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2017年4月

2017年4月29日 (土)

「夢幻恋双紙」

425日 「夢幻恋双紙」千穐楽(赤坂ACTシアター)
170429akasaka 面白かった‼ セリフは現代語だし、長唄も入るがピアノが流れるし(これが効果的)、歌舞伎でなくて一般演劇としても成立しそうなのに歌舞伎としての違和感が全然ない。脚本(蓬莱竜太、演出も)がよくできているんだろう、変なひねりがなく、最初から素直に入っていけた。以下、思い出すままに。
切り絵風の家々がメルヘンのようでいて、本当にその世界へ連れて行ってくれるようで、独特のいい空気を静かに発していた。
時間が前触れも説明もなく飛躍するが、ちゃんと時が移ったことがわかる(勘九郎さんが舞台上で着替えるのが、唯一目で見てわかる時間の飛躍だった)。
剛太、末吉、静、そして「のびろう」とあだ名されている太郎――ドラえもんのいない「ドラえもん」の世界の子たち。剛太の猿弥さん、末吉のいてうさん、静の鶴松クン、太郎の勘九郎さん(太郎がおなかの当たりで歌に小さく手を振るバイバイがとても可愛い)、みんな子どもに見える。子供の世界をうまく表現している(中でも猿弥さんが秀逸)。マドンナである歌(七之助)だけが「ドラえもん」の登場人物ではなく、そして私には年齢不詳に見えた。みんなが子供でも1人おねえさんな感じ、そしてみんなが大人になっても歌だけはそのまま。
太郎は2回転生する。まずは転生前の太郎の時代。
歌の心の変化が哀れだった。不治の病の父親の看病に疲れ果て、父を殺そうとする。やつれ、荒みが全身にしみこんで、この時だけは老けて見えた。やさぐれ兄・源之助(亀鶴)にさえ「1人にしないで」と叫びすがる哀れさが胸に迫った。ところが、この「1人にしないで」にはもっと深い意味があったんだと、ずっとずっと後になって気づかされた(そこが蓬莱さんのうまいところなんだよなあ)。
太郎は
2回転生すると書いたが、本当は永遠に転生し続けるのかもしれない。永遠に続くメビウスの輪? 
最初の太郎(のびろう)はどうしようもない男だ。子供の頃はやさしいのびろうで済んでいたが、歌と夫婦になってからの生活力がない。自分の劣等性に甘えて負けて努力をしない。そこを源之助につけこまれる。歌を苦しめる。そういうダメダメな太郎の勘九郎さんがうまい。

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2017年4月28日 (金)

もう来年の情報が

来年2月1日~12日、新橋演舞場で「有頂天一座」の公演があるそうだ。
あら、一昨年「有頂天旅館」を見たけど、有頂天シリーズなのかしら、と日程を見たら2月。ってもう過ぎてる? と一瞬目をこすりよく見たら来年の話であった。2月なんてついこの間終わったばかりなのに、もう来年の情報かぁ。
渡辺えり、キムラ緑子は「有頂天旅館」と同じ。旅館の方は演舞場が段田安則、南座が村田雄浩だったが、今回この2人が共演らしい。この4人が出るというだけで面白そう。

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2017年4月27日 (木)

四月歌舞伎座昼の部

421日 四月大歌舞伎昼の部(歌舞伎座)
体調が悪くて頭痛がひどく、かなりの時間目をつぶっていたし、そうなると眠くもなるし、ということで、まともな感想にならないから書くのやめようかとも思ったけれど、一応それも記録として書いておこう。いつもだと、そのまま頭痛が45日から1週間続くのだけど、今回はなぜかこの日だけの痛みだった。
この日はいつもの席が取れず(3Bは女子高生たちがいっぱいだった)、やむを得ず花道がほとんど見えない席になってしまった。なぜこの日にこだわったのか自分でもわからないけれど、思いがけない人に会えたから、この日を取ってよかった。
「醍醐の花見」
淀殿(壱太郎)と松の丸殿(笑也)の女の争いは面白いが、秀吉(鴈治郎)は秀次の亡霊が登場するまではなんとなく手持ち無沙汰な感じがした。鴈治郎・扇雀・笑也・門之助・右團次という昭和3438年生まれの中堅に45年生まれの笑三郎(笑也さんより11年も若いとは知らなかった、落ち着いてしっとり見えるから)、そして松也を筆頭とする若手の踊りをなんとなく楽しんだ。
「伊勢音頭恋寝刃」
いきなり「追駈け」から始まるのはともかく、舞台だけの追駈けかあ。こっちは3階だから客席に降りようが関係ないのだけれど、劇場全体の盛り上がりとしてはちょっと残念な気もする。橘三郎(大蔵)・橘太郎(丈四郎)の両橘は、橘三郎さんが持ち味とのギャップ、橘太郎さんは元々の持ち味が活きて面白かったが(女子高生に大ウケしていた)、私が見た中では松之助(大蔵)・當十郎(丈四郎)コンビが一番(平成237月松竹座)。隼人クンの林平はけっこう頑張っていたと思う(それにしても体がデカい。化粧のせいか、おとうさんによく似ていた)。
米吉クン(お岸)がきれいでかわいかった。秀太郎さん(今田万次郎)はお江戸の役者の中でさすがの上方色だし、じゃらじゃらしたつっころばしが本当にぴったり。ただ、米吉クンとのバランスはどうなんだろう。染五郎さんはビジュアル的には貢そのもので、「二見ヶ浦」ではカッコよかったのだが、「油屋」ではこの役を教わったという仁左様とはどこか違う。声のせいか、よりヒステリックなような気もした。でも凄惨な場面は、染五郎さんの清潔さによって美しく見えた。お鹿(萬次郎)との場面は私の中では意外に盛り上がらなかった。
肝心の万野(猿之助)の意地悪は最初の方だけで、途中から頭痛に耐え切れず寝た。万野が斬られるところはちゃんと見たけど、昼の部はこれが眼目だったのに、悔しい。喜助(松也)の刀のすり替え場面も見逃した。梅枝クンのお紺は染五郎さんとのバランスはいいが、まだ若いように思った。

