« 漫画で見るルーヴルの魅力:「Louvre No.9」 | トップページ | 古代ギリシャ~古代日本 »

2016年9月13日 (火)

1年1作、レベルの高い作品を堪能:ポンピドゥー・センター傑作展

97日 「ポンピドゥー・センター傑作展―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―」(東京都美術館)
160913pompidou 都美、いいものばっかりやるよなあ。
ポンピドゥーは建物が面白いので行ったが、展示してある作品はよくわからなかった。という先入観があったのだが、今回はフォーヴィズムが台頭してきた1906年からセンターがオープンした1977年までの作品をタイムラインに沿って11作品という形で展示されており、煩わしさがなく、1作品1作品をじっくり鑑賞できて非常によかった。また、各作家の芸術あるいは作品に関する一言が掲示されているのもある程度その人となりがわかるようで興味深かった。
現代アートは苦手と敬遠していたが、現代アート=抽象画というわけではなく、いいなと思う作品は多々あった。それでもやっぱり抽象画や前衛的過ぎる作品はわからない…。たとえば、私が紙なりカンヴァスに色を塗っただけ、あるいはそこに直線や曲線を描いただけで、それは私の今の心をぶつけたものです、と言ったらそれを受け止めてくれる人はいるのだろうか。残念ながら私には抽象画家あるいは前衛芸術家の心を受け止める感性がないようだ。
1906
年からの時間を辿っていくと、やはりどうしても戦争が画家たちに影を落している時代があるのは避けられない、ということを強く感じた。1918「叙情的爆発8番」(アルベルト・マニエッリ、油彩、カンヴァス)は抽象画であるにもかかわらず、戦争終結の喜びが強く感じ取れた。あらら、私にも受け止められる抽象画があったではないか‼ 
展示には絵画や彫刻だけでなく映像もあったが、長いので一部だけ見てパスした。中で「オルリーの飛行船格納庫」(建設工程の映像、1921-23年、35mm白黒サイレント)は興味深かった。吊上げや運搬にはクレーンなどの機械を使っているが、巨大建築にもかかわらずまだ手作業が多い感じだった。
1910
「眠れるミューズ」(コンスタンティン・ブランクーシ、ブロンズ)は具象とも抽象とも言い難い頬を台につけた卵形の頭部で、ぞくっとするほど美しかった。1920「女性の頭部」(アンリ・ローランス、テラコッタ)は面白い。キュビズムは絵画より彫刻で活きるような気がした。1955「リュクサンブール公園、初雪」(エドゥアール・ブーバ、ゼラチン・シルバー・プリント)は写真であるにもかかわらず絵みたい。モノクロなのに色を感じる不思議な印象を受けた。とても魅力的で好きだ。1974「墓地6番」(ジャン・オリヴィエ・ユクリュー、油彩、合板)は逆に写真か印刷物かと思った。色々な手法があって面白い。
知らない作家がいっぱいだが、有名な作家もいっぱい。個人的には好きなボナールが選ばれていたのが嬉しかった(1931「浴槽の裸婦」、油彩、カンヴァス)。
とにかくレベルの高い作品揃いで一見の価値ありです。
前日のルーヴルといい、あ~、パリに行きたくなってきたぁ!!

スタンプ押すの下手…。

 

|
|

« 漫画で見るルーヴルの魅力:「Louvre No.9」 | トップページ | 古代ギリシャ~古代日本 »

展覧会」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 漫画で見るルーヴルの魅力:「Louvre No.9」 | トップページ | 古代ギリシャ~古代日本 »