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2017年10月

2017年10月31日 (火)

「霊験亀山鉾」千穐楽

1027日 「霊験亀山鉾」千穐楽(国立劇場大劇場)
初見の際、入りの良さにびっくりしたが、千穐楽のこの日もほぼ満席で嬉しかった。いつもこれだけ入るといいのに。
再見なので感想は思い出すままに。
・錦之助さんの源之丞は優しくて何となく頼りなさげなところが、いかにも女性にモテそうだなあ。落とし穴にはまって最期とは…。
・孝太郎さんのお松は可愛い。初見の時はそうでもなかったが、今回はとても可愛らしい奥さんだと思った。お松が可愛いだけに、おつまのほうには思い入れがあまりできなかった。でも、おつまだって源之丞のために体を張っていたんだよなあと思うと哀れになる。雀右衛門さんの細やかな一途さがおつまの気持ちを見る者に伝えていた。
・初見の時に寝落ちして見逃した鏡の場面、実は前回も見ていた。ただ、前回は二階から水右衛門が顔を出したところ(仁左様の早替り)だけに目がいっていたので、それが鏡の場面だと認識していなかったのだ。
・仁左様の冷酷非道な悪(おつまのお腹の子まで…)は恐ろしいが、あんまり素敵なので嫌悪感はない。しかし、こんなひどい人間がどのようにして出来上がって来たのか。ということを芝居を見るとよく考えるが、この水右衛門に限ってはそんなこと考えるのは野暮かもしれない。悪いから悪い、悪は悪、それでいいような気がする。八郎兵衛のほうは愛嬌に裏打ちされた小悪党ぶりがよい。おつまへの思いなんて案外かわいいところがあるなと思った。
・おりき(吉弥)の場面で好きなのは、狼騒ぎで棺が間違えられたと知ってからの慌て方と、棺の中の水右衛門に語りかけるところ。なぜだか自分でもわからないが、おりきの別の一面を見るようだからだろうか。
・狼騒ぎは、ども又の虎騒ぎを思い出したが、こちらは本物の狼で、舞台を走り抜けていった。
・眠いは眠かったけれど、やっぱり面白かった。子役ちゃんが可愛かったことも忘れずに記録しておこう。

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2017年10月30日 (月)

日本への憧れとゴッホへの憧れと:「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」

1023日 「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」内覧会(東京都美術館)
171030goch
ジャポニズムの展覧会が秋の上野で
2件。1つはその名もずばり「北斎とジャポニズム」(西洋美術館)、そしてもう1つがこのゴッホ展だ。
ゴッホが浮世絵の影響を受けていたことは知識としては知っていたが、実際にこの絵が浮世絵のこの部分を取り入れているということは、解説を見ないとわからない。タッチとか色使いが違い過ぎて、解説されてもよくわからない部分が多々ある。絵を見て影響、類似を指摘できるほど、絵のことはわかっていないのだ、私。その一方で、ああそういうことか、となんとなく理解できることもある。ゴッホばかりでなく、浮世絵も展示されているから、比べて見ると、なんとなくわかった気になるんでしょうね。たとえば「雪景色」の地平線を高くした構成、画面右上から左下に流れる構図は広重の雪景色を意識しているそうだが、浮世絵そのものの構図についても、あらためて認識したことであった。また、「アルルの女<ジヌー夫人>」「男の肖像」が浮世絵の人物画の影響を受けているのも、解説を見てなるほどと思い、ゴッホの日本への憧れが何だか愛おしく感じられるのだった。
興味深いのは、ゴッホの日本憧憬に対し、逆にゴッホに憧れた日本人の足跡である。ゴッホが日本に紹介されたのはその死から約20年後のことだったそうだ。白樺派及びその周辺の文学者・美術家たちが渡仏し、ゴッホのコレクションを所有していたガシェ家のあるオーヴェールを訪ねる(聖地巡礼のはしりだろうか)。ガシェ家に残されている芳名録3冊、ガシェ(息子のほう。父親のガシェ医師はもう亡くなっていた)からのハガキ、日本人の旅行記、写真等々、貴重な資料が展示されており、これまた日本人のゴッホへの憧れが愛おしく感じられるというか、互いの憧れを通じてゴッホと日本がつながった気がした。
ゴッホはアルルを日本と同一視しており、「ここに日本の絵を置いておく必要はない。ここにいるのは日本にいるようなものだ」と言うほど日本に傾倒していたそうだが、そこまでとは知らなかった。実際に訪れたことのない日本への憧れをアルルで膨らませていたゴッホの気持ちが、先述したように愛おしく胸が熱くなる。しかし、私もかつてアルルに行ったことがあるが、日本と同一視…そうかなあ…。いや、それはゴッホの心の中にある日本だから、そんなヤボなことを言っちゃいけないね。ちなみに、ゴッホの「夜のカフェテラス」のモデルになったカフェで食事した際、店の真ん中の通路に大きな犬のフンが落ちていたのが強烈な思い出である。
ゴッホは既に同じ都美の「ゴッホとゴーギャン」、上野の森美術館の「ボストン美術館の至宝」などで何度も紹介されており、ジャポニズムに視点を合せた今回の展覧会もなかなか面白いが(西美はまだ見ていないが、やはりゴッホも展示されているのだろうか。チケットの相互割引があるようだから、展示されているかもね)、日本人はゴッホが好きだなあとあらためて感心したのでありました。

