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2016年5月10日 (火)

線、色彩--上品な日本画の魅力:安田靭彦展

54日 安田靭彦展(東京国立近代美術館)
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週間経っちゃった…。安田靭彦の絵には大いに感銘を受けたのだけど、まだ何となく調子悪いから、簡単に。

安田靭彦の名前はもちろん知っているけど、どんな絵を描く人だっけ…程度(情けない)。
まず驚かされるのは10代にしてほとんど完成された(と素人目には見える)絵を描いていること。「木曽義仲図」15歳、「静訣別之図」16歳、「遣唐使」16歳、「宇治合戦図」19歳。後の絵と趣が違う。
どの作品も よすぎて好きで、きりがないから作品名は挙げないけれど、線がしっかりしているように思った。線というのは輪郭線ではなくて(輪郭線のない作品もたくさんある)、端正に仕上がっているというか、見る者の視線をしっかり受け止めるようになっているというか、うまく表現できないのだけど、とにかく<絵の線>がいいと思ったのだ。それから色彩が澄んでいて美しい。人物の三白眼も好きだ。その色彩と三白眼によって人物たちは<静>に見えながら(<止>のように見えたりもする)、<動>あるいは<あふれる感情>を感じさせる。
160510yasuda2 人物画が印象的ではあるが、風景画や花の絵も好き。
そうそう、日本画家オールスターズといった感じの「東都名所」もよかった。題字は大観で絵は「不忍」、靭彦は「桜田門」。大正末期の東京の風情がしみじみ伝わってきて、東京という町をやっぱり好きだと思った。
展覧会は15日まで。上品、上質な日本画の良さを知る安田靭彦展、絶対お勧めです。

なお、MOMATもぜひ。目玉は安田靭彦がコメントを寄せた「靭彦☆リコメンド」だが(
私は時間がなくてコメントをあまり読むことができなかったのが残念)、他にもいい作品がいっぱい(新宿の風俗を撮影した写真が面白かった。寺山修司がいたな)。靭彦展のチケットがあればMOMATも見ることができる。

上のポスターの絵は「孫子勒姫兵」、下は「黄瀬川陣」の頼朝。

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