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2013年6月

2013年6月30日 (日)

六月歌舞伎千穐楽第三部

629日 杮葺落し六月大歌舞伎千穐楽第三部(歌舞伎座)
13063001sensyuraku 最近、歌舞伎でさえ、出かけるのがちょっと億劫になっていたが、この日は二階最前列といういい席(海老ちゃん独り占め席は、ボーナス会員発売日10時にしてすでになく、取れる席の中から一番いい席を選んだつもり。実際、いい席だった)なので、初日とはまたちょっと違った気分で出かけた。
「鈴ヶ森」
初日よりずっと面白く見た。多分、芝居のテンポがよくなっていたのだろう。梅玉さんの若衆ぶり(まさに水もしたたる)がとてもとても素敵だった。「おわけえの、待たっせいやし」(カッコよかった)で始まる幸四郎さんのセリフも初日よりは聞き取れたと思う。聞き取ろうとするベクトルと、心地よい音楽のように聞こえて眠くなるベクトルが引っ張り合ったような時間帯もあったけどね。
初日は團蔵・家橘の雲助コンビのうち、團蔵さんはあまり目立たない印象だったが、今回は剽軽そうな團蔵さんと思いっきりワルそうな家橘さんの絡まり方が程よくなっていた。しかし家橘さんの雲助はインパクトあったなあ(とてもよかった)。
ところで、初日に飛脚の錦吾さんが運んでいた状箱が落ちるハプニングがあったことから気になっていたのだが、雲助たちは飛脚を身ぐるみ剥いでも状箱には手をつけない。中にお金とか高価なものが入っているとは思わないのだろうか。町飛脚だから中身はただの手紙に過ぎないとわかっているから手をつけないということだろうか。
「助六」
初日に比べ、海老蔵さんが断然ステキ!!に見えた。最近ときめかなくなったという舌の根も乾かぬうちだが、久々にlovelyをつけたくなったかも。
花道は半分くらいしか見えなかった。しかし初日の
3階で下駄の音しか聞こえなかったことを思えば大違い。きれいでかっこよい。あんまり素敵で、おまけに團十郎さんの姿が重なり(團十郎さんが見えた、ような気がした)、涙が出た。そのため「一つ一つのポーズが助六の背景、キャラ、生活を語っている」という東京新聞の「幕の内外」のことをすっかり忘れ、終わり近くなってふと思いだして、それからは意識して見た。
花道での約10分間、客席からの3600以上の目と、舞台からの30の目(意休側の12の目は助六を見ていなかったと思う)が海老蔵さん1人に注がれる。これってすごいとゾクゾクしてしまった。姿のよさといい、華といい、團十郎亡き今、海老蔵以外の助六役者は考えられないし、ときめかせてももらって、それでも敢えて團十郎・助六のほうが好きかも、と思うのは、團十郎さんの大らかさ、大きさを私が愛しているからかもしれない。海老蔵・助六のシャープさ、粋がっている部分、恐らく地に近いであろうやんちゃな部分もとても魅力的。ただ、目の中の翳が時々気になってしまう。その翳は他の人にはない魅力でもなるし、助六が秘密を抱えていることを思えば、あってもいいものなのだろうが、時にそれがほんの一瞬ながら、黒雲のように助六を覆うのが気になるのだ。それと、海老蔵さんの助六は現代的に見えるからかも。海老蔵さんだけでなく、全体に、古風な空気を出せる若手が少なくなっているように思える。
海老蔵さんに團十郎さんが重なるのは当然かもしれないが、三津五郎さんにも勘三郎さんが重なった。通人が登場した途端、一瞬勘三郎さんかと見まがったほど、表情とか仕草とかが似ていた。これは初日には多分感じなかったことである。三津五郎のさん團十郎さんへの敬愛、ひいては海老蔵さんへの愛情が滲み出ていて、ほろっとさせられた――海老蔵さんのブログを読み上げるにしても、茶化すのではなく、愛が感じられるのである。千穐楽の海老蔵ブログは「普通の千穐楽は嬉しいけれど、今日はちょっと寂しい」というもの。海老蔵さんもかすかに笑顔を見せていた。また、菊五郎さんに対しては「このオニイさんの奥さんの名はたしか『ふじさん』。世界文化遺産登録、おめでとう」で、満場の拍手が湧いた。
福助さんは初日の方がよかった。意休に対する嫌悪感に熱が入るあまりか、もう少し上品に抑えてほしいところで力みすぎる。「うふふふふ」も初日同様、あまり品がいいとは思えなかった。でも、終盤、満江といっしょに出てきてからは超一級の遊女としての品格を取り戻して、とてもよかった。
揚巻付きの禿2人(吉太朗、福太郎)がちゃんと膝を曲げて女形の形を作っていたので感心した。

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2013年6月29日 (土)

坂道止まれ

6月1日に受けた人間ドックの結果が送られてきた。
ほとんど、当日の診察で言われた通りで、それが具体的な数字となって出てきただけではあるけれど、あらためて自分の健康について考えさせられた。
皆様にもご心配いただいた脳は特に異常なし(あれ以来、強い頭痛はこない。なんだったんだろう)。問題は「椎間板ヘルニアを伴う変形性頸椎症」と「変形性腰椎症」で、レントゲン写真を自分で見ても明らかな変形を認める。まあ、すでに症状が出て長年経つわけだから、わかってはいたものの、じゃあこれから先どうしたらいいのだろう、というのがわからない。
ちょっと、いや、かなりショックだったのは、加齢に伴うリスク(つまり老化現象)がいくつかみられたこと。自分の年齢を思えば何の不思議もないのだろうけれど、その事実を目の前に突き付けられるとやっぱりショック。
そういえば、最近、感性がすっかり枯れてしまっているもの。昔の自分のブログをたまに見ると、内容は当時から稚拙ながら、感性は今よりはあったんじゃないかと思う。最近ちっともときめかないし(歌舞伎観劇記にheart04lovelyが全然つかなくなってしまった)。
身体の老化はスピードはともかく今後も坂道を転がりおちるばかりだけれど、
止めようと思えば止められる心の老化は何とかしなくちゃね。

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2013年6月28日 (金)

見たいぞ見たいぞ②:澤瀉屋

猿翁さんがモンブラン国際文文化賞*を受賞された。朝、テレビをつけたら、その一部始終が放送されていた。
カーテンコールで姿を見せても休演続きでずいぶん心配していたが、授賞式には中車さんと松竹の安孫子さん(だったかな?)に両脇を支えられ、なんと、ご自分の足で歩いて登場されたではないか!!
ぐっと胸にくるものがあった。
中車さんの手からトロフィーと賞状のようなもの(メッセージカード?)が渡されると、嬉しそうな笑顔を見せ、会場に両手をあげてお辞儀する。1年前に比べてふっくら感がなくなり、「ああ」と悲しくなったけれど、その表情、眼光の鋭さ、そしてわずかの間ながら車いすを離れられたこと(ご本人にとっては決してわずかな間ではなかったと思うが)には、大いなる希望をもった。

会場を<隅から隅までずい~と>見回す猿翁さん、さすがに華がある、存在感がある。

もう一度、舞台に立てる。と思う。
立っていただきたい。

授賞式では中車さんがお礼の言葉を代読し、右近さんと猿弥さんが踊り(「二人三番叟」)を披露した。二十一世紀歌舞伎組の面々もそばで猿翁さんを見守っていた。
澤瀉屋の襲名公演、本当は地方公演も全部追いかけるつもりでいたのに、歌舞伎座で資金がなくなり、博多座も迷い続けて結局あきらめることになってしまった(博多座のカーテンコール、猿翁さんはピンクのシャツにブルーのセーターを背中にかけ、とてもおしゃれだった)。あとは暮れの南座だが、それも行けるかどうかわからない。
東京で、歌舞伎座で、見たいぞ見たいぞ、澤瀉屋!!

