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2014年10月

2014年10月31日 (金)

あの果物をゲット

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見た目はちょっと、なこの果物、いっときテレビで紹介していてすごく話題になったもの。
そういうものにすぐ飛びつく私は、これを栽培している農園(テレビで紹介されていた)に当たってみたけれど、テレビの影響力はとにかく強い。そこに限らず他のネット販売もすべて完売で、来年の予約になるとのこと。
諦めきれず、辛抱強く探してみつけたある農園。ダメモトで連絡したら、まだ間に合うとのことで注文したのが9月下旬。10月下旬の発送をお願いして楽しみに待っていたら昨日、来ました来ました。

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黒いのは種(写真ではやたら種が大きく見えるけど、実際はそんなことない)。これを下処理して植えれば8年後(!! 私生きているかしら? 生きていたとしてもその実をちゃんと食べられる状態にあるかしら?)には実がなるらしい。
味はリンゴ+洋ナシ+バナナ+マンゴー+??
トロピカルな味のような気もする。甘くて濃厚で美味しい‼ 好きな味。
このフルーツ、「ポポー」(またはポーポー)という。日本では明治時代から栽培されたそうだが、ほとんど市場に出回っていなかったのは、収穫してから3~4日過ぎると傷んでしまうから。栽培農家も少なかったのが、最近はネットで消費者に直販できるようになったため、徐々に増えてきているそう。
見た目はあまりよろしくないけれど(皮の黒いシミは中身には関係ない)、玄関に宅配便が来た途端、甘い匂いが漂ってちょっとびっくりした。農家では食べごろをずらせるように選んで送ってくれたのだけど、ほんと、あっという間にどれも食べごろになって、せっせと食べなくちゃならないのが大変かもcoldsweats01

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2014年10月30日 (木)

ビックリ‼&おめでとう

歌昇クンが婚約ですって‼
びっくりしました。
おめでとうございます!!
お相手は筝曲家の萩岡信乃さん。
披露宴は来春だそう。
家庭をもっておちついて、演技にますますの磨きをかけられることでしょうね。
もう一度、おめでとうございます。

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2014年10月29日 (水)

十月大歌舞伎座夜の部

1025日 十月大歌舞伎千穐楽夜の部(歌舞伎座)
141029kabukiza 「寺子屋」

座席の関係で源蔵の戻りはほとんど見られなかったが、小太郎が挨拶している間の源蔵がうんうんと頷きながらも心ここになしの感じで、考えあぐねている様子がわかった。勘九郎さんの源蔵は動きが義太夫によく合っていてわかりやすかった。
仁左様の松王丸は常に小太郎を意識しているように見えた。とくに首実検での「でかした」は小太郎の首に言っていたと思うし、2組の夫婦だけになって小太郎を褒める時、松王丸と千代の間に座る小太郎が見えるかのようだった。こんな感覚を覚えたのは初めてだ。千代の玉三郎さんは控えめながら、前夜にさんざん泣いたのに悲しみを抑えきれない母親の心情、どんな思いで小太郎を寺子屋に預けて別れたかと千代の気持ちを推しはかって泣けた。
七之助さんの戸浪で一番印象的だったのは、首実検が終わり春藤玄蕃らが帰った後、菅秀才を押し入れから出して「もし」と夫に無事な姿を見せるところ。万感の思いが感じられた。
源蔵夫婦は2人だけでいると若いと思うが、松王丸・千代と一緒にいると決してひけをとらない堂々たるものがあった。
「道行」
浅葱幕が振り落されると、藤十郎さん(静)が板付きで立っていた。なんてきれい!! 美しいだけでなく色香が漂い、存在感の大きな静である。
対する梅玉さんがまたいい。鼓への思いがとても強く感じられたし、静を敬い守っている感じに胸打たれた(2人の間に微妙な感情があるとされるけれど、梅玉さんの忠信はあくまでこういう感じだった)。梅玉さんがスッポンから出る少し前、後見の梅乃さんが下手袖に現れ、花道での梅玉さんの踊りが終わると引っこみ、黒御簾の裏をまわって、清元の山台の裏に控えていた。梅乃さんの後見は、かつてブログでも自戒を込めて書かれていたように、目立たず無駄のない動きでてきぱきと仕事をこなしていた。ただ、ラスト近く、再び草鞋を穿くときに妙に手間取っているなと思ったら、草鞋の紐がうまく結べなかったようで、左右で結び方が違っていた。あとで筋書きを見ると、私がうまく結べなかったんじゃないかと思った方が正しい結び方だったみたい。
梅玉さんは忠信の投げた笠はきれいに飛んで早見藤太(橋之助)が見事にキャッチ。投げる距離が多少短く見えたのと、かなり狙っていたようだったけれど、それにしてもお手本みたいにきれいな飛び方だった。

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2014年10月27日 (月)

錦秋名古屋顔見世夜の部

1020日 錦秋名古屋顔見世歌舞伎夜の部(日本特殊陶業市民会館)
141027nagoya1 事前に調べた終演時刻815に合わせて、金山→名古屋→東京の時刻表を自分なりに作っておいたのだが、会場では805終演になっている。それで昼夜の間にまずは会館から金山までの所要時間をシミュレートし、それから乗換案内と前日もらっておいた新幹線時刻表を突き合せ、23通りの時刻表を作り直した。
実際の終演は数分遅れたので焦ったが、金山まで走りに走り、一番早い中央本線にぎりぎり間に合った。おかげで東京に一番早く着く「ひか141027nagoya2 り」(「のぞみ」よりも早い)にも余裕で乗れた。「ひかり」はがらがらで楽だった~。御園座じゃこうはいかないわね、金山は便利、とつくづく思ったのでした。
「十種香」
苦手な演目で、とにかく大半寝てしまう。今回はかなり気合を入れ、何とか頑張ることができた。とはいえ、動きのない時間が多いし、きつい。
菊之助さんの勝頼が美しい!! 出てきた瞬間その美しさにため息が出る。赤い着付に紫の裃姿勝頼を真ん中に、下手に黒い着付で正面を向いた濡衣、上手に赤い衣裳で後ろ向きの八重垣姫と、絵として実に美しく、ビジュアル的によくできているとあらためて感心した。
時さまの八重垣姫は人形振りではないのに、文楽人形みたいな動きに見えた。濡衣のほうが年上かもしれないことを考えると、梅枝クンとのバランスがちょっと…なところもなくはないのだけど、じゃ逆がいいかというとそうでもない。時さまはやっぱり赤姫の人なのだ。そして梅枝クンは声も低めに抑えて落ち着きがあり、年長者だと言われればそうかもしれないと思える。腰元として、姫との身分の違いも感じる。3年前、「頼朝の死」で孝太郎さんの小周防に対し年長の腰元音羽を見事に演じたことが思い出された。バランスがちょっと気になったのはこちらに父子だという意識があるのが邪魔しているのだろう。
謙信は團蔵さん。これまで、團蔵さんのこういう役にはあまり大きさを感じなかったのだが、今回は謙信が大きく見えた。
毎度、こういう演目をもっと楽しみたいと思うのだけど…。
「身替座禅」
「十種香」で頑張ったしわ寄せがこっちへ来て、不覚にも途中寝てしまった。
右京(菊五郎)が花子の許へ出かけるとき、「いってらっしゃい」の声が2度かかった。1度目は3階からでわずかにタイミング早かったねえ。2度目は1階から聞こえてきた。
本当のことを知った玉の井(左團次)が悔しさのあまり「イヒイヒイヒ」と泣くと、客席は共感を覚えたのか微笑ましく(っていうのも変な表現だけど)思ったのか、そういうあたたかい拍手が起きた。
昼の部の松王でつらそうに見えた権十郎さんは、太郎冠者でも少しそんな感じを受けたが、こちらはかなり頑張っていた。
菊五郎さんは花子のもとから帰ってきた時がなまめかしかった。
左團次さんの迫力凄い!! 右京でなくても怖いわ。
蔦之助さんがきれいで踊りもさすがにうまかった。立ち回りもやる人とは思えない。

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2014年10月26日 (日)

