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2016年10月

2016年10月31日 (月)

ゴッホとゴーギャン

107日 「ゴッホとゴーギャン展」内覧会(東京都美術館)
161031gg1 もともとやや風邪気味だったのをこじらせたきっかけとなったのがこれ。汗びっしょりかいたり、冷えたりして。
でも展覧会はとてもよかった。時間より30分ほど遅く着いたらちょうどセレモニーが終わったところだったのか、入場まで少し待たされた。あまり早い時間だと混むからとちょっとガッカリしたけれど、意外にじっくり見ることができた。なるべく早くまわりたかったので音声ガイドは借りなかったが、人気の声優さん2人によるゴッホとゴーギャンの会話だったらしく、聞いていたら面白かったに違いない。
作品数は68点と少なく、またゴッホとゴーギャンだけでなく2人に影響を与えたあるいは2人が影響を受けた画家の絵も展示されていた。ゴッホとゴーギャンのこと、知っているようでほとんど何も知らなかったなあという驚きに、しばらくは強烈に印象に残っていたのだけど、体調がすぐれないでいるうちに記憶が薄くなってきたので、ただ見ましたくらいしか感想が書けない。

展示は、2人の初期から共同生活を経て別れた後の作品までである。ゴッホの初期の絵は暗い色調ではあるが、労働絵画ということもあって、私は好ましいと思った。パリへ移ったゴッホの絵は色彩も筆致もオランダ時代とはずいぶん変わっている。ゴーギャンも初期の頃と私が知っている絵とは違う。ゴーギャンもゴッホもそんなに好きではなかったのに、なんかいいじゃないかと思えるようになってきた。ゴーギャンでは「ブドウの収穫、人間の悲惨」が好きなような、そうではないけれど惹きつけられるような…。
アルルでゴッホが描いた「グラスに生けた花咲くアーモンドの小枝」を見るとこんな愛らしい絵を描いたこともあるのだ、と胸が痛む。
共同生活と言うが、写実主義のゴッホと想像力にこだわるゴーギャンの考え方の違いもあって(原因はそれだけではなく性格の違いなどもあっただろう)、それはわずか2カ月で破綻しており、それでも2人は互いのことを思っていたという事実にこの芸術家の心情、友情の複雑さを思った。2人の椅子(ゴッホ「ゴーギャンの椅子」、ゴーギャン「肘掛け椅子のひまわり」)が象徴的である。
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2016年10月30日 (日)

エンタメ歌舞伎を満喫:「GOEMON」

1027日 「GOEMON」千穐楽(新橋演舞場)
前日の重苦しい丸本歌舞伎からほぼ1日後、「GOEMON」は180度反対のエンタメ歌舞伎と言おうか。千穐楽のこの席、よく取れたなあと我ながら感心。
舞台は幕が下りていなくて、青色ダイオードの十字架が置かれているのは前回平成2610月の大阪と同じ(細かい違いはあったかもしれない。大阪は写真撮ったけど、今回は撮らなかった)。
大阪と今回と違いはあるかもしれないが、大阪の感想はそれとして、今回の感想を。ちなみに、大阪では「つばさ」とかかっていた大向こうが今回は「出雲屋」となっていた。翼クン、ついに屋号をもったんだ!!
第一部
吉弥さん(石田局)はきれいで、翼クン(カルデロン神父)との年齢差を感じなかった。ただ、宣教師を狂わせる色気がもう少しあってもいいのかなあと思ったが、その一方で、清潔感があって知的なところが逆にカルデロンにとって魅力なのかもしれないとも思った。
女犯の罪を恥じ、石田局と別れる決心をしたカルデロンが、子を宿したという石田局の告白に、その決意を翻し、イエズス会の許可を得て神職を辞す。
唐突とも思える千壽さんの口上で7年が経ったことがわかる。一家3人は仲睦まじく暮らしているが、幸せは長くは続かない。
母子の別れの場はやや長い気もしたが、千太郎クン(友市。大阪では若山耀人クン)のか細い声が、両親と引き裂かれる悲しみ、寂しさ、心細さを感じさせて哀れであった。父と子の別れは悲しかった。カルデロンの子への思いが痛切に胸を打って泣きそうになった。舞台に1人取り残された千太郎クンが孤独感を漂わせていたのは立派だ。
舞台は、盆がまわってスペインへ。千太郎クンはそのまま盆の後ろ側に残り、フラメンコが始まるとともに下手へ去ったのが余韻を残した。
佐藤さんのフラメンコが素晴らしい。佐藤さんへの大向こうは「イスパニ屋」かと思ったが、単純に「イスパニヤ」と言っていたみたい。
鴈治郎さん(未だに翫雀さんと思ってしまい、なかなか鴈治郎の名前が出てこなかった)の秀吉は残忍さとコミカルな恐妻家の両面とうまくミックスさせていたのがさすが。
吉太朗クンが成長していたのにはびっくりした。子供が三成役?と懸念したが、子供ではなくなっていた(でもまだ15歳なんだよね)。ただ、加藤虎之助の種之助クンと比べるとやはり種之助クンのほうが、余裕という面も含めて上なのは、場数の違いによるものかもしれない。でも吉太朗クン、生き生きととても頑張っていたし、今後も大いに期待している。種之助クンは、いつもお父さんに似ているのだが、今回初めてお兄さんにも似ていることを発見。
阿国の壱太郎クンがきれいで華がある。踊りもよかった。秀吉の前で踊った際、投げた扇を取り損なって扇が舞台前方まで飛んでしまった。そこへちょうど北政所が来ると言う虎之助の注進で大騒ぎとなったため、このハプニングはさほど意識されないですんだと思う。阿国を葛籠の中に隠すのはいいが扇はどうするんだろうと心配したら、鴈治郎さんが拾って葛籠の阿国に渡していた。秀吉としては大慌ての状態なのに役者としてはさすが落ち着いている。
大阪公演との最大の違いは、霧隠才蔵が出てきたこと。才蔵役は最初誰だろうとわからなかったが、しばらく考えてから翼クンだと気がついた。それくらい歌舞伎にも立ち回りにも馴染んでいて、線も太く、素敵だった。カルデロン神父よりいいかも。五右衛門(もうこの時には、愛之助さんの五右衛門になっている)との友情でも、なんかいいなあと思わせるものをもっていた。
葛籠抜けはせっかくよく見える席を取ったのに、宙乗り小屋に入る少し前に愛之助さんが反対方向を向いてしまい、最後の盛り上がりに盛り上がれなかったのは非常に残念。第一部が終わっても宙乗り小屋の下の隙間からドライアイスの煙が漂っていたのを見て心を慰めた。

