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2013年10月

2013年10月30日 (水)

五大陸五人男

な~んか妙に忙しくて、見た美術展のことも書けないし、なかなか世間との接触もできないでいるので、こんなニュース(→ココ)を今ごろ知った。歌舞伎美人にとっくに出ていたのにね。
15秒の動画は→ココ

年取ると、仕事が遅くなるんだね~。
忙しいのは単純にそういうことbearing 

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2013年10月29日 (火)

来年演舞場初春公演は「景清」

昨日届いた「ほうおう」、忙しくて今朝あけてみたら、演舞場の初春公演のお知らせが出ていた。HPにはまだ出ていなかったと思うし、他で発表になっていたかもしれないけれど気がつかなかった。
1月2日~26日、演目は「景清」の通し。
出演は海老蔵、獅童、芝雀、左團次の4人が今のところ発表になっている。
チケット発売日はゴールド会員が11月22日。ついでに浅草歌舞伎のゴールド発売日は11月17日。私はどちらもセーフ。

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2013年10月27日 (日)

「大和三銃士」千穐楽

1027日 「大和三銃士」千穐楽(新橋演舞場)
初日に見てあまりピンとこなかったので行くのがちょっと億劫だった(それにサブホームグラウンドのはずの演舞場なのに何となくアウェー気分だし…)けれど、まあ見てよかった。
1
幕目が初日よりずっと面白かった。
幕開けの立ち回り、セリと盆を使ったオープニングタイトルはかっこよくて、2度目にもかかわらずけっこうワクワクした。初日からあんな飛ばして大丈夫かしらと心配した立ち回りも最後までスピーディーで激しく、たっぷり楽しめた。
徳川方の「すべては家康さまのために」のスローガンを聞いた時、三銃士側の「1人はみんなのために、みんなは1人のために」との対比が私の中で浮き彫りになったのは2度目の故か。
初日あまり素敵に思えなかった獅童さん(花鶏織部)は今回は素敵だった。ただ、チラシで見るあの衣裳と化粧は私はあんまり好きでない。真琴さん(美苗)の死の場面では切々たる織部の思いに、客席けっこう泣いていたようだった。「なぜ待っていてくれなかった!!」というセリフの後だったと思うけど、女性の声で「よろずやっ」の大向こうがかかってビックリした。
初日に存在感が薄いような気がした藤井クン(蓬莱万十郎)は今回はしっかりその存在のアピールを受け止められた。
濱田クン(花輪嵐)は今回もよかった。千穐楽のせいなのか、楽屋落ち的なアドリブが多く、とくに濱田クンは「なで肩で顔が長い」ことを何度もいじられていた(おまけにほっぺに獅童さんと藤井クンのチュッを受けていた)。真面目な榎木さんでさえ、いじっていたから。濱田クンは自分でも顔の長さを自虐的ギャグにしていたけれど、こういうのって、初日はなかった。
太一クンのマイクを通した思いっきりがなり声はやっぱりうるさかったけれど、前回気になった「イ音」の「エ音」化は改善されたのか私自身の気分の問題か、全然何でもなかった。でも、達磨桃太郎のサル化が進んでいたような…。それにしても太一クンの身軽さ、動きの良さ、きれいさには感心する。
花鶏・蓬莱・花輪を三銃士、達磨をダルタニヤンとするなら、片桐且元(榎木孝明)は小早川秀秋といったところだろうか。この芝居では悪役的存在の且元ではあるが、時代の流れに乗って自分が見込んだ方についていくというのも1つの生き方であると肯定できるのは、榎木さんに対する私の贔屓目かもしれない。スローガンの違い、抜け目のない生き方と不器用な生き方、豊臣に殉じる者と生き延びて次の時代に彼らの生き様を伝える者、そういう対比が面白かった。
秀頼の松本慎也クンは今回も一番うまいと思った役者さんである。千姫の松山メアリさんは可愛らしく、淀君の高橋紀江さんはエキセントリックな感じがよかった。
今回は蝶紫さんもその存在をしっかりアピールしていて、太一クンに「あの人オジサン?」とつっこまれ、最初はむっとした様子をみせていたがそのうち「そうよ、私はおじさん。きれいなおじさんよ。いえ、きれいで美しいおにいさん」と調子に乗っていた(ちょうしがちょうしにのる?)。

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2013年10月25日 (金)

