がした。藤の方の化粧をした顔は梅幸さんそっくりだった。
・義経の「所縁の人に首を見せて名残りを惜しませてやれ」→嘆く相模。じっと相模を見つめる熊谷。胸に迫るものあり。
・打掛に首を包み、抱きかかえる相模に子への愛と悲しみの極致を見たようで、思わず涙が出た。藤の方に首を見せて嘆く相模、じっとこらえる熊谷。男だ!!
・顔をそむけて首を熊谷に見せて別れを惜しむ仁左衛門義経。男だ!!
・熊谷の引っこみに男の孤独を感じた。
「弁天娘女男白浪」
感想は前回とほぼ同じ。どの演目も豪華な配役だけど、5人男の花道揃い踏みは華やかで粋でワルくてとにかくステキだった。70歳で大屋根上で大立ち回りまで見せてくれた菊五郎さん、ありがとう。
「滝夜叉」
玉様の妖怪モノは好きだ。品のよさ、美しさの奥にちろちろ妖しい火が燃え、やがてばっと燃え上がる。松緑さんの動きもとてもきれいで満足。

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2013年4月29日 (月)

田之助さん、叙勲おめでとうございます

「身に余る光栄、こんなにうれしいことはありません」とご本人の言葉。
田之助さんの女形を見られなくなったのは膝に人工関節を入れたからとのことで、ご本人も悔しい思いをされているそうだが、栄御前などで拝見したいもの。
田之助さん、旭日小綬章の受章、おめでとうございます。

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4月千穐楽色々

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初日は雨で、この写真撮らなかった…。いや、あまりの混雑に写真のことを考える余裕がなかったと言ったほうが合ってるかも。
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「お祭り」が終わったあと、歌舞伎座開場記念の本を買おうと思って、何となく、本当に何となく西側のエスカレーターのほうへまわった(私の席からすると完全に東側が近い)。すると、エスカレーター手前に人だかりがしている。なんと、勘三郎さんからのthank you wineが振る舞われているのであった。瓶も希望者にあげていたけれど、人気ですぐになくなっちゃったみたい。私はもう記念品を増やすまいと決めているから、ほしくてもガマン。
写真は人ごみの中で無理やり撮ったのでちょっとボケてしまった。
ラベルの写真の右わきには「ありがとう」と書かれていた(と思う)。
初日終演後ちょっと飲み過ぎて体を壊して以来、酒と夜遊びから遠ざかっていた私にもスッキリとした味わいでとてもおいしかった(又ワイン始めたくなった)。

中村屋さんらしい心遣いで大いに感激・感動して、舞台写真はもう買うまいと決めていたのに、つい勘九郎・七緒八・七之助3ショットの舞台写真を買ってしまった。こけら落しだからなのか、写真の下に「歌舞伎座新開場 杮葺落四月大歌舞伎」と印刷されているのはありがたい(初期の頃はそのまま放っておいたからどの公演だかわからなくなっちゃっていたのよね)。
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第一部と二部の間に歌舞伎座ギャラリーと屋上庭園に行こうと思ったら、20~30分待ちっていうので挫けて、木挽町広場を戻ってくる途中、こんなのを見つけた。初日にハンカチを忘れて売店で高いハンカチを買っちゃったからもう買わないけど(ハンカチとハンドクリームは忘れるたび買うので、こういう時には買えないのだbearing。初日にこのガチャガチャがあったらよかったのに。
とにかくどこもかしこも人人人(私もその1人)で、盛況なのはとても嬉しいけれど、疲れたsad 結局なんにも見ないで歌舞伎座に戻った。

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2013年4月28日 (日)

歌舞伎座7月8月チラシ

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骨寄せの岩藤は初めてなの。前から見たい見たいと思っていたからとっても楽しみ。
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鏡獅子は前後半2度見なくちゃ…か(七之助さんは初めて?)

チケット代は元に戻ったのかしら? 前の料金忘れちゃった。1,000円くらい高くなってるのかな。どっちにしても3階席だなあ。

9月のチラシは出ていたのかどうか、私の目には入らなかった。

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2013年4月26日 (金)

FLYPANDA

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FLYPANDA機、初めて実物を見た。ほら(↓)、パンダ、飛んでる!!
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見学デッキのベンチでぼんやりローソンスイーツを食べていたら、ふとこのパンダ機が離陸の助走態勢に入っているのが目に入ってきた。大慌てでカメラを取り出しシャッターを押したのに、露出が合っていなかったみたいで画面は真っ白。頭も真っ白。結局flying pandaは脳内保存のみ。
それにしても、娘の出発日
、空が雲に覆われていたことはあっても降られたことはないような気がする。週間予報では雨風強いと言われていた昨日、その後雨はやむが風の強いのは残ると予報は変わり、飛行機無事に飛ぶかしらと心配していたが、バッチリ晴れて風もなく、見学デッキではジャケットを脱いで日光浴を楽しんだほど。
今日からまた日常生活に戻ります。

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2013年4月25日 (木)

歌舞伎座9月は染五郎・勘九郎・海老蔵で「陰陽師」

9月歌舞伎座公演は夜の部に夢枕獏原作の「陰陽師」が染五郎さんの安倍晴明、勘九郎さんの源博雅、海老蔵さんの将門、菊之助さんの滝夜叉で上演されるそうだ!! 3幕仕立のスペクタクルというし、必見必見up 夢枕さんじゃないけど、何度も通っちゃいそう。
7月は「東海道四谷怪談」の通しを、染五郎・菊之助ほか花形で、8月は勘三郎さんの納涼歌舞伎が
三津五郎さんらによって復活とのこと(演目は「野崎村」「髪結新三」「狐狸狐狸ばなし」など)。
わ~い、楽しみだぁ。

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2013年4月24日 (水)

