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2014年5月

2014年5月30日 (金)

捨てられない

又かと言われそうだけど、モノじゃなくて…。
デジカメで撮った写真のこと。
おんなじような写真が何枚も何枚も。この1枚っていうのが決められないのだ。
角度がちょっと違っても、時間が連写程度しか違わなくても、写真はビミョーに違っていて、選べない。明らかなピンボケは捨てるとしても、ピンボケが意外といい感じじゃない?とかいうのもあって、結果、何十枚、何百枚、何千枚もの写真が毎年たまっていくbearing
部屋が狭くなるわけじゃなし、なんだけど、捨てられない自分にやっぱりモヤモヤする。
で、そんな捨てられない写真の中から。

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全然いい写真じゃないのはわかってる。でも築地川銀座公園で咲いているのがかわいくて、花の名前はチョー有名なのしか知らない私が、ありとあらゆるキーワードを使ってやっとのことで見つけ出した「チェリーセージ」(その中のホットリップスという種類らしい)に免じて。

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2014年5月29日 (木)

左團次さん、ぶっ飛び過ぎてる

菊ちゃんの披露宴で左團次さんが何かやらかしたようで、ミーハーとしては興味津々だったのだけど、それが何か判明(→ココ)。
これをつけた姿をご覧になりたい方は、31日NHK Eテレ14:00~16:25をお忘れなく(→ココ)。ノーカット放送だそうですよ。もっともNHKのことだから、あの姿が映るかどうかは不明…bleah

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2014年5月28日 (水)

夏バージョンへ(?)へんげ

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3月末か4月初めに「よく咲くスミレ」というのを買った。黄色と白を一緒にプランターに植えた。本当によく咲いてくれていた。

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ところが、2週間くらい前から、なんか白のほうが汚らしくなってきた。もう花も終わりなのかなとがっかりしていたら、なんと、白が白じゃなくなった!! 柔らかくて大きな花の白が、ちょっと固めに縮んで小さくなった感じで、こういう色に。1つ1つの花を見ればそんなでもないのだけれど、全体的な咲き方があんまりきれいじゃない。葉も茎も枯れ気味な感じだし。びっくりして、説明書を見たら、「季節によって色が変わります」って書いてあった。そんなことってあるんだ!! このまま咲き続けたら、秋にも色が変わるのかしら。
ちなみに、黄色は変わらない。

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2014年5月27日 (火)

だまされるよねえ

消費税が8%に上がってから、スーパーなどの価格表示が税抜になって、もう何度もだまされた。慣れない私も悪いんだけどね。
最近やっと税込み価格を頭のなかで考えるようになったけれど、数字・計算苦手な私、8%の計算がすぐにはできないのだぁbearing

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2014年5月26日 (月)

染五郎大奮闘+脇が盛り立てる「伊達の十役」

526日 五月花形歌舞伎千穐楽夜の部(明治座)
前回昼の部と間違えて取ってしまった夜の部のチケットを泣く泣く捨て、やっと今日千穐楽、「伊達の十役」を見てきた。
こういう芝居の千穐楽って、ちょっといやらしい期待をもつよね、カーテンコールという。その期待は裏切られなかった。山中鹿之助(種之助)、渡辺民部之助(亀鶴)、渡辺外記左衛門(錦吾)、細川勝元(染五郎)、川上右門(猿四郎)、勝元の小姓が並んで「今月はこれぎり~」で定式幕がしまる。拍手は鳴りやまない。やがて定式幕が開けられる。舞台手前中央に染五郎さんが1人で正座している。染五郎さんは猿翁風に両腕を順番に広げ、お辞儀をする。そして今度は立って、舞台中央、花道両側、そしてまた舞台に戻って、猿翁風挨拶(両腕を広げたあと、胸で手を交差させてお辞儀)をした。猿翁=三代目猿之助へのオマージュだろうと思ったら胸が熱くなった。

口上ではわかりやすいように、染五郎さんが演じる10役を悪人側3人と善人側6人に分けて(もう1人はその中心にいる足利頼兼)紹介していたが、3人の悪人に倍の6人が苦しめられるんかあと思ってしまった。
染五郎さんの十役のうち、赤松は出番が少なかったので特に感想なし。
弾正はちょっと線が細い。でもところどころ骨太に感じることもあって、そういう時の弾正はとってもいい。悠々の空中闊歩は比較的近い席で見られたので満足。その前の弾正ネズミ、回転の時の膝の軸がまったくズレなくて見事だった。
道哲は凄みをきかせているつもりでも、どちらかというと染五郎さん本来の優しさとか愛嬌が勝ってしまうような感じだった。本人も愛敬で押し通すようなところもなくはなかったんじゃないかしら。楽しそうに演じていたもの。
ところで4幕目2場「問註所門前の場」でハプニングがあった。道哲が鎌を振り上げて民部と対峙している時、鎌の刃と柄が分解してしまったのだ。客席のざわめきにも動じず2人は芝居を続ける。道哲は見得を決めると客席に背を向けて刃を拾い、柄にはめ込んで、再び落ちることのないよう刃の根元を握りしめていた。客席からはちょっと笑い。道哲が早替りの与右衛門に殺されて、小屋の向こうに倒れる込むと、与右衛門は道哲に駆け寄り鎌を取り上げる。刃が落ちないか確かめるように23度振っていたのが客席にウケた(鎌はスペアだろう。23度振っていたのは染五郎さんのアドリブだと思うよ)。
頼兼は染五郎さんのニンだ。殿さまらしい大らかな大きさがある。おっとりと上品で悪人にだまされて女にはまるようなダメなところもぴったり。こういう染五郎さんはとても素敵。
与右衛門もニン。色々葛藤はあれど(妻の姉、妻を殺さざるを得なかった。さらには自らの命を犠牲にする運命にあった)、海老蔵さんに比べて明るい葛藤というか、陰にこもった暗さがない。どちらがいいというのではなく、どちらの与右衛門も魅力的だと思う。
勝元はどうしても仁左様の爽やかインテリジェンス、痛快能弁が頭に残っていて消せない。でも、この役も染五郎さんのニンだろう。山名をやり込めた時は仁左様ほどの爽快感がなかったが、直訴状のところは、大いに爽快・痛快だった。拍手しているうちにもう与右衛門に替わっていた(早替り、ほんとに早い!!)。
最後、上機嫌の勝元が謡をうたって、瀕死の外記に「つづけ、つづけ」と無理やりうたわせるのだが、いつもあの勝元がなんで?と納得いかない。「めでたいのう」って…。伊達家のためにはめでたいからいいんだけど。
男之助は大熱演だったけれど、ちょっと無理がある感じ。

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2014年5月25日 (日)

