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2017年1月

2017年1月31日 (火)

時天空関、安らかに

元時天空の間垣親方が亡くなった。
私が時天空に特別に注目したのは比較的遅く、応援し始めてから何場所も経たないうちに悪性リンパ腫になって引退してしまった。まだまだ現役を続けたいだろうし続けられるのにとずいぶん気の毒かつ残念に思ったが、その後会場警備の仕事についている姿を見てほっとしたものだった。
37
歳、こんなに早く召されるとは‼ ショックである。
辛い闘病生活を思い、今はただ安らかに、と心より
ご冥福をお祈りいたします。

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2017年1月30日 (月)

才能あり、尾上右近丈

尾上右近クン、プレバトお正月特番でいけばな才能あり2位だった‼ 今ごろ録画を見たのよ。そうしたら右近クン初登場で出ていてビックリかつ嬉しい。さらに2位でもっと嬉しい。でも確かにカーリー先生が手直ししたらぐんとよくなったわ。続いて水彩画でも才能あり3位。お七・吉三郎の比翼塚がある文京区吉祥寺を描いた作品だった。
一芸に秀でる人は二芸も三芸もあるんだね~。羨ましい。
それにしても、鶴田浩二がおじいちゃんだなんて知らなかったわ。

 

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2017年1月29日 (日)

リピート満足「しらぬい譚」:千穐楽

127日 「しらぬい譚」千穐楽(国立劇場大劇場)
やっぱりリピートしてしまった。しかし今年は2回とも3階最後列で、初見は真ん中あたり、リピートはやや下手。でも、遠くの席でもたっぷり楽しめたし、リピートしてよかった。
・初見で海底だとはわからなかった発端。あれが魚群だったのか、と気づけばなるほどと海底であることを理解できた。
・宙乗りは初見の時には全然こっち見てくれなかったけれど、今回はかなり3階にも顔を向けてくれていた。今回が前回の席だったら絶対よく見えたのにな。蜘蛛の糸も3階にも投げていた。
・この場面では、劇場内全体が蜘蛛の糸に絡められたような感じだ(「場内には、明かりにて、蜘蛛の巣を張り巡らせる」と台本にあるとおり)。今回はアップは望めないものの、そんな感じだから、遠くから全体の流れを見るのもなかなか乙なものであった。スッポンでは尺八が、床では三味線が雰囲気を盛り上げる。
・病の秋作(松緑)に突然乳母の秋篠(時蔵)が告白する場面はやっぱり何度も笑いが起きた。母と息子小文治(亀寿)とのやりとりでも笑い。たとえば、「これ、母上」とたしなめようとする息子の姿に「お前は倅」で笑い。今言ったことは「転合」だろうと言う息子に「大真実じゃ」で笑い。というように。展開が唐突だからやむを得ないよね。
・でも秋篠の本当の心は悲しい。笑いの後、再び突然の展開で愁嘆場になって、さらに病の癒えた秋作が元気すぎて笑いと拍手。短時間でくるくると変わるので「合邦」のような深みはないが、秋篠にはけっこううるうるきた。
・「正月屋」(錦天満宮鳥居前)の場面では、菊十郎さんと扇緑さんが元気に雑煮を食べていてうれしかった。
・亀蔵さんのピコ太郎、「お照とお照でテルテル坊主」とやり、引っこむ前に錦天満宮の鳥居に向かって手を合わせ、振り向いて正月屋のほうにもお辞儀をしていた。萬太郎クン1人が笑っていて「変な参詣人ですね」と振っているのに、團蔵さんも菊之助さんも梅枝さんもスルー。もっといじってあげてぇ。しかし本当に本物そっくり。本物は23日は登場したそうだが、もし登場するなら千穐楽という私の予想は外れた。23日のお客さん、超ラッキー‼
・右近クンの猫の怪、なんとなく顔が胡散臭いのに対し、動きがきれいできびきびしているから、見ていてとても楽しい。セリフも迫力たっぷり。右近クンは傾城綾機、足利狛姫、そしてこの猫の怪で国立劇場賞奨励賞を受賞。
・南木(萬次郎)の吹き替えの役者さんの身体能力にもさかんに拍手が送られた。吹替え、音蔵さんだったんだね、音蔵さんも国立劇場賞特別賞受賞。

・猫四天と秋作との立ち回りも楽しかった。猫四天さんたちにも国立劇場賞特別賞。そして立師の咲十郎さんも特別賞(これ、嬉しい)。受賞のみなさん、おめでとうございます‼
・秋作が銀の槍を
2振りすると穂先が白く光り、客席大ウケだった。
・権十郎さんの海賊に「十二夜」の鳰兵衛を思い出した。