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見たいぞ見たいぞ①:「閻魔と政頼」

またまた東京新聞ネタで恐縮ですが、月に一度「暮らすメイト」という情報紙が配達される。
その中に「あの役この役」というコーナーがあり、恐らく2008年11月から始まったと思われる歌舞伎編が現在も続いていて、これを読むのもまた私の楽しみのひとつ(残念ながら第1回第2回のほか、2~3回抜けちゃってる)。

7月号(第57回)は吉右衛門さんの新作舞踊劇「閻魔と政頼」に関する話である。
能楽・狂言の「政頼」をもとにした芝居だそうだが、これがとても面白そう(粗筋はここで言っちゃうとつまらないから黙っているけど、2011年第9回亀治郎の会でかかった「博奕十王」と同類かしら)。
2007年6月歌舞伎座で、閻魔=富十郎さん、鷹匠の政頼=吉右衛門さんで上演され、翌年4月には閻魔=左團さんで御園座でも上演されている。以後、5年上演がないのだから、そろそろ浮かび上がってきてもいい頃ではないだろうか。
ぜひぜひ、見たいぞ見たいぞ。

って、ここまで書いてきて、ふと気づいた。2007(平成19)年6月なら見ているはずだ!!
自分のブログを検索してみた。
あったぁ
coldsweats01
な~んとなく思い出してきた。筋書きの舞台写真を見て、ああそうだった、と記憶が甦ってきた(この演目が始まって間もなく、地震があったらしい。観劇中の地震は何度か経験しているので、この時を特定する記憶はない)
そこであらためて、もう一度、見たいぞ見たいぞ。

ちなみに、2007年6月は染五郎さんの長男・齋クン(金太郎)、初お目見えの月でもあった。(染五郎ネタ、引きずってるsmile

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2013年6月27日 (木)

昨日は染五郎デー?

昨日の東京新聞芸能欄のコラムは染五郎さん。眉毛の話でした。
歌舞伎のある時は眉毛を剃り落としているが、今月は休みだから剃らなかった。しかし9月「陰陽師」のポスター撮影のためせっかく生えそろった眉毛を再び剃ったそう。ある地方公演の時、アイブロウペンシルを持ってくるのを忘れた。朝起きて見た鏡の中には眉のない怖い自分の顔。この顔でファンに「一緒に写真を撮ってください」と言われたらどうしようと考えた挙句、深々と帽子をかぶって隠れるように楽屋入りしたとのこと。想像すると可笑しくて
smile

そして、昨日の「笑っていいとも」ゲストは染五郎さん。ってことは、眉毛は描いていた? う~ん、わからなかったなあ。整える程度に描いてあるとは思ったけれど。さすがのテクを教わりたい
coldsweats01
しかし染ちゃん、やっぱり男前ですわ。
面白かったのは、昔女形をやっていたときに、父親とラブシーン(襲われて帯を解かれて…)があったんですって。染五郎さんが身を反らせた格好で、上に幸四郎さんがのしかかり、顔と顔がまさにくっつく寸前に幕。お客さんから2人の姿が見えなくなった瞬間、「ぼく、何やってるんだろう」って思ったって。目の前にその場面が浮かんできて、思わず吹き出してしまった。
自分に興味がなかったりよくり知らなかったりする分野の人がゲストだと、タモリのトークは全然つまらないから、あまり期待していなかったけれど(勝手にタモリは歌舞伎に興味なさそうだと決めていた)、短いながら意外といろんな話(
新しい歌舞伎座のこととか、金太郎クンのこととか、1人焼肉のこととか)が聞けて、超ミーハーSwingには面白かった。
最後の人数当てコーナーは、「いつからズボンをパンツって言うようになったんだ」と不思議がる染五郎さんが「今でもズボンって言ってる人」を2人と予想したら、なんとなんと!!(答えは畳んでおきます)

ちょっととぼけた感じがお芝居をしていない時の染五郎さんの魅力。それが歌舞伎ファン以外の人にも伝わったのではないかな。

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2013年6月26日 (水)

19.1%をとり逃がす

娘に頼まれてずっと録画してきたドラマ「ガリレオ」。
最終回が放送された日の深夜、そろそろ寝ようかと寝室の録画機の電源を入れたら(寝る前に古い録画を15分ほど見る習慣)、あらら? つかない。
おかしいなぁと、タップに目をやると、タップのスイッチがoffになっているではないか。が~~~んshock
急いでonにして、再生リストを見る。
ない、ない、ないshock
予約一覧には「未実行」の文字がshock
だらしない私のこと、洗濯物を取り込む時にタップを蹴飛ばしたかなんかしたんだろう。以前にもそういうことがあって、それからは十分注意していたはずなのに…。
娘に恐る恐る報告すると、「え~~っ、今クール一番楽しみにしていたドラマなのにぃ」とガッカリメールが返ってきたが、娘にしてもそうそう文句を言うのは遠慮しているらしい。
ネットで、「ガリレオ最終回再放送」を検索したが、みつからない。
あ~ああ、これまで10回律儀に録画してきたのがぱぁになったよ。
オンデマンドは期間的に娘が見るのは難しく、しょうがない、DVDが出たらレンタルするしかないか。
等々頭を悩ませているうちに、ふと友人が録画しているかもしれない、と思いついた。で、早速メールできいてみたら、good
持つべきものは友である
happy02

もう一つ月曜日のドラマで録画していた「確証」、これも最終回だったのに録り逃がした。こちらはオンデマンドの期間が長いので、料金はかかるけれど、見られないことはないだろう。

タップは動線に置かないことbearing

くだらぬ話題でごめんなさい。

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2013年6月25日 (火)

助六尽くし:東京新聞古典芸能欄から

昨日(6月24日)の東京新聞古典芸能欄は助六尽くし。
メインの記事では助六のモデルについて言及している。
諸説あるが、その一つは新庄藩の元藩士ではないかというもの。
かっこいいヒーローはフィクションの世界の人としておきたい気もするが、モデル探しにも興味深いものはある。記事の詳細は→ココで。
助六尽くし、その2は長谷部浩さんの劇評。助六に関連する部分だけ引用すると、花道の振り事、カタリは洗練され安定感もあるとほめているが、「甲の声に頼りすぎる嫌いがあり、繊細ではあるが、実は曽我五郎という血気にはやる若者の野性味に乏しい」とし、「母、兄を見送る助六と揚巻に、夜更けの廓の哀しさが重なる。顔揃いの一座で『助六』を群衆劇として見直した」と結んでいる。「夜更けの廓の哀しさ」という言葉に、幕切れの2人が悲しげに浮かび、一瞬胸が詰まるような思いがした(そういう「哀しさ」という目で見たことなかったかも)。
助六尽くし、最後は「幕の内外」(→ココ)。花道で美しいポーズを見せるのは「語り」と言われていて、助六の背景、キャラ、生活を表現しているそうだ。これ、覚えておいて、今度は意識して見ることにしよう。

助六の記事には何となく昂揚感を覚えるなあ。

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2013年6月24日 (月)

エレベーターの不思議

今さらなんだけど、エレベーターってどうしてたいがいいっつも複数機が重なった動きをするの?
全部のぼり、全部くだり。
先日、別に他の店でも全然よかったんだけど、買い物があって、歌舞伎座に行く途中一番経路としてロスのない三越に寄った。売り場は8階だというのでエレベーターを使うことにした。
ところが2機がまったく同じ動きをしている。こんなことならエスカレーターにすればよかったと悔いつつ、ちょっと興味深いからそのまま待っていた。2機は競うように特定の階に降りてきては人を吐き出し呑みこみ(せっかちな私は右へ寄ったり左へ寄ったり)、1Fに着いたのはほぼ同時。
2~3機程度のエレベーターだと、どうしても同じ動きになるらしい、理由はわからないけど。

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2013年6月23日 (日)

