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2016年9月 7日 (水)

8月分⑩:納涼歌舞伎第二部千穐楽

828日 納涼歌舞伎第二部千穐楽(歌舞伎座)
「東海道中膝栗毛」
初日以上に楽しかった‼ 「獅子王」をテレビで見たからっていうのもあるかもしれない。以下、思いつくままに箇条書きで。
・読売屋文春の弘太郎さんは「獅子王」でも狂言回し。エッジがきいていてうまい。ラップでの人物紹介も客席を乗らせてよかったし、その後の時事ネタをからませての進行も楽しめた(吹石一恵さんの妊娠は速報だと思ったけど、へ~と驚いたのは私1人みたいだった。みんな知ってたのか)。
・私のツボ2点。
1
つは、旅の親子連れ。第5場「東海道中の場」で初めて登場するが、茶店の前ででんでん太鼓で宣伝する飴売りを見て喜び飴を欲しがる子、親にダメと叱られて悲しそうな顔に変わりガクっと頭を垂れる。これが第6場「箱根旅籠五日月屋の場」の五日月屋の前、第13場「伊勢神宮おはらい町の場」の山鯨屋の前と、3回繰り返されるのだ。心中大ウケ。子供が何ともユーモラスでうまい、と思ったら猿クンだった。「荒川の佐吉」で卯之吉を好演した猿クン、ここでもうまい‼
もう1つはアラブの石油王・門之助さん。思いっきり似合っていた‼ このままアラブに行っても絶対間違われる。
・ラスベガスの獅童さん、やたらはねてやたら頭を振るのは千穐楽バージョン?(初日もそうだったっけ?) めちゃくちゃテンションが高くて、最後は獅子の毛振り風に頭を振って大ウケ。これも「獅子王」放送後だから? 
・五日月屋での弥次喜多の変名は舛田添門之丞、野村泣左衛門‼ 舛田はともかく、野村は音だけではピンとこず、筋書きを見てウケた。
・伊勢神宮で猿之助さんがひっくり返って團子クンの足にしがみついていた場面で、猿之助さんが何か仕掛けたらしく團子クンが必死で笑いをこらえていた。
・ラスベガスや、ラストの花火はプロジェクションマッピングを使ってダイナミック。とくにベガスは雰囲気を盛り上げた。
・弥次喜多と相長屋の駕籠かきの名前が権十と助三。これも筋書き見てわかった。当然、第一部の演目に絡めたんだろうが、思わずニヤリとしたくなる。
・梵太郎、政之助の名前も演じている本人の名前に絡めてるよね。
・團子クンが主君を守り通そうとする気持ちをずっと持ち続けているのがいい。コミカルに走る姿は金太郎クンのほうが少しうまいかな。
・大家の金を盗って逃げ回り、あちこちで湯水のように使うなんて、本当はいけないことなのに、そう感じない。むしろ痛快なのは、大家に対する庶民の感覚に共感するからかもしれない(でもこの大家さん、金をためてがめつそうではあるけれど、そんな悪い人には見えなかった)。
・ドタバタでも<歌舞伎>をはずしていないから、はちゃめちゃなラスベガスの場面も安っぽさや下品さがない。ただ楽しくて笑えた。
・染五郎さんの宙乗りでの回転は後転だった。初日もそうだったっけ。後転はけっこう怖い気がするけど…。宙乗りがよく見える席を頑張って取った甲斐があった。幸せ。
「紅翫」
わかったところとわからないところと…。でも初日よりは江戸の風情も踊りも楽しめた。国生クンに貫録が出てきてちょっと驚いた。もうすぐ橋之助だものね。

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