團菊祭五月大歌舞伎夜の部

524日 團菊祭五月大歌舞伎夜の部(歌舞伎座)
今日は歌舞伎も相撲も千穐楽。傳左衛門さん、今日も国技館にいらっしゃいました(横綱白鵬の後ろでバッチリ写っていました)。で、夜のNHKスポプラで横綱インタビューを見た後すぐEテレにしたら、海老ちゃんの鏡獅子の鳴物として傳左衛門さんがいらしたので、思わずにっこり(今月は菊ちゃんの鏡獅子なのだ、傳左衛門さんは夜の部お休みだったけど)。
さて、本題へ。
「矢の根」
市松模様の障子が上がって五郎の姿が見えた時、なんて立派!!と思った。松緑さんは、最初声が出しづらそうで、とくに高い声(裏声も)がよく出なくて心配したが、だんだん落ち着いていった。大らかで歌舞伎絵を見ているみたいで楽しかった。
昼寝は後見のみどりさんが肩で頭を、手で背中を支えて、支える方も支えられる方もきつそうだなと思った。太い襷は後見の辰緑さんとみどりさんが2人で締める。みどりさんが背中担当で、腕に力がぐっと籠められるのが見えた。仕上がりのメドが立った頃、みどりさんが三味線に向かって合図をしていた。
田之助さんが若々しくて、さすがの存在感であった。
橘太郎さんの前転ジャンプ、かっこいい。見られて幸せ~。
この演目を最初にみたのが国立劇場の男女蔵さん(H21年)、2度目が演舞場の三津五郎さん(H24年)、そして今回が3回目と、意外に見ている回数が少ない。
「極付幡随長兵衛」
後味が悪くて好きになれない演目だが、今回見て、理不尽な武士に対する長兵衛の生き様が江戸の庶民にとって長兵衛をヒーローにしたんだなということがやっとわかってきたような気がした。
チンピラはつまみ出しても、武士には勝てない舞台番。そんな身分差をまず見せつけておいて、そういうものに臆することなく理不尽は理不尽として武士を圧倒する度胸が実にかっこいい。舞台に上がった海老蔵さんに大きさを感じた。團十郎さんに教わった最後の役だそうだが、團十郎さんの大らかな大きさとは違う大きさだ。海老蔵長兵衛は野生的な暗さを持っていて、その暗さが圧倒的な力、かっこよさになっている。感情を表す目がオーラを発しているのは去年の浅草でもそうだった。芝居小屋で水野と対峙した時から、もう自分の運命を知っていたような気がする。というか、常にそういう覚悟を胸に秘めて一家を守っていたのではないだろうか。「360日、血の涙のこともしばしば」だという生き様は海老蔵さんにぴったりだ。この幡随ならもう一度見てもいいかもと思わされたほど。
それに比べて、水野の側の遺恨が納得できないのは、そもそも理不尽だからなのか、当時の身分差が現代人の自分にはピンとこないからなのか、これまでの旗本奴と町奴の対立がここでは描かれていないからなのか。どっちにしても、水野のやり方は汚い。殺すには惜しい男だと評価して、最後は手を合わせて見せても、菊五郎さんクラスの役者でないと務まらない役だということがよくわかる。
海老蔵長兵衛に対して時蔵お時(ややこしい)の年齢差を心配したが、違和感なかったのは、海老蔵さんの大きさによるところ大かも。でも、死を覚悟した夫を送り出す悲しみにじっと耐えて身なりを整えてあげる献身的な時さまの姿も年齢差を感じさせない一因だったであろう。着替えの数分間はセリフもほとんどなく、客席もし~んとして海老蔵さんの覚悟に同化しているような感じだった。
子役がとても上手で可愛くて、子分同士の喧嘩を仲裁して見得を切ると、大きな拍手が送られた。死に赴く父親に「早く帰っておくれよ」と縋りつく場面では海老ちゃんの目も光っていたようだった。

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2014年5月24日 (土)

10月11月の歌舞伎座は追善興行

10月は十八世勘三郎三回忌と十七世勘三郎二十七回忌、11月は白鸚三十三回忌追善興行となるそうです。
福助さんはよい方向に回復しているとのことですが、復帰はまだ先になる模様。焦らずにじっくり療養して戻ってこられるのを待っています。

2年目を迎えた新しい歌舞伎座興行に関して、松竹はリピーターを増やしたい意向のようだが(1年目以上の観客数は見込めないと認識している)、こんなにチケット代が高くては、いくらいいお芝居でも難しいのではないかしら。私自身は、毎月前半と後半に1度ずつ見たいと思っているけれど、とても無理。せめてリピート料金を設定してくれればなあ…。もっとも、私の場合リピート困難は老化にもよるのだけど(^-^;
あと、料金設定をもっと細かくしてほしい…です。

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2014年5月23日 (金)

第20回稚魚の会・歌舞伎会合同公演は「菅原伝授手習鑑」

今年で20回目を迎え、もう夏の風物詩というか楽しみとなっている合同公演。今年は「車引」「賀の祝」「寺子屋」と「菅原伝授手習鑑」の三段目・四段目の通しとなった。
詳細は→ココで。
今年は通しなのでA班B班には分かれず、1日1回公演となっている。個人的には梅乃さん、春希クンが楽しみ、そして去年の卒業生である音蔵さん
(今年1月、研修発表会で鳶頭清次を好演)の時平が眼目だが、実力あるみなさん全員、大いに期待しています!!
この時期、松也クンの「挑む」もあるし、まずは体力作りだな…。
 合同公演:8月14日(木)~18日(月)12:00開演(ありがたいっ)
 挑む:8月13日(水)~15日(金)→ココ

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2014年5月22日 (木)

團菊祭昼の部再見

520日 團菊祭五月大歌舞伎昼の部(歌舞伎座)
久々のリピート。初回観劇時面白かったので残念だし申し訳なかったけれど、「毛抜」はパスさせてもらった。もう朝、起きられない。
「勧進帳」
今回も弁慶と富樫に目が集中して又義経を見るのを忘れていた、と思い出し、ふと義経に目をやると、ちょうど富樫が勧進帳を覗きこもうと近づいてきたところであり、義経は笠に手をやりちらっと富樫を見ていた。笠の中の表情はわかならかったが、きっとハラハラしていたに違いない。
ハラハラといえば、番卒の1人が強力の笠の中を覗き込み(こんなにしっかり覗き込んでいたんだと改めて認識)、注進を受けた富樫が大音声で一行を止めた時、富樫のあまりの迫力に一行と同じ気持ちになってハラハラした(ここは、前回もそうだったが、菊ちゃんの気魄がハンパでない)。
この後、義経側が刀に手をかけ富樫に向かっていこうとするのを弁慶が必死に止める場面では思わず涙が出た。この時の亀三郎さんは権十郎さんに顔が似ていた。

