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2014年2月

2014年2月28日 (金)

間違っちゃったけど頑張ってます

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10日ほど前に蕾を発見。こんな時期に、と心配しながら見守っていたら、昨日、かすかに開花していた。香りは、鼻を思いきり近づければするような、しないような…。
実は1月下旬にも蕾が3~4輪ついていたのだけど、その行く末は確認しなかった。
頑張ってる花って愛おしい。

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2014年2月27日 (木)

消費税率アップで

そういえば、歌舞伎のチケットは4月からどうなるんだろうなあと思って、先日5月歌舞伎座のチケット代を調べてみた。そうしたらこれまでと同じ値段だった。これ以上高くなったらどうしようと心配だったから、まずはよかった。
そんなところへ今日届いた「あぜくら」、消費税率引き上げに伴いチケット料金も改定になるというお知らせが出ていた。会費(入会金・年会費とも)は現在2,000円が2,100円にアップ。細かいことを言うようだけど、原価値上げになるよね。
歌舞伎座のチケット代で計算してみたら、たとえば1等席18,000円の税抜金額は17,142円で、これをもとに8%の消費税を加えると18,513円。513円は松竹負担でっていうことなのかな。他の席種でも同様なので、松竹の負担が大きくなってくると、いずれ値上げになるのかしら。

このことに関して、松竹とか歌舞伎会とかからお知らせってあったのかしら。あったとしたら気がついていないわ、私。それと、正直こういうこと苦手で、よくわからない(゚ー゚;

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2014年2月26日 (水)

快演! 藤山直美×市村萬次郎:母をたずねて膝栗毛

225日 「母をたずねて膝栗毛」千穐楽(新橋演舞場)
安心して見られる定番・王道の人情喜劇と言おうか。結局のところ私のような人間にとってはエンタテインメントは王道が一番とあらためて思わされた。「魚屋宗五郎」、「瞼の母」、「傾城阿波鳴門」へのオマージュを込めた(と思いたい)パロディも楽しめる。
これから大阪公演もあるので、ネタバレはあまりしたくないが、ある程度はネタバレします。
親に捨てられ、江戸の大願寺で育てられた3人の男女、旅芸人お福(藤山直美)、魚屋忠太郎(獅童)、その妻お鶴(高橋由美子)が母親探しの旅に出て遭遇する様々な事件が、それぞれの親子の出会いに絡めて面白おかしく描かれている。
母親探しの旅と書いたが、元々は大願寺が火事で丸焼けになった再建費用を調達するのが目的である。大願寺の和尚(花王おさむ)は更科屋金衛門という金貸し(略して「さらきん」というお遊び付き)に多額の借金があり、その返済と大願寺再建の費用が捻出できない。お福は、かつて大願寺に子を捨て今はいい暮らしをしている女が3人いるという噂を耳にしており、彼女たちにその金を出させようと発案する。それに乗った忠太郎とお鶴がまず目指したのは上州丸山宿。
お福がそんな情報を持っていたのかは旅芸人だからというのはいいとしよう。その3人の女が捨てられた3人の母親であったという偶然がちょっと甘いかなという気もしないではないが、そこは人情喜劇、目をつぶろう。
で、上州の女はヤクザの水熊一家を仕切っているお浜(水谷八重子)。その名もそのままに「瞼の母」の再現となるか――お浜と忠太郎はすんなり親子の名乗りと再会を果たす(よかったね、忠太郎)。おおはしゃぎの忠太郎。ここは獅童さんの度の過ぎたおふざけで、しんみりとはいかない。水熊一家と敵対するヤクザの女親分(山下裕子)凄むところで吹き出しちゃうし。私はそういう獅童さんをやや苦々しく思うのであるが、客席は爆笑の渦だったから、まあいいとしよう。忠太郎は酒を飲むと人が変わるため女房のお鶴から禁酒を言い渡されているのだが、めでたい親子の再会にしこたま酒を飲んだうえ、喜びに我を忘れてはしゃぎ過ぎたのだ、と酔いが醒めて反省する忠太郎に免じて。この後、「瞼の母」の名台詞を織り込んで1幕目は終了。
お浜から150両せしめた3人が次に向かったのは阿波徳島。ここではお鶴が、やはりその名もそのままの母親お弓(大津嶺子)に出会う。小さな小間物屋を営んでいるお弓にはとんでもない裏の顔があったのだが、高橋由美子・大津嶺子さんのしっとりした好演もあって、この2人の再会には思わず涙した。お弓からは25両、そしてその裏の顔の関係で100両が3人の手に入る。
最後はお福の番。お福の母親お縫はなんと丹後宮津藩領主の側室になっていたのだが、今は江戸にいるということで3人は江戸に戻る。一番面白かったのがこの親子の再会で、お縫役の萬次郎さんが歌舞伎役者としての存在感とコメディセンスで他を圧倒していた。いや、もちろん藤山直美さんのコメディセンスは別格だから(久しぶりに藤山さんの舞台を見たが、やっぱり好きだわ~、藤山さん。美人でもないしおばさんなのに、可愛い!! そして間がいい、まさに喜劇の天才だ)、最強のタッグマッチという感じ。この子にしてこの母あり、ん? いや、この母にしてこの子あり、ン、やっぱりこの子にしてこの母ありかな。
江戸の町での逃走・追走場面(宮津藩内にお縫派と反お縫派がいて、反お縫派の手から2人が逃げる)は萬次郎さん怪優ぶりをたっぷり見せてくれた「決闘 高田馬場」を思い出させた。ぽんぽんやり合いながら息を切らして逃げる2人が可笑しくて声を立てて笑いながら、心の中でしっかり逃げて~と応援した。
財政が緊迫している宮津藩であり、大願寺再建費用を出し渋るお縫であったが、最終的にぽんと500両を出すことを決める。その時の萬次郎さんの気風のカッコよさ、惚れた。
三組三様の親子の出会いと親子関係だが、子が自分を捨てた母を慕う気持ちは切ない、またやむにやまれぬ事情で子を捨てた母にとってもそれは心の傷であり負い目であり、子の幸せを常に願っていることには違いはない。みんな一度は親じゃないよと否定はするものの、それは自分の存在が子のためにならないのではないかという愛情から。水谷八重子、大津嶺子、市村萬次郎という3人の芸達者が母親の心情をにじませてほろっとさせた。

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2014年2月24日 (月)

愛之助さんが神津恭介に

3月14日放送予定のフジテレビ「名探偵神津恭介 影なき女」に愛之助さんが神津恭介役で出演されるそうだ。ドラマ初主演。
見ます!!

