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2015年8月13日 (木)

8月歌舞伎座第3部

811日 八月納涼歌舞伎第三部(歌舞伎座)
150813kabukiza 予定外で一等席が手に入り、本当に久しぶりの1階席で見てきた。一等席としては後ろのほうだったけれど、やっぱり3階席とは見え方が違うね~。いつものように感想をだらだらと先延ばしにすると忘れちゃうから、早めに書きます。観劇予定いっぱい入れちゃったのに仕事も受けちゃったので、ごく簡単に。
「芋掘長者」
前回、20055月に見た時の記憶が部分的に残っている(10年前かぁ)。カメちゃんが緑御前だった‼ 三津五郎さん、橋之助さん、秀調さんが出ていたのを覚えてる。今回は三津五郎さんの役・芋掘藤五郎を橋之助さんが、橋之助さんの役・友達治六郎を巳之助クンが演じた。
巳之助クンのコミカルさ、踊りの端正さに、父親に近づこうとしている気持ちが感じられた。体型は違うものの、顔なんかお父さんに似てきたし、このままきっと真摯に精進するだろうと思ったら、ちょっと胸が熱くなった。みっくんが踊り出す直前に、「待ってました!!」と女性の掛け声が…。
橋之助さんは根が明るいと思うので、こういう役もなかなか面白い。ただ、もうちょっと姫が惚れる魅力が見えるといいなと思った。
芋掘の踊りでは巳之助・七之助・新悟の3人ばかり見てしまった。やっぱりこの3人がうまいんだもの。七之助さんの緑御前はとても可憐で、芋掘踊りのお尻ふりふりが可愛かった。新悟クンの風情と声はほんと、好き。
「祇園恋づくし」
初めて見た。それも当然、前回の公演が19979月ですって。
見ているうちに松竹新喜劇の人情喜劇と重なってきた。私には上方言葉とか上方の雰囲気がよくわからないけれど、新喜劇の上方の風情とはちょっと違うかも。歌舞伎だからなのか、扇雀さんも東京の人だからなのか。
それはともかく、気楽に楽しめる芝居だった。アドリブ的に(アドリブじゃないらしい?)客ウケするセリフが入ったりするのも、こういう喜劇だからあはあは笑っていられる。
扇雀さんの2役が面白かった。扇雀さん、オペラグラスなしで見ると、鴈治郎さんによく似ている。次郎八・おつぎという夫婦役を1人で演じ分けるのがミソなのね(前回は鴈治郎時代の藤十郎)。前回公演では留五郎・染香も2役になっていた(勘九郎時代の十八代目勘三郎)。さぞやと想像するけれど、今回は勘九郎・七之助で分けて演じてよかったと思う。
留五郎の勘九郎さんはめちゃくちゃカッコよかった。私はやっぱり江戸っ子が好きだわ。江戸と京都の自慢合戦では、ついつい留五郎に肩入れして、江戸の自慢を自分でも考えようと力が入った。
若い2人、巳之助クンと虎之介クンの代役で出た鶴松クンのカップルがまた「らしく」て、微笑ましく、とてもよかった。鶴松クンは清水大希クン時代からそのうまさに注目していたから、(虎ちゃんには申し訳ないが)このチャンスをしっかり活かしているのが嬉しかった。巳之助クンは「芋掘長者」でもコミカルな面を見せていたが、その才能は三谷幸喜の「清須会議」で認められている。
私にとってのツボは何と言っても七之助さん。とてもきれいで、ちゃっかり芸妓をさばさばと嫌味なく演じていて、かわいかった。扇雀さんの次郎八との遣り取りには腹を抱えて笑った。
タイムテーブルを見た時には95分もあるのかあと戦々恐々だったけれど、全然長さを感じなかった。2つの演目とも悪い人は出てこず、楽しくて、夏の蒸し暑い夜を帰るには一番いいねと思った。
<上演時間>「芋掘長者」40分(18151855)、幕間30分、「祇園恋づくし」95分(19252100

 

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