錦秋名古屋顔見世昼の部

1020日 錦秋名古屋顔見世歌舞伎昼の部(日本特殊陶業市民会館)
141026nagoya2_3 19日、「GOEMON」の上気を貯め込んだまま大阪から名古屋へ。翌20日は顔見世を昼夜通しで観劇。日本特殊陶業市民会館のある金山は名古屋からJR(東海道線または中央本線)で34分、会館は金山駅から地下道で直結されており、東京から行くには御園座より便利だ。た141026nagoya1_5 だ、行きは初めてなので地下直結を知らず、上から行ったら、まねきに釘を打って補強しているところが見られた。
「車引」
金棒引(荒五郎)の「片寄れ片寄れ~」を聞い て、「GOEMON」で秀吉が通るときにも「片寄れ片寄れ~」と言っていたっけと思い出した。
亀三郎さんの梅王丸は、よく透る声を張り上げるうえ、体の動きも大きくい勢いがいいから舞台が小さく 見えた。
梅枝クンの桜丸は死を胸に秘めている哀愁が感じられた。
萬太郎クン(杉王丸)は幼さと赤っ面の悪役っぽさがまじって不思議な魅力だった。
権十郎さんの松王丸は声にあまり勢いがなく、やや精彩を欠いたような気がしたが、体調不良だったのだろうか(ちょっとつらそうに見えた)。
團蔵さんの時平は不気味な魔物チックな感じじゃなくて、より人間的に見えた。
この芝居、「あーりゃぁ、こーりゃぁ」の化粧声が実に効果的に車の引き合いを盛り上げているんだな、とあらためて認識した(化粧声がなかったら面白さ半減かも、でしょ)。
「棒しばり」
亀寿さん(曽根松兵衛)、菊之助さん(太郎冠者)、2人とも口跡がいいから、まずは爽やか。亀寿さんは主人としての鷹揚さの中にちょっと悪戯っぽさも感じられて魅力的だった。
しばられた2人が酒を汲み飲み始めた時から客席は笑いに包まれ、最初全然盃が届かなかった次郎冠者(松緑)がやっと飲めるようになると大きな拍手が湧いて、客席と舞台がひとつになった気がした。さらに、大盃で酒を汲んだ次郎冠者が重さでよたよたし、なかなか太郎冠者の口に合わせられなかった大盃がやっと口に入った時も拍手が起きた。松緑さんの扇渡しもばっちり成功、もちろん大きな拍手で場内も大いに沸いた。私がこの演目を好きなのは、両手が使えないという状況で知恵を出して酒を飲む面白さもだが、どちらかが酒を独り占めにすることなく互いに助け合って飲む点だ。棒術を使うことを主人に教えてしまったうえに自分を縛って嘲笑った太郎冠者を恨みもせず、酒を先に飲ませてやる。その次郎冠者の人のよさを松緑さんが素朴に見せていた。
松緑さんと菊之助さんは行儀のよいコミカルさというか、歌舞伎としての分を保ったうえでのハラハラさせてはほっとさせる面白さ、連れ舞の楽しさを見せてくれた。また2人だけでなく、亀寿さんも合わせた3人の息がぴったり合って、ご本人たちも楽しそうだったからこちらも楽しく見応えある舞踊劇になっていた。

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2014年10月24日 (金)

来年1月浅草歌舞伎演目発表

来年の浅草歌舞伎の演目・配役が発表になった。詳細は→ココ
以前に情報をいただいたとおり、松也クンをリーダーに、平成生まれのチャレンジングな演目・配役になった。

浅草歌舞伎としても1つの区切りをつけ、新たな1歩となるような気がする。楽しみです。

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2014年10月23日 (木)

ぜひ東京公演も:「GOEMON」②

1019日 十月花形歌舞伎「GOEMON」夜の部(松竹座)
<父子で踊るフラメンコ>

2部はフラメンコで始まる。場所はスペインのとある酒場。息子が恋しいカルデロン(今井翼)は寂しさを酒に紛らわしながらフラメンコを踊る。すると、スッポンから7歳の友市が現れ、父とフラメンコを踊る。やがて友市はくるくるまわりながら再びスッポンに消えてしまう。絶望と悲痛のカルデロン。フラメンコのカンテが悲し過ぎて切なすぎて泣けた。
翼クンのフラメンコはもちろんかっこいいが、①でも触れたように、子役ちゃん(菊田千瑛)のフラメンコがうまい‼
<世界地図?>
時々背景に浮かび上がる模様が、当時の世界地図のようでもあり、でもではどこがイスパニアでどこが日本かってわからなかったから、違ったのかな。
<さやあて>

盆が回るとここは桜の日本。両花道ならぬ両通路から編笠の2人が舞台に上がる。五右衛門が名古屋山三の刀のこじりをつかみ、「さやあて」が始まる。山三は吉弥さん2役目。吉弥さんの立役って初めて見たかも。とてもきれいで、柔らかさの中に男っぽさもある。「水もしたたる」というのがぴったりの山三である。そういえば、五右衛門⇔石田局⇔吉弥⇔山三ってことで、山三と五右衛門は母と子(な~んてね)。さやあてを止めに入るのは阿国である。山三と五右衛門は互いの刀から、ともに明智の家臣の家柄であり、共通の敵が秀吉であることを知り、仲良くなる。
<京の都でフラメンコ>
最近、女猿楽一座の人気が高くなり、阿国一座の人気は下火。悩む阿国に五右衛門は、自分の父親の国にはフラメンコという魂の踊りがある、と教える。「見たい」と阿国。「俺にはできぬ」。「では、形だけでも」との阿国の無茶振りに、それじゃあという感じで五右衛門が形に入ろうとする。その時「たっぷり」の大向こう。愛之助さんはそちらに向けてかすかに頷く。そして阿国に形を見せていると、スッポンからカルデロンが上がってくる。「父上」と五右衛門(ここはちょっと笑った)。
五右衛門がフラメンコのリズムを手拍子で教えていると客席もそれに合わせて手拍子を打つ。場内盛り上がるうちにカルデロン、五右衛門、阿国の3人でフラメンコを踊る。壱太郎クンは足袋でタップを踊っていた。新しい踊りに目覚めた阿国、その一座が踊る。大薩摩とフラメンコ音楽の共演・競演である。三味線とギターに合わせたカンテはただただすごい。まさに魂の叫びだ。大薩摩も負けじといい声を合せて、楽しかったぁ。
壱太郎クンのフラメンコは面白いことに、女形の役者が踊るフラメンコであると思った。つまり男性でもない、女性でもない、あくまで女形の役者が踊っている。そう見えた。
<楼門~父の国へ>
メタリック楼門で「絶景かな」とご満悦の五右衛門のところに鷹が飛んでくる。鷹が咥えていた手紙には「これよりすぐにイスパニアに参れ」との父の言葉が。こういう設定の石川五右衛門で、手紙には何が書いてあるのかと興味津々だったが、「え?」という感じだった。でも、最後まで見ていくうちに、なるほどそこが落としどころだよねと納得。「五三桐」と同様、楼門が上がり、下から山三がセリ上がる。山三は五右衛門を落ち延びさせるために来たのだ。「落ち行く先は堺の港」。
山三と追手の立ち回り。吉弥さんの珍しい立ち回りが見られるなんて。吉弥さん、絶対立役もイケる。
舞台より近いところでなんとなく何かが起きている気がしてふと右側を見ると、五右衛門に扮した阿国の壱太郎クンが、なななんと2階右側席にいるではないか。この席のあるスペースはとても狭い。そこで壱太郎クンと捕手が立ち回りを始め、やがて姿は見えなくなるも客の歓声が聞こえる。どうやら右側席→中央席→左側席へと移動していたらしい。私の席からは中央席は見えないので雰囲気だけで想像。ニセ五右衛門の壱太郎クンが左側へ移ったと思ったら、今度は右側に本物五右衛門の愛之助さんがいた。捕手側の加藤虎之助の種之助クンも2階席にやってきた。壱太郎クンと種之助クンが舞台に戻る。舞台にはメタリック戸板(レフ板みたいなもの)が4枚運ばれていて、壱太郎クンと種之助クンがそれぞれ1枚ずつに乗り、その上で立ち回り。2人とも若いパンチのきいた立ち回りで客席も大喜び。メタリック戸板1枚につき支える捕手の6人、大変だなあ。

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2014年10月22日 (水)

ぜひ東京公演も:「GOEMON」①

1019日 十月花形歌舞伎「GOEMON」夜の部(松竹座)
<見事な舞台美術>

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歌舞伎にしては珍しく、開演前から幕が開いていて、←な感じ。これも青色発光ダイオードのおかげ? 舞台写真入りの番付、嬉しかった。19日じゃまだ入ってないって最初から期待していなかったから。
以下、ネタバレ満載です。

