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2016年6月 3日 (金)

日本初公開がいっぱい:恐竜博2016

531日 「恐竜博2016」(国立科学博物館)
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月最後の自分イベントは恐竜博。
日本初公開の恐竜がいっぱいだったし、研究者たちの恐竜愛、熱意がびんびん伝わってくる展示で、とても楽しく、恐竜への興味、知識を満足させてもらった。恐竜って、そんなに夢中になるほど好きってわけではないのに、こういうイベントがあれば見たくなるし、見ればロマンをかきたてられて、この現実世界に突然1頭でも恐竜が出現したら、なんて想像を楽しんでしまう(そのくせ「ジュラシック・パーク」は1作目しか見てない)。
現実的には、発掘された物が恐竜の化石だってよくわかるものだと感心する。骨格はまだしも、骨の一部だとか歯だとか…。発見した時の喜びはどんなだろう。そして、さらには、化石を保護して(石膏で覆うんだそうだ)クリーニングすると言う困難きわまる作業がある。この展覧会でもクリーニング作業を見せていたが、私の行った日は実演なし(残念ながら翌6月1日からだった)。こうした研究者たちの苦労のおかげで、太古のロマンにひたるなんてのんきなことができるのだ。


Photo

アシリサウルス。恐竜ではなく、爬虫類。
恐竜と爬虫類の違いは?↓
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勉強になったわ~。

<植物食>
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手前の骨格はカマラサウルスの亜成体(実物化石)。後ろのシルエットは成体。
大人になると23メートルにもなるんですって!! この子は4.6メートル。
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チレサウルス(日本初公開)。カマラサウルス同様植物食の恐竜だ。
最初の恐竜は肉食だったと考えられているが、やがて植物食の恐竜が登場する。初期の頃は植物食に適した歯を持っていなかったため、植物繊維を分解する必要から消化管が長くなり、それを収めるためにあのような巨体になったのだそうだ。

<飛翔>
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イー(日本初公開)。2015年に中国で発見された新種の恐竜。わずか60センチ、380グラム、2016年2月現在、おとなの恐竜としては最小。ムササビのように皮膜を使って飛んでいたらしい。羽毛以外の方法で飛翔を試みた恐竜はイーが初めての発見だそうだ。
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イーシャノルニス(実物化石、日本初公開)。現生鳥類に最も近い中生代鳥類の一種。大胸筋を持ち、羽ばたき能力があったと考えられる。


<水中進出>
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ティラノサウルス(手前)とスピノサウルス。
スピノは四足歩行、水生生活をしていた可能性が高い。
このティラノは「スコッティ」と呼ばれる個体で全長約12メートル(日本初公開)。
展示は2体並べられているが、時代として、ティラノとスピノが出会うことはなかった。
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スピノの顔。
スピノの吻部と足の指(ともに実物化石、日本初公開)、ティラノとスピノの歯の実物化石なども展示されていた。吻部には小さな穴がたくさんあいていて、濁った水中でも魚がみつけやすいようにセンサーの役割を果たしていたと考えられている。また恐竜の脚の骨は通常空洞になっているが、スピノの場合は骨がびっしり詰まっていて重い。これも水生生活をしていた証拠の一つになるようだ。

<あかちゃん>
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パラサウロロフス(実物化石、日本初公開)。
赤ちゃん恐竜の骨は小さくもろいため、化石として残りにくいのだが、この化石はほぼ全身がつながった状態でみつかった。パラサウロロフスの赤ちゃんとおかあさん(?)の鳴き声も聞くことができる。恐ろしげな恐竜とはいえ、親子の愛情が感じられて、これはなかなか感動的だった。それに、この鳴き声を再現する研究者たちの熱意と努力を思い、感動がさらに大きくなった。
もうひとつカスモサウルスの赤ちゃんもいたのだが、写真失敗。

<恒温>
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クリンダドロメウス骨格。
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クリンダドロメウス生体復元。
羽毛をもつクリンダドロメウスはシベリアで産出(日本初公開)。これまでは鳥へと進化する獣脚類の中で羽毛恐竜が出てきたと考えられていたが、まったく系統の異なる鳥盤類のクリンダドロメウスの発見により、もしかしたら、恐竜は最初から羽毛をもっていた可能性が。

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