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2014年12月 6日 (土)

超有名画家勢揃い:チューリヒ美術館展

124日 チューリヒ美術館展(国立新美術館)
141205zurich 写真でわかるとおり、超有名どころの作品がずら~り。
展示はテーマあるいは画家ごとに部屋が分かれており、とても見やすくわかりやすい。点数も74点とほどよく、ゆっくりまわっても疲れない(わりとすいていたせいもあるかな)。それぞれの部屋の入口に書かれた説明を読んでから絵を見ると、画家の生い立ち、精神状態が画家に絵を描かせていることがわかるような気がする。しかしそれだけに逆にわからなくなってしまったこともある。たとえば絵の見方の一つにうまい下手を基準とする方法もあるだろうが(多分それが一番楽)、時として、この絵が評価されるのはなぜなんだろうとわからなくなる。とくに抽象画になると画家の精神性、狙うものが解説を見てもわからない場合がある。で、いろんな絵を見た結果、なんだかわからなくなってしまったというのが本音(そうすると宗教画のほうがわかりやすいことになるんだろう。絵のうまい下手も明らかだし)。
以下、部屋ごとに気になった作品と画家をいくつか。作品の感想にはなっていない…。
1
 セガンティーニ
2
 モネ : 200×600cmの「睡蓮の池、夕暮れ」が目玉らしいが、パリのマルモッタン美術館で「睡蓮」をどっちゃり見てきたことが思い出されて、「睡蓮」はもういいかなという気がしないでもなかった。でも一見の価値ありだとは思う。個人的には「陽のあたる積み藁」のほうが好みです。
3
 ポスト印象派
・「タチアオイ」
(ゴッホ): タチアオイの花が茎のてっぺんまで開くと梅雨が終わると聞いたことがある。西洋にあるのかと、さらには花瓶に挿してあるのも、物珍しい気持ちで見た。暗い赤と落ち着いた色調に惹かれた。
・「サント=マリーの白い小屋」(ゴッホ): 「タチアオイ」とはまったく違う青空に白い壁の小屋。明るい日差しに憧れる画家の思いが伝わる。昔、フランス文学専門の大学教授が「フランスの情念には疲れた。これからはイタリアの明るさに浸りたい」と言っていたことを思い出した。
4
 ホドラー : 近いうちに西美に行くつもりなので予習的に見た。
5
 ナビ派
ボナール : 大学の初のクラブ活動として見た画家なので強く印象に残っているし、好きな画家。当時の印象が蘇った。
ヴァロットン : 多分初めて見たが気に入った。陰影の使い方が好き。三菱1号館でやっていた回顧展を見なかったのが悔やまれる。
6
 ムンク
「造船所」: 労働を描いた絵画は好きなのだ。二枚の肖像画も対象の人となりが感じられるようでよかった。
7 表現主義
「難民」(バルラハ): 彫刻。これは素晴らしい。正面、横、後ろ、それぞれの方向から見た印象が違う。私は正面に苦悩、横に力強さ(生命力)、後ろに孤独感をを感じた。
・「女優たち」(ベックマン): くっきりとした黒い線で縁取られた2人の女優。素早いタッチでしゃっしゃっと引かれているように見える線が強烈に目を惹きつける。なんとなくだけど、「人間」を感じた。

8 ココシュカ : まさに精神状態が彼に絵を描かせているみたいで、痛ましさのようなものを感じてしまった。
9
 フォーヴィズムとキュビズム
10
 クレー : 私にとって一番わからないのが、このパウル・クレーです。
11
 抽象絵画 : 解説を読んでなんとな~くわかる場合となんのこっちゃという場合と。「黒い色斑」(カンディンスキー)はなんとなくわかったし、好きかも。
12
 シャガール : 日本人に人気だし、私も好き。機会があったらカンヌのシャガール美術館に行くことお勧め。ついでにもっとお勧めは、この展覧会とは関係ないけどマントンにあるジャン=コクトー美美術館。ここへ行く機会があったことをとても幸運だと思う。
閑話休題。
13
 シュルレアリスム : 抽象画よりはとっつきやすい。
・「塔」(キリコ)はなんか美しい。
「都市の全景」(エルンスト): 建物は網目の型に絵の具をつけ、そこに紙を押し付けたそうだ。踏みしだかれたかのような手前の花は丁寧に描き込まれている。建物の上に黄色い大きいまん丸い月が貼りつけたみたいに描かれている。廃墟となった古代都市なのか、戦争によって破壊された現代あるいは未来の都市なのか、荒涼とした印象を受ける。
・「バラの頭の女」(ダリ): よくよく見ると不気味なんだけど美しい。ダリは嫌いじゃない。
916日」(マグリット): ハートを摑まれた。1本の大木の生い茂る葉の表面で三日月が白く光っている。なんと美しく不思議な絵だろう。なんか、こうしてみると、私ってシュルレアリスム好きなのかなあ。

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