こちらも必見、貴重な6枚のタピスリー:「貴婦人と一角獣」展

423日 「貴婦人と一角獣」内覧会(国立新美術館)
13042401tapissier 伝手があり、内覧会に行ってきました。
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日からの展覧会の1日前にこの素晴らしいタピスリーをたっぷり見られたことは幸せ!!
ラファエロ展でも大きなタピスリーによくぞ来てくれたと感謝したものだが、クリュニーの至宝、6枚のタピスリーの本物がこの目で見られるんだもの、それに私の感想としては、本家クリュニーの展示より新美の展示のほうが「うわ~っ」という感激が大きい(かつて、クリュニーで見ているような記憶がうっすら)。展示室の入口に立つと、円形の壁にゆったりと並べられた6枚のタピスリーが一望できる。その瞬間が最大の感激なんである。そして室内に入ると、ぐるっと、鮮やかな6枚に囲まれる。体をどこに向けても6枚のうちの1枚に向き合える。ヘタをするとうるさくなるような絵柄のようにも思えるのに、むしろ端正な美に囲まれていることの喜びを覚えるのは、まさにその質の高さ故だろう。

貴婦人は侍女とともに真ん中に描かれた島の上に立ち、あるいは座り、それぞれの仕草をしている。2人の左右には獅子と一角獣が控え、さらに様々な動物が描かれ、彼らの仕草がそれぞれ触覚、味覚、嗅覚、聴覚、視覚の五感を暗示している。そして最後の1枚には唯一大きな青い天幕があり、そこに「MON SEUL DESIR」の文字が書かれていることから「我が唯一の望み」と題されている。
侍女が差し出す宝石箱(鉄製なんだそうだ。さぞや重いんじゃないだろうか、なんて余計なことを考えてしまった)手をやり宝石を選んでいる貴婦人。いや、これは宝石を箱に戻しているのだという解釈もある。6枚目は何を意味しているのか。その謎がこの連作をより魅力的にしているのだという。
それは本物を見れば、確かに実感できる。

タピスリーは、原画を描く画家、それを織物用に拡大する絵師、そして織り師、それぞれの力が合わさって傑作ができるわけだが、版画にしてもいつも思うのは、原画を描く人がすごいの? その後の工程の職人がすごいの? っていうこと。もちろん、そのすべてがすごいんだろう。彫り師も、刷り師も、織り師も優れていなければ、いくら原画が素晴らしくても出来上がった作品は変わってしまうだろう。で、「貴婦人と一角獣」の原画の作者はあまり表面に出てこないが、「アンヌ・ド・ブルターニュのいとも小さき時禱書」の複数の画家のうちジャン・ディーブルという人らしい。そしてそれを原寸大に転写したのも同一人物らしい。
一方の注文主はリヨン出身のル・ヴィスト家。獅子はリヨンを表し、一角獣は非常に素早い動物であることから、ヴィストviste(フランス語の「速い」を意味するviteの古い形)と結びつくんですって。ふむふむなるほど。

「貴婦人と一角獣」の赤地に織られたミルフルール(千花模様)の鮮やかな美しさ、人や動物の繊細な表現、かなり近寄って見ることはできるけれど、やっぱり双眼鏡をもっていけばよかった。これはもう一度見たいから、今度は忘れないようにしよう。

シアターでは凸版の協力で細部までの鑑賞ができる。展示室は照明を抑えてあるので(織物にとって最大の問題は照明環境だそうだ)、細部が明るいデジタル映像で詳しく見られるのはありがたい。ただ、解説の音量がひどく低くて、非常に聞こえづらかったのが残念(今日からの一般公開では聞こえるようになっているかも)。凸版の映像は、先日の凸版見学会で見事な法隆寺を見せてもらったが、こちらはスクリーンが小さいせいか、あの時ほどのインパクトはなかった。また、映像の内容も法隆寺のほうが迫力はあったが、繊細な織物の細部を知るためにも、シアターはパスすべきではない。

その他の展示品もそれぞれ興味深い。タピスリーも「貴婦人と一角獣」だけではない。「聖母の生涯」「領主の生活」の連作なんかも見ごたえある。
音声ガイドは池田昌子さんの落ち着いた語りと池田秀一さんのリルケ(「マルテ・ラウリス・ブリッケの手記」)の朗読で作品の魅力を伝えてくれる。11つの解説時間はちょっと長いけれど、今回は借りてよかったと思った。
1974
年、メトロポリタン美術館に貸出されて以来40年ぶり、2度目の海外貸出し、こんな貴重な機会を逃すテはないと思う。
追記①:「機動戦士ガンダムUC」にもこのタピスリー6面全部が出てくるんだとか。
追記②:むか~し、高校時代の同級生で妙にユニコーンに凝った男子がいて、ノートによく一角獣の絵を描いていたことを思い出した。

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9月演舞場は歌舞伎

昼の部は
御浜御殿(三津五郎、橋之助)、男女道成寺(橋之助、孝太郎)、河内山(幸四郎、翫雀)
夜の部は
不知火検校(幸四郎、橋之助)、馬盗人(三津五郎、巳之助、翫雀)
だそう。
詳細は→ココ

なお、10月国立も幸四郎さんで「熊谷陣屋」。ほかに「春興鏡獅子」。こちらは染五郎さんかしら。

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2013年4月23日 (火)

カメちゃん、春秋座の芸術監督に

猿之助さんが5月1日付で京都芸術劇場、春秋座の芸術監督に就任するそうだ。
詳細は→ココで。
春秋
座では亀治郎の会も行われた。私まだ行ったことがないんだ…。

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2013年4月22日 (月)

必見、ラファエロ

417日 ラファエロ展(国立西洋美術館)
13042201raffaello ラファエロは好きとか嫌いとか考えたことはなかったが、誘われたので行ってみた(西美は駅から近いし、ね)。見終わったら、これ必見と思った。
これだけのラファエロが集まった展覧会はそうないとのことで(23点)、かの有名な「大公の聖母」をはじめよく知られた絵画を間近で目にすることが、素描、版画(ラファエロの下絵をもとにしている)等、様々な作品が見られる。「ラファエロと言えば」的な作品が多いが、ラファエロはけっしてそこにとどまる画家ではなかったこともわかる。
ところで、この展覧会がスゴいのは板に描かれた絵が多いことだ。板に描かれた絵というのは輸送が難しいと思われるが、状態も良好、美しいままよくぞ日本へ来てくれたものだ。
展示は時代順に4つの章から成っている。
まずはラファエロと言えばこの自画像、という「自画像」。ラファエロの特徴である長めの首、なで肩をして、優しさが漂う21歳のラファエロである。
Ⅰ 画家への一歩

