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2016年8月

2016年8月31日 (水)

8月分④:「頭痛肩こり樋口一葉」

817日 「頭痛肩こり樋口一葉」(シアタークリエ)
前回、芝居も面白かったけど、若村麻由美さんがとってもチャーミングだったから、ぜひ又見たくて、それが主で取ったチケット。
出演者は6人の女優のみ。樋口家の母親・三田和代、夏子・永作博美、妹邦子・深谷美歩、没落したお姫様お鑛・愛華みれ、恵まれた生活から転落していかざるをえない女・八重(熊谷真実)、そして女郎・花蛍の幽霊(若村麻由美)。キャストは夏子が前回の小泉今日子さんから永作さんに替わっただけで、あとの5人は同じ。
期待に違わず若村さんは今回もきれいで弾けていて、お人好しで、明るくて悲しくて、ほんとに若村花蛍は大好き。狂言回しのようでもあり、唯一死の世界から現世を見ている人物であり(終わりに近づくと死者は増えるが)、それでいて自分が何を恨んでいるかわからず(だから成仏できていない)、一葉との会話から自分の前世を知り、恨みの元を次々辿っていくという、なんとも能天気というかユーモラスな幽霊・花蛍。絶品だったという新橋耐子さんは見ていないから私のスタンダードは若村さん。
二幕目の大半を、彼女の物語、演技にもっていかれた。皇后にたどり着く一つ手前の恨みの相手のところに出陣する時は、歌舞伎風に何度もくるくる回って、出陣しそうになっては戻るを繰り返し、夏子に「早く行け‼」と命令される始末。すると、ついには六方風に下手へ消えて行く、客席から思わず拍手が湧いた。花蛍は実に魅力的な役だが、体力的には一番大変だっただろう。
さて、その花蛍の姿が見えるのは<死>を意識している一葉(夏子)だけ。その身に<死>がまとわりついているような夏子だが、永作さんからは生きていること、未来を生きることへの魂の叫びを感じた。声を張り上げてもキンキンしないのがいい。女たちをがんじがらめに縛っている因縁の糸に筆で戦いを挑んだという夏子の言葉には、腹の底から感動した。永作さんは、女たちの会話をじっと聞いている時も、その<戦い>を、どうやって戦いを挑もうかを、常に考えているように見えた。それでいて、幕開け、子供たちが盆の歌を歌いながら歩いているのだが、その子供たちももちろん6人の女優さん。客席からは笑いが起きていたが、永作さんだけは童顔で子どもとしての違和感が全然なかいのだ。

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2016年8月30日 (火)

8月分③:納涼歌舞伎第三部

814日 八月納涼歌舞伎第三部(歌舞伎座)
「土蜘」
獅童さん(平井保昌)の声が力強く響き、それだけで幕開け嬉しかった。
頼光の七之助さんは声が自然でいいと思った(女方の役者さんの立役は、声にひっかかることが間々あるので)。
太刀持の團子クン、セリフがしっかりしていた(「弥次喜多」でもしっかりしていたものね)。太刀持ってやることこんなにあったんだっけ、それをちゃんとこなしているな、それに3階最後列からは遠すぎてよくわからないが、じっと動かないでいられるようにもなったんだな、と感心した。ただ、歩き方がしっかりしたように見えなかったのが惜しい。長袴を踏まないかとハラハラしたのは、裾裁きがバシっとしていなかったためかもしれない(初めての長袴だもの、あれだけできたのはむしろ褒めるべきだろう)。
胡蝶(扇雀)の踊りは見応えがあった。
橋之助さんの智籌は不気味で迫力たっぷり。顔も体も立派だから、この役がよく似合う。声も低いのがいい(「嫗山姥」では高い声がやっぱり少し気になった)。ただ、畜生口の見得は意外と怖さがなかった。
間狂言が楽しかった。猿之助、勘九郎、巳之助と3人の踊りが一度に見られるなんて贅沢。そして楽しみにしていた哲之クン、なんてちっちゃいの。かわいすぎる。あんなにちっちゃい子が長時間お面をつけているのは大変だろうに、しっかり石神になっていたし、ややまわらぬ舌ながら大きな声で立派にセリフも言って大したものだ!! 児太郎クン(巫女榊)が愛情を込めた目で哲之クンを見守っていた。哲之クンをおぶった姿にも母性愛みたいなものが感じられて、ほんわかした気持ちになった。
この間狂言が見られただけで満足。

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2016年8月29日 (月)