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2016年10月29日 (土)

お宝いっぱい:「日本映画の歴史」、「角川映画の40年」

1027日 「日本映画の歴史」~「角川映画の40年」(東京国立近代美術館フィルムセンター)
161028kadokawa フィルムセンターへは2度目。角川映画にはさほど思い入れがないのだが、チケットがたまたま手に入ったので行ってみた。すると、角川の前に見るようになっている常設展の「日本映画の歴史」(詳細は→ココ)がすごくよくて、鑑賞時間の大半をこっちに使ってしまった。
まずは「写し絵」。8月に雷雨避難で見た江戸博の映像が奇しくも「写し絵」だったことから、内心大いに盛り上がった。あの時映像を見ていなかったらピンともこないし、関心も薄かったに違いない。風呂という幻灯器、ランプ、見台、拍子木、ドラ、鉦、絵の描かれたガラス板等々、写し絵に必要な道具が展示されていて、大変興味深かった。
そして、なんと、2009年の発表以来見たくてたまらなかったのに見る機会がなかった映像に、ついに巡り合えた!! それは日本人が撮影した現存する最古の映像、1899年(明治32年)11月歌舞伎座公演終了後に撮影技師柴田常吉によって撮影された「紅葉狩」である。小さな画面ではあるが、エンドレスに流れていて何度でも楽しめる(画像が粗いから小さな画面でちょうどいい)。出演は、更級姫=九代目市川團十郎、平維茂=五代目尾上菊五郎、風神=六代目尾上菊五郎(この当時は二代目尾上丑之助)、後見=市川進十郎(三代目でしょうか)。團十郎は、二枚扇の1枚を落したり、扇投げでもミスがあったりしたが(これもナマの映像の魅力だと思う)、維茂と鬼女の立ち回りは迫力十分で見応えがあった。少年丑之助の踊りが見事で、もうこの頃から巧さを見せていたのはさすがだと思った。上映時間6分。
明治時代、記録映画もできていた。「日本南極探検」(1912=明治45年)は白瀬中尉の第2次探検隊(19111912)の記録映像で、氷山の前を歩く人影が氷山の大きさを伝え、つらい日々であったろう中にペンギンとたわむれる隊員の姿にちょっとほっとするものを感じた。
四谷第四福宝館で上映された「ジゴマ」(1911)のプログラムを見つけた時、父を思った。怪盗モノ、怪人モノが大好きだった父からジゴマの名を聞いた幼い頃の思い出が甦ってきたのだ。
日本最初の映画スター、尾上松之助(18751926)のコーナーも。これも父の記憶を甦らせる。小さい頃よく「目玉の松ちゃん」の話を聞かされたものだ。目玉の松ちゃんは、歌舞伎役者時代に牧野省三に見いだされる。最初の出演映画は「碁盤忠信」だそうだ。上映されていたのは「忠臣蔵」(上映時間4分)で、松ちゃんは内蔵助、内匠頭、清水一角の3役を演じている。歌舞伎ファンとしても嬉しいが、父がこの展覧会を見たらどんなに喜んだことだろう、とたまらない思いになった。
日活の松之助に対し、天活(天然色活動写真株式会社)のスターは澤村四郎五郎。この役者さんのことは知らなかったが、三代目高砂屋福助(二代目梅玉)の門人で、歌舞伎の名門で修業を積んだ若手が、当時地位の低かった映画俳優に転身するのは珍しいことだったそうだ。上映作品は1915年(大正4年)吉野二郎監督「五郎正宗孝子伝」(上映時間6分)。天活映画でフィルムがほぼ完全に現存している唯一の作品なんだとか。天活の時代劇は日暮里撮影所で撮影されていたが、後に巣鴨撮影所に移ったそうだ。15年ほど巣鴨に住んでいた私としては、今はない天活が急に身近に感じられたのだった。
記録映画・ニュース映画は日露戦争から始まって、南極、そして関東大震災へと貴重な記録を残している。

