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2016年5月31日 (火)

團菊祭大歌舞伎昼の部

526日 團菊祭五月大歌舞伎千穐楽昼の部(歌舞伎座)
朝、遠回りして電車で30分寝て行く予定が、電車が遅れていて、普段なら必ず座れるのにアテが大はずれ。この日はJRもあちこちで運転見合わせとか遅れが生じていて、通勤の人のことを考えたらあまり文句も言えないわね。
そういえば、お相撲さんがいた。霜鳳の浴衣を着ていたから時津風部屋?
「鵺退治」
面白そうと期待したのだが、上記の理由で、肝心の鵺退治の場面で眠くなってしまった。それに鵺の着ぐるみもイマイチだったし(遠くて顔がよくわからなかったけど、体が狸っていうだけで恐ろしさよりもユーモラスな先入観をもってしまう)。梅玉さんの貴公子ぶりが素敵だったのと、魁春さんとの恋人どうしというのが嬉しかった。
「寺子屋」
絶対寝る、と思ったら、鵺で寝たせいか大丈夫だった。今回は懲りて痛み止めも飲まなかったし。
源蔵夫婦がよかった。夫の悩みを夫婦で悩み、妻が協力して他人の子を犠牲にするに至る恐ろしい心の動きが伝わってきた。菅秀才を守ってホッとしてガクガクする様子、千代の嘆きを心底思っている戸浪の心。松緑さんも梅枝クンも、昼夜ともいい。
海老蔵さんは道成寺でもそうだったけど、やっぱりスリムになったように見えた。乗物から降りた時、顔があまり細く見えて、体も小さく見えたし本当に病気かと思ったほど。いつも泣ける桜丸のところも泣けなかったなあ。けれども、我が子を犠牲にする覚悟、そうせざるを得なかった松王丸の苦悩と悲しみは伝わってきた。千代(菊之助)の嘆きは見ていてつらかった。前の晩にさんざん泣いたんだからもう泣くなと言われて「はい」と答えながらも泣かずにいられない姿を思い出すと今でも泣ける。だいたい、小太郎がお師匠様に挨拶する場面で、千代の気持ちを考えてもう泣けたもの。
首実検は、なかなか首桶の蓋をあけようとしない松王丸に苛立って玄蕃があける。松王丸は刀を源蔵に向けている。緊迫感!! 玄蕃の市蔵さんが役だけでなく役者としてもその緊迫感をリードしているようだった。
若い役者さんの芝居ではリアルさが強調されることが多く、今回もリアルな箇所が間々みられたが、「寺子屋」に関しては私はそこが好きだ。戸浪が菅秀才を押入れから出す時、源蔵が玄関の扉を開けて外を窺う。その様子を見ながら、もう大丈夫という感じで菅秀才を出すところなんかもよかった。
いろは送りのお香は3階最後列ではにおわなかったが、階段を最前列まで下りるところで漂ってきた。

「十六夜清心」
おや、大川端?と見まがう舞台。
時様がきれいだった。
菊之助さんは清心のニンではないような…。それでも、第1場と3場とで徐々に変える声が清心の心の動きを表していてよかった。松也さんの求女は身体が大きすぎて清心に殺されそうもない。
1場で期せずして口上を読み上げることになった町人次郎兵衛、吉兵衛さんの声がよくてうまいと思った。
「楼門五三桐」
15
分の休憩、15分の芝居、体調不良だから、早く帰りたいところだったが、これが一番よかった。吉右衛門さんの大きさ、味、一幅の絵を見るようだ。菊五郎さんの若々しさ。2人のぶつかり合いが贅沢。これからもどんどん共演していただきたいと期待する。大薩摩5分、舞台にいたのは吉右衛門さん10分、菊五郎さん23分。それなのに、一番満足度が高い。
<上演時間>「鵺退治」30分(11001130)、幕間15分、「寺子屋」83分(11451308)、幕間35分、「十六夜清心」80分(13431503)、幕間15分、「楼門五三桐」14分(15181533

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