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2014年2月23日 (日)

見心地良い「白浪五人男」

222日 「青砥稿花紅彩画」
3日に昼夜通しで見て以来の歌舞伎でもあり、夜の部でもある。
家に居続けると出かけるのが億劫になるのだが、ひとたび歌舞伎を見ると、面白くて、又すぐに見たくなってしまう。「なんて見心地いい芝居だろう」と思うんだもの。感想は前回とあまり変わらないけど、今回の分として。
登場したとたん、そこに花が咲いたかのような可憐さと儚げな気配を漂わせた千寿姫(梅枝)にははっとしたし、信田小太郎実は弁天小僧(菊之助)の水もしたたる上品な美しさには千寿姫ならずともうっとりする。
菊之助さんの弁天はまさにはまり役、やわらかな美しさの裏にある悪の心がちらっと表情に出るときがとくに魅力的だった。
松緑さんの南郷は、浜育ちの荒々しさの中にも優しさが感じられ、また痩せたせいかシャープな陰影が魅力的。松緑さん、遅ればせながら松尾芸能賞優秀賞、おめでとうございます!!
七之助さんの赤星は、やむにやまれぬ事情で盗みを働いて、一度は捨てかけた命を日本駄右衛門に預けたことに悔いはないが、どことなく哀しげなのが魅力的。
染五郎さんの駄右衛門は前回も書いたが、確かにちょっと線の細さとか若さとか弱い部分はあるものの、5人男の親分としての華は十分あったと思う。大きく見せる努力も買いたい。
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人の誰もが魅力的だったが、私のイチオシは亀三郎さんの忠信利平。とくにセリフがよくて、一言一言に引き込まれた。千寿姫と小太郎の危機を救って茶屋から出てきた亀三郎さんは笠の中で喋る声が低くてよくとおり、その丁寧な発声はおとうさんに似ていると思った。松緑さんとの立ち回りはカッコよかった。
5
人がアウトローであるにもかかわらず、観客の共感を得て粋・魅力的に見えるのは、やはり黙阿弥の筆の力によるものだろうが、それぞれの人物像を目の前に見せてくれる役者の魅力がなければありえないことだろう。そういう意味でも、5人は素敵なアウトローだった。
丁稚の大河クンは愛らしいだけでなく演技がしっかりしていて感心する。歌舞伎調の発声もできていて、うまい。番頭の橘太郎さんとの争いでは、くるくる回り、最後はポーズを決めると、橘太郎さんが金メダルをかけて「羽生選手~」。回り舞台で見えなくなるまで、番頭を足の下に押さえ込んでの見得を崩さなかったのも立派だった。ちなみに、番頭が女装した弁天の好きな役者を当てる場面、松緑さんの名を挙げるのに「ご子息の大河さんも舞台に出ておられる」と前置きをつけていて盛大な拍手を受けていた。
若手を支えるベテランたちの存在感は圧倒的。とくに團蔵さんの浜松屋幸兵衛には泣かされた。蔵前の場では、あまりの経緯に場内爆笑に近い笑いが起きたが、私はなんだか泣けて泣けてしょうがなかった。ここで笑いが起きるのはまあしょうがないかなとは思うのよ。私も笑いたい。今までは笑っていたかもしれない、でも今回は泣けたのよ。喧嘩の混乱の中で我が子を見失った親の心情が切々と響いてきて、笑えなかったのだ(「逆櫓」を思い出してしまったこともあるかも)。
笑うといえば千寿姫が赤星に死の道連れを願う場面でも笑いが起きたのはよくわからない。ほかにもよくわからない笑いはあったが、きっと思いもかけない展開になった時に笑っちゃうんだろうな。
大屋根での立ち回りは実に見ごたえがあった。前回は3階、今回は1階席だったが、この場面は遠くても下から見上げたほうが迫力があるかも、と思った。弁天の最期はいつも悲しい。

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2014年2月22日 (土)

これのおかげ?

14022201egg 今日は、久しぶり--なんと、2月3日以来の<ちゃんとした格好>お出かけ&<電車>お出かけ。あんまり久しぶりなんで、ちゃんと化粧できるだろうか(ちゃんとしない時の化粧は、オンリーミネラルのブラシでささっと顔をなでるだけ)、ちゃんと電車に乗れるだろうかと不安だったけれど、普通に化粧もして、電車にも乗って、帰りはありえない1分乗換にも成功して(駅の一番上のホームから一番深いホームまで、走った走ったrun)、無事に帰ってきました。
←のおかげかな、と思ってる。これは、1月に行われた「東北の芸能」で見つけて、あの頃マジでヤバくなっていたから藁にもすがる思いで買ってみたのだ。
御利益てきめん、これをいただいた後は、ボケていない(多分。自分ではそう信じてる)。効き目がいつまであるかわからないけど、また危なくなることがあったら、またお世話になるつもり。
味は…私は燻製はあまり得意じゃないんだけど、最初の香りも意外と大丈夫だったし、口に入れたらしっかり味がついていて、おいしくいただいた。

「東北の芸能」でもうひとつ、「ままどおる」というお菓子を買った。とてもおいしかった。8月に若冲を見て、福島駅で何かお土産をと探した時にはこれといったものは見つけられなかったのに…。今度はアンテナショップにも行ってみようと思う。

東京って、なんでも買えちゃうね。






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2014年2月21日 (金)

浅田選手、ありがとう!!

ずっとず~っと苦しかったに違いない、それを乗り越えた人の力強さ、美しさはメダル以上の価値を教えてくれた。色々言葉にすると空虚になりそう、だから、一言、ありがとう!!! 

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小野塚選手、やったぁ!

スキーフリースタイル、ハーフパイプで小野塚選手、銅メダル。
寝ようと思っていたのに、面白くてつい見ちゃった。つい見てよかった!!
この競技であんまりドキドキしなかったのは、転倒したりミスしたりした選手たちが、内心は悔しいんだろうけど、明るい笑顔を見せたからだろうか。そして、互いに健闘をたたえ合い、自分より上の点を出した選手にも抱きついて祝福する姿。新種目の競技の選手みんなが仲間として競技を盛り立てていこうとする感じで、とても好もしかった。
小野塚選手の高さ、2本目の安定した演技、素晴らしかった。その小野塚選手を超えた2選手は、それも納得のいく見事な演技だった。男子は天候に恵まれずイマイチだったのが残念。採点競技ではあるけれど、比較的わかりやすく、競技として純粋に楽しめた。
それから、フリーの男子クロスもすごく面白かった。スタートがすべてと思ったら、途中けっこう順位が入れ替わるの。フランスがメダル独占でしたわ。
しかしXゲーム系の種目が増えてきたものだ。

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2014年2月20日 (木)

6月国立劇場は「ぢいさんばあさん」

6月国立劇場、歌舞伎鑑賞教室の演目が発表になった。
扇雀・橋之助による「ぢいさんばあさん」。
扇雀さんのるんは、去年12月南座、中車さんの伊織で見た時にとてもよかったので期待。
橋之助さんの伊織は見たことがないが、扇雀さんとは息の合ったところを見せてくれるだろう。
歌舞伎のみかたは、どなたがやるのでしょうか。亀鶴さん?(出演するかどうかもわからないけど、もしかしたら下島やったりするかな、なんて) あるいは橋之助・扇雀ジュニア?

