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2013年7月22日 (月)

心底楽しめた澤瀉屋の巡業②:寿猿さんにぐっときた口上

721日 松竹大歌舞伎巡業東コース(北とぴあ)
この公演は四代目猿之助襲名披露公演でもあるから、口上を楽しみにしていた。
祝幕は昨年演舞場で見たのとは違い、「四代目猿之助丈江」と1人の名前のみ(そりゃそうか)。祝幕をこんな近くで見たのは初めてだ(演舞場では席が遠かったから)。幕が開くと、おもだかの花が描かれた襖の前に、上手から右近、寿猿、笑三郎、門之助、梅玉、猿之助、猿弥、弘太郎、春猿、笑也と並んでいる。女形の拵えをしているのは門之助さん、笑三郎さん、春猿さん。春猿さんと笑三郎さんは浅葱色の裃で、梅玉さんは鼠小紋(?)。その他の人は團十郎茶。
梅玉:公演来場のお礼に続き、ここに控える市川亀治郎さんは昨年6月演舞場にて一門にとって大きな名前である猿之助を襲名した。各地で披露した後巡業でも披露している。初代以来、進取の気象に富む家柄である。二代目は新歌舞伎を問い入れ、三代目はご存知のようにスーパー歌舞伎を作り古典の発掘にも力を注いだ。四代目は子供の頃より才能豊かなことは知っていたが、一緒になることはなかった。三代目との共演があっても亀治郎さんとはなかった。今年3月名古屋で初めて競演した。次代の歌舞伎のリーダーとなって新しい風を吹き込んでくれるだろう。精進のうえ、代々以上の役者になられるよう。
門之助:四代目猿之助さん初お目見え、初舞台から共演している。書画骨董の趣味を持ち、先日放送された「何でも鑑定団」では高額が出た。その壺より羨ましいのはお客様を喜ばせるツボである。
笑三郎:千穐楽まで本興行が盛況でありますように。
寿猿:故猿翁・段四郎師匠の門弟として、現猿翁が團子から、段四郎が亀治郎から襲名した公演に出ている。あれから50年、この席に列座できるのは誠に嬉しい。(感無量といった感じで力強く述べられた寿猿さんの口上は短いながら澤瀉屋に対する思いが溢れていて、ぐっと胸にくるものがあった)。
右近:幼少のみぎりより一緒の亀治郎さんが四代目として襲名。一門、心を一つにして澤瀉屋のために力を尽くす。
笑也:澤瀉屋を末永くご贔屓お引き立てよろしく。
春猿:おめでたい席に列座できることはありがたく、芸道に精進する。
弘太郎:めでたい口上の席に先輩方と列座できるのはありがたい。
猿弥:澤瀉屋にとり新しき門出の舞台に出られるのはありがたい。
猿之助:長年名乗ってきた亀治郎を改め四代目猿之助を襲名した。ご当地にてご披露申し上げる。福山雅治さんより祝い幕を頂戴した。曾祖父、祖父、伯父、自分4人の隈取が重ねられたユニークな祝い幕である。先祖代々が命をかけて継いできた名前に新しい命を吹き込むのが襲名だと思う。精進する。
梅玉:市川猿之助さんはもとより、澤瀉屋をお引き立てくださるとともに歌舞伎をご愛顧くださりますよう、隅から隅までずい~と御願いあげ奉りまする。

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