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2016年10月28日 (金)

十月「仮名手本忠臣蔵」

1026日 「仮名手本忠臣蔵」(国立劇場大劇場)
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日に予定していたのが風邪で見られず、チケットも取りださないまま。やっとかわいそうなチケットを手にした。15日を諦めてすぐに次のチケットを探し、2B席で通路際が開いていたのがこの日。チケット売り場には当日券や電話予約の行列ができていたし、機械のほうにも列を整理するロープが張られていた。座席もかなり埋まっていたから(国立のこんな盛況、そうとう久しぶり)、よくチケット取れたな、ラッキーと思った。
でも台本が完売で、増刷分も完売。翌日千穐楽というギリギリだからやむを得ないががっかりしたら、予約注文で自宅に送ってくれると言うので注文した。送料200円かかるけどね。
チケット売り場の列の割に空席が目立つと思っていたら、いつの間にかほとんど満席になっていた。口上人形は間に合わずに着席する人も多く、落ち着かなかった。せっかくなのにこれを聞かないのはもったいない。知らなかった人もいるだろうし、この日は小田急線の事故があったから残念な思いをした人もいたかもしれない。
「大序」
お人形だった人物に義太夫が息を吹き込む場面、左團次さん(高師直)が本当にお人形みたいだった。口開きの松江さん(足利直義)はニンが違うような気がした。声も違和感を覚えた。好きな役者さんだし、歌舞伎役者らしい風貌を活かしたいい役についてほしいと常々思っているので残念だ。兜あらためのために呼ばれた顔世(秀太郎)が花道から登場する。私の席からは後姿しか見えないのだが、花道に座ったその後姿の美しさ、色気!! 師直に言い寄られる場面でも危うい色気があって、芸の力はこういうものだと思った。
師直の憎々しい意地悪に桃井若狭之助(錦之助)が怒りを滾らせていくのがよく伝わってくる。錦之助さんの癇性の表現は私は好きだ。梅玉さんの癇性も好き。だから、この2人が奇しくも師直にそれを引き出されることになったのが興味深かった。
左團次さん、錦之助さん、国立劇場賞受賞。左團次さんは特別賞、錦之助さんは優秀賞。おめでとうございます。
「二段目」
二段目では小浪(米吉。米ちゃんは国立劇場賞奨励賞、こちらもおめでとうございます)と力弥(隼人)を何とか合わせてやりたいと画策する戸無瀬(萬次郎)に客席から笑いが起こった。「いやかいやか」のセリフに、癪の仮病で「あいたたあいたた」、力弥を迎えた小浪がうまくやってるか覗きにきた、など…。小浪の米吉クンがめっちゃかわいい。でも2人ともなんかおままごとみたいな…。幼すぎる感じがした(奨励賞なのにこんなこと言ってしまった)。それはそれで初々しくていいか。
二段目は團蔵さんの加古川本蔵が魅せる。主人の性格を知りぬいている家老の知恵。落ち着き払って主人の計画に賛同しながら主人に刀を抜かせないために脳フル回転させていたんだろうなあ。
この二段目は平成中村座で見ているはずなのに記憶がない…(初平成中村座が「仮名手本忠臣蔵」であった。というのも忘れていた。この時はDプロのみ見逃した)。でも、松切り場があると物語の流れ、若狭之助の心境がよくわかって次につながるから、いつも省略しないでほしいわ。どうしてめったに上演されないんだろう。

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春猿さんも新派へ!!

いやあ、びっくりびっくり。
月乃助さんが新派へ移ったのはまあ、やっぱりかという感じもしないでもなかったけれど、春猿さんは本当に驚き。新派への出演が多いことは多かったが、歌舞伎でずっとやっていくと思っていた。というか、そんなこと考えもしなかった。
春猿さんの新派出演を初めて見た時は、女優さんに比べて体が大きいので違和感を覚えたものだが、先日見た新派では体もだいぶ馴染んできて違和感も消えてはいた…けれど。
新派の危機感のあらわれなのかなあ。
なお、春猿さんは河合雪之丞と改名するそうだ(屋号は白兎屋)。春猿って言う名前、好きだったのにな。新派では月乃助さんじゃなかった緑郎さんとコンビを組むんだろうな。新派俳優としてのデビューは新春公演の「花岡青洲の妻」。女優を超える女方になるのは大変だと思うが、移籍する以上、名女方として大きくなってほしい。

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2016年10月27日 (木)

