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2017年3月28日 (火)

楽しくて楽しくて俳優祭、頭痛もとんだ

328日 第8回俳優祭夜の部(歌舞伎座)
先週末から頭痛がひどくて、なんかいつもより気分が盛り上がらないまま出かけたのだけど、行けばやっぱりテンション上がるよね~。もう楽しくて楽しくて、気がついたら頭痛のことなんてすっかり忘れていた。次も絶対行きたいな、なんて現金なもので。
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月にNHK Eテレで放送があるので、簡単に(放送は43021時~。必見ですぞ)。
「二つ巴」「石橋」
「二つ巴」は仮名手本忠臣蔵の七段目と十一段目を題材にした舞踊。素踊りの魅力を堪能した。
前半の七段目、仲居3人(門之助・笑也・笑三郎)は目で見る姿は男性なのに頭の中ではちゃんと女性に見える。中でも私は門之助さんが一番女性らしい情感がにじみ出ているようで好もしく思った。由良之助(芝翫)とおかる(扇雀)の間が濃密なのは、身請けを舞踊で表現しているからかしら。芝翫さんもいずれ、由良之助を持ち役にするんだろうなあと思った。
十一段目は立ち回り。塩冶浪士はみんな凛々しいけど、まるるの凛々しさがまぶしい‼ 歌昇・種之助・萬太郎(塩冶浪士) vs 松緑(小林平八郎)で「おいしい」とテンション上がったら、3人は竹森喜多八(亀寿)と交替して、この段一番の例の立ち回り。スピード、力強さ、「とーっ」などという掛け声も豪快で見応え満点だった。男女蔵さん、おつむがごま塩で、若手の中で存在感が目立った。
「石橋」は扮装での舞踊。鳶頭の又五郎さんがスキッとカッコいい。又五郎さんのこういう役はあまり見ないと思うが、俳優祭では普段見られない役どころで俳優さんが出てくるのが興味深い。
鳶頭が若い者と絡んだ後、白毛の仔獅子がセリ上がってくる。松也・巳之助・隼人・橋之助の4人。オペラグラスを誰に当てたらいいのか、あっち見てこっち見て、全体も見たいし。そのうち赤毛の仔獅子が4人花道から出てきた。私の席からは花道がほとんど見えないのよね、残念ながら。赤毛は壱太郎・児太郎・尾上右近・米吉の4人。娘獅子という感じかな。8人の毛振りは若さにまかせて舞台狭しとモーレツ。決めのポーズはさすがに右近クンが一番きれいだと思った。
模擬店説明
実行委員の亀三郎さんが出てきて「本日、亀三郎最後の日です」。この説明を聞かないで席を立つ人が多々いて、「だいぶ立っちゃいましたね」とカメ兄もしょうがないなあという感じ。お買い物は金券で、金券は今日中に使い切って…あ、金券は売り切れているので、大きな声では言えないけれど、現金でもい・い・よ。写真コーナーの説明とか、次のお芝居に出る役者さんは途中でいなくなるからとか。まだ喋っているうちに又席を立つ人が続々で、「まだ終わってない」とのカメ兄の声は響く。みんな少しでも早く模擬店に行きたいものね。