赤いネオンの「GOEMON」がするすると上にあがって見えなくなると、ドライアイスの煙がもわ~っと出て場内暗くなる。チェロが流れる。室内楽の演奏になると、上手の御簾(と言っていいのかな)が透けて、そこにいる演奏者が見える(私の席からは角度的にあまりよく見えなかったけど)。
舞台に組まれた鉄骨が効果的に使われていて、まずは十字架となって浮かび上がり、ここが教会であることがわかる。上手・下手の御簾、舞台床に照明でステンドグラスが、そして格子窓が映し出されるのも美しく雰囲気を盛り上げる。
<お似合いカップルの翼・吉弥>
カルデロン神父(今井翼)と明智光秀の家臣・但馬守の娘石田局(吉弥)は愛し合う仲である。カルデロンは神職なのにそういうことになって悩み、石田局を遠ざけようとする。しかし石田局に子どもができたことを知ると、神職を離れ、1人の男として父として幸せな家庭を築くようになった。
見る前は、翼クンと吉弥さんのカップルってどう考えても「う~ん?」なイメージだったのに、これがどうしてなかなかお似合いなのである。吉弥さんはとてもきれいで、翼クンの妻として全然違和感がなかった。翼クンはそう言えば「ガブリエル・シャネル」でも大地真央さんのココを支える陰影と包容力に満ちたアーサー・カペルを見事に好演していたっけ。
<うますぎる子役>
さて、千壽さんの「ただ今のが発端。子ども友市が生まれ、7年経った」という口上が入り、一気に7年後の世界に。
その年、秀吉のキリシタン禁止令によりカルデロンは日本を追放されてしまう。2カ月ほど遡ってタイムリー(「官兵衛」でキリシタン禁止令が出たのは8月末?、「137億年の物語」で「ザビエルと戦国武将」をやったのは8月初旬)。そして石田局は秀吉に見初められて聚楽第へ召し出されることになる。
家族の別れの場は、それまでの3人がとても幸せそうで本当に悲しかった。子役が実にうまいのだ。友市の両親に対する敬愛と別れのが厳しさ切なさが強く感じられて、泣けた。何しろ、父カルデロンがイスパニアに帰らなくてはならないうえ、母石田局も秀吉に見初められて聚楽第に召し出されることになってしまったのだ。友市はたった1人になってしまう。友市クンは赤毛のためにいじめられているのでカルデロンはとても心配している(伴天連と日本人女性の間に生まれた子で赤毛と言えば、大好きだった眠狂四郎をまず思い出す)。
子役は若山耀人クン(やっぱりちょっと遡ってタイムリーだ。官兵衛の子供時代と松寿丸の子)と菊田千瑛クンのダブルキャストで、私が見た日は千瑛クン。知らない千瑛クンより知っている耀人クンを見たかったと思ったのもつかの間、千瑛クンのけなげさ可愛さうまさに魅入られた。この千瑛クン、ミュージカルに出演して(「ライオンキング」でヤングシンバなど)を演じたりして、歌も踊りも達者なそうだが、後にフラメンコまで巧みに踊ったので驚いた。松竹座では「荒川の佐吉」の卯之吉も演じたとのことで、もちろん芝居もうまい。子役ちゃん、恐るべし。
<狂言回しかフラメンコ>
フラメンコが狂言回しかというくらい、ポイントポイントでフラメンコが挿入される。これがとにかく素晴らしい。時に情熱的に時に悲しげに時に絶叫のように響くカンテとギターに合わせて踊るのは佐藤浩希さん。めちゃくちゃカッコよかった。その昔、大学受験の折にスペイン音楽/フラメンコに魅せられた私はスペイン語かスペイン文学をやりたいと思った。しかしスペイン語/文学を標榜する大学が少なかったので断念。その後新宿のフラメンコレストランに行って、またスペインへの憧憬が燃えたという過去がある。あの頃のテンションが甦って、興奮した。ところで、佐藤さん、必ず「松嶋屋っ」と大向こうをかけるそうだが、終盤だったろうか、それまで3階左右から聞こえてきた大向こうが私の真後ろからも聞こえるのに気づいた。後ろを振り返ろうと思いながら舞台に夢中で忘れちゃったが、その人がまさか? まさか、ね。

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2014年10月21日 (火)

満足だから次の公演に心が揺れる:「ジュリアス・シーザー」

1017日 「ジュリアス・シーザー」(さいたま芸術劇場)
いつもより劇場内外の混雑感がないなと思ったら、客席はほぼ満席だった。休憩時間のトイレ行列もすごかった。混雑感がなかったのは、劇場到着がいつもより遅かったからだったみたい。
開演前、いつものように幕は上がっていて、最上段に巨大な狼の乳を飲むロムルスとレムスの双子の像が置かれている総階段の舞台がその場を圧倒する。「アントニーとクレオパトラ」でも置かれていた像だったかしら(もう記憶から飛んでいる)。
開演に先立つ注意のアナウンスが始まるとほぼ同時に、出演者たちが階段のあちこちに立ったり座ったり。お、鋼太郎さんだ!! ベージュの大きなコートに茶色のハット姿で何人かに声をかけながらさっそうと歩き下手側中段にいた人としゃべり始めた。やや経った頃、ガ~ンとドラ(?)が鳴った。途端、全員がコートをぱっと脱ぎ捨てる。古代ローマ人の世界へと時は一気に遡る。鋼太郎さんが最後に喋っていたのはアベちゃんだった。こういう芝居って、たいてい5分くらい開演が遅れるのだけど、珍しく時間通りに始まった。
シーザーは誰だか顔が全然わからない。喋り始めてちょっとかすれ声になった時、「ああ、横田(栄司)さんだ」とわかった。わかってからも顔は全然横田さんに見えなかった。4人の主要人物、シーザーもブルータス(阿部寛)もキャシアス(吉田鋼太郎)もアントニー(藤原竜也 ; 私の中ではアントニウス。でもアントニウスと言ったらユリウス・カエサルって言わなくちゃいけないか。ほかの2人もラテン語読みにしなくちゃならなくなるし、めんどくさいからやっぱりここはアントニーで)も、みんな白いローマ風衣裳がとても似合ってかっこいい。総階段といい(総階段は時として一部が引っこみ舞台に空間が作られたりもして、効果的に使われていた)、衣裳といい、ビジュアルだけでも大満足だ。
暗殺場面ではシーザーが「おまえもか、ブルータス」とかの有名なセリフ(私の中では「ブルータス、おまえもか」)を言いながら、アベちゃんの頬を血に染まった指で撫で、アベちゃんの頬に赤い筋をつけた。ニナガワさんのことだから、勘平を意識したのかなあと思った。血染めの白い衣裳が「暗殺」ではなく「惨殺」という言葉を思い出させた。
ディーシアス・ブルータス役の間宮啓行さんは返り血か汗が目に入ったのか、何度も目をこすっていた。
展開は幸四郎さんのシーザー(作品名は「カエサル」)を見ていたからよくわかった。しかし横田さんのシーザーは全然タイプが違う。というか、作品として描き方が全然違う。塩野さんの「カエサル」のほうは家庭人としての面、精神的な面も描かれていたし、シーザー中心に物語が進んでいた(と思う)。シェイクスピアのほうはあくまで自信に満ちた将軍としてのシーザーであり(と思う)、タイトルロールであるが主役ではない。それなのに、後に亡霊になって出てきてもこなくても、この物語はシーザーの物語である、と思うほど横田さんのシーザーの大きな影が最後まで舞台全体を覆っていたように思った。
ブルータスがアントニーにシーザーを偲ぶ演説をさせる約束をして1幕目が終わる(甘い、ブルータス、甘いその約束は)。緞帳がおりた。
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幕目はブルータスの演説から始まる。1幕目ではあれよあれよという間に暗殺者の輪の中に入れられてしまった感のあるブルータスは優し過ぎるのだ。武将として優秀で、その大きさ、優しさ、人を信じる高潔さは人間としてとても魅力的なのに、それが彼を破滅に追いやるのだ。アベちゃんはそんなブルータスの魅力・苦悩・内面を余すところなく伝えていたと思う。
キャシアスは単純な人間のようだが、鋼太郎さんのおかげでとても魅力的に見えた。鋼太郎さんはなんかコミカルになってしまうのだろうか、ずいぶん笑いが起きていた。確信犯的に笑いを取った場面もあり(後述するブルータスとの大ゲンカの後、客席におりてきて、客の女性に頬を摺り寄せるようにしておんおん嘆いていた)、そんなに可笑しいか?と思う場面もあり。ブルータスとのケンカは凄まじかった。大声でがなり、椅子をブン投げ、大暴れ。ここも笑いが起きていた。アベちゃんが同じことをやったとしても笑いは起きないだろう(実際、ブルータスもしまいにはキレて椅子投げていたけど、誰も笑わなかったと思うよ)。
アントニーの竜也クンは他の3人に比べて童顔だし、どうなのかなあと思っていたが、これがなかなかのクセモノで面白かった。演説上手という役どころは難しかっただろうが、演説によって人心を掌握していく過程がよく描かれていた。
キャシアスもブルータスも、最後は自害するのだが、その自害は家来に殺してもらう(キャシアス)、あるいは家来のもつ剣に自ら倒れ込む(ブルータス)。見ながら、日本なら切腹だな、と文化の違いを思った。
全出演者のすごいエネルギーを受け取った芝居だった。来年の「ハムレット」はやめようと思っていた私(劇場へ行くのが億劫、「ハムレット」の憂鬱な空気が億劫、でも「ハムレット」は多分芝居として見たことがないような気がする)、この芝居を見て再び気持ちが揺れ始めている。
なお、ポーシャ役を予定されていた中川安奈さんは私が見たこの日、亡くなったのだった。あらためてご冥福をお祈りします。
<上演時間>180分(13301450)、休憩20分、第285分(15101635
追記:あの中村昌也さん(っていう目でまだ見てしまう)が出ていて、最後おいしい役だった。アントニーに「自分が拾ってやる」と言われ、簡単に「はい」と答えるストレイトー(中村さんの役名)は、日本だったらやはり後追い切腹ではないだろうか。

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2014年10月20日 (月)