「父なる神、聖母マリア」は17歳の頃の作品だが、その天才ぶりを遺憾なく発揮して見事である。ラファエロの人物は手の表現がきわめて繊細だが、それはもうこの絵に現れている。神を囲む4人(?)のケルビムがちょっと不気味である。この絵は祭壇画の一部で、1789年地震で建物と共に崩壊してしまった断片なんだそうである。ここに描かれた聖母は同じ祭壇画の別の部分の「天使」と趣を異にしており、天使のほうがラファエロっぽい。
「聖セバスティアヌス」は、三島が好んだような殉教図ではなく、矢を手にしてふっくらと優しい表情をしている。ラファエロの宗教画の多くは教会に飾られるものではなく個人の注文で描かれたものであるため、描かれた聖人や神が生身の人間に近いのだそうである。
Ⅱ フィレンツェのラファエロ
「聖ゲオルギウスと竜」の繊細な躍動感、「大公の聖母」の甘美で優雅な世界、ああラファエロである。「大公の聖母」は、準備素描も展示されているが、素描の段階では画面を楕円形にしようか長方形にしようか迷ったような痕跡がある。聖母自身も油彩のほうは目を下に向けているが、素描では目を上げていて、その違いを見比べるのも興味深い。また、油彩にはもともと背景が描かれていたが、後世の流行りだか何だかで黒く塗りつぶされたそうだ。すごい大胆さだなと呆れるというか、感心するというか…。
「無口な女」はモナリザの影響を受けた作品であるが、私にはやっぱりモナリザのほうが格段にいいと思える。顔の表情など悪くはないのに全体的なバランスから受ける印象のせいなのかなあ。
Ⅲ ローマのラファエロ
ジョルジョ・ギージの版画「アテナイの学堂」はラファエロの原画をエングレーヴィングにしたものである。真ん中のプラトンはダ・ヴィンチ、手前で1人何かを考え込んでいるヘラクレイトスはミケランジェロ。向かって右端にはラファエロ自身も描かれている。哲学者をラファエロと同時代の人物になぞらえているのが面白い。
同じくラファエロの原画をもとにしたエングレーヴィングでマルカントニオ・ライモンディの手になる「パリスの審判」は、右側の3人がまさにマネの「草上の昼食」である(ただし「パリスの審判」では3人とも裸である)。「草上の昼食」のもとになった作品を見られてちょっとテンション上がった。
「ベルナルド・ドヴィーツィ枢機卿の肖像」は良い。それから「友人のいる自画像」もとても良い。こちらを向いているラファエロ、向かって左を見ながら何か言葉を口にしている友人(弟子のジュリオ・ロマーノとされる)。ラファエロは21歳の自画像から35歳になっている。亡くなる2年前である。
この時代のラファエロからは甘美さが消えている感じがする。ラファエロらしい甘美な絵もいいけれど、それが感じられないのが「良い」のかもしれない。フィレンツェ時代の肖像画も人物の内面を描いているのではあろうが、ローマ時代の肖像画のほうが私には何かが感じられてすきである。
「エゼキエルの幻視」はルーベンスを思わせる1枚。というか、ルーベンスのほうが後なのだから。ラファエロがすでにバロックに足を踏み入れていたことに驚いた。
よくぞ、持ってきたという作品が一つ。ラファエロの原寸大下絵による「聖ステパノの殉教」のタペストリーは450×370cmというでか~い織物である。石で打たれる聖ステパノ、石をもつ男たちの太い腕。一見の価値あり。
Ⅳ ラファエロの継承者たち
マルカントニオ・ライモンディのエングレーヴィング「嬰児虐殺」(これもラファエロ原画)を鮮やかな色の皿にしたものがちょっとショック。聖書のお話のひとつだから、向こうではなんでもないことなのかもしれないけれど…。
ジュリオ・ロマーナ「聖家族」、「聖母子」、バルダッサーレ・ペルッツィ「ピエトロ・アッコルティ枢機卿の肖像」等、素人目にもラファエロの影響がみられた。

図録は欲しかったけれどとにかく保管に悩むので買うまいと決めていたら、なんとミニ図録があって、こちらは値段もお手頃(1200円)、詳しい解説はないものの、各章の説明、年表がついていて、ミニサイズでも画集として置いておくのにちょうどいい。即、購入した。小さなセンスのよい紙袋付きなのも嬉しかった。

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2013年4月20日 (土)

墓地下巨大都市?

地下巨大都市って、アリのことです。
この前、墓参に行ったら、うちの墓のあっちこっちにアリの巣の入口があいていて、そのまわりに掘られた土が山盛りになっていて、大量のアリがうろうろしていた。
穴の状況から見て、地下には相当な巨大都市が出来上がっていそう。黒いアリが獲物を
運んだり、2匹繋がっている姿を見たら、アリのパニック映画を思い出した。
墓地で殺生は何とも気が進まないが、放置しておいたら墓石が崩れそうだから、何とかしなくっちゃ(
アリの巣駆除剤を買ってはみたけど、何かいい方法ないかなぁ)。ともかく、近いうちにもう一度行く予定。
それにしても先月の墓参の時にはそんな気配ぜ~んぜんなかったのに…。

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2013年4月18日 (木)