六月歌舞伎座第二部

622日 杮葺落六月大歌舞伎第二部(歌舞伎座)
順番として、第三部→第一部→第二部となり、やっと見ました、という感じ。
「壽曽我対面」
幕が開くと浅葱幕。その前でまず栄津三郎・里長の大薩摩がある。上手側に現れた2人は、通常の立ち位置と比べ、少し真ん中に寄っている。「五代変わらぬ歌舞伎座の~」「こけら落しやめでたけれ」といった歌詞が聞こえてきたから、新・歌舞伎座こけら落しを祝う大薩摩であることがわかる。里長さんはやや声が出ていないような気がした。このあと、太鼓がどんどこ打ち鳴らされ、浅葱幕が振り落されると、そこは工藤の館。工藤祐経はすでに二重の中央にいる。後に工藤が上がることになる高座にもすでに座布団やら道具やらが揃えられている。
始め仁左様の声に元気がないようで心配したが、「いずれもさま、高座ごめんくださりませ」は力強く聞こえた。高座にすでに道具が置かれているため、近江小藤太(男女蔵)や八幡三郎(松江)は何もせず、ただ高座の左右に陣取る。工藤が座につくと、近江小藤太が刀掛けに刀をのせる。
小林妹舞鶴(孝太郎)が工藤に会ってほしい人がいると、ちょっとおねだりするような感じで言うのが色っぽくてかわいかった。孝太郎さんは動きも大きく、女武道の毅然とした勇ましさと柔らかな色気があり、普段あまり好みでない声が今回はキンキン響かず聞きやすかった。
男女蔵さんの近江小藤太が忠実さに勢いがあってよかった。
花道の十郎・五郎の美しかったこと。菊ちゃんがおとうさんそっくり(主に顔が、だが、動きなんかも菊五郎さんを思い出させる)。和事のやわらかな仕草の中に仇討を心に秘めた強さみたいなものを感じた。
海老ちゃんの五郎は、やんちゃでまったく子どもそのもの。逸る五郎を「兄に任せて」と十郎が止めると「いやだいやだ」。これには客席から思わず笑いが漏れていた。ほかにもあんまり子どもっぽい言動に客席がくすくす。セリフに気になる点が多々あるものの、やはり華は格別。菊ちゃん十郎とのコンビはビジュアル的には最高だ。
こんな子どもの五郎に対し、工藤の大人ぶりが目立った。そういえば、私が見てきた工藤役者のほとんどは声が高い。仁左様の低い声が大人ぶりを際立たせたのかもしれない。

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2013年6月22日 (土)

森伊蔵

超高級芋焼酎。
有名らしいし、とくにお酒の好きな方ならとっくにご承知でしょうが、私は昨日初めてその名を知り、しかもその名を知った数時間後にそれを口にする機会を得たのでした。

その名を知ったのは、外出前に支度をしながら「浅見光彦シリーズ 黄金の石橋」(榎木孝明版)を見ている時。
鹿児島へ取材に行く光彦の部屋に兄である警察庁刑事局長の浅見陽一郎が来て白い封筒を渡す。中を覗いて「珍しいな。すみませんね、兄さんから餞別をもらえるなんて」とちょっと嬉しそうな光彦。すると「餞別じゃないよ~。森伊蔵だよ」と陽一郎。「森伊蔵?」と訝る光彦。「鹿児島にな、森伊蔵といううま~い焼酎があるんだ。帰りに買ってきてくれ」と陽一郎は部屋を出る。と思ったら再びドアが開き「忘れるなよ」。
少なくとも5枚くらいは入っていそうな封筒だったから、へ~、そんな高い焼酎があるんだと思いながらもとくに意識することなく見終わった(光彦は無事に兄への土産を手にして東京に戻った。子どもみたいに楽しみにしていたおにいさん、
いつものように光彦が事件にのめりこむと、「あいつ、忘れないだろうなあ」と心配していたから、よかったね)。

そして、ひさ~しぶりの外食&酒(やっと酒を飲んでもいいかなという体調に戻ってきた)。
なんと、ドリンクリストに森伊蔵の名前を発見
sign03 「おお、ついさっき知ったばかりのhappy02」とやや興奮気味に注文してみた。私は芋特有の臭みが苦手なのだが、森伊蔵にはまったくそれがない。ふだんはお湯割りか水割りにして梅干しを入れなければきついのに、森伊蔵はロックですっきり美味しい。高いだけのことはある。これなら何杯飲んでも悪酔いはしないだろう。はまりそうだけど、高くてめったには飲めません…despair 

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2013年6月21日 (金)

かわいいのに困った奴?

13062101lantana
先日、国立劇場に行く途中、家の近所で、小ぶりで華やかな紫陽花といった感じの花に出会った。下り坂を自転車で走っていたので止まれず、惜しいことをしたと思っていたら、なんと国立劇場手前の道路でこの花と再会。
なんという花だろうと調べたが、なかなか出てこない。やっとたどり着いた答えが「ランタナ」。
ウィキによれば、「開花後、時間がたつと次第に花色が変わるため、同一花序でも外側と内側では花色が異なる(内側が新しい)。開花時期があじさいと重なり葉の形も似ているが、全く別種」とのこと。果実は黒い液果で有毒と言われるが、鳥によって種が散布されるそうだ。そこまではいいのだが、「世界の侵略的外来種ワースト100」に選定されているんだって!!
「七変化」という素敵な和名もついているのにね。
でも、そんな目で見たら、かわいいと思っていた花がちょっと怖く見えてきた。恐ろしいのは先入観のほうか。

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2013年6月20日 (木)

大いに盛り上がった6月歌舞伎鑑賞教室

618日 歌舞伎鑑賞教室(国立劇場大劇場)
例のごとく、3階最後列を取ったのだが、今回は私の前の列まで学生でいっぱい。一般の客は私と同様3階最後列に集中していたほかは3階席のところどころに散見しただけ。
これまで、3階席まで学生が入ったという記憶はないから(こういうこと、あったっけ?)びっくりした。
開演前の黄色い声、野太い声、さまざまな声が少し煩わしく感じられるようになったのはこちらがトシを取ったせいだと思う。
開演までの間に何となくプログラムを開いたら、表紙裏に河竹登志夫さんの観衆のことばがあり、胸を衝かれた。高校生たち、ちゃんと読んでくれたかな。
「歌舞伎のみかた」
開演時間の1430分、いきなり闇に包まれた。その時の嬌声といったら!! 大音響で流れる音楽がほとんどかき消されて聞こえない(「ガリレオ」のテーマ曲らしいが、録画しっぱなしで見ていないうえに、聞き取れないので多分ってことで)。
一瞬のうちに明るくなって、舞台に隼人クンが。するとまたまたスゴい歓声。最近、イケメン歌舞伎役者としてあちこちのワイドショーが取り上げたりゲストで出演したりして知名度が上がっているせいか、とにかく一つひとつの行動に対する反応が大きい。ちょっと右から左へ動いただけで「きゃぁっ~」、ちょっと客席に笑顔を向けただけで「きゃ~~っ」。なんかアイドルのショーにでも来たみたい。
花道に虎之介クンが現れ手を振ると、興奮度が又上がり、客席からも女の子たちが手を振る。虎ちゃん15歳、隼人クン19歳と年齢を言うと、今度は「え~~っ」。
虎ちゃんをアシスタントに隼人クンが巧みな進行を見せる(学生たちに話しかけるような調子で、喋りがとても自然なのだ)。同年代の客の心をつかむのがうまいと、すっかり感心してしまった。
大ゼリは上がり切ると2階席と同じ高さになる。
歌舞伎発祥は江戸幕府が出来た年のことで、モモクロみたいな集団のダンスパフォーマンスが歌舞伎踊りの発端である。→ここで「出雲の阿国の『かぶき踊り』」という垂れ幕がじゃ~んとおりる。
当時の歌舞伎見物はディズニーランドに行くみたいな感覚だった。→「誰にでも気軽に楽しめるエンターテインメント」の垂れ幕。
そして最後は「時代とともに進化し続ける演劇!!」の垂れ幕で、歌舞伎というものの説明が締めくくられる。
次に「紅葉狩」の説明。
義太夫(竹本)、長唄、常盤津の掛け合いを実演して見せてくれた。
それぞれが三味線によるガリレオのオープニングテーマのメロディーに合わせ「さっぱりわからない、実に面白い」(ガリレオ、湯川先生のセリフ)と語り、唄う。3種の聞き較べである。最初笑っていた学生たちも、その違いに興味をもったようだった。聞き較べの後は三者同時演奏で「くすりみず」(これは、実際に「紅葉狩」の中で演奏される)。
隼人クンが「三味でJポップを演奏することはめったにないので貴重な演奏をお聞かせしました」と締める。
突然、虎ちゃんが隼人クンに斬りかかる。最初は軽くあしらっていた隼人クンだが、虎ちゃんの勢いにこれではいかんと襷をかける。客席「うぉ~っ」の歓声。2人の激しい立ち回り(これ、スピーディーでけっこう見応えあった)。
やがて虎ちゃんがどこかへ姿を消してしまい、裃後見から水をもらって一息ついた隼人クンが裃後見の説明をする(襷をかけるのを手伝ってくれた人、っていうことから)。裃後見は蝶一郎さん。
そしてツケ打ちの説明をしながらツケに合わせて隼人クンが見得を決めたところで「よろずやっ」の大きな掛け声。なんと、その声はいつのまにか2階席に姿を現した虎チャンであった。いやいやもう、客席は大騒ぎ。舞台で喋る隼人クンの声が届かないほどのコーフン状態。何とかすこ~し落ち着かせ、舞台と2階で女形の形を実演してみせる。みんなも一緒にということで、肩甲骨をくっつけるようにして云々を2人がお手本を見せると、高校生たち、ちゃ~んと真似してやっていた。あちこちで「むずかしい」「できない」の声が聞こえる。
この後、虎ちゃんはみんなに手を振って舞台に戻る。この時もきゃあきゃあ大変な嬌声であった。
紅葉狩のストーリー説明の時。「戸隠山には鬼女がいて、それを平維茂が退治したという伝説がある。維茂が紅葉狩をしていると、美しい女性たちに出会った」との隼人クンの言葉に、虎チャンいきなり隼人クンのほうに向き直り「じゃ、それが鬼女」と息せき切って言う。隼人クン「しっ、それから先は」ととどめる。そして「キミ、近すぎるよ」。これには場内大爆笑であった(キスしそうなほど顔が近かったのよ)。
解説が終わり2人が花道を帰ろうとするところへ、所作板が1枚運ばれてきた。そこで所作板の説明があり、これで本当に終わり。2人がスッポンに姿を消す時も大変な歓声・嬌声の大騒ぎで、こんなに客の反応が良くて盛り上がった「歌舞伎のみかた」は初めてだ。大成功だね、隼人クン、虎ちゃん。大人の私もとっても楽しかった。