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2017年4月23日 (日)

ここだけの話かも?:歌舞伎夜話、亀鶴丈

419日 歌舞伎夜話 中村亀鶴丈(歌舞伎座ギャラリー)
亀鶴さん、声が大きいから大丈夫だろうと最後列を取ったら(終わったら早く出られる。って、そんな理由で席を選ぶ)、普通の会話トーンで早口、「ここだけの話ね」が多いし、こそこそっという部分もあって…(マイク使ってほしいと思うのは私だけでしょうか。こっちの耳がそろそろ医者行きかも)。ということで途中でメモを諦め集中して聞くようにしていたので、聞こえてかつ記憶している範囲で順不同で(話がバラバラでつながらないのはご容赦を)。それから、ここだけの話がどれだったか忘れちゃったので、そこに触れちゃったらごめんなさい。

・「氷艶」の台本を持って登場した亀鶴さん。表紙に130円かかっているそうで、客席が「おお~」とどよめくと、「それ、『おお』となる? 中途半端な額でしょ。500円なら『おお』だけど」と笑わせる。ちなみに歌舞伎の台本は三交社というところで印刷されているとのこと。
・歌舞伎ができる小劇場があるといい。普段見ない人がいきなり歌舞伎座で1万円以上というのは<敷居>じゃなくて<値段>が高い。1万円以下で見られる歌舞伎をやる劇場がほしい(同感‼ 普段見ている人だって毎月毎月そんなお金出せないから3階の一番安い席で見ているのだ。まずは、料金設定をもっと細かく分けてほしい。1階の1列目と16列目が同じ18,000円、また列だけでなく席の番号でも見え方に違いがあるもの。でも小劇場で常打ちとなると色々な人員確保が大変だろうなあ)。
・染五郎さんには「よっちゃんは声担当」と言われている。
・スケートに関しては刀を持つとテンションが上がってけっこう何とかなる。スケーターの人たちも刀を持つとテンション上がってる(染五郎さんが高橋大輔さんに刀の持ち方とか指導している映像見たっけ)。
・立ち回りは芯の人はほとんど動いていない。いかに芯が動いているかのように見せるのが周りの仕事。
・染五郎さんはすごい人。「髑髏城の七人」で別の役者さんのを見て染五郎さんの凄さがわかった。別の役者さんが悪いわけではない。染五郎さんがすごいということ。染五郎さんと一緒に出られるのは光栄。
・「氷艶」で第一声を放つのは亀鶴さんだそうで、歌舞伎界初のチャレンジだから、それを知っただけでも見たくなる。でも高い。アリーナ席(26,000円)は無理としてせめてスタンドSS席で見たいよなあ。18,000円かぁ。あんまり高いから諦めたのだけど、3日間6公演だし、それだけの価値はありそう…。亀鶴さんも「子供たちに見てほしいけど高いよねえ」と言っていた(台本を読んだ瞬間、なんにも考えずにただ面白い芝居だと思った。だから子供たちにも見てほしいとのこと)。公演にお金がかかるのはわかるからなあ(ひょっとしてひょっとするかもしれないサプライズがあったら、絶対見なきゃ損だよね)。
・子供たちに歌舞伎を見てほしいので、学校などにできるだけ出かけている。
・初音ミクの話から、「そのうち歌舞伎座にも六代目のボーカロイドが登場したりして」。戸部さん、それはないでしょ、という感じだった。亀鶴さんは初音ミクを知らなかった。元宝塚だと思っていた。それより、ある有名なメダリストを知らなかったそうで、これには客席も「え~」。その名はなんと北島康介‼ 6月は博多座で久しぶりに獅童さんと一緒と聞こえたような気がしたが、公演情報に名前がないから聞き間違いかも。
170423kikaku1 ・ギャラリーのステージには「氷艶」の弁慶の衣裳が展示してあったが、「この衣裳を着て六本木を歩きたい、LUNA SEAのコンサートに行きたい」…「冗談ですよ」。河村隆一さんと親しいらしい。そういえば一緒に芝居もしていたんだっけね。
・円形劇場は嫌い。客に背を向けるのは違うと思う。でもスケートリンクは別。
・せり上がりは乗っていると気持ちいい。「氷艶」でもセリを作りたかった。
・何の芝居だったか聞き洩らしたけれど、小刀が折れたので咄嗟に二刀流にしたらカッコよくて気持ちよかった。毎日やろうとしたら、立師に「やめとこ」と止められた。NHKの収録本番でやってやろうと思った。