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2014年2月19日 (水)

残念、でもおめでとう、竹内選手

こんなにどきどきして身体が震える観戦は初めてだった(現実逃避派なのに見ちゃったのだ)。
準決勝からは心臓が口から飛び出しそう。
私が震えてもしょうがないんだけど、半分仕事しながら手が震えてパソコンがうまく打てなかった。
決勝2本目、ここまでほぼ完璧に滑ってきて、1本目もわずかながらリードしていた竹内選手が転倒。
ニワカながら秘かに期待していただけに、本当に本当に残念。
でも素晴らしい銀メダル!! おめでとうございます。

まだ、手が震えてる…。

フラワーセレモニーでの竹内選手の笑顔、やっぱり金じゃないという悔しさがあったと思うけど、1位の選手に拍手したのを見て感動した。解説の人もずっと興奮を抑えつつ、できるだけ冷静に解説し(やっぱり身体が震える、って言ってた)、最後は泣きそうになっていたみたいで、私も泣きそうになった。

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2014年2月18日 (火)

渡部≒長谷部 : つかえが取れてスッキリ

ノルディック複合で銀を取った渡部暁斗選手。
ず~~っと、誰かに似てる、誰かに似てる、でも思い出せない、って胸の中がもやもやしていたの。
そしたらさっき、友達が長谷部マコちゃんに似てるって教えてくれた。
あ~スッキリ!! (ネットではとっくに話題になっていたみたい)
ラージヒルは6位入賞でメダルには届かなかったけれど、33秒の差がありながら先頭集団に加わり、途中転倒からよく立ち直って先頭集団に追いついた。さすがの底力だと思った。

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2014年2月17日 (月)

明治座5月は染五郎さんの伊達の十役

明治座5月は染五郎さんを座頭に、播磨屋ジュニア+隼人、壱太郎、高麗蔵、亀鶴というフレッシュな顔ぶれ→ココ
ああ、5月も忙しくなりそうbearing
明治座公演については、うかれ坊主様から情報をいただきました。ありがとうございます!!

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歌舞伎座5月は12世團十郎1年祭團菊祭

歌舞伎座5月の演目が発表になった→ココ
1年祭という銘の前に「十二世」に團十郎さんがいなくなったことを強く思う。

粂寺弾正が左團次さんですと!!
勧進帳は次世代の團菊のぶつかり合いが楽しみ。そういえば3月も勧進帳があるんだっけ。
幡随長兵衛、好きだねえ、役者さんは。

久々の歌舞伎トピックスでしたcoldsweats01

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2014年2月16日 (日)

スピード競技の面白さ

羽生選手の金を喜びながら、やっぱりスピード競技の面白さには惹きつけられる。
スケルトン(壁にごんごん当たると当然スピードが落ちる、っていうことがよくわかる)、スノボのクロス(藤森選手、残念。タイムトライアルがよかったので期待していたが、準々決勝は見られなかったら接触転倒しちゃったとのこと)、クロカンリレー(周回遅れで続行不可って厳しい)等々、明々白々の結果はわかりやすいし、日本人選手が出ていてもいなくても、世界レベルの試合を見られるし、
手に汗握る。
そして、こういう競技の中には命の危険さえもはらんでいるものがあることをあらためて思う。

葛西選手、41歳の銀すごい。もっとすごいのは「また目標ができた」というその意欲!! 何かというと年齢のせいにしようとする凡人の私はなど、足元にも及ばない(と言うことすらおこがましい)。45歳の金、期待しちゃうぞ。

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2014年2月15日 (土)

嬉し過ぎて感動しすぎて

今日は雪かき(水を含んだ雪、めちゃくちゃ重かった。明日は身体が動かなくなりそう)以外は1日フィギュアを見ていた。
実を言うと、リアルタイムでは見ていなかったのだ。どきどきはらはらはダメなんだもの。ミステリー小説だって、どきどきはらはらに堪えられなくなると、結末を読んじゃって、安心してから続きを読むという、私、実につまらないヤツだから。
安心してからは何度見ても嬉し過ぎて、感動しすぎて、何と言ったらいいのかわからない。全員入賞の日本の3選手からはいろんなことを教えてもらったとも思う。ありがとう。

採点競技は嫌いだって言ってたくせにね。

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2014年2月14日 (金)

雪のせい? 年のせい?

今日は、歌舞伎座昼の部をリピートすることになっていたが、早くから雪の予報。当日朝から降っていたらやめようか、大したことなかったら出ようか…迷ったまま朝を迎えた。
これなら出られそう、でも駅までの車は行きはよいよい、帰りは…だろうし、自分じゃチェーンつけられないし、それなら歩いてもいいんだけど腰痛がひどくて長距離は歩けないし滑ったらこわいし。
結局、あまりの寒さもあって、パスを決意。好きな歌舞伎をこういうことでパスするって切ないけれど、年なんだろうな。

チェーンの思い出。
もう15年以上も前の話。雪になったので、1人でチェーンをつけてみた。まだ若かったから何とかできたのね。ところが、やっとつけ終わってほっとした瞬間、通りかかった近所のおじさんが、「その車、前輪駆動だから前輪につけなくちゃダメだよ」って。
げっshock 知らなかったよ~。笑われちゃったよ~bearing なんでも後輪につければいいのかと思ってた(当時は後輪につけている車が多かったんだと思う)。
思い切り挫けて、泣く泣くチェーンをはずし、以来自分でチェーンをつけることはしていない。

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2014年2月13日 (木)