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2017年1月26日 (木)

一月演舞場夜の部

123日 壽新春大歌舞伎夜の部(新橋演舞場)
「義賢最期」
久しぶりにスケールの大きな海老蔵ワールドを堪能した。「義賢最期」自体も久しぶりに見たような気がしたこともあってか(前回が平成2612月で、ずっと愛之助さんで見ていたんだ、海老蔵さんは209月以来)、とても面白かった。
海老蔵さんはスケールが大きいだけでなく、感情表現も伝わってくるものがあった。兄・義朝の髑髏の場面、待宵姫(米吉)を落としてやる場面、妻との別れなど、海老蔵さんのおかげでドラマが盛り上がり、わかっている展開にもハラハラドキドキして、興奮した。この演目は立ち回りが見どころではあるものの、そこへ至るまでの約1時間、まったく退屈することがなかった。「腹の我が子にただ一目、こればっかりは残念じゃわい」が泣ける。
中車さんがいよいよ義太夫狂言に登場‼ 待宵姫の米吉クンとはちょっとバランスが悪いため2人のやりとりは今一つだったが、義賢との本音の語り合いはなかなかだったと思う。その頑張りを評価したい。
父の覚悟を知って必死に止める待宵、言うことをきかぬ娘に父が「ここで切腹しようか」と脅すと涙ながらに「謝りました謝りました」とそれでもまだ覚悟が決まらない待宵は切なくて胸打たれた。
九郎助(市蔵)の背中の太郎吉が可愛い。そういえば、この子が将来実盛を討つ侍になるんだっけと、ふと思い出した。
右之助さんの葵御前は矢走兵内(猿弥)が剽軽に何かやっている間、また小万(笑三郎)がタンカを切っている間、小万が戦っている間、後ろを向いたままじっと動かずにいたその後ろ姿がとてもとても美しかった。
笑三郎さんの小万はぴったりのニンだと思った。
「口上」
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だいぶ端折ってご紹介。

梅玉:新右團次さんの芸風は猿翁にいさんに似て明快、華もある。新右近ちゃんはこれからが役者のスタートだがまずは舞台を好きになっておとうさんのような役者に。
猿之助:(この襲名は)広く人材育成に努めてきた伯父猿翁のみならず我々にとっても有難い。新右近ちゃん、史上最年少6歳にて早替り・宙乗りがある。昼の部も見て。
男女蔵:本来なら父左團次が列座するところだが、歌舞伎座出演中のため自分が列座。右團次家と左團次家は芸の上で親戚であり、懐かしい名前が復活して父も喜んでいる。
右之助:祖父の名前が81年ぶりに復活したことは孫としても嬉しい。新右團次、二代目右近をよろしく。(自分のところの名前だからか、「さん」はつけなかった)
海老蔵:右團次さんとはたびたび舞台で一緒。慙紅葉などを教わった大恩人でもある。今日は猿翁さんも見ている。右團次さんはファッション、半身浴、アンティークカーの話をよくする。半身浴は自分も好きだから、一緒に入りたい。アンティークカーは門之助さんと楽しく話している。大活躍・元気の素は?ときくと、肉だと答える。右近ちゃんはから揚げ。右團次さんの好きなローストビーフ、右近ちゃんの好きなから揚げの入った襲名弁当をよろしく。襲名Tシャツは売り切れたそう。
門之助:クラシックカーの話は当ブログにて。自分は中学生で猿翁門下になったが、右團次さんは当時高校生で、顔を合わせない日は少なかった。
中車:父猿翁の許で41年に亘り、父を、澤瀉屋を支えてくれた右近さんの襲名は父が喜んでいる。父は列座できないが私がかわりに。自分が歌舞伎界に入ってから熱心に色々教えてくれて感謝しかない。
右團次:感謝。81年ぶりの名前に恥じぬよう励む。
右近:(「新右近さん、ご挨拶を」と父に促され)、立派に可愛らしく襲名の口上を述べた。「あ~げたてまつります」で裏声を出そうとするのがかわいすぎる。

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2017年1月25日 (水)

