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2014年8月

2014年8月30日 (土)

展覧会が映画を、映画が展覧会を心に残す:「思い出のマーニー×種田陽平」展~映画「思い出のマーニー」

818日 「思い出のマーニー×種田陽平」展(江戸東京博物館)~映画「思い出のマーニー」(MOVIX川口)
前々日(16日)に見た江戸東京たてもの園でジブリの立体建造物展とこの種田さんの展覧会のチケットをセットで買ったら、ジブリの特製ミニスケッチブックがついてきた。絵は全然ダメな私ではあるが、スケッチブックってなんか心躍る。
「思い出のマーニー」は、種田さんが初めてアニメ映画の美術監督をやった映画である。初めてっていうのは意外だったが、「アリエッティ」の時は美術監督じゃなかったんだね。アリエッティでも種田さんの展覧会があったから(見ていないけど)、美術監督やったんだと思っていた。
展覧会は映画を先に見ておけばよかったのか、先に展覧会を見ておいてよかったのか、わからない。でも予習効果は間違いなくあった。展覧会を見ていなかったら、背景にしても人物にしても<絵>にはあまり注意がいかなかったかもしれないもの。
湿っち屋敷のスケッチ、図面、仕上がりの絵、ジオラマがこれから見る映画へのロマンを膨らませてくれる。湿っち屋敷の船着場に至る水がとても幻想的で美しい。水面にはボートが一艘。映画を見たら、それを漕いでいるのは杏奈だとわかった。朝、昼、夜と時間の経過にしたがって照明が変わり、その時々の屋敷の美しさにしばらく佇んで見つめていた。2階のマーニーの部屋ではばあやに髪を梳いてもらっているマーニーの姿が窓越しに映って見える。梳いてもらっていると書いたが、映画を見ると、「もらっている」のではないことがわかる。ぐるっと後ろへまわると、そこは裏ではなくて正門だった。そうか、船着場のほうが裏なんだよね。
マーニーの部屋の再現はまさに映画の雰囲気の中に自分を投入することができる。壁紙、日記帳、本(なんと、古びた「Anne of Green Gables」=「赤毛のアン」の原書が置いてあるではないか‼ 1人盛り上がったわ)、写真(家族写真は、アニメと同じもの)などの小道具家具がディテールまで忠実に再現され、ステキなベッドには身を投じてみたくなる。
サイロは映画を見て初めて分かったが、マーニーが嵐を体験する大事な場所。再現されたサイロ内に入ると、嵐の轟音に襲われる。窓の外は激しく降る雨と稲光で白く見える。床は本当に濡れた泥みたいで、思わず水たまりをよけるように歩いてしまった。
原画は、米林監督がだいたいこういう感じでというスケッチを出して、それを種田さんが具体化して、スタッフが仕上げていく。建物、風景、どれもアニメの世界のものとは思えない。人物の絵の中で、種田さんが描いたマーニーのスケッチがあって、それが私には一番魅力的な絵で嬉しかった。
マーニーの舞台となった北海道の架空の町の地図があるのも嬉しい。杏奈とマーニーはこういう町に住んでいたのか、映画を見ながらその地図を思い出していた。

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2014年8月29日 (金)

夏の風物詩にはやっぱり暑い日が似合う

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東京駅のグランルーフの2階デッキで8月31日までこんな展示がされている(撮影は8月18日)。
ここのところ肌寒いくらいで夏気分じゃないけど、気がついたらもう29日。明後日にはこの展示も終わってしまう。

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グランルーフで風鈴がいっぱいと聞いて(400個だそう)、三越劇場へ行く前に寄った8月11日は、風鈴は??状態でがっかりした。で、1週間後、1枚目の写真のように風鈴が復活していて、気分up
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風鈴はやっぱり、暑い日に似合うね。

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2014年8月27日 (水)

趣向の華ファイナル3日目夜の部:ありがとう、又いつの日か

825日 趣向の華ファイナル3日目夜の部(日本橋劇場)
「趣向の華」初期はお盆の頃の日程だったので、昼夜の間に時間をつぶす場所がなく(休んでいるところが多く、また開いている店は同じく時間潰しの客で満杯)苦労したものだなあと過去を懐かしみつつ、時を待った。
いつものように会主3人が浴衣姿で登場し、勘十郎さんが「へろへろです」。染五郎さんが「昨日今日と奇跡的にうまくいった。もっともうまくいったというのは、こちら側の判断ですが」って。いえいえ、本当に素晴らしい公演でしたよ、と心の中で私。
「六斎念仏」
今藤政太郎師の処女作だそうで、染五郎さんは「これができたらカッコいいなというだけで選んでいる。できるという根拠はない」と言うが、それこそ「趣向の華」に相応しいんじゃないだろうか。囃子担当の染五郎さんによれば「(太鼓の)ここへ打ちたくても、違うところに打ってる」と苦心惨憺の稽古だったらしい。ちなみに、染五郎さんと菊之丞さんは今藤門下だったとのこと。
さて、この曲、すごく面白かった。
三味線は勘十郎さんをはじめとする8人、囃子は染五郎・菊之丞・壱太郎さんにプロの女性がお1人(お名前がわからない)。2日目昼の部は同じ演目で囃子の3人に新悟クンが加わっていた。
演奏のメロディー、リズム、スピーディーな展開、迫力たっぷりで圧倒された。囃子はそれぞれ締太鼓と、種類はわからないけどもう1張の筒型の太鼓と2張ずつを担当。筒型のほうはそれぞれ大きさが違い、菊之丞<染五郎<女性<壱太郎の順で大きくなる。大きさによって音の高さが違うみたいだった。
レミラ調というちょっと変わった調子のメロディーはコミカルなような、なつかしいような感じ。今藤師が郷土芸能にインスピレートされたというから、そういう懐かしさが感じられるのかもしれない。「どっこい」という掛け声をかけながらの太鼓リレー打ちは見応えも聞き応えもある。テンポはどんどん早くなっていき、渾身のバチ捌きに私も力が入る。
終わった時には染五郎さん、へろへろになっていた(そういう風に見せたサービス精神かもしれないけど)。
この曲、演奏するほうは大変だろうけれど、もう一度聞きたいな。
「袴歌舞伎 東海道仇討絵巻」
藤間勘十郎こと苫舟先生の作。毎年お楽しみ、様々な歌舞伎演目のパロディが鏤められたバリエーションものと言おうか。この種の演目はもちろん、「赤垣源蔵」も「三軒長屋」も、そしてこれまでの趣向の華の創作演目もすべて、歌舞伎をよく知った人が作るからこその面白さであると思った。
この演目は題名からも想像がつくが、「獨道中五十三驛」のバリエーションである。狂言回しの弥次郎兵衛と北八は染五郎さん、菊之丞さん。場面転換の繋ぎで客席いじりをしたり芝居に入り込んだり。客席を回っている時、2人が1人の男性に何か言葉をかけていて、その時はわからなかったのだが、後で今藤政太郎師が客席にいらしていたのだと気がついた。染五郎さんは2階客席に出現するサービス。本当にサービス精神に溢れているのだ、染五郎さんは。
日本橋を旅立った2人だが、あっと言う間に品川へ(客席笑)。
すると、廣太郎クンと萬太郎クンが刀を交えながらセリ上がってくる。廣太郎クンは萬太郎クン(不破伴左衛門)に殺されてしまう。六角家お家騒動の始まりである。闇の中、不破伴左衛門の父不破道犬(友右衛門)の指図で廣太郎クンのもっていたお家の重宝何とか丸(刀)と何とかの一軸(刀も一軸も名前は忘れてしまった)が盗まれ、そこに残された小柄が証拠の品となる。っていうのはお家騒動モノの定番だからこそ、安心と期待の展開となるのである。
悪人不破を追うのは狩野修理之助。殺されたのは修理之助の師匠だったのだ。修理之助役は玉太郎クン。たくさんのセリフと動きをしっかりこなし、大活躍。この子はやっぱり大した子だと思った。ちなみに、修理之助のほかに狩野元信(歌昇)、銀杏の前(米吉)、浮世又平実ハ狩野雅楽之助(種之助)、おとく(梅丸)という人物も出てくるが、「傾城反魂香」の人物の名前を借りただけで、内容は全然違う。
メモしなかったので、見どころだけ。
一番は岡崎だろうか。例の化け猫である。無量寺ならぬ又平の家で、母親お三婆は実は化け猫。身ごもっている嫁のおとくを殺し、下女お香(男寅)をいたぶって殺す。梅丸クンはここでも品よくかわいい世話女房。男寅クンはすっかり下女のイメージが定着しちゃった。というのも、国立劇場「梅初春五十三驛」でも、第4回趣向の華「大和神話武勇功」でも下女役だったから。男寅クンが玉太郎クンを案内して客席歩きをしながら又平の家へ向かう途中、「(趣向の華がなくなって)来年の夏休みはどうしましょう」とか、左團次ブログを紹介して「アクセス増やして」とお願いしたり、その当人は「軽井沢でゴルフです」って笑わせたり、すましてなかなか巧みに話を進めるのが楽しかった。
化け猫は芝雀さん。猫のぬいぐるみと一緒の芝雀さんは、いつもと喋り方が違って、あの細やかな愛情に溢れる女性を演じる芝雀さんにこんなに無気味感が漂うものかと感心した。お三婆が行燈の魚油を舐める仕掛けは以前に聞いていたけど、わかっていてもうまい仕掛けだなあと思う。途中、ふと気がついたら三毛猫の衣裳に変わっていた。