十月歌舞伎座夜の部

1024日 十月大歌舞伎夜の部(歌舞伎座)
身体にまだ自信がなかったので、「外郎売」は申し訳ないけどパスした。松緑さんはじめ、若手揃いの配役が魅力だったんだけど…。
一幕見は立見がたくさんいた。
161027narikomaya 「口上」
襲名する4人を入れて豪華な顔ぶれの総勢19人。藤十郎さんの挨拶から始まった口上のほんの一部だけをかいつまんで。
玉三郎:新芝翫さんのことはずっと本名の「こーちゃん」と呼んでいた。芝翫にいさんには女方を色々教わった。
歌六:芝翫にいさんには世話になった。一家力を合わせて励んでほしい(だったかな?)。
又五郎:芝翫おじさんは大きな存在だった。

松緑:芝翫おじさんに世話になった1人である。縁の深かった祖父も父も泉下で喜んでいるだろう。
菊之助:新芝翫にいさんには役のことを色々教わっている。3人の息子さんたちは出演のない舞台にも足を運んでいる。
雀右衛門:新芝翫さんとは家族で親しくしている、私も先代に世話になった1人。
我當:芝翫家と片岡家とは200年以上のつきあい。
菊五郎:神谷町のにいさんは長らく菊五郎劇団にいたので色々教わった。八代目芝翫さん、奥様に叱られながら遊ぶのもけっこうだが、3人の息子さんを立派な役者に。

吉右衛門:先代芝翫にいさんには公私にわたって世話になった。気さくな方で、先人の面白い役者の話、好きな競馬の話などをしてくれた。
魁春:熊谷に先代とたびたび出演した。児太郎さんも含めて成駒屋一門、自分も親戚である。よろしく。
東蔵:先代には色々な役だけでなく、競馬、麻雀も教わった。芝居好きの幸二クンが八代目を襲名する(のは感慨深い)。3人の兄弟は競い合って成長していくことだろう。
七之助:叔父には幼少の頃から可愛がってもらい、色々な舞台で色々教わった。3人の初舞台には全部出演している。
児太郎:父福助も喜んでいる。襲名を機に歌舞伎座の舞台に1日も早く立てるようリハビリに励んでいる。
梅玉:襲名は一門にとり嬉しいこと。先代もさぞ喜んでいるだろう。兄福助さんも必ず戻ってくるだろう。先代には世話になりっぱなしで恩返しをしていない。新芝翫さんを下から支えたいが、本人はしっかりしている。私生活では、自分が体調を悪くしたときわけのわからない薬をもってきた。また2人ともタバコを吸っていたが、何年かまえコーチャンはやめた。そうすると自分に禁煙しろと言ってくる。大きなお世話です。

我當さんが片岡家を代表して出ていらしたのが痛々しいようでもあり、ほっとしたようでもあり。菊五郎さんの「奥様に~」には客席笑い。梅玉さんが「私生活」と言ったら客席又笑い。梅玉さんの言う私生活はあの問題ではなかったのだけど、みんな敏感に反応するよね。梅玉さんのタバコの話は面白かった。ちょっと興味深かったのが先代芝翫を「おじさん」と言うか「にいさん」と言うか。歌六さんが「にいさん」で、又五郎さんが「おじさん」、5歳半の年齢差で違うのか。

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2016年10月25日 (火)

六本木歌舞伎、どうする…

六本木歌舞伎第2弾公演が決まったようだ。
来年2月4日~27日、EX THEATER ROPPONGIにて(場所は第1回と同じ)。
演目は「座頭市」。
脚本リリー・フランキー、演出三池崇史(演出は前回と同じ)。
演目と共演寺島しのぶというのが魅力的だけど、どうしようかなぁ。
第1回はおおむね好評だったようだが、私はあまり合わなかったから…。
もう少し悩みます。

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2016年10月24日 (月)

今度は平さんが

ショック!!
平幹二朗さんが急逝された。
もう、平さんの重厚で迫力ある舞台を見ることはできないんだ…。

昨日は田部井淳子さんの訃報を知り、ここのところ毎日のように衝撃を受けている(田部井さんは、子供の小学校の講演会でお話を聞いて以来、親しみを感じていた)。
お二人のご冥福をお祈りいたします。

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2016年10月22日 (土)

