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2014年2月10日 (月)

2月花形歌舞伎夜の部

23日 二月花形歌舞伎夜の部「青砥稿花紅彩画」(歌舞伎座)
夜の部も、まずは座席のことから。昼の部でも書いたが、夜は3階西側席。花道はまったく見えない。東西の席は1列になったことで後ろの人に気を遣う必要はなくなったものの、「花道使いの際には身を乗り出したり立ちあがったりしない」ようにと係の人の注意があり(身を乗り出して、下に物を落した人がいたそうなのだ)、しっかり監視もされているから、花道は完全に諦め。稲瀬川の花道の出は下駄の音で想像するしかない。まあ、それも悪くはないけれど…。しかしこれで3A席とは、やっぱり納得がいかない。正面席よりは舞台に近いし、角度的にも以前よりずっと見やすくなったから3Aにしたというわけだろうか。比較のために、今度は花道の見える東席を取ってみようかと思った。

夜の部は後半リピートするし、やっぱり昼夜通しは私にはきつく、前半けっこう眠かったので、感想というほどの感想にはならないけれど…。
菊之助さんのニセ小太郎の美しさ、千寿姫が騙されるのも無理はない。しかしヒドいヤツだ。菊之助・弁天と松緑・南郷はこれまでにも「浜松屋」で何回か共演しており、息の合ったコンビで安心して見ていられるし、好きなコンビである。弁天・南郷コンビの気を許し合っている、信じ合っている空気があればこそ、アウトローにも肩入れできるのである。それは三人吉三にも言えることだ。菊ちゃん、大屋根でず~っと踏ん張っていた(私の席からはそれがよく見えた)。大屋根ではちょっとハプニングがあったが、それだけ大変な立ち回りなんだなと改めて思った。
忠信利平の亀三郎さん、赤星十三郎の七之助さんはともにぴったりのニン。亀三郎さんの口跡のよさ、行儀のよさ(芸としての)、存在感は、どうしてこの人にいつももっといい役がつかないのだろうと思わせる。七之助さんも同様に口跡のよさ、行儀のよさがあり、悪の道に入らざるを得なかった十三郎の悲しみと信頼のおける仲間を得た安心感のようなものが感じられた。
染五郎さんの日本駄右衛門は、線の細さや若すぎることで大きさにやや欠けるものの、ここにいる4人の上に立つ人物としての華は十分にあったと思う。
團蔵さんの浜松屋幸兵衛には感動した。大店の主人としての貫録、宗之助を実の息子として育ててきた心、すべてが明らかになった時の潔さ、親の思いがひしひしと伝わってきた。
右近クン(宗之助)にはいつも真面目に精進している様子が窺われて、好感が持てる。
大河クン、丁稚をしっかり演じていて立派。
梅枝クンの千寿姫ははかなげな様子がよかった。
店の者が気味悪く思う目つきの悪さ、悪の雰囲気を身にまとわせた菊十郎さんの狼の悪次郎は、これまたはまり過ぎな橘太郎さんの番頭(初めて通しで見た時、この番頭さんについてあんな展開になるとは、とビックリした)ともども、この役はこの人で決まり!! なのであった。
青砥草紙の通しは3回目かな。20085月歌舞伎座と20122月御園座。通しで見ると色々な事情がわかってきて非常に面白いので、これからも時々通してやってほしい(20122月は、御園座、松竹座、博多座と3回も遠征していた。まだ2年しか経っていないというのにそんなバイタリティ、もうないわ)。
<上演時間>序幕花見の場28分(16301658)、幕間5分、序幕神興ケ嶽の場・稲瀬川谷間の場33分(17031736)、幕間35分、二幕目88分(18111939)、幕間20分、大詰20分(19592019

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歌舞伎ミーハー観劇記」カテゴリの記事

コメント

夜の部は私も3階でした(1列12番)
私の視界にいらしたのですね
開演前に係の人が注意しているの何となく観てましたよ

とんだハプニングって、とんぼをきって落下した時に飛びすぎてしまったやつですかね

菊十郎さんは登場するのを待ちかねて拍手をしました
確か六代目菊五郎の最後のお弟子さんのはず
わたし、この役者さん大好きです

さて、お爺さんの代でいうと梅幸の弁天には羽左衛門の南郷のコンビで、松緑は駄右衛門に回ることが多く、従って亀三郎には是非、南郷力丸を演じてもらいものと思っています
でも亀三郎の忠信利平は本当に良かったですよね