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2017年10月29日 (日)

十月歌舞伎座夜の部

1022日 十月大歌舞伎夜の部(歌舞伎座)
相変わらず眠い。夜の部はリピートしないのに睡魔と闘いながらの観劇で、やっとの感想です。
「沓手鳥孤城落月」
新劇と歌舞伎の融合みたいな…。玉三郎さんが新劇的で、「美」ということにとてもこだわっているように見えた。もちろん、玉三郎さんはいつもそうなのだが、こうした狂気とも言える状態に陥った人間を演じることでとくに「美」を意識していたように思う。それはそのまま七之助さんの美へとつながっているように感じられた。
玉三郎さんは最初の出から圧倒的だった。この演目は先代芝翫さんで2度見ているが、芝翫さんは徐々に狂気に捉われていく感じだったのに対し、玉三郎さんのは自ら狂気を作り出していくような…(違うかな?)。どちらがいいとかいうのではなく、違いが興味深かった。
今回は裸武者は出ず、そのかわりに徳川方の密命を帯びて婢女に身をやつした常盤木が千姫を連れ出そうとする。前回上演(平成239月)の際の裸武者は児太郎クン、そして今回の常盤木も児太郎クン。当時はまだ幼さを残す細い身体で勇ましく立ち回っていた児太郎クンが、今回は強い覚悟をもった女性として任務に当たり自害する。ちょっとテンションが高すぎるような気もしたけれど、潔さがよかった。
七之助さん(秀頼)、松也さん(大野治長)、坂東亀蔵さん(大住与左衛門)、梅枝さん(饗庭の局)、米吉クン(千姫)、彦三郎さん(氏家内膳)と登場人物が前回公演からぐんと若返ったが、みんな、とくに彦三郎さんがよかった。
「漢人韓文手管始」
コメディタッチの前半に油断していたら、後半はまったく違う展開になってびっくりした。七之助さん(高尾)の愛が屈託なく可愛いだけに、女の怖さを思った。鴈治郎さん(伝七)は知らぬ間に典蔵(芝翫)の心変わりに翻弄されとまどいつつも主君を守ろうとする心意気が感じられた。芝翫さんは、あんなに堂々として大きな人物に見えるのに嫉妬と遺恨で相楽家を窮地に陥れる心の変化と意地悪ぶりがよかった。松也さん(奴 光平)はカッコよかった。昼夜の3役、どれも骨太で、松也さんにはこういう役のほうが合うような気がした。出色は高麗蔵さんの相楽和泉之助。典型的なつっころばしで、自分じゃ何もできない主君のだらしなさ、品格が見事に表現されていた。
和泉之助、伝七、光平は「伊勢音頭」を思い出させた。

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2017年10月28日 (土)

マハーバーラタ戦記再見

1019日 十月大歌舞伎昼の部再見(歌舞伎座)
「マハーバーラタ戦記」
とにかく眠くて。今月は家庭の事情で超多忙(感想も今ごろになってしまった)、この後もずっと超睡眠不足で眠い日々。
そんな中でも面白ければ何とか頑張れる。今回は何度も寝落ちしたけれど、自分としてはかなり頑張ったほうだと思う。
全体の感想としては初日と同じ。
今回気がついたことは、
・鶴妖朶王女(七之助)とその弟道不奢早無王子(片岡亀蔵)の心の闇。100人もの兄弟がいながら1人ぼっちだったという鶴妖朶王女の寂しさがああいう人物像を作ったのだと思うと哀れな気がした。迦楼奈とは似ている、と言い、そういう人と出会えたことの喜びにも哀れを覚えた。亀蔵さんは初見時も気になる存在だった(亀蔵さんもこういう立ち位置の役がとてもうまい)が、姉に従うだけの存在だと自分を評していたのが心にしみた。
・二幕目で弗機美姫(児太郎)が乗って登場する象。この日は前脚も後ろ脚もなんとなく危なっかしい感じで、先導する侍が前足に手を貸していた。後ろ脚はすごく踏ん張って耐えていた。初見時は、おお象で登場か、とただ目を奪われていたのだが、脚役の役者さんがどんなに大変かを垣間見た思いがした。
・動物と言えば、大詰の迦楼奈(菊之助)と阿龍樹雷(松也)戦闘シーンで、ベン・ハー並みの戦車が使われるが、これを引く馬の脚も素晴らしい働きだった。戦車での戦いは初日より長かったような気がする。まずは<馬らしさ>が見事だったし、舞台を何周も走り回る馬さんたちの活躍・運動量は特筆されていいと思う。象とともに国立劇場賞の特別賞に匹敵するんじゃないかしら。
・きれいな2人(菊之助×松也)の直接対決はビジュアル的にも大満足。阿龍樹雷は戦いが始まる前に戦闘意欲を失っていたが、久理修那に諭されて戦いに赴く。兄と知ったから迦楼奈を殺せない気持ちはわかるし泣けたけど、兄じゃなかったら…と思う気持ちもある。
再演熱望。


