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2013年9月 5日 (木)

若手の真摯な取組みで面白く見られた「新薄雪物語」:九月花形歌舞伎昼の部

93日 九月花形歌舞伎昼の部(歌舞伎座)
「新薄雪物語」
5
年前の6月にやはり通しで見たことがある。この時は、薄雪:芝雀、籬:福助、左衛門:錦之助、妻平:染五郎、大膳&民部:富十郎、幸崎伊賀守夫婦:吉右衛門・魁春、園部兵衛夫婦:幸四郎・芝翫というそうそうたる配役。それを若手だけで演じる、とくに幸崎伊賀守、園部兵衛はどうなんだろうという懸念がなくもなかった。
ところが、そんな懸念はどこへやら。「花見」は花形ゆえの美しさ、燃え上がる恋心の激しさがじかに伝わるし、「詮議」には緊張感があったし、親心がぶつかり合う「広間・合腹」はとても面白かった。
「花見」の薄雪・梅枝クンには姫君としての古風な品格が備わっており、可憐で美しい。籬の七之助さんは化粧のせいか勘三郎さんに似ていた。落ち着いた雰囲気を醸す一方で、薄雪をけしかけたり恋仲である妻平の愛之助さんとウキウキ気心知れたやりとりを交わすのがユーモラスで楽しい(ただし、姫と左衛門の恋模様は今一つノリが薄い)。
亀三郎さんの団九郎は出番は短いながら、存在感を示していた。悪役・秋月大膳の海老蔵さんとの絡みは嬉しい。亀三郎さんは声がいいからか、セリフが自然に耳に入ってきて、悪役ながら潔さが心地よい。逆に海老ちゃんの大膳、意外と薄っぺらな感じがした。
薄雪姫の奥女中は立役の役者さんたちが扮しており、笑わされるのだが、やや太いながらちゃんと女形としての声を出していたのには感心した。
大膳配下の渋川藤馬(新蔵)奴たちと妻平の立ち回りは色々な技が組み込まれていて面白かった。まだ息が合わない部分が時々みられたが、屋台下からの大ジャンプ、傘に身を隠した奴たちの上をジャンプする返り越し、ラストのいもむしの引っこみなど、身体能力の高い奴さんたちの見事な技を堪能した。彼らをあしらう愛之助さんも美しくカッコいい。
「詮議」では大膳の時と違って海老蔵さんの葛城民部がいい(悪役と情のある二枚目捌き役は、先代萩の仁木弾正・細川勝元2役に通じる)。大膳の悪事を見抜いたり、温情を見せたり、私は大膳の海老蔵さんよりも好きだ。亀蔵さんの秋月大学も、らしくてよかった。
詮議というのは、まあ色々あって(その間の事情は省略)、左衛門と薄雪に謀反の疑いがかけられたことについて。2人は互いに、相手の家に預けられることになる。
松緑さんの老け役はとても似合っている。吉弥さんとの夫婦役にも違和感がない。吉弥さんが、若い2人の理解者として大きなあたたかさを見せていた。
「広間・合腹」は、筋を知っていてもはらはらしたりうるうるしたり。
染五郎さんの兵衛は若さは否めないながら、父親としての大きなものを感じさせて安心していられた(吉右衛門さんの大きさに通じるものがある)。男っぽくてかっこいいし。菊之助さんの梅の方はここで初めて登場する。染五郎さんともども勘九郎さんの両親役としては若いが、梅枝クンの親としては違和感はほとんどない。