満足、10月演舞場昼の部

1015日 十月花形歌舞伎昼の部(新橋演舞場)
本当は千穐楽を狙いたかったのだけど、チケットを取った時にはそのあたりの予定が立たず、前半で演舞場は昼も夜も見終わってしまった。夜の部は席があまりよくなくストレスがたまったが、昼の部は花道七三は見えるし舞台が見切れることもなく、かつ宙乗り目の前といういい席だったからか、夜の部よりずっと楽しめて満足。
「俊寛」
一時期、また「俊寛か」とうんざりしたような記憶があるが、久々の「俊寛」。右近さんのは20077月の巡業で一度見ている。当時どう思ったかは覚えていないが、今回は義太夫的なこってり感はなく、薄味な気がした。
俊寛が姿を現した時、長く伸びた黒髪がとても印象的で、そういえば俊寛はそんなにおじいさんではなかったのよねと思い出した。顔だけ見ていると右近さんじゃないみたいだった。右近さんの俊寛は形がきれいで、常に寂寥感が漂っていて、とくに丹波少将成経と千鳥の結婚を祝って舞う中よろけて転び照れ笑いをするところにそれが強く感じられた。
笑三郎さん(成経)はおっとりと貴族らしく、笑也千鳥とのカップルは悪くない。弘太郎さん(平康頼)は単独で、あるいは右近さんとの絡みで見ると情もあり、とてもいいのだが、笑三郎さんとの絡みになると年上に見えずちょっとバランスが悪いような気がした。そういう意味では弘太郎さんが成経でもよかったかもしれないが、そうすると今度は笑也さんとのバランスが悪くなるかもしれない。
笑也さんの千鳥はきれいでかわいくて、流人にとっては癒しの魅力だろうなあと思った。
右近さんと猿弥さん(瀬尾)のぶつかり合いは見応えがあった。猿弥さんは憎たらしいけれども職務に忠実な武士の貫録があった。瀬尾が俊寛に斬りつけられたのに丹左衛門が傍観して助けてくれないことを嘆く時、私はちょっと瀬尾に同情してしまう。
丹左衛門の男女蔵さんには猿弥さんに対抗する大きさがほしかった。瀬尾のほうが立派に見えてしまい、捌き役としてのニンではないのかもしれないなと思ってしまった。
浪布が広げられる場面は、何度見ても歌舞伎の工夫の素晴らしさに感動する。右近さんは、転がりつ滑りつ岩をのぼり、ラストは何かをじっと見つめるような目をしていた。去りゆく船を見ているというわけではなさそうだった。未来を見ていたのだろうか。こちらが3階から見ているせいなのかわからないけれど、視線はほんのわずか下方に向けられているような気がした。
「金幣猿島郡」
博多座で上演されたのを見ていないので、楽しみにしていた初見。
開演5分前に席へ戻ろうと廊下を歩いていると、3階左側の奥から白煙(ドライアイス?)が立ち込めている。演出?と思ったら、あとで使われるものが誤って流れてしまったらしい。客席内にももや~っと白煙が広がっていた。3階の客席では扇風機で煙を散らしていた。そのため開演が5分ほど遅れ、後でお詫びのアナウンスが入った。

以下、ごちゃごちゃになりそうなので箇条書きで。
・桜の下の制札は、書かれている内容はまったく関係ないけれど「熊谷」を、清姫(猿之助)が桜のそばで縛られる場面は雪姫を、障子に映る安珍=頼光(門之助)と七綾姫(米吉)のラブシーンに清姫が嫉妬する場面は「染模様」を、如月尼(歌六)が後ろから組みついた武士(猿三郎さん?)を自分の身体ごと刺して自害する場面は「大物浦」の丹造とか義賢とかを思い出させた。
・カメちゃんははじめ声がかすれていてあんまりきれいじゃなかった。
・歌六さんの女方は気概と貫録があってよかった。母(歌六)が娘(猿之助)を殺すときの帯の使い方が効果的。うろこ模様で、猿之助さん宙乗り前の火の海を泳ぐ竜と、幕切れに同じ帯が使われていた。
・橋姫社前で藤原忠文(猿之助)が七綾姫からもらっという赤い縁取りのある手紙を首に巻いている姿が色っぽくてよかった。
・木津川土手で、寂莫法印(猿弥)が寝返って頼光と七綾姫を忠文の手から逃がしてやるとき、「経済効果のいいほうに付く」「アベノミクスも考えて」とか言っていたが、時事ネタにしてはイマイチだった。
・頼光と七綾姫は舟で逃げるのだが、姫が癪(?)を起す。頼光が薬を飲ませようとしても姫は飲もうとしない。そこで頼光が口移しで飲ませるのだが、覗きこんでいた船頭(欣弥)がテレて顔を隠し、土手で見ていた寂莫法印もアテられた様子だったのが面白かった。
・ここではカメちゃんが吹替えを使い、その間に青隈を入れて鬼になっていた。
・忠文は寂莫法印を殺して川に沈める。逆さになった猿弥さんの落ち方がきれいだった。そして忠文もまた川へ沈む(階段を下りて沈んでいくのが見えた)。
・社が燃える。白い煙も出て、本当に燃えているかのように見えた。舞台は真っ赤な火布で覆われ、清姫のうろこ模様の帯が阿流れてきて、忠文と清姫の霊は合体するのであった。顔は忠文、衣裳の袖が清姫。
・その間、宙乗り小屋から滑車が花道上方へ向かってゆっくりとすべっていった。気が付くと、ロープに吊るされたカメちゃんがスッポンから浮かび上がっていた。
・宙乗りは青隈の合体霊だから、夜の部よりはいいけれど、やっぱりきれいなカメちゃんで見たかった。宙乗り小屋からきらきらした金紙がたくさん吹き出され客席に舞い落ちてきれいだった。
・頼光の門之助さんはまさにぴったりの貴公子。七綾の米吉クンはきれいでかわいくて色っぽかった(何かの場面で時蔵さんに顔が似ていると思った。親戚だから似ていても不思議はないけど、そんなこと初めて思った)。

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来年4月中日劇場

愛之助、猿之助による花形歌舞伎だそう。
3日(金)~26日(日) の予定。
演目厳選中(^^)
とっくに決まってたらしいけど知らなかった。チラシもらったから。
何年ぶりかの中日劇場行き、楽しみです。

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2014年10月19日 (日)

松竹座でかぶいてきた

今月切れるマイルがあって、ずいぶん迷ったんだけど、思い切って飛行機で大阪へ。
来てよかった! 見てよかった!
めちゃくちゃ楽しかった!!
フラメンコが素晴らしい!
歌舞伎も素晴らしい!
老いも若きも男も女も、み~んな、嫌なこと忘れて楽しめるよ。
27日までやってます。まだ間に合うよ(^^)
お勧めは多分二階席です。
今夜は名古屋泊です(^^;

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2014年10月18日 (土)

ショック、中川安奈さんの死

中川安奈さんが17日亡くなった。
出演が予定されていたさいたま芸術劇場の「ジュリアス・シーザー」を体調不良で降板したことは知っていたが、まさか亡くなるとは。それもこんな早く。49歳、若すぎる。とてもショックです。ご本人もどんなにか無念だったでしょう。
ご冥福をお祈りします。

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2014年10月17日 (金)