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2017年4月22日 (土)

カブキブ、見てる

「ぴんとこな」でコケたから、まあ実写ドラマとは違うけどあまり期待しないでとりあえず録画したのを見て第1話(序幕:こいつぁ春から…)の途中で挫け、どうしようと迷ったけど、一応録画し続けておいた。
さっき、どれか録画消化しないと、と思って1話の後半をとりあえず見た。
そうしたらお嬢吉三の声が宗之助さんだっていうから(気がつかなかった。あとで聞き直したら確かに。後で気がついたけど、歌舞伎美人にも出てたわ。最近、情報あんまり見ないからなあ)、2話(二幕目:いとしと書いて藤の花)、3話(三幕目:知らざぁいって聞かせやしょう)と続けて見た。
なんか、少し面白くなってきた。丹羽花満のまさかのキャラ変が気に入った。
でも、10歳で日舞の名取になったという天才舞踊家が歌舞伎を見たこともなくて、「寺子屋」のストーりーも事情も知らないなんて、ありえないと思うんだけどな。
歌舞伎同好会を立ち上げることに一生懸命、猪突猛進の来栖黒悟の歌舞伎愛には共感を覚える部分多々あり。でも歌舞伎のセリフはやっぱりむずかしい。実際に御曹司だって、歌舞伎らしいセリフが言えるようになるまで努力重ねているもの。
今のところ、どのキャラも個性的で今後の展開が楽しみだが、やっぱり、アニメ中の白銀屋御曹司・蛯原仁がどのようなセリフを聞かせてくれるのか。ここはコケたくないからね。
第1話でお嬢吉三の声を担当した宗之助さんは第3話で「車引」の桜丸を、そして松王丸と梅王丸を錦弥さんが演じていた。三味線・鳴物も実際の歌舞伎音楽の演奏家による。傳左衛門さんの名前もあったよ。
それからエンディングで流れるのは懐かしい「お江戸―O・EDO―」。正体不明の五人組カブキブロックス(声優さんたち? 私はアニメはほとんど見ないので顔は知らないけれど、ネットで写真見るとそんな感じが…)が歌っているのだそうだけど、<カブキブロックス>とは考えたね(そういえば、この前「脳ベルShow」に氏神一番が出ていて58歳だっていうのに驚いた)。

ところで、「カブキブ」とは全く関係ないけど、「香川照之の昆虫すごいぜ!」第2弾が5月5日に放送される。1回目はトノサマバッタだったけど、今回はモンシロチョウだって。また、あの衝撃的なカマキリ先生になって出て来るみたいよ。
Eテレ 午前9時からだから忘れないでね。私は絶対忘れるし起きられないと思うから、1週間前になったら録画予約する。
トノサマバッタも4月30日16:25から又再放送があるそう。30日は俳優祭もあるよ。明日、予約だ。

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2017年4月19日 (水)