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2013年6月19日 (水)

素踊りの魅力:苫舟の会 第4回研究公演

617日 苫舟の会第4回研究公演(日本橋劇場)
以前に梅之さんが「操三番叟」を演じられたのを見に行ったことがあり、それが苫舟の会初見かと思っていたら、そっちは一心會であった。したがって、苫舟の会は今回が初めて。今回の公演はお弟子さんの振付の勉強の成果が発表される研究公演であった。
自由席なので、私が行ったときにはもう1階はだいたい人か荷物で席が占められていて、空席を探すより2階へ行ったほうがよかろうと思い、初めて2階席に座ってみた。正面席は手すりとの間がかなり広く、ゆったり座れるものの、舞台からその分遠ざかる。とはいえ、小さな劇場なので、距離感はさほどなく、非常によく見えた。花道も半分くらいは見えたのではないだろうか。かなりいい席だと思った。
演目は以下の通り。全部、藤間流が大事にしているという素踊りです。素踊りだからごまかしがきかない、そういう中で、それぞれ端正な動きとともに、しっとりだったりコミカルだったり、激しかったり、それぞれの演目に合った舞が目を楽しませてくれた。
一 節句遊戀の手習 振付・立方:藤間紫恵嘉
一 雪月花容彩(ゆきにつきはなのいろどり)
(花)万才 振付:藤間勘舞恵、立方:藤間あかね・藤間夏之助
(月)海女 振付:藤間勘紫満里、立方:藤間綾
(雪)鷺 振付:藤間あかね・藤間夏之助、立方:藤間勘舞恵(鷺)・藤間弘(烏)
ここから幕が定式幕になった。狐では浅葱幕も使われた。
一 神野狐縁顔見世(かみとやこえにしのかおみせ) 作・作曲:苫舟、振付:藤間弘・藤間綾
 源九郎狐:藤間弘、玉藻前:藤間綾、八重垣姫:藤間夏之助、千枝狐:藤間勘紫満里、塚本狐:藤間あかね、小女郎狐:藤間勘舞恵、葛の葉狐:藤間紫恵嘉、三太郎狐:藤間涼花
一 讃岐伝説鬼神譚(さぬきでんせつきじんのよばなし) 振付:藤間弘・藤間涼花
 山田蔵人高清・山神・女御実は牛鬼:藤間勘十郎

感想はお目当ての讃岐伝説のみにて失礼。その前に、「雪月花容彩」の「鷺」についてちょっとだけ。鷺といえば鷺娘だが、この鷺は、なんと烏と戦うのである。降りしきる雪の中で、一度は倒れたかに見えた鷺が再び立ち上がり…果てしない戦いは見応えがあった。
さて讃岐伝説だが、これは高松のお寺に実際に伝わる妖怪伝説に基づいた苫舟(勘十郎さんペンネーム的名前)さんの創作舞踊劇である。見ているうちに、袴歌舞伎の原点なのかもと、思った。勘十郎さんは妖怪退治の武士、武士に弓矢を授ける観世音の使いの山神、そして女御に身を窶した牛鬼という妖怪の3役を早替りで演じる。素踊りの早替りは歌舞伎の早替りのようなケレン味はなく、1人の踊り手による人物の入れ替わりを本質で描くということだろうか。神は薄衣をつけ、牛鬼では衣裳(着付と袴)替えもあり、鬼の面をつけたりもしていたが、基本は別の人物としての動きを見せることだと思う。
牛鬼が甕の酒をしたたか飲んで酔うところは、牛鬼の孤独感が滲み出ているようで、妖怪の哀しさみたいなものを感じた。
妖怪と山田蔵人との戦いの前の大薩摩が素晴らしかった。聞き惚れた。
戦いはさすがに1人ではできず、勘十郎さんが蔵人で牛鬼役の方(お面をかぶっていたのでどなたかはわからない)と立ち回りを見せる。迫力たっぷりで思わず身を乗り出してしまった(多分、後列の人に影響しないと思ったから)。
勘十郎さんの踊りは力強さ、やわらかさ、すべてを兼ね備えている。見ていて、ふと猿之助さんに似ていると思った。手の使い方、身のこなし、似ている。
おこがましくも私が舞踊の上手な人を見分けるのは、とくに手の使い方である。一生懸命指先まで伸ばしています感を受けない、らく~にかる~く動かしている、末梢の末梢まで細やかな神経が行き届いている。神経を見る側に意識させないのは身のこなしについてももちろん同様である。勘十郎さんの踊りに見惚れました。
最後、ツケ打ちさんが急いで引っこんで定式幕を引いていたのが微笑ましかった。
<上演時間>17301922 「節句遊戀の手習」22分、幕間4分、「万才」11分、幕間1分、「海女」13分、幕間2分、「鷺」14分、幕間20分、「神野狐縁顔見世」25分、幕間10分、「讃岐伝説」50分 実際には約10分遅れで終わった。

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2013年6月18日 (火)

カラー再び:謎(?)のカラー

13061801calla
息子が何カ月前かに庭にころがっていた球根を「なんだかわからないけれど、もしかしたら彼岸花かも」と鉢に植え、その成長を謎の解答とともに楽しみにしていたこの花。
なんと、またまたカラーであった。今、鉢には3株の球根が植わっているが、葉が同じなので他の2株もカラーであろう。
どうして、こんなにカラーが? 又謎だ。
去年の5月、黄色いカラーと白にピンクの混じったカラーを2鉢買って、結局ダメにして庭に鉢の土ごとあけたのだが、球根はいくつあったんだろう…。
鉢のカラーを見て、そうだ去年買ったのはピンクがかったカラーだったと思い出し、では、庭の地面から伸びてきたカラーはなんで白だったんだろうともう一度見たら、

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なんと、こっちもピンク混じりになっていた(頼りなげだったので支柱を立てた)。
それじゃあ、黄色のカラーはどうしたろう。いつか思いがけないところから顔を出してくれるだろうか。鉢植えのもう2株が黄色だったら嬉しいな。

それにしても、球根って、花が終わったら掘り出して乾燥させて次のシーズンまで保存しておくって昔習ったと思うけど、うちの球根は何でもかんでも何年も土の中に潜りっぱなし。それでいて、次の年にはちゃんと花を咲かせてくれる。そうなると、ヘタに掘り出さないほうがいいのかも。

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2013年6月17日 (月)

信じる?信じない?