楽しくてこわい「それからのブンとフン」

1015日 「それからのブンとフン」千穐楽(天王洲銀河劇場)
すっかり遅くなって間が抜けてしまったけれど、一応自分の記録として。
当日は台風26号が来るという予報で、行きは大丈夫だろうけれど、帰りにモノレールが動いているだろうかと心配しながら出かけたことを思い出す。
「それからのブンとフン」は初見ということを差し引いても大変面白かった。
井上ひさし最初の小説「ブンとフン」(1970年)から5年後にこれを戯曲にしたものがこの作品で、後半に小説には書かれていない後日談が加えられたのだそうだ。芝居を見ていて「それからの」の意味がわからなかったが、そういうことだったのか。
売れない作家フン先生(大友憤:市村正親)の「ブン」という小説がバカ売れしたと思ったら、先生の原稿用紙の中から四次元の大泥棒ブン(オリジナルブン)が飛び出してくる。インテリブン、女学生ブン、肉体労働者ブン、典型的馬鹿殿様ブン、警官ブン、江戸期踊子芸者ブン、修道女ブン、おかまブン、古典的コソ泥ブン、男子高校生ブン、猫ブンとブンがいっぱい。マジシャンが胸元、ポケット、袖口から出す鳩みたいに次々と出てくる。そしてブンは何でも盗める。動物園のシマウマのシマがなくなって、別の動物園のシマウマが格子ジマになったり、キムラヤのヘソあんぱんからヘソがなくなったり、やがてはモノだけではなく人の虚栄心とか心を盗むようになり、大泥棒ブンはやりたい放題。井上ひさしの迸るエネルギーを感じる。
「ブン」という小説は世界120カ国で翻訳され、そこで発行されている部数だけブンが増殖してついには世界中で18625921人のブンが存在するようになり、世界中のブンが集まって世界ブン大会が開かれる。
そこで問題が起きる。ているわけだが、世界には色々な国がある。そうすると、国によっては翻訳の段階でフン先生の意図とは異なる内容になったりする。私は以前翻訳の勉強をしていて、その時の先生(私にとって本当の恩師はこの時の先生だと思っている)に「翻訳家の仕事は、作者の言いたいことを読者に伝えることである」と教えられたことが、今でも私の仕事の原点になっている。それだけに、ここの部分は非常に興味深かった。「(フン)先生はどんな国家も右手に剣左手に六法全書を構えて国民を意のままに動かそうとする。それに対して、常に、『ノン・ノン・ノン』と平気で言えるような状態に自分をおいておかなくてはならない。そしてそのためには『盗む』という方法が効果的なのではないかと、と(フン先生は)お考えになったのです」――と、フンの気持ちを代弁するオリジナルブンの主張は小池栄子さんのキャラもあって胸を打つ。
しかし相容れないブンどうしの間で戦いが始まり、オリジナルブンは国家秘密警察が国を牛耳っているト連と丹国のブンに追いかけられる。フン先生はブンのかわりに暗く冷たい地下牢に入れられ、もう小説を書かせてもらえない。しかしフン先生はブンを救うためにも我と我が指を噛みきって、己が血液で壁に新たな小説を書こうとするのである。
ストーリーは、警察長官や悪魔、ニセ物ブン、居心地のいい刑務所など色々な登場人物、出来事が起きるのだが、長くなるし、うまく説明できないので全部省略する。
市村正親さんの、ぼさぼさ頭でまん丸の厚いメガネをかけた冴えなさがとてもいい(フンは井上ひさしの分身らしい)。この冴えないフン先生の優しさ、心の怒りに共感を覚える。外見は冴えないけれどオリジナルブンがフン先生を好きになってしまうのもわかる気がする。暗い牢獄は「組曲 虐殺」を思い出させ、なお小説を書く意欲に燃えるフンの姿に小林多喜二の無念さを思った。
オリジナルブンは小池栄子さんで、市村さんの実生活における篠原涼子さんとちょっと重なった。小池さんは大泥棒のブンという役どころから私の中に湧くイメージとは全然違ったけれど、健気でいじらしくて可愛くて、小池栄子のブンが今では私のブンになっている。
新妻聖子、山西惇、久保酎吉、橋本じゅん等々、個性的な俳優さんたちの味も楽しかった。
荒唐無稽、いろんなごっちゃごっちゃをわかりやすい筋にまとめ、笑いをたっぷり、歌もたっぷり、さんざん楽しませてくれながら、メッセージ性に富み(非常に強いメッセージであるにもかかわらず、ストレートなせいか、押しつけがましさは感じなかった)、うすら寒くなるような怖さを感じさせるのが井上ひさしのスゴいところだと思う。一筋の希望が見えるようなラストも考えようによっては怖いかも。
<上演時間>185分、休憩15分、第260

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2013年10月24日 (木)

一安心、幸四郎さん

昨日は無言で劇場を後にしたという幸四郎さんが今日、転落について説明したそうだ。
それによると、かすり傷一つないそうで、まずは安心した。
「舞台では緊張感もあり、異様な力が出る。花道によじ登ってセリフを言い、ウマクンに大丈夫かと聞いた」とのこと。舞台で異様な力が出るということについては、先のコメント欄にも書いたが、やはり何があっても役者魂で乗り切ってしまうのだなと感銘を受けた。
一緒に出ていた染五郎さんが「うまく芝居をつないでしてやったりという顔をしていた」そうで、なんかその顔が思い浮かび、笑ってしまった。
ともかく、よかったよかった。

訂正:さっき、花道を引っこむとき、と書きましたが、花道から登場するところだったそうです。遠見に入る前に、熊谷と敦盛が馬で登場する場面ですね、多分。ごめんなさい。

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一瞬、頭が真っ白になった:幸四郎さん転落

昨日の国立劇場で、幸四郎さんが舞台から客席に転落したとのニュースを見て、一瞬茫然とした。
馬に跨って花道中盤に差し掛かったところで落ちたそうだ。花道に引き上げられた幸四郎さんは馬には乗らず、そのまま花道で手綱を持って見得を切って引っこみ、その後も舞台に立ち続けたとのこと。
身体は大丈夫ということで、病院には行っていないらしいが、染五郎さんの事故があった国立で今度は幸四郎さんかと、本当に一瞬ぞっとした。
外傷がなくても、また転落直後は異状を感じなくても、やっぱり心配…。本当に何でもありませんように(今月は歌舞伎稲荷に2度お参りしたんだけど…)。

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来年はABKAI2回?

海老蔵さんがトークショーで、来年はABIKAIを2回やると告知したそうだ。
ほんとかな。
内容は日本昔話ではない、らしい。

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2013年10月21日 (月)

猿さまになった亀ちゃんが浅草歌舞伎に帰ってくる!!