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2014年8月26日 (火)

趣向の華ファイナル3日目昼の部

825日 趣向の華ファイナル3日目昼の部(日本橋劇場)
今日は昼夜通し。最初に菊之丞さんから、壱太郎さんこと春虹先生(どうしても、みんな先生って言いたいらしい)の「ゆきとけてまことのとくり」、次は落語をもとにした「三軒長屋」、追い出しは常盤津で、という演目紹介と、いつもの3項目の注意があった。
「袴歌舞伎 雪解真徳利」
素晴らしかったです。まず脚本がいい。春虹「先生」と言われるのも決してダテじゃない、と頷ける。
「赤垣源蔵 徳利の別れ」に大幅に手を加え、新歌舞伎風にしたという先生の弁がプログラムに書かれているが、私は赤垣源蔵のエピソードを知らないので、新鮮な気持ちで見入った。そして新歌舞伎として歌舞伎座など本公演にかけても十分耐えうると思った。先に言っちゃうけど、いつもいつも同じような演目ばかりでなく、たまにはこういう新作(「白虎隊」もね。ほかにももっと推薦演目はあるよ)を取り上げてほしい。
まず、壱太郎クンの芝居がかかった(?)声で、松の廊下の刃傷沙汰、そして討ち入りのあったことをごく簡単に紹介し、その討ち入りに加わった「1人の男の物語である」と結ぶ。これが案外よかった。
源蔵の兄・汐山伊左衛門はすでにこの世になく、その妻おゆみ(米吉)は病の床に臥せっている。伊左衛門の妹雪枝(梅丸)とその夫滝川要(廣松)がおゆみを慰めているところへ髭の沢庵(廣太郎)が診療にくる。沢庵は医者でもあり、吉良家の間者でもある。沢庵が汐山家の様子を伺っていると、源蔵(種太郎)が徳利をもって訪ねてきた。源蔵はこのたび西方に旅立つことになったから亡き兄に別れを告げたいと言うが、主君の仇を忘れたかと責めるおゆみと罵る要に遮られる。しかし、兄を慕い夫のひどい言葉を謝罪する妹の雪枝のはからいで源蔵は兄の位牌の前に出ることができ、本心を吐露する。それをこっそり聞いている沢庵。
源蔵が汐山家を辞した後、残された徳利の結び文を見たおゆみにはすべてが腑に落ちる(最初から、そうじゃないかと察してはいたらしいのだ)。初めて源蔵の本意を知った要はすぐにでも謝りに行きたいと言うのをおゆみに、今行ったら計画がバレる可能性があると止められる。
いっぽう沢庵の報告を受けた吉良家の付人山口新吉郎(蔦之助)の前に菰をかぶった非人(隼人)が現れる。非人は実は高田群兵衛で、四十七士の中に入っていない浪士であった。討ち入りを阻止しようとする新吉郎は群兵衛の手にかかる。
四十七士が無事に本懐を遂げた後、要は源蔵を待ち、心から詫び、源蔵を見送る。
源蔵の種之助クンは袴歌舞伎のため、顔の若さはどうしようもないが、おとうさんを髣髴させる落ち着いた肚と演技で源蔵の心情を余すところなく見せていた。この芝居、若手でやるなら今度は拵え付きで、さらにはオヤジ様世代の又五郎さんで(大人たちがやっても絶対いい)、そして種之助クンがもっと大人になったときに、もう一度見たいと熱望するものであります。ラスト、花道を引っこむ種之助クンは泣いていたと思う。私も泣いたよ。
廣松クンは立役でちょっと声が高くなると友右衛門さんによく似てくるなと思った。源蔵の本心を見抜けなかった悔いと真摯な謝罪が心を打った。
隼人クンは非人として2度新吉郎の前に姿を現すのだが、2度目、菰をぱっと後ろへ投げ捨てて顔を見せる。やはり二枚目で華があるから、この演出は引き立つ(演出も春虹先生)。そばに植わっていた竹をスパッと切り、葉を落し、槍がわりにする。討ち入りに参加できない者の悲しみと意気地が存分に伝わってきた。隼人クン、うまくなったし、カッコよかった。蔦之助さんも声よく滑舌よく姿よいから、2人の対峙が面白かった。
廣太郎クンは、前夜のトークでも三枚目担当が定着したと言われていたが、ここでもただ1人、コミカルな役だった。
袴歌舞伎での女方は鬘もつけない。しかし米吉クンも梅丸クンもちゃんと女性に見えた。米吉クンは長兄の妻としての落ち着きを見せ、梅丸クンは末っ子としての初々しさ、長兄亡きあと、2人しかいない兄妹としての情感がにじみ出て、愛おしかった。
静かな町に「わらびもち~」の声が響く。玉太郎クンだ。声だけの出演かと思ったら、ちゃんと姿も見せた。物売りを登場させて討ち入りとは別の世界(討ち入りがこういう平和な時の中で行われると言おうか)を感じさせるのも、春虹先生、うまいと思った。

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2014年8月24日 (日)

