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2015年4月12日 (日)

歴史を思った「みちのくの仏像」展

44日 「みちのくの仏像」(国立博物館本館)
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5日までの会期にまたまた滑り込み。1時間くらい待つことを覚悟して出かけたら、930の開館時刻ちょうどに着いて動き始めた列は傘を置くのに手間取り、傘をさしていなかった私(あの程度の小雨では傘はささないのだ)はほとんど一番に入れた。
今回の展示で一番印象的だったのは、東北へ仏教が伝わった歴史。坂上田村麻呂が胆沢城を建てて大和朝廷が東北を平らげた(と言っていいのか…)ことにより、仏教が伝わったそうだ。このあたりの歴史は前にも書いたが、熊谷達也の「まほろばの疾風」を読んで強い感銘を受けたから、その記憶が重なって沸々と胸に湧いてくるものがあった。
展示されている仏像は19体。1つの部屋におさまっていた。東北の各寺で大事にされてきた仏像たちは素朴だったり都風だったり様々だが、なにかあたたかい空気を醸し出してこちらに静かに語りかけているように感じられた。
宮城・双林寺の薬師如来像と二天立像(持国天・増長天)は、東日本大震災の折、持国天が薬師如来の左腕に倒れかかり、両像とも破損したが2年かけて修復されたそうだ。薬師様が持国天を守ったと書かれた解説にはっと胸を打たれた。
岩手・黒石寺の薬師如来像は貞観の大地震と先般の地震、二度も巨大地震にあわれたそうだ。今回の地震では危うく台座から落ちるところだったとか。
青森・恵光院の女神坐像はあき竹城を思い出させた。
秋田・龍泉寺の十一面観音菩薩立像は、母の故郷でもあり特別な思いで拝観した。円空作で、笑っているかのようなお顔に東北の厳しさを受け入れる大きさを感じた。
会場の外で、映像を流しているのを見たら、もう一度仏像を見たくなったのでその旨伝えたら再入場はOKということで、ありがたくもう一度拝んできた。
まだ完全には体調が戻っていなかったが、行ってよかった。この後、「インドの仏」展を見てもよかったのだが、体調を考慮して、庭園散策にとどめた(庭園はアップ済み)。

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