籬が、薄雪は左衛門のことばかり思っていて可哀想だと梅の方に報告すると、梅の方が自分が薄雪の心を慰めると言って、籬に薄雪を連れてこさせる。この時、籬に手を引かれて出てきた梅枝・薄雪のなんという可憐なこと。哀しさ、切なさ、寂しさ、恋しさ、左衛門を思うあらゆる感情が表れていた。薄雪を可愛い我が子として心を砕く兵衛と梅の方の親心にもかかわらず、ただただ左衛門会いたさで、周りが全然見えていない、困った我儘娘の薄雪姫。心を鬼にして叱りつけ、姫を逃がそうとする2人。若さゆえに自分の恋心しか見えていない姫の様子は哀れで、そんな我儘言うならもう親でも嫁でもないと突き放されると「落ちるから嫁と言って」と泣くのがかわいい。ついに落ち延びる決意をした姫との別れ際、「娘、無事でいやれよ」と絞り出すように声をかける染五郎さんの兵衛に、薄雪への愛情、死の覚悟が窺えた。姫は籬と妻平に付き添われて、後ろ髪を引かれつつ落ちて行く。
園部の屋敷へ、幸崎伊賀守がやってくる。その前に使者が、刀をもってきて、これは左衛門の首を打った刀であり、この同じ刀で薄雪の首を打つようにと告げる。梅の方は、自分たちは薄雪を逃がしたのに、伊賀守は我が息子の首を打ったのかと恨み言を言う。しかし、血糊のついた刀を見つめた兵衛は、伊賀守に会うため着替えてくるから、その間お前が相手をしろ、決して恨みがましい子とは言うな、夫に恥辱を与えるな、と梅の方に釘を刺して引っこむ。この時の兵衛の決意にうるうるきた。
首桶を抱いて花道から、ゆっくり一歩一歩踏みしめながら時によろめきそうになって園部屋敷へ歩を進める幸崎伊賀守。松緑さんには、蔭腹を切った者の苦しさか、一段と老いが感じられた。足に力が入らないため、草履がなかなか脱げず、座敷に上がってから無理やり脱ぐ。その気魄はものすごい。
そこへ、門外から声をかける者がいる。頬被りした左衛門である。子の声を聞きつけ、飛び出そうとする母親を止める伊賀守。「左衛門は自分が手をかけ、首はこの中にある。生きているなら狐か狸、幽霊だ」。そして外の左衛門を大声で叱りつけると(親の愛には泣ける)、左衛門は泣く泣くその場を立ち去るのであった。
勘九郎さんの左衛門は全体に、意外と仕どころのないような感じで、というか、梅枝クンとのバランス的にイマイチな気がした。
さて、自分も首桶を抱えて再び現れた兵衛はすでに蔭腹を切っており、2人の父親は同じことを考えていて、首桶には両方とも願書が入っていたことがわかり、有名な3人笑いとなる。菊之助さんの必死の泣き笑い(何度も笑おうとして引きつり、やっと笑う)、染五郎さんの痛みをこらえての高笑い、それを見ている松緑さんの穏やかな顔と苦しい息での笑い。親というのはありがたい。この場に、幸崎伊賀守の妻だけいないのことで何か落ち着かない気持ちになったが、3人笑いの後駆けつけてきたのでほっとした。と同時に、吉弥さんの存在の大きさを知った。

この芝居は、「花見」は立役の奥女中とか、遠眼鏡で左衛門かと見えた男がとんでもないおかめ顔の侍だったり、笑う場面がけっこうある。しかし「広間・合腹」で不可解な笑いが何度も起きたのはどういうことか。たとえば、園部邸の門外から声をかけた左衛門のことを幸崎が狐か狸か云々と言う場面(松緑さんがそれこそしぼりだすように必死で止めているのに)、首桶を抱えた兵衛が姿を現した時、「首を見せろ」「そっちから先に」と幸崎と兵衛が互いにやり合い「しからば一緒に」と染五郎さんが言った時等々。2つの首桶に願書が入っていた時と、松緑さんが蔭腹を見せた時には、笑いのようなどよめきが起きた。反応がいいと言えばいいのかな。
「吉原雀」
踊りそのものはよくわからないのだけど、七之助さんがすご~くよくて、七之助さんばっかり見てしまった。昼の部の勘九郎さんは、私の目にはやや存在感が薄かった(ちゃんと、見てください、って怒られそう)。
<上演時間>「花見」78分(11001218)、幕間30分、「詮議」48分(12481336)、幕間10分、「広間・合腹」78分(13461504)、幕間10分、「吉原雀」23分(15141537