8月分②:納涼歌舞伎第一部

811日 八月納涼歌舞伎第一部(歌舞伎座)
「嫗山姥」
時蔵さんで2回見ているのに、スーパーウーマン八重桐の件りは完全に忘れていた。というか、あんなに隈取してたっけ(隈取ないほうが好きだな)。それから前に見たのは蔵人の妹が出ていたけど今回はいない。どうやら、江戸版と上方版の違いらしい(上方版は武智鉄二補綴)。腰元お歌も今回いなかった…。扇雀さんは喋りがとても丁寧だったが、なんか眠くなってしまった。また、館の外の風情が素敵だったのに、蔵人と重なるようにして倒れる場面(そんな場面があったような…。時間が経ったので記憶があいまい)の形があまりきれいに見えなかったのが残念。
「権三と助十」
この演目は好き。井戸替えで夏の江戸市民の生活が感じられるのも楽しいし(長屋総出のこの場面は、子供たちもワーワー言いながら手伝っていて、そんな時代は知らないのになんか懐かしいような気がして、すぐその世界に飛んでいかれるのよね)、夫婦喧嘩、兄弟喧嘩、隣同士の喧嘩、とにかく喧嘩っぱやくそれでいて人情に篤い江戸っ子の暮らしが生き生きと描かれていて、好きなのだ。
ただ、獅童さん(権三)、染五郎さん(助十)、七之助さん(おかん)、巳之助くん(助八)が醸し出す空気にそういう江戸的要素は薄いように感じられた。とはいえ、若くてイキのいい4人の生活感は伝わってきた。七之助さんがとくによかったけれど、すっ転げないのはちょっとガッカリ(時さまは見事にすっ飛ぶもの。七之助さんにも期待していたんだ)。
大家の彌十郎さんに包容力と人情と、いい意味での大家らしい小狡さ(いい表現じゃないな、でも今は他の言葉がみつからない)みたいなものがあって、安心して見ていられた。
権三と助十の猿回しと言えば秀調さんだったが、今回は宗之助さんで、秀調さんは悪人・勘太郎を捕縛する役人にまわっていた。宗之助さんもお人よしで気の弱い猿回しを好演していたと思う。
若手の中に入ると亀蔵さんの悪人ぶりに迫力が増す。その割に簡単に縄掛けられちゃったけど。
笑って気持ちよく帰れる演目はいいな。しかも、これくらいの時間だと疲れないし。来月からは又長時間…最近、それもきつくなってきた。

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2016年8月27日 (土)

懐メロ世代

何年か前までは、懐メロってまだ自分の時代より古かった。
今日のNHKはほとんどど真ん中。
GSもみんなトシとったなあ…。もちろん自分も。
荒木一郎が出てきたのが嬉しかった。荒木一郎の歌は大好きなんだ。

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2016年8月26日 (金)

火の鳥現る?

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ショック~!!

歌舞伎夜話、金太郎・團子クンのチケット、取れなかったぁぁぁ。
ほとんど秒殺だわ。
最初に選んだ席が取れなくて、その時はまだ数席水色になっていたのに、他の席を選び直そうとしたら、もう全部色が変わっていた
(自動選択にすべきだったかしら)。
ほんと、あっという間bearing
予想はしていたけど、やっぱりショックcrying

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2016年8月22日 (月)

8月分①:納涼歌舞伎第二部

89日 八月納涼歌舞伎第二部(歌舞伎座)
久しぶりに初日観劇。実は後日のチケットを取ったのだが、あることとダブルブッキングになってしまい、もし1回見てそれでいいやということであれば、別の用事を優先し、ぜひもう1回見たいとなれば歌舞伎を優先しようという、試験的な観劇である。で、やっぱりもう1回見るって決めた‼
「東海道中膝栗毛」
おとなは思いっきりハジけてバカをやり、真面目な場面は子供たちに任せたよ、って感じだった。
暗闇から浮かび上がった金太郎、團子の胡蝶コンビが復活して嬉しく、内心大いに盛り上がった(歌舞伎夜話、登場ですよ‼ 最年少出演だねっ)。一本調子的なセリフの金太郎クン、抑揚をつけた團子クン、それぞれの個性が、若君と忠実な家臣という役によく合っていた。これ、逆じゃダメと思った。團子クンの成長(役者としての)にびっくり。最近ちっとも出演がないから心配していたが、頑張っていたんだな。遠くてはっきりとはわからなかったが、じっとしている時の体もずいぶん動かなくなってきたんじゃないかしら
「吉野山」の劇中劇、「公平法問諍」のパロディになるのかと思っていたら、そうじゃなかった。すぐに黒衣のドタバタが始まり、何だろうと首をかしげていた私はニブいね、いくら3階最後列でも。ハチャメチャなドタバタに最初から笑わされた。
色々あって、「お伊勢参りなのにラスヴェガス?!」通り、弥次喜多ラスヴェガスに来ちゃった。
ラスヴェガスの劇場支配人、初めのうちザキヤマかと思った。でもザキヤマにしちゃ顎が割れていないし、スタイルもいいし……しばらく考えて、やっと獅童さんだと気がついた(獅童さんが出るってこと、全然頭になかったから。でも、声とか喋り方とか似ていたんだよね~)。確かにこの役は獅童さんを措いて他にいないだろう。獅童さんも他の役者さんも生き生き楽しそうで(私のツボはアラブの石油王、門之助さん。ぴったりなんだもの)、行ったことはないけれどラスヴェガスのショーの雰囲気をたっぷり感じさせてもらった。染五郎×猿之助の連獅子とか、もう色々楽しくて、すっごく盛り上がった。
ほかにも本水使ったり、染五郎・猿之助のタンデム宙乗りがあったり(染五郎さんの回転、宙乗りC難度かな)、客席を興奮させる要素がたくさん。
読売屋文春の弘太郎さんがノリノリで狂言回し(「文春=ふみはる」っていう名前がいいね)。知事ネタはちょっと古いかなと思ったけど、けっこう笑いは起きていた(6月の熱海五郎一座で、「時事ネタは古くなると笑いが弱くなる」とラサールさんが言っていたのを思い出したので)。
壱太郎クンと高麗蔵さんの幽霊屋敷もウケた。
右近さんの盗賊白井髭左衛門は、「ワンピース」のまんま白ひげだった。新悟クンがその一味だったのが嬉しい(ちょいワルなのがね)。
竹三郎さん(帰りにお見かけした)、寿猿さんの大ベテランがお元気なのも嬉しい。嬉しいことばっかりね。
次回の観劇が楽しみで楽しみで。