うわ~い、来年浅草歌舞伎(1月2日~26日)が発表になった。詳細は→ココ
猿之助さんは、「亀治郎の会」でやった「上州土産百両首」と「博奕十王」。
愛之助さん、亀鶴さん、男女蔵さんの浅草メンバーに吉弥さん、橘三郎さん、澤瀉屋から寿猿・弘太郎・猿四郎さん、そして壱太郎・巳之助・歌昇・種之助・米吉・隼人・梅丸と若手がいっぱい(個人的にはとくに梅丸クンが楽しみ)。
一気に気分が盛り上がったheart04
早く来年の手帳、買おうっと。

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2013年10月20日 (日)

自分との戦い:東京新聞、染五郎さんの「言いたい放談」から

10月16日、東京新聞の染五郎さんのコラム「言いたい放談」は「春興鏡獅子」について触れている。
「精神的にも体力的にもすこぶる高度なものが必要とされる大曲」で、「大好きな踊りであり、数を重ねていきたい大事な作品」であると書かれている。自分の持っている力を出し切ることがとても難しいと痛感しながら踊っているのは、「体の芯、体幹を使って踊る。これが苦しい」のだそうだ。「長時間のおどりになると、弱い自分が出てきて自分の力をセーブしてしまう」ところを、「もう一踏ん張りして出し切る」。染五郎さんが書かれているように、ああ、本当に自分と戦っているんだ、自分と戦ったからこそ、あの事故から見事に復帰されたんだ――ちょっと力のいる仕事を始めると途中で弱い自分に負けてしまうことしばしばの私は大いに感銘を受けた。

おどるための筋力を養い、二枚腰をつくるのはスポーツ選手並みの運動量になるそうで(だろうなあ…)、ウォーミングアップジェル、サポーター、テーピング、サプリ、栄養ドリンク、ハチミツ漬けレモン等々、まだまだ色々なものに助けてもらっているという、そのアイテムの多さにびっくりした(「これだけ使うと、どれに効き目があるのか正直わかりません」って、染五郎さんらしくて思わず吹き出した)。
でも、一番の原動力は自分を出し切るという気力、集中力と言う染五郎さん、千穐楽まで無事つとめてくださいね。「帰宅したらお灸というごほうびが待っているし、塩風呂で明日に備えます」って、記事のラストで染五郎さんの毎日の大変さが又どっと押し寄せてくる感じがした。もっとも、染五郎さんのみならず、役者さんみんなそうなんだろうなあ。

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2013年10月18日 (金)

ドラマチックで面白い「渡海屋・大物浦」:歌舞伎座昼の部

1018日 十月大歌舞伎昼の部(歌舞伎座)
「それからのブンとフン」の感想がまだなんだけど、仕事やら何やらでなかなか手が着けられなくて…。ぐずぐずしてるとこっちもいつになるかわからないので、先に歌舞伎をざくっと。
今月の歌舞伎鑑賞は今日で最後、まだ無理だろうなあと試にきいてみたら、なんと、今日から筋書きに舞台写真が入ったとのこと。嬉しかったぁ。
夜の部を見た時も「義経千本桜」って面白い、と改めて認識したのだが、昼の部もドラマチックでとても面白かった。ただ、今日は観劇中のお喋りが多くて閉口した。ご本人たちは小声で喋っているつもりだろうが、あっちでもわ~ん、こっちでもわ~んと響いて、すっごく気になった。通常、演奏の場面でお喋りが多く、セリフが始まると静まる傾向にあるのだけれど、今日はそんなのお構いなし、いつでも、でちょっと目に余るじゃない耳に余った。
「鳥居前」
若手による鳥居前。前半はかなり感情移入した。主君のためによかれと思ってしたことが義経に叱られた弁慶(亀三郎)の悔しさ悲しさ。弁慶と一緒にちょっと泣きそうになった。
そしてどこまでも義経についていきたい一途な静。梅枝クンの「よよ」とした感じが切々としてとてもよかった。夜の部の小金吾もいいと思ったが、こうして女形を見るとこっちのほうが断然いいと思うのは、夜の部の時さまの維盛→静と同じ。そういえば、親子で静を競演(?)しているんだ。
菊之助さんの義経はきれいで大将としての大きさがある。
四天王が巡業仲良し組の播磨屋坊ちゃんズと隼人クンなのが嬉しかった。中ではさすがに歌昇クンが優れているように見えた。そんなに差がないようにも思える四天王だが、面白いものでどこかに光るものが見えるのである。
笹目忠太(亀寿)はセリフがあまり義太夫に乗っていないようだったのが気になった。それとちょっと硬いかな。
松緑さんは荒事に合っていてかっこいいのに、意外にも華奢に見えた。あの鬘は普通、役者の顔をとても大きく見せるのに、松緑さんの場合は身長とのバランスがちょうどよかったことから、やっぱり顔がかなり小さいんだなと思った。私はこの忠信は好きだ。セリフのあの変なクセがなくなればもっともっといいのに、それが残念。

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2013年10月17日 (木)

国立研修発表会は12月14日

国立劇場の研修発表会が12月14日午後6時から行われる(8時半終演予定)。

「仮名手本七段目」
大星由良之助:歌昇
寺岡平右衛門:種之助
おかる:米吉
斧九太夫:吉三郎
鷺坂伴内:吉六

「乗合船恵方万歳」
隼人、廣松、吉之助、京蔵、吉五郎、蝶十郎、春花、東志也、蝶八郎、蝶一郎、蝶三郎のみなさんの出演で、振付は勘十郎さん。

研修発表会、久しぶりな感じだし、歌昇・種之助兄弟、従兄弟・米吉のフレッシュ播磨屋による「七段目」は見逃せませぬぞ。しかし14日か…(討ち入りの日だね)。スケジュール、どうかなあ。
なお1月にも研修発表会が行われる模様。
詳細は→ココ

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2013年10月16日 (水)

歌舞伎座・演舞場・三越劇場とも今日は上演

台風の影響が懸念されますが、今日は歌舞伎(昼夜)・演舞場・三越劇場とも上演するそうです。
役者さんの中には劇場に泊まった方もいるのかな。あるいは近くのホテルとか(亀三郎さんはいつもより1時間40分早く家を出たそう。「超絶に混雑していた」って。無事に到着されたようでよかった)。
お勤めの方はみなさん本当に大変だなあと、私など家で台風情報を見ている者はいつも申し訳なく思っています。
どうぞ、みなさん、お気をつけて。これから台風が向かう地域の方たち、お命第一に。
被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。