浅草歌舞伎第二部

121日 新春浅草歌舞伎第二部(浅草公会堂)
170125asakusa 「お年玉ご挨拶」
巳之助クンだった。第一部の松也さんは去年に続き2度目だが、巳之助クンは初めて。オールバックではなく真ん中分けで登場(こっちのほうがいい)。松也さん同様、型通りの口上のあと口調を変えて(松也さんと違うのはみっくんは座ったまま)「新年おめでとうございます」。年明けの挨拶については諸説あるが、新春歌舞伎だしお年玉ご挨拶なので「新年おめでとう」と言わせてもらったとのこと。今年の挨拶はもう8度目、質問コーナーをやっている。質問というのは、自分が質問してお客様に答えてもらう。「生まれて初めて歌舞伎を見た人」という質問で、何人か手を挙げていた中から1人選んでインタビュー。舞台から飛び降りて、舞台へ飛びあがって戻る。客席が「お~」と声を上げる。「毎回やるたび、お~と言われるが大したことないんですよ」。亀鶴さんを思い出す私。最後は携帯の注意で、「ラインの短い着信音が絶妙なタイミングで鳴る。大向こうさんと同じようなタイミング。不思議でしょうがない」と笑わせた。
「角力場」
梅丸クンの吾妻がめちゃくちゃ可愛い。若くて素直なだけに、隼人クンの与五郎といちゃいちゃする様子はちょっと幼くも見える。でも可愛いくて微笑ましい。隼人クンは体が大きくて硬いせいか、つっころばし感が薄い。でも頑張っているのはわかる。
松也さんの放駒は体が大きく似合っている。思いがけない勝ちに大喜びしている様子も素人っぽくてよい。それだけに、その勝利が実は相手がわざと負けたことによることだと知った時の怒りのエネルギーが凄まじい。若者らしい潔癖さがよく表れていた。とはいえ、声がやたら大きくて、怒鳴ればいいというものでもないような気もした。と、そこでふと気がついたのだが、浅草公会堂は声が通り過ぎるくらいよく透るのだろうか。「ども又」で壱太郎クンの声が大きく聞こえたのもそのせいかもしれない。
錦之助さんの濡髪が登場した時、1週間前に本物の力士を見たことが思い出され、体の大きさがリアルに感じられた(隼人、松也、錦之助と3人とも体が大きい)。錦之助さんと隼人クンは、並んで座っていると錦之助さんのほうが大きく見えるが(力士の拵えだから当然か)、立つと身長は隼人クンのほうがあるので、やっぱりつっころばし感が薄くなってしまう。
錦之助さんは立派だが、セリフが意外と面白く聞こえてこなかった。声がよすぎるのだろうか。あるいはやっぱり声が透り過ぎるくらいよく聞こえるせいだろうか(よく聞こえるのは大変ありがたいのだ)。
茶亭のおやじの國矢さんがうまい。このおやじさん、濡髪を褒めると与五郎から何かもらえることに気がついてずるがしこさを発揮したな、と今回初めてそんな気がした。これまではただお人よしの茶亭と与五郎の他愛ない遣り取りだと思っていた。でも、このオヤジさん、嫌いじゃない。そこが國矢さんのうまいところなんだろうな。

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2017年1月24日 (火)

一月歌舞伎座昼の部

118日 壽 初春大歌舞伎昼の部(歌舞伎座)
メモがどこかへいってしまったので、覚えている範囲で少しだけ(最近、物を落したりなくしたりが頻繁。これも老化か…)メモが出てきたので少し付け足します(2月12日)

「将軍江戸を去る」
大政奉還150年記念だから夜の部の「井伊大老」も併せての上演なんだろうけど、やっぱりお正月の昼の部最初としては淋しいものがある。
とはいえ、芝居そのものは案外悪くなかった。染五郎さんは<英明>で揺れる心の慶喜にぴったりだと思ったし(染五郎さんって、明るさといい意味で辛気くさいようなところがあって、それがこういう役に活きてくる)、気持ちが高ぶって声が高くなるとややヒステリックになるのも慶喜の一面かと思わされた。ラスト、日本の未来に希望をもっているような明るさがよかった。
国を思い江戸の人々を思い勤皇の精神を思う鉄太郎の心を愛之助さんはどこか冷静さを保ちながらの熱さ(つまり感情的にならない)で表現していたし、高橋伊勢守の又五郎さんには状況をじっと見極めるような大きさ、実直さ、鉄太郎の心をしっかり理解していることが感じられて、
3人のぶつかり合いに引き込まれた。愛之助さんは声がいいし、セリフが明晰でメリハリが効いて説得力がある。染五郎さんでひとつ気になったのは、慶喜の「~~なのだぁ」というセリフで、高い声でこれが出る時はちょっと違和感を覚えた。難しいんだろうなあ、この「なのだぁ」は。それにしても真山青果のセリフには打たれるものが多い。「戦争ほど残酷なものはありませぬ」には泣いた。
まったく関係ない染五郎さんトリビア:昨夜だったか今朝だったか、たまたま見ていた
テレビショッピングで「ブライトアップ拡大鏡」という化粧用ミラーをやっていたら、紹介者が「染五郎さんが欲しい物リストに入れた」と突然言ったので1人で大ウケした。
「大津絵道成寺」
山岡鉄太郎に続き、愛之助さん大活躍。藤娘は愛之助さんってわかっていなかったら誰だろうと思ったかもしれない。きれいだった。一番かっこよかったのはやっぱり船頭かな。
外方の吉之丞さんが真面目なような、コミカルなようなで面白かった。
弁慶の家来は「とう尽くし」ラストは染五郎(矢の根の五郎)・愛之助・歌昇(弁慶)が揃って眼福。愛之助さんはヒゲと眉毛がゴールドという鬼姿。

