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2013年6月25日 (火)

助六尽くし:東京新聞古典芸能欄から

昨日(6月24日)の東京新聞古典芸能欄は助六尽くし。
メインの記事では助六のモデルについて言及している。
諸説あるが、その一つは新庄藩の元藩士ではないかというもの。
かっこいいヒーローはフィクションの世界の人としておきたい気もするが、モデル探しにも興味深いものはある。記事の詳細は→ココで。
助六尽くし、その2は長谷部浩さんの劇評。助六に関連する部分だけ引用すると、花道の振り事、カタリは洗練され安定感もあるとほめているが、「甲の声に頼りすぎる嫌いがあり、繊細ではあるが、実は曽我五郎という血気にはやる若者の野性味に乏しい」とし、「母、兄を見送る助六と揚巻に、夜更けの廓の哀しさが重なる。顔揃いの一座で『助六』を群衆劇として見直した」と結んでいる。「夜更けの廓の哀しさ」という言葉に、幕切れの2人が悲しげに浮かび、一瞬胸が詰まるような思いがした(そういう「哀しさ」という目で見たことなかったかも)。
助六尽くし、最後は「幕の内外」(→ココ)。花道で美しいポーズを見せるのは「語り」と言われていて、助六の背景、キャラ、生活を表現しているそうだ。これ、覚えておいて、今度は意識して見ることにしよう。

助六の記事には何となく昂揚感を覚えるなあ。

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歌舞伎ミーハー日記」カテゴリの記事

コメント

助六で思い出すのは、昭和62年に国立劇場で観た、「紙子仕立両面鑑」です
(もうはるか彼方になってしましましたね)
この時は「合邦」と同時上演で、菅専助特集だったわけです
上方版の助六で、
「こちらの系譜の方が古い」とその時に「勉強」した覚えがあります
個人的には江戸前の助六を観る前に
上方版を観たことになります
先々代の仁左衛門さんがお出になっていました
この作品は「片岡十二集」にあると思います
残念ながら作品の内容はすっかり忘れてしまっています
(むしろ、この時の合邦夫婦役だった仁左衛門さんと先代吉弥さんが強く今でも印象に残っています)
「紙子仕立両面鑑」は当代にも演じてもらいたいものです

投稿: うかれ坊主 | 2013年6月25日 (火) 12時46分

うかれ坊主様
大変興味深いコメントをありがとうございます。
「紙子仕立両面鑑」は全然存じませんでした。俳優協会のデータベースで検索しましたら、一代前の役者さん、もう亡くなって私がお名前を存じ上げない役者さんも何人か出ていらして、そうか昭和62年はもう四半世紀も前のことになるのかと、感慨深いものを覚えました。
面白そうな演目だし、この時の国立以降上演がないようですので、おっしゃるようにぜひぜひ当代に演じていただきたいですね。
今月末から、シネマ歌舞伎クラシックが始まりますが、映像があれば、ご紹介くださった合邦なども見たいものです。

投稿: SwingingFujisan | 2013年6月25日 (火) 20時47分

俳優協会のデータベースで検索っていう手があったのですね

確かになつかしい役者さんばかり
延若さんをはじめとして
市蔵さん大好きでした!!
江戸前の助六では国侍役が無類でした
とにかく好きでした
岩井喜三郎さんも出ていましたね
そして助高屋小伝次さんも好きな役者さんでしたよ~
なんか自分が歳を取ってきたことをしみじみ感じます

投稿: うかれ坊主 | 2013年6月25日 (火) 22時20分

うかれ坊主様
俳優協会のデータベースは大変便利で、いろいろ重宝しています。以前、自分が見た芝居についてデータを作りかけていたのですが、ため込んでいるうちに面倒になって放棄。そうしたらこのデータベースができて大助かりでした。
市蔵さんは五代目も国侍がお得意だったんですね。今月の助六でも当代が亀蔵さんとのコンビで、海老蔵・菊五郎さんの股をくぐっています。

知らない役者さんはお名前をクリックすると写真、プロフィル、経歴が出てきますので、それを見るのも楽しいです。
歌江さんはこの時まだ加賀屋だったんですね。
助高屋という名前は今はどなたもいらっしゃいませんね。継ぐ人のいない名前もけっこうあるものなんですねえ。

投稿: SwingingFujisan | 2013年6月26日 (水) 00時58分

先代の市蔵さんはそうですね
今の市蔵さんと亀蔵さんを足して2で割った感じでしょうか
いや2人を掛け合わせたような感じと言った方が良いかな
鶴蔵。菊蔵と並んで「三蔵法師」なんて言われた時期もあったようです
お三方とも台詞覚えの遅い方々でそれが一種、役者としての愛嬌にもなり、そう言われていたようですよ
ファンにも愛され、楽屋内でも愛された役者さんだったと思っています

国侍のほかには、熊谷陣屋の梶原、陣門の平山、蝙蝠安、河内山の北村大膳
などなど、なんとも言えない味わいがありました

幾分、上目つかいでしゃべる、あの台詞廻しが耳に残ります

お酒が大好きでそれがまさに命取りになってしました

投稿: うかれ坊主 | 2013年6月26日 (水) 10時53分

うかれ坊主様
先代市蔵さんは不慮の事故で亡くなられたんですね。当代も亀蔵さんもどんなにかショックだったでしょう。重要な脇役である貴重な役者さんの不慮の死は、主役級の方と同じくらい、あるいはそれ以上に歌舞伎界にとって惜しまれることですね。

三蔵法師というニックネームは面白いですね。お三方が愛されていたことが感じられます。

投稿: SwingingFujisan | 2013年6月26日 (水) 13時54分

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