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2013年10月14日 (月)

107日 「MUSASHI」(さいたま芸術劇場)
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回目となるMUSASHI、もうやめようと思いつつ、ついつい見てしまうのは、小次郎役が変わるからだろうか。今回は溝端淳平クン。テレビでしか見たことないから舞台を見たくなっちゃうのだ。
芝居がどうこうの前に、今回の席はちょっとヒドかった。ケチってB席にしたのだが、2階左側の上段。前のめりになると後方のお客様にご迷惑がかかるので背もたれに背中をつけてご覧くださいと注意が入る。言われた通りにしたら、舞台なんてほぼまったく見えません。舞台上手下から下手上に対角線を引いて上半分しか見えないという状態。はじめは真面目に背中をつけていたが、声だけ聞いて8,500円(B席でもそれだけしたのだ)はあんまりだと思い、他の人の視野に入らぬような角度で7cmほどお尻を前に出した。それでやっと67割見えるようになった。
で、お芝居はとってもよくて、プログラム3冊目だし、1,600円もするからやめるつもりだったのに、結局休憩時間に買ってしまった。

ロンドンバージョンって、前のとどう違うのかわからないけど、初めて見た時には衝撃的だった56脚も、すり足からタンゴへと変わる剣術の稽古も、新鮮な気持ちで大いに笑えた。そしてラスト少し前、みんなの正体がわかる場面でも新鮮な気持ちで大いに感動した。前に見た時もこんなに感動したのかな。生きていること、死ぬことの意味に気づく前に死んでしまった人たちの無念さ――彼らは死んで初めて生きていることの喜び、輝きに気づいたのだが、彼らの切々たる思いを半分笑いの中で聞きながら、生きているとはなんと有難いことなんだろうとしみじみ噛み締めた。
彼らの告白に武蔵と小次郎は戦うことのむなしさに気づく。しかし彼らが武士である以上、戦うことは避けられないではないか。と思ったら、ちゃんとそういうラストが用意されていた(忘れていたわ)。
カーテンコールで、井上ひさしの笑顔のパネル写真が下りてきた途端、泣きそうになった。
白石加代子さんの怪演ぶりには拍車がかかり、すぐにお能の世界に入ってしまう吉田鋼太郎さん(56脚ではマジで痛がっているように見えて、悪いけれど可笑しくて可笑しくて)も、ちょっとアヤしさを漂わせる住職の六平直政さんも、何事にも一生懸命な僧・平心の大石継太さんも怪演といえば怪演だろう。藤原竜也クンも溝端クンもよく吹き出さずに丁々発止のセリフを交わすことができるものだ。鈴木杏ちゃんは、今回は怪演の間に挟まってちょっと目立たなかったかも。
溝端クンは小次郎の「人」をよく表現していてとってもよかったと思う。でもやっぱり私にとっては小栗旬こそ「小次郎」なのだ。小次郎の恨みの深さ、しつこさにはそういうものを感じさせないスッキリした外見が必要なんだと思う。そういう意味でも溝端小次郎は小栗小次郎に比べて、やや濃いような気が私にはするのだ。また旬クンと組んでやってくれたら、4回目を見に行っちゃうよ。
<上演時間>190分(13301500)、休憩20分、第280分(15201640
与野本町駅から劇場へ向かう途中の中学前、役者さんの手形が増えていた。桃李クンの手形が見えたのでそうわかったのだが、他に誰の分が増えたのか、帰り道を急いだので(行きは反対側の道を通った)、次回の宿題。

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2013年10月12日 (土)