四月歌舞伎座夜の部

416日 四月大歌舞伎夜の部(歌舞伎座)
歌舞伎はすご~く久しぶり(先月28日の俳優祭以来)。出かけるのが億劫になってきて生活不活発症候群になってるんじゃないかと心配だけど(そうは言いながら美術展に行くから大丈夫か)、やっぱり歌舞伎は見ると面白い。一番しっくりくる。とその都度しみじみ思う。
「傾城反魂香」
1
月に浅草で見た若手のもよかったけれど、大人の芝居を見たという感じ。
全体として、土佐の苗字はそう簡単に名乗れるものではない、絵の実力がなければ与えられるものではないというコンセプトを、今回は強く感じた。
又平夫婦の思いつめた様子、弟弟子に先を越されたショックは察するに余りある。物見を命じられた又平が張り切って愚鈍なほど忠実に職務に従う姿に、又平の思いが込められている。それなのに追手の役目は修理之助が言いつかる。修理之助にしがみつく又平の思いに胸が痛くなる。その一方で、やっぱり絵で勝負しようよと突き放そうとする自分がいる。そしてそれは多分又平自身もわかっていて、ハンデを背負った苦しみゆえに、絵師として認められないのはハンデのせいだと思い込んでいる、いや思い込もうとしている。本当は思うような絵が描けないから死を覚悟したんじゃないかなんて…。こういう芝居は、3階ではなく表情がよくわかる席で見たほうがいいのかもしれないな。
吃音は当時は今より多かったのではないかと思うが、それでもカタワとみられる悲しさには切々としたものがある。又平夫婦がその宿命を呪ってはいても、土佐将監は決して又平をそういう目で見ていないのではないかと思った。身体的ハンディを甘やかすことなく、卑屈にならずに早く絵師としての腕を示せと内心叱咤激励していたのではないか。実際どうかわからないけれど、歌六さんの将監からはそんな印象を受けた。
絵が抜けたのを確認し、又平の力を認めた将監に又平に着せる正装をもってくるように言われた北の方(東蔵)が奥から「はい、はい」と返事をするその声が心から嬉しそうで、胸が熱くなった。
菊之助さんのおとくはいい女房だと思うし、まっすぐ丁寧に清らかに演じていて好感がもてたが、くどいくらいの細やかな愛情、心遣いはやっぱり雀右衛門さんだよなあ。芸風の違いと言えばそういうことかもしれないけど。
錦之助さん(修理之助)、又五郎さん(雅楽之助)がニンも合っていて、それぞれの役をきっちり摑んでいてよかった。
「桂川連理柵」
上演記録によれば私は見たことがないはずなのだが、なんとなく記憶があるような、ないような。多分、初めて見るんだろう。
吉弥さんの強欲でずるくて意地悪なおばばぶりが面白かった。歌舞伎としての品は崩さず、あれだけの根性の悪さを見せるなんて、吉弥さん、恐るべし。とは言え、長右衛門の女房役をやってもさぞよかったんじゃないかしらと、なんかもったいない気もした。染五郎さんはちょっとやり過ぎかと思うくらいコミカルに弾けていて、大いに笑わせてもらった。
コミカルと言えば、壱太郎クンの丁稚長吉がまた面白くて。前髪の色事を並べ立てた時は「うん、うん、確かにあれもこれもそうだ」と内心スカッと盛り上がったし、客席も湧いていた。壱クン三枚目としての素質もあるなあと考えたら、お父さんが鴈治郎さんだものね。ただ、お半のほうはいまひとつピンとこなかった。

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2017年4月12日 (水)

まさに昔と今をつなぐ「今様」

411日 「今様―昔と今をつなぐ」(松涛美術館)
170412imayo 雨の中、渋谷へ。考えてみれば、これまで雨が降っても都内はほとんど地下道で済んでいたし、本格的な雨の日に出かけたのは久しぶりで、傘が持ちなれないなあと変な感慨を覚えた。ハチ公バスを15分以上も待って2停留所。松涛美術館前で降りたはいいが、曲がる道を間違えたことで、松濤公園の周辺をぐるぐると迷ってしまった(迷うような所じゃないのにね)。

雨のせいもあるのか、鑑賞者は私1人だけ(私が出る時1人入ってきて、なんかほっとした)。あとで気がついたのだが、5日に始まったばかりだったのね。私がこんなに早く行くとは珍しい。
「今様」に取り上げられている作家は、染谷聡、棚田康司、石井亨、木村了子、山本太郎、満田晴穂の6人。どの方も初めて知った。それぞれの作家に参考作品としてインスピレーションを与えたというか背景となった作品が展示されているので、「今様」がよりわかりやすい(今様って、言葉の意味としては知っていても、あまりピンと来ていなかったのが、今回そういうことかとよくわかった)。