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2016年8月21日 (日)

7月分⑩:メッケネムの版画

78日 「メッケネムとドイツ初期銅版画」内覧会(国立西洋美術館)
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月分、終わったつもりでほっとしていたら、これをすっかり忘れていた。
西美の世界遺産登録が正式に決まる直前の鑑賞である。
正直、地味でマニアックな展覧会である。展示されている作品も小さい物が多く、ちょっと見づらい気もする。
しかしその小さな版の中に細かく刻まれた様々な場面はなかなか面白く見応えがあった。全体的な印象は、ああ、そうそうこれがあの時代(15世紀後半)の版画ね、と昔教科書か何かで見たような懐かしさを覚える。
宗教画が中心にはなるが、Ⅲ章「俗なるもの:世俗主題版画」がとくに面白い。男女の関係を風刺的に描いていて、意味を知ればなお興味深い。
それらの版画の意味は後で知ったものが多いので、後日もう一度見に行けたらいいなと思っている。

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2016年8月20日 (土)

記録はどこまで

今日は朝から何度も何度も400mリレーを見てしまった。
何度見ても気分いいんだもの。

それにしても、人間の記録ってどこまで伸びるんだろう。
たとえば100m9秒台という夢は実現し、もうそれが当たり前にさえなりつつある。では、このまま記録は縮まっていつか8秒台なんていう日が来るんだろうか。
たとえば体操やフィギュアでの回転数、いくつまで伸びるんだろう。
大会で記録が出るたびに、そんなことを考えてしまう。

実力を発揮できた選手も出し切れなかった選手も苦しい何年間かを経験してきて、これからまた4年間そういう日々が続くんだね。なんという精神力の強さ‼

競歩の荒井選手、いいね!!

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2016年8月18日 (木)

7月分⑨:桂歌丸芸歴六十五周年の落語会

726日 桂歌丸芸歴六十五周年記念落語会(新橋演舞場)
完全にミーハー的関心から取ったチケット。この公演の翌日、歌丸師匠が入院されたと知ってびっくりした。でも、けっこう入退院を繰り返されているようで、この日も一時退院だったという噂も聞いた。8月の国立演芸場でも無事に高座をつとめられとのこと、よかった。

場内が暗くなって、やがて幕が開くとなぜか「美しく青きドナウ」が流れて(客席思わず笑っちゃった)、歌丸師匠の赤ちゃんの時の写真がスクリーンに映し出された。その後師匠のこれまでの歩みを辿る様々な写真が次々と現れ、それ終わると「ツァラストラはかく語りき」がかかって歌丸師匠の言葉が(なんだっけ)映し出された。大いに盛り上げた後、再び場内が暗くなる。
そして
口上
ついに師匠が舞台中央にせり上がりで登場した。一度やってみたかったそうである。
15歳で古今亭今輔師匠に師事。勉強嫌いだったから。苦しいことはいっぱい。笑点で名前を知られるようになった。長く続けることがその道に入った者の責任。国立の圓朝モノはまだまだ続ける。友達は有難い。今日は全員無料で出演してくれた」
もっと色々お話になったのを、あまりに簡単にまとめてしまって申し訳ないが、メモ取ってなかったので…。

 

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2016年8月16日 (火)