趣向の華ファイナル2日目夜の部

824日 趣向の華ファイナル2日目夜の部(日本橋劇場)
今日の昼の部は明日の夜の部と演目が一緒だからと、パスしたけれど、プログラムをよく見たら、微妙に出演者に違いがあり、「しまった!」とは後の祭り。でも、2日続きの昼夜通しは体力的に難しかったろうから、仕方ない。
今日は、まず勘十郎さんが1人で登場。おお、その胸には赤ちゃんが。勘十郎さんのご長男雄大クンか。今日昼の部と明日夜の部の「東海道仇討絵巻」出演者に雄大クンの名前が載っていたので、もうちょっと大きい子かと思っていた。でも考えてみれば、そんなはずはないのよね。昼の部を見た方によれば、菊之丞さんのお嬢さんと雄大クンはともにおとうさんに抱っこされて名札を立てて登場したとか。雄大クンはその後もロビーで見かけたが、とってもおとなしくてにこにこしていて、ほんっとにかわいい。でもその雄大クンも何年後かには厳しいお稽古を始めるのね。
勘十郎さんがいったん引っこみ、今度は雄大クンを置いて再登場。演目の紹介をした。「小梅と一重」は本来長い演目だが、その一部を切り取った。芸をやる人間としてこうなければならないという言葉があって、歌舞伎の人にぜひやってもらいたかった。
「怪談蚊喰鳥」は大叔父宇野信夫(大伯父? そういえば、昨日も宇野信夫が大おじだと言っていたが、いずれにしてもすごい家系だな)の作品。幽霊がこわいか、人間がこわいか、後味の悪い作品で、「もう終わっちゃうの?」という感じ。現・藤十郎さんが東横時代にやって面白かったもので、孫の壱太郎クンが同じ役をやる。
「花の万華鏡」は宝塚の演出家・原田諒さんが書いたレビュー。趣向の華の情報が出た時、「麗美遊」と書いてあって、なんだろうと思っていたのだ。プログラムで宝塚という文字を見て「レビュー」だとわかった。うまく当てたよね。三味線にドラムセットまで入る、趣向の華でも今までになかった趣向だとのこと。
注意事項3点セットは①場内非常灯が消される(昨日、これを忘れていた)、②「携帯切りましたか?」昨日はマナーにすればよかったが、今日は電源を切る。最初の2つの作品が静かなものなので、鳴ったら目立ちますよって。③飲食禁止。みんなが一生懸命やっているので、飲み食いしながらでは可哀想。とのこと。
「小梅と一重」
真山青果作の新派の狂言。袴新派ではなく、化粧も衣裳も鬘もつけての本格的な芝居。若い歌舞伎役者で、これだけ新派の味が出せるものかと大いに感心した。
歌舞伎役者澤村銀之助役の歌昇、芸者蝶次の米吉、芸者小梅の壱太郎、男衆の萬太郎、適材適所で役の心をよく摑んで見事な演技だったが、特筆すべきは一中節師匠一重役の梅枝クン。銀之助、蝶次、小梅の三角関係を納める役どころなんだが、貫録といい、その心といい、小梅を諭すセリフといい、実に見事だった。セリフのせいか顔立ちのせいか、いやいやそれだけではあるまい、しばらく見ているうちに玉三郎さんに重なり、梅枝クンが「ふるあめりか」をやったらどんなにいいだろうか、ぜひ見たいものだと思うようになった。そんなこと考えたこともない方、この梅枝クンをご覧ください(って、たった1回の、この日だけの公演。なんともったいない!!)。私もこの梅枝クンを見るまで、そんなこと考えもしなかったわ。
小梅の壱太郎クンもとてもよかった。一重に「本当はただ酔っているのではなく演技している」と見抜かれる程度の酔いがうまい。そして梅枝クンとの本気のぶつかり合いは、心がぞくぞくするような緊張感に満ち、ひどく感動した。カズくんは顔が二代目八重子さんにちょっと似ていて、声は全然違うけど、玉三郎×八重子みたいな感じだった。米ちゃんはさしずめ瀬戸摩純さんあたりだろうか。
「名人になるには女を慎め」とは、銀之助が尊敬する師匠から受けたアドバイス。銀之助はそれを、「女子供を頼りにしてはいけない。自分の力で名人になれ」と解釈する。そして、家柄も血筋もない自分を世に出してくれた小梅との別れを決意するのだ。歌昇クンの熱演からは、歌昇クン自身がこの「芸は家柄や血筋じゃない。自分の力で」という言葉をしっかりと胸に刻んでいることがわかる。銀之助を失いたくない小梅の「誰のおかげで出世したんだい」との毒づきもまた、逆の意味で胸に残る言葉であった。趣向の華が、単なるお遊びでは決してなくて、若い世代に技法のみならず精神もまた勉強させる場であることが痛感されるシーンであった。
ここに茶屋女将として梅乃さん、茶屋の男として蔦之助さんが出てきて、2人ともやっぱりうまかったのが、嬉しかった。
きわめてレベルの高い芝居で、「白虎隊」とともに、なんとか歌舞伎座(せめて演舞場でもいい)で上演できないものだろうかと思う。趣向の華だけで、それもたった1回で終わらせるのは本当にもったいない。もっともっと多くの方に見ていただきたいのだ!!

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2014年8月23日 (土)