ヘラクレスとともに:ミュージアムラボ「古代ギリシアの名作をめぐって」

412日 古代ギリシアの名作をめぐって――人 神々 英雄(ルーヴルDNP
クラークコレクションからDNPへ。
ミュージアムラボ最終の第10回は古代ギリシアの彫像と仮面と陶器。ちなみに6年前のちょうどこの時期、第2回が古代ギリシアの小像タナグラの展示であった。
彫像「休息するヘラクレス」は、ヘレニズムの彫刻家リュシッボスが制作した現存しないオリジナルの模刻で、BC3AD1世紀の作品とされる。ヘラクレスの象徴である棍棒(ネメアのライオンの皮で覆われている)に寄りかかり、後ろに回した右手にはリンゴを持っているはずであった(現在、リンゴは失われて、ヘラクレスの手にはない)。12の功業を成し遂げた後の疲れ切ったヘラクレスの像である。この作品が見事なのは、12の功業のうち最初(ネメアのライオンを倒した)と最後(ヘスペリデスの園のリンゴを手に入れた)が描かれることによって彼の軌跡がわかること、そしてたいがい戦っている姿で表され、ヘラクレスと言えば勇ましい英雄というイメージの彼にもこういう疲労の「時」があったこと、そしてそれはすなわち12の功業がいかに難行であったかを私たちに思わせることだと思う。と、まあそれはヘラクレスの物語というバックを知るから思えることだけど(美術作品はバックがわかると本当に面白いのだ)。
「赤像式萼(がく)形クラテル」はギリシア陶器の傑作と言われている。クラテルとは葡萄酒を水で割るのに用いられた容器だそうで、この作品BC515BC510年頃のもの。当時の最も優れた陶器画家エウフロニウスが描いたヘラクレスは、ここでは巨人アンタイオスを倒している。徐々に弱っていくアンタイオスの表情、力なくだらりと垂れさがった腕、戦う身体、この時代にこんな見事な表現力をもつ画家がいたことに感銘を受けた。クラテルの反対側には、この戦いとは全く趣を異にした音楽コンクールの模様が描かれているのが面白い。赤像式というのは、図の輪郭を描いたらその外側は黒く塗りつぶし、内側を描線で描くという技法だそうで、そういう方法はスゴいとしか言えない。
「赤像式杯」はエウフロニウスが陶器画家から陶工となって作ったものだそうだ。ポセイドンの息子テセウスの功業が描かれている。
「ディオニュソスの仮面」はBC450BC400年頃のもので、テラコッタ製。顔につけるのではなく吊り下げられていたものらしい。
鑑賞システムでは、「ギリシアの神々を見分ける」コーナーが、子どもの頃に読んだギリシア神話を思い出させて楽しい。タッチパネル上の神の画像に触れると、その神の解説がわかるというもの。
「シュンポジオンへようこそ」は、陶器画に描かれた人々による宴会の中へ私たちも入り込んで、彼らの語り合いなどを聞ける。
「ヘラクレス 描かれた神話」の12の功業を辿るタッチパネルも興味深い。順番通りにタッチしないと、それは順番が違っているというようなメッセージが出てきて、功業と功業がラインで結ばれれば順番通りだとわかる。ヘラクレスが狂気に陥って我が子を手にかけたという話は記憶になかったから驚いた。ギリシア神話の世界はなんと人間的であることか。
13041801dnp 最後は、「男性の裸像 完璧を求めて」。休息するヘラクレスの彫像の隣でアバターとなってヘラクレスの身体を操作し、色々なポーズをさせるお楽しみ体験型システム。バックをいくつかの中から選び、ポーズを取る。バックの選択などはすべて腕の動きで指示をする。慣れないうちはうまくいかなかったが、慣れると面白い。私はハルク・ホーガン風ポーズをしてみたけれど、そのままヘラクレスに反映させるのは難しかった。

ミュージアムラボは第1回からすべての展示を見ているが、ルーヴルからくる作品がどれも素晴らしいものであること、1つの作品をじっくり色々な角度から鑑賞できること、体験型の鑑賞システムが必ず用意されていて作品に対する関心度がさらにアップすること、そして鑑賞システムがその都度進化して、技術の進歩の速さ確かさを実感できたことがこの7年の総括的感想。
なお、2014年から第3期ミュージアムラボが始まるらしい(第1期と2期はどこで分かれていたんだろう)。どういう形に進化していくのか、それも楽しみである。

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2013年4月16日 (火)

7月歌舞伎鑑賞教室は

時蔵さんの「葛の葉」だそうです!!
「歌舞伎のみかた」は萬太郎クン。

時さまの歌舞伎鑑賞教室は初めて見る。
「葛の葉」は5年前の3月、芝雀さんと種太郎
クン(当時。現・歌昇)で見ているが、今回の保名はまさか梅枝クンってことはないよねthink

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2013年4月15日 (月)

アメリカの収集家の目:クラーク・コレクション

412日 奇跡のクラーク・コレクション(三菱一号館美術館)
13041501clark 最近、明るいけれどぼんやりとして、遠くから見ないとなんだかわからないような印象派に少し疑問を抱いてきてはいたのだけれど、以前に見たバーンズ・コレクションのようにアメリカの収集家はいいものを持っているし…と迷っていたところ、チケットをいただいたので行ってきた。
あとで知ったことだが、この日、来館者が10万人を突破し、10万人目の人にポスター、図録が贈呈されたんだそうだ。私もニアピンではあったのだろうがタダ券だから10万人目だったとしてもダメだったかも。それはともかく、10万人突破の瞬間は見たかったな。
さて、展覧会は、よかった!!です。アメリカの収集家の目は鋭い。図録はもう置場がなくて最近あまり買わなくなったので、後から作品を眺めて鑑賞時の感想を思い出すということができないが、その場で感じたことの中からごく簡単に。
印象派でもこんな絵を描くんだというほど、ぼんやり感がない。大半がはっきりとした絵で、見ていて気持ちがいい。展示作品はルノワールが圧倒的に多い。いかにもルノワール的な絵もあるにはあるが(有名すぎる絵に飽きがきかけていた)今回のコレクションには新鮮な魅力を感じた。ルノワールの中で気に入ったのは「眠る少女」。穏やかな幸福感を覚える。「劇場の桟敷席」は右の奥に男性の横顔が描かれていたが黒く塗り込められてしまったとのこと。X線で発見された男性の顔の入った絵の写真と見比べられるようになっていて興味深い。
モネも、モネらしい色使いを感じさせながら「これがモネ?」なのであった。
アカデミズムの画家であるアルフレッド・ステヴァンスの、隣り合って展示されていた2作品。「公爵夫人(青いドレス)」と「思い出と後悔」はともに手紙をモチーフとしており、両方の女性の物語の連続性というのか対照性というのか、見る者の心を絵の中に引っ張り込むような魅力がある。手紙といえばどうしたってフェルメールを思い出すし。また公爵夫人は「青いドレス」とカッコ書きがあるように、このドレスの青いビロード感(光沢、質感)がたまらなく素晴らしい。そして女性のバックはジャポニズムの世界。ステヴァンスってこれまで知らなかったけれど(見たことがあったとしても印象・記憶に残っていない。そのくせこれまでの自分の美術展の感想に入っていたりしてね)、かなりいいと思った。
ロートレックの「カルメン」と「待つ」。ともに私の(私でも、と言い直すべきかな)知っているロートレックとはちょっと違うような。「待つ」は女性の背中に漂う哀愁に心惹かれた。
展示73作品の最後はボナール「犬と女」。大学に入って最初に見た展覧会がボナール展であった。以来ボナールはずっと好きな画家で、ここに展示されていたのを見て、やっぱりボナールは好きだと改めて認識した。
三菱一号館は小ぢんまりしていて、展示作品数も疲れずに見るのにちょうどいい。そういえば、前回来た時には木の床に自分の靴音が響いて気が引けたものだが、今回は展示室のいくつかにカーペットが敷かれていて、安心して鑑賞することができた。