7月分⑧:歌舞伎座夜の部

724日 七月大歌舞伎夜の部(歌舞伎座)
歌舞伎は役者が変わると違ってくるから面白い。それなのに、今回、初めて見た時の感動が甦ってきた。泣けたなあ。
「荒川の佐吉」
荒川の佐吉は4回目。うち2回は仁左衛門・佐吉×染五郎・辰五郎、そして3回目が染五郎×亀鶴だった。今回は猿之助×巳之助。
仁左様の佐吉が本当に大好きなのに、三下ヤクザには仁左様はちょっと立派すぎる(これは、前回の感想にも書いていた)のが唯一、ちょっと…と思う点。猿之助さんは、登場した時の姿が冴えなくて誰かと思った。仁左様のすっきりしたカッコよさとずいぶん違うのが面白い。三下だからこれでいいのだと思う。顔が中車さんそっくりだったな。
巳之助クンは出てきた時から大工の風情があってよかった。ツボを押さえた演技、佐吉への友情と卯之吉への愛情が若さの中で自然ににじみ出ていた。猿之助さんとのコンビといえば「上州土産百両首」を思い出すが、牙次郎とは違うものの心としては通じるものがあったように感じた。
海老蔵さんは世をすねた浪人がよく似合う。佐吉の「勝つ者が強い」という言葉に触発されて仁兵衛を斬り、親分の座に就くニヒルさとくらい悪の華が魅力的だった。その生き方の善し悪しは別として、説得力あるように思った。郷右衛門って元200石の武士だったんだ。これまで意識したことなかったな。茶屋で後ろ向きに座っていた海老蔵さんが立ちあがってこちらを向くと大拍手。セリフが聞こえないよ~。海老蔵さんのセリフにひどくウケているお客さんがいた…。
門之助さん(隅田の清五郎)が超二枚目でカッコいい。でもこの役、すぐに死んじゃうのよね。いつも短すぎる清五郎の出番はもったいないなあと思っている。
二幕二場、赤ん坊を抱いて夜の町をさまよう佐吉、その後姿が四幕一場の恨み言へとつながる。最初から何度も泣いたが、この時の佐吉を思って、四幕一場の恨み言は一番泣けた。血を吐くような思いをぶつける猿之助・佐吉への共感が涙となってぼろぼろ流れた。
中車さんの相模屋政五郎は情があり、懐の大きさを見せたと思う。新歌舞伎ではあるが、だいぶ歌舞伎の空気感が出てきたんじゃないだろうか。
猿弥さんの仁兵衛は悪そうで、佐吉がどうしてそこまで忠義を立てるのかわからないが、要するにそういう世界で生きる佐吉の純粋さなんだろう。仁兵衛にはどうもあまり魅力を感じない。
米吉クン(お八重)はちょっと若すぎるような気もしたけれど、気の強さとか、今の状況にガマンできない気持ちの破裂とか、よく伝わってきた。
笑也さん(丸総女房お新)は落ち着いた雰囲気が大店の奥さんに合っている。しかし、お新は自殺しようとするなど、ずるいよ。いつも、この場面は納得いかないんだよね。
最後に、卯之助の猿ちゃん。うまい!! これまでの卯之助たちもみんな上手だったが、猿ちゃんは緩急を心得ているように見えた。おとっちゃんと離れる心細さなんて、あんまり上手で泣けた。また一人、将来の楽しみな部屋子ちゃんが増えたね。

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2016年8月15日 (月)

7月分⑦:歌舞伎夜話 中村梅丸丈

721日 歌舞伎夜話 中村梅丸丈(歌舞伎座ギャラリー)
新悟クンから1週間後は梅丸クン。
しっかり前を向いて立ち、「(客席と)近いですね」。
梅丸クンも戸部さんもちょっと声が小さくて、後方席ではちょっとききとりづらい部分もあり、聞き間違いがあったらごめんなさい。
★歌舞伎界に入ったきっかけ
母が歌舞伎好きで連れてきてもらった。テレビで歌舞伎を見て好きになり、役者になりたいと思った。5歳の時のこと、東踊りの前々月に見た仁左衛門さんの与三郎がカッコよくて、東踊りの演舞場ロビーで頬かむりして真似していたら、たまたま踊りの先生が見ていて、スカウトしてくれた。歌舞伎座の近くに稽古場があり、昼食時にたまたま松竹の人に会って、決まったのが6歳。
2
年ほど見習いをして、平日は学校、土日だけ歌舞伎座で手伝いをした。初舞台は「御ひいき勧進帳」。本名で太刀持ちをやった。翌年梅丸の名になった。師匠に入門してからは踊りは藤間流。兄弟子(梅蔵さん? 梅乃さん? 聞き取れなかった)が全部面倒をみてくれた。
★部屋子について
梅丸クンの1年前に部屋子になったのが鶴松クン。その後、部屋子が増えた。部屋子は弟子ではあるが、普通の弟子ともちょっと違う(部屋によって違いがあるらしい)。
★色々
・楽屋では「昭和だね~」と言われていた。戸部さんも、「こんな子供いるんだ~」と思っていたそう。
・梅丸の名になるのは兄弟子から知らされ、その後師匠夫人から聞いた。先輩からは「まるちゃん」とか「まるる」、「まる」などの愛称で呼ばれている。
・師匠は女方のこともよく知っているのでアドバイスしてくれる。基本的に魁春さんに教わるが、それにプラスしてアドバイスしてくれる。2人ともダメだしはあまりないので、積極的にきくようにしている。
・とくに女方とは思っていない。これまでの役も半々くらい。見ていると何でもやりたくなる。旦那の役に憧れる。
・梅玉さんは普段から貴公子だそうである。せかせかしないし、細かいことにこだわらない。あの雰囲気は舞台だけではない。常に落ち着いていて、取り乱すことがない。
・大学では部活やサークル活動はしていない。あいた時間は友人と食堂でお茶をしたりして話す。
・ゲームはしない。みんなはゲームをしながら話しているが。「話、合うの?」という戸部さんに「普通に話できる」。
★ドラマについて(1130日、広島発地域ドラマ「舞え! KAGURA姫」がBSプレミアムで放送される)
・歌昇さんのドラマを若手みんなで見て嬉しかった(私、録画しておいたのに、なんかめんどくさくなってというか、いじめられるドラマはいやだから消しちゃったなあ。歌昇クンが出てたなら見ればよかった)。
・今度のドラマは全篇広島ロケ。
・「お前が憧れの先輩の役とは」と旦那がびっくりしていた。
・神楽は大変だった。師匠の奥さんが心配して、宗家にも見てもらったら、こてんぱんに言われ、心が折れた。
・ドラマの現場は楽しかった。スタッフの仕事にわくわくした。ドラマでは監督が絶対。監督がOKと言えばOK、自分がいいと思っても監督がダメと言えばダメ。
・共演者とは、学業と芸能活動の両立の話で盛り上がった。
ホタルを初めてナマで見た。
・自分の出演はすべて師匠がOKを出す。ドラマは「現場でもまれてこい」と言われた。