「沼津」
吉之丞さんが「大津絵道成寺」の外方から荷物持ちの安兵衛へ。2演目続けて見られて嬉しかった。
吉右衛門さんはもちろん最高なのだけど、今回は平作の歌六さんに泣かされた(泣く前には重い荷物を持ち上げるユーモラスな動きがうまくて笑った)。娘が印籠を盗んだとわかった時の親心、十兵衛が息子であると気づいたときの決心、親子の名乗り、そして死。その都度泣かされた。それにはもちろん吉右衛門さんとの絡みが大きくかかわっているのだから、吉右衛門さんにも泣かされたと言える。ラストはほんと涙涙で困ったわ。今回はどういうわけか、私の中では雀右衛門さんの印象がちょっと薄かったのだが、それでも吉右衛門さん、雀右衛門さん、歌六さんのトリオが私にとっては「沼津」の最高のスタンダードである、とあらためて思った。見る前は、昼の部長いよ~とかなり引き気味だったが、いいものを見た時は時間の長さを感じないんだな。
<上演時間>「将軍江戸を去る」58分(11001158)、幕間30分、「大津絵道成寺」63分(12281331)、幕間20分、「沼津」109分(13511540

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2017年1月20日 (金)

浅草歌舞伎第一部

114日 新春浅草歌舞伎第一部(浅草公会堂)
前日早寝できず、ず~っと眠くてちょくちょく寝落ち。とくに踊りは…。最近とてもおなかがすくのでお昼も食べちゃったし…。というわけで、見ていた範囲の感想でしかないので、全部を見ていればもっと違った感想になったかもしれない、と言い訳(ほんと、11時開演の歌舞伎はダメだわ)。
「お年玉ご挨拶」
松也さん。型どおりの口上の後立ち上がって「おはようございます」。浅草も3年目だが、初めての年は不安だらけだった。幕が開いて皆さんの顔を見て胸が熱くなった。その気持ちを忘れずに。演目解説、イヤホンとプログラムの宣伝の後は大向こうの話。誰がかけてもいいから練習しましょうって。一番タイミングをとりやすいのは役者が出てくる瞬間だということで、松也さんが下手に引っこみ、再び顔を見せると、客席から一斉に「おとわや~っ」の声がかかる。「こんなに大勢に声をかけてもらうことはない。勇気のない人は誰かがかけたのに続けてかけるのもいい、『とわ、おとわやっ』というように」。締めの口上で「隅から隅までずずずい~っと」の瞬間、多分3階席から声がかかり、笑いが起きた。グッドタイミングではあった。しかし客に大向こうを要求するのはどうなのかなあと疑問も湧く。亀治郎さんたちがやっていた時は拍手の練習で、これもどうなのかなぁと内心思っていたが、大向こうは、ねえ。
「傾城反魂香」
巳之助クンの又平がとてもよかった。1回言葉が出てくれば、割とすらすらと話せるのに、その最初の声が出ない苦しみに悶える心が痛ましい。修理之助を遮って自分が行きたい必死の思いが痛切で悲しかった。土佐の苗字を許されて師匠に「ありがとうございます」と又平が言った時には泣けた。壱太郎クンのおとくは声を張り上げるとややうるさい感じがしたが、手水鉢に絵を描くよう勧めるあたりから又平への細やかな心遣いと愛情に胸を打たれた。
梅丸クンの修理之助は凛々しく瑞々しい。兄弟子への申し訳なさと自分のプライド、師に対する尊敬が規矩正しさの中で葛藤しているのがわかるような気がした(「徹子の部屋」、梅丸クンも出してくれればよかったのに)。隼人クンの雅楽之助は力強いが動きがやや粗いように思えた。
いずれにしても、若手の真摯で真っ直ぐな演技はこの芝居に合っているのではないだろうか。爽やかな感動を覚えた。
土佐将監の桂三さん、北の方の歌女之丞さんも又平を思いやる様子を丁寧に見せていた。最後になったが、最初に虎を追う百姓たちが、すっと芝居の世界に導いてくれた。