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2013年4月14日 (日)

なんと猿之助シャイロックですと

さいたま芸術劇場のシェイクスピアシリーズ第28弾「ヴェニスの商人」(9/5~9/22)は、オールメールの第7弾で再び猿之助さん出演。
それも、なんとシャイロックですと!!! →ココ
てっきりポーシャかと思っていた。
思わず1人で叫んでしまいましたわ(脳の中が、「速報!!」「特報!!」の特大文字がでんっでんっと飛び出してくるテレビ画面状態)
実は、来週の「ヘンリー4世」、行かれなくなりそうでどうしようか迷っているのだけれど、さいたま芸術劇場の駅からの距離と、シェイクスピア劇の長さに、そろそろこのシリーズやめにしようかな…なんて考えているところだった。やめられませんわね、カメちゃんのシャイロックじゃ。

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2013年4月12日 (金)

臨場感たっぷり4K歌舞伎

2週間ほど前に見に行こうと予定していた4K歌舞伎。ところが冷たい雨と体調不良のため実行できず、以来なかなか機会がないまま最終日の14日が近づくにつれもう諦めかけていた。しかし昨日、娘の一時帰国がピンポイントで、成田へ行くのにソニービルを経由した。
そうしたら、好評につき22日まで延長したとのことで、結局のところ慌てなくてもよかったけれど、行かれる時に行ってしまわないとね。
さて、4K歌舞伎は勘九郎さんの「渡海屋~大物浦」と猿之助さんの「四の切」が上映されるというのだが、20分の上映時間のうち半分くらいは(実際はどうだったかわからないが、自分の感覚としてはそれくらい)勘九郎さんと猿之助さんのインタビューで、「歌舞伎」を見るつもりで行った私としてはちょっと肩透かしを食らった感じ。
もちろん、2人の話がたっぷり聞けること自体は嬉しい。普通にテレビを見ているのだったら、大満足するところ。でも、私は「4K歌舞伎」をもっと見られると思っていたのだもの。
実際、歌舞伎の場面になると臨場感、迫力は素晴らしい。シネマ歌舞伎みたい。だから歌舞伎に浸れると身を乗り出したとたん、インタビューになる。話は話でとてもよかっただけに、どっちつかずの気がしてしまった。たとえば知盛が碇を持ち上げたところで映像は舞台から素顔の勘九郎さんのへ、それからまた知盛が後ろ向きに飛び込む場面に変わったりする。いろいろ複雑な問題とかあるのかもしれないけれど、そこ切らないでほしかったなあ。
少し長くやってくれたのが、典侍の局の自害の場面。七之助さんの典侍の局が短刀を胸に突き立てたのに知盛が目をやった瞬間、勘九郎さんの表情が知盛の心中を実によく表していて、そこだけのほんのわずかな時間の映像なのに、思わず泣けた。
勘九郎さんはインタビューで「自分の心が動かなければ客の心は動かない」と言っていた。あの瞬間の知盛の表情はまさにその通りで、それを4Kカメラが見事に捉えていて、博多座の舞台を本当に目にしているようであった(博多座、行くべきであった…)。
後半猿之助さんの「四の切」。猿之助さんが実際に映像を見て、「まったく違和感ない、本当のリアルだ。映像が舞台そのものになった」というようなことを言ってたが、確かにその通りだと思う。臨場感、迫力は舞台そのもの。そして音響はサラウンドだからさらに効果がアップする。
今度は、歌舞伎の舞台だけではない、若い役者2人の話をしっかり聞くと、自分の心構えも変えてもう一度見れたらいいなと思った。

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2013年4月11日 (木)

海老ちゃんブログ

海老蔵さんがブログを始めたんですって!!→ココ

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2013年4月10日 (水)

Swingのユーウツ

あんまり歩くところがなくなってきたから、部屋の整理をした。
と言っても、雑然と山のように積み上げておいた演劇のチラシ、歌舞伎の筋書き等を、不要なものは処分し、必要なものはジャンル部別・月別に分けて、押し入れやボックスにしまっただけなんだけど。
チラシはおんなじものが何枚も何枚も出てきてさすがにウンザリした。
おまけにやっとすべての山をなくしたのに、全然片付いた感がない。
そうしたら、今整理したものたちに何の価値があるんだろう、という思いが胸に広がり始め、どんどんユーウツになっていった。歌舞伎のチラシは、歌舞伎愛のあまり以前は同じものをそのまま保存していたのを、今ではキリがないので1種類1枚ずつにしている。それでも私が生きている限り際限なく増えていく。そんなチラシたちは私にとって大事でも、私の死後、子どもたちにとってはただの紙でしかないに違いない。子どもたちはそれを処分しようとして、でも母親が大事にしていたからと手をつけかねるかもしれない。筋書きやプログラムにしたって同じかもしれない。
父の死で経験した「捨てられない」(未だにガラクタみたいなものだって、すべてに父の人生が感じられて、ほんと捨てられないのだ)を子どもたちには経験させたくない。そんなことを考えていたら、歌舞伎を見ること自体に意味が見出せなくなりそうになったから、もう考えるのや~めた。
だんみつ、
じゃなかった、だんしゃり(おやじギャグだね)に目覚めるときはこの世とおさらばの時なのかも。まだまだ目覚めないから大丈夫だよ~。