桃八・清之助、最高のコンビネーション:「たいこどんどん」

1020日 前進座創立85周年記念公演「たいこどんどん」(三越劇場)
体調はほぼ回復。ただ、回復期に外出する不安があり、パスしてしまおうかとも考えたが、とりあえず出かけ、具合が悪くなったら途中でも帰ろうということにした。生活圏を越えて出かけるのは7日以来という不安もちょっとあったし。
でも、出かけてよかった。見てよかった。本当に楽しかった!!
「たいこどんどん」は5年前にニナガワ演出で見ている。初めて見たあの時の「たいこどんどん」も面白くて感動したが、前進座の「たいこどんどん」のほうが直球な感じで、入り込みやすかったかもしれない。
はじめは<普通>だったが、主役2人(薬種問屋若旦那清之助:早瀬栄之丞、たいこもち桃八:中嶋宏太郎)のキャラが醸し出す空気にどんどん引き込まれ、気がついたら物語の世界にどっぷり浸かっていた。声を立てて笑ったり、思わず拍手したり、多分客席の大勢も知らず知らずにその世界に引き込まれていたと思う(それが嬉しい)。
清之助の早瀬栄之丞さんがぴったりのニンで、本当に何の苦労も知らずに育った放蕩お坊ちゃまのしょうもなさ、それでも放っておけない可愛さ、桃八を売って筆舌に尽くしがたい苦労をかけたのになんとなく許せてしまう。初見の橋之助さんもとても素敵な清之助だったのに、橋之助さんとはまったくニンの違う早瀬さんは見ているこちらに愛おしさを抱かせる。清之助の裏切りはかなり強烈に記憶に残っているから、初見の時は許しがたかったのかもしれないが、今回は許せてしまう。それどころか、若旦那も苦労したのねえ、なんて思わず同情してしまう(清之助の苦労は自業自得なんだけど、バカな子ほどかわいいってところかも)。桃八も同じ気持ちだったんだろうなあ。
桃八の中嶋さんもぴったりで、心から若旦那が好きなことが素直に伝わってくる。売られた先の鉱山で、若旦那からの使い(お金)を心待ちにして、その期待がだんだん絶望に変わっていく場面があっさりしているのが逆にその辛さを浮かび上がらせる。若旦那を恨み憎む桃八。それが若旦那の顔を見たとたん、すっと溶けていったのが理解できる。とにかく2人のコンビネーションが最高なのだ。
桃八は富本節ができるという設定で、2人が再会してからは清之助の三味線、桃八の語りで何とか稼ぐことができるようになったが、ある時清之助に瘡ができて、演奏をしくじってしまう。瘡、つまり梅毒をうつされたのも清之助の身持ちの悪さゆえ。そのために桃八は片方の足を失ってしまい絶望的になるのだが、そんな時は清之助のほうが希望を見出す。まったく見事なコンビだわ。富本節のことはよくわからないが、中嶋さんはうまいと思った。清之助と再会する前は三味線も演奏していたが、これもうまいと思った。富本節を巡る2人の再会の妙が面白い。
そんなこんなで、ひょんなことから離れてしまい、9年の歳月を経てやっとの思いで帰ってきた江戸はなくなっていた。若旦那の実家、鰯屋もなくなっていた。2人が東北で珍道中を繰り広げている間に江戸は東京になっていたのだ。途方に暮れる2人だが、2人が一緒にいれば絶対逞しく生きていくであろうことが想像できる。つらいラストが全員の歌と踊りで勇気づけられたような気がした。井上ひさし特有の怖さなんだろうけど、それを乗り越えようとする人間の希望と勇気を感じた、メッセージというのではなく。

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2016年10月21日 (金)

もう来年か…

来年の新春浅草歌舞伎の演目と配役が発表になった→ココ
まだ12月の日程も決められないでいるのに。
松也、壱太郎、巳之助、隼人、梅丸の若手揃いが楽しみは楽しみだけど(新悟クンは出ないのか…)。

2日前には歌舞伎座の1月情報も公開されていたのだけど、私の中では浅草のほうが「新年!!」感が強いから。

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時蝶さん

今日は午前中忙しくて、色々な情報に触れたのがついさっき。
萬屋一門の大事な役者さん、時蝶さんが亡くなった…。
お年とはいえ、いや、お年だからこそ、若い方の死とはまた違った寂しさがある。
ご冥福をお祈りいたします。

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2016年10月20日 (木)

平尾さん

ラグビーの平尾誠二さんが亡くなった。
まだ53歳。
現役時代ファンだったので、大ショック‼︎
今はただただ、ご冥福をお祈りするばかりです。

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2016年10月19日 (水)

はまってます

161019chikuwapan2
ごく普通のパン。実は…。

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2016年10月18日 (火)

どうしても覚えられない

ジョージ・クルーニーの名前がどうしても覚えられないbearing
テレ東ランチチャンネルの「ER」を録画して時々見ているんだけど、ジョージ・クルーニーの名前、最初に出演者の名前が出て2~3分経つともう忘れている。そのまま絶対に思い出せない。あんまり気持ち悪いから、次の回の最初のほうだけ見て「ああ、ジョージ・クルーニーだった!!」とか、ネットで検索したりする。そしてまた5分も経つと忘れてる。
この記事書いて、頭に叩き込んだわ。つまらんことだけれど、そういうことってあるんだねえ。未だ体調があまりよくなく、2~3時間ごとに横になってるから…。明日辺りから生活もどさないと。

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2016年10月13日 (木)

まいった、病欠

風邪が治らない。
大人の風邪は10日以上かかるそうだから、初期症状が出たと思われる日からやっと10日過ぎた昨日あたりにはもう少し回復しているかと期待したが、未だ咳がひどく、長時間起きていろいろやると身体が休憩を要求する(要するに、ごろっと横になりたくなる)。明らかに風邪と認識してからはまだ10日経っていないから仕方ないか…。
幸い、観劇予定を入れていない期間だったのでよかったけれど、今週末に予定していた国立劇場は無理かも。ということで、別の日を取りなおした。

食欲も出てきたので、そのうち治るでしょう。
それにしても3日間、これでもかというくらいよく寝た。そのせいか昨夜は全然眠れず、古い医学系の録画を朝まで見まくった。世界初のエイズ治療薬発見者満屋裕明先生、小児外科医の山高篤行先生、脳神経外科の佐々木富雄先生、そして山中伸弥先生。全部面白かった。全部感動した!!