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2017年10月20日 (金)

大きな悪の華:「霊験亀山鉾」

1015日 「霊験亀山鉾」(国立劇場大劇場)
日曜日だからなのか、仁左様人気なのか、演目人気なのか、久々に活気のある国立劇場に身を置いた。芝居の途中途中も盛り上がり、楽しかった。観劇日から間があいてしまったので、感想へのネツが冷めかかっているかも。

序幕第一場でいきなり敵討ちがあるというので、敵討ちを巡る話らしいことしか知らないで行った私はびっくり。
仁左様水右衛門の大きな大きな悪はカッコよくて、どこまでも悪いヤツなのだけど、とても魅力的だった。ドスのきいた迫力ある声と、ぞっとするような冷たい美しさ、まさに悪の華である。一方、隠亡の八郎兵衛は仁左様のような大きな役者にとってどうかなと思ったけれど、演じ分けに違和感はなかった。2人が登場するたびに大きな拍手が起こり、場内の興奮が伝わってくるのが嬉しかった。
焼場では、取り違えられた棺桶の中に水右衛門が入っている。火をつけられた時にはさすがの水右衛門も熱くて慌てているんじゃないかと心配(?)したが、棺桶が割れて姿を現した水右衛門は悠然たるもの。おつまと腹の子の命まで奪い、石井家の命をいくつ奪ったかと指折り数える冷酷さ。でもカッコいいんだよな。この場では「おお、本雨‼」の興奮もあった。
錦之助さんの源之丞はぴったりのニンで、灯りを借りに来た飛脚に敵討ちの噂話を聞いて矢継ぎ早に問いかけるものの詳しいことは何も知らない飛脚に対するもどかしさ、下げ(号外のようなものか)で詳細を知っての無念の思いがよく伝わってきた。源之丞には2人の妻がいて、その名がお松とおつま。
お松の孝太郎さんも、機織りで暮らしを立てている生活感が出ていてぴったりだった。
おつま(雀右衛門)の登場する場面はなんだか展開が早くて忙しい気がした。ここのところの睡眠不足で、鏡で水右衛門の姿を認める場面を寝落ちしてしまったのが何とも悔やまれる。もう一度見る予定なので、次は寝ないように頑張るぞ。
又五郎さんが実直さを見せて好感度大である。無念の返り討ち(しかも毒殺)にあった石井兵介だが、もう一役の袖介がついに敵を討ち、気持ちがすっとした。こういう二役というのもこの芝居には合っていると思った。
貞林尼の秀太郎さん、大岸頼母の歌六さん、出番は短い(とくに歌六さんの捌き役)が、きちっと舞台がしまるのがさすがだ。貞林尼が孫のために自ら命を絶つ場面では思わず泣けてしまった。
南北モノにしてはどろどろ感が薄くはあるが、私はあっさり気味が好きなので、十分面白かった。いや、これだけ冷酷なら十分でしょ、という感じでもある。
仁左様、捌き役の細川勝元が断然ステキだが、仁木弾正も見たくなってきた。
<上演時間>序幕40分(12301310)、幕間35分、二幕目100分(13451525)、幕間15分、三幕目・大詰50分(15401630

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2017年10月10日 (火)

さらば、ムッシュ・マネスキエ

フランスの名優、ジャン・ロシュフォール氏が亡くなったそうだ。
映画は「髪結の亭主」、「タンゴ」、「タンデム」、「列車に乗った男」、「メルシィ人生」の5本しか見ていないが(多分)、ちょっと思い入れのある俳優さんなので、訃報が目に入って「あらぁ」と思った。87歳。ご冥福をお祈りします。
ちなみにマネスキエは「列車に乗った男」の主人公。

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2017年10月 9日 (月)

猿之助さん、骨折

公演中に左腕骨折とのこと。心配です。

追記:猿之助さん休演につき

ルフィ/ハンコック:尾上右近
サディちゃん:新悟
マルコ:隼人

となるそうです。
猿之助さんの無念を思うとなんともつらいけれど、若手の踏ん張りどころ、頑張ってくれることでしょう。猿之助さんの無事な回復をお祈りします。

追記の追記:猿之助さん、「僕は元気」だそうです。安心しました。猿之助さんのことだから、前向きに治療に専念してくださることでしょう。

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2017年10月 8日 (日)