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2013年4月 9日 (火)

パリの桜

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東京周辺の桜はすっかり散ってしまったから、パリの桜を。
13040902sakura
ドラクロワ美術館に咲く桜だそうです。
13040903museum
庭に植えられた
花も愛らしい。

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2013年4月 8日 (月)

歌舞伎座杮落し4月公演初日第三部

42日 歌舞伎座新開場杮葺落四月大歌舞伎
3
部続けての感想にちょっと疲れてきたので簡単に。
「盛綱陣屋」
大きな大きな名優がぶつかり合う贅沢さ。
和田兵衛は、一番記憶が新しいからなのか、團十郎さんの印象がとても強い。だからイメージは違うのだけど、違うなりに好きな和田兵衛であった。時々、ふっと気がつくこと――吉右衛門さんは目で何かを訴えかけてくる(ような気がする)。和田兵衛がとくにそうだった。私自身が盛綱であるかのように、吉右衛門さんの目が「自分の言わんとしていることを察してみろ」と言っている。
それに対し、仁左様は直接心に訴えかけてくる。動き、表情11つが何かを語っている。
我當さんが古怪な大きさを見せて秀逸だった。足が悪いので階段を下りる際は家来役の男女蔵さんが手を取っていたが、とても注意深く神経を使ってサポートしている様子だった。
微妙は東蔵さん。器用で上手な役者さんだし、今回もよかったと思うけれど、この3人の中に入ってしまうと、三婆としての大きさにちょっと不足を感じた。今さらながら、芝翫さん亡き後の穴は大きい。次に見るときには東蔵さんの大きさに期待したい。
金太郎ちゃんの、だんだん生命の火が細っていく様子に感心(NHK BSのドラマ「妻はくの一」の第5回で染五郎さんと共演するんですってね。第1回から毎週録画にしておいてよかった)。大河クンもしっかり足を踏みしめて武将らしく演じていた。子供の能力ってすごい。

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2013年4月 7日 (日)

チケット3題+α

やっぱりね~、と予想通りの6月チケット。
「助六」はこれまでのチケット戦とは違うぞ、っていうのはわかっていた。案の定、海老ちゃんの汗を浴びる席は取れず、やむをえず2階席を取った。千穐楽や初日じゃなければ1階の前のほうも取れたんだろうけど…。ま、見られるだけありがたい。
そして第二部。これも3階1列目が取れず、先日からつぎ様から3列でも花道七三が見えたというコメントをいただいたので3列目を取る。ところが、である。なんと日を間違えて取っていたのだ。土日の昼間は混むからと避けたつもりが、土曜日を取ってしまっていた。何を考えていたんだろう。
でも、色々な席で見て、見え方を比べるのもいいか、と前向きに考えることにした。

そしてもう一つ、巡業中央コースの越谷の発売。後ろのほうしかなかったので会館サイトで取ることにした。それだってどうだかわからないけど。

さらにもう一つ。「おのれナポレオン」の追加席発売も今日10時から。お知らせがきたので一時は張り切ったものの、歌舞伎と同じ時間の発売じゃ無理無理と、最初から諦め状態(歌舞伎がなくたって入れたかどうか)。試しに歌舞伎を取ってからアクセスしてみたけど、ぜ~んぜん入れない。入れた頃には完売になっているんだろうな
(はい、今運よく入れたらその通りでした。ログアウトしてから未練たらしくもう一度入ろうとしたら、又混雑状態。三谷×野田じゃあ、当然だわね)。今年はやっぱりあまり欲張らないようにしろってことね。

「ドレッサー」はシス・カンパニーの先行で当選した。さっきローソンでチケット確保したので安心(初めてだったので引取り番号とかよくわからなくて、
チケットを手にするまで心配だった)

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2013年4月 6日 (土)