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2016年8月14日 (日)

7月分⑥:子供のための「オセロー」

719日 子供のためのシェイクスピア「オセロー」千穐楽(あうるすぽっと)
前回見たのが2013年の「ジュリアス・シーザー」で、去年の20周年記念公演もパスしてしまったから、3年ぶり(2年ぶり? 「ぶり」っていうのがよくわからない)。ということで、開演前にイエロー・ヘルメッツの歌があることをすっかり忘れていた。早めに着席してよかったぁ。
山崎清介さんの「小4のときに盆栽に興味を持った。地味な趣味だが、みうらじゅんさんの趣味の仏像も地味。そのみうらさんの作った『おはよう舞妓さん』を歌います」で歌が始まった。「勝手に観光協会」の歌は前にラジオで何曲か聞いたことがあるが、この歌は初めて。なかなか悪くない。
ところで、新幹線の座席のアームの先端の丸い部分が、後ろから見ると仏像の頭に見えるんだそうだ、みうらさんには。
「オセロー」
「オセロー」をこう料理するんだと、山崎さんの脚本・演出はやっぱり素晴らしいと感心する。人物の心のうちや独白を、黒ずくめの人たちが代言することで、彼らのたぎる思いが伝わってくる。旗持ちの人形にイアゴーの心を語らせることで、冷血に知恵をめぐらせて獲物を陥れるイアゴーの嫉妬が熱く熱く渦巻いていることもわかる(いつも、人形の存在感すごい)。全体にはところどころユーモラスな場面も差し込み、くすっと笑わされながら、嫉妬心の恐ろしさ、一度生じた疑念を払拭できない人間の業の深さを感じ取った。
イアゴーは山崎さん!! 油の抜けたようなところが案外ぴたっとはまって面白かった。
オセローは河内大和さん。写真を見たら強面すぎてどうなることかと懸念したが、声がきれいでデズデモーナへの一途な思いが可愛らしく見えた。イアゴーの罠に落ちていく愚かさは、勇猛な軍人であるが故の、駆け引きを知らぬ悲しさでもあると思った。キャシオーは二枚目で(このカンパニーの二枚目といえば若松力さん)女性にはモテてもやはり軍人であり、イアゴーの知恵には勝てないのだ。
デズデモーナの大井川皐月さんはちょっと金切声をあげすぎるような気もしたが、芯の通った強さ、清廉さが悲劇を強調した。意外と雄弁なので声が気になったのかもしれない。デズデモーナに対してこれまでもっていた印象とずいぶん違うが、そこが新鮮で人間味が感じられ、この女性が非業の死を迎えなくてはならないことが悲しかった。
伊沢磨紀さんが今回も男性である公爵と女性であるエミリアを演じていて達者である。
他の出演者(おなじみ戸谷昌弘さん、山口雅義さん、加藤記生さん)もそれぞれ独特の存在感があって、2時間とても面白かった。
子供のためのシェイクスピアシリーズは、セリフもわかりやすく、人間がよりむき出しになる感じがして、とくにオセローのような芝居には適しているのではないだろうか。それにしても、ハンカチの真実はなぜもっと早く明らかにならなかったのだろう。このタイミングで明らかになれば…、次のタイミングで明らかになれば…というハラハラ感も楽しめた。
<上演時間>120分(1401600

 

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2016年8月13日 (土)