「一谷嫩軍記」「春興鏡獅子」@国立劇場

1011日 「一谷嫩軍記」「春興鏡獅子」(国立劇場大劇場)
昨日は頭痛デーで、目は眠いのに頭が眠くなくて、1日ただだらだらと無為に過ごした。今朝も頭痛が残っていて、国立やめようか(今週「ブンとフン」だと思ってたら国立だった)、見るのは鏡獅子だけにしようか、さんざん迷って、結局痛みどめを飲んで全部見ることにした。
お芝居の感想の前にまずは、国立劇場2階で開催されている、小平氏平櫛田中美術館展から。
国立劇場ロビーの鏡獅子像が田中の作品であることは周知だが、その制作過程がわかる展示が今2階で見られる。
まずは、ポーズを取る六代目菊五郎の写真。昭和12年頃のものらしい、貴重な写真である。これをもとに、田中は裸形の試作を作った。これが素晴らしい。日本人の地に根差した力強さというか、筋肉のしっかりした太い足は逞しく、おなかは少し出ているものの、メタボではなく、中肉の力士を思わせる。実に美しい裸像である。あの重く豪華な衣装の下にはこのように美しい肉体があったのか(裸像といっても、西洋彫刻みたいじゃなくて、ちゃんと褌はしめている)。この力強い像はぜひご覧いただきたい。
写真で見る制作過程の2番目の写真は「内グリ作業」。木の内部を刳りぬく作業。そしてその様子を点検している田中。4番目は胎内銘を墨書する田中。5番目が彩色担当平野敬吉の墨書。6番目は剥ぎ合わせ。7番目がホゾのつくりだし。そして漆箔、彩色、隈取と進んで完成となる。
確か頭部の像もあったように思うが、実は裸形の彫刻に魅せられて他はあんまり覚えていないから、これで終わり。
「一谷嫩軍記 陣門・組討」
一度見たことがあること、遠見の場面があったことは思い出したが、ほぼ忘れていた。だから、新鮮な気持ちで見ることができた。
初陣のはやる気持ちで陣門にやってきた小次郎直家(「陣屋」では小次郎としか出てこないから「直家」っていう名前だったんだと初めて知ったような気がする)。中から聞こえる雅な管絃に感動する。風流を解するその心が敦盛を助けることにつながったのかもしれない。
小次郎を追ってやってきた熊谷は鎧兜をつけている。幸四郎さんの顔がとても大きくて立派。歌舞伎は顔が大きくなくっちゃ。平山役の錦吾さんは味方ながら小悪役という感じで、最近悪役も身についてきたなと思った(以前は真面目さが悪役の邪魔をしていた)。
さて、陣門に入った熊谷は小次郎を抱えるようにして出てくると、倅小次郎が手負いとなったため陣屋へ連れ帰ると平山に告げ、急いで花道を去る。小次郎は兜で顔を隠しており、ああ、これが小次郎ではなく敦盛なのだとわかった。しかし、次の組討で辻褄が合わなくなり混乱した。平家の御座船に戻ろうとする敦盛を呼び戻す熊谷。組討となり、敦盛を組み伏せた熊谷は相手が敦盛と知り、殺すのをためらう。という一連の流れは、既に敦盛を救い出した後のことであり、相手は小次郎ということになる。平山がいつから見ていたかわからないが(最後列なので花道は半分まで。でも半分も見えるのは国立の優れたところだ)、平山のところまで声が聞こえないとしたら、小次郎は少なくとも父親との会話では敦盛を装うことはないと思ったりもした。
でも、よくよく考えたら、ここで親子の別れを観客に見せては、陣屋という物語が続く意味がなくなる。この後に陣屋があるために、ここは敢えて辻褄を無視して観客に敦盛の最期として見せたのであろう。
染五郎さんの貴公子ぶりが際立っており、熊谷に討たれるために刀をはずし、鎧兜を脱ぎ手を合わせた姿は清々しい薄幸さを感じさせる。頭の混乱の中でこの場面に感動したのは染五郎さんがよかったからだと思う。また、1年と1カ月ちょっと前のあの事故が思い出されたのは、「一時は覚悟した」という幸四郎さんの気持ちが熊谷に重なったからかもしれない
遠見の子役に客席ざわめき、敦盛の「いでや組まん」、熊谷の「げにもっとも」には拍手が起こった(ここは、子役の声で言うのだ)。遠見が終わると、敦盛の馬が出てきて、花道で本舞台の浜をちょいっと振り返る。脚を軽く曲げて斜めに振り返る様には愛嬌があって、客席がウケた。
平山は臆病者のくせして敦盛の妻玉織姫に横恋慕し断られると簡単に手にかける武士の風上にも置けぬヤツだ。ほんと、こいつ、いつも余計な時に姿を現す(陣門前でも、こいつ、いなくてよかったのに。玉織姫が敦盛を探しているところにも出てこなければよかったのに)。玉織姫(笑也)は長刀をもって浜をさまよっていたのに、平山に斬りかかる時には長刀を置き、短刀か何かで向かっていっていた。どうして長刀を使わないのよ。
笑也さんの透明感が玉織姫の哀れさを強調するようだった。

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2013年10月11日 (金)

今度は吉右衛門さんが心配

吉右衛門さんが味覚障害に悩んでいるという。
疲労蓄積が原因らしいとも言われているようで、本当に心配でならない。
吉右衛門さんには今年、スケジュール的にも、歌舞伎界を引っ張っていくという意味でも大きな負担がかかっており、常々健康状態を不安に思っていたが、夏の暑いさなかに食事もろくに摂れなかったという。それなのに巡業も頑張って全コースこなし、川口まで来てくれて。
今は70%くらい回復したとのことだけど、もうイヤだよ、これ以上役者さんが体をこわすのは。

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12月師直は海老ちゃん

三津五郎さんの年内休演に伴い、12月歌舞伎座の配役変更が発表になった。
高師直役が海老蔵さんに。
やり過ぎず、かつしっかり意地悪な演技に期待します。
そういえば、5日に夜の部を見た時、仁左様休演により配役変更になった11月のチラシがもう出ていたけれど、12月のチラシには三津五郎さんの名前があったのでした。

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2013年10月10日 (木)

十月歌舞伎「義経千本桜」夜の部

105日 十月大歌舞伎夜の部(歌舞伎座)
ちょっと気の重かった「義経千本桜」、すっごぉ~くよかった。ほんと、よかった。「義経千本桜」ってこんなに面白かったっけ、と思ったのは権太とか久しぶりに見たからかも。四の切は澤瀉屋でしょっちゅう見ているけれど、菊五郎さんは久しぶりだし。
「義経千本桜 木の実・小金吾討死・すし屋」
仁左様の権太が絶品だった。
泣いて泣いて泣いた。隣は外国人の男性
2人で、イヤホンガイドを聞いて、しょっちゅう声を上げて笑っていたが(とっても楽しそうで、私としては嬉しかったです)、さすがに悲しい場面では笑わなかったものの、泣いている私を見て、なんでこの人泣いてるんだろうとちょっととまどっているような空気が感じられた(自意識過剰?)。英語のイヤホンは借りたことがないので、日本人の心の機微をどう解説しているのか、一度試してみたい(もっとも、こっちが英語の細かい表現とかわからないだろうけど)。

