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2016年6月20日 (月)

尺には尺を

611日 「尺には尺を」千穐楽(さいたま芸術劇場)
シェイクスピアシリーズ第32弾(残り、あと5本)。先にカーテンコールのことを言うと、2回目に蜷川さんのパネルが下りてきて(「MUSASHI」の時の井上ひさしさんのパネルを思い出した)、思わず涙が出た。あらためて、ご冥福をお祈りします。

開演前、俳優が舞台で思い思いに準備体操したり発声練習したり、お喋りしたり。その中で白いドレスの女性、ひときわほっそりして顔が小さいからオペラグラスがなくてもすぐに多部(美華子)ちゃんだってわかった(多部ちゃん好きだから、オペラグラス忘れたの痛恨の極み)。やがて舞台に壁が立ち、衣裳がかけられたハンガーラックが運び込まれて、それぞれが自分の衣裳(マントとか上衣類)を身に着け、全員が並んでお辞儀をすると芝居が始まった。
最初の30分は眠かった。大まかには見ていたのだけど、時々瞼が落ちる。その後、やっと面白くなってきて第2幕はちゃんと見た。
真っ直ぐで才気煥発、よく喋るイザベラは多部ちゃんにぴったり。多部ちゃん自身のストレートさに重なって見える感じがとても可愛くて、私はけっこう思い入れができた。
藤木(直人)さんは2回ドラマで共感できない男の役をやったが(普段見ないドラマをたまたま見たら、たまたま両方ともそういう男だった)、アンジェロは<3回目>。二枚目なのにイヤな男(「ヴェローナの二紳士」のプローティアスよりはず~~っといい。だって、アンジェロには共感できなくても理解はできるもの。それにしても私、まだプローティアスに怒っているのか…)、藤木クンうまい。「海辺のカフカ」の大島さんよりずっといいと思った。
公爵の(辻)萬長さん、面白かった。どんどん話を進めていっちゃって、それはどこかで失敗しそうな期待(?)をもたせていたのに、結局まるく収めたってことなのかな。でもラストの一言には客席みんなびっくりだっただろう。もちろん私も唖然(さあ、イザベラ、どうする?)。周囲にとって、こういう困った善人が一番タチが悪いのかも、と最後に思ったのだった。 
「尺には尺を」のお話自体は全体としてはそんなに面白いと思わなかったが、ところどころ「ほぉ」という面白さがあり、また上の3人を含めた役者さんの個性と魅力が活きていて楽しめた。
<上演時間>190分(13301500)、休憩20分、第270分(15201630
与野本町から劇場まで真昼間の徒歩は暑くて汗だくになってきつい。並木で木陰作ってほしいのに、枝思い切り切ってあるんだものなあ。

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