迫力と人間の心:映画「ラッシュ」

210日 映画「ラッシュ」(川口MOVIX
実在した2人のF1ドライバー、ジェームス・ハントとニキ・ラウダの1976年のレースを中心に展開する物語である。私がF1をちょっと齧ったのは196263年頃だろうか。グラハム・ヒルとかジム・クラークとかの名前を記憶している。その後、F1にちょっとハマったのは1990年頃からの約10年。したがって、ハントとラウダの時代はすっぽり抜けており、ラウダの名前には何となく記憶があるもののハントは知らないという状態で、この映画を見た。
当時は毎年25人のドライバー中2人が死ぬという危険きわまりないスポーツ。その後事故死は減ったものの、全世界に大きな衝撃を与えた1994年アイルトン・セナのクラッシュによる死亡は未だ鮮明に記憶に残っている(私の部屋には92年日本グランプリのセナのポスターが今でも貼ってある)。
以下、相当部分ネタバレします。
その危険なレースに文字通り命をかけたハントとラウダは、F3時代の出会いからハントがレーサーをやめるまでの8年間、宿命のライバルであり続けた。2人は性格も考え方も正反対。肉食派でチャラく刹那的とさえ思える生き方をするハントに対し、冷静で論理的でメカの知識もマーシャルより持ち合わせているラウダ。互いに罵り合ったり、傷つけ合ったりしながら、互いの存在が互いの闘志に火をつけ、高め合う、共感も覚える。相容れない部分がたくさんあったとしても、心の中では大切な友でもあったのだ。
コースの中でも危険きわまりないドイツGPのニュルブルクリンクサーキット。悪天候に見舞われる中、安全重視のラウダはレース中止を提案するが、ハントを中心とするドライバーたちの反対でレースは決行される(ラウダって歯に衣着せぬ物言いのせいか、レーサー仲間にはあまり人望がなかったみたい)。そしてレース序盤、懸念した通りラウダはクラッシュする。猛烈な炎がラウダの車を包む。ラウダは外に出られない。必死の救助作業でやっと救出されたラウダは全身火傷で瀕死状態。400Cの炎に1分間包まれたことで(なんと長い1分だったことか)、ラウダは肺にも損傷を負っていた。皮膚の治療にはこちらが縮み上がってしまう。そして目を覆いたくなったのは肺にたまった血液の吸引である。決して細いとは言えない金属の棒を肺に差し込んでいくのだ。今の時代のカテーテルの材質は塩ビか何かで、それでも吸引は非常につらいらしい(父もとても苦しがっていた)のに、当時はあんな金属を使っていたのか。口から肺までの距離の長いこと。どこまで挿入するのだ。その恐ろしい治療をラウダは2度も続けて受ける。医師でさえ躊躇う連続吸引だ。さらに、まだ皮膚がきちんと回復していない状態できついヘルメットをかぶる。正視に堪えがたいが、レースへの凄まじい執念に、目を逸らしてはいけないという気持ちにさせられた。

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2014年2月12日 (水)

五輪見ながらトレイン剝き

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テレビで紹介していたので、私もやってみました。
何回かやってみたけど、最初にむいたこれが一番きれいにむけました。

昨深夜だったか今朝方だったか、高梨沙羅さんの涙をにじませた真っ直ぐな瞳としっかりしたコメントに、こちらのほうが涙をこぼしてしまいました。ちなみに、ジャンプのスーツって、身体とスーツの間が2ミリ以下ってきめられているんだそうです。練習して痩せる選手もいて、試合ギリギリまで縫製し直すんですって。

平野選手、平岡選手、おめでとうございます!! 見れば見るほど、どうしてあんなワザができるんだろう、とただただ感心するばかり。

渡部暁斗選手、おめでとうございます!!(フレンツェルとのラストのバトルは一昨日見た映画「ラッシュ」を思い出させた。ワックスの選び方もタイヤの選び方に通じるものがあるし)(荻原健司さん騒ぎ過ぎ、応援団じゃなくて解説なんだから、と思っていたら、ご本人も初解説で五輪の空気に吞まれた、反省していますとのことsmile
ラージヒルも団体も楽しみです。
リレハンメルのどきどきコーフンが甦ります。

追記:女子スノボの岡田良菜選手、5位入賞おめでとうございます。最後の2人まで3位につけていて、メダル期待したけれど、立派な成績だと思います。

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2014年2月10日 (月)

2月花形歌舞伎夜の部

23日 二月花形歌舞伎夜の部「青砥稿花紅彩画」(歌舞伎座)
夜の部も、まずは座席のことから。昼の部でも書いたが、夜は3階西側席。花道はまったく見えない。東西の席は1列になったことで後ろの人に気を遣う必要はなくなったものの、「花道使いの際には身を乗り出したり立ちあがったりしない」ようにと係の人の注意があり(身を乗り出して、下に物を落した人がいたそうなのだ)、しっかり監視もされているから、花道は完全に諦め。稲瀬川の花道の出は下駄の音で想像するしかない。まあ、それも悪くはないけれど…。しかしこれで3A席とは、やっぱり納得がいかない。正面席よりは舞台に近いし、角度的にも以前よりずっと見やすくなったから3Aにしたというわけだろうか。比較のために、今度は花道の見える東席を取ってみようかと思った。

夜の部は後半リピートするし、やっぱり昼夜通しは私にはきつく、前半けっこう眠かったので、感想というほどの感想にはならないけれど…。
菊之助さんのニセ小太郎の美しさ、千寿姫が騙されるのも無理はない。しかしヒドいヤツだ。菊之助・弁天と松緑・南郷はこれまでにも「浜松屋」で何回か共演しており、息の合ったコンビで安心して見ていられるし、好きなコンビである。弁天・南郷コンビの気を許し合っている、信じ合っている空気があればこそ、アウトローにも肩入れできるのである。それは三人吉三にも言えることだ。菊ちゃん、大屋根でず~っと踏ん張っていた(私の席からはそれがよく見えた)。大屋根ではちょっとハプニングがあったが、それだけ大変な立ち回りなんだなと改めて思った。
忠信利平の亀三郎さん、赤星十三郎の七之助さんはともにぴったりのニン。亀三郎さんの口跡のよさ、行儀のよさ(芸としての)、存在感は、どうしてこの人にいつももっといい役がつかないのだろうと思わせる。七之助さんも同様に口跡のよさ、行儀のよさがあり、悪の道に入らざるを得なかった十三郎の悲しみと信頼のおける仲間を得た安心感のようなものが感じられた。
染五郎さんの日本駄右衛門は、線の細さや若すぎることで大きさにやや欠けるものの、ここにいる4人の上に立つ人物としての華は十分にあったと思う。
團蔵さんの浜松屋幸兵衛には感動した。大店の主人としての貫録、宗之助を実の息子として育ててきた心、すべてが明らかになった時の潔さ、親の思いがひしひしと伝わってきた。
右近クン(宗之助)にはいつも真面目に精進している様子が窺われて、好感が持てる。
大河クン、丁稚をしっかり演じていて立派。
梅枝クンの千寿姫ははかなげな様子がよかった。
店の者が気味悪く思う目つきの悪さ、悪の雰囲気を身にまとわせた菊十郎さんの狼の悪次郎は、これまたはまり過ぎな橘太郎さんの番頭(初めて通しで見た時、この番頭さんについてあんな展開になるとは、とビックリした)ともども、この役はこの人で決まり!! なのであった。
青砥草紙の通しは3回目かな。20085月歌舞伎座と20122月御園座。通しで見ると色々な事情がわかってきて非常に面白いので、これからも時々通してやってほしい(20122月は、御園座、松竹座、博多座と3回も遠征していた。まだ2年しか経っていないというのにそんなバイタリティ、もうないわ)。
<上演時間>序幕花見の場28分(16301658)、幕間5分、序幕神興ケ嶽の場・稲瀬川谷間の場33分(17031736)、幕間35分、二幕目88分(18111939)、幕間20分、大詰20分(19592019

