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2014年6月 3日 (火)

六月大歌舞伎初日夜の部

63日 六月大歌舞伎初日夜の部(歌舞伎座)
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左近クン初舞台も初日じゃなくっちゃというので、夜の部はとりあえず「蘭平」のみ(夜の部全体は別の日に観劇予定)。
1演目だけのために3A席はもったいないかなとも思ったけれど、どうしても花道を見たくて(あのハシゴの立ち回りをしっかり見たかった)、初めて東側席を取ってみた。花道は2階席に遮られて鳥屋までは見えないものの、これだけばっちり見えれば十分だろう。舞台はやはり上手側が見切れる。繁蔵の最初の登場は上手からで、拍手でそれとわかったが、視野には入らず。また最後に、時蔵、團蔵、左近、松緑、菊五郎、菊之助と下手から並ぶ場面では、菊ちゃんはまったく見えなかった。
「蘭平物狂」
とにかく左近クンが可愛くて、芝居がうまい。そのうまさは、大河の名で出演した「め組の喧嘩」(倅・又八)や「夢市男達競」(倅・市松)といったべらんめえで粋な仕草、「三千両初春駒曳」(三法師)での位の高さ、そして先日の俳優祭では幡随長兵衛として親分の大きさまで見せており、すでに定評があるところ(「白浪五人男」の丁稚もよかった)。
芝居のリズムがよい、つまりメリハリが効いている。セリフが明晰。見得などの形がきれい。小さいながら堂々とりっぱな役者である。だから、幼い繁蔵が敵の首を取ってくるのもすんなり納得できちゃうのである。主人の命令だからと勢い込んで父親に縄をかけようとしたものの、そこはやっぱり親子の情が…というのも自然な流れで愛らしい。
松緑さんも息子の活躍を目の当たりにして大奮闘。とくに5時半からの20分間はほとんど休む間もない大立ち回りの連続である。チームワークよい音羽屋の立ち回りは迫力たっぷり、実に見ごたえがある。井戸の屋根、石灯籠での立ち回り、七人返り越し(お見事っ)等々、どれも感動的。そして花道での大梯子‼ 
捕り手の1人(お顔まではわからず)がハシゴのてっぺんに駆け上がり、脚をで身を支えて逆立ち、松緑さんも勢いよくハシゴ中段まで駆け上がる。ハシゴがゆっくり倒され、てっぺんの捕り手も無事着地(これって、怖いだろうなあ)。このハシゴ狙いで取った席だから大満足(本当は2階の花道に近い席にしたかったんだけど、そこまでの資金はないから)。
立ち回りに感動した後は、親子の情にほだされて大団円。蘭平がお宝を返して、みんなで「又の再会さらばさらば」の後、左近クン初舞台の口上があった。前述したように、時蔵、團蔵、左近、松緑、菊五郎、菊之助が正座して並び、菊五郎さんが初舞台のお披露目をする。「(左近クンは)小さい時から――あ、今も小さい――私のそばで色々出てくれて、芝居勘がよく、将来が楽しみである」。次いで松緑さんが「尾上左近を三代目として名乗り、初舞台の運びとなった。諸先輩方に感謝する。若輩者ではあるが、ゆくゆくは一廉の役者になれますよう」とあいさつし、左近クンが「尾上左近にござります。よろしくお願い申し上げます」と可愛い声で名乗りを上げる。菊五郎さんの締めの挨拶の後、全員が立って、松緑さんが太刀で菊五郎さんに向かって「大」、團蔵さんに向かって「入」の文字を書き、最後は二段の上の見得で決まった。
菊五郎さんと時蔵さんの行平・松風ごっこは微笑ましかったな。
<上演時間>90分(16301800
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