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2016年10月31日 (月)

ゴッホとゴーギャン

107日 「ゴッホとゴーギャン展」内覧会(東京都美術館)
161031gg1 もともとやや風邪気味だったのをこじらせたきっかけとなったのがこれ。汗びっしょりかいたり、冷えたりして。
でも展覧会はとてもよかった。時間より30分ほど遅く着いたらちょうどセレモニーが終わったところだったのか、入場まで少し待たされた。あまり早い時間だと混むからとちょっとガッカリしたけれど、意外にじっくり見ることができた。なるべく早くまわりたかったので音声ガイドは借りなかったが、人気の声優さん2人によるゴッホとゴーギャンの会話だったらしく、聞いていたら面白かったに違いない。
作品数は68点と少なく、またゴッホとゴーギャンだけでなく2人に影響を与えたあるいは2人が影響を受けた画家の絵も展示されていた。ゴッホとゴーギャンのこと、知っているようでほとんど何も知らなかったなあという驚きに、しばらくは強烈に印象に残っていたのだけど、体調がすぐれないでいるうちに記憶が薄くなってきたので、ただ見ましたくらいしか感想が書けない。

展示は、2人の初期から共同生活を経て別れた後の作品までである。ゴッホの初期の絵は暗い色調ではあるが、労働絵画ということもあって、私は好ましいと思った。パリへ移ったゴッホの絵は色彩も筆致もオランダ時代とはずいぶん変わっている。ゴーギャンも初期の頃と私が知っている絵とは違う。ゴーギャンもゴッホもそんなに好きではなかったのに、なんかいいじゃないかと思えるようになってきた。ゴーギャンでは「ブドウの収穫、人間の悲惨」が好きなような、そうではないけれど惹きつけられるような…。
アルルでゴッホが描いた「グラスに生けた花咲くアーモンドの小枝」を見るとこんな愛らしい絵を描いたこともあるのだ、と胸が痛む。
共同生活と言うが、写実主義のゴッホと想像力にこだわるゴーギャンの考え方の違いもあって(原因はそれだけではなく性格の違いなどもあっただろう)、それはわずか2カ月で破綻しており、それでも2人は互いのことを思っていたという事実にこの芸術家の心情、友情の複雑さを思った。2人の椅子(ゴッホ「ゴーギャンの椅子」、ゴーギャン「肘掛け椅子のひまわり」)が象徴的である。
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