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歌舞伎ミーハー観劇記」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。
歌舞伎座の昼、評判がいいようですね。私は後半の観劇です。
昨日、演舞場の夜、見てきました。Fujisanさんはこれからですか。「不知火検校」私は初見です。1977年にも上演(その配役実に感慨深いです。)しているようですが、残念ながら未見です。突っ込みどころは多いのですが、なかなか面白く見ました。幸四郎、新作が上手い長所がでていたと思います。最後のセリフが幸四郎独特の詠嘆調なのは相変わらずですが。その他の配役、皆良くやっているのですが、少し小粒かなとも。この芝居の骨格が、あくまでも先代中村屋の座頭芸を見せる作劇のせいかもしれません。そういえば、18代目はなぜか上演の機会がありませんでしたが、いずれ自分が上演するつもりで、他の役者さんが上演するのを封印していたのかもしれません。家の芸といわれる作品にはよくありますから。
 で、亀鶴が、決して主役と張り合う役ではないのですが、上手いなあと、いわば自分の努力で役を膨らませている上手さを感じました。この人も、愛之助のようにブレークしませんかね。話はずれますが、あのテレビドラマ(残念ながら見てないのです)で愛之助で知名度大幅アップのようですね。当方、来年の浅草、チケット取りにくくなることが心配です。

投稿: レオン・パパ | 2013年9月 8日 (日) 09時32分

レオン・パパ様
おはようございます。コメントありがとうございます。
昨日はレオン・パパ様とニアミス、と言ってもレオン・パパ様は演舞場、私は歌舞伎座でしたので、少々距離はありましたが。
「不知火検校」はレオン・パパ様もご初見でしたか。77年の配役、俳優協会のデータベースで見てみました。錚々たる顔ぶれですね。私のツボは、今回壱太郎さんが演じている役をなんとあの延寿太夫さんがやっていらしたこと。
そして、亀鶴さんの役を吉弥(坂東)さんがやっていらしたんですね。吉弥さんは、前にもどこかで書いたかと思いますが、菊五郎夫妻が結ばれるきっかけとなった大河「源義経」で、薩摩守忠度役、すっごくステキで大好きでした。残念ながら吉弥さんの歌舞伎は見たことがないのですが、後に弥十郎さんのお兄さんであることを知り、びっくりしました。お孫さんの小吉クンには大いに期待しています。
話が横道に逸れました。
亀鶴さん、その実力を認める人も多いのですから、もっともっと活躍してほしいですね。ブレークするきっかけがあるといいのですが。国立の「歌舞伎のみかた」にも再登場していただきたいものです。
半沢は私もドラマとしては見ていませんが、あちこちでおねえ言葉のシーンは見かけます。歌舞伎座では昼夜とも充実していますよ。あのギャップがいいんでしょうね。
そうか、浅草のことまで考えていませんでした。確かにチケット争奪戦が厳しくなりそうですね…。

「不知火検校」はかなり後半になってからの観劇予定です。

投稿: SwingingFujisan | 2013年9月 8日 (日) 11時09分

割込させてもらいます
SwingingFujisanさんが吉弥さんとすれ違いとは意外でした。
萬屋錦之介さんの公演でうまい役者さんだと思ったのが最初だったように思います
上方のお芝居もできて、藤十郎さんとも共演していましたので、急死は痛恨事でした
器用な役者さんで、「野田版鼠小僧」の初演の時の「辻番人與惣兵衛」役なんてとにかく面白かったですよ~
弥十郎さんとは腹違いの兄弟のはずです