「木の実」の図太さ、狡猾さ、ドスのきかせ方、小金吾の悔しさが私にもきりきりと伝わるような小憎らしさである(仁左様は時々小悪党には立派過ぎると思うことがあるが、今回の権太は、小悪党であることがすんなり受け入れられた)。それが一変、倅に丁半を教えている姿は、子供に甘い嬉しいオヤジである。そして女房にけしかけられた倅に「一緒に家に帰ろうよ~」とせがまれると、でれでれ顔。このギャップがたまらんのである。女房にも惚れていて、からかいながら楽しそうに一家そろって帰路に着く姿は、権太自身のいがみのために世間さまからは嫌われていても女房・倅だけは自分を愛していてくれる、そんな家族の濃密な空気が伝わってくる。その先の悲劇を知っている身には、夫婦喧嘩でさえ「今が一番幸せな時なんだ」と思えて、もううるうるしそうになるんである。
権太のすべての行動に意味がある。というか、一つ一つがあとに繋がる。権太の一つ一つの言動に仁左様の心が丁寧に込められていて、今回は格別にそんな感じがした。そしてそのせいか、今回は維盛側と権太側2組、いや権太側を権太自身の一家と両親一家に分ければ3組の家族の悲劇が一つの運命の中で浮き彫りになった気がした。これまでは、権太一家の悲劇のほうに心を奪われていた。それが今回は権太の死に涙を流しながら、維盛一家もまた別れの悲劇に襲われているのだ、ということが妙に心に残った。
母親をだますために、葉蘭の水で涙を装う愛敬が、後に本物の涙を隠して装う悪ぶりとの対比として効いてきた。連行した若葉の内侍と六代君実は小せんと善太郎を蹴立てるようにして手拭で汗を拭くふりをして涙をぬぐう、松明の煙(本物の松明を使っていた)が目に染みるふりをして涙を流す、鎌倉へ引き立てられる2人と目と目で別れを告げる。父親に喜んでもらおうと、息せき切って報告しようとした瞬間、父親の刀が刺さる。思わず「はっ」と息を呑む場面であった。倅・善太郎の竹笛(「木の実」でさりげなく倅から取り上げた場面もこうして、後に効いてくるのだ。よくできている)を吹いて維盛一家を呼ぶ場面では、すでに呼吸は苦しく、笛の音が細い。これでは聞こえまいと、最後に渾身の力を込めてぴ~っと鋭い音をさせる。それは、犠牲にした倅への詫びのようでもあり感謝のようにも聞こえた。

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2013年10月 9日 (水)

松也クンの「挑む」はにっぽんケーブルチャンネルで

この8月に行われた松也クンの自主公演「挑む」、それが5日土曜日、にっぽんケーブルチャンネルで放送された。
お知らせしたつもりでいたけれど、していなかったみたい。ごめんなさい。
14日21:00から再放送があります。恐らくほぼ全部が放送されると思うので、ご覧になれる方はぜひどうぞ。詳細は→ココで。
地上デジタル10チャンネルです。

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2013年10月 8日 (火)

ラブリンとお笑い

またまた、たまたま見ていたテレビからのネタ。
5月明治座歌舞伎を、お笑い芸人の雨上がり・宮迫とフット・後藤が見に行ったんだそうだ。そうしたら、「鯉つかみ」の最後のほうで、ラブリンが「宮迫ですっ」をやって鯉を退治したんだとか(見たかった)。2人の周囲の観客は宮迫さんがいるのがわかっていたから、ああ、あれねとにんまりしていたそうだが、知らない人たちは「なんで、『ゲッツ』をやったのかしらね」って不思議がっていて、帰りにそんな声があちこちから聞こえてきた宮迫さんはとても恥ずかしかった、というつまらん話です。何のことかわからない方、ごめんなさい。
2人はラブリンの招待で見たそうなので、ああラブリン、芸人と親しくしているのね、とその時は単純に思っただけなんだけど、さっきラブリンのブログを覗いたら、桜塚やっくんとも親交があったそうで、その死を悼んでいた。やっくんのことは私も少なからずショックだったから、ラブリンと一緒にあらためてご冥福を祈りました。

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2013年10月 7日 (月)

朝からStarS、ラッキー→井上ひさし3作品上演中

今の時期、井上ひさしの作品が3本、同時に上演されている。って気づいたのは、今朝たまたまテレビをつけたら「スッキリ!」にミュージカル3大プリンスStarSが生出演したから(ラッキーhappy02
井上芳雄クンは昨日から、「イーハトーボの劇列車」に出演中だよねえ、朝からテレビに出て大丈夫なの?と思ったのがきっかけ。今日は私は「MUSASHI」を見に行くことになっていたし、そういえば「ブンとフン」も今週見るはず。
ってことは…というわけ。

で、StarSは浦井クンのキャラが十分に発揮されてはいなかったけれど(でも、目がずっといたずらっぽくてその目を見ているだけで満足)、ナマで「民衆の歌」を聞くことができて幸せ。ちなみに、私はレミゼを見ていないので、この歌も初めて。訳詞は岩谷時子さんだということで、岩谷さんの詞は大好きだから、いつか、見に行かなくちゃねえ。
井上クンにはまだ「二都物語」のシドニー・カートンのイメージが残っていて素敵だったし、浦井クンは本当にきらきらきらきら
shineしていてすっかりlovely 山崎クンはまだお芝居を見たことがないので、機会があればぜひ見てみたいと思った(やっぱり、お芝居で素敵だと思いたいのよね)。

仕事が忙しくて、なかなか感想が書けない…。あと1日2日が勝負。

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2013年10月 6日 (日)

