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2013年5月

2013年5月31日 (金)

歌を忘れていたけれど

1月期のドラマ「泣くな、はらちゃん」をやっと昨日見終わった。
何度も書いているように連続ドラマはほとんど見ない。はらちゃんは、漫画の中の人物が現実世界に飛び出してくるという設定に興味をもった(昔、映画の人物がモノクロの世界から現実のカラフルな世界に現れる「カイロの紫のバラ」というウディ・アレン監督の映画を見たから)。
ドラマは寝る前の5~15分しか見られない(見ながら寝てしまい、同じところを何度も何度も繰り返したり…たいてい同じところで寝るって、どういうこと?)し、毎日見るわけではないので、10話分を何日も何日もかけて見た。でもね、最終回だけは録画を消す前に通しでもう一度見た。
はらちゃんに癒された~(長瀬クン、手足がなが~~い!!)。はらちゃん、大好き。越前さんも大好き。みんな大好き。
そして今私の頭の中では「♪せかい~じゅうのてきにこうさんさ~♪」の歌がリフレインされていて、気がつくと口ずさんでいる。
最近ほとんど歌を歌わなくなった私が歌っているのはちょっと後ろ向きな歌happy01

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2013年5月30日 (木)

歌舞伎を堪能した五月千穐楽

529日 五月大歌舞伎千穐楽第三部(歌舞伎座)
「石切梶原」約1時間20分、「二人道成寺」約1時間10分、歌舞伎を堪能した。
面白かった!! 出かける前まで体調不良の影響が残っていてちょっと不安であったが、歌舞伎が終わったらすっかり元気になっちゃったみたい。
「梶原平三誉石切」
去年12月、團十郎さん最後の役であった梶原を見てから5カ月、又梶原?と思いながらも、見れば面白い。この芝居がだんだん好きになってきた。
吉右衛門さんの梶原は明るく大きくて、カッコいい。ヒーローだと思った。刀をあらためる際、左膝に立てて鞘を上に抜いていく。しばし眺めた後、左の袖に横にして、刀身を返してしっかり見入る。その仕草が実にカッコいいのである。
二つ胴はすぱっと斬るのではなく、六郎太夫の縄目に当たるまでじりじりと気をつけて刀を入れていく。すぱっと斬ったほうが見栄えはいいが、芝居としての一貫性があって納得がいく。
大庭たちが去った後、望みが断たれて絶望し自害すると言い出す六郎太夫(歌六)、必死で止める梢(芝雀)、大庭たちが十分遠くへ離れたかどうかを見やりながら、手ぶりで「待て待て」と抑える梶原。大庭たちとの距離への心配、六郎太夫への心配り、吉右衛門さんの間合いがいい。
面白かったのは、手水鉢を斬る時に、まだ事情がわかっていない六郎太夫と梢の手を引いて手水鉢の前へ連れ出し、六郎太夫と梢の位置を定める場面。これから始まるショーを一番見やすい位置に導いているのかと思ったら、手水鉢の水面に映る親子の姿を二つ胴に見立てるために測っていたようだ。なるほど。ちょっとユーモラスで温かい空気が漂い、3人の「沼津」を思い出させて、播磨屋の座組みの味に酔った。
手水鉢を切るのは、正面を向いて切る團十郎さんとは違って後ろ向きになり、切り口に紫色(?)の布を置いていた。切った直後は何事も起こらず、23秒してから少しずつ手水鉢が真ん中から2つに分かれ、どうと倒れる。二つ胴と同じく派手さはないが、ドラマチック。
配役発表で菊五郎さんが大庭と知って、へ~とびっくりしたが、大庭という大名の格の高さを強く感じさせて、さすがの大きさである。こういうストーリーではつい善悪の図式を立てがちな私だが、大庭は敵役ではあっても悪役では決してない。梶原折り紙つきの名刀であるからちゃんと言い値(300両)で買うつもりで金を渡しかけているし、試し斬りを弟・俣野が提案した時にも誰を斬るかについて慎重な態度を見せるし。そんな風に好意的に見ているうちに、もしかしたら梶原の企みを見抜いているんじゃないかなんてとんでもないことを想像したのは(ありえないありえない)、菊五郎→富樫の印象からか。
又五郎さんの俣野は好きだ。やんちゃで、試し斬りで出しゃばって梶原に叱られる時など愛敬もあり、敵役としての「べりべりと」した調子が敵役であっても心地よいのは、演技の行儀が良いからだろう。
彌十郎さんの剣菱呑助は身体が大きいだけに、ひときわ哀れ。でもあんなデッカい身体が乗せられたら小柄な歌六さんはつぶされそう(実際に乗せられる吞助は人形だから)。

歌六さんと芝雀さん、「沼津」の時には明らかに父娘だったが、ここでは時々、「あれ、夫婦だったっけ」という錯覚に陥ることが時々あった。父娘の間に通う情愛の深さは切ないが、沼津と違ってハッピーエンドなのがこの芝居の気持ちよさを倍加した。

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2013年5月29日 (水)

灯台下暗し、水天宮仮宮

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水天宮が一時的に移転したことは何かで知っていたが、なんと明治座前の植え込みを挟んで向かいだったとはうかつだった。
昼の部を見た10日、浜町駅から地上に出ると、左手に祭りの幟のようなものが見えて何かなあとは気になっていたのだ。千穐楽の日、ちょっと早めに着いたので近づいてみると、それが水天宮仮宮だった。灯台下暗し。
御子守帯らしきものを大事そうに抱えている女性を中心に、一家で参拝した方たちの幸福そうな顔が見えた。
そういえば、歌舞伎座では7月から託児サービスが始まるそうだ(→ココ)。チケット代にプラス3,000円の費用がかかるが、時には歌舞伎を楽しみたい若いおかあさんたちは利用してみてもいいかも。

なお、水天宮の建替えによる仮宮は28年までということ。

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2013年5月28日 (火)

