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2016年1月 5日 (火)

眠くて眠くての12月分①:歌舞伎座昼の部

1212日 十二月大歌舞伎昼の部(歌舞伎座)
元々苦手な演目「十種香」と「関扉」。間に「赤い陣羽織」が入らなければ、昼の部はパスするところだった。で、案の定、「十種香」と「関扉」は…。しかも眠い時の記憶というのは、どんどん薄れていく(そもそも12月は眠くて眠くて。とくに昼食後、夕食前は自宅にいても気がつくとこっくりこっくり月間だった)。メモもいつもながらだらしなくてどこかにいっちゃった。と言い訳ばかりで、感想はごく簡単なものでご容赦。
「十種香」
七之助さんの八重垣姫は絵姿に恋い焦がれるという赤姫らしい情念がよく出ていたと思う。美しいけれども味わいが薄いきらいがある若手の中で、七之助さんは美しさと味わいがほどよくにじみ出ているのではないだろうか。現代的にな雰囲気もありつつ古風さも感じられた。
児太郎クンの濡衣は、女方としての成長がみられたと思う。今後そういう味わいが出てくればぐっとよくなるだろうという期待がもてた。
松也クンの勝頼はビジュアル的に歌舞伎らしい美しさがあったが、勝頼の気持ちが今一つわからない(もっとも、これは私の問題で、誰がやってもわからないのである)。
音羽屋亀兄弟の元気のよい動きとメリハリのきいたセリフ、右近さんの貫録が若手の舞台を盛り立て、かつ、締めた。
「赤い陣羽織」
二度目。以前に見たのはもう8年も前のことだったのか。
中車さんのこういう芝居での巧さが「小栗栖の長兵衛」同様、魅せる。登場人物全体に言えることだが、民話の世界そのままという感じがした。
児太郎クンの女房は、ゲジゲジ眉の醜男の<心>に惚れているという心根をずっと貫いていて、とってもよかった。若くてどちらかというと都会的な雰囲気の感じられる児太郎クン(町方で茶屋奉公をしていたという過去も納得)がこれだけ民話の空気に馴染んでいるのには感心した。
門之助さんのおやじも、二枚目から妖怪まで演じる門之助さんの芸の幅の広さを改めて感じさせた。飄々として、いかにもな田舎のおやじは、そうだそうだがんばれ、お代官をとっちめろと応援したくなる。
吉弥さんがいいよね~。前回同様今回もお代官の奥方で存在感たっぷり。この奥方がいるからお代官がお代官としてやっていけるのだ。あんなお代官でも奥方はちゃんと愛情をもっているのね~。
第二場から第三場、お代官の屋敷の門外に変わる間、出演者が客席におりて手拭まきをしていた。私の席には縁がなかったけどね。

「重戀雪関扉」
何しろ超苦手な演目なので、常盤津と竹本の掛合という、玉三郎さん考案の演出と言われて、ああ本来は常盤津だけだったんだっけと気づいたような気づかないような、そんな程度で情けない限り。関兵衛の担当が竹本なのはわかりやすかったが、常盤津だけの「関扉」のはっきりした記憶がないため、違いをどうこう言うことは残念ながらできない。
松緑さんの関兵衛は顔が小さくても全体像が大きく見えて(それは多分大きな演技をしていたからだと思う)、とてもよかった。玉三郎さんはこの世のものならぬ女性を演じるときが最高とはいつも書いていることだが、やはり今回もそう思った。
この程度の感想でご勘弁を。
<上演時間>「十種香」55分(11001155)、幕間35分、「赤い陣羽織」62分(12301332)、幕間25分、「関扉」94分(13571531

あ、大変遅ればせながら
あけましておめでとうございます。
今年ものんびりやっていくことになりそうです。

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