« 初春花形歌舞伎:演舞場 | トップページ | 浅草歌舞伎第二部 »

2016年1月28日 (木)

浅草歌舞伎第一部

124日 浅草歌舞伎第一部(浅草公会堂)
去年はインフルエンザで行かれなかったため、2年ぶり。日程的に苦しく、一部、二部の通し観劇となった。久しぶりの浅草はよかったんだけど、筋書き割引券3枚は三越、歌舞伎座、演舞場で使っちゃったため、浅草の分がなくなっちゃったよ~。今月は松竹座、南座も含めて6館あるんだから、せめて4枚ほしかったよな~(って、ちょっとケチ?)。座席は3階。暑すぎる。眠くなりそう…。
「お年玉ご挨拶」
松也さん。口上を型どおり述べると、マイクを握ってくだけた調子になり立ちあがる。「残り3日となり一安心というところ。ここまでやってこられたのは皆様のおかげ」。「浅草は4回目、初めてのお年玉ご挨拶を思い出すと恥ずかしい」というその恥ずかしいご挨拶は、「近くに松屋デパートがありますが、私尾上松也もよろしく」だったそう。失笑ものだって、自分で言っていた。さらに「出演者の中でタイプは?とお客様にきいたことも恥ずかしい。でも10年経った今、若かりし頃を思い出して同じ質問をします。当時は浅草メンバーだったが私も少し年をとったので、歌舞伎界全体でということで」。客席にはおりず、「こういう時って、みんな目をそらすんですよね」と客席を見まわしたら、手を挙げている人がいた。タイプは「種之助さん」だそう。おおい、そこはやっぱり「松也さん」でしょうに。「種之助さんは今回は出ていないけれど、又戻ってきてくれるでしょう」とソツなくまとめた松也さんでした。
この後、演目の説明に入り、「詳しく知りたい方はイヤホン、プログラムを。歌舞伎のプログラムというのは、珍しくほぼオチまで書いてある」と笑う。そう言われてみればそうだわね。「ケータイは便利でアラームを設定していると電源を切っていても復活して鳴らしてくれるので、アラームも切って」とのお願いで、再び口上口調で終わり。慣れた口調で10分フルに使っての楽しいトークだった。
「三人吉三 大川端」
おとせの梅丸クンが初々しくて、可愛い。素直な人柄が出ている。
隼人クンはゴツいが女装の少年ということだからOKだろう。ずっと以前、女方を見た時は、この子この先どうなっちゃうんだろうと不安がいっぱいだったが、格段の進歩である。本当に成長した。男→女→男の変化に客席から笑いが起きていた。きりっとお坊に対峙する顔がよかった。
巳之助クンは立ち姿がカッコよかったが、セリフは平板というのか面白みが感じられなかった。和尚に刀を押さえられている間も、隼人クンのほうが緊張感(刀が自由になったらすぐに又戦うぞという姿勢)があった。
錦之助さんに年齢的な違和感は覚えなかったが、芸の深みはやっぱり違う。
芝居としては全体にテンポがあまりよくないなという感じだった。
「土佐絵」
国生クンは巳之助、新悟クンに比べると、踊りがこなれていなくて、教科書通りに手順を追っているような印象を受けた。それでも以前に比べればずっとよくなっていて、努力の跡が窺えるし、楽しんで踊っているんだろうなという感じはする。たまたま見た橋之助一家密着で、「顔が大きい人が羨ましい」と言っていたけど、国生クンだって決して小さくはないと思うよ(お父さんにはかなわないけどね)。舞台映えするから顔が大きい方がいいと言う若者、歌舞伎役者だね~と感心した。3人の中では新悟クンに貫目を感じた。
後半になってやっぱり眠くなってしまった、前半は大丈夫だったのになあ。