趣向の華ファイナル1日目

823日 趣向の華ファイナル23日夜の部(日本橋劇場)
夏、最大の楽しみ「趣向の華」もとうとう今年で終わり。ファイナル公演だけに、主催者側も全5公演、11演目という力の入りよう。こちらももちろん、全力で観劇、応援の意欲満々で出かけた。
まずは、藤間勘十郎・尾上菊之丞・市川染五郎と会主の3人がいつもの浴衣姿で登場。「思い切り風呂敷を広げたから、本当にこの5分前まで稽古していた」そう。上演の前に注意事項3つあるとのことだから、携帯のこととかだよねなと思っていたら、染五郎さんが「①とにかく公演を楽しむ、②すべてを受け入れる、③つっかえたら拍手でかき消す」って(③は公演終了後の染五郎さんの口上で守られた(^-^;)。もちろん、本当の注意事項は、携帯(電源切らなくてもいいからマナーにって)、飲食禁止、もう1つは何だったかな。
「表裏おうち騒動」(市川染五郎作・演出)
「そうですね」という言葉を主人公にしたお話。袴歌舞伎とは謳っているが、現代語だし、朗読劇みたいな(朗読劇って1回しか見たことないから、たとえが違うかもしれない)、わかったようなわからないような。まったくわからないってわけでもないんだけど、じゃわかった?と聞かれると「う~~ん」。
いかにも染五郎さんらしいものが感じられるんだけど、多分演じるほうもあんまりわかっていないんじゃないか。もっと稽古して伝わるようになったらわかるかもしれない。あるいは、文字で見たほうがわかるかも。ひとうだけ、おばあちゃん役の東蔵さんがうまいと思った。肩をすぼめて座っているだけで、なんか悲しげにも見えるおばあちゃん。
「トークショー」
早速、今の演目について染五郎さんが「20年前に書いた処女作。披露する場はここしかない」。「これだけわからないものをよく書いた。そういう自分を尊敬する。この作品を20年間眠らせて忘れなかった。それを皆様にお見せする自分の勇気に感動している」。「稽古も、これだけついてこない感があるのは…(やっぱりね)。どういう意味かは、皆様に投げかけたということで、皆様の中で…(そういうことなら、やっぱり文字のほうが考える時間もあり、わかりやすいかも)」。「そうですね、はよく使われる言葉。このトークでも何回出てくるか数えてみて」。
と、ここからは趣向の華第1回からの思い出トーク。
まずは1の代表として歌昇、萬太郎、梅丸3人が。歌昇さんは当時高校生だったよね?との問いに、歌昇クン思わず「そうですね」。早速の「そうですね」に会場大ウケだった。歌昇クンの役柄としては、いつも「最後のいいとこ取り」で、みんなのブーイングを受けているそう。「ここで勉強させてもらって、今がある」。萬太郎クンは、1回目はいい人役だったが、だんだん悪役になって、最後まで生き残れない。梅丸クンは7年前は11歳だったが、喋り口調は変わっていないそうだ(梅丸クンは本当に貴公子のような美少年だなあ)。1年目は亀寿さんに殺され、2回目では壱太郎さんに、今回は芝雀さんに殺されるんですって。私自身は残念ながら1回目はアンテナに引っかからず、見ていない。
2代表は男寅、廣松2人。勘十郎さんによると、化け猫モノでは必ず被害者が出るが、この回(「血染錦有馬怪異」、よく覚えてるよ)は男寅クンが被害者になった。男寅クンは何かの事情でお祓いに出なかった。そしたら39度の発熱で、金縛りにあったそうだ。男寅クンのおかげで舞台は無事だった。笑い話のように話しているが、実際は大変なことになっていたんだとか。以来、男寅クンは必ずお祓いをしている。ちなみに、私は男寅クンが挑戦した「鷺娘」がとても印象に残っている。
廣松クンはジャグリングを披露した(これもよく覚えているよ)。ジャグリングは役のために1から始めた。師匠は蝶之介さん。そういえば、蝶之介、蝶三郎、廣松の3人による皿回しで盛り上がりましたっけ。

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2014年8月22日 (金)

古い建物に古い東京を懐かしむ

念願の江戸たてもの園に行ってきた。目的は「ジブリの立体建造物展」。ハウルの動く城とか千と千尋の湯屋とか私でも知っている素晴らしい建物は見応え十分。でも写真禁止なのがとっても残念。
そこで素敵な常設展示の古い建物たちを。ぜ~んぶ紹介したいくらいコーフンの建物たちだけど、そういうわけにもいかず、センターゾーン、東ゾーン、西ゾーンからそれぞれひとつずつ。
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高橋是清邸(センターゾーン)。
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昭和11年2月26日、この2階に、将校たちが駆け上がってきて、何発もの銃弾を撃ち込み、また銃剣で何か所も刺したとのこと。
その座敷では「ここで」と思うと神妙な面持ちにならざるを得なかった。

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文房具屋の武居三省堂(東ゾーン)。隣は花市生花店。看板の「ナハ」という文字が見るたび「ハナ」と読めず、我ながら苦笑。
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懐かしのヤマト糊、くれ
竹の墨、トンボ鉛筆。今でもあるのだろうけど、思わず「わ~、懐かしい」と声が出てしまう。
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とっても素敵な洋館、デ・ラランデ邸のカフェ(西ゾーン)。
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オープンテラスより建物内部のテーブルのほうが混んでいた。暑いとはいえ、緑も多く風も通る外のほうが断然気持ちがいい(暑さは全然気にならない)。
たっぷり歩いた疲れを↓で癒した。
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2014年8月21日 (木)

第20回稚魚の会歌舞伎会合同公演

814日 歌舞伎会稚魚の会合同公演初日(国立劇場小劇場)
20回という節目の今年はAB班に分かれることなく全体で「菅原伝授手習鑑」の通し。4時間半以上という長丁場だったが、見るにはこのほうが楽かも。
この公演の指導者でもある吉右衛門さんと又五郎さんがVIP席でチェック。また右近さん・喜昇さんが一門の活躍を座席で見守っていた。幕間に大好きな吉之助さんが立っていらしたのでよほど声をかけようかと思ったけど、やっぱりなかなか…ね。
「車引」
梅王丸(吉二郎)と桜丸(竹蝶)。最初の出がこの2人なのでちょっとどきどきしたが、2人とも落ち着いてなかなかいい出来だった。
吉二郎さんは稚気に溢れ勇猛、竹蝶さんは体の線で女形のやわらかさを見せながら一方で意外と男らしい。
松王丸の音之助さんは、見るからに緊張して、汗が目の縁の紅を何筋にも垂らしていた。しかしこの時は時平の家来として梅王・桜丸と争いながら、寺子屋の松王に一本通じる道があるように見えて、よかった。
杉王丸(松悟)は力強く小憎らしくてとてもよかったが、身体がちょっと揺れるのが残念だった(長時間力を入れたまま身体を静止させなくてはならない杉王丸は、以前から大変な役だと思っていた)。
時平(音蔵)は顔も体も小さくて、優しい感じがするため迫力にはやや欠けるものの、今年の国立劇場研修発表会で注目した音蔵さん、さすがにセリフの大きさでカバーしていた。
金棒引の新十郎さんはご馳走。気持ちよく声を張り上げていて、こちらも気持ちよかった。
「賀の祝」
梅乃さん(松王女房千代)のしっとりとした上品さ、春希クン(桜丸女房八重)のはかなげなかわいらしさ。贔屓の役者さんが揃って、こちらは目にご馳走。升吉さん(梅王丸女房春)と3人の仲の良さが、後の喧嘩や白太夫の怒りや桜丸の悲劇を知っている身には切ない。
白太夫の錦二郎さんは、顔は若いが描いた皺は違和感なくそれなりに年寄りに見えた。何とか息子を救いたいが桜丸の定めを知った白太夫のせめてもの鉦と念仏は悲しく、筑紫へと旅立つ覚悟もよかった。
桜丸(伊助)の切腹は、首に刀を当てた時から泣けた。梅王丸(喜猿)が戻ってきて又泣けた。
松王丸(喜之助)は、やはりここでも「寺子屋」に通じる本心があるような気がした。「車引」にしても「賀の祝」にしても、松王丸が「寺子屋」を意識しているんじゃないかと感じたのは初めて(なような気がする。最近忘れっぽいから)。

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2014年8月20日 (水)