明治座花形歌舞伎千穐楽夜の部

527日 五月花形歌舞伎千穐楽夜の部(明治座)
健康に不安を抱えながらの観劇だったが、今月1回しか取っていないので見ることができてよかった。
「将軍江戸を去る」
どうしたって10カ月前の團十郎×中車版を思い出してしまう。
出だしの彰義隊の場は、襲名公演のほうが切羽詰った感じがあったように思う。隊士たちが警護する様子には当時の雰囲気を感じるものの、山岡鉄太郎との遣り取りにもっと緊迫感があってもよかったのではないだろうか(緊迫感がないわけではないのだけれど…)。
染五郎さんの慶喜は薩長への恨みが強くヒステリックなほどの激情が迸るのだが、若さゆえだろうか、それが等身大の苦悩に感じられた。團十郎さんの大人の慶喜に幕府の頂点に立たざるを得なかった男の人生を思わされたものだが、若い染五郎さんの慶喜にもまたそうした感慨を覚えた。将軍のセリフは「○○な~の~だ~」という謳い上げるような言い方が多く、かなり難しいと思うし、どうなんだろうと懸念もしたが、染五郎さんはこれをきちんと自分のセリフにしていたのではないだろうか。声も掠れることなくきれいだった。勤王を説かれるとはっとそのことに気づく英明さを見せるのもいい。ラスト、こだわりを捨て、きっぱりと江戸を去る姿は、清々しさと寂しさを漂わせ、見送る人ならずともうるうるした。
見送る人がそれぞれ名乗った最後に、1人が「名もなき者でございます」と言うと、客席がちょっとどよめいた。名もなき者は大蔵さん。
山岡鉄太郎は、必死で慶喜に訴え、江戸を去る慶喜に詫びる真摯な姿が勘九郎さんのキャラにぴったりだとは思うものの、そんなに感銘を受けなかったのは自分でも意外であった。恐らく世間的にはあまり好評ではなかった中車さんの鉄太郎のほうが私にははるかに説得力があったし、ぐっとくるアツいものを感じた。勘九郎さんの持ち味はこの芝居の中ではさほど生きないのかもしれない。勘九郎さんはむしろ慶喜をやったほうがよかったかもしれない。
愛之助さんの高橋伊勢守も思ったほど存在感がなかった。あるいは、出過ぎることなく、そっと2人を見守っていたのだろうか。
「藤娘」
七之助さんがきれいで、藤娘という踊りを堪能はしたが、時々体つきに男性を感じてしまった。あんなに可憐できれいなのに、なんでだろう。
「鯉つかみ」
東京でかかるのは初めて? 無理してでも明治座を見たかったのは「鯉つかみ」ゆえ。
まあ、荒唐無稽、他愛ないといってしまえばそれまでだが、その他愛なさ、荒唐無稽さをたっぷり楽しんだ。
釣家の家老・篠村公光の薪車さんとその妻・呉竹の吉弥さんがいい。2人とも良い人そうに見えてその実お家乗っ取りを企んでいるワルい奴かと思ったら(2人ともそういう役をよくやるでしょ?)、間違いなく忠義の人たちであった。薪車さんの演技が大きくて、実にカッコいい。
吉弥さんは姫さまに思いを遂げさせたくて、小桜姫(壱太郎。かわいい!!)とその思い人・志賀之助をたきつけて「しっぽりと」「どうぞごゆるりと」と奥の間へ押しやるのが可笑しい。ところがこの志賀之助、実はニセ物で妖怪なのだ。2人がしっぽりしている最中に座敷で篠村が名刀竜神丸を抜くと障子に映るのは鯉の化け物。
このあたりの物語がわかりにくい。
①信田家から使いが来る。②小桜姫と信田家との縁組については既に篠村が承知の返事をしていたらしい。③しかし小桜姫には好きな人がいることがわかったからと篠村は断る。④いっぽう、釣家では家宝の竜神丸を紛失していたらしい。⑤その竜神丸は今、篠村の手にある(ニセ物を摑まされていて一悶着あるかと思ったら、何のことはない、本物だった)。
②と④は篠村と信田家の使者の間に交わされる会話でわかることであるため、「え、そういうことだったの?」という唐突感は否めない。さらに⑥化け物と見抜かれたニセ志賀之助は長年釣家に恨みを抱き、釣家を滅ぼそうとしていた。ということが、ニセ志賀之助の口から語られるが、これにも唐突感がある。ま、気にしなければ気にしないですむのだけれど。
ただ、小桜姫と志賀之助の恋物語はどうなっちゃったの? なんか中途半端。



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2013年5月27日 (月)

一番つらい痛みは?

一昨日の土曜日、頭痛がひどくて起きていられなかった。一応、朝の家事を終え仕事に取り掛かったが、とても無理。
あきらめて1日寝ていた。
翌、日曜日。痛みは全然弱くならない。明治座千穐楽を見られないと困るから医者へ行った。色々な症状から、風邪の初期症状だろうと言われ、さらにアレルギーもあるからって、薬を5種類くらいもらった(飲むたび、何月何日何時に飲んだ、って袋に書いておかないとわからなくなる)。アレルギーは今は稲科の植物だそうである。
でも、自分としてはきついのは頭痛だけなのよね。ロキソニンを飲んで少し楽になったけど、結局日曜日もほとんど休んでしまった。そして早寝して2~3時間経った午前1時過ぎ、頭痛で目が覚め、またロキソニンを飲んだ。本当はあんまり痛みどめは飲みたくないんだけど飲まなくては寝られないほど痛かったんだもの。
今朝はまあまあ。頭痛もお昼頃に再びきそうな気配はあったが、なんとか痛みどめを飲まずに明治座へ。でも2度目の幕間に危ない予感があって、帰りに倒れるといけないから結局3錠目のロキソニン服用。
こんなに激しい頭痛は初めてなので、さすがに心配になって、脳ドックを受けるべく、病院検索をした。1カ所よさそうなところがあったので、明日問い合わせて、希望の検査が受けられるのであれば予約までしちゃおうと思ってる。

腰が痛いときは、この世で一番つらいのは腰痛だと思う。
おなかが痛いときは、この世で一番つらいのは腹痛だと思う。
でも、本当にこの世で一番つらいのは頭痛だ!!
と、この2日間は思った。
本当に一番つらいのは、どこであれ、その時一番痛んでいるところだよね(頭痛のおかげで腰痛を少し忘れていた。しかもロキソニンで腰痛も抑えられている)。♡が痛いってことは…あったかな…

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2013年5月25日 (土)

子どもだけじゃない、大人だって!!:「デザインあ」展

NHK Eテレの「デザインあ」という番組から発展したデザインあ展。私は番組は見たことないけれど、2月の團十郎さんの葬儀の帰り、ミッドタウンで見つけて以来、気になって行きたくてしょうがなかった。6月2日までの会期終了間近になってやっと機会ができた。
観察したり、体験したり、遊んだり。親も子どももカップルも本当に楽しそう。私もあまり時間はなかったけれど、すっごく楽しかった。ごく一部をご紹介。
★「あ」れ?