FireFoxかExplorerか

今日は歌舞伎座11月公演のチケット発売日。
いつものように10時前にスタンバイして、順調に進んだ…はずが、途中からやたら動作が遅くなった。○がぐるぐる回るわけでもなく、画面が硬直状態。30秒から長い時で1分ほどその状態が続く。そろそろガマンの限界というところで突然動きだし、でも又硬直。
そんなことを3回ほど繰り返し、それでも無事にチケットはゲットできたからいいんだけど…。

後で思い当たったのは、「このサイトはFireFoxの動作が遅くなるプラグインを使用しています」っていうこと。いつからこうなったんだか(メッセージには気がついていたけど、気にしていなかった)、Adobe Flashの実行許可も必要だったし。そこで、Internet Explorerで試してみたらすんなり進行した。やっぱりFireFoxのせいか。
以前、Explorerをメインで使っている時に何か不具合があってFireFoxに切り替えたのだけど、Explorerじゃなくちゃ取れないチケットもあったりして、迷いつつ今もFireFoxをメインに使っている。迷いは続く。

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2017年10月 2日 (月)

十月歌舞伎座昼の部:マハーバーラタ戦記

101日 芸術祭十月大歌舞伎初日昼の部(歌舞伎座)
久々の初日はやっぱり華やかな雰囲気がいいなあと浮き立つ気分。音羽屋の奥様2人と寺島しのぶさん、3階では山川静夫さん。ミーハーは有名人に弱い…。
「マハーバーラタ戦記」
上演時間が発表になったのは前夜だっただろうか。終演1550って!! しかも序幕は1時間50!! 正直、さすがに序幕の終わりの方は集中力が途切れた。で、二幕目で汲手姫の5人の王子のうち4人が死んだと聞いて、え、そんな場面あったっけととまどったが、そうだ、火事だと思い出した。

全体として、まずは面白かった。インド歌舞伎と言いながら、無国籍歌舞伎のような気がした。インド色を強く感じたのは登場人物の名前や神々の衣裳(光背付きできんきらきんに輝く豪華な衣裳)、身分・職業制度くらいで、それ以外の衣裳は基本的に歌舞伎の衣裳、物語の舞台も日本と言えば日本、そうでないと言われればそうでない…。そして、恐らく何よりも扱っている問題がグローバル、とくに現在の東アジア情勢に重なり(力による支配か、慈愛による支配か。先に攻められるのを待っている、なんてまさに)身につまされるからであろう。
幕開きは大序みたいだった。竹本に合わせ、神々が1人ずつ顔を上げて決まる。そして神が作り上げた世界で人間どもが戦いを始めそうだとの危惧が口々に語られる。現代語とまではいかないがセリフがとてもわかりやすく、つかみはOK、ここは面白いと思った。
音楽は、竹本、長唄にパーカッション(鉄琴、木琴、太鼓等)で、パーカッションがとくに不安な状況を盛り上げた。両花道が多用されたのも効果的だった。
汲手姫(梅枝→時蔵。懐胎時は梅枝)の懐胎はマリアの処女懐胎を思わせ、生まれてきた子が世界を救うというのもキリスト教に類似しているが、世界各国の神話で同様な言い伝えがあるのだろう。汲手姫が赤ん坊が河に流す場面ではモーセを思い出した。ただ、汲手姫の場合は、未婚の女性が子供を産むことが許されないというインドにおけるやむを得ない事情があったのだということがいまひとつ伝わりにくかった。しかし、実は兄弟である迦楼奈(かるな:菊之助)と阿龍樹雷(あるじゅら:松也)王子の決戦において、倒され「とどめを」と促す迦楼奈に阿龍樹雷が「できませぬ。兄上」と絞り出すように叫んだ時は思わず泣けた。迦楼奈との対比で阿龍樹雷が憎々しげに見えることもあったが、彼もまた自分の信念に基づいて動いていたのだな、とこの時納得したのだった。
カーストについてもその厳しさを知識として知ってはいるが、それがもたらす様々な障害を呑みこむのにちょっと時間がかかった。
戦闘シーンは激しく、ベン・ハー的戦車まで出てきた。馬、象と人が乗る動物が何回か登場したが、中に入っている役者さん大活躍であった

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2017年10月 1日 (日)

十二月歌舞伎座

第一部
実盛物語 愛之助
土蜘 松緑

第二部
らくだ 中車、愛之助
蘭平物狂 松緑、愛之助

第三部
瞼の母 中車、玉三郎
楊貴妃 玉三郎、中車

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