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2016年7月31日 (日)

6月分⑪:巡業中央コース

630日 松竹大歌舞伎巡業中央コース初日(越谷サンシティホール)
年に1度の越谷行き、やっと会館までの経路(ったっていとも簡単なんだけど、何しろ方向音痴で…。余談:父は「方向音痴」という言葉はおかしい、「方向痴」と言うべきだって、ついでに本気とも冗談ともつかぬがいつも言っていた)を覚えていると言えるようになった。
全体にお客さんのウケがとてもよくて、嬉しかった。
「歌舞伎の見方」
越谷に歌舞伎が来たこと、歌舞伎の見方が始まること、担当は萬太郎クンであることが大薩摩で紹介されるというちょっと面白い趣向で始まった。萬太郎クンは今月2度目の「歌舞伎の見方」だから手慣れた感じで、舞台上手下手、花道、所作板(所作台)の説明を進めていく。ツケは勇ましい男性、飛脚、見得に合わせて打ち方を披露した。黒御簾から聞こえる太鼓の音は山おろしを表す(この後、鳴神だからね)。
この後、鳴物入りで亀寿さんが登場し、以後2人で進行。亀寿さんが指定する天気に応じて太鼓が弱風→強風、雨、雪と表現し、合わせて萬太郎クンが演技する。さらにはツケと黒御簾音楽に乗って萬太郎クンの立ち回りがあった。女方の緑さんと越谷ダルマを巡って立ち回りを見せる。この場面は、それぞれのご当地名物の紹介も兼ねているようだが、越谷のダルマは初めて知った(お近くなのに不勉強、恥入る)。立ち回りでは所作板が滑りやすかったようでちょっと心配な場面もあったが、無事にすんでよかった。
この後、この日の演目の簡単な解説があった。
「鳴神」
松緑さんの鳴神、梅枝クンの雲の絶間姫、とフレッシュな配役で楽しみにしていた。
初役の梅枝クンは見事に期待に応えていた。夫とのなれ初めを語る場面や鳴神を籠絡させる場面は、品を保ちながらコケティッシュでコミカルな部分も見せ、引き込まれた。初役で初々しいながら、雲の絶間姫の芯の強さ、優しい心、鳴神へのすまない気持が十分感じられた。これから持ち役になることだろう。
松緑さんの鳴神は、厳しさから徐々に姫の話に興味をもつところが面白かった。鳴神も人間であり、男であるのだというのがよくわかった。怒りに狂う鳴神の凄まじさは気の毒でもあり、勇壮さがかっこよくもあり。
客席も大喜び、巡業に相応しい面白い演目であった。

「文売り」「三社祭」
「文売り」が「嫗山姥」を舞踊にしたものだとは、後で知った。傾城の色気と時さまの清潔感の両方が艶っぽい。
「三社祭」は初日でもあり、また所作板の問題もあってだろうか、少し重い感じを受けたが、亀寿さんと萬太郎クンというこれもフレッシュなコンビで楽しめた。
<上演時間>「歌舞伎の見方」25分(14001425)、幕間20分、「鳴る神」75分(14451600)、幕間15分、「文売り」「三社祭」35分(16151650

6月分、これで終わりです!!

 

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