7月分⑤:歌舞伎座昼の部

「柳影澤蛍火」
序幕の柳澤弥太郎は、ちょっと違うんだけど海老蔵さんの純朴な青年ということで「神田ばやし」(20095月歌舞伎座。演目の名前が思い出せなくて、すご~く探した)を思い出した。あれ以来、梅枝クンとの恋人役での共演がないようなので、今回梅枝クンだったらとよかったのにと思っていたが、右近クンのおさめが素晴らしくて、大満足!!
右近クンは<おさめ>と<おさめの方>を声を変えたりしてきっちり演じ分けている。吉保に利用されたとはいえ、おさめも出世したらそれなりの欲を見せている一方で、吉保への愛を忘れていない女心が哀しい。右近クンのさめは芯が決して汚れていないことがわかるのがよかった。<さめ>に戻って5年前の思い出を語り、「<さめ>は別の<さめ>になりました」と言った時には万感の思いが込められているようで、ざくっと心に刺さった。吉保はこれを聞いてどう思ったのだろうか。そちらは私にはわからなかった。
面白かったのが東蔵さんの桂昌院。東蔵さんは老け役が多いのでいつもそんなに声を作っていないように思うが、桂昌院は最初若いのだろう、声を高めにしていたのが印象的だった。桂昌院は色好みで、美男子の弥太郎(白塗りでない海老蔵さんがとても美しい)を大いに気に入り、露骨に迫る。出世をもくろむ弥太郎がいやいやながら…というのが可笑しくて客席から笑いが起きた。桂昌院の色好みは年齢が進んでからもおさまらず、そうなると確かに醜悪であるが、東蔵さんが品を落さずに女の醜さを見せたのはさすが人間国宝の芸である。
中車さんの綱吉はちょっとバカ殿っぽく見えた。吉保と激しく対立する護持院隆光が弥太郎を嫌う理由が赤子の腹掛けにあるという場面――その腹掛けには「感謝を忘るべからず」と書かれており、これに喜んだ綱吉が、すでに三百石を与えていたものを五百石に加増すると、客席から期せずして拍手が起きた。弥太郎は客の心を捉えていたのだろう。綱吉はさらに吉保の名前も与える。しかし隆光との争いについては「古より両雄相並び立たず」と言って仲裁しないまま退場する。中車さんへの拍手は花道からの出より退場のほうが大きかった。
猿之助さんはいかにも賢そうな態度で、海老蔵さんの暗さを含んだ謀略ともっとバチっと火花を散らすかと思ったが、案外そうでもなかった。最初に桂昌院の前で互いに相手を嫌いと言った時にも火花というのではなく、お互いに相手の人間や出方を窺っているような感じだった。いずれにしても、吉保にとって不気味な存在ではある。

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2016年8月12日 (金)

7月分④:歌舞伎夜話 坂東新悟丈

714日 歌舞伎夜話 坂東新悟丈(歌舞伎座ギャラリー)
目の前に登場した新悟クン、身長は178cmだそうで、「父の方が大きい」。以下、「歌舞伎美人」と重なる部分もありますが。
5月の海外公演について(「演劇界」9月号とも重なる)
パリ→ジュネーブ→マドリードと公演をした。父は元々ヨーロッパが好きだから、かねがね公演を希望していた。演目は「お祭り」、口上、現地語でごあいさつの後、僕は拵えのため引っこみ、父だけ残って歌舞伎の解説、30分の幕間の後、「関扉」。「関扉」は上演前に通訳の簡単な解説があった。
現地語でのあいさつをここでもやってという熱心な拍手を伴う希望に、「フランス語はまったく覚えていない。スペイン語はかろうじて…」と「ようこそ、坂東新悟です。歌舞伎を上演できるのは嬉しい。スペイン語は苦手なのでここからは日本語で」とスペイン語を披露(私としてはフランス語を期待したんだけど…)。打合せにない無茶振りだが、実は予想して1週間前くらいに確認しておいたんだとか。
現地では、完璧に挨拶できた、一方で父は時々詰まっていた。上演中の観客は水を打ったように静か、食い入るように見ていた。現地の人が多く、自分たちを知っているというより歌舞伎に興味をもっていたのだと思う。終わると爆発的な熱狂だった。とくに女方への関心が強く、真っ先に自分のところへやってきて、現地スタッフまでが写真をねだる。父の扮装もすごいが僕のほうへ先に来る。
フランスとスペインの反応の違いとして、フランスは(すでに團十郎さんとか海老蔵さんとか何回かやっているから)歌舞伎というものを知ったうえでの反応(「やっぱり歌舞伎は素晴らしい」)、スペインは30何年ぶりかの上演で熱狂的。「なんだかわからないけどスゴい」という反応(「これが歌舞伎か‼」)だった。
スペインでは、ストで客の入りが遅れ、上演が遅れた。客席構造のため花道が入れられない。そこで横向きに置いた(オペラ座での上演時のように)。初の海外公演だったが、とくに気負いはなかった。行ってみなくちゃわからない、同じ人間だから、行ってみて問題があったらその場で柔軟にという気持ちだった。
食事は日本が一番おいしい。海外でもお金をかければおいしいものが食べられるが、日本が一番。
全公演終了後は父1人残ってスイスへ戻り山歩き。「一緒に行こう」と言われることはもうない。若い時代は休みの時こそ、稽古を含め色々な経験をしなくてはならない。父の年齢になれば休みを満喫できる。
★女方について
高校時代は立役もやったが、自分の中では女方をやるだろうなと思っていた。卒業後、女方を選んだ。背が高いことを理由にして女方から逃れることはできない。立役をやるほど線が太くない。腰を落し過ぎると身長を気にしていることがわかるので、あまり気にしないようにと諸先輩から言われている。
藤の方は20歳くらいでやって手も足も出なかった。熊谷の橋之助さんから「今すぐできなくていいからね。一生かけてやっていく役だからね」と言われてありがたかった。もっと年齢がいってからもう一度やりたい(うん、見たい見たい‼)。