何年か前、ある人生の大先輩が言っていたとして友人から聞いたこと。
電車で座りたければ、入ってきた電車に手を合わせて祈りなさい。

お芝居を見た帰りなどはお尻が痛くなるほどさんざん座った後だし、仕事でお疲れの老若男女を差し置いて遊んできた私が座っては申し訳ないと思うから、普段はほとんど祈ることはない。
今日も出先でお尻が痛くなるほど座って、だけどできたら座りたいと思ったのは、行きの電車で冷やされ過ぎて(弱冷車に移ればよかったと気づいたのはだいぶ経ってから。降りるのにちょうどいい車両だったから、そのまま乗り続けた)、さらには出先でも空調がちょっときつく感じられて頭痛に悩まされていたから(また風邪か…ほんと、弱くなったものだ)。

そうしたら、1つだけ空いている席が乗り込んだ私の目の前に。車両自体がそんなに混んではいなかったので見つけられたのだ。ありがたかった。
ちゃちゃっと祈るのではダメ。真剣に手を合わせるのよ。かつて、やっぱり体調があまりよくなくて座りたかったときに、人前で手を合わせるのは恥ずかしいからとちゃちゃっとやって駄目だったことがあった。
もっとも全員がそれをやったらどうなるんだ…当たるも八卦当たらぬも八卦、信じる者はというところでしょうか。違う?か。

ところで、行きの電車、寒がっている私の隣に座った女の子は超短パンのナマ足。もちろんサンダル。若いって羨ましいわ。私など上は七分袖のカーディガン(長袖にすべき、今後は)、下はかなりの重装備でも寒いんだもの。そんな短パンで冷えないのかって心配するのはババアだな…。昔はよく穿いたサブリナパンツもカプリパンツも今はぜ~ったいムリ。

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2013年6月16日 (日)

蒸し蒸しの中で思いもかけぬ発見に

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例の白いあじさい(6月7日の記事)があんまり頭デッカチになって、さらにはここ何日かの雨で水分を含んだせいもあるのか、すっかり地面につくほどお辞儀している。見た目もよくないし、ひどく庭が狭く感じたので7~8本切った。
すると…なんということでしょう(ビフォーアフターかbleah)、愛らしいカラーの花が顔を出したではないか!!
頭デッカチの紫陽花の花と葉に隠れていたのだ。切らなかったら、まったく気づかないまま花が終わっていたに違いない。
昨年だったか、カラーの花が好きな娘の一時帰国を前に、近所の花屋でやっす~~いカラーを2鉢買ったのだった。しかしさすがに安いだけあって、ちゃんと花を咲かさないままダメになってしまった。ちぇっとか思いながら鉢の土を庭にあけ、そのまますっかり忘れていた。あの時、土の中に残っていた球根が生きていたのだ。なんという生命力、なんと愛おしい。
湿気プラス腕に止まりまくる蚊で不快指数95%くらいの中、心の快感指数は100%でした。

ところで、このカラーの姿勢、夕霧とか三千歳とか、傾城が打掛に手をやって身体を斜めに傾けるあの姿に似てない? 私にはもうそうとしか見えなくてcoldsweats01
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2013年6月14日 (金)

新聞記事ミーハー的切り取り~最近ちょっと…自分にグチる

今日、7月歌舞伎の制作発表イベントがあって、愛之助・染五郎・松緑・菊之助の4人が出席した、そうだ。そういえば、今月はじめ、歌舞伎美人にこのイベント参加募集記事が載っていて、予定も入っていないし応募したんだっけ。当然のようにはずれたわけで、イベントのことも応募したこともをすっかり忘れていた。
愛之助さんが、ストレスがたまらないので悪役が好きと言えば、松緑さんが「そのまんま、だもんな」と返したとか。
松緑さんは、新しい歌舞伎座初の宙乗りを猿翁さんでも猿之助さんでもなく自分がやることに驚いているそう(私は再岩藤は見たことがないので、宙乗りがどこを飛ぶのかわからない。座席表に宙乗り小屋がないということは、舞台を飛ぶのかしら?)。
以上、サンスポの記事から(→ココ
詳細は歌舞伎美人(→ココ)で。
染五郎さんといえば、昨日の東京新聞「言いたい放談」は染五郎さんで、今月は舞台が休みで(あんまりいつも出ているから、休みだっていう意識がなかった)、きわめてまれな「日常生活」を送っているとか。芝居がなくても、このようなイベントもあったり、色々用事は多いようだが、公演中の緊張感から離れて少しゆとりをもった生活--朝食後の朝刊、家族との夕食、公園での子供たちとの時間等々は、染五郎さんをニュートラルにしてくれる大事なイベントである、との記事に、役者さんも1月おきが無理でもせめて3~4カ月に1度はこういう時間をもつことが健康維持の上で必要なんじゃないかと思った。

今日は、8月の予定のことでちょっとブルー。私にとって1年のうちで一番楽しみにしていると言っても過言でないイベントである公演のチケットゲットがかなり困難な可能性が出てきて…weep もちろん最大限の努力はするつもりだが、最近「是が非でも」というつよ~~い願望・熱意に欠けていて、諦めが先に立つことが多い(諦めというより努力することが面倒くさい。たとえば、カメちゃんのシャイロック、劇場先行抽選で最初から千穐楽を狙うと外れるリスクがあるから、まず普通の日で申し込んだ。思惑通り当たった。こうなったら、
千穐楽は県内セブンイレブンで確実にかどうかわからないけど取れるかもしれない県民先行販売を狙おう。でも当日、何分前に行っていればいいのか、10時前から機械の前を占領していていいのか、等々考えたらセブンイレブンに行くのが面倒になった。それなら次は抽選でない劇場先行枠のチャンスがある。しかしそれも面倒になった。公演情報を知った時はあんなに張り切っていたのに、1回確保しているからいいや、って。劇場のアクセスが悪いっていうのもあるけどね)。そういう姿勢でいると、競争率の高いチケットは絶対に取れない、というのを痛感しているから(ホロヴィッツもナポレオンもダメだったもの)何とか立ち直らなければbearing

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2013年6月13日 (木)

リピートしたくなった六月歌舞伎第一部

612日 杮落六月大歌舞伎第一部(歌舞伎座)
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時開演の時は23日前から、それが無理なら少なくとも前夜はできるだけ早く就寝するようにしている。今回も前々夜に比較的早寝して、観劇前夜も11時過ぎには床についた。ところが、0時半すぎ、珍しくのどが渇いて目が覚め、そうしたらまったく眠くなくなってしまった。それでもじっとしていれば神経も身体も休まるからと目をつぶって横になっていたが、ダメ。焦る方が体に悪いから、起きて、たまっていた録画の一部を見た。そうすればたいてい眠くなるんだもの。だけど、今回は全然効果なし。洗濯機を仕掛けて8時起きでも間に合うようにして何となくうとうとしかけたのが6時。
不安を抱えたまま歌舞伎座へ(電車の中でもほとんど眠気がこない)。そして…。
「鞘当」
最初はこれをパスすることも考えたが、今日は一等席、それに勘九郎さんが出るんじゃ見ないわけにいかない。最悪、ここを睡眠時間にするか、と時々目をつむってみた(普段は、暗転なんかでちょっと目をつむると、そのまま醒めないこともあるのよね)。ところが、意識は遠のかない。緊迫感があまり伝わってこなかったし、橋之助さんの声が何となく耳にきんきんして、勘九郎さんのセリフもあまりピンとこなかった。名古屋山三は勘九郎さんのニンなのかなあ??  魁春さんはず~っと前から気になっている目のまわりの赤さがやっぱり今回も気になった。
「喜撰」
瓢箪をつけた桜の枝を担いで(?)三津五郎さんが花道から現れると、一瞬にして客席が惹きつけられるのがわかる、こんな空気感、初めてだ。滲み出る上品な愛敬、その中に愛敬だけじゃない何か(何だろう)に強く引っ張られる。軽やかで力みのない三津五郎さんの身体がうきうきとして踊りと完全に一つのものになっている(変な表現だけど…)。
時さまがきれい。この日は小さなミスが2つあったものの、すっきりした色気としっとりした情がうま~くミックスされていて、ステキだった。喜撰がお梶に言い寄り、軽くあしらわれる色模様(ここは、常にお梶がリードしているというか、お梶に主導権を握られているというか、惚れた男の弱み、惚れられた女のからかい心ですか…)が何とも楽しくてうっとり。
所化は秀調さんを筆頭に、亀三郎・亀寿以下、若手勢揃い。誰に目を据えたらいいのやら、嬉しい悲鳴を心の中であげながら所化たちを見ていたが、平成生まれの若手(平成も25年経つのだから当然といえが当然だが、これだけ勢揃いされると、圧巻)の中で一番目を引いた踊りは壱太郎クンだろうか。鷹之資クンを久しぶりに見たのが嬉しかった。
前夜の不眠は絶対踊りに影響すると自分の中では確信があったが、見事にそれを裏切った「喜撰」、もう一度見たい!!