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最初はタイトル「あ」の文字の中に入っちゃおう、というもの。私は1人だったので入っても記念撮影できないから…。
★お寿司の解散
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ご飯粒が並んで碁盤の目みたいになっている。
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いくらの軍艦巻き。
★ちょうどいい
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どの大きさのお寿司がちょうどいいかしら…
★本のパーツ
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それぞれの元は↓
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★器の解散
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★しょうゆをさす
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★なんでも100円分
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六本木の土地0.4㎠!!
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公園の砂は3.61㎏。
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田んぼの土は450g。
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圧巻は水道水711.1L!!
そのほか羅列すると、綿100g、セロハンテープ59.6m、しょうゆ180mL、キャビア0.4g、小笠原諸島海水1770mL、鉛筆3.35本、スズランテープ120.2m、化粧水21mL、トイレットペーパー125.35m、ドライフラワー2.5g、金0.02g、ストロー7m20cm、食用油335mL、ティッシュ358枚、消しゴム2.7個、塩267g。
これらがすべて実物大で置かれているから、非常にわかりやすく(トイレットペーパーやストローは台から立ち上げてずっと天井を這わせてある)、100円分を大事にしようという気持ちになる。
★しょうゆをさす
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★あな
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フライ返しにレンチ。
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栓抜きと鈴(鈴の穴は一部)。
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マヨネーズ。
「あな」が何であるか、帰宅して写真を整理している時に初めて気がついた(なんというニブさ!!)。もう一つ、写真を撮っている時、手ブレがすごいことに気がついた。全然狙いが定まらなくて、それでもこうして撮れるのはカメラの手ブレ防止機能のおかげである。

13052518paper_2 全部で35のパートに分かれている「デザインあ」展。「こすってみコイン」(世界から集めた100枚のコイン。入口で渡されたがま口型の紙の上から鉛筆でこすればお財布の中は世界のコインでいっぱい)、「モノ・オトと映像の部屋」(番組の「うた」のコーナーが360度広がる。楽しくて思わず身体が動く。番組、絶対見るぞ)などなど。
「解散」も学校、本を丁寧に解散させていた。

もう一度行って、今回時間がなくてできなかったことをやってみた~い。それに、もっと早い時期に行くべきだった~。

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2013年5月24日 (金)

ほんわか面白いブラック民話「うかうか三十ちょろちょろ四十」

521日 「うかうか三十ちょろちょろ四十」(紀伊国屋サザンシアター)
構想の段階で他界し後を若い脚本家に託すことになった「木の上の軍隊」に続くこまつ座公演は、井上ひさしデビュー作にして初上演となる「うかうかちょろちょろ」。東北弁だけを聞いていれば心地よく流れるところだが(東北弁、大好きだ。母が秋田出身だから馴染み深いし)、チョンマゲ時代にはそぐわない熟語が多用されているために、その瞬間ひどく現代的な感覚に引き戻されてどきっとする。それが狙いだったのだろうか。これまで上演されたことがないということは、井上ひさし自身がさらに練り上げてから上演しようと思ったのか、上演するつもりがなかったのかわからない。しかし井上ひさしらしい怖さが潜んだブラック民話とでも言おうか、私を井上演劇に引きずり込んだ「もとの黙阿弥」みたいな怖さを感じて、そこそこ面白かった。以下、ネタバレします。
物語は、ある年の春、9年後の春、18年後の春の3部構成のようになっている。舞台は大きな桜の木のある小さな田舎の家。盆が回って家を違う角度から見せる。この舞台が物語の雰囲気をよく表していて、とてもいい。
ある年の春、殿さま(藤井隆)はお侍医(小林勝也)と桜を見にやってきて、この田舎家に住む娘・ちか(福田沙紀)に一目惚れする。でもあっさりフラれて…。
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年後、再び殿さまとお侍医はここにやってくる。ちかは村の大工・権ず(鈴木裕樹)と結婚して子供までいるが、権ずは病気がちで働かず、気持ちが荒んで妻や娘にまで当り散らしてDV気味である。それなのにちかは夫を愛し、夫をやさしく見守っているのである。殿さまは「自分は医者だ」と言って、権ずは決して病気ではない、健康そのものだと励ます。一時はその言葉を信じた二人だが、殿さまが去ったあと、殿さまの家来だという男(田代隆秀)が、殿さまの言ったことは全部ウソだ、自分はあの二人の後始末をして歩いているのだと明かす。すっかり落ち込む夫婦。健康なんだと張り切っていた権ず(鈴木裕樹さん、片手腕立てなんかを披露)は再び気持ちが暗く荒む。
さらに9年後、三たび、殿さまとお侍医がやってくる。小さな家に住んでいるのは殿さまが惚れた娘にそっくりの娘。話を聞くと、父親は病気でずっと臥せっていたのに、ある時突然がむしゃらに働きだして、それが祟って亡くなったのだと言う。そして母親はそのあとを追うように…。
2部にあたる9年後の物語は、まさに「病は気から」なんだと思わされる展開だったのだが、そこには悪意のない恐ろしさが潜んでいた。殿さまは娘にフラれて気がおかしくなり、自分は医者だと信じ込んで世の人を助けてまわっているつもりだったのだ。殿さまに加担したお侍医は自分の罪の深さを思い、茫然とするが、娘の明るさに救われる。
時間は雷雨で変わる。最初の年、殿さまがフラれると雷雨。9年後、家来が去ると雷雨。
お侍医と殿さまのやりとりが楽しい。足に障害があるために気が弱くなっている純朴な殿さま、そのくせストレートに突っ走るようなところもある殿さま、その両面性はまさに藤井隆の持ち味である。関西出身の藤井クンが喋る東北弁も悪くなく、その関西風ノリと意外とマッチしている。小林勝也さんは受けの芝居だが、時に素早い返球をする。殿さまへの愛情が微笑ましく、私は最初のうち「お侍医」ではなく養育係の「お爺」だとばかり思っていたくらい。藤井クンとのやりとりには何度も笑った。

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2013年5月23日 (木)

待ってました、稚魚の会・歌舞伎会合同公演

今年の稚魚の会・歌舞伎会合同公演が発表になった。
日程は8月16~20日。毎年A班・B班のダブルキャストだったが、今回はシングルキャストで、それゆえ演目も多い。
詳細は→ココで。
待ってました、の情報なんだけど、このあたり、モーレツに厳しい日程で、体力がもつかどうかすっごく不安。今だってちょっと外出するだけで疲労が激しいのに、猛暑のさなか、大丈夫かなあ。

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桐、後日譚

私の小学校のそばに職場があった友人が教えてくれました。
あなたの学校に大きな桐の木がある、って。
え~っ、全然覚えてないよ~。
よくよく考えれば、校歌も校章も桐なんだから、桐は学校のシンボルでもあったんだろうし、当然桐があってしかるべきなんだわ。
でも、私の記憶にはっきり残っているのはイチョウだけ。
秋になると学校帰り、みんなで銀杏の実を踏んでは「くさいくさい」と大騒ぎしたものです。大人になって銀杏を初めて口にしたときの、
あのいや~なにおいとのギャップ受けた衝撃(ちょっと大げさかな)。今や、銀杏は大好物のつまみです。

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2013年5月22日 (水)

勘九郎さんに第二子、哲之クン誕生

おめでとうございます!!
勘三郎さんの本名から1字取って「哲之」クンという名前をつけたとのこと。
勘九郎さんと七之助さんは2歳違い。
七緒八クンと哲之クンも2歳違い。
この2人も揃って初舞台なのかな。

