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2015年6月26日 (金)

六月大歌舞伎夜の部

620日 六月大歌舞伎夜の部(歌舞伎座)
今月は眠くて眠くて、家にいても午前中1回、午後2回は必ずぶっ倒れてる。そんな調子だから、本来なら大丈夫なはずの夜の部も沈没。
「新薄雪物語」
「広間・合腹」はそこそこ見ていたのだけど、眠気を抑えながらだったから記憶が薄くなりかけている。おまけに、写真入り筋書きがまだ出ていなくて買ってないから…(筋書き見たら記憶が甦るかも。それにしても、劇場販売の舞台写真はとっくに出ていたのに、筋書きは遅いよ)。
幸四郎さんがよかった。痛みをこらえながらの登場も、その後も、幸四郎さんはこういう役がよく似合うと思った。
仁左様と魁春さん、幸四郎さんの三人笑はこってりとたっぷりと堪能した。ここだけは頑張って見ていたのだ。笑うことの出来ない梅の方(魁春)は自分の言うことがきけないのかと夫・園部兵衛(仁左衛門)に一括され(義太夫が「睨みつけられ」と入る)、無理矢理笑おうとする。封建時代の女の悲しみが胸にしみて、さすがの仁左様とはいえちょっとハラが立った(それだけ、仁左様も魁春さんもうまかったんだろうな)。しかし、妻の力ない笑いを見て白い布で目を押さえ再び高笑いをした兵衛に怒りは収まり、じ~んときた。幸四郎さんの笑いはとてもうまかった。仁左様の笑いのほうが心に響くのに、泣けたのは幸四郎さんのほうだった。最後は自ら笑う梅の方の気持ちは強く胸を打った。
兵衛と坂崎伊賀守が力を振り絞って立ちあがり、妻たち(芝雀さんが加わる)が支える。泣けた…。
「政宗内」は13年ぶりというのに、ほとんど記憶にない。あんまり残念だから幕見でリベンジとも考えたが、結局そのままになってしまった。もったいない、情けない。
「夕顔棚」
思いのほか楽しめた。ほのぼのした夕暮れの田舎の情景、懐かしさを覚える。菊五郎さんがリアルにかつ洒脱なコミカルさで田舎のおばあちゃんを演じて、ウケた。左團次さんのおじいさんの適度な枯れ方(半分枯れて半分まだ色気がある)もいい(菊五郎さんのキャラ全開に対して、左團次さんはちょっと抑えていたかも)。夫婦の仲のよさがほほえましくて、心が和む。若い人たちが集まってきて夫婦を踊りに誘うのもあたたかくて(この夫婦も、かつては巳之助×梅枝カップルみたいだったのかな、なんて思いつつ)、日本のよさ、田舎のよさを心地よく味わった。時間によってはパスしちゃおうかと思っていたけれど、こんないい演目があるんだな、見てよかった。
<上演時間>「新薄雪物語」広間・合腹79分(1631749)、幕間35分、政宗内62分(18241926)、幕間20分、「夕顔棚」26分(19462012

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