華あり笑いあり涙あり、面白かった「双蝶々曲輪日記」

1013日 双蝶々曲輪日記(国立劇場大劇場)
せっかくの12時開演なのに、事前に近美に寄っちゃったから、結局11時開演より早い時間に家を出ることになり、眠いのは相変わらず。でも、国立劇場の着到(鳴物)を聞くことができた。休日なのに空席が目立つ。
「新清水の場」
初見だが、2年前の演舞場でこの後の段の「井筒屋」を見ていたので、物語はよくわかった。「新清水」は原作の「浮無瀬」「清水観音」に「井筒屋」も盛り込んであるという。「井筒屋」で大騒ぎになる佐渡七殺しがここに入れられているのだ。ただ、「井筒屋」では殺しの現場はなく与五郎の話でわかるようになっていたが、ここでは佐渡七に襲われて逆に殺す場面がある(殺しの場面、よくわからなかった)。悪役・権九郎が松江さん、佐渡七が宗之助さんというのは珍しい配役だろう。権九郎は何回目を凝らしても松江さんに見えなかった。2人とも愛敬があって、そういえば「井筒屋」の権九郎・松之助さんも愛嬌たっぷりだったなと思い出した。
芝居としては「井筒屋」のほうが面白かったが、染五郎さんの与兵衛⇔与五郎早替りに、桜の清水での立ち回り、宙乗りなどで舞台が盛り上がって楽しかった。宙乗りは清水本堂舞台で平岡郷左衛門(錦吾)・三原有右衛門(錦弥)に襲われ、傘を開いてふわっと飛んで逃げる場面に使われていた(製作発表会見で染五郎さんが「宙乗りをお見せしたい」というようなことを言っていたので楽しみにしていた。あ~これがそれか、と思った。舞台での宙乗りだったから3階席からはちょっと遠かったわね~)。傘の周りには笛がいっぱいぶら下げてあった。今の与兵衛は笛売りだから。この本堂舞台は、はじめ舞台(こっちは劇場の舞台)の高さにあったのがす~っと高い位置にセリ上がったのであった。
「堀江角力小屋の場」
与五郎のつっころばしぶりが色気もありコミカルで染五郎さんに合っている。しかし吾妻(高麗蔵)と与五郎のじゃらじゃらは、のんきなものだ。だいたい、主人や恩人の放蕩のために下の者が殺しやら何やら窮地に陥るっていうのに。2人の話から、佐渡七と権九郎の悪だくみが露見し与兵衛の佐渡七殺しは許されたことがわかる。宗之助さんも松江さんも序幕のみの出演でもったいない。
高麗蔵さんはモテモテというほどきれいではなかったが、立居振舞とか風情とかがよくて、やっぱり好きだ。
濡髪の幸四郎さん、デカい‼ あんまり大きくて、ここではそれしか感想がない。
放駒の染五郎さんも濡髪の大きさに対する若さがよかった。濡髪がわざと負けたことを知った時の怒りが凄まじくて、ちょっとびっくりした。
「大宝寺町米屋の場/難波芝居裏殺しの場」
米屋も初見。
魁春さんは出てきただけで、風情がある。女房や妹、母親に見えてはいけない、とプログラムで語っているが、大丈夫、放駒を心配する姉にちゃんと見えた。
放駒って意外にもワルだったんだ、というかワル仲間とつるんでいても本当はいい子。それがわかるのは「たった1人の姉に頼まれた留守番をさぼるわけにはいかない」というところ。米屋としての仕事もちゃんとしていたし。
姉の留守にやってきた濡髪(放駒が呼び出したのだ)との達引は、幸四郎×染五郎親子の達引となって面白い。米俵を持ち上げて争うのは「賀の祝」の俟つ王vs 梅王を思い出した。
その後、弟をワル仲間から切り離し喧嘩ばかりの生活から立ち直らせたい姉の一心で放駒は改心し、濡髪と義兄弟の契りを結ぶことになるのだが、その姉の打った芝居がちょっと苦しいかなあという感じ。それでも、姉弟の間に通い合う情にはほろっとさせられた。
難波裏では与五郎の吹替えに、後向きの放駒がセリフをつけていたから客席から笑いが起きた。最近、こういう場面(姿は吹替え、セリフは本物)で客が笑うことが多くなってきた。

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奈河彰輔さん逝去

歌舞伎の脚本や演出で私たちにはおなじみの奈河彰輔さんが13日、亡くなったそうだ。
「ヤマトタケル」など多くの作品を手がけられたが、記憶に新しいところでは今年5月明治座の「伊達の十役」、そして今月演舞場の「獨道中五十三驛」は奈河さんの脚本・演出であった(他にもあったらごめんなさい)。
83歳。

私たちを楽しませてくださったことに感謝し、ご冥福をお祈りします。

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2014年10月15日 (水)

六本木歌舞伎

来年2月3日(火)~18日(水)、六本木EX THEATER ROPPONGIにて、海老蔵 vs 獅童の歌舞伎公演があるそうな。
クドカンの脚本で、演出は歌舞伎初演出の三池孝史。
楽しみ楽しみじゃ。絶対見る。しかし1月でいっぱいお金使うだろうから(歌舞伎座、演舞場、国立、浅草)…。

製作発表記者会見の模様は→ココで。

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2014年10月14日 (火)

空気を感じる菱田春草

1013日 菱田春草展(国立近代美術館)
14101401kimbi 国立劇場観劇後に行くつもりだったが、それでは閉館になってしまう。ということで、朝イチで観劇前に変更。美術館に着いたら行列ができていて驚いた。チケット売り場にできた行列だった。私はいただいたチケットをもっていたので、すんなり展示会場へ。朝イチだというのにけっこう混んでいたのは、休日だったから? 台風が来る前に?(被害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます。日本の気候、どうなっちゃってるんだろう) 昨日の「日曜美術館」でやったから?
「落葉」、「黒き猫」両方見るつもりだったが甘かった。「落葉」は前期で13日まで、「黒き猫」は後期で15日から。えいっ、やっぱり見たいのは「落葉」だ。
春草、空気を描く画家、と私は思う。好きです。
1章 日本画家へ:「考え」を描く 1890-1897
2章 「朦朧体」へ:空気や光線を描く 1898-1902
3章 色彩研究へ:配色をくみたてる 1903-1908
4章 「落葉」、「黒き猫」へ:遠近を描く、えがかない 1908-1911
朦朧体は当時の美術界の理解を得られず、酷評されたそう。洋の東西を問わず、美術界というのは封建的だったんだなあと思う。岡倉天心はえらいっ。
どの絵もいいのだけど、キリがないから何点かに絞って感想を。
2章「寒林」、実物を見てぞくっときた。これを見られただけでも幸せ。「武蔵野」は雀を手に乗せたくなった。「月夜飛鷺(陸離)」は鷺が何かに驚いて飛び立った様子を描いているそうだが、飛び散った羽にそれが感じられる。逆光に輝く白い縁取りが効果的。「秋草」は左双が大観、右双が春草によるもので、同じモチーフを描きながら描き方は全然違う。春草は大観とインドやヨーロッパに行って、旅行費用を稼ぐため現地で個展を開いたりしていたんだそうだ。知らなかった。
3章は配色をテーマにしているが、私は2章よりもこちらのほうに空気を感じた。どれもいいけれど、とくに「山路(雨)」、「風」、「月下波」が好き。
4章では、背景を描かなくなってからの絵画がたくさん展示されている。「落葉」連作5点は、構図や描き方に少しずつ違いがあるのが興味深い。空間の描き方というのだろうか。「猫」系作品は後期展示の重文の「黒き猫」以外の4点が見られたからいいとしよう。「白き猫」がけっこう印象的だった。「雪の山」は私が好きな山の風景だ。目に飛び込んできた瞬間、胸がきゅんとなるほどだった。
最後に展示されていた「四季山水」は素晴らしい。9mの巻物で、途中風景が切れることなく四季が描かれている。「ノッティングヒルの恋人」で「SHE」がかかる中、ヒュー・グラントが町を歩くと季節が変わっていく、そのシーンを思い出した。そして春からもう一度ず~っと眺めていったら、自分がその季節の中、移り変わる季節の中を歩いているような気分になった。
14101402kimbi

近美前庭の彫刻。インパクトあるねえ。

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2014年10月13日 (月)

衝撃と感銘の小説、映画化「悪童日記」

1010日 映画「悪童日記」(シャンテシネマ2
原作を読んで、体が震えるような衝撃と感銘を受けた直後、たまたま上演されていた木冬社の「悪童日記」(シアターχ)を見てまたまた感銘を受けたのが1995年。もうほぼ20年も前のこと。それが映画化されたのだから、どうしたって見ないわけにいかない。交通費を稼ぐため、終演後の歌舞伎座を飛び出し、一番早い日比谷線に飛び乗って、1530の上映に間に合った。
アゴタ・クリストフというハンガリー人の作家(初めてこの名を知った時はアガサ・クリスティをもじったのかと思った)がフランス語で書いたこの小説は、本当に衝撃的だった(フランス語はアゴタにとって辞書を引きながらでないと正確に書けない言語だったそうで、それゆえ原書はかなりやさしいフランス語で書かれている。でも私が読んだのはもちろん翻訳されたもの)。そして大好きな本である。
大雑把にいえば、双子の男子が戦争を、戦争によって蝕まれていく大人の世界を、子供の目で淡々と眺め、親との関係も断ち切り、したたかに生きる術を自分たちで考え出して成長していく、ということなんだが、実際はそんな簡単なものではない。実際にアゴタ・クリストフが体験した過酷な人生を反映させた作品であるという。逃避派の私としては本来なら目をそむけ逃げ出すような話なのに、きわめてシンプルに淡々と戦時下の過酷な日常が描かれたこの小説から逃げることはできなかった。それどころか、一気読みして双子の世界にどっぷりつかってしまった。
原作では戦争も場所も特定されていない。ハンガリーと想像はつくけれど、作者が特定していない以上断定はできない。「大きな町」に住んでいた双子が母親の実家のある「小さな町」へ疎開する。映画では戦争は第2次大戦、場所は大きな町も小さな町もハンガリー国内である。そしてフランス語で書かれた原作はハンガリー語作品として映画になった。アゴタ・クリストフはそれをとても喜んだそうだが、アゴタ自身の体験を描いた作品であることがそのことからもわかる。ハンガリーはナチス・ドイツから解放された途端、ソ連の支配を受ける。みんなが「解放者」と呼ぶ外国の軍隊はおばあちゃんに言わせれば「奴らは侵入者で、なんでも盗んでいく」。なんと象徴的な言葉だろう。
双子がどういう気持ちでどう自分たちを鍛えていくかについてはネタバレになってしまうのでここでは触れない。映画を見たあと、あらためて原作を読むと、映画のほうには2つのエピソードを1つにするなど、映像ならではの多少ドラマチックにする脚色はあるが、原作の世界はよく表現されている。
主演の2人はどうしたらあんな演技ができるんだろう。無表情の中の表情がまさに原作の双子なんである。双子の子役はハンガリーじゅうの小学校から双子を探し、半年後に見つけたそうだ。つまりまったくの素人。しかも彼らは美しい。彼らは実際にハンガリーの貧しい小さな村の出身で、困難な生活を送っていたそうだ。その実生活が彼らに「過酷な生活」がどんなものか説明せずとも表現させたのだろうか。双子は様々な罪を犯す。時に残酷な罪を平然と犯す。しかしそれは、彼らの道徳観念に反している場合に行われる罪である。彼らの道徳観念にはとても強いものがある。だからこそ、残酷な罪さえ美しく感じられてしまう。そして自分たちが生きるためのラストは強烈だ。さまざまな衝撃を受けた後、最後にが~んと最大の衝撃を受けた。原作の双子も映画の双子も見事な子どもたちである。
原作のおばあちゃんは痩せている。映画のおばあちゃんはでっぷりとしていた。映像の印象は強烈だから、今の私にとってのおばあちゃんは原作のおばあちゃんではなく映画のおばあちゃんだ。このおばあちゃんがまたいい。屈折した心理を最後まで持ち続け、双子の心と触れ合うような触れ合わないような、互いにそういう乾いた関係の中で、多分何か通じるものがあったのだろう。ピロシュカ・モルナールというハンガリー人の女優さん、忘れられない存在になりそうだ。
ところで、「悪童日記」はアゴタの3部作の1作目で、この後「ふたりの証拠」「第三の嘘」が書かれている。私はまだ後の2作を読んでいない。「悪童日記」は今回あらためて読み返して、やっぱり一気読みしてしまった。
<上映時間>1時間51