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意外と好きかも、ベーコン展~見応え十分オリンピックデザイン展

515日 フランシス・ベーコン展(国立近代美術館)
13052201kinbi へ~、面白そうと会期が始まる前に関心を持ったのは、「知は力なり」のあの1617世紀のイギリスの哲学者フランシス・ベーコンに関する展覧会だと思ったから。
そうしたら、哲学者とは全然関係のない、20世紀のアイルランドの画家のほうだった。ポスターを見る限り、あまり食指が動かない。チケットをいただかなかったらきっと行かなかったに違いない。
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日までの会期まであと10日とちょっとになってやっと仕事が1日だけあくことになり、朝から出かけた。
13052202kinbi 大まかな感想は、「ものすご~く好きかと言えばそこまではいかない。でも決して嫌いではない。とてもよくて惹きつけられる作品もいくつかあった」というところ。
ベーコンの作品は実はよくわからない。しかしほとんどの作品に丁寧な解説がつけられており、それを読むと、わかった気になって、作品の良さが伝わってくるのである。観客も多くなく、11つの作品をじっくり眺めることができるのもベーコンの理解にはよい(詳細は→ココでどうぞ)。
とくにベーコンの初期である1「移りゆく身体(1940s-1950s)」はわかりやすく、面白かった。「叫ぶ教皇の為の習作」は、ベラスケスの「インノケンティウス10世の肖像」に基づきながら、「戦艦ポチョムキン」からオデッサの階段で転落する乳母車に叫ぶ乳母からインスピレーションを受けているそうだが、はっきりそれがわかる(「日曜美術館」でその場面を見た)。気味の悪さもあるのだが、ちょっと心を揺さぶられるものを感じた。「ファン・ゴッホの肖像のための習作」はかなりいい。好きだ。
2章「捧げられた身体(1960s)」では、ポスターにもなった歪んだ顔の3枚の絵がやはり関心を惹く。ベーコンは同性愛者であり、恋人だったジョージ・ダイアという男性の顔を多重的に描いたような感じの絵が、構図を変えて3枚ある。ポスターやチラシでは一見、気持ちが悪いと思わないでもなかったが、本物を見ると、顔そのものを感じる迫力があって、気持ち悪さはどこかへ飛んで行った。ピンクの背景がとてもきれい。「横たわる人物像3」はまるで踊っているようなポーズである。
ここでは土方巽の舞踊の動画が流れており、そばに展示されていた舞踏譜は、そういうものを初めて見るせいもあってか、非常に興味深い。
3章「物語らない身体(1970s-1992)」3幅対の作品を中心に展示されている。広いスペースで3幅対の作品を堪能できる。3枚の絵が繋がっているようで繋がっていなかったり、やっぱり繋がっているようであったり…。好きなのは闘牛士をモチーフにした「三幅対」。
ベーコンの作品を見ると、人間の身体は「肉」であると思わされる。しかも、その肉は生きている。生きていて、その奥に精神、心があることを思わされる。

エピローグはウィリアム・フォーサイスがベーコンの作品をもとに振り付けた舞踊を、ペーター・ヴェルツが制作した映像インスタレーションが紹介されていたが、ここはそんなに関心なく、ちょっとだけ見てスルー。日本公開は初めてらしいが、関心ないものはないんだもの。
第何章だったか、ベーコン自身が作品について語る映像が流れていた。ベラスケスを見たことがあるかという問いに、「本物を冒涜しているようだから見ない」と答えていたのが興味深かった。ベーコンはいつも写真や画集をもとにして、時には写真をくちゃっと折ったりしながら描いていたのだ。

全作品数33点(エピローグの映像を入れると34)。少ないようだが、かなりの満腹感を覚えた。
なお、ベーコンは大半の作品を「『ガラス+金縁の額』という仕様での額装を指示していました。ガラスの独特の存在感が、見る人と絵の間に『隔たり』を生むことを好んでいたのです。そうした作家の意図を尊重し、多くの所蔵者が額装を当時の仕様のままにしています。その結果、反射が強くみづらいケースもあるかと存じますが、ご了承ください」という注意書きがあちこちに貼られていた。いったいに展覧会でガラスに入った作品は見づらくて苛立ちを覚えることがある。しかしベーコンはそれを狙っていたのだ、と思えば苛立つこともない。意外とすんなりベーコンの意図を受け入れている自分にちょっと驚いた。

この後、同じチケットで鑑賞できるMOMATコレクション」(さすがの作品揃い)、「東京オリンピック1964デザインプロジェクト」を見たが、オリンピックがとてもよかった。とくにシンボルマーク決定、4種*のポスターデザイン決定までの経緯は見応えある(→ココに詳細が出ていた。ぜひご覧を)。あのポスターデザインを手元に置いておきたいがためにカタログを買う気になったが、やっぱり最後は自重した。
写真は4階「眺めのよい部屋」から。ここは窓際に椅子がずら~っと並べられ、休憩に最適。なのにだ~れもいないのがもったいないような、1人占めの贅沢を味わえてうれしいような。
帰りは爆睡し、図録がわりにもらってきた作品リスト(展示作品数が少ないためか、年譜がついているのが嬉しい)を電車の中に置いてきてしまい、後日鑑賞した息子にあらためてもらってきてもらった。

あと、何日もないけれど、ベーコン展、お勧めです。

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2013年5月21日 (火)

東西桐較べ

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なんだかわからないけどきれいな花が咲いていた、と娘が写真を送ってきた。調べると桐の花。
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へ~っ、パリにも桐ってあるんだ!!(ちなみにフランス語ではpaulownia:ポローニァと言うらしい) と驚きながら思い出すのは桐の花を歌っている我が小学校の校歌。校章も桐である。ところが私は桐の花を実際に見たことがない(あったとしても覚えていない)。俄然、見たくなった。探した。あった。18日、行ってきた。

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さいたま市総持院。ゴールデンウィークの頃が満開だったらしいから、もう花は終わっているかもと心配しながら、ひたすらサイクリングサイクリング(見沼用水に沿った多分桜並木のグリーンロードは、気持ちのいい風が幸せ気分を運んでくる)。桐の花はほとんど終わりかけていたが、修業する弘法大師さまのそばにかろうじて見ることができた(パリの桐も盛りを過ぎていたけど、こちらは来年リベンジだ)。
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2013年5月20日 (月)