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2016年10月 8日 (土)

写真表現の多様性「トーマス・ルフ展」~見応えたっぷり「MOMAT」

104日 トーマス・ルフ展~MOMATコレクション展(東京国立近代美術館)
さほど関心があったわけではないのだが、チケットをもらったので。7日までの期限つきチケットで、毎度繰り返す駆け込み鑑賞(展覧会そのものは11月までやっている)。
意外と面白かった。
作品は「ポートレイト」「室内」「ハウス」「アザー・ポートレート」「ネガティブ」「ニュースペーパー・フォト」「夜」「jpeg」「l.m.v.d.r」「ヌード」「zycles」「フォトグラム」「星」「基層」「ma.r.s」「カッシーニ」「press++」「ステレオフォト」というジャンル(と言っていいのかな)に分かれている。
作品はサイズの大きいものが多い。「ポートレイト」はルフの友人たちを写したものだが、210×160cmという大きさに引き伸ばされている。全体にルフの作品は写真そのものを鑑賞するというより、写真の技術、あるいは加工技術(引き伸ばしとか、ネガを画像とするとか、新聞写真から文字の要素を全部取り除くとか…。全部説明するのはむずかしい)により元の写真に対する印象がどう変わるかということを追究しているような気がする。だから、ルフのオリジナル写真もあれば、すでに発表されている別人の写真をルフなりに加工した作品もある。本当は全部を紹介すればルフの面白さがわかってもらえると思うのだけど、そうもいかないので、ほんの3点を(全点、写真OKなのだ)。
ポスターにもなっている「ポートレイト」の彼(いや、彼女かも)(写真①)、ポスターを見たことのある人には有名人になっただろうな、というくらいインパクトある。私はかの人物がルフだと思っていた。でもよく見ると女性よねえ。「アザー・ポートレート」は実際にドイツの警察で使われていたモンタージュ写真合成機(今はもう使われていない旧式の画像合成機)によって、実在する人物の写真をもとに合成した写真だそうで、「ポートレイト」とは全然違う印象を受けた。実在する人物の写真でありながら、実際には存在しない人物の写真――何とも気持ちが悪い、ちょっと不快感を催す。
jpeg」は主にウェブサイトからダウンロードしたjpeg画像をもとに他の画像を加えて画像密度を極端に下げ、さらに大きく引き伸ばしているため、離れて見ると普通の写真のようでも近づいて見ると1点1点のブロックがはっきり見える。展示作品が911(写真②)と火山の噴火のためか、なんだか普通の写真より厳粛な気持ちになった。
「カッシーニ」はNASAが公開している宇宙探査船カッシーニによる画像を基にしている。とてもきれいで私は好きである。
しかし「基層」になるともうついていけない。日本の成人向けコミックやアニメから取り込んだ画像を幾重にもかけ合わせたうえに別の画像と合成するなどして奇妙に見える作品を生んだ。
「ニュースペーパー・フォト」が、報道写真から文字を排除した作品である一方で、「press++」は日本やアメリカの報道機関から入手した写真原稿の画像面と裏面をスキャンして合成したという(写真③)。アイディアが豊かなんだなと思う。
遅くなったけれど、トーマス・ルフはドイツ人写真家。写真展を見て撮った写真が相変わらずヘタなので、関心のある方は→ココをご覧ください。。

ルフを見た後は、常設展のMOMATへ(ここも基本、写真OK)。
展示をだいぶ入れ替えたそうで、第1室「ハイライト」は秋色な感じ。展示作品がたくさんあり過ぎてどれを見たらいいかわからない、とか短時間で有名な作品だけさっと見たいという声に応えたコーナーである。だから当然ながら見応えのある作品がいっぱい(速水御舟「京の家」「奈良の家」、川合玉堂「彩雨」がとくに嬉しい)。でも、これだけで帰っちゃもったいない。
2室は「沸騰する視覚」。私の好きなのは古賀春江「海」だが、尾竹竹坡もいい。浅学にして知らなかった。
3室は「恋とクリームパン」なんていう思わせぶりなタイトルがついている。新宿中村屋創業者の相馬愛蔵・黒光夫妻が開いていたサロンで活動していた若い芸術家たちの作品。大正デモクラシーの自由な空気の中、黒光は中村彜(つね)と荻原守衛という2人の若い芸術家に愛されたようで、魅力的なマダムを囲む若い芸術家たちという図式はフランスのサロンを思い出させる。日本初のクリームパンは中村屋が明治37年に作ったんですって。
4室は「山を感じる―畔地梅太郎の世界」。今年から祝日となった山の日にちなんでの展示だそうだ。畦地梅太郎も知らなかった。なかなか面白い絵です。
以下、疲れてきたので(風邪をひいていて、咳がひどく、苦しい)、→ココを見てください(丸投げだ)。
そうそう、第10室「夜と月」の太田聴雨「星を見る女性」が大変興味深い。絵面もきれいで好き。

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2016年10月 6日 (木)