富樫は「判官どのでもなき人を」のところは、やっぱりもうちょっと思いがほしい。でも、ぐっと顔を上げて引っこむ姿はよかった。菊ちゃん、おとうさんそっくり。
太刀持ちは福太郎クン。富樫が名乗りを言い、番卒にしっかり関を守れよと語っている間、太刀を一定の高さで動かさずに持ち続けるのは相当大変そうだ(持ち方も、太刀の上から手をかけていて、下手したら落しそう、なんて心配になっちゃった)。弁慶が読み上げる勧進帳の中に「帝」、「聖武皇帝」という言葉が出てくると、太刀持ちもちゃんと一礼するのはいつもながら感心する。
今回は六方の前に「待ってました」「たっぷり」の大向こうがかかり、少し笑いが起きた(この前も別の声で笑いが起きたしねえ)。そして手拍子が一部で起こり、それはやめてやめてと心の中で唱えていたら、すぐにおさまってほっとした。きっと、海老蔵さんの弁慶が手拍子を場違いと思わせるような迫力を見せていたからだろう。それと、観客の大半はわかっているんだと思う。
勧進帳にも感動したが、筋書きの「見事な團十郎ぶり」(利根川裕さん)にも感動して、読みながらうるうるしてしまった一番うまいと思うのは吉右衛門さんの弁慶かもしれないが、一番好きなのは、大らかな包容力に溢れた團十郎さんの弁慶なのだ、と今さらながら思う。
「魚屋宗五郎」
宗五郎も二度目でも面白かった。いや、二度目のほうがもっと面白かったかも。橘太郎さんのおっちょこちょいで気のいい若者ぶりが「いかにも」な江戸の空気を感じさせるし、團蔵さんの父親がとても好き。そしてやっぱり菊・時の夫婦は何度見ても安心していられる。菊・宗五郎の酔い方は絶品だと思った。
もう一度見ても絶対飽きずに面白いだろうと確信する「魚屋宗五郎」だった。

 

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2014年5月20日 (火)

メイキング見ても、どうやって撮ったんだろう、素晴らしい「ネイチャー」

514日 映画ネイチャー(川口MOVIX
3D
は奥行き感のおかげで、自分がまるでそこにいるようではあるが、こちらの目が慣れないせいか、イマイチ落ち着かない。そうだ、3Dは画面のほうがこちらに迫ってくる感じで、2Dはこちらが画面に迫っていく感じ。だから、たとえば山を越えるような場面は2Dのほうが「越えた」感が強く、そういう意味で迫力があるんじゃないかと思ってしまった。とはいえ、その画像は美しく見事で、どうしたらこんな映像が撮れるんだと驚くばかり。エンドロールの後に4分強のメイキング映像があり(事前にスクリーンで告知されていたので楽しみだった)、機材の素晴らしさもそうだが、撮影クルーの勇気と探究心に心から感動した。マウンテンゴリラとか象の後進とか、本当に間近でカメラを向けているのだ。滝を上から落下して見せる手法もすごい。くるっと巻く海の大波の中はどうやって撮ったんだろう(まさに自分が波の中に入っている気分。怖いけれど、波の中は明るいトンネルのようだった)。テレビサイズでは「イッテQ」もNHK/BBCに負けないくらいの見事な映像を撮ってくるが、さすがはBBCの「ネイチャー」である。
しょっぱなはアフリカの陽もささないような熱帯雨林。「軍隊アリ」。「黒い絨毯」という映画を思い出させるアリの大群。彼らの目は退化し、その進行を邪魔するものは、自分たちより大きな生物であろうと必ず征服するのだ。その恐ろしさにはぞっとした(どうやって撮ったんだ)。マウンテンゴリラはオスが一家を守る。メイキングを見たら、カメラはゴリラの至近距離に置かれていた。
火山活動を見ると、地球は生きている、と思う(溶岩吹き出す火山口、どうやって撮ったんだ)。火山がぐつぐつぐつぐつ生成する硫黄と塩分の有毒ガスが立ち込める湖。死の湖、そこへなんと藻を食べるためにフラミンゴがやってくる。あの優雅なフラミンゴの意外な一面だに驚いたが、美しいピンクの身体は、その藻の色素なのだそうだ。
熱砂に堪えるべく足を1本または2本順番にあげて、まるでダンスをしているようなシャベルカナヘビの行動は私たちにはユーモラスに見えるが、生きるための必死の智恵なのだ。
草原もまた灼熱である。象の果てしない行進、厳しい乾いた土地で生きるためにはそれをやめるわけにはいかない。
日中は夏、夜は物みな凍てつく真冬という地域がある。植物も動物もちゃんとその地に対する適応性をもっているのが素晴らしい。そんな過酷な地で社会を構成しているゲラダヒヒたちが愛おしく思えてくる。地球は、アフリカは、深い。
何百日も食事をしていないナイルワニたち。哀れなオグロヌーが犠牲になったとしてもそれは自然の摂理として受け入れるしかあるまい。それでもやっぱりワニは悪役キャラでオグロヌーに同情せざるをえない(陰険に音も立てず、水中をす~っと岸辺へ近づくナイルワニ。のどかにたっぷり水分補給をするオグロヌーたち。早く気づいて、早く逃げて、とはらはらする)。
アフリカ大陸のさまざまな動物、植物、海の生物、美しい画像で紹介してくれるこの映画は絶対一見の価値あり。私としては2Dでもう一度見たい。その時に、もしかしたら3Dの威力を思い知るかもしれない。

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2014年5月19日 (月)