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2013年6月11日 (火)

福島愛が盛り上げた東北の芸能III②:栗生沢、豊景神社

68日 東北の芸能Ⅲ 福島 13時の部(国立劇場小劇場)
13060901fukushima_2 「栗生沢の三ツ獅子」
全部演じると3時間かかるので、今回は後半のいいところだけをお見せします、という懸田さん。演じられるのは太夫獅子、雌獅子、雄獅子の三角関係の物語らしい。雄獅子は赤い角をつけ、若くて美しい。太夫獅子は年配で美貌が失われているが、雄獅子と恋人の雌獅子の仲にやきもちをやいて、雌獅子を奪ってしまう。雄獅子は2人(?)を追いかけ、太夫と戦い、ついにはやっつけて、太夫が謝り、最後は3人(?)仲良く踊る、という筋立。獅子たちが色っぽく踊ると、実際の祭りでは村人から色々楽しいからかいやヤジが飛ぶそうだ。
ここで歌われる唄は歌詞が聞き取れないんだとか。それは、よその人にわかると獅子の霊力が失われるため、わざと何を言っているかわからないよう、もごもごと歌うのだそうだ。でも、電光掲示板に歌詞が流れていたゾ。
獅子は写真のような姿で、太鼓をつけている。また2本ずつササラをもった道化2人がはやし立てるように(実際は動きの意味が違うのだろうが、時にそう見えた)獅子を見守る。戦いのいいところで道化がササラを打ち鳴らすと客が拍手をする。観客参加型みたいで楽しかった。
終わった後、3人の獅子がお面を取って顔を見せたが、白い布を部厚くガッチリ巻いて、目と鼻のあたりしか見えない。これくらいぐるぐる巻きにしないと重い面が支えられないのだそうである。呼吸もできないほどだそうで、実際、雄獅子のひとは終わりのほうで倒れそうになっていた。
しかも、翌日本物のお祭りがあるそうで、そこでは3時間上演されるのである。懸田さんならずとも大丈夫かと心配になるが、雄獅子は別の人が踊るとのことであった。後継者がちゃんといることに懸田さんは嬉しそうだった。
最後に、保存会の会長さんに「ここの踊りほど、腰を落としているところは少ない。会長の一声ですか?」と懸田さんが問うと、「はい」。これには客席も大笑い。緊張気味の会長さん、慌てて「稽古の時に、腰おろせおろせと注意しています」と付け加えた。
この後20分の休憩があり、募金箱の前で獅子さんと道化さんが写真撮影に応じていた。汗びっしょり、疲労困憊の中、さぞや大変だったと思う。
「豊景神社の太々神楽」
郡山市豊景(とよかげ)神社は源義家の創建だそうだ。あとでちょっと調べたら、なんと1144年になって(創建は1056年)、あの鎌倉権五郎を合祀していたのである。「暫」ではその名前を借りただけであるようだが、それでもあの権五郎さん所縁の神社の舞であるなら、それを意識して見ればよかった。
この神楽は天保10年(1839)の上演記録があることから、少なくとも174年前から伝わっていることは確かなようである。今回は全28座ある演目のうち「四方堅楽」、「扇楽」、「岩戸楽」、「岡崎楽」、「四神祭楽」、「諏訪・鹿島楽」の6座が上演された。
「四方堅楽」はお祓いの儀式で、矢を東西南北地天六方に射ながら、口上を述べる(「○○○○は東方の神」とか、そんなような…)。矢は2本あって、実際に射るのは最後だけで、あとは矢を放ったと見える瞬間に弓の節を持つ手にさっと戻す(なかなか技術がいると思う)。「岩戸楽」はまさに天照大神の隠れた岩戸を開ける、神話の舞。天児屋根命、天太玉命の二神が舞い、そこへ天鈿女命が加わり、最後は力持ちの天手力男命が岩を持ち上げる。
「岡崎楽」は猿と狐が餅をつき(実際の祭りではどうかわからないが、ここでは本当につくわけではない)、その餅が客席に撒かれる。懸田さんが「餅撒きがありますが、当たってケガをしないよう、座席をまわりますから」と事前に言っていたが、真ん中の通路周辺のお客を中心に配られていた(とっぱずれの私たちは傍観者)。その餅を食べると「150歳まで生きられます」ということで、ちょっと残念に思ったが、舞が終わった後の懸田さんの「全員分なくてすみません。保存会にも財政事情がありまして…。でももう一度チャンスがあります。4時からの部でも撒きますから」の言葉で客席は大いに和んだ。
「諏訪・鹿島楽」は、諏訪の神様と鹿島の神様の国引きの模様を舞う。片方は刀(どっちがどっちだかわからない)、もう一方は白い長方形の板(に見えた。楯?)を手に戦う。やがて双方、鈴を持ち、楯は鎌にかわり、力強い舞いが続く。勝ったのは鹿島の神。
豊景神社の神楽殿は地震により半壊し、1年間奉納できる状態になかった。神主さんのお話では「神輿を収めていた建物は大丈夫だったが、中で神輿が半壊していた」とのことであった。神楽の保存会員は20名。28座あるから、1人が34座を舞うのだそうだ。ここでも皆さん、「きずな」の強さを強調しておられた。
地方の伝統芸能はなかなか現地に行って見ることができないので、こうした公演はありがたい。そして物産購買、寄附によって少しでも復興に協力できるならば嬉しい。ただ、心配なのはこういう芸能がいつまで継承されていくかということ。「和風総本家」でも、職人さんの大半は高齢である。中には後継者がいなくてそのまま廃れる運命にさらされている技を見るたび、国が保護しなくちゃいかんと強く思う私だが、地方の伝統芸能にもそういう危機が見え隠れする。とくに震災の影響で失われるかもしれなかった芸能も多々あると思われ、そういう中で保存会のみなさん、地域のみなさんの、自分たちの伝統芸能を守っていこうという姿に感動を覚えた。
<上演時間>檜枝岐歌舞伎11分(13001311)、村上田植21分(13161337)、栗生沢三ツ獅子34分(13421416)、休憩20分、豊景神社太々神楽59分(14361535

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2013年6月10日 (月)