八月歌舞伎座第二部

812日 納涼八月歌舞伎第二部(歌舞伎座)
以前は一部+二部もしくは二部+三部という取り方をしていたのに、もうそんなエネルギーなく、別々に観劇。
「輝虎配膳」
このお芝居自体は2度目。前回もそうだったと思うけど、今回もミーハー観劇の私にはちょっと難しい。
橋之助さんは立派だし、普段耳につく甲高い声も抑え気味で悪くなかった。萬次郎さんの越路は落ち着いて、気骨、大きさがとてもよかった。「お手討ちにされましょう」はセリフはあっさりしていたが、身体に覚悟が漲っているように感じられた。越路がお膳をひっくり返し、怒り狂った輝虎が衣裳を1枚ずつ脱ぎ捨てているとき、客席から笑いが起きたが、何か面白いことがあったのだろうか。
扇雀さんのお勝は命乞いの時、ほとんどずっと琴の手元を見ており、輝虎には時々ちらっと程度にしか目をやらない。そこにちょっと違和感を覚えた(必死さが琴の演奏のほうにいってる?)
こういうお芝居を面白いと思わなくてはいけないのだろうが、まだまだその域に到達できない。
「たぬき」
これも2度目かな。
三津五郎さんの金兵衛が魅せる。生き返って妾宅へ向かうウキウキ気分が一転する人生のむなしさ。お染(七之助)に渡してあった金の入った箱を抱えて外へ出るその足取りの重さ。放蕩三昧の金兵衛、その妾なのに情人を作っているお染、どちらもどちらという気もしないではないが、信じていたお染に裏切られた衝撃の大きさが金兵衛の茫然とした様子、重い足取りにあらわれていた。
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年後、甲州屋長兵衛と名を変えた金兵衛は太鼓持ち蝶作(勘九郎)と再会する。金兵衛を死んだと思っている蝶作に対する態度は皮肉に満ちてはいるが、「大狸」という感じはあまり受けなかった。何を食べてもおいしくなさそうで、世の中を人間を冷徹に斜に眺めている長兵衛が息子に正体を見抜かれて、ふっと毒気が抜けたごとく人間としての生気を取り戻したかのようになるのが興味深かった。盟友勘三郎さんを失い、自身も大病を患った三津五郎さんならではだろうか。

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2014年8月18日 (月)

学習しない…

今日は10月演舞場発売日。
千穐楽夜の部を取るつもりでいたが、その辺のスケジュールがあやしくなってきたので、別の日を取った。
直後、急に不安に襲われ、歌舞伎ダイアリーを確認したら、oh my god!!
名古屋行きとダブルブッキングじゃぁ
shock
即、10月夜の部見たいと言っていた友人に連絡したら、かわりに行ってくれるって返事がきてほっconfident
その後、日程と座席のバランスでやっと行かれる日をみつけ、無事ゲット。
手帳に書いておかなくちゃとずっと思っていながらサボった結果がこれ。学習しない私よ。

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2014年8月17日 (日)

一巴太夫さんと團十郎さん

常盤津一巴太夫さんが亡くなった。83歳。
先月、松竹座でその年輪を刻んだ美声を拝聴したばかりだから、とてもショック。

一巴太夫さんと言うと、5年前のちょうど今時分、国立劇場で行われた「常盤津一巴太夫の会」を聞きに行ったことを思い出す。
でも一番の思い出は、その眉毛に左右15本ずつのマッチ棒をのせた写真(美容院で見た女性週刊誌に載っていた)。実はその数年前に、酔いのまわった團十郎さんが一巴太夫さんの眉に計37本(片方に17本、もう片方に20本)のマッチ棒をのせたことがあったそうなのだ。
團十郎さん、天国でまたそんなイタズラをするかもしれないな。


9月には新しい歌舞伎座初出演のご予定だったとか…。
つつしんでご冥福をお祈りいたします。

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2014年8月16日 (土)

花子の夫は世界遺産マニア

知らなかった。
鈴木亮平さんが世界遺産検定1級をもってるなんて‼
行ったことないのにその知識、話術、かっこよかった~。
風呂上りに偶然見た「嵐にしやがれ」。桜井翔クンとの世界遺産プレゼン対決は引き分け。ちょっとお約束っぽくない?と思わないじゃないけど、確かに迷う。でも私は英治さんに軍配。
カナイマ国立公園もシバームもキジ島も、知らないところばかりで、どこでもドアがあるなら、アンコールワットやイスタンブール、サンクト・ペテルブルグより行ってみたいから。

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2014年8月15日 (金)

しっとりの後は大笑い浅草ばなし:納涼新派公演

811日 納涼新派公演(三越劇場)
ポイント稼ぎ&月乃助・春猿狙い。
「蛍」
ちょっと早めに着いてしまったので、プログラムであらすじを読んでしまった。それがよかったのか悪かったのか。
幕が開くと、実直な錺職人榮吉(月乃助)がいきり立っている。兄弟子・重一(永島敏行)の暮らしが荒んできたことを女房よし子(伊藤みどり)が泣きながら相談に来ているのである。榮吉の女房とき(波乃久里子)はもとは重一の女房だったが重一がときの母親相手に刃傷沙汰を起こし刑務所行きとなったために親方のはからいでときは榮吉の妻になったのだった。また出所した重一に仕事をみつけて苦労人のよし子を女房にしてくれたのも親方だった。その親方が死ぬと、重一の生活が又狂い出し、別の女のもとに入り浸りだ、という物語があるのだが、そういうこれまでのいきさつは一切説明なく、いきなりのこの場面である。追々、事情はわかっていくにしても、あらすじを読んでいなかったらついていけなかったかもしれない。だから、逆にあらすじを読まない状態で見てみたかった気もするのだ。
榮吉が重一に会おうとよし子と出かけたところへ、当の重一がやってくる。しみじみ話をする2人。女と東京を去る重一の腕に腕をからませたのは…。そこに通りかかった近所の娘が不思議そうな顔で2人を見送り、蛍の籠をときに届けるついでに、ときにその話をしながら「姉はいるのか」と尋ねる。愕然とするとき。
というところで幕。物語や登場人物の気持ちはわかるんだけど、なんとなく盛り上がらず、面白みに欠けた。それは久保田万太郎の世界をもう体現できないのか、あるいは体現してもこちらがそれに入っていけないのか。いや、それ以上に、登場人物のそれぞれがどことなく噛み合っていないような気がした。久里子さんなんかとてもいいのに、お芝居全体として見るとあまりピンとこず、心にぐっとくるものが薄い。幕になったとき、後ろから「え、これで終わり?」という声が聞こえたのも、中途半端感があったのかもしれない。
「狐狸狐狸ばなし」
こちらは文句なく面白かった。「狐狸狐狸ばなし」は何度見ても面白い。
こちらは、この2人をはじめ、間男・重善(永島敏行)、伊之助の下働き又市(田口守)、寺男・甚平(立松昭二)の息がぴったりで、テンポもよく、楽しい。
私がこの芝居を最初に見た時の重善は段治郎さんで、とっても素敵だったから、おきわが浮気する気持ちもよくわかったが、次の橋之助さん、そして今回の永島さんと33様、それぞれの魅力でおきわを虜にする。永島重善は伊之助と正反対だからおきわがはなれられないんだろうな。
私にとっての初代重善・段治郎(月乃助)さんが今回は伊之助。しつこくおきわの肌を求めて嫌われる元女方役者を弾けて楽しそうに生き生きと演じている。本来二枚目だからこその可笑しさが際立つ。
春猿さんもイケすかない男の目を盗んで間男する図々しい女を可愛く楽しんで演じている。最後はちょっと顔作り過ぎかなという気もするけれど、下品にならないからいいか。
牛娘(小川絵莉)は本当の女性で見るのは初めてだが、確かにしつっこくて変な性癖の持ち主ながら、案外かわいさもあって、大いに笑わせてもらった。
田口さん、立松さん、新派の役者さんのうまさが芝居を締めてじわっとした可笑し味を醸し出していた。
三越劇場は舞台が小さいので、月乃助さん、永島さんのデカさに迫力があった。春猿さんも大きい方だしね(女性役なので、2人ほど大きさは目立たないが)。
「蛍」の時には客席に「?」な空気が漂っているように感じたが、「狐狸狐狸ばなし」は客席全体に明るい笑いが漲っていた。
<上演時間>「蛍」45分(15001545)、幕間25分、「狐狸狐狸ばなし」120分(16101810