五月歌舞伎座第二部

517日 五月大歌舞伎第二部(歌舞伎座)
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月に張り切り過ぎて、初日・千穐楽を1日通しで見たのがさすがにきつかったから今月は三部とも別の日を取ってはみたけれど、第二部というのはどうにも中途半端な時間で一部にくっつければよかったか、あるいは三部と一緒にすればよかったか、と未だに決めきれないでいる(来月も別々なのだ。8月はどうするか…)。
「伽羅先代萩」
藤十郎さんの政岡はさすがの貫録で、大きい。2人の子どもたちへの愛情が伝わってきた。千松に丁寧に忠義を教えるところでは、教育の重要性・怖さを感じたが、その中に愛情があるからこそ、2人とも空腹に耐え、千松は哀れにも命を失うのだ。政岡の置かれた立場の重大さ、苦しさが胸を打つ。その自分の教えが千松の命を奪うことになるが、それもお家のため、頽れそうになる気持ちと体をぐっと腹に力を入れて堪えている姿は、まさに1人でお家を守る女傑。でありながら、母親の衝撃と悲しみが説明的でなく表現されている。
栄御前のお入りを告げるのは梅丸クン。声変わりの最中なのか、声は少し苦しげであるものの、しっかりと御殿女中を演じていた。こういうちょっとした役にそれなりの存在感を見せたのは大したものである。
栄御前をお迎えすべく、八汐、沖の井、松島が上手襖を開けて入ってくる。千松はすでにこの場にいない。八汐以下3人と政岡、鶴千代は舞台下手で平伏して栄御前を出迎える。栄御前が花道から登場し、二重の上手側で葛桶に腰かける。二重の下手よりでは政岡がしっかり鶴千代を守っている。八汐は平舞台上手に、沖の井、松島は下手に控える。
千松が刺されると、藤十郎さんの政岡は打掛で鶴千代を覆って守るのではなく、素早く鶴千代を上手奥の部屋に押しやる。そして柱に抱きついて鶴千代を守るかのように懐剣に手をやる。一度懐剣の紐がはらりと解け、それを再びきりりと結ぶ。上手にいた栄御前はすっと舞台中央へ移動して、政岡をじっと観察する。沖の井と松島が懐剣に手をかけ、八汐を非難し、政岡をかばう。この一連の動きが舞台に緊張感を与えて見応えがあった。時蔵さんの沖の井が下手に引っこむ時、腑に落ちないものを覚え、きっとした表情で八汐を見据えながら去るのがとてもよかった。扇雀さんの松島も毅然としていてよかった。この2人がこうして下手に引っこむのは鶴千代がすぐに上手の部屋に隠れるのとリンクしていて、藤十郎さんの型らしい。そういえば他の政岡の時には、沖の井が鶴千代を守って二重の上手に引っこむのであったっけ。

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2013年5月19日 (日)

五月歌舞伎座第一部

513日 五月大歌舞伎第一部(歌舞伎座)
連休を避けたりしてたら、第一部観劇がこんなに遅くなった。感想もすっかり遅くなった。
「鶴亀」
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月も5月も踊りが思いのほかよかった。
梅玉さんは品格がバツグンで、そこにいるだけで帝とわかる。梅之さんが4月の勧進帳に続き、ここでも後見として師匠を支えていた。
橋之助さん(亀)は五月人形のように大きくて力強い。翫雀さん(鶴)にはおっとりとしたやわらかさがあって、いかにも宮廷人。2人のバランスのよさがこの踊りに見応えを与えていた。体型的には鶴と亀が逆なような気もしたけど…(失礼)。従者の松江さんの控えめな勇壮さ、礼儀正しさがとても印象的だった。松江さんは歌舞伎役者らしい役者さんだと思う。
「寺子屋」
先月の熊谷、盛綱に続き、今月は寺子屋、先代萩で忠義のために子を犠牲にする演目だ。そういえば、南座では子役がぐずって開演時間を遅らせたというハプニングがあったそうだけど、子役に毎日機嫌よく出てもらうって大変なことなのかもしれない。 
私の席からは武部源蔵(三津五郎)の出はほとんど見えず、七三にかかり、はっと何かに思い当たったかのようにすたすたと歩き出すあたりから、やっと見えた。三津五郎さんには終始、苦渋が漂っていて好感がもてたが、幸四郎さんとのバランスはあまりいいとは思えなかった。そのためかどうか、面白いと思ったのは首実検までで、春藤玄蕃(彦三郎)が引っこんでからはやや退屈気味になってしまった(少し寝た…)。
寺子屋の子供たちの顔改めの時、彦三郎さんの玄蕃が出てくる子供の顔に合わせて疑いの目を向けたり、これは明らかに違うという顔をしたりして、忠実に任務を果たそうとする気持ちが見えて、「俊寛」の瀬尾同様、敵役ではあっても彼らは彼らでそういう立場にあるんだから…と思わされた。亀寿さん(涎くり)が玄蕃に頭を叩かれた時には思わずニヤリ。客席も大きな子供の「え~ん、こけら落し中の歌舞伎座に連れて行ってくれなくちゃいやだいやだ」とだだをこねる姿に大ウケ。おぶってもらおうとしてオヤジさまを跳び越え逆におぶるところは見えなかった。玄蕃の捨て台詞「命は惜しいものじゃのう」がぐさっとくる。
いつもは千代(魁春)が「お役に立ててくださりましたか」と言うところでどっと涙が出て、松王丸が「桜丸、桜丸」と言って大泣きするところは私も一緒になって泣くのに、今回は全然泣けなかった(3年前の幸四郎さんでもここは泣かなかった)。むしろ引いてしまったような…。自分が泣けない時、私は自分だけちゃんと芝居を受け止めていなかったんじゃないか、とか、そういう感性がなくなってしまったか、とか不安になって周囲を見回すのだが、今回は泣いている人は見かけなかったように思う(で、安心する)。
でも、戸浪(福助)が首のない小太郎の遺骸を抱いてきたときは、子供を犠牲にしてしまったことへの女としての苦しみ・悲しみ、幼いながらすべてを呑みこんで死んでいった小太郎への敬意が伝わってきてこちらの胸を衝いた。なかなかいい戸浪だったと思う。
また、お線香をあげる園生の前(東蔵)にも涙が滲んだ。幸四郎、三津五郎、魁春、福助と舞台を締める役者が揃っているのに、東蔵さんが出てきたらぐんと締まったような気がした。

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2013年5月18日 (土)

歌舞伎界のドラマ「ぴんとこな」、7月から放送

歌舞伎界を舞台にした少女コミック「ぴんとこな」がドラマ化され、7月から放送されるそうだ。
「ぴんとこな」というコミックがあるのは知っていたが、読んだことはない。御曹司に生まれた宿命を背負う男と、歌舞伎
に無縁の家に生まれた宿命と戦いながら頂点を目指す男が、歌舞伎と恋に火花を散らす。って内容らしい(「ガラスの仮面」の歌舞伎版?)。
イケメン御曹司役に玉森裕太クン(信長のシェフだった)。
う1人のイケメン門閥外の役者に中山優馬クン。本物の歌舞伎役者も出演するそうだが、難しい歌舞伎の演技を若い2人をはじめ、歌舞伎役者でない役者さんがどのように見せてくれるのか。

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2013年5月17日 (金)