初日から千穐楽?なノリの「大和三銃士」

103日 「大和三銃士 虹の獅子たち」初日(新橋演舞場)
初日からみんな、すっごくぶっとばしていて、12回公演の日は大丈夫なのかな(初日は1回のみ)、千穐楽までもつのかなと心配になるほど。しかも終演後のカーテンコールはまるで千穐楽のノリ。明りがついてアナウンスも入ったからトイレに行ったら中がまだ騒いでいる。覗くと、又幕が開いていて、濱田崇裕クンが花道を走りまわってファンの子たちと握手したりして大盛り上がり。濱田クンが舞台に戻ると獅童さんが同じように花道に駈け出して行ったけど、濱田クンの時ほど盛り上がらず。花横にいたのはジャニーズファンだから…。
開場前の行列も若い女の子が圧倒的に多くて、私は濱田クンって全然知らなかったので(最近、演目も配役もほとんど頭に入れずに劇場に行くようになってしまった)、太一クンのファンなのかなと思っていた。もちろん太一ファンも大勢いたんだろうけど、カーテンコールでやっとジャニーズファンのパワーを知ったわけ。
さて、芝居は…全体的には微妙。1幕目がとにかく疲れた。本家「三銃士」を読んでいるときほどの面白さもない。でも2幕目は面白かった。
闇の中、ほら貝が鳴り響き、激しい戦闘場面が展開される。関ヶ原の戦いだ。豊臣側の花鶏織部(あとりおりべ。獅童:オリジナル「三銃士」のアトスにあたる)と片桐且元(榎木孝明:実在の人物)も戦い、織部は銃弾が当たり怪我をする。織部を心配しながら且元は戦いながらその場を離れる。
というスタート。場面は関ヶ原後の大坂に移る。無事生き延びた織部(徳川の捕虜になった後生還したらしい)、酒浸りの蓬莱万十郎(藤井隆:ポルト)が鬱々たる日々を送っており、ぶつかり合うが、南蛮かぶれの陽気な花輪嵐(濱田崇裕:アラミス)が割って入り、その場を収める。そこへ豊臣への仕官を熱望する若者、達磨桃太郎(早乙女太一:ダルタニアン)がやってきて…。
1幕はナレーションによる状況説明が入ったり、それぞれの人物紹介のような展開だったりで、それはまあいいのだが、みんなががなっていてとにかくうるさい。マイクをつけているから、よけい声がガンガンする。大音響の中で喋ったりするからなんだろうけど、声の大きさのみならず、発声も気になることが多々あった。今時の若い子の発声である(「い」が「え」に近くなる)。もっとも演出がそれを良しとしているのであろうし、それが耳障りなのは私が年寄だからであって、若い子には何でもないのかも。
だから、榎木さんが穏やかに喋る場面になると、本当にほっとした。声も発声もきれいで、大声になっても聞きやすい。そして三銃士と達磨桃太郎の絡みの場面より、大坂城で展開される場面のほうがずっと面白い。時代を的確に読み取っている片桐且元(オリジナルのリシュリューにあたる)と未だに淀君に取り入ろうとしている速水少太夫の沢竜二さんとのやり合いとか、淀君(高橋紀恵)の専横、自分の意見などなく淀君に言われるがままの秀頼(松本慎也)など、場内の状況や人物がよくわかる。
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幕目になると、ストーリーには触れないが、サスペンス的な展開になり、テンポも早くなって俄然面白くなった。

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2013年10月 5日 (土)

知らなかった、筋書き割引券の利用法

前月の筋書きを買う時って、今月の割引券が使えるって知らなかった。
あの割引券は当月期限で当月の筋書きしか買えないんだって、ずっと思ってた。
8月の舞台写真入り筋書きを買い損ねたので、9月になってから買いに行ったら、9月の割引券が使えたのだ。
今まで知らなくて、翌月は定価で買っていたわ。もったいない。歌舞伎会のチケット割引はなくなったし、100円とはいえ、筋書きの割引券はありがたいんですもの。食事の割引は復活したけど、今は安い弁当しか買わないし…(昔は必ず食堂でいいお弁当を予約して食べていたのに。バブリーだったなあ)。

あと、筋書きは地下のチケット売り場でも買えるってことも、このたび知った。今ごろになってねcoldsweats02

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2013年10月 4日 (金)

仁左様休演

11月歌舞伎座と12月南座休演。
母の施設で夕食の介助をしていたら、このニュースが!!
思わず騒いで、介護士のおにいさんに引かれてしまった…。
配役が決まってからの休演はご本人にとっては不本意だろうし、こちらもちょっとがっかりだけど、内臓疾患ではないようだし(昨年痛めた肩の悪化で、早期手術と長期療養が必要、ということらしい)、仁左様の健康状態についてはかねがね心配していたので、この際しっかり治して休養してください。
なお、10月歌舞伎座は休演しないそうだが、くれぐれも無理はしてほしくない。
歌舞伎役者さんの病気が続くと、吉右衛門さんは大丈夫なのかな、ってとっても心配になる。

なお、配役変更は
11月が
大序・三段目 師直:吉右衛門→左團次
四段目 由良之助:仁左衛門→吉右衛門
七段目 寺岡平右衛門:仁左衛門→梅玉

12月が
二人椀久の椀屋久兵衛→愛之助
御浜御殿の綱豊卿→梅玉

ラブリンも10年もお休みがないと言っていたが、若いとはいえ、健康には十分気をつけてほしい。  

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2013年10月 3日 (木)