福島愛が盛り上げた東北の芸能III①:檜枝岐、村上

68日 東北の芸能Ⅲ 福島 13時の部(国立劇場小劇場)
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月の宮城県に続いて、今度は福島県の芸能。16時開演の部では門外不出だった神事、棚倉町の「八槻都々古別神社の七座の神楽と御田植」があって、そちらも見たかったが、終演1850がネックとなって断念。チケットを取ったのが遅かったので、前方でも右側一番端で、舞台の上手がかなり見えなかった。それでも、13時の部を十分楽しんだ。
まず、ちょっと福島訛りのある解説が優れている。短時間のツボを押さえた話はユーモアを交え、非常にわかりやすく、それぞれの芸能への興味をそそる。そして何より、被災地をはじめとした福島県、福島の文化・芸能への愛情、さらには震災で影響を受けた芸能への危機感(約1600ある芸能のうち3割強が影響を受けたそうだ)が強くこちらの心に訴えかけてくるのだ。見事なナビゲートは福島県文化財保護審議会委員・懸田弘訓さん。それぞれの演目の前に解説、後に出演者等へのインタビューと、構成もよかった(地名と地図が自分ではなかなか一致しないので、公演プログラムから転載させていただきました)。
「檜枝岐歌舞伎の寿式三番叟」
南会津は歌舞伎が盛んな地域で、福島県の歌舞伎小屋の5割が集中していたそうだ。幕府直轄領であったことがその理由の1つらしい。現在の人口約620人という檜枝岐村に伝わる歌舞伎の中から「寿式三番叟」。簡素ながら定式幕に「桧枝岐歌舞伎」の幟が立ち、松の背景の舞台が設えられて、村歌舞伎の雰囲気がのどかに伝わってくる。三番叟がはじめにお神酒を客席の三方に向かってふりかける仕草をする。三番叟の動きはなんとなくユーモラスでゆる~い糸に繋がれた操り三番叟のようにも見えた。左足だけで立って身体を左に傾ける姿勢は難しいと思うけれど、ふらつくことなくしっかり保っていたし、ジャンプも高く、足踏みも勢いがあって感心した。
この三番叟は猿楽の名残が強いそう。年に3回上演されるのだとか。三番叟の踊り手は一つの家に決まっていて、歌舞伎がこの地方に伝来してほぼすぐから三番叟を受け継いでおり、今回の方が7代目とのこと。130年と言われるので210年前から演じられている。8代目も生まれているという懸田さんの言葉に客席からはあたたかい笑いが湧いた。
「村上の田植踊」
田植踊の中でもっとも洗練されているのが村上だそうである。村上は、津波で73戸のうち70戸が基礎だけを残して失われた。2戸は住める状態にない。保存会長さんも含め会員の約3分の1にあたる12名が亡くなった。そのような壊滅的な状況の中で、震災の翌年には田植踊の復活を決めた。道具のうち、馬は頭の骨の部分だけが耕運機の上にちょこんと残っていた。それをもとに作り直した、というお話であった。こういうお話を聞くと、あの日がついこの前のことのように思い出され、気持ちが萎えそうになるが、被災地の方々が前向きにこうして伝統芸能を守っていこうとしているのだ、こちらが励まされる。
田植踊は、元々「田植」だけだったのが、村上のものには「道化」がついている。道化がつくのは村上と、その村上から100Km以上離れた南会津だけだそうである。道化は、馬役が2人、別の1人が轡につけた棒を持って先導し、さらに1人が馬の後ろから鍬を持って代かき、ならし、筋引き、苗ぶち(苗打ちの訛り)をする。
後の道化は馬の尻を蹴ったり叩いたり、客席は大笑いだったけれど、私は馬がちょっと気の毒にも思えたりした。馬は落し物をたくさんして、これにも客席大笑い。代かきから苗ぶちまで、何もかもユーモラスに見せる。酒を飲もうとしたら、とっくりは空。キセルを吸おうとしたらタバコもない。仕方なくはなくそほじったりして、なかなかの役者ぶりである。苗ぶちはどんなふうにやるのかと思ったら、束になったものを、何か所かに投げ、それを植えていくのであった。
その後、早乙女、弥八(男性)、中打ち(太鼓を打つ)が入ってきて、田植踊りを踊る。弥八は万祝(まいわい)という衣裳をつけている。万祝は漁師の衣裳であるが、それが田植踊に使われているのは、海が近い村上だからそうである。
踊りが終わると、全員が舞台に集合し、馬の人も懸田さんが声をかけて顔を見せ、大きな拍手を受けていた。道化は男性だが、早乙女・弥八は女性である。中には家族を亡くした人も…。早期に復活を決めたのは、「きずな」だそうである。ここで上演できてよかったと思うし、私も見ることができてよかった。

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2013年6月 9日 (日)

パソコン不調につき

しばらく前から、パソコンのモニター画面がす~っと暗くなって、マウスを適当に動かしていると戻るということが1日に何回かあった。気持ち悪いなと思いつつ放置していたのが、今日になってその回数と暗くなっている時間が増えた。
10分ほど使っていると、画面が勝手に消え、な~んにも映らなくなる。電源ランプもまったく消えてしまう。マウスを動かしても真っ暗なまま。そして数分経つと自然に回復する。
色々調べたが原因がわからない(電源を切る時間は「なし」に設定している)。
いらいらする。

ってことで、昨日見てきた福島の芸能の感想は明日以降に。
追記:もしかしたら、消えるのはワードを使っている時だけかも。そういえば、一時期、ワードを立ち上げると2~3分反応しないことが2カ月くらい続いて、辛抱強く反応するのを待っていたら、最近になってそれはすっかり直ったのだけど、それと関係あるのかしら。ワードは仕事に不可欠。困る…。

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2013年6月 7日 (金)

褒められたおかげで

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ここにはいつも白い紫陽花しか咲かなくてつまらないし、あんまり増えたから、昨年植木屋さんにだいぶ抜いてもらった。そうしたら、今年はどういうわけか紫のあじさいも咲きだしてびっくりしている(去年、別のところに咲いていた紫をこっちへもってきた? 覚えてない)。
紫があるから白は完全に抜いてもらっちゃおうか、と息子と話していたら、ある日、水道の検針係の人が「わ~、白いあじさい、きれいですね~!! (庭に)入ってきてすぐに目について。ほんときれい!!」とベタボメcoldsweats01
普段見ていると気づかなかったけれど、あんまり褒められたので、抜くのはやめにした(そんなにきれいかなぁ?)。
もしかしたら紫と一緒に咲いているからきれいに見えたのかも(雨が降ったらもっときれいかも)。

しかし紫陽花の繁殖力ときたら、ものすごいのである。来年になったら、又、抜いちゃおうかという気になるかもしれない。

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2013年6月 6日 (木)

こまちで秋田へ行こう!!

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新幹線「こまち」は全席指定である。行きの切符を買う時に、「帰りは自由席にするので乗車券のみで」とお願いしたら、そう教えられた。

帰りはそこそこ混んでいたので、指定席はありがたかったのだが、私の席にオジサンが座っている。切符を見せるとオジサンはすぐに立って、通路を挟んだ隣の席に移った。私の席が通路側だったので、窓際の人が2席使っているのだと思ったから、ちょっとびっくりしたし、何となく指定券をもっていない雰囲気が漂う。
え~っ、全席していなのにぃ? この人不正乗車? と胡乱げにちらちら見ていたら、アナウンスが入った。「(こまちは全席指定であるが)特定特急券をおもちの方は
12号車から16号車までの(こまちは1116号車で、11号車はグリーン車。つまり特定特急券は普通車のみにて使用可能)どの席にもご自由にお座りになれます。ただ指定券をおもちのお客様がきたら、お譲りください」(というような)。
それでナットク
!! オジサン、特定特急券だったんだ。疑ってゴメンbearing

こまちは東京
-盛岡間は「はやて」と連結しているため、大宮駅での乗車位置が一番北側で遠い。それと、新幹線とはいえ、盛岡から先は在来線の線路を走る。でもこれがなんか「旅」感をそそってくれるのでイヤではない。
スーパーこまちはロングノーズ、こまちは車体に秋田名物が描かれていた(大宮も大曲も始発・終点でないので、全部の車両の写真は撮りきれなかった。5枚目の写真は「横手のかまくら」と「小野小町」?)。大曲の駅で列車はスイッチバックする。

大曲の駅は、子供時代、母の帰省のお供で寝台列車に揺られて到着した時は、さすがに大きな駅だと感心していたのに(母の故郷の鄙びた駅はいかにも小さかった)、今見るとごく普通のホームで新幹線の停車駅とは到底思えない。こんな小さなホームで花火大会の時は大丈夫なのかしら。

母を死ぬ前に一度故郷へ連れて行ってあげたいけれど、もう無理だな。何年前だったか、認知症が始まりかけた時に一緒に行ったのが最後になりそう。そういえば母と
2人きりの旅行はあの時が初めてだったかも。


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2013年6月 5日 (水)