したたかに生きる七之助お富:明治座花形歌舞伎昼の部②

510日 五月花形歌舞伎昼の部(明治座)
13051701meijiza 「与話情浮名横櫛」
小山三さんが元気に七之助さんと花道から登場したのは嬉しい。「小山三」の大向こうもかかった。最近、小山三さんが登場すると大きな拍手がわくのはいいが、拍手がセリフをちょっと邪魔するのは残念だ。今回もそうだった。
亀鶴さんの蝙蝠安は卑屈さがよく出ていたが、根がちょっと明るすぎたかも。花道で、強請った金を分け合うのはついこの間見た弁天・南郷を思い出す(弁天の方がパロディか)。
今回の「与話情」は、普段上演されない「赤間別荘」(与三郎がなぶり斬りにされる場面)があった。
七之助さんのお富は、これまでに見たお富とはちょっと違うような気がした。暗さのようなものとしたたかさが感じられたのだ。それは、この「赤間別荘」で与三郎を積極的に誘うし与三郎が捕まっていたぶられているのに、さっさと逃げ出したことから始まり(結局身を投げるのだからここでそう言っては気の毒か)、玄冶店での下女や番頭に対する態度にも表れていた。ヤクザの親分の女であった時にはみられなかった乱暴な感じ(伝法というよりは乱暴な印象が強かった)も受けた。同時に、多左衛門が触れてもくれない寂しさのようなものもあって、そのくせ与三郎が現れると「お前さんのことを忘れたことはない」などと縋りついたりして、女のしたたかさというか業のようなものを見せられた気がした。
お富は運命に翻弄されてはいたかもしれないが、ただ流される女ではなかった。そのしたたかな強さが、玄冶店に与三郎を引き寄せたのかもしれない、な~んて思わされた。
余談だが、番頭に「このおしろいは何か」ときかれて「舞台用の練りおしろい」と答えた時は客席から笑いが起きたが、たしかいつもは化粧品会社の名前を言うんじゃなかったっけ。昔のCMがわりの名残なんだろうが、舞台用の練りおしろいはちょっとつまらないかも(固有名詞を言ってはいけない事情でもあったのか)。
番頭の山左衛門さんがコミカルなだけではない何かをもっていて(それは何だったろう)、ちょっと面白いと思った。
染五郎さんは前半のつっころばし的若旦那がぴったりではあるが、お富をなじるあたりからセリフがやや耳障りになってきた。力が入り過ぎているような…?
多左衛門は私の中では左團次さんのイメージが強くて、愛之助さんはちょっと違うのであるが、妹の恋の成り行きをそっと見守る兄の優しさがあった。
全体にもうちょっとコクがあるともっとよかったと思う。
<上演時間>「実盛物語」80分(11001220)、幕間30分、「与話情浮名横櫛」序幕・第二幕50分(12501340)、幕間25分、三幕目60分(14051505

 

 

 

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2013年5月16日 (木)

9月歌舞伎座は花形勢揃い

以前に9月歌舞伎座の公演情報をアップしたが、詳細が明らかになった。詳細は→ココ(え~っ!! 貸切が夜の部1日、昼の部は5日もあるよ~bearing)(え~っ!! 千穐楽、巡業の千穐楽と重なってるよ~、あんまりだぁshock
演目は、昼の部が通し狂言「新薄雪物語」と「吉原雀」、夜の部が新作「陰陽師」。
出演は海老蔵、勘九郎、七之助、愛之助、松緑、染五郎、菊之助と、花形スター勢揃いであるlovely
「新薄雪物語」は一度見ているはずなのだが、ほとんど記憶にない。今度見たら思い出すかもcoldsweats02
最近、私にしては観劇活動が抑制されているが(手帳、白いほうが多い
bleah)、7月以降又活発化するかもね~。

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爽やかでカッコいい勘九郎実盛:明治座花形歌舞伎昼の部①

510日 五月花形歌舞伎昼の部(明治座)
明治座の席とりくんに初めて登録して先行販売で取ったのは3階正面後列上手側。明治座は親切に前日に「明日が観劇日ですよ」とお知らせメールをくれたし(これで日を間違える心配なし)、翌日にはサンキューメールがきた。Web松竹で完売でも席とりくんではまだ空席が少し残っていたりもする。次回、歌舞伎公演があれば、又席とりくんで取ろうと思った。
「実盛物語」
大向こうは1人だったし、拍手がそう頻繁に起こるわけでもなかったが、といって客席に熱気がないのではなく、お芝居に見入っているという印象で、とくに微笑ましい場面では思わず自然にという感じの拍手が湧いた。
勘九郎さんが実盛にぴったり。爽やかで大らかで温かくてかっこよくて。若いから大きさにやや不足は感じるものの、小万の腕を斬り落とした顛末を語るところもうまかったし(前に通しで見た「竹生島遊覧」が目に浮かんだ)、時代物役者として今後大いに期待できる。石切梶原とか見てみたい。

こういう演目では子役の出来が芝居の出来も左右しかねないが、子役ちゃんが可愛くて、上手。右足をチョンとだして見得を切るときなんかあんまり可愛くて拍手がいっぱい。筋書きを買わなかったのでお名前がわからない。
亀蔵さんの瀬尾は憎らしかった。その分、戻ったときには、手放した娘を思う父親の愛情の深さが胸を衝いて、哀れさにうるうるした。孫に手柄を立てさせるために自ら手を添えて刀を腹に突き立て、さらには首に刀を当てる(平馬返りがでんぐり返しになったのはやむを得まい)。まさに豪傑の立派な最期であったことよと瀬尾の死を悼んだ。しかし、新生児と出産直後の葵の前の眼前で繰り広げられる血の悲劇。武士の世界だなあと思った。

その武士の妻たる魂、位の高さを高麗蔵さんの葵の前に感じた。
錦吾さんの九郎助は血の繋がらない娘、孫への愛情が切々としていた。吉弥さんのおばあさん役はちょっと気の毒だけれど、この座組ではしょうがないのかな。こういう老け役でもこなす芸の幅の広さがあるから。

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2013年5月15日 (水)

シネマ歌舞伎クラシックですと!!