今年も「伝統芸能の今」を楽しむ

516日 「伝統芸能の今2014」昼の部(浅草公会堂)
14051903asakusa 浅草の町はお祭りムードだなと思ったら三社祭の初日であった。せっかくそんな日に行ったのに、祭りそのものは見ずにいつも通り自宅と劇場を往復したのみ。
さて、6回目を迎える「伝統芸能の今」(私は2011と2013の2回抜けて、4回目)、今年はプログラムに出演者のサイン入り手拭がついていて、記念品がまたひとつ増えたとはいえ、やっぱり嬉しい。開演前のプログラム販売は茂山逸平さん。とってもやさしい笑顔で接してくれたので、思わず「希子ちゃんのだんなさん」と言いそうになって、あ、でも役名覚えてないから悪いよねと咄嗟に脳が働いて口にしなかった(川久保啓司さんでした。そうえいば川久保だったと記憶が甦ったけど、啓司は全く覚えてない)。
寄附はあんまり混んでいたので、幕間に。今年はいつものゴールドリボンのほかに間伐材で作った扇のオリジナルピンバッジもセットになっていて、それも嬉しい。
演目は、まず上妻宏光さんの津軽三味線から始まった。「津軽じょんから節」は力強く、速弾きテクニックがすごい!! 上妻さんのオリジナル曲「紙の舞」は、同じ津軽三味線でもこんなにやさしい音が出るのかと驚いていると鋭い音も奏でられて、いろんな音色が楽しめた。
次は創作「三番三」。三番三は逸平さん。上妻さんの三味線、傳次郎さんの小鼓、広忠さんの太鼓、笛は傳十郎さん。狂言師は声が素晴らしくいい。腹から出す大きな声はよく通り、耳に心地よい。
同じく創作「空破」は猿之助さんの素踊り。傳次郎さんの太鼓に、上妻さんの三味線。
創作舞踊「風林火山」は上妻さんの三味線で猿之助さんが踊る。ここまで上妻さんは出ずっぱりである。懐かしいメロディーで、もっと激しい踊りかと思ったら、意外と穏やかな舞であった。やっぱりカメちゃんの踊りはうまい。
この後はお楽しみトーク。
まずは自己紹介。逸平「パンフと手拭販売の茂山逸平です」。上妻「最初から出っぱなしの上妻宏光です」。広忠「猿之助さんの付き人、亀井広忠です」。傳次郎「事務局の田中傳次郎です」との一言ずつが効いていた。今回傳左衛門さんは歌舞伎座で鼓を打っているので欠席。でも夜の部にはサプライズ出演されるそう(あ、夜の部は歌舞伎座出演ないのね。ということで、今日519日、大相撲を見にいらしていた。テレビをみていたら、黒っぽい和服できちっと背筋を伸ばした男性が目に入り、一目で「傳左衛門さん」ってわかった)。
まず、傳次郎さんがチャリティー公演の経緯等を説明。最初の紀尾井町は200人×2(小さなホールでの昼夜公演。私も400人のうちの1人)。5年間で2000万円以上の寄付が集まった。3年前から1ゲスト1ワクチン運動をしている。毎回15,000人以上にワクチンを提供している。今日の開演前の募金は約674500円。猿之助さんが客席で強制募金をしてくれたので(1階席に猿之助さんが現れ、寄付金を集めていた。私は3階後方席なので姿は見えず、声だけで状況把握)。
ここから芸談になった。
逸平:能の「三番三」は笛を指標にやっている。三味線と広忠・傳次郎兄弟の迫力に笛が聞こえなくなることがあった。能の三番三に三味線はない。歌舞伎の三味線を通り越して、津軽三味線との共演は世界一である。
上妻:津軽三味線はごぜが始めたので楽譜がない。耳伝・口伝である。門付をもらうために、どんどん派手になっていった。
広忠:この後の「石橋」では憧れの山台に乗る(能には山台がないから)。歌舞伎の中で1人だけ能の地方である。謡に当てて打つのが能だが、歌舞伎は長唄の三味線に当てて打つ。能の大鼓は遠慮なく大声を出す。歌舞伎の鼓は長唄を立てるときがある。能では大鼓が一番偉いが、歌舞伎では立て鼓→太鼓→大鼓の順(に偉い)。3兄弟の長男なのに、一番下である…苦笑。
逸平:「石橋」の間狂言は通常舞ジテが去ると、勝手に始めろという感じ。今日は演奏がある。
猿之助:毛振りは髪洗いのこと。今日は鏡獅子を入れて胡蝶も出るが、胡蝶は髪洗いでさらしを振る。
傳次郎さんたち地方は、毛振りが長い人がいると、「まだシャンプーだな」「今リンスになった」とか考えながら演奏を続けるんですって。

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2014年5月18日 (日)

ただただ笑って、でもちょっと何か残った「酒と涙とジキルとハイド」

5月18日 「酒と涙とジキルとハイド」千穐楽(天王洲銀河劇場) モノレールで、通常のアナウンスのほかにさしこのアナウンスが入ってびっくりした。「車窓から見える風景を私、HKT48の指原莉乃がご案内します」というような放送がまずあって、レインボーブリッジがもうすぐ見えてくると言っていた。私は1駅しか乗らないので、それで終わり。帰りは「~~ご案内しました。行ってらっしゃい!!」だけだった。 さて、お芝居はとにかく面白かった。笑った笑った。まだ、これから大阪公演があるそうなので、できるだけネタバレしないようにしたい。
出演者は片岡愛之助(ジキル博士)、藤井隆(俳優ビクター)、優香(ジキルの婚約者イヴ)、迫田孝也(ジキルの助手プール)の4人だけ。
舞台にはジキルの実験室が展開されていて、向かって右の壁の棚には実験用の薬瓶がずらりと天井まで並べられている。左側の机の上では、フラスコの中で薬品がぐつぐついっている。その上方にも薬の瓶が並んでいる。中央奥の階段をのぼると、そこは屋上みたいだけど、実験室が地下で、そこは地上なのかもしれない。そこと実験室の中で人がジェスチャーでやりとりしたりもするのだ。その屋上みたいなところで、パーカッションとトロンボーンの演奏もされている。
本家の「ジキルとハイド」は恐怖映画のイメージが強すぎて、原作小説も読んでいないし、映画も見ていない。ただ、1人の人物の中に2つの人格があって、ジキル博士の作った薬を飲むと邪悪なハイド氏になるということくらいしか知らないのだけど、三谷さんがそういう話をこんな喜劇に仕立てるとは、ほんと三谷幸喜という人はすごい。
ジキルは、あることのために、グッドアイディアな計画を立てるのだが、事態は思う方向にいかず、大慌てしたり、とまどったり、不器用に困ったり。愛之助さんが大真面目に演じれば演じるほど可笑しい。愛之助さんの演技は時に愛之助さんの歌舞伎っぽい感じもあり、セリフの言い方も歌舞伎と同様丁寧な発声で好きだ。
ビクターの藤井クンは汗びっしょりの大熱演。お笑い出身の藤井クンにぴったり、かつ体力的には一番ハードな役だったんじゃないだろうか。藤井クンは決して滑舌がいいとは思わないのだけど、関西訛りもなく(ただ、藤井隆特有のイントネーションがある。それは別にイヤじゃない)なまはげのセリフなど東北弁が巧みでなかなか達者なものだと思った。ちなみに、私、藤井クンの芝居5本目だ。藤井クン、好きだから。
優香さんは初舞台だそうだけど、実に堂々としたデビューである。テレビ出身の女優にありがちなきんきん声ではなく、しっかりとしたきれいな発声で、よく聞き取れた。イヴは淑女なんだけど、実はその奥に娼婦的なものが潜んでいて、ということで淑女イヴと娼婦ハイジ(ハイジのネーミングも笑える)の変身を繰り返すというむずかしい役なのに、可愛らしく品を落さずに娼婦になったのは大したものだと思った。見事なコメディエンヌである。顔がちっちゃくて、とくに藤井クンと並ぶとそれが強調されるなあと思っていたら、藤井クンの芝居の中にも優香の顔の小ささに感心する場面があった。
迫田さんの役は冷静にちょっとシニカルな目で事の成り行きを見つつ、混乱した事態を一見無責任な言動で誘導しながら実はそれがこんがらがった糸をほどいたり、逆に又ぐちゃぐちゃにしたり。結局、彼がすべての脚本を書いて演出もしているんじゃないか。銀髪(白髪?)のストレートなロンゲが妙に妖しくてウケた。4人とも適材適所で笑いが増強する。