歌舞伎座杮落し4月公演初日第二部

42日 歌舞伎座新開場 杮葺落四月大歌舞伎初日第二部(歌舞伎座)
「弁天娘女男白浪」
歌舞伎の芸というのはやはり60歳を超えてからなんだと強く感じた。
菊五郎70歳、左團次72歳という2人がなんと若々しい不良っぷりをのびのびと見せたことか。これまでにこの演目は何度も見てきたし、そのうち3分の2は役の年齢に近い花形で、見た目の美しさにステキだと興奮したものだ。しかし残りの3分の1、菊五郎弁天はやっぱり最高の弁天だと改めて思った。色気、華、菊五郎さんにはこういう役が一番似合う。そして菊五郎弁天の1回を除いては南郷が左團次さん(1回は吉右衛門さんだった)。このコンビが一番しっくりくる。まさに気心知れた息の合い方。
前回見た時だっただろうか、菊五郎さんの娘役(弁天が娘に化けているという意味で)はけっこうきついかと思ったが、今回はほとんどそういう感じはしなかった。とはいえ、娘から男に戻った菊五郎さんのほうがずっとイカす。帯を解いて前をはだけ、大きく伸びをして裾をぱたぱたするその風情の、いかにも窮屈な恰好から解放された感がたまらなくいい(なんか、わかるんだなあ、そういう解放感。でも、弁天って娘姿でいることが多いんじゃなかったっけ?)。名台詞も耳に心地よく、しょうもない不良だけど、なんとも愛おしくなる。
左團次さんは左團次さんの本質であろうユーモラスなシニカルさが南郷にぴったり。柄が大きいのもいいと思う。
日本駄右衛門の吉右衛門さんはうまい。うまいけれど、私の中で駄右衛門はやっぱり團十郎さんなのだ(もともと團十郎さんが演じる予定だった)。團十郎さんの駄右衛門は2度しか見ていないにもかかわらず、そしてうまさでは吉右衛門さんのほうが上かもしれないけれど、自分でそういう固定観念をもってしまっているから…。熊谷でもそうだったが、これからはそういう固定観念は捨てないといけないだろう。
忠信利平(三津五郎)、赤星十三郎(時蔵)が加わる稲瀬川勢揃の場の豪華さ。えへ、今度は時様目の前の座席だったよ。自動選択で当たった座席だけど、一部二部ともバッチリご贔屓目の前。花道も土手も思い切り絵になっていて、胸がわくわくする。
大屋根は、下から見上げる形なので最後のがんどう返しがすぐに見えなくなってしまったが(次回も1階席なんだわ)、菊五郎さんの立ち回り、音羽屋のチームワークに感動した。年のことばかり言っちゃいけないが、自分の衰えぶりを考えると70歳でのあの立ち回りはすごい。
山門では吉右衛門さんが圧巻だった。「楼門」のパロディでもあるからだろうが、頭としての貫録がぐいぐい迫ってくる。そして何よりぐっときたのは弁天の死を知った時の駄右衛門である。花と散らせた若い命を悼む胸の内に思わず泣きそうになった。この時の駄右衛門は既に、弁天こそが浜松屋の息子であり、浜松屋の息子が自分の息子であるという真実を知っている。そういう背景を思うと、より、駄右衛門の気持ちが胸を打つのである。そして、最後、滑川土橋の場で潔く縛に就こうとする駄右衛門。青砥左衛門の梅玉さんとちょっとセリフがかぶったりもしたが(どっちがかぶせちゃったんだかわからなかった)、吉右衛門さんのでっけえ役者ぶりを堪能した。
前後するけれど、浜松屋の番頭、橘太郎さんがいつもながら達者である。橘太郎さんは、どんな役でもその人になりきって、この人のおかげでその場へワープすることができると言っても過言でないほど。
幸四郎さんの鳶頭は贅沢な配役だが、どうも鳶頭は損な役回りのような気がして、なんとも感想のもちようがない。
菊之助さんは舞台の上で菊五郎さんの弁天を一生懸命勉強しているような印象を受けた。宗之助をやる役者さんはたいていそんな様子が見える。この場面って、菊五郎・吉右衛門・菊之助と、新しい姻戚関係が勢揃いしているのがミーハー的にはミソ。
彦三郎さんの浜松屋幸兵衛は2回しか見たことがないのに、この役はずっと彦三郎さんだったような安定感があった。

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2013年4月 5日 (金)

体調不良につき

昨日の午後から体調不良につき、今夜はこれで。初日の第二部、第三部の感想がまだなんだけど、仕事優先で頑張っちゃったから、少し休みます。

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2013年4月 4日 (木)

歌舞伎座杮落し4月公演初日第一部

42日 歌舞伎座新開場 杮葺落四月大歌舞伎初日第一部(歌舞伎座)
ミーハー的感想を少しだけ。
「鶴寿千歳」
松尾敏男画伯の手になる松をバックに、新しい歌舞伎座の舞台にしずしずと最初の一歩を踏み出したのは春の君・染五郎さんと女御・魁春さん。舞台中央に進むと座ってまずは観客席にお辞儀する。割れんばかりの拍手。立ちあがって静かに舞い始めた2人だが、魁春さんがとても緊張しているように見えた。それでも風格を感じさせたのはさすがだ。魁春さんの横顔が梅玉さんにそっくりなことに初めて気がついた(これまで、似ていなくはないがあまり似てもいないと思っていた)。
2
人が引っこみ、松の背景が富士の背景になると、亀鶴さんを筆頭とする若手8人と権十郎・高麗蔵さんの計10人の宮中の男女が祝いの舞を踊る。筝曲の演奏もあって、厳かな雰囲気から華やかな空気へと変わり、こちらの緊張も解けてきた。なんと、私の目の前、まさに目の前よ、亀鶴さんと梅枝クンだった!! ミーハー的にはサイコウ。
やがて中央から鶴の藤十郎さんがセリ上がってくる。なんという若々しさ、なんという美しさ。うっとりと大きな舞に見惚れた。
一方で、お目出度いこの演目で團十郎さんが藤十郎さんとともに踊るはずだったことを思い、やはり鶴の片翼の欠けたような寂しさを覚えたのも真実である。
染五郎さんも含めて若手は華やかだしきれいだし、なのだが、ベテランと一緒になると物足りなさを覚えるし、芸の風格の差、重みが歴然としてくるのは当然といえば当然だろう。ま、それはそれ、目の前で繰り広げられる華やかな祝いの舞に、両方の魅力を十分に楽しんだ舞であった。
ちなみに、染五郎さんは、3月まで梅玉さんが担当していた東京新聞のコラム「言いたい放談」を4月から引き継いで、すでに3日、第1回の掲載があった。
「お祭り」
浅葱幕が振り落されると、歌舞伎座開場と「十八世中村勘三郎に捧ぐ」という副題に相応しく、中村屋兄弟を除く所縁の役者さんが板付きで勢揃い。なんと、今度は獅童さんが目の前だったよ~~!! カッコよすぎる。
やがて、勘九郎・七之助の2人が花道から登場する。おお、なんと(3度目の「なんと」)2人に手を引かれて七緒八クンが!! 途端、涙が止まらなくなった。七緒八クンは20分近い間、じっとおとなしく床几に腰かけ、最後には扇を広げて手をちょっと後ろへ回して見得を切った。勘九郎さんが踊っているあいだ、七之助さんが七緒八クンのことをちょいちょい気にかけているのがわかって胸がアツくなった(七之助さんはきれいで、叔父さんっていうのはなんか変な感じ)。
あれだけ大勢の役者さんが入れ替わり踊るのは目にも楽しい。三津五郎さんの踊りはやはり別格だった。明るく柔らかく大きな踊りに亡き親友・勘三郎さんへの思いが籠っていることが伝わってくる。そしてここでも芸の重みの違いを感じた。その中で、勘九郎さんが三津五郎さんに次いで見事だった。鳶頭としてのカッコよさ、スパッとしたキレのよさ、華、どれを取っても若手第一じゃないかと思った。七之助さんの芸者にもうまさと大きさがあって、この兄弟2人の一段の成長を見た思いがした。
あとでテレビで見たら、小山三さんが茶屋の女として後ろのほうに控えており(私のところから見えなかったのか、気づかなかったのだけなのか)、最年少2歳の七緒八クンと最年長92歳の小山三さんが同時に舞台にいるのを見る幸せをかみしめた。