そう言う意味で亀鶴さんも器用な役者さんで
玄人好みのいい役者さんですよね
何回か寄せてもらっていますが、わたしもファンです
10月は愛之助の團七に、一寸徳兵衛ですからもう立派なものです
きっとブレイクすると思います
富十郎さんも甥っ子なのにつれなくしたようで、もったいないことしました
鷹之資の後見に相応しかったのに・・・

投稿: うかれ坊主 | 2013年9月 8日 (日) 18時07分

うかれ坊主様
こんばんは。
そうなんですよ、吉弥さんをナマで見ていないのがとても心残りなんです(赤胴鈴之助の松助さんは「児雷也」でかろうじて拝見しましたが、お顔や全体像がよくわかる役ではなくて…)。
「野田版鼠小僧」はシネマ歌舞伎で見たのですが、初めてのシネマ歌舞伎の迫力に圧倒されて、吉弥さんには気づきませんでした。10月に再上映されるようなので、時間が取れれば今度はちゃんと意識して見たいと思います。

亀鶴さんは色々ご苦労されてきているし、ファンも多いと思うので、絶対ブレイクしてほしいですね。10月の松竹座にはぜひ行きたいところなんですが…。富十郎さんは秀吉になっちゃったのかもしれません。

投稿: SwingingFujisan | 2013年9月 8日 (日) 23時39分

「富十郎秀吉説」・・・なかなか良い喩ですね
(思わず笑ってしまいました)

再演の「辻番人與惣兵衛」役はカクスコにいた井之上さんでしたね
あれも流石という演技でしたが、想定内といえば想定内で、
吉弥さんの時はそれを超えていた気が致します

まぁ舞台は「観た者勝ち」というところがあって
(その意味で私はいま、観るに観られない口惜しい気持がありますよ)
また、長く、多く、観たものが羨ましがれるところが「観劇」の世界にはありますね
逆に「昔は良かった」ばっかりだと「菊吉爺」と陰口をたたかれることになるのでしょうが・・・(気をつけないといけない歳になってきたかもしれません・・・)

松助さんも口跡が良くって松鶴時代から注目しておりました
松助襲名の時の、五郎蔵なんかさっそうとして良かったですし、後年は魚屋宗五郎の父親役も器用にこなして、これからでしたのに、残念でした(これって既に「◆◎爺化」してますかね・・・)

投稿: うかれ坊主 | 2013年9月 9日 (月) 20時20分

うかれ坊主様
こんばんは。
秀吉のこと、おわかりくださってありがとうございますsmile
吉弥さんと言えば今では美吉屋ですが、大和屋の吉弥さんの名も忘れてほしくないですね。いずれ小吉クンが継ぐのかしら。
松助さんは、早すぎましたよねえ。残念でなりません。

「観た者勝ち」は、お芝居ファンとしてはお互いさまですよね。私も将来「○○の初舞台を見た」、「あの舞台、何度もリピートした」と自慢するつもりです(確信犯)。今だってすでにそういうところありますしcoldsweats01 来月の團子・金太郎も自慢したいですわ~。
菊吉爺さま方、きっと陰口の陰で羨ましがられているんだと思います。私も、色々な名優の生の舞台を見逃した時間は取り返しがつかない大きなものだと悔やみ、ご覧になった方々が羨ましいですもの。
うかれ坊主様の今のお気持ち、お察しいたします。

投稿: SwingingFujisan | 2013年9月 9日 (月) 22時29分

今晩は。いつも、うかれ坊主さんがコメントを被せていただけるので、たまには私も見習って。「菊吉爺」この言葉、明治の「団菊爺」をパロディった言葉なのです。私の昔からの観劇仲間とは、若い時に、いずれ「歌勘爺(梅松爺)?」に、なるよなと面白く言い合っていたのは思い出します。実際、そうなってみると優越感よりも、自分の年齢を感ずる寂しさがあり、独特の感慨があります。今の若い観客の方は、ともかく、播磨屋、松嶋屋の時代物、音羽屋の世話物、玉三郎の女形諸役、そして、元気に復帰すれば三津五郎の舞踊を、生で見て、いいなと思えば、昔の役者がどうのこうのと言う人達を適当にあしらえばいいのです。現在の歌舞伎の水準は過去のどの時代と比べても決して遜色はなく、今の歌舞伎を見る喜びを実感してほしい(実は私がそうなのです)と思います。
(ちょっと大上段に振りかぶり過ぎたコメントで失礼します。)