3週限定でシネマ歌舞伎クラシックとして5作品が上映されるそうだ。詳細は→ココ
もう見ることのできない名優たち--
六世歌右衛門
十七世勘三郎
七世芝翫
三世延若
十三世仁左衛門
七世梅幸
五世勘九郎(十八世勘三郎)
十七世羽左衛門
四世雀右衛門
五世富十郎

八代目福助(現梅玉)

これは見ないわけにはいかないでしょう。ぐずぐずしているときっと行かないで終わっちゃうから、なるべく早くチケット買おう。

ところで、歌舞伎役者の代目を言う時に「~世」と「~代目」とあるでしょう。使い分けがよくわからない。私の印象では、「世」は鬼籍に入られた方に使われているようだけれど、「代目」も使われているし。上のお名前はシネマ歌舞伎クラシックのチラシに準じた。

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2013年5月14日 (火)

6月歌舞伎座、配役追加発表

6月歌舞伎座の情報が更新され、配役が追加発表になった。詳細は→ココ

5月5日に梅枝さんの今後の予定についてお尋ねくださったゆうき様、
梅枝さんは第一部「喜撰」で所化の1人として名前があります。今のところ、この一役しか見当たりません。「助六」の傾城に名前を連ねるかなあと期待していたのですが…。
梅枝さん情報はこの程度しかわからなくてごめんなさい。

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2013年5月13日 (月)

ハンカチプチ騒動

ハンカチを忘れた(又、だwobbly
→チャンス、今日こそ木挽町広場のガチャガチャで買うぞ
up
→小銭入れが見つからない(これも忘れてきたらしい)
sweat01
→ランチパックを買って小銭を作ろう
flair
→1000円札でランチパック1個は気が引けたので2個買った
→おつり700円(500円玉1枚+100円玉2枚)
→ガチャガチャのコイン投入口に500円玉を当てる
→入らないshock
→ガチャガチャは1回300円
→100円足りないbearing
→ハンカチは諦めた
weep
→汗もかかなかったし、トイレにはペーパータオルがあるし、結局ハンカチは使わないで済んだ
→物が増えなくて済んだcoldsweats02 

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2013年5月11日 (土)

懐かしい花、ミヤコワスレ

13051101miyakowasure
ミヤコワスレ、都忘れ。
昔住んでいた巣鴨の家の庭に咲いていて、母の好きな花だった。
懐かしくて思わず買って植えた。高温多湿を嫌い、明るい日陰を好むというし(植える場所が難しいんだそうだ。当時そんなに苦労していたかなあ)、花が終わったら雑草と間違えて抜いてしまうといけないから、プランターに植えた。
何枚か写真を撮って母に見せてあげよう。きっとわからないと思うけど。

昨日、明治座の昼の部を見てきた(久しぶりにヒールのついた靴を履いて歩いたら腰は痛いし――あと3年したら地面にお辞儀して歩いているかも
bearing――、モーレツに疲れた。体力あんまりなくて、養命酒でも始めようかと真剣に考えたほど)。でも今日明日が仕事のピークなもので…。

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2013年5月 9日 (木)

サボるなメンテ

歯医者通いが今日で終わった。
4年以上放置した歯を、昨年9月から怒りもせずきちんと説明しながら辛抱強く辛抱強く優しく治療してくださった先生に感謝感謝です。
先生お勧めの定期検診は4カ月後。
今度はサボらず、しっかりメンテナンスしていただくつもり。
そういえば、身体の健診も一昨年、何年ぶりかに受けたものの去年はサボってしまい、今消化器・中枢神経系(脳)・呼吸器に不安を抱えている状態。病気がみつかるのが怖くて健診は避けていたのだけど…。今年はちゃんと健診かドックを受けることにしよう。…かな。

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2013年5月 8日 (水)

竹本喜太夫さんまでが…

竹本喜太夫さんが亡くなられた。
昨日まで南座に出演されていたというのに…(海老蔵さんがだいぶショックを受けられている様子)。
先月の「守綱陣屋」が私にとっては最後となった…。

最近、やっと歌舞伎界にも明るいニュースが多くなってきたと思っていたところへ、昨日は河竹登志夫さん、そして今日は喜太夫さん。74歳は早すぎる。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

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10月演舞場は獅童&太一

10月演舞場の演目と主な配役が発表になった。
「大和三銃士 虹の獅子たち」(詳細は→ココ
大坂の陣の2年ほど前の時代のお話らしい。
アトスにあたる役が獅童さん、ダルタニアンにあたるのが太一(早乙女)クンかな。獅童×太一は赤坂ACTシアターの杮落し公演「トゥーランドット」以来?
ほかに榎木孝明(NHKテレビ小説の「ロマンス」、浅見光彦、そして今は光彦の知的で冷静なおにいさん、古本屋探偵、篝警部補、大好き:ドラマ見ないって言いながら2時間ドラマはけっこう見ているのだ
coldsweats01)、藤井隆--2人とも大好きだから嬉しい--、濱田崇裕、真琴つばささんが出演。
配役だけでも、絶対見ます!!
 

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天海さん、お大事に

「おのれナポレオン」に出演中の天海祐希さんが体調不良のため降板することになったそうだ。軽い心筋梗塞とのことだが、とても心配。
私は天海さんの舞台は「薔薇とサムライ」でしか見たことがないが、芝居が上手でカッコよく、美しく、宝塚時代はどんなにかステキだったろうと、いつも思っている。
くれぐれもお大事に。そして早くよくなってくださいね。
なお、8日19時、9日14時の公演は中止になり、以降の代役は宮沢りえさんだそうだ。
私はチケットが取れなくて諦めたお芝居だが、全然違うタイプの女優さんである宮沢さんの代役は興味深く、また拍手を送りたい。

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2013年5月 7日 (火)

河竹登志夫さん逝去

またお一人、歌舞伎界にとって貴重な存在が失われた。
3月に行われた古式顔寄せで演目を読み上げられた
お姿をテレビで拝見したのが最後になった。88歳。
黙阿弥没後120年…。
心よりご冥福をお祈りします。

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5月12日は所さんの目がテンを

5月12日の「所さんの目がテン」は「歌舞伎の科学」だそうです(番組HPは→ココ)。
昔は毎週見ていたこの番組も今はすっかりご無沙汰。
日曜朝7時は絶対寝ているので録画予約しておこうっと。
やまさきとおるさんの歌舞伎ツイートで教えていただきました。

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2013年5月 6日 (月)