遠かったけど大盛り上がり、巡業「獨道中五十三驛」

101日 松竹大歌舞伎秋季巡業(入間市市民会館)
チケット詳細は忘れちゃったのだけど(ほんと、記憶力がどんどん落ちている)、入間のA席だけがWeb松竹で販売されることになり、席を選んでいる余裕はないからとにかく1枚確保。Aプロ、Bプロ両方見たくても、11時開演のBプロは私には絶対ムリ。というわけで見たのは1630開演のAプロのみ。駅から会館まで徒歩18分の情報にびびったがバスの検索がうまくできず、運動不足の体のことも考えて歩いた。電車2度乗換で1時間、歩きは会館の情報どおり18分。道は簡単なんだけど、遠かったわ~(関東の公演はここだけなのだ)。汗だくになった。
「獨道中五十三驛」
初めて見たのが20076月中日劇場(昔は右近・段治郎さんを追いかけて名古屋まで何度か行っている、若かったね、私も)、次が20093月新橋演舞場で、ともに右近さんの15役早替り、3度目が201410月演舞場、猿之助さんの18役早替り、そして今回が4度目の観劇になるけど、4度とも同じ内容ではないらしい。今回は巡業だから序幕第一場「京都三條大橋の場」、第二場「大津石山寺の場」、第三場「鈴鹿山中の場」、二幕目第一場「岡崎宿外れの場」、第二場「無量寺の場」、第三場「怪猫飛行の場」、大詰「写書東驛路」が一~九場、そして十場「江戸日本橋の場」と2時間35分で東海道を旅する。これだけ短くても必要なところはちゃんと押さえてあるんだよね。
巡業は移動の大変さに加え、会館によって舞台のサイズが違うための苦労が大きいのにこの演目を選んだ精神に感銘を受けた。13役早替り、宙乗りとこんなに盛り上がる巡業は初めてかも。本当は康楽館で見たかったな!!
私の見たAプロは猫の怪が猿之助さんで、13役早替りが巳之助クン。妖怪役はもう1役、由留木調之助もやるので、全15役をダブルキャストで、ということになる。
やっぱり最高に盛り上がるのは岡崎で、猿之助さんの猫の怪は楽しさフル回転で演じている感じ。おくらのいたぶり方、おくらを食べてしまう怖さ(ここ、バリっていう音が怖い)。動きが軽やかできれいなので、引き込まれる(猿之助さんって、私には絶対運動苦手に見えるのに、すごく身体能力高いんだよね、って毎度思う。踊りがうまいんだから身体能力高くて当然よね)。最後は舞台で宙乗り。なるほど、このテがあったか!! 
巳之助クンの早替りは、すごく頑張っている。ただ、澤瀉屋の早替りを見慣れている目にはやはりちょっと苦しい。とくに女方は…。でも、初役で13役の早替り、しかも初日なんだから、余裕がないのは当たり前、澤瀉屋と比べるほうが間違ってるよね。それに、8年前、正直この子大丈夫だろうかと心配していた巳之助クンが亀治郎さんの巡業で1カ月みっちり勉強したら大化けしたから、今回もきっと見違えるような成長を遂げるに違いない。そういう意味でも千穐楽の仙台を見たかったけれど、結局日程的に無理になってしまったのが残念。ちなみに早替りの吹替えは体型(巳之助クン、細いから)と脚でわかる。

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2016年10月 5日 (水)

木って面白い:「木々との対話」

928日 「木々との対話--再生をめぐる5つの風景」(東京都美術館)
161005kigi 先日ポンピドゥー・センター展を見た時、巨大な木の何かでいっぱいの部屋が目に入り、なんだろうなんだろうととても気になっていた。「木々との対話」という展覧会の作品なんだと知って、どうしても見たくなった。5人の作家の作品展で、こういう展覧会だと木の温かみを感じるとかありそうだけど、そういう印象はなく、木ってこんな表現ができるんだ、面白いと思った。それも道理、コンセプトは「木という素材による表現の奥深さを体感」するということだそうで、まさにそれを感じたのである。
仏像に予定より時間をかけたために、こちらはやや駆け足気味になってしまい、係の人に「探してみてください」と言われた何かがよくわからないまま、探さずに出てしまったので、見ていない作品もあったと思う。もったいないことをした(いつも時間に追われている私…)。

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2016年10月 4日 (火)

千載一遇の好機:櫟野寺「平安の秘仏」

928日 「平安の秘仏」(東京国立博物館本館)「木々との対話」(東京都美術館)
161004rakuyaji_2 「木々との対話」が102日までなので、また駆け込みで。本当はその後近美へ行くつもりでいたのだけど、時間がなくなりそうだったので同じ上野で公開中の秘仏を見に行くことにした。こちらは1211日までやっているから、私としては珍しく早々と鑑賞したことになる。都美→トーハクか、トーハク→都美か。歩きたくない私はちょうど来ためぐりんバスで、まずトーハクへ。今日は秘仏について。