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2014年2月 8日 (土)

雪で

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1時間ほど停電しました。電気がない間、なんにもできなかった…。
電気、ありがたいです。

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お出かけの方はお気をつけて

今日の演舞場は昼夜とも上演します、と出ていたけれど、動いていない電車もたくさんあるでしょうに、大丈夫なのかしら。
歌舞伎座も昼夜とも上演なのかしら
私は今日取っていたら、とても出かけられなかった。
今日は17時から押上で梅之さんじゃなかった梅乃さんと落語家の彦丸さんのトークイベントがある予定だったが、残念ながら中止になったそうです。
まだまだ降り続くようだし、お仕事の方、お出かけの方はどうぞくれぐれもお気をつけて。

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あらためて、雪国の大変さが思われます。

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南北らしい複雑な絡みの面白さ:「心謎解色糸」

23日 二月花形歌舞伎昼の部「心謎解色糸」(歌舞伎座)
昼の部は花道鳥屋のすぐそばの席。前は通路だし、花道の出入りは間近に見えるし、大変いい席ではあるのだが、セリフが意外と聞こえづらかった。自分の耳が相当悪くなったのだと思って、かなりがっかりしたら、夜の部で取った3階の西側席はまあよく聞こえるのだ。舞台上手のほうを向いて喋られたりするとやや聞こえが悪くなるものの、全体にはよく響いてセリフが聞き取りやすかった。
感想の前にもう一つ。実はちょっと面白いことに気がついた。役者さんが花道に出ると、鳥屋の脇で一段高いところに腰かけている係の人が、右斜めに腕を出すのだ。花道に人を入れないための動作なのだろうか。幕ごとに係は交代するので、腕を挙げる角度は人によって違うものの、花道使いの際は出でも入りでも確実に行う。同じ列の席で見たことはあるが、こういう動作には今までまったく気づかなかった。

そうそう、序幕後の幕間にふと気がつくと葛西アナが目の前の通路に立っていてびっくりした。

さて、お芝居は何の予備知識もなく見たから、松也クンがいきなり悪人面で出てきた時にはびっくりした。先月は正義の二枚目忠臣、今月は赤城家の悪臣。いやいや、松也クンの悪役もなかなかいいものだった。女形をやるには少し身体を絞らなくてはならないだろうが、背も高いし、二枚目も悪役もできる立役としてどんどん芸の幅を広げていってほしい。
この悪党、山住五平太に惚れられて借金の肩代わりをするから自分に身請けされろと迫られる芸者小糸は菊之助さん。きれいで、イヤなことはイヤという強さをもちながら、往来で借金のカタに身ぐるみはがれてしまって、襦袢姿で肩を抱く姿が頼りなげなのがいい。そんな小糸に自分の着ていたものをかけてやる鳶のお祭り左七。気風よくカッコいい左七が染五郎さんにピッタリ。小糸でなくても惚れ惚れするねえという感じ。料亭松本の女将お蔦(高麗蔵)の肩入れもあって、2人は1枚の夜着にくるまり五平太は歯ぎしりする。高麗蔵さんの役はお得な役であるかもしれないが、それを高麗蔵さんらしく好演。
染五郎さんは二役で楽しませてくれた。松本での早替りは、左七が相撲取りに衣類を与えて上手の部屋に入ったと思ったら一瞬で悪役(半時九郎兵衛)になって出てきた。早いっ!! 傘の中での早替りはまだ3日目だからちょっともたついたけれど、それでもやっぱりわからなかった。もしかしたら3階西側だったらわかったかも。
南北らしく複雑に人間模様が絡み、ストーリーも複雑ではあったが、見ていてわからなくなるということはなく、全体にとっても面白かった。南北のドロドロには時に辟易することもあるのだが、このストーリーがそうでもないのか、花形だからややこってり感が薄いのか、イヤな感じはほとんどなく、楽しめた。
半時九郎兵衛の実子殺しは南北らしい。かわいそうなおきみちゃん。まさか実の父親に殺されるとは。この子役ちゃんがいじらしいだけによけい哀れである。九郎兵衛は鳥追姿の少女が1両を持っていることを知って奪うために殺してしまうのだが、この場面、斧定九郎が50両の入った財布を取り上げるのにちょっと似ていた。でも、こっちはたったの1両。いや、たったの1両とは言えないほど1両は九郎兵衛にとって重かったのかもしれない。おきみの遺体を始末しようとするところへ九郎兵衛の女房お時(七之助)がやってきて2人で始末するのだが、お時は我が子と気が付かなかったのだろうか。この場面の前に、お時とおきみが互いをいたわり合うような感じで雪の中を歩いていたのが袖萩・お君(こちらも<おきみ>だ)を思わせたのに、お時もワルだったとは。
七之助さんは糸屋という店の娘お房との二役。こちらは恋に一途な娘。お房自身は八卦見の綱五郎に惚れているのだが、縁談が持ち上がる。縁談を望まぬお房だが、無理やり祝言の席につかされる。糸屋の番頭の佐五兵衛が三々九度の酒に毒を入れてお房に飲ませる。実はこの番頭、お房に横恋慕しており、馴染の医師と示し合わせて、飲むと仮死状態になるという毒薬でお房を死んだことにし、後で蘇生させて我がものにしようという魂胆なのであった。事情は違えど、「ロミオとジュリエット」みたい。

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2014年2月 7日 (金)

羽生選手に釘付け

お風呂から出てドライヤーをかけ始めテレビをつけたら、ちょうどフィギュアスケート男子団体戦をやっていた。
カナダの選手が滑り終わったところで、次は羽生という素晴らしいタイミング(日本がラストとは知らなかった)。採点競技は嫌いだけれど、羽生選手には注目と期待をしていたのでラッキー。ドライヤーがかかってたんで音楽は聞こえない。しかし音楽はなくとも、その美しい動きはどうだ!! 誰が見ても文句ないだろうというリズミックな動き、ダイナミックなジャンプ、優美で伸びやかな身体の線。ほぼノーミスの滑りに目は釘づけ。 他の選手の滑りは見なかったけれど、絶対トップと思ったらその通りトップに立った。昂揚したなあ。

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2014年2月 6日 (木)

