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2013年9月10日 (火)

日本人だから、日本人なのに…「和様の書」

94日 和様の書(東京国立博物館)→ルーヴル美術館展(東京都美術館)
「和様の書」展は8日までだったので、又駆け込み。
まず、和様の書とは何か。日本の文字のはじめは中国からもたらされた漢字であるし、当然ながら書も中国風だった。やがて、日本の文化の中で独自に発展していったのが和様の書である。ということだそうです(私には和様も中国風も区別がつかない…)。
展示は第1章「書の鑑賞」、第2章「仮名の成立と三跡」、第3章「信仰と書」、第4章「高野切と古筆」、第5章「世尊寺流と和様の展開」で構成されていた。
いわゆる「書」ばかりでなく、文字のあしらわれた工芸品や能装束なども展示されていて、それらは絵と文字を組み合わせたりして意匠が洒落ている。亡父が自己流ながら書をよくし、文字を様々に組み合わせたり分解したりして意味ある文字を作り、また数字絵を得意とするなどシャレた遊び心たっぷりの人だったので、こういうものを見ると、亡父を思い出すし、見せてあげたかったなあと思う。また、父も紙へのこだわりを見せていたが、雲母(きら)模様の唐紙、継色紙といった紙の素晴らしさも堪能できた。
全展示数約150のうち半数以上が国宝・重文というすごさ。世界各地には紀元前からの美術品などがたくさん残っており、良い状態で保存されているものも多々あるが、美しく書かれた文字をこのように美しく残している日本という国を誇りに思うし、書を見ると日本人でよかったと思う。とはいえ、情けないことに私には読める文字はほとんどないし、したがって歴史上の人物の手紙とか見ても何が書いてあるかわからない。読もうとしても疲れるだけである。いやあ、日本人として情けない、とほんと悲しくなったわ(父の毛筆の日記さえ、読めないのよ)。
しかし、以前にも清盛の書を見て思ったことだが、歴史上の人物でしかない彼らが、実際の文字を見ると、血の通った1人の人間として身近に感じられるから不思議だ。信長、秀吉、家康の中では家康の書が一番好き。三跡では藤原佐里の文字が気に入った。藤原俊成の書では、国立劇場で見た歌舞伎を思い出した。「一谷嫩軍記」の通し。序幕堀川御所の場で、俊成の娘が父の使いとして義経の前に現れ、実は忠度の作った歌を、俊成編纂の勅撰集に入れていいかどうかを尋ねる、義経の岳父と俊成の娘の間に一悶着あるという場面である。
大変充実した展示だったので、非常に疲れた。
それなのに、その後、ルーヴル展をはしご。なぜそんな無茶をしたかと言うと、友人に付き合ったためである。ルーヴル展はもう一度行きたいと思っていたので、つい付き合ってしまった。行動は単独に限ると決めているのだが、時にはこういうこともある。そんなわけで思い切り疲れたけれど、ルーヴル展ではあの美しいギャビーのディアナに再会し、たっぷり眺めさせてもらったから、いいか。

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