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2015年5月 9日 (土)

グエルチーノ再び:やっぱり癒される

57日 「グエルチーノ展」(西洋美術館)
グエルチーノに又会いたくなったのと、前回見たのは内覧会だったので(もう2カ月以上前のことになるんだ)、ぜひもう一度、ちゃんとお金を払って見直したかった。ダブル・インパクトでたっぷりインパクトを受けコーフン気味の心をグエルチーノで鎮めてきた。
この春鑑賞した展覧会はどれも素晴らしい作品が展示されており、それぞれ学芸員(芸大は准教授の先生)の熱意が伝わる展覧会であった。グエルチーノもすべての作品にグエルチーノ愛に溢れた解説がついていて、あらためて見ると、やっぱり癒される。
グエルチーノには濃密で力強い表現のバロック様式とムダをそぎ落とした古典的な表現が混じっていて、それが豊かな表現になっている。激しい活動性と平明さ――美術館で流れていたビデオの受け売りだけど、確かにグエルチーノの絵からはそれが感じ取れる。絵画はサイズが大きいものばかりであるにもかかわらず、ダイナミックで劇的な絵画からさえも宗教画の押しつけがましさはなく、静謐な雰囲気に浸れるのである。グイド・レーニとのライバル関係は興味深かった。私としては、モデルを使わず頭の中にある理想の女性像を描くレーニよりもちゃんとモデルを見て描くグエルチーノのほうが好ましいが、時代の流れはレーニ的な女性を求めていたようで、グエルチーノもそちらの方向に向くというのが、人間くさくて面白い(グエルチーノの像を見たら、とても立派な感じを受けていたんだもの)。
チェント市立美術館は鉄骨で補強されているものの、使用不能でいつ再開されるのかわからない。そのおかげでグエルチーノの作品をこれだけたくさん見ることができるのである。無名で地味な存在ではあるが、一見の価値ありです。

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