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2014年5月17日 (土)

2年ぶり

517日 浦和レッズ vs セレッソ大阪戦(@埼玉スタジアム、1404キックオフ、54,350人)→10で勝利
140517vscerezo 2012912日以来のサッカー生観戦、ただしこの時は日本代表対イラク代表戦で、レッズの試合となると同年519日対エスパルス戦まで遡ることになる。なんと2年ぶり。
今日の試合は実は、フォルラン&柿谷狙いでチケットを取ったもの。フォルランはウルグアイ代表で前回2010年ワールドカップのMVP。衰えが見え始めたとはいえそのフォルランが日本でプレーすることになったことを知った時から、その試合を1度は絶対見ようと思っていたのである。また、柿谷は好きな選手だから、やっぱり見たかった。レッズサポ失格だと言われるのは覚悟の上、でももちろん、チームとしてはレッズを応援しているに決まってる。
今日のフォルランと柿谷にはかなりガッカリ。最初からレッズの攻撃陣が押していて、見せ場はほとんどなかった。とくに前半、セレッソはシュートゼロだって(前半、眠くなっちゃった)。しかしレッズもなかなか決められない。押してるのになあ…。
140517vsserezo2 70
分梅﨑→関根、75分興梠→李(李も好きだから、出場は嬉しかった)と選手交代があった後77分、代わった関根が決めた!! 後半、ちょっと悲鳴の上がる場面もあったがnice saveで、2ぶりの生観戦はめでたく勝利。しかしお気楽1人観戦の私は今日は大急ぎで帰宅しなくてはならず、余韻に浸る間もなく帰路についたのであった(埼スタに着いたのもキックオフ直前。まさに試合開始から終了までだけの2時間だけ)。その帰路の長かったこと、埼スタから浦和美園の道中がこんなにつらいって、ほんと弱くなったものだ。今日もこの帰りを考えてよほどやめようかと思ったんだけど、明治座の5000円がトラウマになっていて、できるだけチケットは無駄にしちゃいけないと自分を奮い立たせたのだった。確かにその場にいれば1人でも楽しいし面白い。やっぱり生は違う。でも、やっぱりこれからもスタジアムに足を運ぶことはあんまりないだろうな(埼スタとさいたま芸術劇場…)。

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2014年5月16日 (金)

栄西と建仁寺展

514日 栄西と建仁寺展(東京国立博物館)
14051603yosai トーハクは遠い。私のような高齢者には平成館にたどりつくだけで相当な体力ロスである。それなのに、隣の本館で行われている「キトラ古墳展」には私と同世代以上の男女が大勢、何時間待ちか知らないけど、炎天下並んでいるのである(平成館前の池の向こう側から平成館まで来て、さらに折り返していた。それでも入場者が
10万人に達したのは栄西のほうがずっと早く、さらに栄西は59日には20万人に達している)。そのエネルギーにただただ感服しながら、会場へ。
こちらも混んでいるようで、「第二会場からお先に」と勧められたので迷わずそうしたら、出口側から入っちゃったらしく、人の流れに逆らうような鑑賞順序になってしまった。

したがって最初に見ちゃったのが、最後に展示されていたらしい今回の目玉、俵屋宗達の「風神雷神図屏風」で、いきなりインパクトにやられた。明るくてユーモラスな表情が親しみやすい(この絵は前後期通して展示されている。展示は年間8週間しか認められていないそうなのだが、ここでその8週間を消化してしまったので、年内もう他での展示はできないことになる、とは「ぶらぶら」のウケウリ)。本館で尾形光琳の「風神雷神図屏風」も展示されていたそうだが、気がつかなかったし、知っていたとしてもくたびれて見てこなかったかも。
そしてもっとインパクトがあったのが「小野篁像」‼ 当時にして188cmくらいもあったという大男の等身大像であるから、それだけで衝撃的なわけだ。下から照らすライトが赤から薄い赤へそしてまた赤へと徐々に変わる。すると、篁を挟んで立っている獄卒(向かって右)と冥官(向かって左)の目がそれに合わせて妖しく光る。篁は下を向いているので目は伏せられているので目の光は見えない。篁は夜な夜な六道珍皇寺の井戸を通って地獄へ通っていたそうだ。六道珍皇寺の「参詣曼荼羅」にその井戸が描かれているということだったが、何となく「あれかな」と思っただけで、よくわからなかった。でも後でネットで確認したらやっぱりそれだった。
若冲とか海北友松とか「十六羅漢図」とか、いい絵がたくさんあったが、省略して第一会場へ(以上、第4章「建仁寺ゆかりの名宝」)。
最初に「栄西の読みはようさいとする」との告知(?)があった。栄西の著述を研究した高峰東晙の著作で「イヤウサイ」と読み仮名が降ってあるからだとのこと。そういえば、昔「ようさい」で習ったなぁとン十年前を思い出した。すっかり忘れていたよ。
栄西さんの像を見ると、頭の形に特徴がある。頭が長く四角いのだ。これは、この像だけでなく、肖像画にもそう描かれているのだそうだ。栄西さんは小柄だったのがコンプレックスだったのか、記憶力を鍛えて頭を伸ばしたんだとか(これも「ぶらぶら」から)。
栄西が最初に開いた寺は、1195年福岡の聖福寺で、これが日本初の禅寺であった。後鳥羽天皇の筆になる「扶桑最初禅窟」の勅額が展示されていた(後鳥羽天皇、後鳥羽天皇…日本史の記憶を必死で辿る)。福岡に開いた理由は、京都は叡山などの勢力が強かったせいらしい。その後、鎌倉のバックアップを得て、1202年(建仁2年)京都に開かれたのが建仁寺である。
そういう栄西の足跡が第1章。「喫茶養生記」(栄西は抹茶による茶道を伝えた人物でもあり、茶祖と言われている)、「隠語集」(仏教の教えを男女の営みにたとえてある。庶民が理解するのにわかりやすかったのだろうか)など、栄西の著作をさっと見て歩く。
2章は建仁寺ゆかりの僧たち。中で、蘭渓道隆坐像(京都・西来院)の内部に古い肖像の頭部が納められていたとのことで、その様子が写真で展示されていた。この頭部は、建長寺に伝わる蘭渓道隆像と比べたところ、受け口という共通点があり、蘭渓道隆の像であったろうと考えられているそうだ。
3章近世の建仁寺では「高台院像」が関心の的(寧々さんだから、というだけのミーハー心)。海北友松の「竹林七賢図」は建仁寺方丈の障壁画で、その方丈の一部が再現されていた。茶祖でもある栄西さんの誕生日420日にここで四頭(よつがしら)茶会が行われるのである。4人の正客とそれぞれのお相伴客8人、計36人にお茶をふるまう。実際の茶会の映像が流れているので、どのように行われていたか、またこの茶会がきわめて大事な行事なんだということもよくわかって大変興味深かった。
宗教との結びつきが薄い現代社会の人間がこれだけこの展覧会を見に来るというのは、単に文化としての美術品を見るだけでなく、宗教回帰みたいなものがあるんだろうか。

