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2013年8月30日 (金)

見ごたえあって面白い「大妖怪展」はあと2日

828日 大妖怪展――鬼と妖怪そしてゲゲゲ(三井記念美術館)
見たいと思いつつなかなか機会がなかったが、やっと駆け込みで行くことができた。行ってよかった!!
まずは展示室12「浮世絵の妖怪」から。
国芳、芳年がいっぱい。国芳展でも見た「相馬の古内裏」は前期の展示で後期は「源頼光公館土蜘作妖怪図」になっていたが、これも国芳展で見ており、記憶を新たにした。「竹沢藤次 独楽の化け物」(国芳)は初めてかも。累の場面が描かれているそうだが、わからなかった。
妖怪・鬼系は歌舞伎の演目にあるものが多いから嬉しい。
「葛のきつね童子にわかるるの図」(芳年)は障子に映る葛の葉の顔が狐なのが悲しい。「五拾三次の内 猫の怪」(芳藤)は国芳の弟子らしく、複数の猫で1匹の猫の顔を表したもの。「老婆鬼腕を持去る図」(芳年)では、去年見た松緑さんの「茨木」を、展示室4の「道成寺絵巻」では玉三郎さんの「日高川」を思い出した。
展示室3妖怪フィギュア。「外道を調伏する安倍晴明」の模型である。展示室4に展示されている「泣不動縁起」の図を模型にしていて、フィギュアとはいえ絵で見るだけではないリアル感がある。妖怪たちの表情がなんともかわいい。
展示室4「鬼と妖怪」で、「鬼神(荒ぶる神の擬人化)」、「天狗と山姥(冥界の魔物)」、「怨霊と幽霊(人間の鬼神化、妖怪化)」、「動物の妖怪(動物の擬人化、妖怪化)」、「器物の妖怪(器物の擬人化、妖怪化)」「百鬼夜行」とさまざまな妖怪たちがいる。さらには室町時代、桃山時代の能面も展示されており、興味深い。
展示室5「近世・近代の妖怪」で、「化物尽絵巻」は妖怪図鑑みたいなもの。また「妖怪双六」(芳員)とか明治時代の「しん板 かはりうつしゑ」などという遊び心も楽しい。
展示室6「近世・近代の妖怪研究」のパネル展示。時間がなかったので流した。
展示室7はいよいよ水木しげるワールド、「現代の妖怪画」。ゲゲゲの原画が25点、たっぷり楽しめる。どの絵もていねいに細かく描かれており、とてもきれい。「がしゃどくろ」は一目で国芳の「相馬の古内裏」をもとにしたものをわかる。「花子さん」、「口裂け女」といった都市伝説の妖怪もいる。そういえば、トイレは子供の頃、こわい場所だったなあ。私が好きなのは「妖怪たちのお祭り」と「鳥取境港でくつろぐ鬼太郎ファミリー」。前者は「♪夜は墓場で運動会♪」と思わず口ずさみたくなるような楽しさ(お祭りであって、運動会じゃないんだけどね)。後者は鬼太郎、目玉おやじ、猫娘、ねずみ男、児啼爺、砂かけ婆、一反木綿、塗壁が、まさにくつろいでいる。娘と行った境港の思い出が甦るのである。「鬼太郎の行水」も可愛らしくていい。
1
時間程度で見られるものと踏んで行ったら、とんでもない。点数は100点に満たないと思うが、1時間半でも足りないくらい。どの作品も状態がよく見応えがあった。91日までと、あと2日しかないが、関心とお時間のある方はぜひ。

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