「与話情浮名横櫛 源氏店」
米吉クンはきれいでとても丁寧に演じていたけれど、若すぎる。もっともその若さが藤八にいたずらするところではリアルに表れていて面白かった。蝙蝠安に対する口調がとてもきつくて驚いた(こんなきつい口調のお富は初めてのような…)。しかし、ヤクザの元情婦だったことを考えればそれでいいのかも。そういうちょっと暗い過去の風情が感じられたのが米吉お富のいいところだと思った。年をかさねていけば、仇っぽさも身について、いい持ち役になりそうな予感はする。
松也さんは着物のお尻と右膝がかなり白っぽくなっているのが気になっちゃって…。蝙蝠安がお富に掛け合っているのを待っている間、外で所在なさ気に石を蹴っているのだが、蹴るのに夢中になっているようで子供っぽく見えてしまった。まあ、この時は中に誰がいるのかわからずに待っているだけだからね。ビジュアル的には文句なくいい男でこういう役にはぴったりなんだから、お富のように与三郎という人物の過去がもう少し感じられるともっとよくなると思う(この一場だけでそういうものを見せるのは難しいだろうけど)。
錦之助さんの多左衛門はかっこよかった。与三郎がお富の何に当たるのかを問うた時、与三郎に手を合わせながら「にいさんです」と答えるお富を多左衛門がじっと見ているのが印象的だった。
國矢さんの蝙蝠安がうまかった。松也さんとは「挑む」のメンバーで多分仲良しだから、息も合っていいコンビだった。実力派が大きな役を演じるのを見るのは嬉しい。山左衛門さんの藤八はやり過ぎるのか、ちょっとうるさい感じというか、なんかちょっと違うなあという感じがした。うまいことはうまいんだけどね~。
<上演時間>「御挨拶」10分(11001110)、「三人吉三」30分(11101140)、幕間30分、「土佐絵」25分(12101235)、幕間20分、「源氏店」65分(12551400

|
|

« 初春花形歌舞伎:演舞場 | トップページ | 浅草歌舞伎第二部 »

歌舞伎ミーハー観劇記」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。私は今年は行けませんでしたdown 3階チケットは確保してたんですが、帰省と重なり、それでも当初は浅草第1部から羽田は余裕で間に合う……←やっぱり挫けてしまった。若くはないわcoldsweats02
筋書の割引券、私は滅多に買わないので、買うsign03という時はいつも持っていくのを忘れてしまう。歌舞伎会のカードを見せれば割引、ってことにしてくれればいいのにね。
松也くん。私も少し前の歌舞伎座で、まだ前半なのに着物の白くなってる部分が目につき、ちょっと興ざめだったことがあります。

投稿: きびだんご | 2016年1月29日 (金) 09時49分

きびだんご様
こんばんは。コメントありがとうございます。
浅草は残念でしたね。でも、いつもアクティブなきびだんご様とはいえ、あまりご無理なさいませんようにと心配しておりましたので…。
割引券は、私は忘れないように、届くとすぐにお財布に入れます。歌舞伎会のカードで割引ってgood ideaですね‼ 
歌舞伎座でも着物が白くなっていたのには気がつきませんでした(きっと見ていると思うのですが)。着物の管理ってふだん、どなたがなさるんでしょうね。粋が求められる役なんですから、そういうことにも配慮がほしいですね。

投稿: SwingingFujisan | 2016年1月29日 (金) 21時27分

こんにちは。

えっらい亀レスで申し訳ない(_ _)

12月に南座に行った際、割引券忘れて行きました。というよりも、「今月はいらないわ」と捨ててしまっていたと思います。
で、ダメもとで「忘れてきちゃったんですけど。。。」と言ったら南座のやさしいおねえさんは「いいですよ。会員証見せていただければ。でも次からは忘れないでくださいね。」と100円引いてくださいました。
以前は会員証で割引でしたよね、たしか。

一昨日は稲垣潤一さんのコンサートで生声に癒されてきたからつぎでした。

投稿: からつぎ | 2016年2月 8日 (月) 13時32分

からつぎ様
コメントありがとうございます。亀さんはお気になさらずに。いつでも嬉しく存じます。
南座でのこと、嬉しいですね。何となくそのおねえさんのお顔が浮かぶような気がします、もちろん全然知らない方なんですが。
会員証での割引時代があったのは存じませんでした。そういうシステムに戻していただけるとありがたいんだけどなぁ。

稲垣さんのコンサートは越谷ですね。癒されていらした--わかります‼

投稿: SwingingFujisan | 2016年2月 8日 (月) 16時22分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 初春花形歌舞伎:演舞場 | トップページ | 浅草歌舞伎第二部 »