寂しい、奈緒子と上田にもう会えない:映画「トリック ラストステージ」

129日 映画「トリック劇場版 ラストステージ」(MOVIX川口)
見たい映画はけっこうあるのになかなか見られなくて、でも大好きな「トリック」だし(以前、ついつい上田教授の「どんと来い、超常現象」買っちゃった)、それもラストステージだもの、絶対見なくっちゃと意気込んで行って、期待どおり、いや期待以上で、ラストは思わず泣いたし(「トリック」で泣くなんてとお思いでしょうが、私も予想外のことでした)、帰宅してからプログラムを1字残らず全部読んだら、又見たくなってしまった。「トリック」の魅力が全部詰まっていたし、ギャグ満載、プラスいろんな小ネタが仕込んであって、もちろん気がついたのもたくさんあるけど、気がつかなかったり、予想していたのに見つけられなかったりしたのもたくさんあるんだもの。
ネタバレになるから、ほとんど口をつぐんでいなくてはならないのがすご~く残念。
由紀恵ちゃんはお肌がめっちゃきれいだった。アベちゃんは私の中では上田次郎か加賀恭一郎。スンガイ共和国(スンガイとはこの国の言葉で「川」という意味だそうだが、この国を独立に導いたのはあの方で、奇しくもそのお名前と国名は似ている。その指導者は今でも「国民のお母様」と慕われている。と言えば、あの方が誰なのかトリックファンなら想像つくでしょう。こういう仕込みがたまらなく好きだわ)、ヤー村(小さな村で、この村の出身者である3人組の男性が東洋の島国に渡り、「クルリンパ」「キイテナイヨ」などの村の伝統芸能を伝えたそうだ。と言えば、この3人組が誰で、「ヤー」村の名前が何打かもわかるでしょう)の呪術師役の水原希子さんがとってもチャーミングだった。この呪術師の名前ボノイズンミにもネタが仕込まれているが、長くなるので省略。
そうそう、吉田鋼太郎さんが出ていた。最初ビックリして、それから笑った(「トリック」に出てくる人ってたいがい、笑えるでしょ)。
本当にラストステージなのか…もっと続いてほしいけれど、そういう思いの中で有終の美を飾るのがいいのかもしれない。でもほんと、寂しいよ、奈緒子と上田に会えなくなるのは。2人の間に流れる空気感が何とも言えずに好きだったのに。矢部のスピンオフドラマはまだあるかもしれないから、せめて1シーズンに1回はゲスト出演してくれないかなぁ。

1月はこれで終わり。

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2014年2月 5日 (水)

「三千両初春駒曳」千穐楽×音羽屋の色々興味深い話と国立劇場舞台裏(「風に吹かれて」から)

127日 「三千両初春駒曳」千穐楽(国立劇場大劇場)
今回は久々の最前列で観劇。舞台に近いのはやっぱり嬉しい。
前回書いたことはなるべく省いて、今回は24日放送のテレビ番組「関口宏の風に吹かれて」(テーマソングがあの「Blowin’ in the wind」だったのが懐かしい)の内容と合わせてのレポです。
序幕、右近クンが姫を支えるしっかりとした侍女・玉泉女の心をよく表現しているなと印象的だった。
亀三郎さんは近くで見たら、相当悪役っぽい。言動にもワルさが満ちている。でも愛敬もあってまさに歌舞伎の悪役としていいなあと思った。
菊之助さんの照菊皇女が采女を追って舟で日本へ渡る場面は、前回観劇時は菊ちゃんはただ舟の上で凛と立っていただけだったような記憶があるが(ちょっと違和感を覚えた記憶)、今回は腰を落したり立ちあがったり、揺れる波に合わせた動きを取っていた。
三幕目に飛んで、松緑さんの初登場に貫録があり、最期(実は死んでいなかったのだけど)も堂々として素敵だった。
娘を守る父親の彦三郎さんの姿にわが父が重なり(私もずいぶん父に守ってもらったから…)、父親としてのカッコよさに惚れ惚れした。
釣天井が落ちた時、埃が立ち、黒御簾の中で手で埃をぱさぱさとよけているのが見えた。狭い黒御簾の中で、さぞ大変なことだろう。
この釣天井は、裏で左右3人ずつ、6人がロープを引いて落しているそうだ。落す合図は鳴物の音。人力で動かしているのは、菊五郎さんによると「機械は怖い」から。「壊れたらどうにもならない」って。確かに。床には切穴があって、押しつぶされる役者さんは天井が落ち切る前にそこへ逃げるんだそうだ。ちなみに、セリや盆のコントロールは国立劇場では舞台が見えない部屋で、トランシーバーの指示に基づいてボタンを押して動かしている。モニターはあるがトランシーバーの声のほうが正確なんだそうで、動かしているのは1人だけ。舞台を見ないで操作しているなんて知らなかった。そういうことも含めて、とくに新作や何十年ぶりという芝居では、全員の呼吸が揃ってテンポがよくなるのに少し時間がかかるのかもしれない。実際、このお芝居も前回見た時に比べてずっとテンポがよくなっていた。
馬切りの場の橘太郎さん(えへ、今度は間違いなく太郎さんです)、近くで見たら眉毛が長くて繋がっていた。小さなことだが、双眼鏡じゃわからなかった。ここではブレイクダンスが拍手を呼んだが、披露していたのは音蔵さん(研修発表会で鳶頭を演じて一躍花丸、要チェック役者になった、あの音蔵さん)だそうだ。ダンスを昔かじっていたことを立師の先輩が知っていて、面白いからやってみろと言われたんですって。
音羽屋といえば立ち回りも楽しみの一つだが、「風に吹かれて」では音三郎・音之助・音二郎・音一郎・音蔵(一郎より三郎が先輩なのね)の若手5人がインタビューを受けていて、関口さんが「歌舞伎は年配の(とくに女性)客が多い。若い人も入れていかないと」言うと、音之助さんが自分たちは立ち回りもやってお客様に湧いてもらう、そういうことも若い人を呼ぶことにつながるのではないかというようなことを発言していた。普段名題下さんの話はあまり聞けないから、大変興味深く聞いたのだが、関口さんが彼らに「脇を固めることに徹するのか」と問うと、音之助さんが「メインをやりたいかどうかは人それぞれ。脇にもいい役があるし」と言い、音二郎さんが「脇には味がある。脇が支えて行く」と脇の矜持を示した。それに対し音一郎さんは自分はメインをやりたい、だから勉強会があればやると、まさに「人それぞれ」の考えを表した。この前の弁天小僧、音一郎さんにとても合っていたし、自信にもなったんじゃないかな(研修会の稽古風景も紹介されていた)。
このやりとりは、菊五郎さんの「華のある役者とうまい役者は違う」「華のある役者は23人いればいい、そしてヘタでもいい。しかし脇はうまくなくてはいけない。彼らにはうまい役者になってほしい」という話を関口さんがぶつけて始まったのだが、私も歌舞伎は脇次第と思っているところがあるので、誇りをもって脇を固めていただきたいと心の中でエールを送った。菊五郎さんは、菊之助さんの時代に彼らがしっかり脇として使えることを期待かつ予測しているようであった。ちなみに、おとなしい音三郎さんはずっと旦那(菊五郎さん)に憧れていてこの世界に入ったそう。

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2014年2月 4日 (火)