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2014年10月12日 (日)

10月歌舞伎座昼の部

1010日 十月大歌舞伎昼の部(歌舞伎座)
相変わらず昼の部はきつい。電車で爆睡したのに、まだ眠気が取れないんだもの。1階で十八世勘三郎の遺影に手を合わせたら、急にこみ上げるものがあって、もうじき2年になろうとしている今、失った人の大きさをあらためて感じた(なんとなく、写真を撮るのは憚られてしまった。私らしくない)。
「野崎村」
芝翫さんの大根とんとんが忘れられない演目。福助さんでも見たし、今回七之助さんということで、芝翫さんからつながる3代のお光を見たことになる。大根――本物を使ってるから、野菜が高いこのご時世、毎日大変だなあ。あれってちゃんと誰かが食べているんだろうか、なんて最近の野菜高に悩まされている主婦としては歌舞伎以前にそんなことを考えてしまった。
江戸時代の物語を今日の感覚で見てはいけないことを重々承知で、今回ほどお光を哀れに思い、お染・久松に思い入れできなかったことはなかった。最初は「マッサンか」、なんてツッコミを入れていたのだけど、すぐに泣き、死ぬと脅し(脅しに見えちゃう)、久松を追い込むお染、なんだかハッキリしないけれど結局はほだされたかのようにお染を選ぶ久松、というふうに見えてしまったのだ。お染が死のうとすると、久松が「死なねばならぬのはこのワシ」、すると久作までが死ぬのは自分だと言い出し、ここは客席から笑いが起きた。本来なら笑うべきではないのだろうが、今回は笑っても仕方なく思えてしまったのが自分でも残念である。児太郎クン(お染)は一生懸命やっているが、とくに感情が高ぶった場面になると声に乱れが出て、気になった。まだ動き(体の線?)が硬いような気がした)が、ふとした時に福助さんにとても似ていると思うことがあった。
お光の母親(歌女之丞)が出てくるバージョンは初めて見た(と思う。見たことがあるかもしれないが、記憶に残っていない)。最初に、村の人がお大事にとかなんとか奥に声をかけていたのがなんとなく気になっていて(あ、おかあさんいたのか、と)、母親の登場には唐突感があったものの、あれが暗示だったかとわかった。とはいうものの、母親の登場の意味ある?という気がする。あまり効果的でないから通常は出さないのだろうか。
彌十郎さんの久作はく義太夫味が薄いような気がしたが、何度も演じているので安心して見てはいられる。
七之助さんのお光は初々しく、最初から最後まで女心がいじらしく伝わってくる。黒髪をおろした顔があらわになった瞬間には思わず涙が滲んだ。「嬉しかったはたった半刻」とはあまりに哀れで、又泣きそうになった。土手で3人を見送る姿は観音様みたいに見えた。「ととさん」の声はか細く、身を引いたものの諦めきれない切なさ、自分の気持ちにどう整理をつけていいかわからない心細さが感じられた。
しかし、歌舞伎座なのに両花道にしなかったのは大変残念である。花道で駕籠屋(実に逞しい、いかにも駕籠屋の肉体)が笑わせる場面が長く、船頭がただ背中を見せ、乗っているお常・お染も手持無沙汰なのは、こちらも何とも居心地の悪い思いがした。

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2014年10月10日 (金)

ほのぼのハッピー「舞妓はレディ」

107日 映画「舞妓はレディ」(MOVIX川口)
タイトルからもわかるように、「マイフェアレディ」に触発されたファンタジーミュージカル映画とでも言おうか。総合的な感想を言えば、舞妓修業の厳しさはあまりつっこんで描かれていないし、歌と踊りの入り方が唐突過ぎて(前後のセリフとつながっていない。逆にそれが狙いなのか?)不自然、ストーリーもゆるゆる。それでも、この映画が好きと思えるのは、意地悪な人が1人も出てこないこと(だからゆるゆる感がしたんだけど、私は人がいじめられているのを見るのは嫌だから)に加えて出演者がよかったからだろうか。
まず、主役の上白石萌音(かみしらいし もね)ちゃんがいじらしくて可愛くて、みんなが大事に育てていこうっていう気持ちになるのがよくわかる。声がよくて、歌が上手で、その一生懸命ないじらしさは春子にぴったり。私も心から応援したくなる。最初はコテコテの鹿児島弁と津軽弁を話すが寡黙で本当に純朴な少女が全然話せなかった京都言葉を徐々に覚えていく。これだけ覚えておけば間違いないっていう必須3単語「おおきに」「すんまへん」「おたのもうします」のアクセント、そんなにできんかぁ?(そういえば、エリーも「ookini」ってノートに書いて一生懸命発音して大阪弁覚えようとしていたな)。でも一度、アクセントできてるじゃないと思ったことがあった後、又できなくなっていた。撮影の順番が物語の進行通りじゃないから、できてる言葉を下手に喋るって難しいんですって(それは容易に想像がつく)。それだけでなく舞妓としての立居振舞、舞や楽器などの芸を覚える過程も撮影順序は前後するのに、ちゃんとつながるように立派にこなしていた。笑顔が可愛くて、白塗りの舞妓姿もよく似合っていた。伸びやかな歌声が素晴らしい。舞踊、三味線、長唄、鼓の稽古など、舞妓修業を見ていて、歌舞伎の家でない役者の修業を意識させた。
置屋・茶屋「万寿楽(ばんすらく)」の女将・千春役の富司純子さん。凛とした美しい佇まいに、春子に寄せる本当の母親みたいな愛情、懐の大きさが苦労してお茶屋を維持してきた女将の人間性を表している。言葉がきれい。そして歌も久々に聞けたよ。声がきれいっていいな。女将が初恋を思い出す場面はミュージカルっぽくてよかったな。日本航空JALならぬ日本国内航空JDA機の手描きベニヤ感が案外よかったし、若い千春をペーパームーンに腰かけて眺めている千春と春子の絵はライアン・オニール、テイタム・オニール親子の「ペーパームーン」を思い出させて嬉しかったし(と言っても、この映画は見てなかったんだ)。
万寿楽の芸妓・里春の草刈民代さん。この方の佇まいもいつも凛として美しい。クールな厳しさの中にやっぱり春子への愛情が垣間見えて、時々ほろっとさせられる。女将にしても、里春にしてもこの愛情は「春子だから」という部分があるのかもしれない。それは最後に明らかになるが、その伏線は最初のほうにあったわけだ。
万寿楽の女将の娘で、万寿楽のある下八軒唯一の舞妓・百春の田畑智子さん。私、田畑さんにもいじらしいところが見えて好きなのだ。実際に祇園の料亭の娘である田畑さんの現代っ子らしさと古風なところも兼ね備えた舞妓姿、とってもよかった。草刈さんと田畑さんが「シャチホコ」の芸を見せるんだけど、本当にやったのだそうだ。吹替えかなんかかと思っていた。草刈さんは元バレリーナの筋力とバランス感覚で、できるかもだとしても、田畑さんも自分でやっていたんだ(失礼)。あれは大したものだなあ。
春子に京ことばを教える言語学者は我らが王子・長谷川博己さん(私の中では王子2番。1番は、知った順からいってももちろん浦井クンよ)。どうしてもヒギンズ教授を想像しちゃうので、ちょっと線の細さが気になったけど、ヒギンズ教授みたいに皮肉っぽくなくて、優しい目が本当に王子キャラ(ジャケットはヒギンズ色だったような)。ゴキブリなんて仇名が似合わないよ~。ここで歌われる「京都盆地に雨が降る」はもちろん「The rain in Spain stays mainly in the plain.」のパロディ。
ところで昔、これと似たような話を文庫で読んだことがあるのだけど(言語学者は出てこなかった)、題名が思い出せない。男衆という存在を私はこの本で知った。この映画では男衆を竹中直人さんがコミカルに演じていて楽しかった。でも、岸部一徳、小日向文世、竹中直人に濱田岳(殿下×善助)って、まあよく見る顔だよね。
瀬戸朝香の名前をエンドロールで見て、「えっ、どこに出てたの?」。ひょっとして春子の母親? そしたらやっぱり加瀬亮さんと2人、写真出演だったって。気がつかなかったわ~。こういう小技にも注意しておかないといけないよね。「ルパン3世」の山田優に続き今回も失敗。
でも楽しかったな。「♪ま~いこ~はレディ~、ま~いこ~はレディ~♪」が今もつい口から出てはウキウキ。
<上映時間>2時間15