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2014年8月14日 (木)

ABIKAI

89日 ABKAI(新橋演舞場)
3
B席の最前列があいていなくて、2列目にしたら、これが意外と見やすい席だった。前に人がいないので思う存分舞台が目に入る。そのかわり、花道はほぼ全滅。
「義経千本桜~河連法眼館の段」
河連法眼夫妻も出てこないし、不審な忠信を探す腰元たちも出てこない。鼓をもらった狐が喜んで鼓と戯れることもない。そういう場をカットして、コンパクトにまとめていた。
御簾があくと、義経(亀三郎)が自分は落ち延びて法眼館に世話になっているというような経緯と法眼への感謝を述べる。追われて身の置き所のない心細さのようなものが感じられた。亀三郎さんは声に感情を乗せられる役者さんだと思った。
静(壱太郎)が鼓を打つと、黒衣が操る白狐(去年、安倍晴明で染五郎さんが使っていたのと同じかなぁ)が下手よりの床から、次いで上手の部屋から、チラと姿を見せる。
海老ちゃんは忠信が立派。狐は体の大きさが可愛らしさをちょっと損なうものの、親を慕う気持ちの強さは伝わってきたし(團十郎さんを慕う気持ちに重ねてしまうのは、こっちの勝手だけど)、姿を消したときは哀れであった(ただ、狐の時の声はやっぱりふわふわしていてあまり好きになれない)。黒御簾脇の網代塀に飛び込むのではなく、ぽ~んとジャンプして越えたからびっくりした。その直後、上手の障子から本物の忠信が姿を現すが、その早いこと‼
荒法師との立ち回りは、仏壇返しみたいなケレンとかあって、縫いぐるみの白狐が再び姿を見せた後、舞台上手の桜の木からおそらく吹替えの狐が現れる。本物の狐は下手の桜(上手と下手の両方に桜がある)の幹にするすると登る。音羽屋風だと思っていたら、そこから黒御簾の上に飛び込み、次の瞬間にはスッポンから桜吹雪が噴き出してきて、狐さんがまた現れた。そして最後は宙乗り。はじめはみんな拍手していたのだが、海老ちゃんが鼓をぽんぽんと打つのが手拍子を催促しているようにも見え、結局手拍子になってしまった。どうなの? ま、役者がリードしてるんだからいいかと思いつつ、自分は手拍子に参加しなかった。

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2014年8月13日 (水)

理不尽

歩クンが天国に行っちゃった。
あんなにあっけなく亡くなるなんて…。なんか理不尽。
疫痢って恐ろしい伝染病だと、多分小学生の頃に習ったことを思い出した。
花子の悲痛な泣きじゃくりが胸に刺さる(すごくリアルな泣き方で、一緒になって泣いてしまった)一方で、私はあのお父さんが気の毒でならない。震災で息子を亡くし、やっと立ち直ったと思ったら今度は孫…。
(あのお父さんは、銀座のカフェでコーヒーを静かに楽しむような人だから新しい考えの持ち主かと思っていたら、女は結婚したら家庭に入るべきだと言っていたのがとても意外だった。)
花子一家はどうやって悲しみを乗り越えるんだろう。英治さんが花子を、お父さんを支えるんだろうか。英治さん、梶原さんに大丈夫かと気遣われていたけど、英治さんの心中を思うと胸がふさがる(私、英治さんって、結婚前はあんまり好きじゃなかったんだけど、結婚してからはとっても素敵に見える)。

子役ちゃん、上手だったな。
宮本さんのおかあさん、いい人だな。

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2014年8月12日 (火)

こちらも初めて、ロミオトジュリエット

87日 「ロミオとジュリエット」(さいたま芸術劇場小ホール)
考えてみたら、「ロミオとジュリエット」は映画でも見たことないし、芝居も初めてだった。松也クンのベンヴォーリオ狙いで取ったはずのミュージカルが、松也クンじゃない日だったので無駄にしちゃったことが今さらながら悔やまれる。
かつて「ウエストサイドストーリー」が現代版ロミオとジュリエットだと言われており、私にはあまりピンとこなかったのだけど(敵対するグループの男女が恋に落ちるという意味ではその通りだと思っても、なんか今一つ「そうだ!」と感じるものがなかった)、今回、しょっぱなの若者の乱闘シーンを見たら、ン十年も経ってからそこに「ピン」ときたのだった。私にとっての「ロミオとジュリエット」は、小学生か中学生の時に読んだ少年少女向け小説で、こういう空気は読み取れなかったのだった。
そして、その小説から私がずっと何十年も抱いていたロミジュリのイメージは、今回見たロミジュリとあまりに違うものだった。
まず、ロミオがあんまりガキでびっくり。最初のうちは喧嘩を止めようとしたり、ティボルトの挑発にものらなかったりして、なかなかの好青年。若者(っていうか少年か)らしい悪戯心や恋に恋する心も微笑ましく思えていた。ところが、ティボルトを殺して自分の感情をコントロールできなくなったロミオはひどくガキに見えて、なんかがっかりした。ロレンス神父の叱咤がまさに私も言いたいことであって、この場面はロレンスにすっかり同化してしまった。もっとも、一つのことしか見えなくなっている少年ってこういうものかもしれない(私がもっとうんと若ければ、同調できたかもね)。でも、もうちょっと聞く耳もとうよ、とも思ってしまったのだ。
その点、ジュリエットは強い。しなやかな強さ。ジュリエットの場合、まわりの事情を斟酌しながらも、自己完結する強さ。あの年齢の女子は男子よりもませていることもあるだろうが、わずかな時間における成長が感じられた。
ティボルトは狂気だ。両家の若者たちも狂気だ。恐らく無意識のうちに両家の憎しみを自分たちの若いもやもや発散の理由にしていたのだろうが、そういう狂気は受け入れられないにしてもわかるような気がした。なぜなら、いったいにこの若者たち、ロミオやジュリエットを含めて彼らの狂気は現代の若者たちにも潜んでいると思ったから。
ロレンス神父とジュリエットの乳母がこんなに重要な役どころとは知らなんだ。小説では乳母はロミオとの密会の最中に「お嬢様~」と声をかけるだけであり、ロレンスは小説でも仮死状態になる薬をジュリエットに与えてハッピーエンドのストーリーを作ったのではあったが、2人の精神的な支柱とまでは描かれていなかった(ような気がする。自分の解釈が浅いだけだったかも)。ロレンスの思いというのが今回の芝居でよくわかったのは収穫だった。

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2014年8月11日 (月)

11月歌舞伎座

染五郎さんが弁慶をやるというニュースは2~3日前に出ていたが、その他の演目・主な配役も決まった。詳細は→ココ
勧進帳で、吉右衛門さんが義経っていうのが見もの!!
昼の義経は菊五郎さん(熊谷陣屋)。
そして夜の部では、菊五郎さんがいがみの権太。私は初めて見る‼ 
やってくれるなあ、松竹も。