動物がいいのだ:竹内栖鳳展

101日 竹内栖鳳展(国立近代美術館)
13100301seiho まったくお恥ずかしいながら、竹内栖鳳って誰?だった私(近代日本画の巨人とか、東の大観・西の栖鳳と言われているそうなのに)、チケットをいただかなければ見に行かなかったかも。チケットがあっても、どうしようかな~という気分だったけれど、行ってよかった!!
展示は、「第1章 画家としての出発(18821891)、「第2章 京都から世界へ(18921908)」、「第3章 新たなる試みの時代(19091926)」、「第4章 新天地を求めて(19271942)」と、時代を追っているのでわかりやすい。ただ、画題が難しくて、併記されている英語のタイトルを見て「ああ」とわかることしばしば。でも英語のタイトルは味も素っ気もなくて、たとえば「喜雀図」なんて「sparrows」だもの。東北のプライスコレクションのタイトルのつけ方が秀逸だったので、ああいうふうにつけてくれればいいのに、と思わざるを得ない。
最初の作品は「芙蓉」。179カ月の作品だということが絵の中に書かれている。画家に対して失礼な言い方だが「うまい!!」。栖鳳の作品は色々な画風から影響を受けているそうだが、逆にどの画風からも放たれて自由であるような感じも受け(わからないんだけど、決まった形がないような印象)、色彩がついているのに墨絵のようでもあり、見ていて楽しい。
屏風が多いのに驚いた。その屏風がどれもいいのだ。左隻に平安神宮、右隻に円山公園が描かれた「平安神宮・円山公園」(1896年)――このタイトルはまんまだ――から始まって、15点もあった(多分)。獅子や象、虎などの動物たちがリアルに大胆に大きく描かれている作品は迫力たっぷり。屏風に限らず、動物(鳥や魚も含めて)の描写が実にリアルなんである。栖鳳という人はとにかくよく観察したらしい。写生帖がたくさん展示されていたが(これは、いい展示だと思う)、動物の写真も多数所持していて、観察の一助にしたらしい。私が好きな屏風は「喜雀図」。大きな屏風の下の方に小さな雀が数羽という空間の広さもいいし、雀たちがまるでぺちゃくちゃお喋りしているような感じでちょっと幸せ気分になる。
「雨霽」(「あまばれ」。読めないし、意味もわからなかった。併記の英語でわかった。屏風である)、「驟雨一過」の2点はどちらも雨後の鳥(後者はカラス)を描いていて、雨の日鳥たちはどうしているんだろうと時々考える私にとって、ほっとしているような鳥たちがリアルにかわいく見えてくる。
「飼われたる猿と兎」はちょっと皮肉が込められているようで面白い。
「炎暑」はひっくり返った大きな如雨露の縁にちっちゃなちっちゃな蜂が1匹描かれている。それだけで、うだるような暑さを感じる。蜂は縁に沿って上のほうへ歩いているように見えるが、炎暑の一瞬を切り取った感じで好きだ。
他にも「斑猫」、「蹴合」(シャモの絵)等々、好きな絵がたくさんある。
栖鳳の作品には人物画が少ないなと思っていたら、第3章で出てきた。「絵になる最初」は初めてモデルを務める女性が脱いだ着物を後ろ前に体にまとい、左手で顔を隠している。ひょっとしたら泣いているのかも? その恥じらい、奥ゆかしさが美しい。この絵は、以前に見たことあるかも…。これが栖鳳だったのか…。さらには、108日からの展示になる「アレ夕立に」、これも見たことあるような…。こちらは扇で顔を隠している舞妓さんで、今回は下絵のみ見ることができた。「絵になる最初」の下絵もあった。
このように展示されているのは完成した作品ばかりではなく、下絵も見せてくれていて、観察眼に加えて構図を少し変えたりと、作品が出来上がるまでの過程の一部が窺えて実に興味深い。また「船と鷗」(屏風)、「渓流」といった未完の作品もあった。
長くなるのでこの辺で終わろう。図録はさんざん迷ってやめてしまった。手元にないとほしくなる。でも、うちが図録でつぶれるといけないから(大袈裟)やっぱりここはきっぱりと諦めよう。

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2013年10月 2日 (水)

三津五郎さん退院

三津五郎さんが9月3日に膵臓癌切除術を受け(やっぱり癌だったんだ…)、今日2日に退院されたそうだ。
術後経過は順調、体調も悪くないとのことだが、年内は療養に専念し、11月巡業、12月歌舞伎座は休演となる。
記者会見の写真を見ると、ちょっとスリムになったようだがお元気そうでほっとした。
しっかり休んで、来年素敵なお姿を見せてください。
なお、巡業は百姓・久作が彌十郎、生島が菊之助、江島と江島に似た海女が尾上右近に変更。

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うちからも見えた

131002rainbow
東京上空に大きな虹がかかった。
きれいに撮れなかったけど、うちからも見えた(正確には近所から)。
今日は早朝から(あるいは深夜から)、携帯にひっきりなしに迷惑メールがきていらいらしていたんだけど、しばしなごんだ。

迷惑メールは2~3カ月くらい前から急に送られてくるようになって、一時沈静化。このところ復活したなと思ったら今日のこの猛攻。着信音は消してあるけれど、チカチカお知らせランプが光るのがうるさい。あんまりしょっちゅう光るから、光ってない時でもチカチカしているように感じて(何現象っていうんだったっけ)、いらいらするのだ。ドメイン拒否設定しても、ドメイン変えて送ってくるから、即行削除するのみ。あ~、めんどくさい
angry

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2013年10月 1日 (火)

梅之さん、あらため梅乃さん、おめでとうございます!!

きょうは十月歌舞伎の初日だけど、私の観劇はもう少し先。
ちょっと別の話をしようかなと思っていたら、「梅之さんが今月名題披露を行って名題に昇進」されたとのニュースが俳優協会のHPに出ていた。
去年、梅之さんと一緒に名題試験に合格された何人かの役者さんがすでに名題披露をされているので、梅之さんはどうなさるのかなあとずっと気になっていたのだ。
名題披露とともにお名前が「梅乃」さんに変わるとのことだ。「之」が「乃」に変わって読みは「ゆき」から「の」へ。新しいお名前がご本人にも私たちにもなじむには少し時間がかかるかもしれないけれど、おめでとうございます!!
 真面目な梅乃さんの美しい歌舞伎をこれからも応援していきます。

追記:仕事が一段落してから梅之さんのブログ「梅之芝居日記」へ行ってみた。梅之さんのご挨拶があって、梅之芝居日記は平成25年10月1日を以て更新停止となるそうだ。でも、日記自体はそのまま残しておいてくださるようなので、時々振り返ってみようかなと思う。梅乃さんの新たな一歩を祝してbeer

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