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2014年10月 9日 (木)

筋書きのユーウツ

また部屋が足の踏み場もないほどになってきたので、朝から頑張って整理した。
①筋書きやらプログラムやら--大きさがマチマチでどうにかならんかangry 劇場が違えば大きさも違うのは仕方ない。でも、とくに演舞場bearing 歌舞伎公演も歌舞伎以外の公演もB5だったり、Aよりだったり。年月順に整理したいのに、棚の高さに合わないよ~wobbly
②筋書きやらプログラムやら--背表紙に上演年月が入っていたりいなかったり、入れてくれんかangry
③筋書きやらプログラムやら--上演年月が入っているのはよいが、西暦だったり和暦だったり、統一してくれんかangry こっちのアタマも老化してるから和西の対応をすぐに忘れちゃってその都度手帳見て確認しなくちゃならない。
全部筋書き・プログラムに対するグチだった…coldsweats02
それにしても、かつて筋書きを舞台写真入りと無しと毎月2冊ずつ買っていた自分に嫌気がさす。
でもねっ、ひとつだけいいことがあったhappy01
なんと、作成されていないと思っていた「アルジャーノンに花束を」初演時のプログラムが出てきたのよぉ~heart04 作ってないなんて言っちゃってすみません(初演時はミニィが出ていなかったみたい)。

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2014年10月 7日 (火)

祝ノーベル物理学賞

青色LED開発で、日本の3氏がノーベル物理学賞受賞‼
赤崎勇・名城大教授、天野浩・名大教授、そして中村修二・カリフォルニア大教授。
物理化学は苦手なので赤崎・天野教授の業績は知らなかったが、中村教授については、特許権めぐる訴訟があり、企業研究者の功績に関して一石を投じたからよく覚えている。
20世紀中には不可能と言われた青色LEDを日本人が発明したことは誇らしいし、ノーベル賞受賞はやはり嬉しい。2年連続受賞かと思ったら、山中教授の受賞は2年前のことだったのね~。なんか、ついこの間のようなインパクトがまだあるわ。
お三方、おめでとうございます!!

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2014年10月 6日 (月)

ウイスキー初心者

「マッサン」に刺激されて、ブラックニッカ リッチブレンドというウイスキーを買ってみた(スーパーのウイスキーコーナーも今、マッサンだから)。瓶が程よく小さく値段も安かったし、ウイスキーが喉にきつすぎて苦手な私--―外出先では水だか水割だかわからないくらいに薄めて飲んでいた――にはシングルモルトよりブレンドのほうが合うだろうという息子の勧めで(息子はウイスキー党だったそう。若い頃飲みすぎて今はほとんど飲まないんだって。私、息子のそういう面、ぜ~んぜん知らなかった)。
うん、まろやかだ。意外と美味しい。マッサンのお父さんと同じく私にはウイスキーの美味さがわからない、と思っていたけれど、これならイケるかも。と言ってビールみたいにガブ飲みはできないから、体にも程よいかも。これから少しずつウイスキーに慣れていきたい。余市の蒸留所見学にも行きたいな。って、ドラマの力は大きいな。
でも、私は人がイビられるのはイヤだから、エリーいじめがエスカレートしたら「マッサン」休むかも。「ごちそうさん」も大阪へ行ったばかりの時はお休みしたし。

ところで「花子とアン」、戦中戦後が失速気味で乗り切れないでいたところへ、小鳩書房・門倉社長痛恨のミスキャストのおかげで花アンロスにならないですみました。「花子とアン」で私が興味深かったのは、生き方ぶれぶれの醍醐さんとぶれない宇多川先生。この2人、俳優さんのキャラもよくて好きだった。朝市のスピンオフドラマでは宇多川先生の別れた夫も
てくるうえ、それがなんと、武井壮だというから楽しみ。武井壮も好きなのだ。でも門倉社長にならないで、ね。

話を「マッサン」に戻すと。1日目<2日目<3日目と面白くなっていったが、なんか渡鬼の空気が…(見たことないけど、出演者のイメージだけで。でも週タイトルにも「鬼」って言葉があったね)。玉山鉄二、次元でしかちゃんと知らなかったから、イメージ違いで最初は戸惑った。歌がいいな、朝から広い気持になれる。マッサン、エリーがんばれ(エリーもきれいでかわいいけど、実際のリタさんもとてもきれいな方)。

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2014年10月 5日 (日)

3代目の精神を4代目の肉体で:獨道中五十三驛

103日 十月花形歌舞伎初日夜の部(新橋演舞場)
発売日にぽちっと決済ボタン押した瞬間、はっと不安になった。名古屋行きとダブった? 慌てて後援会へのお願いメールを見ると、やっぱりその日にチケット依頼してあった。急いで友人にあたったら、チケット引き取ってくれることになって感謝感謝。あらためて探した日は初日しかなくて、同じ席を取った。これが大失敗。宙乗り狙いで取った席は花道どころか舞台下手側が見切れて、ないよりましのモニター(照明の関係で花道七三が光っちゃって、恐ろしく見づらい)に映る部分、映らない部分を頭の中でつなげるのに疲れちゃった。
でも、全体としてはスピーディーな展開で面白く、5時間(!! の長丁場も退屈することなく楽しんだ。展開が早い分少しあっさりしている感じもしないではなかったが、あまり重くても疲れるから、私にはこれくらいでよかったのかも。しかし巡業明けで連日徹夜の稽古、昼も夜も奮闘、そして来月も奮闘のカメちゃん、身体大丈夫なのか!!
「獨道中五十三驛」
右近さんで2度見ている。1度目は20076月、中日劇場まで見に行ったのだが、すっかり忘れていた。2度目は20093月演舞場。こちらは部分的に記憶に残っている。3回目ではあるが、前2回とはずいぶん違うところがあり、とても新鮮な気持ちで見ることができた。
最初は「新橋演舞場芝居前の場」。芝居茶屋女房(春猿)が今月は澤瀉屋のおかげで大入りだというようななことを言い、「澤瀉屋の姿が見えた、呼びましょう、お~い」と声を張り上げると、花道から澤瀉屋(猿之助)が悠々と出てくる。さらには鶴屋南北(錦之助)も茶屋から出てきて、3人の口上があった。
まず錦之助さんが、「33年前に猿翁にいさんとこの芝居を演じた。思い出話は色々あるが長くなるので1215日の私のトークショーで」と笑わせた(このトークショー、行きたいけどまだ迷ってる)。それから猿之助さんが「錦之助さんこと鶴屋南北が書いた芝居である。1人旅とは言いながら、1人ではできない。1840数回の早替りがあり、表方、裏方、獅子奮迅の活躍である。猿翁時代のスタッフに照明の原田保さんを始め新スタッフを加え『なつか新しい』芝居を上演する。連日の徹夜稽古、いつもより53倍のご声援を」と述べた。初演に戻し、かつスーパー歌舞伎的要素が強かったから、確かになつか新しいのかも(まさに3代目の精神を4代目の肉体を使って表現する、なのかもしれない。既にこの場面が前回と違う)。
春猿さん、ここだけの出演なのはもったいない。
実は丹波与八郎である自然薯の三吉(猿之助)、重の井姫(笑也)という3つの名前からも「重の井子別れ」を下敷きにしたお話なんだとわかる。右近さんの時は出てこなかったバカ殿・由留木馬之助が出てきたのは、初演に戻したポイントの1つだろう。由留木家のお家騒動の話なんだから、バカ殿(すぐに殺されてしまう)とその弟の調之助(猿之助)が出てきたほうがわかりやすいと思った。
与八郎と重の井の道中で2人がはぐれるのは定番か。姫は悪徳人買い・赤羽屋次郎作(寿猿)の手に渡り、葛篭に押し込められてしまう。次郎作が姫の入った葛篭を背中に背負って歩く姿は、先月見たばかりの「法界坊」のパロディか。寿猿さん、頑張るなあ。
石部宿→水口宿→土山宿→坂の下→関宿のどこかで、猿之助・男女蔵(お久しぶり~。老け役専門になっちゃった感あり)・右近・門之助・寿猿・猿弥・弘太郎のだんまりがあって嬉しかった。
弥次喜多の猿弥・弘太郎さんは草津野路の玉川で初めて登場。その後、狂言回し的にところどころに顔を出す。右近さんの前回公演時は弥次喜多ではなく2人の女房(笑三郎・春猿)が活躍していたが、これも初演時に戻したのかな。2人の個性が活かされた役だと思ったが、猿弥さんの悪役も見たかったような気がする。
桑名七里の渡口では舞台が海中となる。ぶくぶくと泡が立ち、ヒトデ、イセエビ、タコが出てきて、見事な海中世界。悪役・赤堀水右衛門(右近)、赤堀官太夫(男女蔵)と与八郎が由留木家の重宝・九重の印を巡って争う。右近さんは舞台での宙乗り、猿之助さんはクレーンの先に吊るされて客席上にまでせり出てくるから客席は大喜び。与八郎は大クジラの背中に乗って浮上する。クジラの潮吹きまで見せてくれてウケた(クジラも前回はなかったような)。

