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2016年7月24日 (日)

6月分⑧:メルシーおもてなし

626日 「メルシーおもてなし」千穐楽(パルコ劇場)
千穐楽を取ったはいいが、日曜日の渋谷…人人人…最悪。
開演前に中井貴一さんのアナウンスが入った。パルコ劇場はあと2カ月で閉館ということで、43年の歴史がその幕を閉じる(閉館ではあるけれど、リニューアル閉館だから)。本公演はラストランである。志の輔さんが1人で築いてきた落語を12人が演じる。スタッフも合わせると総勢50人ということだった。

さて、確かに落語だった。とくに、2人でする会話は高座が目に浮かびつつ芝居を見ているという不思議な感覚。
けっこうショックだったのは中井貴一さん。オッサン感ばりばりなんだもの。最初、一瞬このおっさん誰だろうって思ったくらい。ズボンがそう見せる? 上方が? 眼鏡が? いや、そういう外観もだけど、言動すべても。おっさんの演技がうますぎる。
町内の抽選会は、笑った笑った。阿南健治さんの大熱演が可笑しくて可笑しくて。
FAX
の件は長くてダレかねないところを役者の力量で笑わせて、結局間違いFAXの受信が間違いFAXの送信に繋がるのがウケた。うちにも時々間違いFAXが来て、放置しておいたものか、知らせるべきか、迷うから、身につまされつつ、笑った。中井さん、勝村正信さん(うまいよね~)の早口せかせかの中で、YOUさんのあの独特の喋りが案外活きていた(通常は、あのべた~とした喋り苦手なんだ)。
外務省の役人音尾琢磨さんがまた可笑しかった。フランスの外交官夫人とその娘にひな人形工房と日本の生活感あふれる商店街を案内する、その役目として彼に「白羽の矢が立った」のである。それは名誉なことだと言う人たちに、彼は白羽の矢には2つの意味がある。1つはいい意味だが、もう1つはいけにえになるということ、自分の場合は後者だと、最初からネガティブ思考なんである。商店街の人たちとの噛み合わなさ――彼自身も語っていたが、役人の立場って実際こういうものなんだろう。だから彼自身はその立場がなければ、商店街寄りの感覚・考えを持っているに違いない。
通訳役としてサヘル・ローズさんが出ていたのが嬉しかった。好きなんだ、サヘルさん。きれいで知的で、過酷な経験をしているのに大らかな明るさがあって。舞台には登場しない外交官夫人と娘の存在を実感させる大事な役どころにぴったりだったと思う。
役人の立場とか、活気のない商店街の実情とか、笑えない問題を笑いの中で考えさせられた(とくに商店街の問題は、テレビでもよくやってるし)。笑いの場面は、千穐楽なのでところどころ普段に比べてハイテンション、ハイパワーだったらしい。


カーテンコールは3回で、2回目に志の輔さんが登場した。座席で見ていたらしく、紹介されて立ち上がったが、その隣にG2さんがしゃがんでいたような…。20年志の輔落語を続けたご褒美にこういう機会をもらえたのだと思う、と志の輔さんの挨拶だった。
<上演時間>125分(14001605
この後、歌舞伎座に行く予定だったのが、先日も書いたように断念。時間的には余裕で間に合ったんだけどね。

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