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2014年8月10日 (日)

初めてのゴジラ

86日 映画「ゴジラ」(MOVIX川口)
ゴジラ映画はまったく初めて。子供の頃、父がテレビで見ていた「キングコング」の映画が怖くて、自分の家の2階の窓から外を見たらキングコングの顔が目の前にあったとか、キングコングが家の中に入ってきて2階に隠れている私は恐怖で震えているとか、そんな夢を成長してからも何度か見た。一種のトラウマになっていたから、「ゴジラ」もいっさい見なかった。今回なぜ見る気になったのか自分でもわからないが、そういうトラウマとそろそろ決別してもいいと思ったのかも。でも、見る前は、また悪夢を見るんじゃないかって少し心配だったのよ。
さて、しょっぱな平和で幸せな家庭を突然襲う恐ろしい悲劇は福島を思わせたし、やがて怪獣ムートーが起こす波が町を襲う様にはあの日を思い出さずにいられない。ムートーは放射性物質を食べて成長していくわけだし、そんな怪物を極秘で観察していた(飼育していたと言ってもいいだろう)組織に対する批判みたいなものがあるのかなと思ったら、それは少なくとも表面的にはまったくなくて、勇敢なパパが家族を国を地球を守るという、いかにもアメリカ映画的な展開になっていった(監督はイギリス人だけど)。でもこういう状況って、大統領命令とか出てきそうなものなのに、大統領についてはまったく触れていなかったな(記憶違いだったらごめんなさい)。
迫力たっぷりだし、そういうストーリーもはらはらどきどきさせながら(こういう物語って、絶対、困ったちゃんの子供とか、転ぶ女性とか出てきて、ほんとハラハラさせられる)、パパは強し。命をかけて任務を果たす。愛(家族という小さな単位から地球という大きな単位まで)がもたらす人間の強さは感動的であった。
家族と言えば、怪物ムートーにも愛の交歓がある。はじめに出現したムートーの他に羽のある小ぶりのムートーが出てきて、まず、ムートーにも性別があることがわかる。その2体は互いに求め合い、出会うと核弾頭を口移しにする。それは愛の交歓というよりは、子孫を残すための本能的な行為かもしれないけれど、面白い。
ただ、「えっ?」というような点もいくつか。たとえば、芹沢博士(渡辺謙)が案外おろおろしているだけだったこと。もっと科学的に対処したりするのかなと思ってた。人間が作り出したムートーは人智の及ばぬ怪物となった(なぜ、こんなものを保護していたのだろう。未知のものを観察研究したいというのは科学者の性かもしれないが、卵の時、破滅させるべきだったのだ。博士もそう言って悔やんでいた)。そのことは深く胸に刻んでおかねばならない。そういう意味ではゴジラも同じだろう。私はこれまでのゴジラを見ていないから何もわかっていないが、ゴジラが今回ムートを倒したのは決して人間に味方したわけではなく、ゴジラはただムートーと対決しただけで結果として人間を救ったことになったに過ぎないのだろう。
そのゴジラの出番が短かったことも意外だった。「ゴジラ」というタイトルなのに。もちろん短いなりには存在感・インパクトは十分だったが。じつはこういう映画では、最初からこの世に存在しないものの刺激を見せ続けると観客の脳が飽和状態になり拒絶反応が起こるそうなのだ。なかなか姿を現さない怪物の与えた結果を先に見せることによってサスペンス劇にしていくとのこと。今回もそのセオリーに則っているようだ。ムートーもはじめはなんだかわからなかったけど、だんだん正体がわかってきて、しかも雌雄がいて、という盛り上げ方だった。
芹沢博士のことで一つ。博士のお父さんは広島で犠牲になった。815分で止まった時計を博士が取り出す場面がある。その時、「今日は広島に原爆が落とされた日だった」とその日にこの映画を見たことに感慨を覚えた。そういえば「花子とアン」でも郁也さんの時計が…。謙さんの英語は流暢で素敵だった。それなのに最初にゴジラの名を出すときの発音は「ガッジーラ」ではなく「ゴジラ」と普通に日本語そのものであった。えっ?と思ったが、この静かな発音が案外インパクトがあって、後で思い返すとそれでよかったのかも(これ、謙さんのアイディアらしい)。
オープニングロールでジュリエット・ビノシュの名前を見つけたので「おお」と期待していたら、ちょっとしか出なかった。でもさすがの存在感で、とてもとてもつらい悲しい感情を揺さぶられた(あれは、つらい。つらいという言葉では表現できないくらいつらい)。
日本人が作り出した「ゴジラ」はその後アメリカでアメリカ人の「ゴジラ」になっていったようだが、今回の「ゴジラ」はオリジナルに近いものがあるという。そしてゴジラといえば、あまりに有名な伊福部さんの音楽だが、今回の音楽もかなりよかった。NHK BSでやっていた古いゴジラ映画(第1作も)を録画しておいたので、あとで見てみよう。
<上映時間>124分(最終上映回を見たので終映は2355。映画館も道路もすいていて楽)

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2014年8月 8日 (金)

八月歌舞伎座初日第一部

85日 八月納涼歌舞伎初日第一部(歌舞伎座)
今月は一部と二部のみ。三部も見たいのだけど、なかなか日程が決まらず、のうちに終演時刻が発表になったら、とても遅すぎて…。
「恐怖時代」
初めて見るので期待していたんだけど、私の感性ではよくわからなかった。同じ殺しでも、福岡貢や源五兵衛とは全然違うんだもの。
出だしのテンポがあまりよくなくて、お銀の方(扇雀)と梅野(萬次郎)の会話のテンポが噛み合わない気がした。とくに前半は動きというよりはセリフ劇の要素が強く、お銀の方・梅野・春藤靭負(彌十郎)の3人のセリフ中心に企みが進行していくのは、私にはちょっとつらかった(舞台も薄暗いしね)。
扇雀さんはとてもきれいでニンとしてはばっちりだと思うのに、セリフがちゃんと入っていないようだったし、なんとなく精彩を欠いているように見えた。萬次郎さんのよく透る声はいつもなら大好きだけど、今回は秘密の企ての話なのにこれじゃ周りに筒抜けじゃないの?なんて心配になってしまった。
舞台がやっと明るくなってほっとした場面は水辺で、去年7月「再岩藤」のお柳の方(菊之助)が水辺に現れる場面を思い出した。比較したってしょうがないんだろうけれど、悪女としてはお銀の方よりお柳の方に私は共感を覚えるな。お銀の方の思いが私にはよくわからなかったんだもの。
七之助さんの伊織之助はぴったり。冷酷なクールビューティ男子で、「小笠原騒動」のお大の方、「椿説弓張月」の白縫姫を髣髴させる。殿を骨抜きにしたお銀の方に忠臣たち(橘太郎・橋吾?)が斬りかかった時、鳥屋から止める声がする。それを聞いた腰元たちが「あの声は伊織之助さま」と声を揃えて色めく。そしたら客席から笑いが起きた。伊織之助は「女の声を出して河原乞食の真似をしている」と橘太郎さんに罵られるほど、見た目は優男である。だからこそ冷酷さが恐ろしいんだけど、そして多分、殿の狂気を利用した殺し(命令だからやるんだ的な)が恐ろしいんだろうけど、お大の方や白縫姫のほうが私には怖かったな。それと、梅野とデキてるらしいんだけど、ピンとこなかった。ラストは「えっ、そうなるの?」という感じ。