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2017年1月16日 (月)

国立劇場版PPAPはPNSP

ココ

長唄囃子連中が大真面目に演奏し、踊っているのはクロゴ太郎。
国立劇場もなかなか流行に乗りますな。
亀蔵さんのピコ太郎と一緒に踊ってほしかった。

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2017年1月15日 (日)

超ミーハー的出待ち+アイホン騒動+(断捨離 vs 懐古趣味)

昨日は浅草歌舞伎第一部を見た後、珍しく時間に余裕があったため、両国の国技館へ。
①超ミーハー的出待ち
170115kokugikan まずは豊ノ島関ゲット。でも正面から撮った写真は慌てていたせいかピンボケ。ファンにサインしている時の横顔はきれいに撮れた。なんでサインしてもらわなかったんだろう。出がけにふとサインのことが頭を過り、バッグに筆箱を入れたのに。多分、実物を目の前で見たのと写真が撮れたことにコーフンしていたんだわ。
そこで、この後は、若い女の子たちに交じって、出てくる力士にサインをお願いした。竜電関のサインは書いていただいた紙がつるつるで墨がしみこまず、大失敗(竜電関に申し訳ない)。竜電関は好きなのに。これに懲りて、今度は手帳を出し、千代丸関、宇良関、琴恵光関、錦戸親方(元・水戸泉)にサインをしていただいた。千代丸関と宇良関は写真も撮れた。実は②で詳述するが、iPhonにトラブルが起きて、一時的にカメラが使えなくなってしまったのだが、大好きな宇良関が出てきた時にカメラが使えたのは本当にラッキーだった。手帳は歌舞伎会から送られた薄いものなのでもうサインの余地がなくなってしまった。
この日の成績は、宇良関を除いて竜電・千代丸・琴恵光の3人とも負け。それでも快くサインしていただいて感謝(あとで、出待ちのヌシみたいなおじさんが、「臥牙丸は負けるとサインしてくれないよ、負けたときは顔が赤いからすぐわかるよ」と冗談とも本気ともつかずに言っていたのが可笑しかった)。
十両の力士が3人で出てくるのに対し、豊ノ島関は1人だった。そうか、幕下だと豊ノ島とはいえ付け人がつかないんだな、と勝負の世界の厳しさを感じた。
②豊ノ島関をナマで見て写真も撮ったので嬉しくて息子に即メールをしたら(息子はなぜか私とのLINEはしてくれないので未だにメール)、「写真はないの?」と返信が来た。それで写真を送ろうとした途端、まったく突然にそれは起きた。
なんと、iPhoneの画面がブラックアウトしたのだ。電源ボタンを長押ししても何をいじってもウンともスンともいわない(太陽光でよく見えなかったが、カラの電池とUSBの絵が出ていたようだ)。まだ電池は80%くらい残っていたのに。こんなこと初めてで頭はパニック。幸いすぐそばに公衆電話があったので息子に電話して聞いたら、この問題はよく言われているとのこと。対処方法を調べるから、10分ほど経ったら又電話してって。ここのところ、コンデジの調子も悪く、荷物を減らすためにもカメラは携帯しか持っていない。せっかくのミーハータイムでもあるうえに、この日は友人と待ち合わせをしていて、時間も場所も行き当たりばったりだったので連絡がつかないと会うこともできない。
何とかならないかと電源ボタンの長押しを何度かしていたら、おお 電源が入った。入ったことは入ったんだけど、この後も3回ほどブラックアウト状態になりその都度10分ほどで電源が戻る、の繰り返し。まあ、なんとか友人とも連絡がついて無事会えてよかった。

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2017年1月12日 (木)

必見、魅惑の女性たち:クラーナハ展

112日 「クラーナハ展」(国立西洋美術館)
去年のうちは115日までだからと油断していたら、もうあと4日で終わり。で、毎度のことながら駆け込みで。
クラーナハの作品がこんなにたくさん(80点ほど)日本で揃うのは最初で最後だそうで、これは必見。
とはいえ、実はクラーナハって誰? な私であった(なんか聞いたことはあるなあというのは、このクラーナハ展が頭に刷り込まれただけのことかもしれない)。だから、あの、教科書等で見る「あの有名な」マルティン・ルターの肖像画がクラーナハの手によるものだと知ったときは本当に驚いた。そして、クラーナハが宗教改革に大きくかかわっていることも初めて知った。ルターと親しく、ルターのあの肖像画はルター夫妻の肖像画として描かれたのであって、教科書では夫のみだがちゃんと妻の絵もあるんである。その肖像画によって聖職者も妻をもっていいということが広く一般に知られるようになったのだとか。また、ルターがドイツ語に翻訳した聖書の挿絵(版画)も描いているから、宗教改革の間近にいたことは間違いないだろう。