投稿: レオン・パパ | 2013年9月10日 (火) 21時00分

レオン・パパ様
こんばんは。貴重なご意見ありがとうございます。
昔の名優のお芝居はどう逆立ちしたってもうナマでは見られないのですから、ご覧になった方には太刀打ちできません。おっしゃるように、今の歌舞伎にも素晴らしいものはたくさんあるわけで、観劇歴の浅い私にして既に時々「あの時の誰々はよかった」と言っていると思います(○○婆というほどではありませんが)。
○○爺も○○婆も言いたいことを言って、若い方はそれを聞き流して、の繰り返しで歌舞伎ファンは代替わりしていくのかもしれませんね。
私は、何年歌舞伎を見ても、型とか決まりとはよくわからず、感覚でしか見ることができません。心に訴えかけてくる芝居が私にとっては「いい芝居」なのですが、そういう芝居は私がわからないだけで、型や決まりもきちんとしているのかもしれませんね。

投稿: SwingingFujisan | 2013年9月11日 (水) 00時26分

「被せ」のうかれ坊主です

「回顧趣味」に走ってしまいますので、
すでにわたしも「爺状態」ですが

私は2000年頃が最盛期だったのではと思うことがあります

すなわち
吉・仁の「二衛門」の時代物・・・東西名人巧者
菊の世話物 團の荒事 ・・・「團菊」の存在感
三津・勘九郎(当時)の舞踊の醍醐味
そして破格の3人の「天才」 玉三郎・猿之助(先代)・幸四郎
新派から映画までに及ぶ「女形」玉三郎の美
スーパーカブキと古典の見直しをした猿之助の理想
歌舞伎の枠を超えた演劇人としての幸四郎の知性

こうした役者が群雄割拠していた凄い時代だったのではないかと・・・
(ここに辰之助が居れば、とんでもないことになっていたでしょう)

繰り返しますが、2000年頃が、いわゆる「第3世代勢揃いの最盛期」だったと思うわけです
三津・勘九郎(当時)はむしろ第4世代のトップランナーでしたが
実力が卓越していて、1つ前の世代と伍して互角に活躍していたと言えましょう

もちろん、レオン・パパ様の言うように、
團勘亡き現時点でも高い水準を誇っているの思いますし、
今後、益々円熟の境地に入っていくと信じております
若い方には、若い役者さんもいいけど、大きな完成された藝にも堪能して欲しいですね

ここからは「爺」を脱して、期待をこめてコメントを

この高い現水準を衰退させてはいけません
その意味でこれからは、三津五郎を先頭に時蔵・芝雀・又五郎・新歌右衛門・橋之助・翫雀・扇雀の第4世代がもっともっと頑張ってもらわないといけません
いきなり、染五郎や海老蔵らの第5世代が中心となっては、彼らの為にもならず、1世代上がその存在感をしっかりと見せて欲しいと願っております

最後に
お芝居は、
皆それぞれが自分の大切な思い出を大事にしながら、
新旧選り好みなしで、先入観なしで、
観ていければ良いのではと思っています
そして意見(見解)が違うのがまた面白いのでは

投稿: うかれ坊主 | 2013年9月12日 (木) 00時16分

うかれ坊主様
「被せ」(*^-^)コメントありがとうございます。
うかれ坊主様がおっしゃる2000年はたしかにすごい顔ぶれが勢揃いしていたのですね。その中で猿之助さん(現・猿翁)はほとんど舞台に立てず、勘九郎さん(当時)、團十郎さんは世を去り、寂しいですね。また三津五郎さんも病気療養中で心配ですし。吉右衛門さん、仁左衛門さんは働き過ぎなような気がします。
辰之助さんは、本当に残念!! 

