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2016年7月19日 (火)

6月分④:歌舞伎座第二部

621日 六月大歌舞伎第二部(歌舞伎座)
正直、幸四郎さんの権太には気が向かなかったが、そんな思いを持って申し訳ない気分だ。帰りの電車で忘れないうちにと感想をメモしておいたはずなのに、見つからない。だから、主な役についてほとんど一言ずつだけ。
「義経千本桜 木の実・小金吾討死、すし屋」
初めて見る幸四郎さんの権太以下、配役がすべてぴたっとはまって、ドラマが大いに盛り上がった。見慣れた上方の型と違うところに時々気がついて(菊五郎さんで見た時はなぜかあまり意識しなかった気がする)、あとで確認した。
幸四郎さんは悪の大きさがカッコよかった(権太の悪はあんまり大きくちゃいけないのかもしれないけど、小悪党をデッカく演じるっていうのがいい)。一家が揃って家路につく場面は仁左様と秀太郎さんで確固たる世界を作り上げているのだが、幸四郎さんと秀太郎さんで一家のつかの間の幸せを醸し出していることに、2人の役者としての力量を感じた。ここは後の悲劇を考えて胸が詰まった。幸四郎さんはとかく泣きの演技になる傾向がみられるが、権太は抑えていたのがとてもよかった。
猿之助さんのお里、好き。田舎娘の一途な純情さが哀れであった。お里を見ていたら、お光も見てみたくなった。それにしても典侍の局、お里、狐忠信とまったく違う役柄を全部自分のものとして演じる猿之助さんはすごい。
染五郎さんの維盛を見て、この役は女方ではなく立役がやったほうがいいと思った。すし桶を重そうに持つのも自然な感じでよかった(女方だとよろよろするが、曲がりなりにも源氏と戦った武将でしょ)。お里の気持ちにこたえるわけにはいかない苦悩も理解できた。
松也さんの小金吾は柄が大きすぎるような気もしたが、それだけに哀れさが増した面もある。華があって、立ち回りもきびきびしていてよかった。
<上演時間>「木の実・小金吾討死」48分(14451533)、幕間15分、「すし屋」95分(15481723

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