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2013年10月20日 (日)

自分との戦い:東京新聞、染五郎さんの「言いたい放談」から

10月16日、東京新聞の染五郎さんのコラム「言いたい放談」は「春興鏡獅子」について触れている。
「精神的にも体力的にもすこぶる高度なものが必要とされる大曲」で、「大好きな踊りであり、数を重ねていきたい大事な作品」であると書かれている。自分の持っている力を出し切ることがとても難しいと痛感しながら踊っているのは、「体の芯、体幹を使って踊る。これが苦しい」のだそうだ。「長時間のおどりになると、弱い自分が出てきて自分の力をセーブしてしまう」ところを、「もう一踏ん張りして出し切る」。染五郎さんが書かれているように、ああ、本当に自分と戦っているんだ、自分と戦ったからこそ、あの事故から見事に復帰されたんだ――ちょっと力のいる仕事を始めると途中で弱い自分に負けてしまうことしばしばの私は大いに感銘を受けた。

おどるための筋力を養い、二枚腰をつくるのはスポーツ選手並みの運動量になるそうで(だろうなあ…)、ウォーミングアップジェル、サポーター、テーピング、サプリ、栄養ドリンク、ハチミツ漬けレモン等々、まだまだ色々なものに助けてもらっているという、そのアイテムの多さにびっくりした(「これだけ使うと、どれに効き目があるのか正直わかりません」って、染五郎さんらしくて思わず吹き出した)。
でも、一番の原動力は自分を出し切るという気力、集中力と言う染五郎さん、千穐楽まで無事つとめてくださいね。「帰宅したらお灸というごほうびが待っているし、塩風呂で明日に備えます」って、記事のラストで染五郎さんの毎日の大変さが又どっと押し寄せてくる感じがした。もっとも、染五郎さんのみならず、役者さんみんなそうなんだろうなあ。

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歌舞伎ミーハー日記」カテゴリの記事

コメント

SwingingFujisanさま
染五郎さんのコラムのご紹介、ありがとうございます。
関西では東京新聞の記事をチェックすることはなかなか難しいので、とても有り難いです。

内容を拝見していると、大変だろうとは思っていた染五郎さんの闘いの凄まじさが改めて感じられます。
そこにちょこっとユーモアも紛れ込ませるところ、ほんとに染五郎さんらしいですね。

私は辛いことからはつい逃げてしまいがちですし、いつもセーブしてしまって「力を出し切る」こともあまりないので大いに反省しました。
・・・といいつつ、その反省の気持ちがあまり長続きしないところにも問題が(笑)。

投稿: スキップ | 2013年10月21日 (月) 10時34分

スキップ様
お役に立てて何よりです。染五郎さんのコラムは2週に1度ですが、染五郎さんらしい文と内容でいつも楽しみにしています。
明るくユーモラスな染五郎さんですが、重い衣裳をつけて、激しく動く、あれだけの活躍の陰にはやはりたゆまぬ凄まじい努力があるんですね。そういう染五郎さん、素敵だなあと思いました。
私も、いっつも逃げに入ってしまうので、染五郎さんのコラムを読んで大いには反省しました。でも、その反省の気持ちがあまり長続きしないのは、同じです。そのことにまた反省!!

投稿: SwingingFujisan | 2013年10月21日 (月) 21時21分

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