まず地下1階へ。
染谷さんの作品は蒔絵仕立で(よくわからないけど、そう言うのかな、)、材料として鹿の骨や角などを使っているのが面白い。最初に目に飛び込んできたのは「Displayism/御頭」。ハワイの鹿の頭蓋骨である。日本では鹿は神の使いであったりするが(先般の春日神社とか)、ハワイではスポーツハンティングの獲物でもあるそうで、地域による文化の違いを考える。参考作品として国芳「武者尽はんじもの」が展示されていて、「おすましる代」「御椀獣三郎」「おにぎゅり」など、たしかにそういうラインを連想させる作品が何点かあって面白かった。
棚田さんの作品は一木彫り。圧巻は「12の現れた少女たち」で、神社建立時に使われていた柱の端材を使用しているのだそうだ。どの少女たちもどこか寂しげ、はかなげでいて、芯の強さを感じさせるように私には見えて、好き。彼女たちに囲まれている「木の花は八角と星形の台に立つ」も、とても印象的な作品だった。参考作品は円空4点。棚田さんの作品が円空の方を見ている。
山本さんは<平成琳派>と言われているのを納得。「隅田川 桜川」は能の「隅田川」をモチーフにしていて、「隅田川」は能の拵えの母親が懐に抱いているのはキューピーさん。「桜川」はやはり能装束の母親が掃除機を持って桜を吸い取っている。この2双は左右どちらに並べても成立するそうで、今回、前後期で並べ方を変えるのだそうだ。前期は左隻が「隅田川」。「紅白紅白梅図屏風」(紅白紅白なのだ)はもちろん光琳の「紅白梅図屏風」を、また「誰ケ袖図屏風 模ホノルル本」は、ホノルル美術館の「誰ケ袖図屏風」本歌とする。参考作品は「光悦謡本」2点。

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2017年4月 9日 (日)

「伝統」と「今」と:「茶碗の中の宇宙」

45日 「茶碗の中の宇宙」(東京国立近代美術館)
170406raku1_2 茶碗の中の宇宙――わかったようなわからなかったような…。ただ、一子相伝、初代からの歴史を辿った展示を見ていくと、各代の作家が伝統を背負いながらその時代時代の「今」における自分の個性を追求していることがわかり、茶碗の中にある樂家代々の宇宙をちょっとだけ覗けた…ような気がしないでもなかった。
初代回帰があってもそれだけではない、そこに自分の追求するものを加える。そうしないと伝統は廃れてしまう。伝統を頑なに守っていくだけでは、その伝統が生きていけない世界なのだということもわかった。それは歌舞伎にも通じることかもしれないと思った。
樂家は現在十五代目。もう次の十六代目も作陶生活に入っていて、作品も展示されていた。初代長次郎から現在の吉左衛門に至るまで、苦難の時代も何回かあったそうだが、樂焼きを絶やすことなくそれを乗り越えてきたことに感銘を受けた。
私は何となく陶器が好きで見に行ったのだが、東近美はわりといつもすいているのに、この日は桜効果なのか展覧会自体への関心なのか、かなり人が多かった。おそらくお茶をたしなまれる方たち(和服姿の方も見かけた)、陶芸をやる方たちが大勢いたと思う。みなさん、「この黒がどうとか」「形がどうとか」と非常に熱心に見ていらしたが、私はくわしいことはよくわからなくて一応各代の紹介を読み、なるほどと思う部分とよくわからないという部分と…。でも、紹介解説はとても面白かった(と言うと語弊があるかな)。その中で感じたことが上記のこと。
茶碗の世界は落ち着くなあと思った。

11
日からはトーハクでも茶の湯の展覧会が始まる。東近美とコラボして、両館を結ぶシャトルバスが走るそうだ。
3月31日には、当代と玉三郎さんの対談があったのだが、事前申し込み制だったので断念。
なお、この展覧会の詳細は→ココで。



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2017年4月 8日 (土)

見て楽しい「動物集合」

45日 「動物集合」(東京国立近代美術館工芸館)
170408animals1 ランチの約束があったので、花見と運動を兼ねて九段下→靖国→千鳥ヶ淵緑道入口→北の丸→工芸館というルートで。靖国はいつも屋台と花見客で賑やかな一帯が外苑整備工事中とかで防護壁に囲われていて、桜も上のほうしか見えなかった。そんなことに気を取られていたら見事にスッ転んで、右の太ももをかなり痛め、歩けなくなるんじゃないかと心配したが、無事1日で1万歩超えできた。帰宅後インドメタシンの入った薬を塗ったら痛みも残らずほっとした。このトシだと転倒=大腿骨頸部骨折が即頭を過るからね。
さて、「動物集合」。日本の工芸品が動物(生物)と密接に結びついている、日本の動物と日本の工芸品はよく似合う、と実感した。虫、魚や海の生き物、鳥、身近な動物、想像上の動物――帯留めやブローチのような小さな作品から螺鈿、蒔絵の箱、着物、彫刻など、作品は多岐にわたる。虫は四季を象徴するし、動物には愛らしさ、雄々しさなどがあり、またそれぞれの生物に籠められた意味のようなものもある。そうしたものをあるいは繊細に、あるいは華麗に、あるいは素朴に生き生きと表現している。どの作品も見て楽しいと思ったのは、日本人の生活は動物とともにあること、そしてどんな動物であれ彼らに対する作者の親しみや愛おしみの目を感じられたからだろう。
工芸館に行くようになったのは去年あたりからだけど、ロケーションもいいし、建物もいいし、展覧会もいい。「動物集合」はもう一度見てもいいな。

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2017年4月 7日 (金)

