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2017年5月28日 (日)

大英自然史博物館展

525日 大英自然史博物館展(国立科学博物館)
ず~っと大英博物館展だと思っていて、まあ向こうでもざっとだけど見たことあるし…と躊躇していたが、大英「自然史」博物館だったよ。見に行ってよかった。
展示の順序がわかりやすくて、まずはイントロとしてジョン・オーデュポンの「アメリカの鳥」からショウジョウトキとイヌワシの絵。多分(自信はないけど)、どこかで目にしたことがある有名な絵だと思う。ほかにアレクサンドラトリバネアゲハのメスとオスやはりオスのほうが小さく美しい)、宝石(「呪われたアメジスト」、なんてミステリアスなものも)、化石類などで心をつかまれる。「キリンの頭」は思わず本当に本物?と首を傾げて見入ってしまうほどインパクト大だ。
以下、「第1章 大英自然史博物館の成立」、「第2章 自然史博物館を貫く精神」、「第3章 探検がもたらした至宝」、「第4章 私たちの周りの多様な世界」、「第5章 これからの自然史博物館」と、自然史博物館の創立やコレクション、研究に貢献した人たちを紹介しながら、様々な化石、動植物、鉱物などが展示されている。
自然史博物館のコレクションの中核となった標本を収集していたハンス・スローン(彼の死後、膨大なコレクションが国に寄贈され、自然史博物館が創設された)、リチャード・オーウェン(なんか名前聞いたことがある)、私でも知っているカール・リンネ、チャールズ・ダーウィン、デビッド・リビングストン(子供の頃、リビングストンの探検物語を本で読んだことを思い出した)、財閥一家のウォルター・ロスチャイルド等々。女性のコレクター、研究者も56人いて、19世紀半ば~20世紀初頭くらいの人たちだろうか。自らの足で標本や化石を採集し、あるいは研究に身を投じた彼女たちの熱意に感銘を受けた。
エンデバー号(キャプテン・クック)やビーグル号(ダーウィン)の航海で収集された標本を見ると、当時の人たちの興奮が共有できるようなワクワク感があった。南極(ロバート・スコットのディスカバリー号、テラ・ノバ号)、アフリカ、そして19世紀のチャレンジャー号は日本にも来ていて、ロンドンに渡った日本の動植物・鉱物・隕石も展示されていた。ハンス・スローンはチャレンジャー号の前にオランダの東インド会社を通じて日本の植物標本を入手していたというから、その貪欲なコレクター精神には驚く。

ドードーやリョコウバトなど絶滅した種(ドードーの模型にはちょっとコーフン。イメージとは違ってずいぶん細いと思ったら、やはり最近の鳥類解剖学の解釈によって従来考えられていたものとは違う模型になったようだ)、絶滅危惧種には、考えさせられるものがあった。
標本のほかに、プリニウス「博物誌」(博物学と言ったら、やっぱりコレだよね)とか、探検者の日誌とか、手紙とか、「博物館登録簿」なんて興味深い展示があった。ダーウィンの航海で発見されたガラパゴスゾウガメの記載もあるそうだ。いずれも読めやしないんだけどね。
恐竜や魚、始祖鳥などの骨格から再現された生物が博物館の中を悠々と動き回るCG映像がところどころに流れていて、「ナイト・ミュージアム」気分を味わえるのが面白かった。
地球そのものの歴史(地質図とか岩石とか)、探検の歴史、博物学の歴史を辿りつつ、様々な標本からその生物たちが動いていた姿を想像したりできて、とても楽しかった。
ところで、チャレンジャー、エンデバー、ディスカバリーってスペースシャトルの名前にも使われているんだと、今さらながら気がついた。
展示は611日まで。
写真はOKなんだけど、ここに紹介したいものに限ってうまく撮れず残念。

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