画家クラーナハは親子3人いるが、多分、ただクラーナハと言う時はクラーナハ(父)を指すのではないかと思う。展示作品もチチのものが大半だった。今回クラーナハの絵を見て、女性が「エロい」と言われているのがよくわかった。宮廷画家・版画家(メッケネムに続いてドイツ版画)・肖像画家としての宗教画、肖像画も素晴らしいが、やはり一番惹かれるのは女性の裸体と表情である。多くの裸体にはごく薄いシースルーの布がかかっていて(「ヴィーナス」「泉のニンフ」「正義の寓意」:写真1)がとくにエロい)、その繊細な表現が裸体をよりエロく見せるのである。吊り上がっているためにちょっと三白眼のようにも見える目(写真2)はいくつかの女性像に共通であり、ちょっと冷たいものを感じさせるのが妖しく魅力的だ。16世紀の感触がありながら現代的でもあるような気がした。
ところで「ヴィーナス」のサイズが37.7×24.5cmと小さいのには驚いた。クラーナハといえば、という感じであちこちで目にしていたのでもっと大きいと思っていた(本物の「モナリザ」を見た時と同じような驚き)。当時こういう裸体画はなかったというから、きっと個人の秘かな愉しみのために描かれたのだろう。
「洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ」と「ホロフェルネスの首を持つユディト」はともに首が恍惚の表情を浮かべているように見えて、ちょっと怖い。サロメには自分の残酷さを知らない残酷さが、ユディトには冷然としたものが感じられる。
魅惑的な女性に囲まれて情けなくも鼻の下を伸ばしているのはあの英雄ヘラクレス(写真3)。面白いではないか。
3
点しかないクラーナハ(子)の作品では「ザクセン選定侯アウグスト」「アンナ・フォン・デーネマルク」の肖像画が印象に残ったが、それは肖像画としてよりもむしろ、衣裳の表現が見事だったからである。しばし見入ってしまった。
クラーナハの作品のほかに、同時代のデューラー、クラーナハに影響を受けたピカソや日本人画家などの作品も展示されていた。デューラーや他の画家と比べるとクラーナハには何となく開放的な明るさがあるように感じた。宗教改革の間近にいた者としての開放感なのか、新教にしろ旧教にしろ宗教の持つ閉塞感への抵抗なのか。
岸田劉生「川幡正光氏之肖像」はクラーナハの影響を受けているのではないかとされていたが、私にはそうは思えなかった。劉生の署名がクラーナハの有翼の蛇の紋章に似ているからというのがその理由の一つらしいが、ちょっと苦しいんじゃないかしら(どう見てもデューラーのように、私には思える)。ピカソのリトグラフは、ステートが進むにつれてどんどん変化していく過程が見られて興味深かった。

面白かったのは、レイラ・パズーキによる「ルカス・クラーナハ(父)《正義の寓意》1537年による絵画コンペティション」。パズーキは、世界の複製画の半数以上を作っている中国の芸術家村から100人の芸術家を集めてクラーナハの「正義の寓意」を7時間以内に可能な限り正確に模写させるというコンペティションを課した。その中から95点がずら~っと展示されているのは圧巻である。しかし、プロの複製画家たちなのに、大半がオリジナルとは程遠い‼ その多くにはクラーナハのような美しさがない。個性的(過ぎる)ではあるが。7時間という時間制限のせいなのだろうか。複製画って何なのか…。
西美の展覧会って、いつも良質なのに真面目過ぎて地味なように思っているのだが、今回も真面目ながら、こういうコンペティションや、パロディ作品なども展示されていて、クラーナハを理解しやすかった(理解したのかな? ほんとに)。学芸員さんのクラーナハを知ってほしいという気持ちが伝わったのかもしれない。

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2017年1月10日 (火)

