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2016年4月30日 (土)

「芹沢銈介のいろは」:その魅力

428日 「芹沢銈介のいろは――金子量重コレクション」(東京国立近代美術館工芸館)
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ぜひ見た方がいいと強く勧められたので行ってきたのだが、と~~ってもよかっ た。まず、工芸館の建物が素敵。推薦者には建物は晴れの日に見てほしかったと言われたが、雨の中にしっとりと佇む工芸館だってとても魅力的だ。中へ入る前に夢中で写真を撮ってしまった。
芹沢銈介さんは人間国宝だということだが、正直あまり関心のある分野じゃなかったこともあり、恥ずかしながら今回 初めて知った(ただ、作品のいくつかは160430serizawa これまでに目にしたことがあると思う)。紅型に魅せられて本格的に染色家の道に進んだとのこと。その発想の独創性や型染の魅力にぐいぐい押された。何しろ最初に展示されていた「型染伊呂波文六曲屏風」にぐっと心を鷲摑みにされてしまったのだ。ひらがなの「いろは~」に文字をモチーフとした絵が組み合わされている(「と」→塔、「ひ」→屏風などのように)。これがずっと眺めていても飽きない。「いろは~」を型染にした着物なんかお洒落で着てみたい。
のれんがまた素敵で、そのデザイン制作過程の一端がわかるような展示もあり、興味深い。
一番好きなのは文字のデザインだが、鶴見神社宮司金子勢次像、阿那律、親鸞上人御影といった人物像の型染も好き。「絵本 どんきほうて」は、ドンキホーテを鎌倉時代の武士に置き換えていて楽しい(これは、凸版、筆彩)。
多くの本の装丁からカレンダー、風呂敷、マッチ箱、酒瓶、茶筒などのラベルまで、芹沢さんのデザインは幅広い。何十年も前、小学校の自由研究でマッチ箱のラベルを集めた私だが、もしかしたら芹沢デザインのものがあったかもしれないなんて。
「大原美術館」、「沖縄老女」など、タッチの早さを感じる肉筆画もとても魅力的だ。ああ、自分も絵が描けたらなあとつくづく思う。
自分は初めて知ったくせに、ちらほら見かけた外国人の鑑賞者にちょっと鼻が高い気持になった。
会期は58日までですが、私も強く推薦します。

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工芸館の建物は、旧近衛師団司令部庁舎。
明治43年3月建築、昭和47年10月重要文化財指定。
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近衛師団長であった北白川宮の像。
木立の中にひっそりと建っている。

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