東洋文庫の「ロマノフ王朝展」

4月6日 ロマノフ王朝展(東洋文庫ミュージアム)
170407romanov1 お花見に誘われたので、それだけではもったいないからと久しぶりに東洋文庫に出かけた。気がついたら、見たいと思っていた「ロマノフ王朝展」が9日までで、またまた駆け込み。
今年はロシア革命から100年、すなわちロマノフ王朝滅亡から100年だそうで(世界史、すっかり忘れてる)、ロシアと日本との交流を中心にロマノフ王朝の歴史を辿るという展覧会である。→ココ 参照
とにかく資料がすごい。全部写真撮影もブログアップもOKという太っ腹なのもすごい。本当なら全部紹介したい‼(写真は後出)

ピョートル1世(1672~1725)、エカチェリーナ2世(在位1762~1796)、アレクサンドル1世(同1801~1825)、ニコライ1世(同1825~1855)、アレクサンドル2世(同1855~1881)、アレクサンドル3世(同1881~1894)、ニコライ2世(同1894~1917)が皇帝代表として(?)取り上げられ、その時代背景の解説とともに、簡単な人物像がイラストで紹介され、さらにその時代の資料が展示されていて、わかりやすい。
すぐ近くの隣国ロシアとの交流は、アイヌなどの先住民から始まる。
18世紀になると東方進出を狙うピョートル大帝治下、様々なロシア人が日本近海に現れ、それを警戒する日本も役人たちが北方へ進出する。そういう緊張関係とは別に、民間人の交流があった。私がもっとも興味深いと思った漂流民たちだ。有名な大黒屋光太夫、世界初の露日辞典を著した薩摩のゴンザ、石巻の若宮丸乗組員。そして19世紀、プチャーチンがやってきて、いくつかの条約が結ばれ、ニコライ2世も来日した(大津事件!)。ロマノフ王朝300年間には暗い歴史も多々あっただろうが、日本との交流の歴史をこうして実際に見てみると、現実を忘れロマンに思えてくるから不思議だ。

ロマノフは企画展示であって、他にも東洋文庫所蔵の貴重な資料が展示されている。その中で今回は「トバエ」と「解体新書」に出会えた‼ 「トバエ」はビゴーが来日して(そうなんだ、日本に来たんだ)描いた風刺画。ビゴーは自国の伝統ある文化を忘れて西洋文化を追い求める日本人(当時―1882年頃来日―既にそうだったのか)に落胆したそうだ。「解体新書」はエンカウンタビジョンといって、書物と映像をコラボさせた展示だ。腑分けを見た杉田玄白らが「ターヘルアナトミア」の正確さに感銘を受け、翻訳する決意をしたはいいが、オランダ語がまったくわからず苦労して「解体新書」を出したという経緯を、実際の「解体新書」と「ターヘルアナトミア」に絡ませながらイラストで映し出す。面白くて2度見てしまった。

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2017年4月 6日 (木)

3月分③:三月大歌舞伎夜の部

326日 三月大歌舞伎夜の部(歌舞伎座)
28日の俳優祭はコーフンの冷めぬうちにアップしたし、3月分の積み残しは、これで全部。
またまた事情があって「引窓」はパス。ぎりぎり終わる頃歌舞伎座に入ったら、扉の外に音が聞こえるし、雰囲気が感じられて、やっぱり見たかったなあと残念に思った。
「けいせい浜真砂」
藤十郎さんが、そこにいるだけで存在感の大きさを示していた。ただ、声が小さくて、黒御簾さんも遠慮してずいぶん音を控えていたが、それでも聞き取りづらい部分がかなりあった(「絶景かな」とか「心地よい眺め」とかは聞こえた)。こっちの耳も老化しているからね~。というわけで、筋書き読むまでは話の内容がわからなかった。
仁左様登場。背が高く、すっきりとかっこいい。仁左様がセリあがったらその分山門も上がるから、3階最後列ではついに藤十郎さんのお顔が見えなくなった。この席はとても好きなのだけど、弁天小僧の大屋根なんかも、上の虹梁(?)の中に入ってしまうと全然見えなくなるのが難点。ま、しょうがないか。
鷹が運んできた手紙の縁が赤かったのや、藤十郎さんが投げたのが手裏剣ならぬ簪、というところで女五右衛門の雰囲気を盛り上げた。
「助六由縁江戸桜」
立見がたくさんいた。やっぱり「助六」は昂揚するよなぁ。
口上の右團次さんは古風かつ名跡な口跡でわかりやすかった。「河東節300年をお祝い申し上げます」と丁寧に言っていた。
並び傾城が若手勢揃いで目を楽しませてくれる。私としては新悟クンの声のきれいさに酔い(ほんと、新悟クンの声好き)、梅丸クンの愛らしさにたまらん…(ほんと、めちゃくちゃ可愛いんだから)。でも、右近クンの構えというのか肩や腕の上げ方・角度が一番かっこいいと思って見ていた。傾城の粋・意地みたいなものが感じられて(立役もやるからか)。
揚巻の雀右衛門さん、江戸随一の傾城であり江戸一のいい男の恋人であることの誇りに加え、情の細やかさがにじみ出ているのがこれまでの揚巻とはちょっと違うような気がした。また、意休への啖呵もきっぱりしていて、優しい雀右衛門さんの意外な一面を見た感じがした。とても好感のもてるいい揚巻だ。
歌女之丞さんが手紙を持ってきた時、前回公演時(20136月)の文使いは歌江さんだったんだよなあと、その姿がはっきり脳裏に甦った。前回は通人だって三津五郎さんだったんだし…。
白玉が梅枝クンだったのには驚いた。大抜擢。堂々としていて立派。雀右衛門さんが並び傾城→白玉→揚巻コースを辿ったことを思うと、いずれ梅枝クンも揚巻をやるかしら。
助六の出の所作は花道七三より奥だと見えない。下駄の音だけで想像する。助六が本舞台に登場するまでの間、意休の存在を完全に忘れていた。ほんと、「あっ、いたのか」というくらい。

