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2015年10月 2日 (金)

9月は上野で:生命大躍進

929日 「生命大躍進」展(国立科学博物館)
151002seimei1 毎度毎度、駆け込みで、今回の会期も104日まで。会期末だからか、平日なのに、かなり混んでいた。
「目」「母の愛」「知性」の3回に分けて放送されたNHKスペシャル「生命大躍進」のうち「目」を見て非常に面白かったので(「母の愛」はまだ見ていない、「知性」は録画し忘れたという、超いい加減)、この展覧会は楽しみにしていた。
脳が追いついていかないような遥か40億年前から現代へ、たくさんの貴重な化石や151002seimei3 全身骨格、骨格標本とともに進化の歴史をたどる展覧会である(化石好きにはたまらんでしょう。触れる化石もある。恐竜の足にも触った)。動画以外は写真OKだし(でも混んでるし、展示物が暗かったりして、あんまりうまく撮れなかった。写真の説明は後述)、子供向けのやさしい解説もあって、じっくり楽しめる。
全部レポするのは大変だから、ココへ丸投げしてしまいます(超ズボラ、乞御容赦)。とくに興味深かったことだけ書いておきます。
生物は40億年前~37億年前、海で生まれた。37億万年前の海にバクテリアのような生物が存在していたことが明らかになっている。その痕跡(グラファイトという炭素)が岩石に残っているのが不思議で不思議でしょうがない。37億年もよくぞ‼
「カンブリア大爆発」、言葉は知っていたけれど、内容はこのたび初めてちゃんと知った。54000万年前~48500万円前のカンブリア期、主な動物の祖先がすべて出揃ったのがそれだ。地球環境が整えられていったのだろうが、どうしてカンブリア大爆発起こったのかはわかっていないようだ。
生物の進化の過程で、5大絶滅事件というのが起こっている。①オルドビス紀末の 151002seimei4_2 大量絶滅:約44000万年前。海洋に生息する全生物種の85%が絶滅した。急激な寒冷化、その後の温暖化、それに伴う海水準の変化、無酸素水塊の発達など短期間の変化が原因らしい。その後、生物多様性は回復する。②デボン紀後期の大量絶滅:約37000万年前。生物種の80%以上が絶滅した。とくに海の無脊椎動物が打撃を受けた。寒冷化、海の無酸素化、隕石の衝突ななど、原因については議論が続いている。③ペルム紀末の大量絶滅:25200万年前に起きた地球史上最大の事件。陸海問わず全生物種の90%以上が姿を消した。気候変動、大噴火などが原因と考えられているが、未だ謎。これより800万年前に起きた大きな絶滅事件も最近注目されている。④三畳紀末の大量絶滅:約21000万年前。海ではアンモナイト類、巻貝類、陸では単弓類、ワニ類が打撃を受ける。とくに単弓類はこの後、新生代に入るまで大型種が再出現することはなかった。⑤白亜紀末の大量絶滅:約6600万年前。恐竜が姿を消したのがこの時だ。ユカタン半島に直径10km(‼)の小天体が衝突したことにより、地球上至る所で灼熱状態となり、メキシコ湾岸を300mの津波が襲った。衝突による塵、火炎による煤などで太陽光が遮られて寒冷化が起きたうえ、硫酸の酸性雨が降り注いだ。今でも小惑星の衝突の予想や回避が話題になるが、考えるだに恐ろしい。恐竜たち生物がかわいそうになる。しかし、生物はこうした危機を糧にして進化してきたのかもしれない。恐竜が生き延びていたら哺乳類は出現しただろうか。出現したとしても、恐竜のような強い生物に滅ぼされていたかもしれない。
ところで、進化って最初は偶然の産物なんだなあ。Nスペを見て衝撃的だったのは、DNAが種を超えて移動することだった。クラゲのような動物が植物プランクトンを食べた時、植物プランクトンの光を受ける遺伝子のDNAが動物のDNAの中に混ざったというのだ。奇跡と言うか、偶然と言うか。
哺乳類の胎盤はレトロウイルス感染がきっかけだったというのも衝撃だった。生物を死に至らせるレトロウイルスだが、生き残った哺乳類の生殖細胞に偶然入り込んだレトロウイルスからその遺伝子が組み込まれた。レトロウイルスの感染相手の免疫機能を抑制する働きや、細胞同士を融合させる働きが胎盤形成に重要な役割を果たすというのだ。
地球環境の変化とともに生物は進化してきた。海から陸へ、やがて哺乳類が誕生し、人類が生まれる。これが私たちの祖先?というような生物の時代から脈々と生命は受け継がれてきているのだ。
あと2日間だし、きっと混むと思うけれど、一見の価値ありです。

最初の写真は両生類の足跡(実物)。
151002seimei2



















次の写真はネアンデルタール人。超リアル‼
3枚目は、海サソリを襲うダンクルオステウス(デボン紀後期の板皮類の魚類)。頭部と胸部はレプリカです。体の後半部は軟骨なので化石から詳細を知ることはできないのだそうです。

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