1月歌舞伎座夜の部

19日 壽 初春大歌舞伎夜の部(歌舞伎座)
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「井伊大老」
昌子が侍女に「奥方様は本当におひいさまでいらっしゃいますねえ」と半ば呆れられながら言われるが、雀右衛門さんはまさにこのセリフにぴったり。侍女は世間知らずという意味も込めて言ったのだろうが、私には昌子はおっとりして心根が優しくて、いい意味でおひいさまだと思えた。そして昌子は本当は、直弼が言うように嫉妬心がないわけではなく、隠しているだけなんじゃないかと思った(そこもまたおひいさまなんだろう。それが直弼にとって荷が重いところなのかも)。お静の方に子供がいるという事実だけでなく、直弼の心があちらにあるということはわかっている、という正室でありながらの寂しさが細やかに伝わってくるようであった。
玉三郎さんは華を抑えて、直弼を支える女性をしっとりと好演しており、正室でないが故の寂しさ、直弼への甘えがうまいと思った。ひたすら直弼を思う可愛さがいじらしい。幸四郎さんは大老としての重責、国を思えばこその言動に対する人々の罵りに堪えなければいけない男の苦悩を体全体で表現していた。あの混乱の時代、一国をどこへどのように導いていくのか、スケールはまったく違うものの大石内蔵助に重なるものを感じたのは、3カ月間忠臣蔵を見たせいか。しかし幸四郎さんはちょっと泣きが過ぎる(力演過ぎ?)かなとも思った。お静の前でしか見せない男の弱さは、公人としての大きさ(幸四郎さんの大きさは言うことなし)との泣かせるギャップでもあるのだが…。

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2017年1月 9日 (月)

「しらぬい譚」

16日 「しらぬい譚」(国立劇場大劇場)
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日までは曲芸か何かあるんじゃないかと思っていたが、腕時計が遅れていて、劇場に到着したのが10分前。曲芸じゃなくて獅子舞があったらしいけど、もう終わっていた。大急ぎで開演5分前に着席してふと前を見たら、宙乗りのワイヤーが花道から上手側へ斜めに張られているのに気がついた。距離は多少あるけど、ほぼ目の前を通ってくれるなと期待が高まった。
発端「若菜姫術譲りの場」
開幕すると場内は真っ暗。道成寺の鐘みたいなのが中央で斜めに置かれていて(海に沈んでいるらしい)、そこへ菊之助さん(海女・すずしろ)がロープで降りてきた。これもすずしろが海に潜ってきたということらしい。海とは気がつかなかった。
すずしろの体は山の中に移っており、土蜘蛛の精(彦三郎)から、すずしろは本当は豊後・大友宗麟の忘れ形見・若菜姫であり、大友家は筑前・菊地政行の策略で滅亡したことを聞かされる。そして土蜘蛛の精から妖術を受ける。
全体に物語はとてもわかりやすいのだけれど、この発端はやはり聞いておきたい。きっちり語っていた彦三郎さんはこの場だけの出演。
真っ暗な10分ほどが終わると、遅刻した客があちこちで席に着き始めた。
序幕「博多柳町独鈷屋の場」
問題の菊地家当主(政行の息子・貞行)は先代萩みたいに悪い家老・大友刑部(亀蔵)に唆されて廓通い。この貞行は忠臣・鳥山秋作(松緑)の諫言に不機嫌になったり、仕官したいという七草四郎(天草四郎か、七草粥かとツッコミ)という若者を秋作と戦わせて負けた四郎に仕官を許し秋作には蟄居を命じるというダメダメな殿。でも、この殿さま、亀三郎さんなのだ。ダメ殿でもいい役で嬉しい。声がよくてセリフがはっきりしているからほんと聞きやすい。
さて、この七草四郎も菊之助さん。ここから「十二夜」ばりの男女いったりきたりがあるかと期待したが、残念ながらそれはなかった。
菊地貞行ご執心の傾城・綾機の右近クン(もちろん尾上右近ね)がとてもきれい‼
二幕目「博多菊地館の場」「同 奥庭の場」
秋作の父・豊後之助(菊五郎)が刑部のたくらみと四郎の怪しさを見ぬき、貞行に先君の諌めを語って改心させる。父親の兜を目の前に出されたとはいえ、ずいぶん簡単に改心しちゃったなと思ったが、それだけ菊五郎さんに説得力があったんだろう。菊五郎さんはこの後、いつものように世話の場で何かやるかなと思ったら、終始豊後之助というきれいな重鎮の役だった。
足利義輝の娘狛姫に取りついた怪猫退治に必要な<花形の鏡>を四郎が室町幕府に届けることになっていたが、改心した貞行が秋作の蟄居を許し、その役を秋作に託す。秋作は四郎(実は若菜)と戦ったが、蜘蛛の糸に引っかかりその毒にやられてしまった。
若菜は蜘蛛の妖術で空へ消えて行く。もう宙乗りか‼ 菊ちゃんは1階・2階席のほうばかり見て、ちっともこっちを見てくれなかった。せっかく3階で目の前にワイヤーがあるのに。けっこう下に下がったりしていたので、2階席が一番よく見えたかも。

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2017年1月 8日 (日)