第4世代の活躍を望むのは私も同じです。今、この世代で座頭として客を呼べる役者がいるかというと、疑問符がつくと思っています。芝居のうまさとは別に華とか、知名度がそのあとの世代に比べてやや落ちるのでしょうか(三津五郎さん、橋之助さんはテレビドラマなどにも出ていますから、一般的な知名度はあるでしょうが。ちなみに、最近、橋之助さんは「不思議発見」によく出ているような…)。前の世代と後の世代に挟まれて埋没してはいけない、この世代がまずは今後の歌舞伎を担うのだから、と強く思います。

お芝居を見るのに先入観をもたないで見られれば一番いいと私も常々考えておりますが、やはりどうしても以前に見た舞台と比較してしまいます。それはもう仕方ないので、比較しながらもいいものはいいと感動できれば、と思います。
時々、自分の感想は間違っているんじゃないかと落ち込むこともありますが、十人十色、それでいいんですよね。

投稿: SwingingFujisan | 2013年9月12日 (木) 12時15分

おはようございます。
昨日、大雨の中、演舞場の昼の部行ってきました。帰る時間には雨が上がっていましたが。
演舞場、香華のときにも思ったのですが、今の歌舞伎座の喧騒に比べると、空席もそこそこあり、ゆったりとした雰囲気で悪くありません。今の歌舞伎座の雰囲気、ゆっくり酒でも飲んで歌舞伎を見たい私としてはかなり苦手です。
Fujisanさん昼の部パスでしたね。東京の大劇場の歌舞伎公演のパス、8月の歌舞伎座の一部公演も含め久しぶりではないですか。歌舞伎座さよなら公演頃のあの熱意は今いずこですか。

今回の演目建て常套的と言えばそうなのですが、安心して見ていられます。
良いものは、「御浜御殿」のかん雀、この優、家柄、実力といい、もっと重用されてもいいと思います。この優、人柄の良い役をすると抜群です。逆のとぼけた悪役ですが、夜の馬盗人も悪くはなかったです。

幸四郎の河内山、何度も見ていますが、播磨屋、松嶋屋に比べて、別種の高水準の演技と思います。今回、気になったのは、だんだん油っけが抜け、さらさらとした感覚が強くなってきたことです。もっとも、音羽屋も播磨屋も、最近の黙阿弥狂言、同様なので、皆さん、ご年齢の故なのかもしれません。

ところで、播磨屋を賞賛し、高麗屋をけなす、自称「歌舞伎通」(私もかなりその傾向があります・・・)が多いのですが、すぐ前のコメントで、うかれ坊主さんが、幸四郎の存在意義に触れておられたのは、なかなかのことと感じ入りました。

投稿: レオン・パパ | 2013年9月16日 (月) 09時37分

レオン・パパ様
大雨の中のご観劇、お疲れ様でした。
演舞場は相当、座席に余裕があるようですね。私も今の歌舞伎座はちょっと混みすぎていて疲れるので、きっと演舞場は落ち着くかと思います。でもあんまり空席が目立っても寂しいですよね。今月の歌舞伎座は連日完売ですが、今のように高い料金ではなく、少し下げて空席を減らせばいいのにと、常々考えています。

耳の痛いご指摘ですが、8月、9月と一息ついてしまいました。老後の経済的不安と心身の老化によるものでしょうか。

翫雀さんはキャラクターが他とはあまりかぶらない得難い役者さんですよね。女形で演じた三津五郎さんとの「お江戸みやげ」もよかったし。翫雀さんの富森は2006年国立で見たことがあります。綱豊は梅玉さんで、とても感動したものです。でも、今回はパスです。