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2017年4月 5日 (水)

3月分②:「パロディ、二重の声」

325日 「パロディ、二重の声」(東京ステーションギャラリー)
ステーションギャラリーは以前「無言館 遺された絵画展」に大いなる感銘を受けて以来。調べたら2005年のことだった。今回、久しぶりにギャラリーに入って、あれ前もこんなだったかしらと、スペースそのものの記憶がない。東京駅の中にありながら、その喧騒からまったく隔離された空間だった。

パロディと言えば、私はマッド・アマノをまず思い出すが、展示の最後(本当の最後は伊丹十三:懐かしい:の「アートレポート
 質屋にて」の映像)で取り上げられていた。オリジナル作品とマッド・アマノのパロディ作品が並べて展示されてあり、一審から最高裁の判決まで、判決文すべてが紹介されていた。最終的な判決がどうなったか覚えていないので興味深かったが膨大過ぎてさ~っと流して読んだ。それでもパロディの定義とか、作品がパロディなのか盗作なのかの決定のむずかしさをあらためて感じた。

ギャラリーに入るとまず、山縣旭(レオ・ヤマガタ)の「モナ・リザ・シリーズ」(ph.1)に圧倒される。「この展覧会は助走期間としての1960年代におけるパロディの実践例の紹介出発点に、70年代に入って爆発的に増殖したパロディの足跡を追いかけ、軋轢を起こした事件の跡地にも訪れるひとときのツアーです」というコンセプトであるから、作品は6070年代のものが中心である。ヤマガタのモナ・リザは大半が2016年制作なので特別出品となっていた。「歴史上100人の巨匠が描くモナ・リザ」シリーズ。ボッティチェリ、ルーベンスから、モジリアーニ、ピカソ、黒田清輝まで多くの画家の「モナ・リザ」を興味深く眺めていたら、そのうち「ヒラリー・クリントンのモナ・リザ」とか画家以外のモナ・リザが出てきた。画家のモナ・リザはその画家の特徴をよくつかんで描かれているが、画家以外の人物はその人がモナ・リザになっている。つまりヒラリーがモナ・リザ。すべての作品で服装や背景もそのモナ・リザに相応しいものになっている。解説によると、ヤマガタはパロディというよりパスティーシュなのだそうだ。私の大好きな清水義範(最近、読んでいないなぁ)はパスティーシュの代表的作家だし(ph.6)、そういえば昔翻訳の勉強をしたとき最初に学んだのは文体模写、つまりパスティーシュだったのだ、と今ごろ気がついた。

名画のパロディは、オリジナルに触発されたという感じがなんとなくわかる…ような気がする(ph.23)。
ビックリハウスの表紙が創刊号からずら~っと展示されていて、ああそんな雑誌があったっけなあと思い出した。当時はビックリハウスとどの程度かかわっていたのだろう。あまり記憶がないので、ほとんど読んだことはなかったかもしれない。
わかりやすかったし記憶にもあったのは営団地下鉄のポスター(ph.4)。懐かしかった。
赤瀬川原平、横尾忠則のビッグネームの作品、都知事選のポスター(秋山祐徳太子)、マンガや物語のパロディ等々。パロディ漫画を読めるスペースもあって、何人かが熱心にページをめくっていた。秋山祐徳太子といえば、「秋山祐徳太子のポップ・ハプニング『ダリコ』」(原榮三郎)が笑えた(ph.5)。
ラストに先述の伊丹十三の映像のオチで又笑った。

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2017年4月 3日 (月)