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2013年4月 3日 (水)

ラブ歌舞伎座51・超ミーハー的初日

新・歌舞伎座初日。どっぷり歌舞伎に浸かった1日だった。
一番泣いたのは「熊谷」も「盛綱」でもなく、「お祭り」だった。
だって、勘九郎さんと七之助さんに挟まれて七緒八クンが登場したんだもの。この前、徹子の部屋だったかなんだったかで、七緒八クンがもう歌舞伎の録画を直立不動で見て、マネしているというような話を聞いたので、へ~、初お目見えも近いかもななんて思っていたところへ、このサブライズ。なんか自分でもおどろくほど泣けちゃって…。去年の5月、平成中村座の千穐楽で勘三郎さんが七緒八クンを抱いて嬉しそうにしていた、あの子がこんなに大きくなったなんて!!

朝10:30、観客、報道陣、すっごぉ~い人だった。木挽町広場からエスカレーターで上がった時点で、いつになったら中に入れるかわからないくらいの行列。そうしたら、正面入り口が入りやすいという係の人の案内があったので、列を離れて正面にまわったらすぐに入れた。施設的にはこれまでとほとんど変わら
ないまま新しい設備(エスカレーター、エレベーター、トイレ、売店)が設えられて、動線としてとまどった部分もあるけれど、慣れれば何でもないのかもしれない。

3部とも同じように満席だったのに、一番混雑
感がキョーレツだったのは第一部。どこへ行くにも身動きが取れない感じ。マスコミもいたからなのか、動線に慣れないからなのか。

い絨毯に足がちょっとだけ沈むことがあった。あ~、真新しい絨毯はこういう感覚なんだと、感慨を覚えた。

字幕サービスっていうのを借りてみた。最前列だったので膝にのせてみることになった。そのせいか意外と使いづらかった(2列目以降は前の座席の背中にセットできるようになっているので見やすいと思う)。借りるのにイヤホンガイドみたいな保証金はいらないかわりに、携帯番号かクレジットカードの番号が必要。

定式幕エクレア、長蛇の列で買えなかった。1日2回運ばれてくるそうだが、1時間~1時間半で完売になるそう。朝も狙ったけど、とてもじゃない行列で諦めた。

ミーハー的興味は、まずは役者さんの奥様方、まずは藤十郎夫人、その後菊五郎・菊之助・橋之助・吉右衛門・仁左衛門・芝雀・時蔵・染五郎各夫人かな。羽織袴姿の寺島しのぶさんのダンナさん、波野久里子さんもお見かけした。それから松本紀
保さん、守田菜生さんも。華やかぁ~!! 第二部だったか、藤村志保さんがいらしていた。だれかが「ドコモ田家の人がいた」って言ってたのが聞こえて可笑しかった。

第一部には自民党の元・現政治家が数人(テレビで紹介されていた人のほかにも何人か。小泉さんは今日は見かけなかった)。第二部は新橋芸者衆の総見(廊下でぼんやりしていたら、芸者さんの1人がつかつかっと近づいてきて、「東をどり」のハガキサイズのチラシをぱっと手渡してくれたのでドキドキしてしまった)。

中田ヒデも来ていたらしいね~。残念ながらわからず(2階席にいたみたいです。教えてくださった方、ありがとうございます。ピッチの上でしか見たことのないヒデ、直接見たかったな)

3階の思い出の名優には富十郎・芝翫・雀右衛門・勘三郎・團十郎と、歌舞伎座建て替えの間に亡くなった方々の写真が加わり、あらためて、この3年の間の大きな出来事の衝撃が甦ってきた。


それから、めでたい焼きのお店がこれまでの屋台じゃなくて、劇場売店的(変な表現だけど)になっていた。

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2013年4月 1日 (月)

鼻毛育毛剤?

鼻毛が花粉症の症状を緩和するらしいことがわかり、鼻毛の育毛剤「ハナゲン」が開発されたそうだ。臨床試験で効果が実証されたら厚労省に承認を申請するとか。
今年の花粉はきつくてきつくて、さんざんくしゃみはなみずに悩まされた私は、この記事を大変興味深く読み進めた。でも、女として鼻毛が伸びてる姿はちょっとねえ…男性だって鼻毛が顔を出していると引くし。そうしたらやっぱりそういう懸念があるから、ハナゲンは鼻毛カット用ハサミなどとセットで売る計画があるんだそうだ。
へ~、と半分感心しながら読み終わって数時間後、そういえば、今日はエイプリルフールだったっけ、今年の東京新聞のエイプリルフールニュースはまだ読んでなかったな、と再び新聞を手に取ったら、なんと、ハナゲンがそれなんであった。
毎年、東京新聞は見開きで2つのエイプリルフール創作ニュースを掲載する。これが、楽しみでね。読んだ途端にウソとわかるほどのウソじゃあつまらない。中には私みたいに本当にしちゃう人もいる程度のウソ具合。そして創作だってわかっても腹を立てず、「してやられた」と苦笑できる楽しい記事。
それにしてもだまされちゃったのは、今日が4月1日だって意識していなかったから、その面を開いても気づかなかったのと、開発に至るきっかけがもっともらしかったこと、それにハナゲンの作用機序を図入りで説明までしてるんだもの。ま、花粉症の人でなかったら、だまされなかったかもね。

もう1つの創作ニュースは、野球の発祥地が岡山県玉野市だったことがわかった、というもの。これもよくできた話で、毎年、もっともらしいことを本当によく考えるよなあ、と感心する。東京新聞さん、来年も楽しみにしていま~す。

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