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2017年2月26日 (日)

超・魅力、もっと知りたくなった日本刀:「超・日本刀入門」

224日 「超・日本刀入門」(静嘉堂文庫美術館)
170226seikado1 だいぶ前にチケットをいただいていたのだが、遠いので迷っていたところ、最近この展覧会の評判をあちこちで目にし、心が動き始めていた。何となく「ぶらぶら美術館博物館」の録画フォルダを開いたらこの展覧会があったので見た。そしたら、何が何でも行きたくなって、来週なんて言ってると機を逃すかもしれないから、即行くことに決めた。
二子玉川は学生時代1度降りたことがあるかどうか…ほぼ初めて。大きな駅なので驚いた(昔、こんな大きかったかなあ)。静嘉堂文庫HPの丁寧なアクセス説明を頭に入れて、バスターミナルへ。さらに驚いたことに、家を出る時は青空だったのに、二子玉川は今にも降り出しそうな曇り空。あららら、霙がちらほら舞っている。傘の心配をしながら成育医療研究センター行の東急コーチバスに乗る。けっこう混んでいて、ほぼ全員静嘉堂かな、なんて考えたら、やっぱり大半が静嘉堂文庫で降りた。
バス停から少し先に入口があり、さあ美術館と思ったら、な~んとそこから緑に囲まれた坂道を約5分のぼる。びっくりしたわ~。しかし後にその敷地の広さにもっとびっくりすることになる。鑑賞後外に出て見たら山1つ分という感じなんだもの。
静嘉堂文庫は岩崎彌之助・小彌太親子(三菱2代・4代社長)によって設立され、20万冊の古典籍および6500点の東洋古美術品を収蔵しているのだそうだ。三菱と言えば、昨年東洋文庫に圧倒されたばかり。三菱財閥恐るべしだわ‼ 静嘉堂文庫については事前予習しておいたけれど、とにかく、驚きの連続。

刀は不思議な魅力を持っている。見方がわからなくても、どこか魅入られるような<気>が感じられることがある。しかし見方を多少なりとも齧り、その線で見ていくとまた別の魅力が立ち上がってきて、そうすると逆に<気>は二の次になってしまう。
もちろん齧ったと言ったところで刀の何がわかるということもなく、入口で配られた「図説・刀剣鑑賞の手引き」というリーフレット(刀の類別」、「刀の時代区分」、「刀の各部名称」、「刀の見どころ」と丁寧な資料は初心者にはありがたい)とぶらぶらの記憶を重ね合わせれば「姿」「刃文」は(初心者には色々な刃文が覚えられない)、「ああ」と感じるものがあるものの、「地鉄(肌)」になるとまったくわからない。もっとわかるようになりたい‼
静嘉堂にある国宝・重文9振のうち7振(国宝は手搔包永太刀)が展示されていて、それぞれに押し形と姿、波文、地鉄が書いてある。押し形というのは、刀剣の形状を原寸大で写し取り、刃文の特徴を抜き出したものだそうで、魚拓みたいなものかなと思った。重文「嘉禎友成太刀」は伝通院から明治初期に刀商に流出し、より古い作に格上げするため偽銘切里の名人細田直光により年紀銘がつぶされたのだそうだ。子供の頃よく遊んだ伝通院にあった刀というので興味をもって見たが、そんな細工がされることもあるのかと驚いた。
刀は作られる地域によってその特徴が異なるということを初めて知った。古刀は五カ伝と言われ、山城伝・大和伝・相州伝・備前伝・美濃伝の5つに分かれる。考えてみれば、仏像だってなんだって地域による特徴があるのだから驚くにはあたらないが、そういうことも耳新しくて面白かった。
さらにワクワクする展示が、武将たちの愛刀。信長から滝川一益に下された「古備前高綱太刀」とか直江兼続の愛刀「後家兼光」とか、刀工、刀の特徴、由来を読むと、佩刀している武将の姿が脳裏に浮かんで、わくわくするのだ。
刀の他には鐔(つば)、三所物(みところもの:刀剣の外装金具で、笄、小柄、目貫。歌舞伎でも小柄が悪業の証拠になる演目があったよね)、印籠などが展示されていた。
重文「平治物語絵巻 信西巻」は日本に3巻しか存在しないのだそうだ。信西が自害する場面、遺体を埋めた家来が信頼方にみつかり遺体の場所を教えざるを得なくなり遺体が掘り起こされる場面、遺体の首が斬られ、槍先にぶら下げられて京へ戻る場面、信頼の首実検の場面がけっこうリアルに描かれていて、昔の日本に内乱が何度もあったこと、戦の無残さ、むなしさが胸に迫って感じられた。
たしかに三菱財閥すごい‼ それに加えて学芸員さんの熱意とアイディアが今回の展覧会の魅力だね‼

プチ自慢:ぶらぶら美術館で、百万塔陀羅尼も静嘉堂文庫が持っているが今は展示していないという話をしていた。矢作が見たがっていたが、私、去年東洋文庫で見たもんね~。学芸員さんも「去年、展示していました」って言ってたよ~。

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左の建物が美術館。右のタイルの建物が静嘉堂文庫。

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