幸四郎さんは「野ばら咲く路」の頃から素敵だと思っていたのですが、歌舞伎を見るようになってから少し変わってきてしまいました。感覚的に妙に生々しいような…。どうしてでしょうね。知性とか含めて自分の中では上位にいた人が歌舞伎を見ることによって近い存在になった、そのギャップについていけないのかもしれません。また歌舞伎ではベクトルが内を向いているように感じられて…。そこが幸四郎さんのいいところなのかもしれないし、まあ偏見と言えば偏見なんですけれど。
「不知火検校」は楽しみにしています。

投稿: SwingingFujisan | 2013年9月16日 (月) 17時51分

こんにちは。
昨日、漸く歌舞伎座の昼、見てきました。若手にしては、基本を守りこの狂言の面白さが出ていたとは思いますが、やはり、もう少し、実年齢が高い俳優がやる芝居なのでしょう。ただ、今の50代前半、40代後半の俳優では客を呼べるひとがあまりいないので、松竹としても出せないのでしょう。この芝居、とにかく大幹部の役の割り振り(調整)が難しいので、松竹としてもなかなか出せないのです。
今回の中では菊之助がぴか一でしょうか。音羽屋系の役者は、母性の表現に長じているせいでしょうか(政岡もよかったですから)。染五郎、と勘九郎、ニンからいけば本来は逆の配役の方が望ましかも。とは言え、今回、染五郎が座頭格なので、園部兵衛は譲れないのでしょう。あと、愛之助、やっぱりいいですね。本来、御曹司ではない人が、この座組みで、これだけの役を振られるのは大したものです。今、ブレークしていますから、松竹も座頭格で、東京でも興行を打つかもしれませんね。それから、吉弥、このひとだけが、実をいうと良い意味で色合いが異なります。この人ぐらいの経験をつむと、歌舞伎をどのように演ずるのが観客を安心させられるか、良く知っているからでしょう。関西出自の人は、本当に腕が立ちますね。
追いだしの、「吉原雀」勘九郎のすっきりした踊りが結構でした。

投稿: レオン・パパ | 2013年9月22日 (日) 13時25分

レオン・パパ様
コメントありがとうございます。
菊之助ぴか一、染五郎・勘九郎、愛之助、吉弥さんの件、すべてまったく同感です。
菊之助さんは今から大きな役をどんどんこなして、将来どんな素晴らしい役者になるのかしらと楽しみです。私が見られるのはせいぜいあと10年というところでしょうが…。
勘九郎さんはちょっとワリを食った感じがありましたね。染五郎さんが園部なら、あの役は無理に勘九郎さんにしないで他の若手でもよかったんじゃないかなと思いました。
愛之助さんと吉弥さんはABKAIでも主役以上に歌舞伎の味を濃く出していて、この2人がいたからこそ、なんとかあの芝居が形をなしていたと感じたほどです。その2人が歌舞伎座でも持ち味を生かし、またうまさを見せていて、いい舞台になりましたね。

前回2008年の公演は富十郎、芝翫、幸四郎、吉右衛門と行った大幹部が出演でしたが、やはり50代の役者さんにもう少し頑張ってもらわないといけませんね。

投稿: SwingingFujisan | 2013年9月22日 (日) 17時15分

昨日に続いてのコメントです。
「老後のためにチケット代を節約」とか「菊之助をみるのはあとせいぜい10年」とか、妙に弱気で寂しいコメントをされているので、ちょっと心配になりました。男性はともかく、女性の方々は、本当に元気な方々が多いので、すくなくとも20年くらいは大丈夫ですよ。もっとも、猿之助の熱い観劇記録や、詳細な美術館巡りの記事をみると、冗談だと思いあまり心配はしていないのですが。

 とは言え、私も、11月の明治座はパス(私には右近、獅童どちらも今一つです)ですし、来年の正月、演舞場まだ公表されていませんが、四座競演になるでしょうから、どれか節約するかもしれません。