六月歌舞伎初日第三部

63日 歌舞伎座杮落公演六月大歌舞伎初日第三部(歌舞伎座)
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週続けて土日に仕事がほとんどできなかったので、けっこうしわ寄せがきて、感想もなかなか書けない状態です。
初日はやっぱり雰囲気が華やか。この日は音羽屋ご家族勢揃いで、菊五郎夫人・菊之助夫人はもちろんのこと、寺島しのぶさんローランさんご夫婦も。そういえば、舞妓さんたちの姿も開場前に見かけました(音羽屋さんたちは写真NG。舞妓さんたちはOK)。
「御存 鈴ヶ森」
吉右衛門×勘三郎のあの舞台を見てしまうと、ハードル高くなるよねえという感じ。
幸四郎さんは大きさはあるけれど、あのセリフ回し(な~んとなく説明的な印象なのだ)、裏返る声(どうしても不安定に感じる)がどうも私には聞きづらい。最後の悠々たる引っこみなんて、大きくてカッコいいんだけどな。
梅玉さんはやわらかみがあって品もよくおっとりとした中にも武士であることを感じさせるが、もう少し若さが見えてもよかったかな(決して若くなくはないのだけど、もうちょっと…)。あと、雲助との立ち回りが微妙にうまく合っていないような気がした。
北海の熊六の家橘さんがワルそうでよかった。
飛脚の錦吾さん、肩にかついだ刀に差した小箱(手紙が入っている)が、雲助に囲まれた途端、落ちるハプニングがあったが、慌てず騒がず拾い上げたが、本来身ぐるみはがされる時に小箱が一つぽつんと落ちているものを、先に落ちちゃったものでなんか落ち着かない気持ちがした。
初日だからか、全体にちょっと張りつめたものが感じられないような気がしたが、日を重ねるに従って役者どうしの間も合うだろうし、よくなっていくと思う。
そういえば、「鞘当」が「鈴ヶ森」より先に第一部で上演されているんだね。
「助六」
出かける前に上演時間を見たら、終演が915分。きついな~と思っていたけど、「助六」はとにかく配役が豪華だし、楽しくて2時間ぜ~んぜん長いと思わなかった。
口上は幸四郎さん。助六の由来のあと、團十郎さんが亡くなったことに触れ、歴代團十郎から伝わる家の芸、團十郎にかわり海老蔵が務める、一生懸命務めるだろう、よろしくと述べる言葉を聞いたら、泣きそうになった。
並び傾城は壱太郎、新悟、右近、米吉、児太郎と若い面々。芯の壱太郎クンがさすがに中では貫録があり、いずれ揚巻をやりそうな予感がした。新悟クンはやっぱり声がいい、好きだ。右近クンは古風さがあり、新悟クンの声質とは違う落ち着いた声がいい。
壱太郎クン付きの新造に梅之さんがいた。右近クンには春希クンが付いていた。
文使い番新の歌江さん、遣手に時蝶さん――嬉しかった。
超ベテランが元気に舞台に立てば、吉太朗、福太郎の子役2人も禿で愛らしい姿を見せて、胸が熱くなる。

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2013年6月 3日 (月)

ひとまず、まずまず安心

6月1日、脳ドックを受けてきた。
希望の検査をしてくれるところをネットで見つけ、電話したら幸いなことに日をおかず予約を入れることができた。
9時半開始のところを、9時前に着いたらすぐに受付してくれて、即着替え、検査のコースが始まった。
①採血。右か左か--左に比べ右の血管の浮き上がりが弱いけれど、右でやってみましょうということで右で採血。針を刺す前の消毒にあたり、アルコールで問題が起きたことはないかどうかきかれた。私は大丈夫だが、アルコール消毒がだめな人には代替の消毒を行うようだ。注射や採血の際には必ず確認するとのことだった。
②内科診察。主に胸の音をきく。
③MRI。早速MRIなんだぁ。MRIは脳→頸椎→腰椎の3か所。
最終的に自分の身体を確認したら、背中に置き鍼が残っていた
shock 危ない危ない。MRIは7年前に1度経験があるが、前夜突然、MRIの最中にもし咳が出たらどうしようと不安になった。急いでネットで調べまくる。咳をしたために動いちゃってちゃんとした画像が撮れなかった人、事前に技師に質問して、音の鳴っていない時間は撮像してないから大丈夫だと言われた人、必死でこらえた人、色々だったが、音の鳴っていない時間は大丈夫らしいというのを支えに機械の中に入った(自分で直接きけばよかったわねえ)。
脳の撮影の間、1度だけ軽く咳が出そうになったので、音が止まった時にこほんとやった。
ところが腰椎の時に又咳が出そうになった。今度はさっきよりずっと危ない。堪えた。そうしたらおなかがぴくぴくぴくぴく動いた。ヤバッ。ぴくぴくを2~3回繰り返したらおさまった。
終わってから、技師さんに動いちゃったけど大丈夫ですかときいたら、OKだそうで、ほっとした。
もう一つMRIで心配だったのは、ネット検索している時に金属が含まれている化粧品はつけないほうがいいとあったこと。火傷の恐れがあるとか書いてあるんだもの。とくに目の化粧品には金属が含まれていると書かれていたけど、自分が使っている化粧品の成分なんてわからないから、一番いいのは化粧しないこと、と決めて、喉の保護も兼ねてマスクをして出かけ、検査終了後、軽く化粧した(女は不便
bearing)。ま、びくつき過ぎだったかもcoldsweats01
④身体測定。身長は7年前の測定時に「1cm縮んだ」とショックだったが、今回はその時と変わっていなかった。体重は、前夜8時頃から何も飲み食いしていない(クリニックに確認したら消化器の検査はないのだけど、血液検査があるからということで)のでいい感じで減っていた。でも回復するのは早いのよね~wobbly 血圧は相変わらず低い。「いつも100いかないんですか」ときかれた。
⑤頸のX線。まっすぐ立つのってむずかしい(普段の姿勢の悪さよ
bearing)。
⑥心電図と動脈硬化の検査。
⑦眼底検査。2年前、普通のドックで検査したときはなかなかいい画像が撮れなくて何度も撮り直したが、今回は一発OK。
⑧頸のエコー。マイクを胸につける。心音を聞くためだから、検査中は声を出さないようにと注意を受ける。頸動脈をプローブが走る。モニターのほうに顔が向いた時、興味津々画面を見たが、素人がわかるはずもない(仕事で何枚もエコー図を見たことがあるけれど、ま~ったくわからん
gawk)。
⑨医師の面談。入室すると、MRIの画像を見ている。脳の写真は軽くスルーして、頸椎と腰椎に「う~む、そうですか」なんて一人ごちている。いきなり右脚のふくらはぎをつかまれた。「いたいっ
bearing」 叫んだ。左は痛くない。なんかわからないけど、右のほうが悪いのか? ささっと医師が「気」を送る。2度目は痛くない。「気」が効いたのか? 結局なんだかわからない。
今回の自分のメインである脳のことは何も言ってくれないのでこちらからきいたら、異常はないようで安心した(では、あの頭痛は何だったんだ? 医師に話したけれど、この程度の面談では答えは出ない。最近、アルコールを飲むと頭痛がすることが多々あったのでそう話すと、「それは飲むな、ってことです」と一刀両断。まあ確かに今はそんなに飲みたいと思うことはないし、ビールを飲んでもあまりおいしいと思わないけれど、これから暑くなったらやっぱり飲みたくなるかもしれないじゃん。で、「え~っ!!」とつい口に出ちゃったら、「ノンアルコールもありますからね」と軽くかわされた
coldsweats01)。
全部でおよそ2時間半。
待たされることを覚悟で持って行った仕事は、始めるととたんに呼ばれるといった具合で、荷物もってあっちの検査こっちの検査へと移動したのがバカみたい
coldsweats02(そんな人、1人もいなかった。当たり前か)。

ご心配くださった皆様、ありがとうございます。老化現象が少しずつ表れているのはガックリでありますものの、元気になったような気がしますwink

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2013年6月 2日 (日)

日帰り秋田旅行は…

秋田の叔父がもう幾許もないとの連絡を受け、今日最後の別れを告げに行ってきた。
31日に予定していたのが、1日に脳ドックを受けることになったため一時は断念したのだが、昨日の段階では脳に異常は見つからなかったし、いつも私を可愛がってくれた叔父が生きているうちにどうしても顔を見ておきたい、でも病人に負担になるかなと心配したら叔母がぜひと言ってくれたので、今朝、急遽日帰りでの秋田行きを決めた。
大宮から大曲まで3時間。十分日帰り可能な距離になったのだ、秋田も。
自宅最寄駅で新幹線の切符を買う時、「秋田こまちの切符」と言ってしまい、駅員さんと2人で吹き出した。

叔父は、父の
最後の日々と同じように酸素マスクを当てられ、同じようにそれを鬱陶しがって、同じように細い体に父以上に管がいっぱい繋がれ、同じように苦しそうだった。でも、叔父は多臓器癌だから、その上さらに痛みで苦しんでいた。それでも私が行ったことはわかってくれたと思う。
あんなにやさしくていい叔父が、あんなに苦しんで最期を迎えなくてはいけないなんて、帰りの新幹線でも悲しくて切なくて…。

大宮駅で帰りの新幹線を下りたら、空気があまりにひやっとしてびっくりした。秋田は暑かったのだ。

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2013年6月 1日 (土)

国立劇場、10月・11月演目

10月は→ココ
11月は→ココ

また、熊谷かという気もするけれど、陣門・組討は見たことがないから、そこを見たら陣屋に対する気持ちが変わるかもしれないし、それはそれで楽しみ(前回の国立「一谷嫩軍記」は堀川御所・流しの枝だった)。

伊賀道中は通しで見たことがないのと、藤十郎さんというのが興味深い。

しっかり健康維持に努めなくっちゃなぁ。

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