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2016年8月 7日 (日)

7月分②:7月歌舞伎鑑賞教室

77日 歌舞伎鑑賞教室(国立劇場大劇場)
半蔵門から国立へのわずかな道のり、暑かった。
開幕5分前、緞帳が上がって定式幕にかわると、拍手が起きた。いったん静かになったものの、まだ開幕でないとわかったからか、すぐに騒々しさが戻ってきた。そして真っ暗になると、わーわーきゃあーきゃあ。
「歌舞伎のみかた」
すっぽんから煙が出るのを見て、若い観客はみんなノリノリ。新悟クンが忍者のように指を結んで上がってくると、空気が「ひゅう~ひゅう~」な感じになった。
新悟クン、初の「歌舞伎のみかた」ということで、初日から日が浅かったこともあるのか、まだちょっと緊張しているようであった(ブログで見せるエスプリがほしかったな)。すっぽん、花道、揚幕(チャリンの音は、みんな想像していた音と違って「あれ?」というような反応だった)、柝、上手・下手、床、御簾とオーソドックスな解説が続く。
竹本の台を舞台に出して、「野崎村」の一節を演奏してもらい、竹本と役者のセリフが交互に続く場面を見せる。お光は春之助さん。春之助さんはそのまま女方の作り方のモデルとして残り、「席でもできる」という新悟クンの言葉に客席のみんなが素直に肩甲骨を寄せ……をやっていた。
この後、差し金につけた鷺、猪(ツケ)、ネズミ(見得)と説明が続いたが、ごめん、気がつくと終わっていた。新悟クン、大好きだからリベンジしようと思ったけれど、なんか最近体力気力がう~んとダウンしていて…。
「卅三間堂棟由来」
13
年ぶりの上演だそうだが、私は初見。
出だしの鷺が柳の枝に絡まる場面はややもたついた感じがしたが、ストーリーが面白いから楽しめた。
彌十郎さんは真面目さと心のやさしさが全身からにじみ出ていて、私の中では好感度はかなり高かった。この役(平九郎)は二枚目ということらしく、その点は確かにちょっと違うかもしれないが、大事な心の部分は十分伝わってきた。
魁春さんのお柳は清潔な色気があって、柳の精にぴったりだと思った。葛の葉も異類婚の悲しさを描いているが、お柳の場合は伐られてしまうのであるからよけい悲しさが強かった。魁春さんの悲しみの演技は押しつけがましくなく、自然に泣けるものであった。
子役ちゃんがかわいくて、客席にも大いにウケていた。それはただ可愛いのみでなく、物語をよく理解して演じていたからだと思う。
秀調さん、橘太郎さん、歌女之丞さん等の脇もしっかり役の心を摑んでいて、とてもいい舞台だった。「歌舞伎のみかた」はリベンジだが、こちらはリピートしたかった。ぜひ、歌舞伎座でも上演してほしい。
<上演時間>「歌舞伎のみかた」25分(14301455)、幕間20分、「卅三間堂」序幕25分(15151540)、幕間10分、二幕目60分(15501650

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