ショック、初場所初日

当然、解説は北の富士さんだと思って、ちゃんと録画予約もして、テレビをつけたら、「正面解説は舞の海さん」
って? 頭が混乱していたら、
「北の富士さんは体調不良のため今場所はお休みです」
とのこと。
いきなり大ショック。
年末の「大相撲この1年」で顔色がどうなのかなあとは思っていたのだけど、休むとは考えてもいなかった。
正直、楽しみ半分になってしまったけれど(北の富士さんの解説は一語一句聞き逃さないようにしているので、その分は楽といえば楽…とはいえ)、とにかく熱戦を期待しよう


北の富士さん、
12月に心臓の手術をしたらしい。お大事に。心配だけど、3月場所をまた楽しみに待っています。

今日は天覧相撲だった。両陛下のお姿を拝見したらなんか涙が出てきた。

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2月チケット無事ゲット

今日は2月歌舞伎座のチケット発売日。
中村屋の幼い兄弟初舞台だし、日曜日だし、さぞかし入店に苦労するんじゃないかと構えていたら、案外すんなり進む。ところが、座席指定の段階になって、画面が固まってしまった。
もうやだ~と半分挫けながら、それでもじっと我慢して待っていたら、やっと融けてくれて(この場合の「とける」はどの漢字を当てはめればいいのだろう。「解ける」?)、Swing指定席が取れた。ところが、決済でまた固まっちゃって。以前―多分、前の歌舞伎座の時―、決済時にエラーが出ることが何回かあったので、どきどきしていたら、何とか無事通過。
もうちょっとチケット狂乱になるかと思ったけど…。

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2017年1月 6日 (金)

しんちゃん

170106hanzomon1
半蔵門駅で。
170106hanzomon2
ってことは、国立劇場に行ってきたのだけど、感想は後ほど。

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2017年1月 5日 (木)

1月演舞場昼の部

15日 壽 新春大歌舞伎昼の部(新橋演舞場)
170105embujo1 今年の芝居はじめ。
「雙生隅田川」
昭和60年の公演は前に歌舞伎チャンネルでやっていたのをDVDに入れたんだけど、どこにいっちゃったのかしら。

次郎坊天狗が誰だか全然わからなかった。立役にしては声がやさしいし、班女の前に化けて出した声は完全に若女方の声だったし(すぐに天狗の正体をあらわして太い声に変わったけど)。掛け声で判断しようと思ったが「しや」しか聞こえない。美吉屋なわけないし、明石屋…とまで考えついたのになぜか廣松クンいう発想が湧かなかった。
局長尾(笑三郎)に連れられて梅若丸が登場した途端、「うこんっ」の掛け声。わかっていたのに思わず「あっ、そうだ。右近さんじゃなくて右近クンなんだっけ」と身を乗り出してしまった。
右近クンがとにかくかわいい。まだちょっと全体にテンポの悪いところはあるが、右近クンの可愛さ、うまさに魅了された。梅若丸と松若丸の2役で早替りもある難しい役どころを上手にこなしているのを見ると、もうすでに澤瀉屋の芸を受け継いでいるのだなあと思う。
序幕で小布施主税が出てきた時、一瞬染五郎さんかと思った。染五郎さんは歌舞伎座だからそんなはずないのに。声で米吉クンとわかった。若衆姿が爽やかで美しく、梅若丸を守ろうとする力強さが凛々しい。
男女蔵さん(淡路前司兼成)が声も顔も左團次さんにそっくり。いい老忠臣だった。
勅使大江匡房の中車さんは喋るたびに烏帽子の纓が揺れるのが妙に気になってしまったが、12月からさらに歌舞伎に馴染んできているように思った。新歌舞伎だけでなくこういう役もどんどんやれると嬉しい。
170105embujo2 二幕目では10分ほど経った頃、宙乗り小屋でそこそこ大きな物音がしたのでもう宙乗りがあるのかと思ったら、まだまだ全然後なのであった。
二幕目は猿島惣太の右團次さんが登場。役とはいえ、梅若を折檻するのはつらかったのではないかしら。命乞いをし、惣太の体に必死にしがみつく梅若がいじらしく哀れだった。右近クンの千松を見たい。
惣太は人買い業をしているが、元は吉田家の家臣だった。自分が死に至らしめた稚児が主家の若君だと訪ねてきたやはり吉田家の家臣・県権正武国(海老蔵)に知らされ、慟哭し、自ら腹を切って死を遂げる。惣太がため込んだ無数の小判が天井から降り注ぎ、腹の血と相俟って、また引きちぎったはらわたが人魂となり、壮絶な死の場面であった。惣太の一念は七郎天狗となって松若を探し出すことを約束する。この場面、惣太の最期を見届ける海老蔵さんの大きさが光った。惣太女房・唐糸の笑也さんの透明感‼

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