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2013年7月 6日 (土)

シネマ歌舞伎クラシックで初見「二人椀久」「年増」

72日 シネマ歌舞伎クラシック「二人椀久」「年増」(東劇)
13070601cinemakabuki 「二人椀久」は平成99月、「年増」は昭和594月、ともに歌舞伎座での上演である。
当時の撮影素材をデジタル化したものであるから、通常のシネマ歌舞伎に比べて画質等劣るのは当然であるが、長唄の音量が大きくてびっくりした。そのおかげで、歌詞が比較的よくわかり、踊り手の動きの意味がわかって面白かった。
舞台中央からセリ上がってくる雀右衛門さんがあまりに美しく息を呑んだ。雀右衛門さんは、私が歌舞伎を見出した頃にはもうセリフもほとんど入らず落胆させられることが多かったが、それでも「野崎村」お染や「河庄」小春の風情の見事さは今でも覚えている。
しかし椀久の松山では、私は雀右衛門さんの体つきにやや男性を感じてしまった。とくに後姿を見せたときに、男性が女性を演じているという印象をもった。だからといって、雀右衛門さんの松山が悪いとは思わず、むしろそこを納得しつつ見た松山太夫は美しく、情が感じられた。
上演記録を見ると、富十郎・雀右衛門の「二人椀久」は、この平成99月の後、1012月南座、126月博多座、同年9月歌舞伎座で終わっており(富十郎さんは183月に菊之助さんを相手に踊っている)、2人の全盛期と言えるのかどうかはわからない。それでも、いつもたいてい寝てしまうこの演目を面白く見ることができた。
「年増」は芝翫さん。むか~し、歌舞伎を見ていた頃、女形のトップは歌右衛門さんだったが、子ども(と言ってもそんな幼くはない)であった私には美しいよりは怖い感じがして、若い芝翫さん(当時は福助)がきれいに見えたものであった。昭和59年の芝翫さんはその印象を甦らせてくれた。セリフが少し入るので、もうこの世にいない芝翫さんのあのやわらかい声が聞けて、とても懐かしかった。
椀久もだが、とくにこの年増を見ると、日本舞踊は激しく身体を使うものだということが改めてよくわかる。
<上映時間>「二人椀久」34分、「年増」22

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