天王洲で見た「木の上の軍隊」

56日 「木の上の軍隊」(天王洲銀河劇場)
こまつ座公演ということで単純に紀伊国屋サザンシアターだと信じていた(ハンズに行きたかったからちょうどよかった)。そうしたら昨日たまたまこの公演を取り上げたNHKスペシャル「ラストメッセージ 井上ひさし“最期の作品”」に遭遇して(やってるの知らなかった。最後の15分くらいしか見られなかった。残念!!)、「あらコクーンだったのか、なんで休日の渋谷を取っちゃったんだろう」と気分は一気にdown その後、上演時間を調べようとネットで探したら「この公演は終了しました」だって。やっちゃったか、と慌ててチケットを確認すると、私が取ったのは天王洲なのであった(早くチケット見ておけばいいのにね)。それも千穐楽。そして早く行くべきかどうか知ろうと座席表を調べたらなんと最前列。早く行く必要はなくなったが、NHKで見た舞台の感じからすると最前列はキツいよね~、ともう一度チケットを確認すると、最前列は最前列でも3階なのであった。したがって、早めに出ることになった(通路際の席ならあまり早く座ると奥の席の人に迷惑だが、逆に奥の席だと早めに入らなくっちゃね)。そんなこんなで、出かける前に自分の中でプチ騒動。さらに、開演後もご近所席で色々あって…。
早く出たら早すぎちゃって、そうだ、輸入衣料品かなんかの店があったはずだから覗いてみようと思ったら、ない。天王洲アイルのテナント地図をみると、120軒入るテナントのうち4軒がアキ、2階は14軒のうち5軒がアキ。現実はきびしいのねえ。
前置きが長くなってしまった。というか、お芝居の感想より前置きのほうが長いかも。というのは、お芝居については色々思うことはあるのだけれど、ここで表現するのがむずかしいから。
この作品は井上ひさしが案を温めてはいたものの、急逝により脚本ができず、それを惜しんだこまつ座側が演出の栗山民也さんと相談のうえ、井上構想に基づいて若い脚本家・蓬莱竜太さんに後を委ねたもの。井上さんのメッセージを蓬莱さんが具体化したということになろうか。
戦後何年もジャングルに潜んだり、現地の人になったりした残留兵のことは知っていても、戦争が終わってから約2年間も沖縄のガジュマルの樹上(舞台のセットが素晴らしかった)に潜んでいた2人の兵士がいたことを、私は知らなかった。この2人(お芝居では上官と新兵)を見てすぐに思い出されるのは横井庄一さん、小野田寛郎さんグループである。お芝居が進むうちに、私の中では27年も潜伏しながら1972年、フィリピン警察軍との銃撃戦で命を落とした小塚金七さんのことが思われてならなかった。

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2013年5月 5日 (日)

祝・五月五日

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五月晴れに泳ぐ鯉。
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この真ん中辺が上の鯉たち。

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2013年5月 4日 (土)

ヘラオモダカ

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某所でふと目についた「オモダカ」という名前。
ヘラオモダカは、オモダカ科サジオモダカ属の薬用植物だそうで、葉の形がヘラ状なのでこの名がついたのだとか。

ヘラのつかないオモダカの本物(植物としてのオモダカね)はまだ見たことがない。

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2013年5月 3日 (金)

国宝・重文の中で静かに信仰を感じる:大神社展

52日 大神社展(国立東京博物館平成館)
130503daijinjaten もうじき展示替えがあるというので、前期が終わらない連休の谷間に、大神社展へ。人だかりがするところあり、悠々と見られるところありで、適度な混み方。さらに、動線がしっかりしていて、あっちへ飛んだりこっちへ飛んだりすることなく、自然と流れていくことができたのは、展示点数が多いだけに非常に評価できると思った(時々、どう動いたらいいのかわからなくなる美術展があるのだ)。「日曜美術館」を見逃しちゃったので予習はできず、5日の再放送で復習しようと思う。
展示品は全国の神社から出展された国宝・重要文化財だらけ。まさにお宝の宝庫(って?!)。神社といえば私には井上ひさしの「闇に咲く花」がすぐ思い浮かぶのであらうが、そういう小さな神社の奥深くにもこんなお宝があるのかな、なんて下世話なことを考えてしまった。もっともお宝というのはお金に換算するという感覚ではなく、本当に貴重な信仰の歴史を語るお宝という意味なのである。そんなたくさんのお宝の中で、大勢の人がいても静かに神への信仰を感じられる展覧会であった。
1章「古神宝」
春日大社、鶴岡八幡宮、熊野速玉大社からの出展で、時代は平安12世紀から南北朝14世紀に亘る(56日までの前期。後期は厳島神社。熱田神宮、一部鶴岡八幡宮から)。表着(うわぎ)、袍、袴など、色褪せたり傷みがみられるものの、往時の神社の存在感を偲ばせるものがある。蒔絵の手箱は箱とともに内容品である化粧道具が展示されていたが、鋏、毛抜、アイライナーみたいなアイブロウペンシルみたいなものが興味深かった。どんな方が使っていたんでしょう。蒔絵硯箱にしても衣類にしても、人間の存在を感じるものは面白い。
2章「祀りのはじまり」
ここには奈良・山ノ神遺跡と福岡・沖ノ島祭祀遺跡からの出土品が展示されている。時代が58世紀。本殿を持たぬ原始宗教はまさに八百万の神を信じる日本人の信仰心の原点である。実は私のかすかな信仰心もどちらかというと、原始宗教に近いものであり、共感を覚えた。
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5世紀の鏡類はどれもきれいに残っていて見事だが、中で一番目を引くのはやはり「方格規矩鏡」である。TLVの文字(のような模様と言うべき?)が彫られていて、真ん中の正方形が方格、TLは定規(規)、Vはコンパス(矩)に見立ててこの名がついたということだ。
子持勾玉というのは初めて見た。
金銅製雛機は織り機のミニチュアで、実に精巧、見事、一見の価値あり。
日本書紀写本、神代系図、延喜式、海部氏系図といった巻物も貴重でじっくり見ていたら時間がいくらあっても足りない。
3章「神社の風景」
非常に興味深かったのは「春日宮曼荼羅」「日吉曼荼羅」「石清水曼荼羅」「伊勢両宮曼荼羅」「富士浅間曼荼羅」といった曼荼羅図。曼荼羅といえば仏教の世界観を表すものだろうに、なんと神宮が曼荼羅図として描かれているのである。神域を現実世界の浄土として捉える思想を背景としているそうだが、日本の神道は決して仏教と相容れぬものではなくむしろ融合していたことのあらわれだろう。じっくり見ると面白い。

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2013年5月 2日 (木)

祝・富士山世界遺産内定

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2013年5月 1日 (水)

くまが、いそう?

13050101kumagaiso
クマガイソウ。花の袋状の部分を熊谷直実が背中に背負った母衣(ほろ)に見立てて名づけられた蘭の仲間の植物。
どこだかでクマガイソウが見ごろという
のを先日テレビのニュースで見て、クマガイソウのことを初めて知った。遠いなあと残念に思っていたら、市内某小学校に自生していると聞き、早速行ってきた。
親切な先生にお話
を伺うと、熊谷のことなど知らぬ子どもたちは「くまが、いそう」と言うのだとか。私は16年の夢に思いを馳せながらも、子どもたちの発想になるほど、と感心した。しかし…歌舞伎好きを自負する友人に「クマガイソウ見てきた」と話したら、「くまが いそう?」と返してきて、私はガクッときたのであった。
130503kumagaiso
横から見るとこんな感じ。
13050102kumagaiso
日陰の山(?)に自生している。人工的に栽培した鉢でもあればほしいところだけれど、育て方は大変難しいそうで、自生しているここでも年々、花が小さくなっていて、いつまでもつか心配しているとのことだった。環境省のレッドデータブックで絶滅危機II類(絶滅の危機が増大している種)に分類されているという貴重な植物である

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