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2014年5月15日 (木)

10月名古屋は菊五郎劇団

10月名古屋公演の詳細が発表になった→ココ
権十郎さんの松王、亀三郎さんの梅王が新鮮。
又遠征だなあ。でも名古屋なら日帰りOKだね。とはいえ、交通費かかるなあ。

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2014年5月14日 (水)

金星

Photo
タイトル⇔写真はちょっとこじつけ気味かな。
祝・遠藤関。

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2014年5月13日 (火)

團菊祭五月大歌舞伎昼の部

512日 團菊祭五月大歌舞伎昼の部(歌舞伎座)
お江戸に戻ってきた團菊祭に團十郎さんはいない。寂しい限りであるけれど、海老蔵さんがしっかり成田屋を引き継いでいることが感じられて嬉しかった。この日は高校生の団体が入っていたけれど、演目としてはわかりやすいものばかりで面白かったのではないだろうか。
「毛抜」
左團次さんの弾正は初めて見る(と思う)。どんな感じかしらと思ったら、破天荒な左團次さんに男女構わずちょっかいを出すキャラは嫌味なくしっくりきた。大らかで笑えた。磁石のからくりを発見するところも、「おや? はは~ん」という過程がわかりやすく、面白かった。ご本人も楽しそうに演じているので、こちらも楽しくなる。
巳之助クン(秦秀太郎)は柔らかくかつ武士らしさもあり、菊市郎さん(八剣数馬)は骨太な悪役で好対照であった。真面目で穏やかな秦民部の秀調さんといかにも憎々しい八剣玄蕃の團蔵さん、この2人のバランスがとてもいいと思った。
廣松クン(腰元若菜)は喧嘩の仲裁や甲斐甲斐しさなど、頑張っていた。男寅クン(錦の前)はやっと声が少し落ち着いてきたかなという感じ。でも、まだまだ頑張れ。
梅枝クン(巻絹)にはどことなく冷たい美しさが漂っていて(それもステキ)、もう少し色っぽくてもよかったかなと思った。
「勧進帳」
菊之助さんの富樫、化粧で顔のふっくら感が抑えられており、非常に厳しく見えた(かっこいい)。強力を判官と見とがめた時の勢いが強烈で、一気に緊迫感が漲った。それに対して判官を守りここを切り抜けようとする弁慶の必死さに思わず涙がぶわっと湧き出てきた。打ち殺し見せ申さんと高ぶりを見せる弁慶に対し今度はそれを止める富樫の必死さにまた涙が湧いた。海老蔵と菊之助、若い2人の真正面からのぶつかり合いは手に汗握る激しさで、菊・吉とはまた違った魅力に舞台から目が離せなかった。ただ、「判官どのにもなき人を」のところは、菊五郎さんのほうが感動的だったかな。
判官御手は芝雀さんの手が舞台につきそうなところまで下がったのでちょっとびっくりした。あんなに下に下げた手は見たことがないような気がする(記憶が失われているだけかも、だけそ)。女形でない芝雀さんの声は友右衛門さんに似ていた。芝雀さんの笠の中の演技、海老・菊に見とれていて、見逃した。
海老蔵弁慶は大らかな團十郎さんとは違い、少し昏さをもち、鋭い。私は明るく包容力たっぷりの團十郎弁慶が好きだが、海老蔵弁慶もとても魅力的だ。そういえば、今回発声は全然気にならなかったな。しかし海老蔵オーラ出まくりの一方で、目をぎょろつかせ過ぎかなと思うところもあった。そのせいか、引っこみの時に客席後方から「にらんで」というおばちゃんの声が聞こえてきて(それも2回)、 笑いが起きたのは残念だった。でも、海老ちゃんの弁慶にはそこからもずっと義経を心配し追いかけていく真剣さを通していて、手拍子は起きなかっ た。ちゃんと客もそういう空気はわかるのだ。最後に富樫に目礼した後、客席に向かってお辞儀をする場面で海老蔵弁慶は明らかに天に向かって感謝していた。私はそこでまた感動したのだった。

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2014年5月11日 (日)

5月明治座花形歌舞伎昼の部

57日 五月花形歌舞伎昼の部(明治座)
先述したように、自分では昼の部を取っていたつもりがチケットは夜の部で、急遽その場で買い直した昼の部。落ち着かない気持ちで見てしまったのが残念。
「鳥居前」
何と言っても歌昇クンの大殊勲。鳥屋内からの太い声で既に期待を持たせる。そして登場した歌昇忠信は、隈取が見事に似合って、体も大きく見え、モーレツな勢いの勇猛さで、実にカッコいい。様になっている。姿を現してからの声は幅の太いちょっとくぐもったような歌昇クン独特の声ではなく、太いんだけど1本になっている力強い声(うまく表現できない)で、へ~こんな声も出るんだ、とちょっと驚いた。歌昇クン、これ当たり役になるかもの予感がした。
軍兵との立ち回りは豪快、かつ黒御簾とよく合っていて音楽的、気持ちよく見応えがあった。
義経の隼人クンは出るたび少しずつではあるが成長していると思う。やや硬い感じもするが、それは隼人クンの持ち味なのかもしれない。大将らしさは感じられたのではないだろうか。
種之助クンの弁慶は仕草のひとつひとつがおとうさんに似ていて、又五郎さんの顔が浮かんだ。
米吉クンの静は可憐。しかしやや情に欠けるのが惜しい。
早見藤太が吉之助さんだったのが嬉しい。さすがにベテランでコミカルな味わいが若い舞台を締めた。藤太って、足の動きが大変そう。
「釣女」
何回か見ているが、他愛ない物語で気楽に見られる舞踊劇。亀鶴さんの醜女がキモかわいい。亀鶴さんの力なら、あそこまで化粧で強調しなくてもよかったかなという気もする。でも、客席が楽しそうにたくさん笑っていたからいいか。
140511seikichi 「邯鄲枕物語」
借金で首のまわらない清吉・おちょう夫婦(染五郎・壱太郎)。家主(歌六)の入れ知恵で横島伴蔵(亀鶴)という武士に美人局を仕掛けるが、おちょうの危機とみて騒いだ清吉のせいで美人局は失敗。そして伴蔵は清吉の荷物の箱と自分の荷物の箱を取り違えて逃げてしまう。それに気づいた清吉が伴蔵の箱の中身を確かめようとするのを家主が止める。「木の実」で小金吾は権太がわざと取り違えた荷物を開けてしまってなけなしの金を奪われる。ここはさすがに狸の家主だ。この箱の中身がこの物語のおおもとである。
空腹の清吉が飯を待つ間、その箱を枕にうたた寝をすると…。なんと金についての社会が逆転している。現実世界では金を払わなくてはいけないところが、夢の中では逆に金をもらわなくてはならない。増える一方の金。それなのに清吉は月に1万両もの金を使わなければいけなくなるのだ。

