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2017年4月 9日 (日)

「伝統」と「今」と:「茶碗の中の宇宙」

45日 「茶碗の中の宇宙」(東京国立近代美術館)
170406raku1_2 茶碗の中の宇宙――わかったようなわからなかったような…。ただ、一子相伝、初代からの歴史を辿った展示を見ていくと、各代の作家が伝統を背負いながらその時代時代の「今」における自分の個性を追求していることがわかり、茶碗の中にある樂家代々の宇宙をちょっとだけ覗けた…ような気がしないでもなかった。
初代回帰があってもそれだけではない、そこに自分の追求するものを加える。そうしないと伝統は廃れてしまう。伝統を頑なに守っていくだけでは、その伝統が生きていけない世界なのだということもわかった。それは歌舞伎にも通じることかもしれないと思った。
樂家は現在十五代目。もう次の十六代目も作陶生活に入っていて、作品も展示されていた。初代長次郎から現在の吉左衛門に至るまで、苦難の時代も何回かあったそうだが、樂焼きを絶やすことなくそれを乗り越えてきたことに感銘を受けた。
私は何となく陶器が好きで見に行ったのだが、東近美はわりといつもすいているのに、この日は桜効果なのか展覧会自体への関心なのか、かなり人が多かった。おそらくお茶をたしなまれる方たち(和服姿の方も見かけた)、陶芸をやる方たちが大勢いたと思う。みなさん、「この黒がどうとか」「形がどうとか」と非常に熱心に見ていらしたが、私はくわしいことはよくわからなくて一応各代の紹介を読み、なるほどと思う部分とよくわからないという部分と…。でも、紹介解説はとても面白かった(と言うと語弊があるかな)。その中で感じたことが上記のこと。
茶碗の世界は落ち着くなあと思った。

11
日からはトーハクでも茶の湯の展覧会が始まる。東近美とコラボして、両館を結ぶシャトルバスが走るそうだ。
3月31日には、当代と玉三郎さんの対談があったのだが、事前申し込み制だったので断念。
なお、この展覧会の詳細は→ココで。



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