團蔵さんの評も全く同感です
以前はギラギラし過ぎるところが気になる時がありましたが良い意味で枯れてきましたね

蔵前が付くときはその場へのつなぎ(時間稼ぎ)で番頭と丁稚のちゃり場が付くのですよね
大河君しっかりとしていて高感度高いですよね

稲瀬川の勢揃いでは傘が「し」「ら」「浪」「し」「ら」と揃っていなかったのがちょっと残念でした

西側はせめて料金を3等B席とすべきです!!
これは2階の西側桟敷席後列にも言えることですが!

投稿: うかれ坊主 | 2014年2月10日 (月) 22時44分

3階脇は正面の方から丸見えですものね。もっともその反対も言えるわけですが(*^-^) 花道はちょっと腰を上げて見ようと思っていたのに、係の注意でがくっ、でした。
ハプニングはその通りです。怪我が心配でしたが、無事だったようでよかったです。
鰹売りと悪次郎は菊十郎さんの右に出る役者さんはまだいない、と思っています。まだまだお元気で渋く存在感のある芸を見せてほしいですね。
南郷は松緑さんがぴったりきているのですが、正直亀三郎さんの南郷も見たいと秘かに思っていました。いい機会がないものでしょうかねえ。
大河クン、1月は三法師丸、今月は丁稚と活躍していますね。子供ってしっかり成長するものですねえ。
傘の不揃いには気がつきませんでした。さすがによくご覧になっていらっしゃいますね。

2階の西側後列は取ったことがないのでわかりませんが、花道はまず見えそうもないし、舞台もちゃんと見えるのかなあと気になっていました。
あれで2等席か。料金設定を見直してほしいですよね。

投稿: SwingingFujisan | 2014年2月11日 (火) 00時41分

4/2(初日)の第一部が取れずに2階の西桟敷の後列でした
最初は期待していたのですが、花道はさっぱり見えませんでした
勘九郎さんが七緒八君をつれて一緒に出てきたのも見えませんでした
凄い歓声でしたのでなんとなく分かりましたがとっても残念でしたね
桟敷と言いながらで花道見えないのは欠陥だと思うのですが

投稿: うかれ坊主 | 2014年2月11日 (火) 07時18分

うかれ坊主様
おはようございます。
そうだったのですか。それはお気の毒でした。花道が全く見えないというのは寂しいですよね。せめて演舞場のようにモニターを置いてくれるとか、料金設定を変えるとか、配慮がほしいと思います。

投稿: SwingingFujisan | 2014年2月11日 (火) 10時38分

いつもブログ楽しみに拝見してます!

先日、新しくなってはじめて3階東最後半の席で弁天小僧をみました。
正面上手と迷って、なんだか椅子が立派にみえて座りたくなったので、東にしました。

花道はばっちり、空調が近いのが気になりましたが、上手の見切れは少しノメれば観られ、私としては満足でした。たい焼きもすぐ買えます(^O^)


投稿: enachan | 2014年2月11日 (火) 22時15分

enachan様
こんばんは。コメントありがとうございます。
脇の座席の椅子が立派だったかどうか、私はぼんやりなので気がつきませんでしたcoldsweats02 今度ちゃんと見てみます。
東はやっぱり花道がばっちり見えるからいいですね。舞台の見切れは左右そんなに変わらないと思うので、私も西側でその点については文句はありません(椅子も舞台のほうを向いていましたよね。たしか以前は東西お見合いの方向だったと思いますが…)。
空調が近いですか…。
たい焼きがすぐ買えるというのはポイントですねwink
enachan様の体験談を伺ったので、やはり一度東側を取ってみようと思いました。ありがとうございます!!

投稿: SwingingFujisan | 2014年2月12日 (水) 03時39分

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