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2014年5月 9日 (金)

7月歌舞伎座やっとアップ

すでにあちこちで知られている7月歌舞伎座情報だが(当ブログでも今月1日にurasimaru様から情報をいただきました)、やっとHPに出た→ココ
何と言っても義平次をはじめとする中車さんの3役が注目。6月27日巡業千穐楽で7月5日初日。巡業の疲れもあるだろうし、約1週間で初日というのはちょっと心配だけど、大いに期待しています。

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左團次さんもアメブロ

蔦之助さんのツイートで知りました。
左團次さんのアメブロ開設(祝)→ココ
トップのお写真、「とってもダンディよ」とマダムM口調で言ったら失礼かしらね。

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2014年5月 8日 (木)

あさイチで思いがけない名前発見

花子流れであさイチを見ていたら、コンビニのコピー機に色々便利で面白い機能があると紹介していた。
自分の生まれた日の新聞が取り出せるという機能もあるんですよ、とイノッチと有働さんの誕生日のテレビ欄が映し出された。
有働さんの誕生日、19××年3月22日のテレビ欄。思わず「あっ」と声を上げた。
「ズバリ!当てましょう」という番組の出演者に、なんと「中村光輝 他」と書かれていたのだ!!
中村光輝――又五郎さん。
19××年といえば、「天と地と」の虎千代役で評判になった時期。こういう番組にも出ていたんだと、朝から思いがけない出会いに、頭痛の頭もちょっと目覚めた。
光輝クンの前の時代の虎千代は、浩太郎クンすなわち扇雀さんがやっていたんだねえ。見ていたのにあまり記憶がないのがとても残念。
そういえば「独眼竜政宗」の幼少時代は藤間勘十郎(当時は藤間遼太)さんだったんたよね。あの名台詞「梵天丸もかくありたい」と同時に子役がうまかったことは強く印象に残っているのに、遼太クンのことはあんまり覚えていない。これも残念。

しまった!! この4月から政宗の再放送をBSでやっていたのに、まったく気がつかなかった。今週はもう第6回、梵天はもう成長しちゃって、多分次の世代に移っているだろう。勘十郎さんの名子役時代を見る最大のチャンスを逃したぁ

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2014年5月 7日 (水)

もう私って~

私にとって5月の観劇は今日の明治座昼の部が初日。
チケットは明治座の席とりくんで予約して、今日劇場で引き取ることになっていた。その時間と、サーモン西京焼弁当を買う時間を考慮して(いつも早く売れちゃうのだ)、早めに家を出たおかげで、早く到着した。
早速チケット売り場に行って、予約したチケットを出してもらうと、「では、今日、夜の部を1枚と」と差し出されるeye
「え? 夜の部ですか? 昼の部じゃ…」
「はい、夜の部ですが…」
チケットはたしかに今日の夜の部のもの。が~~んshock 
信じられない面持でとまどいながら受け取る私に売り場のおねえさんが、
「せっかくいらしたんですから」と昼の部を勧める。私としてはスケジュールはしっかり立てたので他の日に振り替えるのはむずかしい。おねえさんの言葉にその気になって座席表を見ると、3階が余裕であいている。安いB席にしたいところだが、「釣女」の引っ込みが見えないかもと思って、A席を選んだ。
しかし、本当に昼の部を取っていないんだろうか…未練たらたら、チケットはひとまず保留して、再確認してもらった。イヤな顔ひとつせずに親切に応対してくれたおねえさんは「やっぱり取っていない」と。そこで、あらためて昼の部のチケットを決定。花道七三は十分見える、比較的いい席だ。
さて、問題は夜の部。このまま5000円の席を捨てるのは何とももったいない。でも今日は昼の部のつもりだったから、どうしても帰宅しなくちゃならない。芝居を見ていても、どうしたらいいだろうと胸がもやもやして集中できない(5000円捨てることも考えて、キングサーモン弁当どころか、昼食は抜き)。
最終的に、一度戻って出直せば三幕目から見ることは可能だという結論に達し、終演後大急ぎで帰路についた。
ところが、だ。なんだか頭ががんがん痛み出して、気分が悪い。喉もいがいがしてきた。風邪か?
なんとか帰宅したが、体調不良につき、夜の部はパス。
あ~あ。なんたるドジ、ボケ。
昨日、明治座から観劇日おしらせメールが来ていたのに、こっちは昼の部と思い込んでいるから、よく見もしなかった。昨日のうちに気づいていれば、別の対処もできたのに。

というわけで、今日はショックと頭痛で早寝します。
あ、夜の部は別の日に取ってあるので、後日ちゃんと見ます。

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2014年5月 6日 (火)

母の食事

母の食事がソフト食からミキサー食にかわった。
週に2~3回、夕食の介助に行っているから、最近食が全然進まなくなっているのはわかっていた。飲み込む力が相当落ちてきている。きっちり飲み込まないと次の一口を受け付けない。そうなったら、頑として口をあかない。無理やりスプーンを口にもっていくと、前歯でしっかりブロックされてしまう。
職員さんも細かく観察してくださって、食べて飲み込む力はなくなっていても吸って飲み込む力はあるということで、とりあえず2週間ミキサー食で様子を見ることにした。それでも食べなかったら、他の原因を考える必要がありそうだ(何かを訴える表情を見せられても、こちらにはわからないのがつらい。歯が痛いのかと調べようとしても、口あいてくれないのよ~)。
初回の今日は、ごはんのゆるさが足りなくて食べづらく、1時間以上かかって半分残してしまったけれど、おかずは完食。元気な同居者たちは、食事が何よりの楽しみで、あっという間に食べちゃうのが羨ましい。それでも、口から食べられるだけありがたい、といつも自分に言い聞かせている。

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9月は舟木×松也

9月演舞場「舟木一夫特別公演」に松也クン出演。
「八百万石に挑む男」で天一坊を演じるそうだ。
舟木一夫は昔好きだったので、一度だけ演舞場の公演を見たことがある。その時の芝居は野口雨情だった(平成18年のことでした)。お芝居は、なかなかけっこうでした。
コンサートのほうは、こういうの初めてだったので興味深く見たし、昔のヒット曲を懐かしく聞いたのでした。
さて、松也クンが出るし、ポイント稼がないと来年のゴールドが危ういので、久しぶりに舟木さんを見に、聞きに行こうかな。

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2014年5月 5日 (月)