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2014年10月 3日 (金)

東北がんばれ

927日 東北の芸能V~福島フェス2014(国立劇場大劇場~六本木ヒルズアリーナ)
5回となる東北の芸能は、東北全6県から1つずつ、そして大劇場での公演で、どの演目も実に楽しく見応え聞きごたえがあった。物産展もいつものように開かれていたが、国立劇場から六本木へまわるため、そうそうは買い物できず、宮城の「白松ガもなか」(一口もなかで、大納言、栗、胡麻、大福豆の4種が楽しめる。美味美味)と青森のリンゴジュースを買った(ジュースは重いから迷ったのだけど、好きだからつい)。岩手はいつも歌舞伎座前で色々買うし、福島はこれからフェスで買うからと言い訳して、国立劇場ではほかの方々にお願いすることとした。
これまでの東北の芸能は演奏の前にそれぞれ解説があったが、今回それはなく、いきなり演奏が始まった。
「相馬野馬追太鼓」(福島県南相馬市)
原発事故で犠牲となった南相馬市の芸能。ほら貝、太鼓、歌で、「想像させる」。つまり、聞いていると馬追が目に浮かぶのである。ここに竹筒(だと思う)を叩く音が加わり、まさに馬の蹄の音となる。最後はすごい早打ち。一糸乱れぬ(って音でもそう表現するのかな)太鼓が素晴らしい‼
「なまはげ太鼓」(秋田県男鹿市)
相馬の人たちを乗せた盆がまわりながら、男鹿の太鼓の音がする。正面にくるとドラが鳴る。そして恐ろしげな声とともになまはげが下手から、通路から登場する。なまはげさんたちが太鼓をたたく。面をつけたままの太鼓打ちは大変だろうなあ。ドラがドラマチックなおどろおどろしさを盛り上げる。浅見光彦を連想したよ。なまはげさんたちは客席におりたから、「泣く子はいねが~」」とかやっていたのかも。やがてなまはげの扮装を解いて演奏に加わる。金属の棒を叩いている人もいた。太鼓のバチの動きが残像となって繋がって見えた。
「花笠踊り」(山形県山形市)
これぞ民謡、な感じ。華やかな衣裳をつけた22人の女性の踊り手たち、女性の歌、鉦に笛、太鼓はやわらかくリズムを取っている。前の2つが勇壮だったのに対し、こちらはあでやか、賑やかで、民謡と踊りの楽しさを堪能した。
「寺崎のはねこ踊」(宮城県石巻市)
こちらも華やかな踊りだった。17人の踊り手が、襦袢の下に腰巻を着て、白い房と鈴のついた前垂れみたいなもの(マス=化粧まわしだそう)を締めている。まず両手に扇を持った踊り手たちが列を組んで踊る(打ち囃子)。次はゆったりと扇を持たずに踊る(献囃子)。そしてスピードが上がり、その早い演奏に合わせて、再び二枚の扇を持ち、ちょっとユーモラスな動きも含めて踊る(馬鹿囃子)。曲のスピードはどんどん上がり、飛び跳ねるような動きになる(振り)。これは踊り手は大変だろう。客席も大いに盛り上がり、拍手だけでなく歓声も湧いた。
「青森ねぶた囃子」(青森県青森市)
太鼓を細いバチで叩いていた。小さなシンバルみたいな楽器(手振り鉦)を叩いている人もいた。通路から華やかな踊り手たちが続々と舞台に上がってきた(そういえば、花道は取り払ってあった)。小さな子供を連れたお母さんもいる。子どもは最初こそ大人たちの真似をして踊っていたが、そのうち飽きちゃってお母さんを困らせていたのも微笑ましかった。
演奏は青森県板金工業組合の囃子方によるものだそうで、ねぶたの伝統を伝えるべく平成18年に発足したのだとか。「らっせら~」の掛け声とともに演奏、踊り、楽しく盛り上がった。
笛の演奏の間、お喋りする客席の大人たち、困ったものだ。
「鹿踊大群舞」(岩手県奥州市)
鹿踊(ししおどり)は、東北の芸能Ⅱ(宮城県)の早稲谷の鹿踊でも見たことがある。扮装は角とささらをつけ太鼓を腹につけており、早稲谷と同様だったと思う。中心になる人が3回太鼓をたたくと全員が3回お辞儀をする(清めの意味があるらしい)。これを繰り返してから庭に見立てた舞台に総勢19人が広がる。これだけの人数がいると、ささらが戦国武将の幟みたいに見え、躍動感があった。18人が一定のリズムで太鼓をたたきながら立ち膝で身体を左右に揺らす中、1人が中心で踊る部分は地味ながら勇壮で見応えたっぷりだった。

どの演目も、素晴らしい演奏、舞踊で、地方の力強さを感じた。とくに太鼓は地方芸能にとって欠かせないものであり、自然との共生みたいなものが強く心に響いてきた。今回は二階席で見たが、上から見たのは大正解。
<上演時間>「相馬野馬追太鼓」「なまはげ」40分(14001440)、休憩20分、「花笠」「はねこ踊」「ねぶた」45分(15001545)、休憩15分、「鹿踊」20分(16001620

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2014年10月 2日 (木)

巡業西コース

925日 松竹大歌舞伎巡業西コース(三郷市文化会館)
初日の板橋は日程的にダメだったので、三郷を取ってみた。武蔵野線三郷駅には初めて降りた。文化会館は駅から徒歩13分。地図は見たものの西も東もわからないのでバスを利用した。行きはともかく帰りは近く感じるものだし、道路もすいていて、あっという間に駅に戻った気がした。
会館での座席は2階中ほど、舞台もよく見え、音響もよかった。こういう会館って上のほうが音響がいいのかなあ。王子も上でよく聞こえたし。来年の川口リリアも上を取ってみよう。
「小栗栖の長兵衛」
上演自体は何回かあったけれど、私が見るのは演舞場に中車さんが初登場したとき以来かしら。暴れ者の長兵衛を疎んでいた村人たち(父親さえも)が、長兵衛が手柄を立てたと知った瞬間掌返しで長兵衛にすり寄るという人の本性を風刺した作品であると認識していたけれど、今回は民話風な、のどかなイメージが強かった。
父親はじめ村人たちも、長兵衛を心の底では憎んでおらず、それゆえ手柄を知って心底喜んでいるような、そんな感じ。巫女(春猿)と僧侶(猿弥)だけは、さすがに本性見えたりだったけれど。
寿猿さんは父親としての怒り、悲しみの表現がうまいと思った。中車さんにはもうまったく違和感ない。人の迷惑も顧みず、自分勝手な理論で自由に暴れ回っているのが逆に痛快なくらいだった。村人と長兵衛の取りなし役としての妹夫婦(門之助・笑三郎)の慎ましさ、困惑がよかった。
右近さんの馬士が、いい意味で一番民話的だったかも。
「口上」
今回は梅玉さんから上手側へ門之助→笑三郎→寿猿→右近、下手へまわって笑也、春猿、弘太郎、月乃助、猿弥ときて、中車、猿之助という順での口上だった。
梅玉さんは、猿之助さんについて「亀治郎の頃より才能豊かな勉強家、努力家で、それにますます磨きがかかっている」。中車さんについては「一流のテレビ役者香川照之さんにとって歌舞伎に入るのは大きなご覚悟だったと察する。3年の間に歌舞伎役者としても大きくなった。歌舞伎は一生が芸の精進、これからも精進して」と紹介した。
他の口上は、だいたいこれまでと同じなので省略します。

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2014年10月 1日 (水)

12月歌舞伎座演目

12月歌舞伎座(12/2~12/26)演目が発表になっていた。
昼の部が
義賢最期:愛之助
幻武蔵:獅童、松也、玉三郎
二人椀久:玉三郎、海老蔵

夜の部が
雷神不動北山櫻:海老蔵、愛之助、獅童、玉三郎

「幻武蔵」は新作だそう。
海老ちゃんはほとんど休みなしで飛ばしているようだけど、身体大丈夫なのかな。
雷神不動を見るのは6年ぶり(ほとんど7年か)だし、玉様の雲絶間姫に惹かれるなぁ。

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