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2014年8月 7日 (木)

七月歌舞伎座千穐楽夜の部

729日 七月大歌舞伎千穐楽夜の部(歌舞伎座)
何だかなかなか感想を書く時間がなくて、すっかり間が抜けてしまったので、ごく簡単に。
「悪太郎」
2度目。前回は猿之助さんで見た。悪太郎のキャラは右近さん向きかも。猿弥さんとのコンビもとても合っていた。右近さんの足元を時々見ていたが、かなりテクニックのいる踊りだなあと思った。亀鶴さんは、浅草で猿之助悪太郎で見た時の智蓮坊から今回は伯父の安木松之丞役。右近さんの伯父さんというにはちょっと厳しいような気もしたけれど、おっとりしたユーモラスさがよかった。太郎冠者の弘太郎さんともども悪戯っ気を楽しく見せていた。
「修禅寺物語」
映像世界の役者・香川照之のリアルな人間描写という強みと、舞台・歌舞伎の空気をまといつつある市川中車の成長がうまく絡み合って、とても面白く見応えのある舞台になっていた。
私はこれまで桂をあまり理解できず好きになれなかったのだけど、笑三郎さんの桂を見て、その上昇志向のようなものがなんとなくわかる気がした。そして瀕死の表情を父親にしっかり見せるラストは、ぶれることのない夜叉王の気魄と桂の満足がぶつかり合い、対照的に見えるこの2人の根は実は一緒なんじゃないかと思わせるものがあった。
それに対して楓と春彦は時代に翻弄される不安に戦いている感じで、それを春猿さん、亀鶴さんが好演していた。月乃助さんの頼家には、スッキリとした貴公子ながら癇性の強さがこの人をこういう運命に導いたのかなあというところを感じた。そういえば8年前の合同公演で梅之さん(当時)が頼家を演じて、要チェックになったんでしたわ。
「天守物語」
上演時間を見た時は2時間近くもあるのかぁとちょっと恐れをなしたが、ぜ~んぜん。まったく退屈することなく、天守の世界にのめりこんだ。
なんと言っても玉様が最高。やはり異界の女性を演じたら右に出る者はいない。その美しさは1人でいるときはもちろんだが、誰かと一緒にいて、その位の高さが前面に出るときにより輝く。雨の中帰ってきて、侍女たちに軽口をたたきながらくつろぐ時、亀姫と姉妹のような同性愛のような寄り添いをみせる時、図書之助に気位高く接する時。本当に美しい。そして図書之助と恋におち、目が見えなくなった富姫の心細さは自信に満ち溢れた富姫とはまた違った美しさ(天守夫人じゃなくて1人の少女と言ってもいいくらい)。ただただため息が出る。
海老ちゃんは、期待ほどじゃなかったかも。少し疲れていたのかな。でも、その涼やかな姿、声には、海老蔵以外に図書之助は考えられない、最高の図書之助であると思わされる。
尾上右近クンの亀姫は大抜擢に十分応えていたと思う。若さ、美しさ、気位の高さ、どれを取っても亀姫その人だったろう。「おねえさま」と富姫に甘える姿が素直に受け入れられる。春猿さん、勘九郎さんで見た時は富姫と亀姫が客席に背中を見せて座り寄り添う場面があったと思ったが、今回は立ったまま寄り添っていたような…。
吉弥さんの薄をはじめとする侍女たちが天守の不思議な世界の空気を醸し出し、こういう役がうまいからこそ芝居が面白くなることを実感させてくれた。
舌長姥の門之助さん、私が歌舞伎を見始めた頃は、こういう奇ッ怪な役(右近と藤山直美の「狸御殿」でも。ああ、もう一度見たいなあ「狸御殿」)が多く、しばらくはそういう役者さんかと思っていた。そのイメージ復活ではあるが、実は二枚目の門様と知っている今は当時とはこちらの気持ちが違う。でもやっぱり舌長姥、奇ッ怪だ。
我當さんはだいぶ足が悪そうだったが、「美しい人たち」を包み込む大きさ暖かさ、そして雰囲気もその世界に合っているのだ。やはり我當さん以外に桃六はいないだろうと思った。
カーテンコールは多分4回あった(私、3回目で席を立って下へ降りたけど、その間まだ拍手が続いていたから)。2回目だかで、獅子の役の人も含めて全員出てきた。獅子の人たちは筋書きに名前も出ていた。獅子も頑張っていたからよかったと思った。私がむか~し見ていた頃の筋書きには名題下の役者さんの名前さえ「その他大勢」で載っていなかったもの。
「天守物語」にはカーテンコールがありそうだと期待していたし、それなりに興奮もしたのだけど、実際にカーテンコールが始まってみると、どういうわけか、なくてもよかったかもしれない、なんて思ってしまった。そのくせ、きっと次の機会にもカーテンコールを楽しんじゃいそうだけど。
<上演時間>「悪太郎」47分(16301717)、幕間20分、「修禅寺物語」66分(17371843)、幕間30分、「天守物語」107分(19132100

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2014年8月 5日 (火)

今朝の

伝助さん、これまでで一番ステキだった。
伝助と花子の人生の接点、分岐点(直接的なものじゃなくて)、心にぐっとくるものがあった。
その後の有働さんの衝撃の告白bleah

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2014年8月 3日 (日)

自信ない

昨夜、エアコンつけてもあまりに暑くてなかなか眠れず、そのうち寒くなってきて消して、消したら又暑くて…なんてことを繰り返して今朝起きたら頭が時々ずきっずきっとしてきて(抜歯のせいじゃないよね、と思いたい。4日前に左下の奥歯抜いたのよね)、今日夕方はスーパーで汗が冷やされて。風邪ひいたかも。少しのどが痛い。
7月歌舞伎座夜の部の感想を今日こそは、と考えていたけれど、まずは体調回復に努めます。
今月前半は1日置きだったり2日連続だったりっていう観劇予定なのに、身体がもつかとても自信がない。

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2014年8月 1日 (金)

歌舞伎座10月、演舞場11月は17世・18世勘三郎追善公演

公演情報ばっかりになってしまっているけれど、10月歌舞伎座、11月演舞場の公演情報が出ていたことにまったく気がつかなかった(2日前には発表になっていたみたい)。
十七世の27回忌、十八世の3回忌ということで、
10月は
昼の部が「野崎村」、「伊勢音頭恋寝刃」(名古屋とカブる)
夜の部が「寺子屋」、「鰯賣恋曳網」(うわ~い、待ってました!!)
など。
11月は
「鶴八鶴次郎」、「京舞」
久里子さんと勘九郎・七之助兄弟の共演が楽しみです。
演舞場の詳細は→ココ

ところで、「ほうおう」9月号によれば、演舞場10月公演から、歌舞伎公演に設定されていた1等B席がなくなるんだそうだ!! 1等B席だった花外19列・20列の6番はとてもいい席で、私も何回か楽しませてもらったが、その等級区分がなくなっちゃって全部1等席になるってこと。もう最近、高い席で見ることはなくなってきたけれど、このニュースには超ガッカリ。

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