模擬店
どこもかしこも大混雑でとくに2階はすごかった。なんとか新悟クンと梅丸クンのいるパニーニ売り場(この2人が一緒って、私にとっては最高‼)へたどり着いたけど、下手側エスカレーターの奥から列ができていて何?と思ったら、この長蛇の列は写真館のものであった。壱太郎・米吉・隼人・橋之助の4人が扮装のまま一緒に写真に納まってくれるとあって、超大人気。カメ兄がインスタントカメラで2,000円、スマホ+インスタントカメラで3,000円、スマホだけはダメって言ってたっけ。ほかにも勘九郎・七之助・亀蔵さんの店の前の人だかりがすごくて、通れないから(以前は人波かき分けて、というエネルギーもあったけど、つくづくトシを感じた)諦めて3階に上がると、澤瀉屋のTシャツ売場は早々と完売で(一番に買っておいてよかった)ファンサービスに徹していた。「寿猿さん撮り放題ですよ~」とか。私も写真撮って、團子・寿猿・笑三郎・笑也さんにサインをしてもらった(寿猿さんに「お元気にあやかりたいです」と言ったら「まだまだ頑張りますよ」とおっしゃって、握手してくださった)。前回までは一応写真ダメとか言われていたと思うけど、そんなこと言われたってみんな写真撮りたいし、役者さんだってファンサービスで応じるし、それなら最初から写真撮っていいことにすればいいのにと思っていたら、今年は控えめにOKだった。サインもあちこちでしていたみたい。大混雑の時はともかく、少し落ち着いてくれば、そういう交流ができるのはありがたい。亀三郎さんのサインをいただきたかったけれど、私がお見かけした時は実行委員として会場見回りに忙しそうだったので遠慮した。
「月光姫恋暫」
俳優祭らしいおふざけもあったけれど、かなり本格的な歌舞伎だったと言えるんじゃないかしら。
天界の月宮殿。仁左様の王と玉様の妃が豪華な衣裳で美しい。久しぶりに見た孝玉コンビ。それだけでも嬉しい。
地上では竹取の翁が子を授かるという夢を見た。天界から地上に舞台が変わる間の幕に夢と書いてあるのはそういうことだったのか。菊之助さんの翁が可愛いッたら‼ お顔は可愛いだけでもウケるのに、腰の曲がり方、よぼよぼ感が、そこまでやるかという感じでウケる。それに対して海老蔵さんの媼は…、う~んあまりおばあさん感ない。でも、2人仲のいい夫婦で微笑ましい。裕福になってド派手な衣裳を着て、ブランド品爆買い(どうやらおばあさんの物ばかり?)。
竹林にめい(松也)とがぶ(獅童)が出てきたので大ウケ。だんまりでは、勘九郎さんが獅童さんを2度ばかり蹴飛ばしていた。
勘九郎さんがめちゃくちゃカッコよかった。「し~ば~ら~く~」もとてもステキし、何と言っても恋六方(話題の恋ダンスを取り入れた六方)がかなり本格的な六方で楽しめたし(でも、花道ほとんどみえなかったんだよね。テレビ放送に期待しよう)、感心した。勘九郎さんの権五郎ちゃん見たい‼
かぐや姫は猿之助さん。やっぱりこういう気の強い役は合う。ほとんど笑わずに小ネタを仕込んだり、大ネタでみんなをズッコケさせたり(官女の猿紫さんは屋台から落ちてしまった)そういえば、5月松竹座は猿之助さんが勘九郎さんとがっちり絡むんだよね。
かぐや姫の花婿は「王族の血を引くイケメン」じゃなくちゃいけない。そして求婚者は姫の出す3つの謎を解かなければ斬首される。おおトゥーランドットか、と思っていたら、最後に吉右衛門さんの陰陽博士が出てきて、トゥーランドットをしめてくれた(大ウケ)。
姫のおつきの局たち(亀蔵、猿弥、弘太郎)は竹取の館では赤腹で女方という不思議ないでたち。3問の謎を出している時に、弘太郎さんが前の質問の答えに「ブー」が出ないうちに次の質問をしちゃうというハプニング。求婚王子の1人、左團次さんが大暴走。赤いパンツかぶったり、放送禁止になるかもと自分でも言っていた下ネタを出しちゃって、さすがにこれは客席もとまどって笑えなかった感じ。4人の求婚王子たち(左團次・鴈治郎・市蔵・中車)の化粧も笑える。
ラブリンが謎の男としてほんのちょこっとね。演舞場千穐楽を終えて駆けつけたのでしょう。松竹座の宣伝をしていった(*^-^)。

七之助さんが悲劇の侍女を真面目に演じて歌舞伎らしさを一段と盛り上げた。
染五郎さんはやっぱりもっていくなぁ。つくづくスターだと思った。
ラストは菊五郎さんが…。セリフ忘れた? 梅玉さんに促され「え?」 菊五郎さんらしい鷹揚さでウケた。
なんか、ウケたばっかりになってしまったけど、ほんと、面白くてウケまくったんだもの。

最後はご挨拶。全員(じゃなかったかも)が舞台に集結し、梅玉さんの司会で藤十郎さんと菊五郎さんが、俳優協会60周年記念の俳優祭ができたことへの感謝など、挨拶した。舞台の俳優さんは「月光姫」の最後の場面まで残った人以外は俳優祭のTシャツ姿。仁左様も玉様ももう化粧を落としていた。

テンション高いまま1階へ下りたら、若手が残ったプログラムを売っていた。私もあと10年若かったら買ってたな…。

考えてみたら、前日まで3月の公演があって、稽古、設営等、どんなにか大変だったろうと思う。

ありがとう、俳優祭‼! 

<上演時間>「二つ巴、石橋」50分(17001750)、模擬店説明10分(17501800)、模擬店60分(18001900)、休憩10分、「月光姫」85分(19102035)、「御挨拶」5分(20352040
実際は模擬店は1745くらいから始まったように思う。

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