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2016年8月 8日 (月)

7月分③:江戸絵画の華やぎ

714日 「美の祝典 江戸絵画の華やぎ」(出光美術館)
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日までの会期だから、相も変わらず滑り込み。実はこの後、歌舞伎座へ行くのでちょうどいいと思ったこともあって。
出光美術館は初めて行ったが、アクセスはいいし、企業の美術館だから規模もちょうどいいし、きれいだし、美術館としてだけでもかなりよかった。そして展覧会もとてもよくて大満足。
「美の祝典」は、Ⅰ期が「やまと絵の四季」、Ⅱ期が「水墨の壮美」、Ⅲ期が「江戸絵画の華やぎ」で、私が見たのは後期である。
「洛中洛外図屏風」、「祇園祭礼図屏風」、「江戸名所図屏風」。こういう屏風はよくわからなくておおむね、さっと見て流してしまう。ところが、今回の展示では地図が添えられていて、絵の中の通りが何通りであるとか、建物が何であるとか、よくわかる。こういう展示法は初めて見た。学芸員さんは大変だろうけど、こういうふうにしてもらえると、絵にもさらに興味が湧くし、ありがたい。もっとも、トーハクみたいなところでそうすると、そこに人がたまっちゃって混乱するかも。
ほかに、「南蛮屏風」、酒井抱一の「風神雷神図屏風」、「紅白梅図屏風」、歌麿等々、すごい作品がいっぱい。歌麿「更衣美人図」をはじめとする肉筆浮世絵が江戸絵画の華やぎを象徴する。屏風の展示は照明も含めた雰囲気という点で、ここの美術館が一番合っているかもしれない。
この展覧会の目玉は国宝「伴大納言絵巻」、Ⅲ期は下巻の展示である。出光さん、こんな素晴らしいものを持っているとは!! 登場人物、ストーリーなどていねいな解説を頭に入れてから実物を見る。下巻は真犯人検挙が描かれており、場面場面における人々の緊迫感、不安、悲しみ、安堵、喜びの表情から、犯罪者にも一族郎党がいて一つの犯罪が彼らを絶望のどん底に陥れるのだという切なさ、現実の厳しさが伝わってきた。応天門放火の動機は史実でははっきりしていないそうだが、絵巻では伴大納言が出世のために火を放ち源信に罪を着せ、しかし子供の喧嘩がきっかけで伴大納言のたくらみがバレてしまったことになっている。もちろん他人を陥れようとした伴大納言のたくらみは許せるものではないが、家族や家来の嘆き悲しみを思うとなんか気の毒になってしまった。印象的なのは最後の伴大納言が連行される場面で、八葉車に後ろ向きに座らされている伴大納言の表情が見えない点。後悔しているのか、悔しい思いでいるのか、絶望しているのか、見る者の想像をふくらませるうまい方法だと思った。
江戸絵画、気分の盛り上がりとほっと安らぐような気持ちと…いいなあ。

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2016年8月 7日 (日)