 ところで、歌舞伎座の「陰陽師」みていて思ったのは、旧来の歌舞伎の新作らしい仕上がりで、物議をかもすようなインパクトがないのが物足りないと言えば物足りませんでした。18代目のように、現代演劇の旗手に新作を依頼し、歌舞伎座で上演する優が出てこないですかね。さしあたり、染五郎、菊之助、勘九郎、そして猿之助あたりにその役割を期待したいものです。

 おしまいに、猿之助いつ歌舞伎座に出るつもりでしょうか。猿翁に口上だけでもいいので、歌舞伎座の舞台に出てほしいと思います。

投稿: レオン・パパ | 2013年9月23日 (月) 09時13分

レオン・パパ様
おはようございます。
ありがとうございます。ご心配をおかけしてすみません。正直なところ、最近確かに弱気になってきています。まず気力がわかない――既に取ったチケット分は出かけますが、歌舞伎でさえ出かけるのが億劫になっている、でも見ればやっぱり芝居は面白いし楽しい。だけど、次のチケットを取ろうとするときに一呼吸置いてしまう――今までみたいに夢中になって取ろうとしなくなってきました。リピートも激減しましたし。精神的老化の始まりかな。

来年の正月公演、私も発表になる前からどれかパスするかもなんて考えています。国立ははずせないし、多分リピートもすると思いますが。ルテアトルだ、中村座だと、月の半分以上歌舞伎を見ていたあのエネルギーはどこへ行っちゃったんでしょうね。

「陰陽師」、確かにおとなしくまとまっていましたね。賛否両論の「愛陀姫」や物議をかもした「大江戸リビングデッド」は、18代目だからできたことなんでしょう。今それができるのは、染五郎さんかなと思います。
勘九郎さんにはまずコクーン歌舞伎で期待でしょうか。渋谷は嫌いだけど…。
猿之助さんは、自分のやりたいことしかやらないと広言しているので、どうなのかわかりません。歌舞伎座に出るのは少なくともこけら落し公演が終わってからでしょうが(さよなら公演にも出なかったのですから、それを貫きそう)、急に気が変わって来年出たりして。でも猿翁さんのためにも早く出てほしいですよね。
「ヴェニスの商人」を見て、猿之助さんと蜷川さんでまた歌舞伎をやってもらいたいと強く思いましたが(本人たちもやりたいような様子です)、蜷川さんは音羽屋との関係もあって歌舞伎座でやるのは難しいのかしら。「十二夜」の再演はもうないでしょうかねえ。
新作と言えば、来月松竹座の昼の部は新作だそうで、ぜひ見たいのですが、何しろ交通費が高い。高速バスも考えましたが、早朝到着してから10時半まで慣れぬ街でどうしていいかわからなくて…。迷いつつ結局は一歩踏み出せぬまま終わりそうです。はは、また気弱になってしまいました。

投稿: SwingingFujisan | 2013年9月23日 (月) 11時19分

ご無沙汰しております。

きっと今はちょっと休息、の時期なのでは。
私はもともと飽きっぽいので、歌舞伎観劇にもかなりの波があります。その波にまかせて、5日連続のこともあれば数ヶ月あくこともあり、何十年かがたちました。これからも同じだと思います。
どうぞご無理なく楽しまれますように。

今月は歌舞伎座、演舞場とも昼の部のみだったからつぎでした。

投稿: からつぎ | 2013年9月24日 (火) 09時18分

からつぎ様
おはようございます。あたたかいコメント、ありがとうございます。
そうですね、今は波の底に近いところにいるのかもしれません。
からつぎ様の波はすごいですねcoldsweats01 私も飽きっぽいので、こういう時期もあれば、また盛り上がる時もくる、と考えましょう。そもそも、今までが張り切り過ぎだったんでしょうね。無理なく楽しむ、そうですよね、そうします。
サッカーもすっかりご無沙汰、こちらも今は波の底です…。

投稿: SwingingFujisan | 2013年9月24日 (火) 10時34分

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