3月分①:「続 新説西遊記」

325日 若手舞踊公演SUGATA「続 新説西遊記」(神奈川芸術劇場大スタジオ)
去年の「新説西遊記」はKAAT遠いし、で何となくスルーしてしまった。そうしたら梅丸クンの歌舞伎夜話でその話が出て、俄然見たくなり(単純にまるるの金髪が見たいという不純な動機)機会を窺っていたのだ。23日から26日の公演で26日は完売、25日も「完売」の貼り紙が出ていた。
KAAT
は「国民の映画」以来2度目。乗り換えは1回のみで済むけれど、やっぱり遠い。でも横浜の明るい開放感にはほっとする。自由席なので早めに行きたかったが、30分弱前くらいに劇場に着いた。行列‼ ゲッと思ったら同時期にやっていた「オペラ座の怪人」の行列だった。こちらのスタジオは小ぢんまりとしていて、どの席からも見やすそう。花外の席にしようかずいぶん迷って、結局通路際ではなかったが最後列にした(まだ席を選ぶ余裕があった。ギリギリで来た人は係の人が空席をみつけて案内していたし、複数で来ても並び席は取れなそうだった)。全体がよく見えたのは正解だったけれど、表情を見るにはやっぱりオペラグラスを使ったし、照明が暗いので前のほうが迫力は感じられたかもしれない。

開演が近くなったら上手側2階席(歌舞伎座で言えば西側席)に演奏家が座ったのでびっくり。オープンな黒御簾というところか。
全般的な印象は「趣向の華」の延長。だから、なおさら嬉しい思いがした。

あらすじ(KAAT HPより):魔界の妖怪・青袍怪は、天界に住む美しい天女・春蘭に恋をしている。春蘭には三蔵法師という想い人がいることを知った青袍怪は、二人の逢瀬が二度と叶わないように三蔵法師を亡き者にしようと策を練る。ところが、青袍怪の姉の赤袍怪は、実は三蔵法師に思いを寄せているのだった。青袍怪は春蘭をおびき寄せるために、宿屋の主人に姿を変えて三蔵法師一行を招き入れ、赤袍怪はそれに協力するかわりに、妖術で三蔵法師を蓮の花に閉じ込め、永遠に自らのもとに置こうと企む。

青袍怪(藤間勘十郎)が春蘭(花柳凜)に言い寄って、私には三蔵様がいると拒否されて、三蔵に恨みを抱くのが発端→猪八戒役の鷹之資クンの口上。声がよく、ユーモアも交えて楽しめた(鷹之資クンが劇中で食べているのは…と宣伝していた江戸清の肉まん、食べたかった~)→幕が開くと板付きの三蔵法師(尾上菊之丞:やっとこのお名前に慣れた)、沙悟浄(玉太郎)、孫悟空(梅丸)、猪八戒が義太夫で紹介される。という始まり。

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2017年4月 2日 (日)

六月歌舞伎座演目・配役発表

六月歌舞伎座の演目と配役が発表になった。詳細は→ココ
昼の部は
 名月八幡祭
 浮世風呂
 弁慶上使
夜の部は
 鎌倉三代記
 御所五郎蔵
 一本刀土俵入

浮世風呂は初めて見るし(いつだったか、猿之助/亀治郎さんがやって評判だったような記憶が)、弁慶上使は久しぶりだし、昼の部がまずは楽しみ。
夜の部は、鎌倉三代記は私には鬼門だし、御所五郎蔵は演目として好きでないし(でも仁左様‼!)。一本刀土俵入はやっぱり猿之助さんかな。
名月八幡祭に「坂東亀蔵」のお名前が‼ おっ、松也さん久々の女方、と思ったら笑也さんだった。上の松緑さんに引かれて読み間違えたcoldsweats01

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吉之丞さん、幸雀さん休演

今日初日の四月大歌舞伎、藍玉屋治郎助役の吉之丞さんと仲居千野役の幸雀さんが体調不良のため休演されるそうだ。
心配ですが、お大事に。
なお、代役は錦一さん(治郎助)と京妙さん(千野)。

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2017年4月 1日 (土)

5時間弱は当たり前?

四月歌舞伎座の上演時間・・・50分(30分+20分)の休憩を挟んで4時間48分。
日が経つにつれ少しは短縮されるかもしれないけれど、4時間半超えは私にはつらい。実際に見ていい芝居であれば長さを忘れることはこれまで何回も実感しているが、事前に時間を考えるとちょっと萎える。お尻も痛くなるしね。
いつからこんなに長くなったんだろうね。ここ2年ほど、3部制を除いて、4時間半以内に終わることはほとんどない。
役者さんも大変だよね。とくに染五郎さんと猿之助さんは出番の間に多少余裕はあるとはいえ、
20分の幕間しかないんだもの。若いとは言っても体が心配になる。

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