歌舞伎は全部見ておくべき:祝三津五郎さん、読売演劇大賞最優秀男優賞受章

三津五郎さんが読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞することになったそうだ。
去年8月歌舞伎座の髪結新三と棒しばりの演技が評価されたとのこと。
復帰を前にした三津五郎さんにとって、大きな励みとなり、復帰への弾みがつくのではないだろうか。おめでとうございます!!
そういえば私、髪結新三は見ていないのだった。大変評判がよかったので見たかったのだが、諸事情あって断念。今思えば、何としてでも見ておくべきだったけれど、「棒しばり」を見ただけでもよしとしようか。
やっぱり歌舞伎は全部見ておかないといけないな。今年はすでに1月昼の部をパスしてしまって、内心忸怩たるものがある(テレビで中継やってくれて助かったけれど、ナマとテレビじゃ違うものね)。

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1月国立劇場の舞台裏紹介番組

今夜8時、BS TBS「関口宏の風に吹かれて」で、菊五郎さんが1月国立劇場の舞台裏を紹介するそうです。菊之助さんのインタビューもあるとか。
日曜深夜(2月3日午前0時30分~)は「三千両初春駒曳」の中継があったばかりなので、また記憶を新たにして楽しめるのではないでしょうか。

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巡業東コース演目

6月さいたま芸術劇場の「海辺のカフカ」が取れたから、座席表を確認しようと思ってHPにいったら、すっかりリニューアルされていた。それはともかく、座席表を見に行ったおかげで、今年の巡業東コースの演目がわかった。「角力場」は吉右衛門さん以外、大丈夫かというほど若い若い。勉強の場だね。又五郎さんの又平は楽しみ。
巡業公演が行われるのは熊谷会館で、7月1日(火)昼夜2回公演。今年は日本一暑いと言われる熊谷に行ってみようか…というのは今だから言えること。夏になったらそんな考え無理無理。でも7月1日ならまだ大丈夫かしら。

角力場
 濡髪長五郎:吉右衛門
 山崎屋与五郎:種之助
 藤屋吾妻:米吉
 放駒長吉:歌昇
口上
傾城反魂香
 浮世又平:又五郎
 おとく:芝雀
 土佐修理之助:隼人
 狩野雅楽之助:錦之助
 土佐将監:歌六

で、肝心の座席表が見つからないwobbly

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2014年2月 3日 (月)

おには~そと

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昼の部終演後、豆まきがあった。
お芝居の最後、松緑さん、染五郎さん、七之助さんの3人が舞台に座り、「東西南北はこれぎり~」で一度幕がしまったあと、出演者の方々が舞台に立ち、染五郎さんの「追儺式を行います」(「新しい歌舞伎初めての追儺式でございます」と言ったらしい。客席が騒いでいたのでよく聞こえなかった。染五郎さんが口を開いたら松緑さんが「し~っ」と指を口に当てていた)で一斉に豆(正確には豆の袋)がまかれた。もちろん3人はそのままの衣裳だったけれど、とっくに殺されてしまった役の菊之助さんが最初のきれいな衣裳で登場したのには感動した。私は後ろのほうの席だったので、歌舞伎座の方からいただいた。歌舞伎座の方は「鬼は~そと」とだけで「福は内」とは言っていなかった。こちらに気を取られていたので舞台でもそうだったのかどうかはわからない。
豆まきは昼の部だけだった。以前も1回だけだったかしら。豆まきの様子は→ココに出ています。
お芝居の感想は後日。何しろまだ1月が終わっていないのです。それにね、今日の目的は豆まきだったから。な~んてね。

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2014年2月 2日 (日)

絶やしてはならない、地域の伝統芸能:東北の芸能IV第二部

125日 東北の芸能Ⅳ 第二部(国立劇場小劇場)
第一部が終わると、ロビーに黒服の男性がわらわらといる。そのうち、入口からロープが張られ、何かただ事ではなさそうな感じがしてきた。そばにいた黒服さんに「どなたがいらっしゃるのですか」とお聞きしたら、とまどいがちに「皇太子ご夫妻です」と答えてくれた。そのまま待っていると入口が閉鎖され、この時間帯に来た人たちは外で待機状態になった。やがて黒い自動車が2台、後ろの車から皇太子ご夫妻が下りられた。そして、拍手でお迎えする私たちの前をにこやかに会釈しながら2階へと上がって行かれた。お待ちした時間は長く、お姿拝見はあっという間のこと。そして、ご夫妻がご覧になるお席は上手側で、下手側最後列の私のところからは全然見えなかった。たしか、ご夫妻は昨年「東北の芸能Ⅱ」をご覧になっていて、この時も第二部だったので私は残念な思いをしたのだった。今回は思いがけず、で嬉しかった。
相馬民謡(福島県相馬市)
この3回で初めての民謡である。「民謡を正しく継承していかなくてはならない」と司会の方が言っておられたが、その通りだと思う。相馬には26の民謡があり、今回はそのうちの5つ披露するとのこと。「相馬流れ山」は野馬追で歌われる唄で、ほら貝が響き、歌と太鼓に合わせて、陣笠をかぶった武士姿の女性4人が2枚扇での踊りを披露した。3番では扇のかわりに柄杓みたいなものを持って踊っていた。
この後、「北方二遍返し」「南方二遍返し」「新相馬節」「相馬盆唄」と続いたが、なんとさっき司会をされていた方が見事な喉を聞かせたのでびっくりした。有名な「相馬盆唄」では踊り手が4人出てきて踊ると客の手拍子が起こり、劇場中が一つになった気がした(でも、空席が多かった。もったいない。これまでも第二部は観客少なかったのかしら。これからも公演があるのだったら、両方見よう)。太鼓に三味線、尺八、そして美しい声で見事な節回し、若い頃はほとんど関心がなかった民謡だが、こうして聞くとしみじみ心にしみて、いいものだなあと思った。
北萱浜の天狗舞(福島県南相馬市)
海沿いの90数戸の集落であったこの地区では震災で住民の1割以上が亡くなったそうだ。神社は何とか残ったが、祭りの道具などはみな津波で流された。それらがやっと揃い、本日念願の復興舞をご披露するということであった。
天狗の1人舞は動きにキレがあって、ジャンプも高くとても上手だと思った。やがて獅子が出てきて、立っている天狗を後ろから突き飛ばした。獅子は鈴と剣を持って天狗の刀と戦う。一定の比較的ゆっくりとしたリズムでず~っときていたが、突然テンポが速くなって、ぶつかり合いも激しくなった。元のテンポに戻ったら、四肢の衣裳が広げられ、2人が中に入って最初の1人と一緒になり、つまり3人で一体の獅子(6本足)となった。3人の獅子は初めて見たが、2人で入る獅子より難しそう。最後は2人が抜けて後足の1人だけとなり、天狗が獅子頭を高く掲げて口上を述べる。
天狗と獅子の舞は戦っているように見えるが、天照大神と素戔嗚の命の競い合いを表しているそうだ。
大曲浜獅子舞(宮城県東松島市)
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2000人弱のこの地区も震災で320人が亡くなるという痛ましい経験をしている。保存会の方々も家族をなくしておられる。震災の年の8月に、獅子舞をどうしようかと話し合った時、若手が「大曲浜の獅子舞を残したい」と強く望み、翌年1月に全国・地元から支援を受け、上演した。復興獅子舞で元気になってほしい、という熱の籠った挨拶があった。
綱吉時代、伊達家の家臣が大曲村民にやらせて奉納した。門外不出だったが、あちこちでやるよういなった。土地柄漁師が多いので豪快である。うち囃子、すごろ囃子、継ぎ舞、やごろ囃子の4曲から成る。うち囃子の後、すころ囃子で獅子が家に入る。けん囃子は1年を健やかに過ごせるようにと願い、継ぎ舞ではその家の初婿が家をしっかり支えられるようにと家主を肩車する。やごろ囃子は柱が壊れた時に修理する間に女の衣裳を着て踊る。現在は女の子が踊る。というのが各囃子の説明である。
鳥屋から神主(?)とひょっとこの面を頭の後ろにつけ剽軽な顔造りをした人に先導され、獅子が出てきた。獅子には2人が入っているが、時々3人になって、1人が入れ替わる。太鼓も交代で叩く。それくらい激しく体力を消耗する動きである。子供が獅子に酒を飲ませるのがかわいい。34人で獅子を持ち上げて支えていたのは継ぎ舞だろうか。やごろ囃子では女の子5人が右手に扇、左手に御幣を持って踊る。揃っていてきれいである。その間獅子は寝そべっている。ひょっとこが獅子を起こすと、もう一体獅子が加わった。
獅子は交代で踊るが、ひょっとこはず~っと出ずっぱり。これが実にユーモラスでかつかなり激しい動きなので、1人で踊り切るのはどんなにか大変だろうと思った。
太鼓も獅子も年配の方(太鼓は最長老)から若い人まで色々な世代に亘り、確実に伝統が継承されていることを感じた。また、若い人が多く、先述したように若手がこの芸能を残したいと望んだことがよくわかった。
浜甚句は石川さゆりさんとコラボしたこともあるそうで、最長老の方が見事な喉を披露された。客は手拍子で楽しませてもらった。