気になる蓮子

またまたNHKネタですが、「花子とアン」から目が離せない。 最初から面白かったし(「おしん」をちょっと思い出した。はなの子役の目がきらきらしてとっても可愛かった)、吉高由里子になって面白さは増すばかり。
蓮子のモデルである柳原白蓮のことが気になってちょっと調べたら(大正三美人と言われるだけあって、ほんと美人)、あまりの複雑な2度目の結婚生活に理解の範囲を超えるわとお手上げ状態。その後、白蓮の「絶縁状」に関する記事をみつけて、細かすぎる関係はともかく、事情がなんとなくわかった次第。 今日は早くも兄にその結婚を勧められるという展開で、この後、ドラマではどうなるんだろうと心配になった(二番目の夫って吉田鋼太郎さんなんだ。俳優的には贔屓したいけど、役的には史実と同じならガマンできんぞ)。
このドラマで私が気に入っているのはブラックバーン校長と地主の徳丸甚之助。 ブラックバーン校長は、最初は雷のような声で怒鳴るおっかない人という印象しかなかったが(だから、「こども展」で「ヌムールの寄宿舎」に注意がいったのだ)、そのうち、彼女の目が色々なことを語っていることに気づき、教育者として譲れない部分と1人1人の生徒を把握している大きさを目で演じているトーディ・クラークさんってうまいと好きになった。 徳丸役のカンニング竹山は、いかにもあの時代の地主っぽい雰囲気を醸し出していることに感心した。バラエティ番組で、「お笑い芸人より役者だろ」なんてからかわれていたこともあったように記憶しているけれど、やっぱりうまいと思う。
醍醐さんの高梨臨さんも、蓮子にやきもちをやく表情が、当時の女学生っぽくていい。
連ドラはほとんど見ない私がなぜ朝ドラなら見るかというと、私のドラマ集中時間15分にぴったり合っていること、そして寝るのが3時過ぎになってしまう私にとって8時始まりはまさに目覚ましがわりなのですわ。
さて、明日は富山先生の秘めた恋、どうなるんでしょう。
追記:朝ドラつながりで一つ。去年NHL BSの10月クールで放送された「ハードナッツ~数学girlの恋する事件簿」は珍しく見ていた連ドラ。その主役が「あまちゃん」の橋本愛ちゃんだって全然気づかず、最後に配役を見て「あらそうだったの」とびっくりしたくらい「あまちゃん」音痴な私。ユイちゃんと違って数学girlは世間からちょっとズレてほわっとしている女子大生なんだけど、ほわっと浮いていながら時々考え深そうな表情をする難波くるみちゃんはとても魅力的だった。

「ごちそうさん」はやっぱり面白い。今朝、8:15にいきなり総集編が始まって録画するヒマがなかったぁ。

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2014年5月 4日 (日)

4810

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先日の「俺のダンディズム」は万年筆であった。万年筆世代である私は懐かしく興味深く見たが、世界の3大メーカーと言われても咄嗟に思い出せず、ドラマで「パーカー」、「ペリカン」、「モンブラン」と名前を挙げられるたび、「ああ、そうそう」と叫ぶ始末(世界最初の万年筆はウォーターマン)。
ほかにもパイロット、セーラーと懐かしい名前が甦る。番組には出てこなかったけれど、シェーファーなんていうのもあったっけ。
カートリッジ式の万年筆は画期的だったなあ。以来すっかりそっち派になったものだ。
懐かしくて、自分の安物を探してみたけれど、何年か前にカートリッジインクと一緒に処分しちゃったことを思い出した。

で、ふと気が付いたのが父の遺品。
ありました!! モンブラン。「4810」
「代表作マイスターシュテュックのペン先にはモンブランの標高である4810の数字が刻まれているの」(マダムM:森口瑤子)
(父のはマイスターシュテュックの149)
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「ブランドのシンボルである白い星形のマークはアルプスの最高峰であるモンブランの頂を覆う雪をイメージしているの」(マダムM)
長年放置しておかれた父の雪は薄汚れてしまって、ボディの黒もすっかりぼやけ、父にも万年筆にも申し訳ない気分。
入学祝い・就職祝いの代表であった万年筆も今の時代、使う機会はほとんどないだろうけれど、確かに1本持っていたらカッコいいかもね、なんて段田課長(滝藤賢一)に共感。でも、万年筆の字は達筆じゃないと。だから私に持つ資格なしbearing

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2014年5月 2日 (金)

サラメシ

昨年からちょっと気に入っている番組が「サラメシ」。 本放送は夜なのだが、昼食をテーマにした番組はやっぱり昼に見るのが一番。 私自身は「お昼が楽しみでしょうがない」っていう感覚はないが、サラメシの人たちは、本当に幸せそう。外食も社食もお弁当も、こっちも幸せになる。厳しい仕事の1日で、唯一ほっとするひとときなんだろう。私は1日ほっとしてるから、そういう感覚がないんだろうな。でもね、社内の人たちが集まってお弁当を食べているシーンを見ていると、新入社員時代の自分が思い出されてくるの。時に外食、時に弁当のお昼はやっぱり楽しみだった。同僚たちとおしゃべりしながらお茶を飲んでいると、食事から帰ってきた先輩オジサンたちがからかいに来る。若いっていうだけで可愛がられていた時代。 5月1日昼の放送(本放送4月28日)は、思いがけず、最後に勘三郎さんのサラメシをやっていた。ナイルさんのチキンマサラ。勘三郎さんは辛いものが大好きだった(いつか、辛くし過ぎて、公演の最中におなかをこわしたって話、聞いたことがある)。インド旅行も計画して、ナイルさんが全部プランニングしていたそうだ。ナイルさんは今でも月命日にチキンマサラをテーブルに出すそうだ。 そういえば、3月には團十郎さんのサラメシで、銀の塔のミックスシチューをやっていて、胸が熱くなったことを思い出す。 もうひとつNHKの食番組で好きなのに「妄想ニホン料理」があったけど、終わっちゃった。
ついでに食番組というかウンチクドラマというか「めしばな刑事タチバナ」も欠かさず見ていた。ウンチクドラマで言えば、今やっている「俺のダンディズム」(B級グルメのタチバナの反対に、こちらは高級品を扱っている)、「植物男子ベランダー」(これもウンチクドラマって言えるのかな)も面白い。もう一度食番組に戻って「孤独のグルメ」も面白かったな。

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2014年5月 1日 (木)

左字郎→蔦之助さん、茂之助→荒五郎さん

続々と名題昇進披露が行われているが、今月は左字郎さんと茂之助さんが名題披露をされているそうだ。
名題昇進に伴い、左字郎さんは蔦之助、茂之助さんは荒五郎とお名前が変わったとのこと。
これまでなじんできた名前が変わると、なんか変な気分だが、お2人とも新たな出発、おめでとうございます。
今年の「挑む」は「蔦之助」さんなんだね。
蔦之助さんの喜びの表情は→ココ で。いい笑顔です。

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7月松竹座

7月松竹座の演目と配役が発表になっていた→ココ
やっぱり仁左様と時様の共演があった!!
何となくそんな気がしていたのよね。
時様、千代初役かな?
初めての演目は「女夫狐」だけだけど、「天保遊侠録」は、前に歌舞伎座で見て面白かったし、日帰りにするか一泊するか、悩ましいところ。

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