去年の「みちのくの仏像」と多分同じ展示室。1室に櫟野寺の大事な仏像たちが20体、静謐な空気の中で秘仏拝観をと期待したけれど、意外にも人が多くて…。もっとも私もその多い人の1人だから…。それに渋滞するような混雑ではなく、十分じっくり拝観できる。11体の仏像と対面していると、自分だけの世界に入って、人の多さは忘れられる。いつもは借りない音声ガイドを、みうらじゅん×いとうせいこうの仏像トークが聞きたくて借りたら、藤村紀子さんのナレーションが静かな語り口で心地よく耳に入ってきて、二度得した気分になった。
みうら・いとうトークでは、櫟野寺の先代ご住職が大変ユニークな方だったそうで、仏像トークというよりは住職トーク(ご住職のお名前が三浦さん!!)中心みたいで、何度も噴き出しそうになって大いに困った。甲賀市にある櫟野寺はアクセスが悪いとのことで、そう簡単には行かれないらしい。また、ご本尊を拝観することもなかなか叶わないのだそうだ(ご本尊を拝観できる条件は、音声ガイドのトークを聞いてください。言いたいけれど営業妨害になるといけないから)。だから今回ご本尊も含め重文20体もの仏像が東京で一堂にそろったのは千載一遇のチャンス。櫟野寺では現在収蔵庫の改修が行われており、そのおかげでこのような好機にめぐりあえたというわけだ。

展示室に入るとまず、十一面観音菩薩坐像にはっとさせられる。ご本体だけで3.12メートルある大きな大きな像だ。圧倒的であるにもかかわらず威圧感はまったくない。端正なお顔で私を見下ろしている。頭上の十一面のうち、光背に隠れてよく見えない「大笑面」はかあっと目を見開き、笑っているんだか怒っているんだか。この十一面観音は「丈六仏」だそう。丈六は約4.8メートルで、これは立ち姿での大きさ。したがって坐像はその半分の2.4メートルになるわけで、この観音坐像の3.12メートルは丈六に合わない。ところが、髪際(ほっさい)の正面中央から像の底までは約2.4メートルで間違いなく丈六なのだそうだ。日本では平安時代頃から髪際から測ることが多かったのだとか。この解説はなかなか興味深かった。本像は、頭から胴の中心部分は檜の一本彫りなんだそうだ。
この像ほど大きくはないが薬師如来坐像は穏やかな姿に包まれる感じ。
地蔵菩薩坐像が好き。顔は薬師如来坐像に似ている。
毘沙門天立像は、坂上田村麻呂発願とのことで、「田村毘沙門」として信仰を集めているそうだ。この毘沙門天の宝塔を持つ左手がかなり高い位置にあって、毘沙門さまはそれをじっと見つめておられる。いとうさんの感想が「ワイングラスみたい」だそうで、ここでも噴き出しかけた(それくらいの仏像トークは披露してもいいかな)。でも、あんな怖いお顔でワイングラスを見つめておられるとは…。体躯が厚くしっかりしていて頼もしい。
何体かある観音菩薩立像、地蔵菩薩立像などはそれぞれ時代によって異なる体つきや表情、裳の表現を楽しめる(楽しむなんて言ったら不謹慎かしら)。
とにかく、この展覧会、一見の価値ありです。私、行かれたらぜひもう一度と思っている。

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2016年10月 3日 (月)

祝ノーベル医学生理学賞

東工大の大隅良典栄誉教授がノーベル医学生理学賞を受賞!!
おめでとうございます。
2年続けてはどうかと心配していたけれど、ちゃんと評価されるべき業績は評価されるんだね、よかった(ノーベル賞そのものとしては3年連続の受賞)。

サイエンスZEROでまた詳しくやさしく解説してくれることを期待しています。

今年はイグノーベル賞も立命館大学の東山篤規教授が受賞したし、嬉しい(イグノーベル賞は10年連続受賞)。

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2016年10月 2日 (日)

楽しみな12月歌舞伎座

今日は1日だらだら、録画した番組を見まくっていた(もう、HDの残りが少なくて危ない状態なの)。で、歌舞伎座の12月公演のこと、すっかり忘れていた。
前にうかれ坊主様から情報をいただいていたとおり、三部制。
一番うれしいのは「あらしのよるに」goodhappy02
南座に見に行かれなかったのが残念で残念で、他の劇場でもいいからぜひ東京で再演してほしいと熱望していたのだ。それが歌舞伎座で見られるなんて!!
配役は新派に移られた月乃助さんが中車さんに替わった以外は同じみたい。
「寺子屋」は、梅枝さんが今月の名古屋に続き戸浪。松也さんの源蔵はニンでないような気もするが、その分楽しみ。
「五人道成寺」って!!
他の演目も含めて、ミーハーファンの私にとってはほんと楽しみな12月です。
配役と演目の詳細は→ココ

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2016年10月 1日 (土)

初・入間市で

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入間市駅前。10月7日は入間場所だそう。
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こちらは市役所前(だったかな)。駅前でもこちらでも一番目立つ八角部屋の「大輝関」は所沢市出身だったのねえ。9月場所で十両優勝したから、ご当地では盛り上がるでしょう。


ところで、入間市駅とか和光市駅とか川越市駅とか(いまのところ、それしか思いつかない)、どうして○○市駅なのか、ず~っと前から気になってしかたない。


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