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2014年2月 1日 (土)

新しい歌舞伎座で初の俳優祭

3月27日、新しい歌舞伎座で初めての俳優祭が行われるそうです。
コーフンhappy02
でもチケット代があまりに高くてちょっとテンション下がったbearing
それにやっぱり電話申し込みか…正直、半分あきらめdown
詳細は→ココ

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絶やしてはならない、地域の伝統芸能:東北の芸能IV第一部

125日 東北の芸能Ⅳ 第一部(国立劇場小劇場)
1
月歌舞伎座昼の部を見られなくなったのは、これを見たかったから。東北の芸能Ⅰはやっているのを知らなくて見逃したが、Ⅱ、Ⅲと続けて見てきた私にとって、もはやこの公演は外せない大事なものとなっている、しかも今回は、福島県いわき市、相馬市、南相馬市、宮城県気仙沼市、石巻市、東松島市、岩手県山田町、普代村と沿岸地域の芸能である。これまでは諸事情あって第一部しか見なかったのだが、今回は全部見たいと熱望して一部・二部両方見ることにした。まず第一部から。
御宝殿の稚児田楽・風流(福島県いわき市)
いわき市の熊野神社に伝わる芸能である。まずは宮司さんの挨拶で、この芸能が重要無形民俗文化財第1号の指定を受けたことを知った。田楽は「露祓い」2名と「びんざさら」6名で行われるが、この8人はみんな10歳前後の男の子である。稚児による田楽は全国でも珍しいとのことだ。両通路から、武士の格好をした大人たちが入場する。子供たちはびんざさらをじゃじゃと鳴らしながら入ってきた。露祓いが持つでんでん太鼓のようなものには、1つには3本足の烏が、もう1つには兎が描かれていて、ともにその先には桙がついている。びんざさらは18cmほどの檜の板を30枚ほど、先端を麻紐で縛ってつないだ一種の楽器である。笹竹の柱を4本立てた結界の中で子供たちが4人ずつ向き合い、「ドンドンドン カッカッドン カッカッドン」の太鼓に合わせてびんざさらを鳴らし桙を振る。一生懸命びんざさらを鳴らし、汗びっしょりになって桙を振る子供たちを見ていたら目頭が熱くなってきて、地域の伝統芸能は絶対絶やしてはいけない、と強く思った。
風流(ふりゅうと読む)は腰の高さくらいまで白い布に覆われた四角い舞台の中で行われる。今度は大人が演じ、子供たちは「オウ」と声をかける側にまわる。鷺の舞、竜の舞、鹿の舞、獅子舞の4種からなり、鷺と竜は1人ずつ、鹿は夫婦2人で舞台の四隅でジャンプをする。それぞれの頭(かしら)を被ってジャンプするのだが、頭を手で押さえてジャンプし、コーナーでないところでは首を大きく3回振って次のコーナーへ移動するのだから実にきつそうだ。しかも1つの隅で3回ずつジャンプし、それを3まわりするのだ。息が切れてヘトヘトになりそう。いずれも五穀豊穣を願うのであるが、鹿の舞には子孫繁栄を祈る意味もあるとのことだ。最後に厚板を組み合わせた二重の櫓が運び込まれ、その上で獅子が首を振りながら三まわりする。
非常に素朴で単調とも言える動きだが、退屈することなく興味深く見た。
なかなかうまく伝えられないので→ココをご覧ください。
小鯖神止り七福神舞(宮城県気仙沼市)
縁起のいい目出度い踊りなので、結婚式や進水式、様々なイベントで披露しているそうだ。小鯖地区のある旧唐桑町は漁師の町なので地域の伝統は女性たちの手で伝えられてきた。この七福神舞も昭和23年に女性のみが定例で演じる芸能として発足したということである(囃子も七福神も全部女性)。楽器は太鼓のみで、それぞれの衣裳をつけ小道具を持った七福神役の女性が1人ずつ歌に合わせて踊るのだが、大変ユーモラスで楽しい。客席から何度も笑いが起きる。歌詞がまた面白い。面白いけど聞き取れないわ、と思っていたら、電光掲示板に出ていることに途中で気がついた。もっと早くから気がつきたかったわ。
「東西こ 東西こ 見いさいな 見いさいな ○○○(神様の名が入る)を見いさいな」という言葉がどの神様にも歌われる(布袋さまだけ、これがなかったかも)。
漁師町の文化を支え守る女性たちの明るさにこちらが元気をもらったような気がした。

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