7月分②:7月歌舞伎鑑賞教室

77日 歌舞伎鑑賞教室(国立劇場大劇場)
半蔵門から国立へのわずかな道のり、暑かった。
開幕5分前、緞帳が上がって定式幕にかわると、拍手が起きた。いったん静かになったものの、まだ開幕でないとわかったからか、すぐに騒々しさが戻ってきた。そして真っ暗になると、わーわーきゃあーきゃあ。
「歌舞伎のみかた」
すっぽんから煙が出るのを見て、若い観客はみんなノリノリ。新悟クンが忍者のように指を結んで上がってくると、空気が「ひゅう~ひゅう~」な感じになった。
新悟クン、初の「歌舞伎のみかた」ということで、初日から日が浅かったこともあるのか、まだちょっと緊張しているようであった(ブログで見せるエスプリがほしかったな)。すっぽん、花道、揚幕(チャリンの音は、みんな想像していた音と違って「あれ?」というような反応だった)、柝、上手・下手、床、御簾とオーソドックスな解説が続く。
竹本の台を舞台に出して、「野崎村」の一節を演奏してもらい、竹本と役者のセリフが交互に続く場面を見せる。お光は春之助さん。春之助さんはそのまま女方の作り方のモデルとして残り、「席でもできる」という新悟クンの言葉に客席のみんなが素直に肩甲骨を寄せ……をやっていた。
この後、差し金につけた鷺、猪(ツケ)、ネズミ(見得)と説明が続いたが、ごめん、気がつくと終わっていた。新悟クン、大好きだからリベンジしようと思ったけれど、なんか最近体力気力がう~んとダウンしていて…。
「卅三間堂棟由来」
13
年ぶりの上演だそうだが、私は初見。
出だしの鷺が柳の枝に絡まる場面はややもたついた感じがしたが、ストーリーが面白いから楽しめた。
彌十郎さんは真面目さと心のやさしさが全身からにじみ出ていて、私の中では好感度はかなり高かった。この役(平九郎)は二枚目ということらしく、その点は確かにちょっと違うかもしれないが、大事な心の部分は十分伝わってきた。
魁春さんのお柳は清潔な色気があって、柳の精にぴったりだと思った。葛の葉も異類婚の悲しさを描いているが、お柳の場合は伐られてしまうのであるからよけい悲しさが強かった。魁春さんの悲しみの演技は押しつけがましくなく、自然に泣けるものであった。
子役ちゃんがかわいくて、客席にも大いにウケていた。それはただ可愛いのみでなく、物語をよく理解して演じていたからだと思う。
秀調さん、橘太郎さん、歌女之丞さん等の脇もしっかり役の心を摑んでいて、とてもいい舞台だった。「歌舞伎のみかた」はリベンジだが、こちらはリピートしたかった。ぜひ、歌舞伎座でも上演してほしい。
<上演時間>「歌舞伎のみかた」25分(14301455)、幕間20分、「卅三間堂」序幕25分(15151540)、幕間10分、二幕目60分(15501650

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2016年8月 5日 (金)

7月分①:巡業東コース

71日 松竹大歌舞伎巡業東コース(北とぴあ さくらホール)
1カ月遅れどころじゃなくなっちゃった。
さて、王子ではいつも安く見られる夜の部をみるが、今年は去年の倍額だった(それでも安い)。
「ご挨拶」
染五郎さんがスーツ姿だったのにちょっと驚いた。どの会場もスーツで通したらしい。
北とぴあは平成3年から巡業をやっている。染五郎さんは21年に「奴道成寺」を踊っているが、座頭は今回が初めて。「王子について調べた」と言ってファイルを開く。「王子と言えば狐。歌舞伎の千本桜、安倍晴明も狐である(晴明は染五郎さんが3年前に演じている)。王子には中国楽器屋があり、4月に演じた空海で使った楽器はそこで購入した(へ~!!)」
「巡業は27カ所、50公演と、体力勝負である。自分は肉が大好物で、自宅近くでよく行くステーキ屋『ケネディ』が王子にもある。終演後に行くつもり」
「歌舞伎は積極的に見て、悲しかったら泣いて、カッコよかったら拍手して、面白かったら笑って」
「興ざめなのは携帯…」と言いかけたところで染五郎さんの携帯に着信音が。「以前、1番前の座席にいた昔のお嬢様の携帯が鳴ったことがある。なんと出て『いまお芝居見ているから後にして』と言っていた」

「晒三番叟は源平の話。目と耳で楽しんで。松浦の太鼓は秀山十種の一つ。初代吉右衛門から二代目吉右衛門に受け継がれている。叔父に教わってこの巡業で初めて演じる。全員が初役であるが、今回が4回目(初日に2公演、2日目の王子も2公演だから)。暖かいご声援をお願いします。大高源吾を演じたことがあるが、今回は歌昇クンがやる。先輩から後輩への芸のつながりを見てほしい」
「壱太郎さんは5月は休みでハワイに行っていた。海を見つめ、木々に囲まれ、海に潜って心がきれいになったそうだ」
染五郎さん、それぞれのご当地に合った話題を取り上げるの、たいへんだっただろうな。昼夜公演の場合は同じ内容だったんだろうか。
「晒三番叟」
三番叟ものとしてはかなり珍しい踊りだった。曽我太郎の娘二の宮、実は平忠度(父がよく無賃乗車のことを「薩摩守」なんて言ってた。私にとっての薩摩守は坂東吉弥さん――彌十郎さんのおにいさんです――。菊五郎さんと純子夫人が結ばれるきっかけとなった「源義経」で忠度だった)の娘・如月姫が盗んだ源氏の白旗を用いて布晒しを見せる。新体操のリボンみたい。色々変化があって楽しめた。

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2016年8月 2日 (火)

多才な力士たち

今日は両国方面に用事があったので、相撲博物館に寄ってきた。
「力士の作品展」をぜひ見たかったのだ。場所中と違って、チケットなしで入れる。国技館の敷地内には初めて入ったかも。今日は筆記具を忘れてしまったので、作品名と作者をメモできなくて、残念。水戸泉、増位山親子、北の湖(あの北の湖関が絵を描いていたんだと感慨深い)、日馬富士、若の里の絵画、双葉山などの書、そして北桜のビーズ手芸等々、なかなか興味深い。詳しくは→ココで。


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